JP2526217Y2 - キャブオーバ型トラックのパワープラント高温化対策構造 - Google Patents
キャブオーバ型トラックのパワープラント高温化対策構造Info
- Publication number
- JP2526217Y2 JP2526217Y2 JP534992U JP534992U JP2526217Y2 JP 2526217 Y2 JP2526217 Y2 JP 2526217Y2 JP 534992 U JP534992 U JP 534992U JP 534992 U JP534992 U JP 534992U JP 2526217 Y2 JP2526217 Y2 JP 2526217Y2
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- Japan
- Prior art keywords
- cab
- drag
- foiler
- power plant
- angle
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ドラグフォイラを備え
たキャブオーバ型トラックに適用されるパワープラント
高温化対策構造に関する。
たキャブオーバ型トラックに適用されるパワープラント
高温化対策構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のキャブオーバ型トラックにおいて
は、パワープラントの高出力化や騒音対策の影響によっ
て、パワープラント周辺の熱的環境が厳しい状況にあ
る。このため、キャブ下方に配設されたパワープラント
の高温化が今後の問題となり、種々の観点から対策が研
究されている。
は、パワープラントの高出力化や騒音対策の影響によっ
て、パワープラント周辺の熱的環境が厳しい状況にあ
る。このため、キャブ下方に配設されたパワープラント
の高温化が今後の問題となり、種々の観点から対策が研
究されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、荷台に大型
のバンが取付けられているキャブオーバ型トラックは、
キャブ上方へ突出しているバン上部が直接走行風を受け
てCd値を悪化させないように、通常キャブのルーフ上
にドラグフォイラ1(図7参照)を備えている。このド
ラグフォイラ1は、走行によって生じる気流(図7の矢
印7)をバン上方へスムーズに導くような角度θ0に設
定されており、この最適角度は固定されて変化すること
はない。
のバンが取付けられているキャブオーバ型トラックは、
キャブ上方へ突出しているバン上部が直接走行風を受け
てCd値を悪化させないように、通常キャブのルーフ上
にドラグフォイラ1(図7参照)を備えている。このド
ラグフォイラ1は、走行によって生じる気流(図7の矢
印7)をバン上方へスムーズに導くような角度θ0に設
定されており、この最適角度は固定されて変化すること
はない。
【0004】なお、図7において、2はキャブ、3はバ
ン、4はエンジン、5はトランスミッションを各々示し
ており、パワープラント6はエンジン4及びトランスミ
ッション5を主な構成要素としている。
ン、4はエンジン、5はトランスミッションを各々示し
ており、パワープラント6はエンジン4及びトランスミ
ッション5を主な構成要素としている。
【0005】そこで、本考案は、ドラグフォイラの角度
を変化させると、その影響で気流にも変化が生じること
に着目し、この気流を必要に応じてパワープラントの高
温化防止に利用することを目的とする。
を変化させると、その影響で気流にも変化が生じること
に着目し、この気流を必要に応じてパワープラントの高
温化防止に利用することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、前述の課題を
解決するもので、キャブルーフ上にドラグフォイラを備
えたキャブオーバ型トラックのパワープラント高温化対
策構造において、エンジン冷却水の温度を検出する水温
検知センサと、トランスミッションオイルの温度を検出
する油温検知センサと、前記ドラグフォイラの前端部を
支点にしてその角度を変化させるドラグフォイラ駆動手
段と、前記水温検知センサ及び前記油温検知センサの少
なくとも一方が所定値以上の高温を検知した時に前記ド
ラグフォイラ駆動手段を作動させて前記ドラグフォイラ
の角度を変化させる制御手段とを具備して構成したこと
を特徴とするキャブオーバ型トラックのパワープラント
高温化対策構造である。
解決するもので、キャブルーフ上にドラグフォイラを備
えたキャブオーバ型トラックのパワープラント高温化対
策構造において、エンジン冷却水の温度を検出する水温
検知センサと、トランスミッションオイルの温度を検出
する油温検知センサと、前記ドラグフォイラの前端部を
支点にしてその角度を変化させるドラグフォイラ駆動手
段と、前記水温検知センサ及び前記油温検知センサの少
なくとも一方が所定値以上の高温を検知した時に前記ド
ラグフォイラ駆動手段を作動させて前記ドラグフォイラ
の角度を変化させる制御手段とを具備して構成したこと
を特徴とするキャブオーバ型トラックのパワープラント
高温化対策構造である。
【0007】
【作用】前述の手段によれば、エンジン冷却水及びトラ
ンスミッションオイルの少なくとも一方が所定値以上の
高温となった時、すなわちパワープラントの熱的環境が
悪化した時にドラグフォイラの角度が自動的に変化して
気流のルートを変える。これにより、キャブとバンとの
間に上向き又は下向きの流れが生じ、パワープラント周
辺の換気促進や直接の空冷作用が得られる。なお、ドラ
グフォイラの角度を最適角度より大きくすると上向きの
流れが生じ、最適角度より小さくすると下向きの流れが
生じる。
ンスミッションオイルの少なくとも一方が所定値以上の
高温となった時、すなわちパワープラントの熱的環境が
悪化した時にドラグフォイラの角度が自動的に変化して
気流のルートを変える。これにより、キャブとバンとの
間に上向き又は下向きの流れが生じ、パワープラント周
辺の換気促進や直接の空冷作用が得られる。なお、ドラ
グフォイラの角度を最適角度より大きくすると上向きの
流れが生じ、最適角度より小さくすると下向きの流れが
生じる。
【0008】
【実施例】本考案によるキャブオーバ型トラックのパワ
ープラント高温化対策構造の一実施例を図面に基づいて
説明する。
ープラント高温化対策構造の一実施例を図面に基づいて
説明する。
【0009】図1(a)において、キャブ2の後方荷台
にはキャブルーフより背の高いバン3が取付けられてお
り、このCd値低減対策として、キャブ2のルーフ上に
ドラグフォイラ1を備えている。通常走行時のドラグフ
ォイラ1は、略キャブ2前端上部とバン3前端上部とを
結ぶ線上に位置し、キャブ2上方へ突出しているバン3
の上部に走行風7(図7参照)が当らないようにしてい
る。以下、この時のドラグフォイラ1の設定角度θ0を
基準角度と呼ぶ。そして、本考案のドラグフォイラ1
は、この基準角度θ0に対して上向きの角度(+a)だ
け角度変化しうるように、ドラグフォイラ駆動手段とし
てのアクチュエータ8を有している。アクチュエータ8
の作動制御は、図1(b)のブロック図に示す如く、車
体の適所に制御手段として設けられたCPU9によって
なされるが、該CPU9は、エンジン4の冷却水温を検
知する水温検知センサ10及びトランスミッション5の
油温を検知する油温検知センサ11の少なくともいずれ
か一方が所定値以上の高温を検知した時に、アクチュエ
ータ8の作動信号を出力してドラグフォイラ1の角度θ
をθ0+aに変化させる。また、CPU9は、水温およ
び油温がいずれも所定値以下に下がると、アクチュエー
タ8に逆作動の信号を出力し、ドラグフォイラ1を基準
角度θ0に復帰させる。
にはキャブルーフより背の高いバン3が取付けられてお
り、このCd値低減対策として、キャブ2のルーフ上に
ドラグフォイラ1を備えている。通常走行時のドラグフ
ォイラ1は、略キャブ2前端上部とバン3前端上部とを
結ぶ線上に位置し、キャブ2上方へ突出しているバン3
の上部に走行風7(図7参照)が当らないようにしてい
る。以下、この時のドラグフォイラ1の設定角度θ0を
基準角度と呼ぶ。そして、本考案のドラグフォイラ1
は、この基準角度θ0に対して上向きの角度(+a)だ
け角度変化しうるように、ドラグフォイラ駆動手段とし
てのアクチュエータ8を有している。アクチュエータ8
の作動制御は、図1(b)のブロック図に示す如く、車
体の適所に制御手段として設けられたCPU9によって
なされるが、該CPU9は、エンジン4の冷却水温を検
知する水温検知センサ10及びトランスミッション5の
油温を検知する油温検知センサ11の少なくともいずれ
か一方が所定値以上の高温を検知した時に、アクチュエ
ータ8の作動信号を出力してドラグフォイラ1の角度θ
をθ0+aに変化させる。また、CPU9は、水温およ
び油温がいずれも所定値以下に下がると、アクチュエー
タ8に逆作動の信号を出力し、ドラグフォイラ1を基準
角度θ0に復帰させる。
【0010】図2は、ドラグフォイラ1のアクチュエー
タとして油圧シリンダ12を使用した第1構造例、図3
は、同じくアクチュエータ8として電動モータ13を使
用した第2構造例を示している。なお、14はピスト
ン、15,16はガイドバー、17,18は傘歯車であ
る。
タとして油圧シリンダ12を使用した第1構造例、図3
は、同じくアクチュエータ8として電動モータ13を使
用した第2構造例を示している。なお、14はピスト
ン、15,16はガイドバー、17,18は傘歯車であ
る。
【0011】以下、上述したドラグフォイラ1の角度変
化による作用を図4ないし図6に基づいて説明する。図
4は、ドラグフォイラ1の傾斜角度θとCd値、キャブ
−バン間の流速(v)、及び水温又は油温(T)との関
係を示した図で、ドラグフォイラ1を基準角度θ0から
+a度(たとえば5度)回転させると、Cd値は悪化す
るものの、キャブ2とバン3との間に上向きの流速v1
が発生する。このため、キャブ2下方のパワープラント
6周辺に滞留していた熱はこの流れによって流出し、外
部から流入した低温の気流がパワープラントに当って冷
却する。従って、ドラグフォイラ1を角度変化させる前
にはt2の高温だった水温又は油温Tがt1まで低下し、
パワープラント6の高温化対策として有効に作用する。
なお、この時の気流は概ね図5のようになり、パワープ
ラント6周辺に滞留する熱気を吸い上げるような流れと
なる。
化による作用を図4ないし図6に基づいて説明する。図
4は、ドラグフォイラ1の傾斜角度θとCd値、キャブ
−バン間の流速(v)、及び水温又は油温(T)との関
係を示した図で、ドラグフォイラ1を基準角度θ0から
+a度(たとえば5度)回転させると、Cd値は悪化す
るものの、キャブ2とバン3との間に上向きの流速v1
が発生する。このため、キャブ2下方のパワープラント
6周辺に滞留していた熱はこの流れによって流出し、外
部から流入した低温の気流がパワープラントに当って冷
却する。従って、ドラグフォイラ1を角度変化させる前
にはt2の高温だった水温又は油温Tがt1まで低下し、
パワープラント6の高温化対策として有効に作用する。
なお、この時の気流は概ね図5のようになり、パワープ
ラント6周辺に滞留する熱気を吸い上げるような流れと
なる。
【0012】また、ドラグフォイラ1を基準角度θ0か
ら−a度回転させると、図5に示す如く、気流の一部が
バン3の壁面に当り、キャブ2とバン3との間に下向き
の流速v2が発生する。このような流れによっても略同
様の温度低下が認められ、パワープラント6の高温化対
策として利用できる。
ら−a度回転させると、図5に示す如く、気流の一部が
バン3の壁面に当り、キャブ2とバン3との間に下向き
の流速v2が発生する。このような流れによっても略同
様の温度低下が認められ、パワープラント6の高温化対
策として利用できる。
【0013】なお、ドラグフォイラ1を±a度回転させ
る高温化対策は、いずれもCd値の悪化を伴うものであ
り、従って、高温化対策を必要としない通常走行時にお
いては、ドラグフォイラ1の角度をCd値低減を優先し
た基準角度θ0に設定しておくのが好ましい。
る高温化対策は、いずれもCd値の悪化を伴うものであ
り、従って、高温化対策を必要としない通常走行時にお
いては、ドラグフォイラ1の角度をCd値低減を優先し
た基準角度θ0に設定しておくのが好ましい。
【0014】
【考案の効果】前述した本考案によれば、通常はCd値
の低減に利用しているドラグフォイラの角度を基準角度
θ0から自動的に変化させることにより、キャブとバン
との間に気流が発生してパワープラントの高温化を防止
できる。このため、エンジンの高出力化や騒音対策によ
って熱的にきびしい状況にあるパワープラントの高温化
対策として効果を発揮する。
の低減に利用しているドラグフォイラの角度を基準角度
θ0から自動的に変化させることにより、キャブとバン
との間に気流が発生してパワープラントの高温化を防止
できる。このため、エンジンの高出力化や騒音対策によ
って熱的にきびしい状況にあるパワープラントの高温化
対策として効果を発揮する。
【図1】本考案の一実施例を示す図で、(a)は概略側
面図、(b)はブロック図である。
面図、(b)はブロック図である。
【図2】アクチュエータの第1構造例を示す図である。
【図3】アクチュエータの第2構造例を示す図である。
【図4】本考案の作用を説明するための図である。
【図5】ドラグフォイラを+a度回転させた時の気流を
示す図である。
示す図である。
【図6】ドラグフォイラを−a度回転させた時の気流を
示す図である。
示す図である。
【図7】従来構造を示す図である。
1 ドラグフォイラ 2 キャブ 3 バン 4 エンジン 5 トランスミッション 6 パワープラント 8 アクチュエータ(ドラグフォイラ駆動手段) 9 CPU(制御手段) 10 水温検知センサ 11 油温検知センサ
Claims (1)
- 【請求項1】キャブルーフ上にドラグフォイラを備えた
キャブオーバ型トラックのパワープラント高温化対策構
造において、エンジン冷却水の温度を検出する水温検知
センサと、トランスミッションオイルの温度を検出する
油温検知センサと、前記ドラグフォイラの前端部を支点
にしてその角度を変化させるドラグフォイラ駆動手段
と、前記水温検知センサ及び前記油温検知センサの少な
くとも一方が所定値以上の高温を検知した時に前記ドラ
グフォイラ駆動手段を作動させて前記ドラグフォイラの
角度を変化させる制御手段とを具備して構成したことを
特徴とするキャブオーバ型トラックのパワープラント高
温化対策構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP534992U JP2526217Y2 (ja) | 1992-01-16 | 1992-01-16 | キャブオーバ型トラックのパワープラント高温化対策構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP534992U JP2526217Y2 (ja) | 1992-01-16 | 1992-01-16 | キャブオーバ型トラックのパワープラント高温化対策構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0591946U JPH0591946U (ja) | 1993-12-14 |
JP2526217Y2 true JP2526217Y2 (ja) | 1997-02-19 |
Family
ID=11608726
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP534992U Expired - Lifetime JP2526217Y2 (ja) | 1992-01-16 | 1992-01-16 | キャブオーバ型トラックのパワープラント高温化対策構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2526217Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-01-16 JP JP534992U patent/JP2526217Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0591946U (ja) | 1993-12-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19961001 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |