JP2526342Y2 - 容器洗浄装置 - Google Patents

容器洗浄装置

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JP2526342Y2
JP2526342Y2 JP6361891U JP6361891U JP2526342Y2 JP 2526342 Y2 JP2526342 Y2 JP 2526342Y2 JP 6361891 U JP6361891 U JP 6361891U JP 6361891 U JP6361891 U JP 6361891U JP 2526342 Y2 JP2526342 Y2 JP 2526342Y2
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博 山岸
耕作 堀田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は容器洗浄装置に関し、よ
り詳しくは容器洗浄装置の本体内容器を搬入するための
開口部分の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の容器洗浄装置としては実公平2−
33910号公報に記載されており、図2にその従来の
容器洗浄装置を示す。
【0003】図2に示すように、容器洗浄装置本体1内
には、一対のチェーン2間に渡って取付けたブリッジに
多数のホルダ3を取付けて構成した搬送装置4が設けら
れている。この搬送装置4を構成するチェーン2は複数
のスプロケット5に掛渡され、供給装置6からホルダ3
に供給された容器7を予備洗浄部10、複数の洗浄槽1
1a,11b,11c,11d,11e,11f、およ
び仕上洗浄部12の順に搬送し、排出装置13によって
洗浄の終了した容器7を上記ホルダ3から外部に排出す
ることができるようになっている。
【0004】予備洗浄部10は搬送装置4の通過を許容
して供給装置6から搬送装置4へ受渡された容器7を容
器洗浄装置の本体1内に導入する開口14は最初の洗浄
槽11aとの間に設けてあり、本体1の上方から下方に
向けて延びる上部隔壁15と、下方から上方へ向けて延
びる下部隔壁16との間に形成されている。そして、開
口14を形成する上部隔壁15の最下端部と下部隔壁1
6の最上端部とを水平方向に離隔させると共に、上部隔
壁15の最下端部を下部隔壁16の最上端部に対して低
く設定されている。
【0005】また、予備洗浄部10は容器7に水を噴射
する噴射ノズル17と、噴射ノズル17からの水および
ホルダ3に供給された容器7内の残液を回収する残液回
収槽18と、上記噴射ノズル17の下流側に配置されて
容器7に温水を噴射する噴射ノズル19と、更に、この
噴射ノズル19からの温水を回収する洗浄液回収槽20
とを備えている。そして、噴射ノズル17及び残液回収
槽18は下部隔壁16の右側に配置し、噴射ノズル19
と洗浄液回収槽20は下部隔壁16の左側に配設されて
いる。
【0006】更に、予備洗浄部10の洗浄槽11a側に
は容器洗浄装置の本体1の上部から下方に向けて伸ばし
た隔壁21の下端部を洗浄槽11aの洗浄液22内に浸
漬させ、これにより予備洗浄部10を、下部隔壁16、
容器洗浄装置本体1の外壁と天井、上部隔壁15、隔壁
21、洗浄液22の液面及び洗浄槽11aの外壁によっ
て、上記開口14を除いて密封している。そして、この
密封した予備洗浄部10内に蒸気供給装置25からの蒸
気を蒸気噴射口26を介して供給することができるよう
にしている。
【0007】複数の洗浄槽11a〜11f内にはそれぞ
れ図示しない加熱装置によって所定の液温に加熱した洗
浄液22が貯溜されており、その液温は、例えば、洗浄
槽11aから11dまでは順次液温が高くなり、続いて
洗浄槽11e,11fの順に液温が低くなるように設定
されている。そして、最後の洗浄槽11fに最初の洗浄
槽11aと同様に隔壁21が設けられている。
【0008】また、仕上洗浄部12は最後の洗浄槽11
fと排出装置13の間に設けられており、この仕上洗浄
部12は容器7に清水を噴射する噴射ノズル27、及び
この噴射ノズル27からの清水を回収する洗浄液回収槽
28を備えている。
【0009】以上の構成において、供給装置6から搬送
装置4のホルダ3内に容器7が供給されると、容器7は
搬送装置4によって傾けられて内部の残液を残液回収槽
18に排出すると共に、開口14を通過して予備洗浄部
10内に搬入され、噴射ノズル17からの水によって予
備洗浄されるとともに、内部に供給された蒸気によって
予熱される。そして、ひき続き噴射ノズル18からの温
水によって洗浄されると同時に予熱され、所要の水切り
時間を経過して水切りされた後に、洗浄槽11a内の洗
浄液22に浸漬される。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】上述した従来の容器洗
浄装置にあって、容器7は供給装置6によってホルダ3
に供給され、開口14を通過して予備洗浄部10に搬入
される。そして、その容器7は蒸気で昇温されると共に
温水噴射によっても昇温される。最初の洗浄槽11aの
洗浄液の温度を高く設定した場合に昇温が低いと、容器
7がこの最初の洗浄槽11aに浸漬されたとき、また
は、予備洗浄部10の蒸気昇温、温水による昇温を大き
くとったときに容器7は過激な昇温を受け、サーマルシ
ョックで破損する虞があるという問題があった。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ための本考案の容器洗浄装置は、容器を搬送する搬送装
置と、この搬送装置に容器を供給する供給装置と、容器
洗浄装置本体内に設けられて洗浄液を貯留する洗浄槽
と、上記供給装置側に位置して容器洗浄装置本体の上方
から下方に向けて延びる上部隔壁と、上記供給装置側に
位置して容器洗浄装置本体の下方から上方に向けて延び
る下部隔壁と、上記容器洗浄装置本体の上部隔壁と下部
隔壁とによって形成され容器を搬送する搬送装置の通過
を許容する開口とを備え、該開口を介して搬送装置によ
って容器洗浄装置内に容器を導入し、該容器を洗浄槽内
の洗浄液に浸漬させるようにした容器洗浄装置におい
て、上記上部隔壁の最下端部と下部隔壁の最上端部との
開口を容器を導入可能な最小隙間に形成すると共に下部
隔壁の最上端部を回収槽壁の最上端部に対してほぼ同一
高さで搬送装置の通過が可能な最小隙間を形成し、上記
開口から搬送装置によって搬送された容器を温水で洗浄
する噴射ノズルと該噴射ノズルから噴射された水を回収
する回収槽を設け、上記噴射ノズルの下流部に上記洗浄
装置本体内の天井から下方に向けて、最下端部が搬送装
置が通過可能の最小の隙間となるように仕切板を垂下
し、該仕切板に対して搬送装置の反対側に搬送装置の通
過が可能な最小の隙間を形成する側壁を有する蒸気復水
タンクを設置し、上記開口から仕切板、蒸気復水タンク
の側壁及び回収槽とで1次昇温部を構成し、更に、上記
洗浄装置本体内の天井から下方に向けて下端部が上記洗
浄槽内の洗浄液内に浸漬する位置まで垂設した仕切壁と
仕切板と蒸気復水タンクとで2次昇温部を形成し、該2
次昇温部内に蒸気噴射口を設けたことを特徴とするもの
である。
【0012】
【作用】開口から供給装置によってホルダに供給された
容器は、まず、1次昇温室内で2次昇温室から漏洩する
蒸気雰囲気中で予備加熱されると共に、温水で洗浄昇温
される。その後、2次昇温部で水切りを行ないながら蒸
気加熱されて洗浄槽に搬送される。そのため、容器は、
まず、常温から予備加熱されてから温水の温度まで昇温
され、更に、2次昇温部で最初の洗浄槽液に浸漬しても
サーマルショックで破損しない所定の温度まで昇温され
る結果、容器がサーマルショックにより破損することが
ない
【0013】
【実施例】以下、図面に基づいて本考案の実施例を詳細
に説明する。図1は本発明の一実施例に係る容器洗浄装
置の要部詳細を示す。なお、従来と同様の機能を有する
部材には同一の符号を附して重複する説明は省略する。
【0014】図1に示すように、容器洗浄装置本体1内
には一対のチェーン2間に渡って取付けたブリッジに多
数のホルダ3を取付けて構成した搬送装置4が設けられ
ている。この搬送装置4を構成するチェーン2は複数の
スプロケット5に掛渡され、供給装置6から上記ホルダ
3に供給された容器7を1次昇温部31、2次昇温部3
2、複数の洗浄槽11a,11b,・・・及び図示略の
仕上洗浄部の順に搬送し、排出装置によって洗浄の終了
した容器7をホルダ3から外部に排出することができる
ようになっている。
【0015】容器7の供給装置6は容器洗浄装置の本体
1の側部に形成されていて、該容器7を容器洗浄装置の
本体1内に導入する開口33は本体1の上方から下方に
向けて延びる上部隔壁34と、下方から上方へ向けて延
びる下部隔壁35との間に形成されていて、その隙間か
らの漏洩を最小限とするため容器7が導入可能な最小隙
間となっている。また、下部隔壁35の最上端部残液
回収槽36の側壁の最上端部ほぼ同一高さで設置する
ことにより搬送装置4の通過が可能な最小隙間37が形
成されており、その隙間37からの漏洩を最小としてい
る。なお、残液回収槽36は後述する洗浄液回収槽38
であってもよい。
【0016】また、1次昇温部内31には開口33から
搬送装置4で搬送された容器7に水を噴射する噴射ノズ
ル17と、噴射ノズル17からの水及びホルダ3に供給
された容器7内の残液を回収する残液回収槽36と、噴
射ノズル17の下流側に配置されて容器7に温水を噴射
する噴射ノズル19と、更に、この噴射ノズル19から
の温水を回収する洗浄液回収槽38とを備えている。そ
して、噴射ノズル17及び残液回収槽36は隔壁39の
右側に配置し、噴射ノズル19と洗浄液回収槽38は隔
壁39の左側に配設されている。
【0017】噴射ノズル19の下流部に洗浄装置本体1
内の天井から下方に向けて、最下端部が搬送装置4が通
過可能で内部蒸気漏洩を最小とするのに適正な隙間40
となるように仕切板41を垂下し、この仕切板41に対
して搬送装置4の反対側に搬送装置4の通過が可能な隙
間40を形成する側壁を有する蒸気復水タンク42が設
置されている。そして、開口33、仕切板41、蒸気復
水タンク42の側壁及び回収槽36,38とで1次昇温
部31を構成し、更に、洗浄装置本体1内の天井から下
方に向けて下端部が洗浄槽11a内の洗浄液内に浸漬す
る位置まで垂設した仕切壁21と、仕切板41と蒸気復
水タンク42とで2次昇温部32を形成し、2次昇温部
32内に蒸気噴射口43を設け、蒸気供給装置25から
の蒸気を噴出するようになっている。なお、洗浄槽、仕
上げ洗浄槽等は従来と同じであるため説明を省略する。
【0018】以上の構成において、供給装置6から開口
33を通過し、第1次昇温部31内の搬送装置4のホル
ダ3内に容器7が供給されると、容器7は搬送装置4に
よって傾けられて内部の残液を残液回収槽36に排出す
ると共に、1次昇温部31内を進行していく。この1次
昇温部31は2次昇温部32と1次昇温部31との隙間
40から適正に漏洩する蒸気で昇温されていて、容器7
は先ずその熱源で昇温される。そして、噴射ノズル17
からの水によって予備洗浄され、ひき続き噴射ノズル1
9からの温水によって洗浄されると同時に昇温され、水
切りされながら2次昇温部32へ搬入される。2次昇温
部では水切りされながら蒸気で加温された後、洗浄槽1
1a内の洗浄液22に浸漬される。以下、従来と同じ工
程に従って容器は洗浄される。
【0019】このように搬入された容器7は1次昇温部
31、予備洗浄部10、温水洗浄(噴射ノズル19)及
び2次昇温部32で、異なる温度の熱源で順次昇温する
ことができる。そのため、苛性ソーダ液を使用して行う
殺菌と洗浄の効果を高めるためには、容器7を高温の洗
浄槽液11a,11b・・・に長時間浸漬することが必
要である。従って、従来のように単一の昇温部で高温に
容器7を昇温するためには温度差が大きくなりサーマル
ショックを起こし易いが、本実施例では1次昇温部3
1、2次昇温部32と順次に昇温するためにサーマルシ
ョックを防止することができる。
【0020】
【考案の効果】以上、実施例を挙げて詳細に説明したよ
うに本考案の容器洗浄装置によれば、搬入された容器は
1次昇温部及び2次昇温部で異なる温度の熱源で順次昇
温されるので、容器の昇温を異なる温度の熱源でもって
行うことができ、容器がサーマルショックを受けること
なく高温に昇温可能となり、従って、容器の破損を防止
できると共に最初の洗びん槽液の温度を高く設定するこ
とで洗浄槽内での殺菌及び洗浄力の向上を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る容器洗浄装置の要部断
面図である。
【図2】従来の容器洗浄装置の断面図である。
【符号の説明】
1 容器洗浄装置本体 4 搬送装置 6 供給装置 7 容器 10 予備洗浄部 11a,11b,… 洗浄槽 17 噴射ノズル 19 噴射ノズル 21 隔壁 25 蒸気供給装置 31 1次昇温部 32 2次昇温部 33 開口 34 上部隔壁 35 下部隔壁 36 残液回収槽 37 隙間 38 洗浄液回収槽 39 隔壁 40 隙間 41 仕切板 42 蒸気復水タンク 43 蒸気噴射口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 堀田 耕作 愛知県名古屋市中村区岩塚町字九反所60 番地の1 中菱エンジニアリング株式会 社内 (56)参考文献 実開 昭56−118897(JP,U) 実開 昭62−203897(JP,U) 実開 昭59−186298(JP,U) 実公 昭42−13178(JP,Y1) 実公 平2−33910(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器を搬送する搬送装置と、この搬送装
    置に容器を供給する供給装置と、容器洗浄装置本体内に
    設けられて洗浄液を貯留する洗浄槽と、上記供給装置側
    に位置して容器洗浄装置本体の上方から下方に向けて延
    びる上部隔壁と、上記供給装置側に位置して容器洗浄装
    置本体の下方から上方に向けて延びる下部隔壁と、上記
    容器洗浄装置本体の上部隔壁と下部隔壁とによって形成
    され容器を搬送する搬送装置の通過を許容する開口とを
    備え、該開口を介して搬送装置によって容器洗浄装置内
    に容器を導入し、該容器を洗浄槽内の洗浄液に浸漬させ
    るようにした容器洗浄装置において、 上記上部隔壁の最下端部と下部隔壁の最上端部との開口
    を容器を導入可能な最小隙間に形成すると共に下部隔壁
    の最上端部を回収槽壁の最上端部に対してほぼ同一高さ
    で搬送装置の通過が可能な最小隙間を形成し、上記開口
    から搬送装置によって搬送された容器を温水で洗浄する
    噴射ノズルと該噴射ノズルから噴射された水を回収する
    回収槽を設け、上記噴射ノズルの下流部に上記洗浄装置
    本体内の天井から下方に向けて、最下端部が搬送装置が
    通過可能の最小の隙間となるように仕切板を垂下し、該
    仕切板に対して搬送装置の反対側に搬送装置の通過が可
    能な最小の隙間を形成する側壁を有する蒸気復水タンク
    を設置し、上記開口から仕切板、蒸気復水タンクの側壁
    及び回収槽とで1次昇温部を構成し、更に、上記洗浄装
    置本体内の天井から下方に向けて下端部が上記洗浄槽内
    の洗浄液内に浸漬する位置まで垂設した仕切壁と仕切板
    と蒸気復水タンクとで2次昇温部を形成し、該2次昇温
    部内に蒸気噴射口を設けたことを特徴とする容器洗浄装
    置。
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