JP2655506B2 - 伝送路切替システム - Google Patents

伝送路切替システム

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JP2655506B2
JP2655506B2 JP6327712A JP32771294A JP2655506B2 JP 2655506 B2 JP2655506 B2 JP 2655506B2 JP 6327712 A JP6327712 A JP 6327712A JP 32771294 A JP32771294 A JP 32771294A JP 2655506 B2 JP2655506 B2 JP 2655506B2
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秀樹 片桐
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主系伝送路と複数の待
機系伝送路とからなる複数系統伝送路に接続された通信
装置が、主系伝送路を判定し、その判定結果に基づき伝
送路を主系伝送路に切り換える伝送路切替システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の伝送路切替システムは、主系伝送
路および一以上の待機系伝送路でバス型あるいはスター
型に構成される複数系統通信路と、複数系統通信路に接
続される複数の通信局とを備え、各通信局が複数系統伝
送路内の主系伝送路を判定し、その判定結果から主系伝
送路に切り替えてパケット通信を行なうものとして知ら
れている。
【0003】図3は、従来の伝送路切替システムを示す
ブロック図である。この図に示す伝送路切替システム
は、複数系統通信路101と、その通信路101に接続
された複数の通信局131,132,…,13n(nは
自然数)とから構成されている。
【0004】複数系統通信路101は、主系伝送路11
1と、(Nー1)系統の待機系伝送路112(Nは自然
数)とをバス型またはスター型に構成してなる。これら
主系伝送路111および待機系伝送路112とからなる
通信路101には、複数の通信局131,132,…,
13nが接続されている。これら通信局131,13
2,…,13nにより通信局グループ103が構成され
ている。
【0005】通信局グループ103における各通信局1
31,132,…,13nは、一定期間毎に通信路10
1から入力される信号をモニタし、所定のレベル以上の
入力信号の有無を検出し、有効な入力レベルがあった伝
送路を主系伝送路111と判定して、これに切替える。
【0006】この判定について以下に説明するが、各通
信局131,132,…,13nの構成は同一であると
して、その中の一つを例にとって説明することにする。
また、複数系統通信路101は伝送路a,b,cから構
成されているものとして説明する。
【0007】通信局13k(kは、1〜nの内の一つ)
は、表1からも分かるように、伝送路a,b,cに有効
入力レベルがないときには主伝送路が未定であり、伝送
路a,bまたはcの何れか一つにレベルがあるときには
該当する伝送路a,bまたはcが主系伝送路111とな
り、伝送路a,bまたはcの何れか二つ以上にレベルが
あるときには主系伝送路が未定となる。
【0008】
【表1】
【0009】このように通信局グループ103の各通信
局131,132,…,13nは、定期的に、表1に示
す論理判定を用いて主系伝送路の判定を実行し、主系と
判定された伝送路が主系伝送路111となるように自動
的に切り替える。
【0010】図4は従来の他の伝送路切替システムを示
すものであり、図5はその伝送路切替システムの動作を
説明するためのものである。
【0011】図4に示す他の伝送路切替システムは、複
数系統通信路101と、その通信路101に接続された
一つ以上の伝送路制御局121,122,…と、その通
信路101に接続された複数の通信局131,132,
…,13n(nは自然数)とから構成されており、この
伝送路切替システムが図3に示す伝送路切替システムと
異なるところは伝送路制御局121,122,…が設け
られている点と、主系伝送路を判定する判定方法が異な
る点である。
【0012】各伝送路制御局121,122,…は、複
数系統通信路101の内で主系伝送路111とする伝送
路に対して、通信局131,132,…,13nが通信
に使用する通信帯域(f1 〜fn (図5参照))以外の
周波数f0 でパイロット信号を送出できるようしてあ
る。また、通信局グループ3は、周波数f0 のパイロッ
ト信号をモニタし、パイロット信号が伝送されている伝
送路を主系伝送路と判定し、この伝送路を主系伝送路1
11として、以後主系伝送路111を用いて通信を行
う。
【0013】ここで、複数系統通信路101が伝送路
a,b,cで構成されているものとして、通信局13k
(kは、1〜nの内の一つ)は、表2からも分かるよう
に、伝送路a,b,cにパイロット信号がないときには
主伝送路が未定であり、伝送路a,bまたはcの何れか
一つにパイロット信号があるときには該当する伝送路
a,bまたはcが主系伝送路111となり、また伝送路
a,bまたはcの何れか二つ以上にパイロット信号があ
るときには主系伝送路が未定となる。
【0014】
【表2】
【0015】このように伝送路制御局121,122,
…は、伝送路切替えが必要な場合には、パイロット信号
を主系伝送路111から待機系伝送路112の何れか一
つに出力することになる。これにより、通信局グループ
3は、待機系伝送路112の何れか一つから入力される
パイロット信号を検出し、その検出したパイロット信号
を基に表2に示す判断で伝送路を主系伝送路と判定して
いる。
【0016】したがって、伝送路制御局121,12
2,…が主系伝送路111を決定するには、通信の系統
的情報や局間通信の結果などを用いて、ソフトウェア等
より高度な論理的判断手段により、主系伝送路を決定し
ている。
【0017】なお、伝送路切替システムに似たシステム
として特開平4−192834号公報に記載されたもの
が提案されているが、このシステムはパケットに分割さ
れた受信データの受信時間を計測し、その受信データが
所定の時間内に行われたか否かで送信番号順かあるいは
先頭番号順でパケット受信待ちに遷移させるものであ
り、主系伝送路を判定するものではない。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】前述した伝送路切替シ
ステムによれば、以下に示すような欠点があった。
【0019】(1)有効入力レベルを検出するようにし
た従来の伝送路切替システムにあっては、通信路に接続
された通信局の一部が誤って待機系伝送路へ信号を送信
したときや一定レベル以上のノイズが発生したときのよ
うに、複数の伝送路から規定レベル以上の信号が入力し
た場合には、どの伝送路が主系であるかの判定ができな
かった。このため、全ての通信局が同一の伝送路を主系
伝送路と判定できないことがあったり、最悪時にはデッ
ドロック状態になってしまうという欠点があった。
【0020】(2)所定の伝送路制御局が固定のパイロ
ット信号を主系伝送路に出力するようにした従来の伝送
路切替システムにあっては、各通信局が受信するパイロ
ット信号の受信レベルが低下した場合、パイロット信号
を送信する伝送路制御局の劣化か、あるいは伝送路の固
定伝送路損失が増加したのかの判定が困難であった。こ
のため、より安定な伝送路が選定可能にもかかわらず、
切替えの判定が困難であるという欠点があった。
【0021】(3)主系伝送路を判定する機能をソフト
ウェアなどの手段で実現しようとすると、通信局グルー
プにおける各通信局の回路の大型化やソフトウェア開発
等の工数が増加する欠点があった。
【0022】(4)所定の伝送路制御局が固定のパイロ
ット信号を主系伝送路に出力するようにした従来の伝送
路切替システムにあっては、伝送路制御局が故障した場
合、通信回復までの中断時間が長くなるという欠点があ
った。
【0023】そこで本発明の目的は、通信路における主
系伝送路の判定を精度よく実現できる伝送路切替システ
ムを提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
主系伝送回線および一以上の待機系伝送回線でバス型あ
るいはスター型に構成される複数系統伝送路と、複数系
統伝送路に接続される通信局とを備え、各通信局は複数
系統伝送路内の主系伝送回線を判定し、その判定した主
系伝送回路に切り替えてパケット通信を行なう伝送路切
替システムにおいて、複数系統伝送路からのパケット信
号を取込み、これらパケット信号の有効信号長に比例し
たパイロット信号をそれぞれ形成し、各パイロット信号
を複数系統伝送路の当該伝送回線に送出する伝送路制御
局を備え、通信局は、複数系統伝送路から取り込んだパ
イロット信号のレベルが最も高い伝送路を主系伝送路と
判定する判定手段を具備することを特徴とするものであ
る。
【0025】請求項2記載の発明は、主系伝送路および
一つ以上の待機系伝送路から入力されるそれぞれのパケ
ット信号の入力信号レベルが所定のしきい値を超えるか
否かで信号の有無を検出する受信レベル判定回路と、基
準クロック信号およびこの基準クロックを所定の分周を
して得た一定周期信号をそれぞれ取込み、かつ受信レベ
ル判定回路から出力される有効信号検出結果通知信号の
一定周期間毎での有効時間和を求めるフレーム長カウン
タと、フレーム長カウンタの出力する一定周期間毎での
時間和通知信号に比例したレベルのパイロット信号を発
生するパイロット信号発生回路とを具備することを特徴
とするものである。
【0026】請求項3記載の発明は、所定のフレーム長
さのフレームを複数系統通信路に送出し、伝送路制御局
から複数系統通信路を介して送られてくる各フレームに
対応したパイロット信号の受信レベルをモニタし、これ
らパイロット信号の受信レベルから通信路あるいは伝送
路制御局の異常を診断できる手段を具備することを特徴
とするものである。
【0027】請求項4記載の発明は、主系伝送路および
一以上の待機系伝送路でバス型あるいはスター型に構成
される複数系統通信路と、複数系統通信路に接続される
通信局とを備え、各通信局は複数系統通信路内の主系伝
送路を判定し、その判定した主系伝送回路に切り替えて
パケット通信を行なう伝送路切替システムにおいて、複
数の伝送路制御局は各局固有の周波数のパイロット信号
を出力できるようになっていて、かつ複数系統通信路か
らのパケット信号を取込み、これらパケット信号の有効
信号長に比例したパイロット信号をそれぞれ形成し、各
パイロット信号を複数系統通信路の該当伝送路に送出す
るできるように構成されており、各通信局は、所定の周
波数のパイロット信号を主系伝送路の判定に使用し、当
該周波数のパイロット信号を出力する伝送路制御局に異
常があると判定されたときに、他の周波数のパイロット
信号を主系伝送路の判定に使用するようにしたことを特
徴とするものである。
【0028】請求項5記載の発明は、主系伝送路および
一以上の待機系伝送路でバス型あるいはスター型に構成
される複数系統通信路と、複数系統通信路に接続される
通信局とを備え、各通信局は複数系統通信路内の主系伝
送路を判定し、その判定した主系伝送回路に切り替えて
パケット通信を行なう伝送路切替システムにおいて、主
系伝送路および一つ以上の待機系伝送路から入力される
それぞれのパケット信号の入力信号レベルが所定のしき
い値を超えるか否かで信号の有無を検出する受信レベル
判定回路と、基準クロック信号およびこの基準クロック
を所定の分周をして得た一定周期信号をそれぞれ取込
み、かつ受信レベル判定回路から出力される有効信号検
出結果通知信号の一定周期間毎での有効時間和を求める
フレーム長カウンタと、フレーム長カウンタの出力する
一定周期間毎での時間和通知信号に比例したレベルのパ
イロット信号を発生するパイロット信号発生回路とから
なる伝送路制御局を具備し、複数系統伝送路から取り込
んだパイロット信号のレベルが最も高い伝送路を主系伝
送路と判定する判定手段を具備するものである。
【0029】本発明では、伝送路制御局が、複数系統通
信路からのパケット信号を取り込み、これらパケット信
号の有効信号長に比例したパイロット信号をそれぞれ形
成し、各パイロット信号を複数系統通信路の該当伝送路
に送出する。また、通信局は、判定手段を備え、この判
定手段により、複数系統伝送路から取り込んだパイロッ
ト信号のレベルが最も高い伝送路を主系伝送路と判定す
るようにしている。
【0030】また、本発明では、通信局が所定のフレー
ムを送出し、そのフレーム対して伝送路制御局から送ら
れてくるパイロット信号を基に通信路の異常、伝送路制
御局の異常を判定できる。
【0031】また、本発明では、複数の伝送路制御局が
それぞれ固有の周波数のパイロット信号を送出できるよ
うになっていて、通常は、所定の周波数のパイロット信
号を使用して主系伝送路を判定しているか、伝送路制御
局の異常を通信局側で判定したときには、他の周波数の
パイロット信号を出力できる伝送路制御局に切り換えて
使用する。
【0032】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0033】図1は、本発明における伝送路切替システ
ムの概念を表したものである。伝送路切替システムは、
複数系統通信路11と、この通信路11に接続された伝
送路制御局121 ,122 ,…と、この通信路11に接
続された通信局グループ13とからなる。複数系統通信
路11は、主系伝送路51と、(Nー1(ここに、N≧
2なる自然数である))系統の待機系伝送路52とによ
り、バス型またはスター型に構成されている。
【0034】各伝送路制御局121 ,122 ,…は、後
に詳しく説明するが、複数系統通信路11からのパケッ
ト信号を取込み、これらパケット信号の有効信号長に比
例したパイロット信号をそれぞれ形成し、各パイロット
信号を複数系統通信路11の伝送路a,b,c,…に送
出するように構成されている。なお、伝送路制御局12
1 ,122 ,…は、同一構成であるので、単に伝送路制
御局12として説明することにする。
【0035】次に、通信局グループ13について説明す
ると、通信局グループ13は複数の通信局311 ,31
2 ,…,31n から構成されている。各通信局311
31 2 ,…,31n は、複数系統伝送路から取り込んだ
パイロット信号のレベルが最も高い伝送路を主系伝送路
と判定する判定手段321 ,322 ,…,32n を備え
ている。なお、判定手段321 ,322 ,…,32n
同一構成であるので、単に判定手段32として説明す
る。
【0036】図2は、本発明の伝送路切替システムで用
いる伝送路制御局の構成例を示すものである。なお、説
明を簡単にするために、待機系伝送路52が一つの場合
について説明する。
【0037】図2に示す伝送路制御局12は、主系伝送
路51からの受信信号の受信レベルを判定する受信レベ
ル判定回路21と、この判定回路21で判定した結果を
基にフレーム長を計測するフレーム長カウンタ22と、
フレーム長カウンタ22からの有効フレーム受信長の総
和に応じたパイロット信号出力レベルを主系伝送路51
に送出する正弦波パイロット信号発生回路23と、待機
系伝送路52からの受信信号の受信レベルを判定する受
信レベル判定回路24と、この判定回路24で判定した
結果を基にフレーム長を計測するフレーム長カウンタ2
5と、フレーム長カウンタ25からの有効フレーム受信
長の総和に応じたパイロット信号出力レベルを待機系伝
送路52に送出する正弦波パイロット信号発生回路26
と、基準クロック信号を発生する発振回路27と、基準
クロック信号をM(Mは所定の分周数)分周するM分周
回路28とから構成されている。
【0038】このように構成された実施例の動作を説明
する。なお、通信局グループ13は、電源投入時や通信
中断の再開時などに、通信路11のうちのどの伝送路が
主系伝送路51であるか判定する必要がある。このた
め、(i)電源投入時や通信中断の再開時には、あらか
じめ定めた伝送路を主系伝送路51とし、その設定伝送
路に伝送路制御局12から送信出力レベルL0 なるパイ
ロット信号を出力するようにしたものや、(ii)通信局
グループ13の各通信局311 ,312 ,…,31n
通信路11の中から、どの伝送路が主系となるかをあら
かじめ初期値として保有するようにしたものが採用され
ている。
【0039】以下(i)項における、あらかじめ定めた
伝送路を主系伝送路51とする伝送路切替システムにつ
いて説明する。
【0040】あらかじめ設定した伝送路に送信出力レベ
ルL0 なるパイロット信号を出力するものにおいては、
通信局グループ13の各通信局311 ,312 ,…,3
nは、各判定手段321 ,322 ,…,32n によっ
て受信したパイロット信号の受信レベルL0 を検出し、
バス型またはスター型通信路11のうちから主系伝送路
51を判定する。以降、通信局グループ13の各通信局
311 ,312 ,…,31n は主系伝送路51を用いて
通信を行う。
【0041】次に、伝送路制御局12の動作について説
明すると、受信レベル判定回路21は、主系伝送路51
から入力される受信データの信号レベルを検出し、あら
かじめ定めた有効受信レベル以上の信号を判定し、その
結果を有効信号検出結果通知線211を介してフレーム
長カウンタ22に与える。同様に、受信レベル判定回路
24は、待機系伝送路52から入力される受信データの
レベルを検出し、あらかじめ定めた有効受信レベル以上
の信号を判定し、その結果を有効信号検出結果通知線2
21を介してフレーム長カウンタ25に与える。
【0042】フレーム長カウンタ22は、有効信号検出
結果通知線211を介して与えられた有効信号と、発振
回路25から基準クロック線251を介して与えられた
基準クロックと、M分周回路261で基準クロック信号
をM分周し周期T通知線261を介して与えられる一定
時間Tを示す信号とを取込み、一定時間Tにおける有効
受信信号時間を計数し、その計数結果を受信フレーム長
結果線231を介して正弦波パイロット信号発生回路2
3に与える。同様に、フレーム長カウンタ25は、有効
信号検出結果通知線221を介して与えられた有効信号
と、発振回路25から基準クロック線251を介して与
えられた基準クロックと、M分周回路261で基準クロ
ック信号をM分周し周期T通知線261を介して与えら
れる一定時間Tを示す信号とを取込み、一定時間Tにお
ける有効受信信号時間を計数し、その計数結果を受信フ
レーム長結果線241を介して正弦波パイロット信号発
生回路26に与える。
【0043】正弦波パイロット信号発生回路23は、受
信フレーム長結果線231を介して与えられた一定時間
Tにおける有効フレーム受信長の総和に基づき、出力レ
ベルL1 のパイロット信号をパイロット信号出力線27
1を介して主系伝送路51に出力する。同様に、正弦波
パイロット信号発生回路26は、受信フレーム長結果線
241を介して与えられた一定時間Tにおける有効フレ
ーム受信長の総和に基づき、出力レベルL2 のパイロッ
ト信号をパイロット信号出力線281を介して待機系伝
送路52に出力する。
【0044】このように主系伝送路51、待機系伝送路
52それぞれに出力されるパイロット信号の出力レベル
1 、L2 は、受信フレーム長に比例して出力するパイ
ロット信号の比例定数をκとし、フレーム長カウンタ2
2およびフレーム長カウンタ25から出力される受信フ
レームの総和時間をT1 およびT2 とすると、式(1)
に示すようになる。 L1 =κ×T1 +L02 =κ×T2 +L0 ……(1) なお、受信フレームの総和時間T1 およびT2 は、T1
<T、T2 <Tなる関係がある。
【0045】通信局グループ13の各通信局311 ,3
2 ,…,31n の各判定手段32 1 ,322 ,…,3
n は、主系伝送路51および待機系伝送路52から入
力されるパイロット信号のレベルを検知し、表3に示す
ように、例えば伝送路a,bから得られたパイロット信
号の受信レベルがLa ≧Lb のときには伝送路aを主系
伝送路51とし、逆に受信レベルがLa <Lb のときに
は伝送路bを主系伝送路51とするように判定する。以
後、通信局グループ13の通信局311 ,31 2 ,…,
31n は、このレベルの高い方の伝送路を主系と判定し
て主系伝送路51でのみ送信を行う。なお、表3におい
て、二伝送路のうち一方の伝送路aから得られたパイロ
ット信号の入力レベルをLa とし、もう一方の伝送路b
から得られたパイロット信号の入力レベルをLb として
いる。したがって、上述したように主系伝送路51があ
らかじめ設定されている場合は、La はL1 に、Lb
2 になる。
【0046】
【表3】
【0047】このため、ノイズや通信局グループ13の
中で例えば通信局31n が主系伝送路判定に誤って送信
を行ったしまった場合でも、一定時間Tの有効受信フレ
ーム時間の集計結果、主系伝送路51での通信量が待機
系伝送路52での通信量によりも多い場合、L1 >L2
となり、正常に主系伝送路51が維持でき、通信局3n
も正常に主系伝送路51で判定が可能になる。
【0048】また、通信局グループ13の各通信局31
1 ,312 ,…,31n は、主系伝送路51と待機系伝
送路52との伝送路損失や断線などの物理的性能の評価
が以下に示す方法で容易にできる。
【0049】通信局グループ13のうち、たとえば通信
局31n が主系伝送路51、待機系伝送路52での通信
がなされていない状態で、フレーム長Tm1 、Tm2
るフレームを主系伝送路51に送出する。これにより、
伝送路制御局12から各フレーム対応するパイロット信
号が主系伝送路51を介して送られてくるので、通信局
31n は、主系伝送路51のパイロット信号を受信し、
モニタする。主系伝送路51から受信したパイロット信
号の受信レベルがそれぞれLTm1 、LTm2 とすると、正
常状態では以下のような式(2)が成立する。 LTm1 =κ×Tm1 +L0 ーδL LTm2 =κ×Tm2 +L0 ーδL ……(2) ここで、δLは通信局3nと伝送路制御局2との間の伝
送路損失である。
【0050】このため、通信局3n は、送信したフレー
ム長がTm1 、Tm2 、および受信したパイロット信号
の受信レベルLTm1 、LTm2 により、κ、L0 ーδLを
容易に算出することができる。
【0051】この送信したフレーム長がTm1 、T
2 、および受信したパイロット信号の受信レベルL
Tm1 、LTm2 の関係は、バス型またはスター型伝送路1
内の主系伝送路51、待機系伝送路52間で大きな偏差
は無く、ある一定の範囲内に収まる。
【0052】このような性質から、たとえば通信局3n
が主系伝送路51、待機系伝送路52での通信がなされ
ていない状態で、フレーム長がTm1 、Tm2 なるフレ
ームを送信し、各フレーム対応するパイロット信号を受
信モニタすることにより、性能の劣化が伝送路に起因す
るか、伝送路制御局12内の正弦波パイロット信号発生
回路23や、正弦波パイロット信号発生回路26などに
起因するかを判定することができる。
【0053】なお、本説明において、伝送路制御局12
を1局の場合で説明したが、複数の伝送路制御局1
1 ,122 ,…を有し、伝送路切替え方式の信頼性を
高めることも可能である。
【0054】次に、通信網が、複数の伝送路制御局12
1 ,122 ,…と、複数の通信局311 ,312 ,…,
31n からなる通信局グループ13とから構成されてい
て、伝送路切替の信頼性を向上させて実施例について説
明する。
【0055】この実施例では、複数のn局(n≧2なる
自然数)の伝送路制御局121 ,122 ,…,12
n は、それぞれ図2に示すブロック図と同様な回路構成
をしており、かつそれぞれ異なった周波数f0 ,f1
…,fn のパイロット信号を出力できるようにしてあ
る。この場合、複数の伝送路制御局121 ,122
…,12n は相互に冗長局として機能する。
【0056】通信局グループ13における各通信局31
1 ,312 ,…,31n の各判定手段321 ,322
…,32n は、電源投入時や通信中断号の再開時などに
は、あらかじめ定めた周波数帯域のパイロット信号、例
えば周波数f0 のみを主系伝送路51を判定する条件と
して使用するように構成されている。主系伝送路を判定
する条件は、既に説明したように伝送路制御局12が1
局構成の場合と同等である。通信局グループ13の各通
信局311 ,312 ,…,31n の判定手段321 ,3
2 ,…,32n は、主系伝送路51および待機系伝送
路52での通信がなされていない状態で、フレーム長が
Tm1 、Tm2 なるフレームを送信し、それぞれのフレ
ームに対応するパイロット信号を受信しモニタし、その
結果からバス型またはスター型通信路11あるいは伝送
路制御局12の診断を実行する。この診断は、既に説明
したように伝送路制御局12が1局構成の場合と全く同
等に行われる。
【0057】本診断の結果、伝送路制御局12のパイロ
ット信号の出力に異常を検知された場合、別の周波数の
パイロット信号、例えば周波数f1 のパイロット信号で
主系伝送路の判定するように各通信局311 ,312
…,31n の各判定手段32 1 ,322 ,…,32n
設定しする。以降、周波数f1 のパイロット信号を主系
伝送路の判定に用いる。
【0058】このようにして、ある伝送路制御局12が
異常になった場合でも、他の伝送路制御局12からのパ
イロット信号を使用できるため、伝送路切替システムは
比較的安定に主系伝送路51の判定ができる。
【0059】なお、以上の説明では、通信局グループ1
3が、フレーム長がTm1 、Tm2なるフレームを送信
し、各フレーム対応するパイロット信号を受信モニタす
ることにより、バス型またはスター型通信路11および
伝送路制御局12の異常等を診断し、以後、通信局グル
ープ13で主系伝送路を判定するためのパイロット信号
の周波数を自動的に切替える例を説明したが、ソフトウ
ェアなどの手段やコマンドなど遠隔操作的手段により、
パイロット信号の周波数を切り替える場合も同様の効果
がある。
【0060】なお、以上の説明において伝送路制御局1
2と通信局311 ,312 ,…,31n とを別体の装置
として説明したが、伝送路制御局12が通信機能を合わ
せ持つ場合も同等な効果がある。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、受信するパイロット信号のみから受信レベル
の最も大きい伝送路を主系伝送路と判定することによ
り、ソフトウェアなどの手段を用いることなく簡易に主
系伝送路を判定できるため、通信局グループ内の判定回
路も小型かつ簡易に構成できる効果がある。
【0062】また、請求項2記載の発明によれば、パケ
ット信号に基づいたレベルのパイロット信号を出力でき
るので、パイロット信号により、ソフトウェアなどの手
段を用いることなく簡易に主系伝送路を判定を行なわせ
ることができる効果がある。
【0063】更に、請求項3記載の発明によれば、伝送
路フレーム長を変えて伝送することで、異なった受信レ
ベルのパイロット信号を得ることができ、伝送路制御局
が出力する各パイロット信号の出力レベルの期待値が簡
易に推定でき、しかも期待値と受信値とを基に伝送路の
通過損失や断線等の判定が精度よくできるため、異常箇
所の推定が比較的容易かつ短時間でできる効果がある。
【0064】また、請求項4記載の発明によれば、パイ
ロット信号の周波数を複数の伝送路制御局個々に有し、
伝送路制御局の異常検出がなされた場合は、別の伝送路
制御局からより正常と判定される伝送路制御局を選定す
ることでより信頼度の高い通信網を確立でき、伝送路制
御局異常による通信中断時間が少なくできる効果があ
る。
【0065】更に請求項5記載の発明によれば、受信す
るパイロット信号のみから受信レベルの最も大きい伝送
路を主系伝送路と判定することができるので、ソフトウ
ェアなどの手段を用いることなく簡易に主系伝送路を判
定でき、しかも通信局グループ内の判定回路も小型かつ
簡易に構成できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の伝送路切替システムの実施例を示すブ
ロック図である。
【図2】同実施例で用いる伝送路制御局の構成例を示す
ブロック図である。
【図3】従来の伝送路切替システムを示すブロック図で
ある。
【図4】従来の他の伝送路切替システムを示すブロック
図である。
【図5】従来の他の伝送路切替システムの動作の説明図
である。
【符号の説明】
11 複数系統通信路 12、伝送路制御局 13 通信局グループ 311 、312 、…、31n 通信局 321 、322 、…、32n 判定手段 51 主系伝送路 52 待機系伝送路 a、b、c 伝送路

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主系伝送路および一以上の待機系伝送路
    でバス型あるいはスター型に構成される複数系統通信路
    と、前記複数系統通信路に接続される通信局とを備え、
    各通信局は複数系統通信路内の主系伝送路を判定し、そ
    の判定した主系伝送回路に切り替えてパケット通信を行
    なう伝送路切替システムであって、 前記複数系統通信路からのパケット信号を取込み、これ
    らパケット信号の有効信号長に比例したパイロット信号
    をそれぞれ形成し、各パイロット信号を複数系統通信路
    の該当伝送路に送出する伝送路制御局を備え、 前記通信局は、前記複数系統伝送路から取り込んだパイ
    ロット信号のレベルが最も高い伝送路を主系伝送路と判
    定する判定手段を具備することを特徴とする伝送路切替
    システム。
  2. 【請求項2】 前記伝送路制御局は、 主系伝送路および一つ以上の待機系伝送路から入力され
    るそれぞれのパケット信号の入力信号レベルが所定のし
    きい値を超えるか否かで信号の有無を検出する受信レベ
    ル判定回路と、 基準クロック信号およびこの基準クロックを所定の分周
    をして得た一定周期信号をそれぞれ取込み、かつ受信レ
    ベル判定回路から出力される有効信号検出結果通知信号
    の前記一定周期間毎での有効時間和を求めるフレーム長
    カウンタと、 前記フレーム長カウンタの出力する一定周期間毎での時
    間和通知信号に比例したレベルのパイロット信号を発生
    するパイロット信号発生回路とを具備することを特徴と
    する請求項1記載の伝送路切替システム。
  3. 【請求項3】 前記通信局は、所定のフレーム長さのフ
    レームを複数系統通信路に送出し、伝送路制御局から複
    数系統通信路を介して送られてくる各フレームに対応し
    たパイロット信号の受信レベルをモニタし、これらパイ
    ロット信号の受信レベルから通信路あるいは伝送路制御
    局の異常を診断できる手段を具備することを特徴とする
    請求項1記載の伝送路切替システム。
  4. 【請求項4】 主系伝送路および一以上の待機系伝送路
    でバス型あるいはスター型に構成される複数系統通信路
    と、前記複数系統通信路に接続される通信局とを備え、
    各通信局は複数系統通信路内の主系伝送路を判定し、そ
    の判定した主系伝送回路に切り替えてパケット通信を行
    なう伝送路切替システムであって、 複数の伝送路制御局は各局固有の周波数のパイロット信
    号を出力できるようになっていて、かつ複数系統通信路
    からのパケット信号を取込み、これらパケット信号の有
    効信号長に比例したパイロット信号をそれぞれ形成し、
    各パイロット信号を複数系統通信路の該当伝送路に送出
    するできるように構成されており、 前記通信局は、所定の周波数のパイロット信号を主系伝
    送路の判定に使用し、当該周波数のパイロット信号を出
    力する伝送路制御局に異常があると判定されたときに、
    他の周波数のパイロット信号を主系伝送路の判定に使用
    するようにしたことを特徴とする伝送路切替システム。
  5. 【請求項5】 主系伝送路および一以上の待機系伝送路
    でバス型あるいはスター型に構成される複数系統通信路
    と、前記複数系統通信路に接続される通信局とを備え、
    各通信局は複数系統通信路内の主系伝送路を判定し、そ
    の判定した主系伝送回路に切り替えてパケット通信を行
    なう伝送路切替システムであって、 主系伝送路および一つ以上の待機系伝送路から入力され
    るそれぞれのパケット信号の入力信号レベルが所定のし
    きい値を超えるか否かで信号の有無を検出する受信レベ
    ル判定回路と、基準クロック信号およびこの基準クロッ
    クを所定の分周をして得た一定周期信号をそれぞれ取込
    み、かつ受信レベル判定回路から出力される有効信号検
    出結果通知信号の前記一定周期間毎での有効時間和を求
    めるフレーム長カウンタと、前記フレーム長カウンタの
    出力する一定周期間毎での時間和通知信号に比例したレ
    ベルのパイロット信号を発生するパイロット信号発生回
    路とからなる伝送路制御局を具備し、 前記複数系統伝送路から取り込んだパイロット信号のレ
    ベルが最も高い伝送路を主系伝送路と判定する判定手段
    を具備することを特徴とする伝送路切替システム。
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