JPH1111162A - 作業車両のエンジンルーム換気冷却装置 - Google Patents

作業車両のエンジンルーム換気冷却装置

Info

Publication number
JPH1111162A
JPH1111162A JP16276497A JP16276497A JPH1111162A JP H1111162 A JPH1111162 A JP H1111162A JP 16276497 A JP16276497 A JP 16276497A JP 16276497 A JP16276497 A JP 16276497A JP H1111162 A JPH1111162 A JP H1111162A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
engine
oil
engine room
louver
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16276497A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyoshi Kimura
一義 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP16276497A priority Critical patent/JPH1111162A/ja
Publication of JPH1111162A publication Critical patent/JPH1111162A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業車両のエンジンルーム換気冷却装置にお
いて、通常運転時には業車両後方に漏れる騒音を低減す
ることができ、かつ高負荷運転時にはエンジンのオーバ
ーヒートを防止することができるようにする。 【解決手段】 排気口10Bに設けられたルーバ機構1
7は、ステッピングモータ20によってルーバ18の角
度を変えることにより、ルーバ18間の開口面積Sを変
化させる。コントロールユニット11は、水温計14で
検出したラジエータ水の水温、油温計15,16でそれ
ぞれ検出した作業機用作動油及び走行装置用作動油の油
温のすべてが設定温度以下のときは、ルーバ18の角度
を上向きにするようステッピングモータ20を制御し、
ラジエータ水の水温、作業機用作動油及び走行装置用作
動油の油温のいずれか1つでも設定温度を越えると、ル
ーバ18の角度を水平に向けるようステッピングモータ
20を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業車両のエンジ
ンルーム換気冷却装置に係り、特に、エンジンルーム内
の空気をエンジンカバーの後部の通気口より排出するこ
とによりエンジンルーム内を換気冷却する作業車両のエ
ンジンルーム換気冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の作業車両のエンジンルーム換気冷
却装置としては、例えば、実開平4−71319号公
報、実開平4−5118号公報に開示のものがある。実
開平4−71319号公報に記載の換気冷却装置は、作
業車両のボンネット側壁に主通気口とは別に補助通気口
を設け、この補助通気口にスライド可能な開閉板からな
る開閉装置を設け、エンジンルーム内のエンジン温度を
検出し、エンジン温度が設定温度域内にあるときは開閉
板により補助通気口を閉じ、補助通気口から放出される
騒音をなくし、エンジン温度が設定温度域を越えると開
閉板をスライドして補助通気口を開き、エンジン冷却水
を冷やしエンジンのオーバーヒートを防止するようにし
たものである。
【0003】実開平4−5118号公報に記載の換気冷
却装置は、車両後部に配置したラジエータの後方に上方
排気口と後方排気口とを有するリヤダクトを設け、この
リヤダクト内に、後方排気口を閉じる位置と後方排気口
を開放する位置との間で揺動自在なダンパと、このダン
パを後方排気口を開放する方向に付勢する引張りばねと
を設け、エンジンの低回転時はラジエータ側からの排気
流の風圧が低いため、ダンパは引張りばねの付勢力によ
り後方排気口を開放する位置にあり、エンジンの高回転
時にラジエータ側からの排気流の風圧が高くなると、そ
の風圧に応じてダンパを引張りばねに抗して後方に揺動
させて後方排気口を閉じ、エンジン高回転時の車両後方
への排気騒音を低減するようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、以下の問題点が存在する。実開平4
−71319号公報に記載のものでは、エンジン温度が
設定温度域内にある通常運転時には開閉板により補助通
気口を閉じるため、エンジンルーム内の騒音が補助通気
口から外部に漏れることを防止できる。しかし、作業車
両の後部に設けられた主排気口から排出される熱風と共
に後方に漏れる騒音は低減することはできない。
【0005】また、実開平4−5118号公報に記載の
ものでは、エンジン高回転時には排気流の風圧に応じて
ダンパを引張りばねに抗して後方に揺動させて後方排気
口を閉じるので、車両後方に漏れる騒音を低減できる。
しかし、この従来技術では、エンジンが高回転の状態で
連続走行してエンジン温度が上昇したときにも、排気流
の風圧により後方排気口が閉じられるため、全体として
の排気口面積が減少し、冷却風量が低減し、その結果冷
却効率が低下してエンジンがオーバーヒートしてしま
う。
【0006】また、作業車両には一般に油圧駆動系など
作動油を用いた駆動系が搭載されている。作業車両の運
転状況によってはエンジン冷却水が設定温度以下でも作
動油の温度が過度に上昇することがある。例えば、作業
機用の油圧駆動系では頻繁に高負荷運転を繰り返すこと
があり、この場合には安全弁として設けられたリリーフ
弁が頻繁に作動し、作動油がリリーフするときの摩擦熱
により作動油の温度が上昇する。
【0007】実開平4−71319号公報のものでは、
エンジン温度が設定温度域を越えたときのみ開閉板をス
ライドし補助通気口を開くようにしているため、上記の
ように作動油の油温が設定温度域を越えたとき、エンジ
ン温度が設定温度域を越えてなければ補助通気口は閉じ
たままであり、この場合には作動油がオーバーヒート状
態になり、その結果作動油が劣化したり、油圧機器に悪
影響を及ぼすことがある。
【0008】本発明の第1の目的は、通常運転時には作
業車両後方に漏れる騒音を低減することができ、かつ高
負荷運転時にはエンジンのオーバーヒートを防止するこ
とができる作業車両のエンジンルーム換気冷却装置を提
供することにある。
【0009】本発明の第2の目的は、高負荷運転時にお
ける作動油のオーバーヒートを防止することができる作
業車両のエンジンルーム換気冷却装置を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(1)上記第1の目的を達成するため、本発明は、エン
ジン及びラジエータが配置されるエンジンルームを形成
するエンジンカバーの後部に通気口を設け、エンジンル
ーム内の空気を通気口より排出することによりエンジン
ルーム内を換気冷却する作業車両のエンジンルーム換気
冷却装置において、前記エンジンの温度を検出する第1
温度計と、前記通気口に設けられ、アクチュエータによ
ってルーバの角度を変え開口面積を変化させるルーバ機
構と、前記第1温度計で検出されたエンジンの温度が所
定レベル以下では前記ルーバの角度を上向きにし、エン
ジンの温度が所定レベルを越えると前記ルーバの角度を
水平に向けるよう前記ルーバ機構のアクチュエータを制
御する制御手段とを備えるものとする。
【0011】以上のように第1温度計、ルーバ機構、制
御手段を設け、第1温度計で検出されたエンジンの温度
が所定レベル以下ではルーバの角度を上向きにし、エン
ジンの温度が所定レベルを越えるとルーバの角度を水平
に向けるようルーバ機構のアクチュエータを制御するこ
とにより、エンジンの温度が所定レベル以下である通常
運転時では、エンジンルーム内の空気の排出方向が上方
となるため、排気とともに放出されるエンジンルーム内
の騒音も上方に放出され、これにより作業車両後方に漏
れる騒音が低減される一方、作業車両が例えば長時間連
続走行することによってエンジンの温度が所定レベルよ
り高くなると、エンジンルーム内の空気の排出方向が水
平後方になりかつルーバ間の開口面積が大きくなるた
め、通気抵抗が減少し、冷却風量が増し、これにより冷
却効率が良くなり、エンジンのオーバーヒートが防止さ
れる。
【0012】(2)また、上記第2の目的を達成するた
め、本発明は、前記エンジンルーム内に前記作業車両の
油圧駆動系に用いられる作動油を冷却するオイルクーラ
を配置した上記(1)の作業車両のエンジンルーム換気
冷却装置において、前記作動油の油温を検出する第2温
度計を更に備え、前記制御手段は、前記第1温度計で検
出されたエンジンの温度、前記第2温度計で検出された
作動油の油温のいずれか1つが所定レベルを越えると、
前記ルーバの角度を水平に向けるよう前記ルーバ機構の
アクチュエータを制御するものとする。
【0013】これにより、高負荷作業時において、エン
ジン温度が所定レベル以下で作業車両の油圧駆動系に用
いられる作動油の油温が所定レベルを越えても、その時
点でルーバの角度が水平に向けられ、エンジンルーム内
の空気の排出方向が水平後方に変えられるので、冷却風
量が増し、作動油のオーバーヒートが防止される。
【0014】(3)また、上記第2の目的を達成するた
め、本発明は、前記エンジンルーム内に前記作業車両の
作業機用の油圧駆動系に用いられる作動油を冷却するオ
イルクーラと、走行装置に用いられる作動油を冷却する
オイルクーラとを配置した上記(1)の作業車両のエン
ジンルーム換気冷却装置において、前記作業機用の油圧
駆動系に用いられる作動油の油温を検出する第2温度計
と、前記走行装置に用いられる作動油の油温を検出する
第3温度計とを更に備え、前記制御手段は、前記第1温
度計で検出されたエンジンの温度、前記第2及び第3温
度計で検出された作動油の油温のいずれか1つが所定レ
ベルを越えると、前記ルーバの角度を水平に向けるよう
前記ルーバ機構のアクチュエータを制御するものとす
る。
【0015】これにより、高負荷作業時において、エン
ジン温度が所定レベル以下で作業機用の油圧駆動系に用
いられる作動油や走行装置に用いられる作動油の油温が
所定レベルを越えても、その時点でルーバの角度が水平
に向けられ、エンジンルーム内の空気の排出方向が水平
後方に変えられるので、冷却風量が増し、それら作動油
のオーバーヒートが防止される。
【0016】(4)上記(1)において、例えば、前記
第1温度計は前記ラジエータの水温を検出する水温計で
ある。
【0017】(5)上記(2)において、好ましくは、
前記第2温度計は前記オイルクーラに設けられている。
【0018】(6)上記(3)において、好ましくは、
前記第2及び第3温度計は前記それぞれのオイルクーラ
に設けられている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
により説明する。図1において、1は本発明が係わるホ
イルローダの車体1であり、この車体1の後部にはエン
ジンルーム2を形成するエンジンカバー1Aが設けら
れ、エンジンルーム2内にはエンジン3、トルクコンバ
ータ4、トランスミッション5、ラジエータ7、作業機
用の油圧ポンプ12が配置されている。ここで、トルク
コンバータ4及びトランスミッション5は、エンジン3
で発生した動力を図示しないドライブシャフトを介して
タイヤ1Bに伝達し、タイヤ1Bを回転させる走行装置
25を構成する。
【0020】車体1の前部には、アーム11A及びバケ
ット11Bを有する作業機11が設けられ、この作業機
11は油圧ポンプ12で発生した油圧によってアームシ
リンダ11C及びバケットシリンダ11Dを駆動するこ
とにより上下動する。エンジンカバー1Aの前部には、
その作業機11用の油圧駆動系に用いられる作動油を蓄
積する作動油タンク13が配置されている。
【0021】また、車体1の下部には吸気口10Aが設
けられ、エンジンカバー1Aの後端には排気口10Bが
設けられ、エンジンルーム2内にはラジエータファン
6、作業機用作動油冷却用のオイルクーラ8、走行装置
用作動油冷却用のオイルクーラ9、ルーバ機構17、水
温計14、油温計15,16が配置され(図3参照)、
車体1の運転席1Cの後部にはコントロールユニット3
0が配置されている。以上のラジエータファン6、オイ
ルクーラ8,9、ルーバ機構17、水温計14、油温計
15,16、コントロールユニット30は、本実施形態
のエンジンルーム換気冷却装置を構成するものであり、
以下その詳細を説明する。
【0022】排気口10Bには、図2に示すように、横
方向に延びた複数本のビーム31が設けられ、このビー
ム31により排気口10Bは上下方向に複数の開口部3
2に仕切られている。
【0023】ラジエータファン6は、図3に示すよう
に、ラジエータ7に隣接して配置されかつエンジン3に
連結されている。エンジン3が作動するとラジエータフ
ァン6が回転し、図1の矢印に示すように空気が吸気口
10Aよりエンジンルーム2内に流入し、エンジンルー
ム2内を冷却した後、排気口10Bから排出される。
【0024】作業機用作動油冷却用のオイルクーラ8は
ラジエータ7の側面に配置され、エンジンルーム2内を
流れる空気によりオイルクーラ8が冷却されることによ
り、作業機11用の油圧駆動系に用いられる作動油(以
下、作業機用作動油という)を冷却する。走行装置用作
動油冷却用のオイルクーラ9はラジエータ7の下部に配
置され、エンジンルーム2内を流れる空気によりオイル
クーラ9が冷却されることにより、走行装置25に用い
られる作動油(以下、走行装置用作動油という)を冷却
する。
【0025】ルーバ機構17は、図2及び図3に示すよ
うに排気口10Bに設けられている。図2及び図3にお
いて、ビーム31のうち最下段を除くものの両端(図2
では一端のみ図示)には取付ブラケット33が設けら
れ、この取付ブラケット33にはそれぞれルーバ機構1
7のルーバ(導風板)18の両端がピン結合されてい
る。また、各ルーバ18の一端側には取付ブラケット3
4が設けられ、これら取付ブラケット34には上下方向
に1本のリンク19がピン結合されている。このリンク
19の下端近傍にはリンク21a,21bを介してステ
ッピングモータ20が連結され、このステッピングモー
タ20を回転駆動することによりリンク19が上下動
し、ルーバ18の角度が変わり、ルーバ18間の開口面
積が変化する。
【0026】ここで、ルーバ18の角度が図3(a)に
示すように上向きになるとルーバ18間の開口面積はA
と小さくなり、ルーバ18の角度が図3(b)に示すよ
うに水平になるとルーバ18間の開口面積はBと最大に
なる。なお、ここではステッピングモータ20によりル
ーバ機構17を駆動させているが、ルーバ機構17を駆
動するアクチュエータはこれに限らず、例えば油圧シリ
ンダでもよい。ただし、ステッピングモータ20は簡単
にかつ安価に製作できる利点がある。
【0027】水温計14はラジエータ7に設けられ、ラ
ジエータ水の水温を検出することでエンジン3の温度を
検出する。油温計15はオイルクーラ8に設けられ、作
業機用作動油の油温を検出する。油温計16はオイルク
ーラ9に設けられ、走行装置用作動油の油温を検出す
る。なお、エンジン3の温度の検出としては、ラジエー
タ水の水温の他に、エンジン3の表面温度やエンジンル
ーム2内の雰囲気温度を検出するようにしてもよい。
【0028】コントロールユニット11は、図4に示す
ように、水温計14及び油温計15,16の検出値を入
力し、所定の処理を行い、ルーバ機構17のステッピン
グモータ20を制御する。このコントロールユニット1
1によるステッピングモータ20の制御機能の詳細を図
5に示す。
【0029】まず、水温計14及び油温計15,16の
検出値をそれぞれ入力する(ステップ101)。次い
で、ラジエータ水の水温が設定温度Ta以下であるかど
うか、作業機用作動油の油温が設定温度Tb以下である
かどうか、走行装置用作動油の油温が設定温度Tc以下
であるかどうかを判断し(ステップ102〜104)、
ラジエータ水の水温が設定温度Ta以下であり、作業機
用作動油の油温が設定温度Tb以下であり、走行装置用
作動油の油温が設定温度Tc以下であるときは、ルーバ
18の角度を図3(a)に示すような上向きにするため
のパルス信号をステッピングモータ20に出力する(ス
テップ105)。
【0030】一方、ラジエータ水の水温が設定温度Ta
を越えたと判断されると、ルーバ18の角度を水平に向
けるためのパルス信号をステッピングモータ20に出力
し(ステップ102→106)、同様に作業機用作動油
の油温が設定温度Tbを越えたと判断されたとき、又は
走行装置用作動油の油温が設定温度Tcを越えたと判断
されたときは、ルーバ18の角度を水平に向けるための
パルス信号をステッピングモータ20に出力する(ステ
ップ103→106又はステップ104→106)。
【0031】以上のように構成した本実施形態において
は、エンジン3が作動するとラジエータファン6が回転
し、図1の矢印に示すように吸気口10Aより空気がエ
ンジンルーム2内に流入され、ラジエータ7、オイルク
ーラ8,9を通過した熱気が排気口10より車体1の後
方に排出される。
【0032】このとき、ラジェータ水の水温、作業機用
作動油及び走行装置用作動油の油温の全てが設定温度域
内にあるような通常運転時では、上記のコントロールユ
ニット11の制御によりルーバ18の角度が図3(a)
に示すように上向きになる。そのため、ラジエータファ
ン6の作動によって排出されるエンジンルーム2内の熱
気の大部分が矢印で示すように上方に排出され、熱気と
ともに放出されるエンジンルーム2内の騒音の大部分も
上方に放出され、これにより車体1の後方に漏れる騒音
が低減する。
【0033】一方、長時間の連続走行あるいは高温下で
の高負荷作業によりラジエータ水の水温、作業機用作動
油や走行装置用作動油の油温のいずれか一つが設定温度
域を越えると、上記コントロールユニット11の制御に
よりルーバ18の角度は図3(b)に示すように水平に
向けられる。そのため、エンジンルーム2内の熱気の排
出方向が矢印で示すように水平後方になるとともに、ル
ーバ18の開口面積がAからBに大きくなるので、通気
抵抗が減少し、冷却風量が増し、これにより冷却効率が
良くなり、エンジン3のオーバーヒート、作業機用作動
油や走行装置用作動油のオーバーヒートが防止される。
【0034】以上のように本実施形態によれば、通常運
転時における作業車両後方に漏れる騒音の低減と、高負
荷運転時等の厳しい作業環境・条件下におけるエンジン
3のオーバーヒートや作業機用作動油や走行装置用作動
油のオーバーヒートの防止とを両立することが可能とな
る。
【0035】なお、本実施形態では、ラジエータ水の水
温、作業機用作動油や走行装置用作動油の油温のいずれ
か一つが設定温度域を越えると、ルーバ18の角度を上
向きから水平方向に変えるようにしているが、この点に
ついては種々の変形が可能である。例えば、走行装置用
作動油の油温まで監視する必要のない機種の場合は、ラ
ジエータ水の水温及び作業機用作動油の油温を検出し、
これらのいずれかが設定温度域を越えたときにルーバ1
8の角度を変えるようにすれば良いし、あるいは作動油
の油温が高くならない作業環境・条件下で使用するよう
な機種の場合には、ラジエータ水の水温のみを検出し、
これが設定温度域を越えたときにルーバ18の角度を変
えるようにすれば良い。
【0036】また、本実施形態のホイルローダは、エン
ジンからの動力を駆動輪に伝達する走行装置としてトル
クコンバータ4及びトランスミッション5からなる走行
装置25を搭載しているが、走行装置として油圧走行モ
ータを用いる油圧駆動系を搭載したホイルローダにも本
発明を適用できる。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、通常運転時には作業車
両後方に漏れる騒音を低減することができ、かつ高負荷
運転時にはエンジンのオーバーヒートを防止することが
できる。
【0038】また、本発明によれば、高負荷運転時にお
ける作動油のオーバーヒートを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるエンジンルーム換気
冷却装置を搭載したホイルローダの一部断面を含む側面
図である。
【図2】図1に示す排気口に設けられたルーバ機構のル
ーバの角度が水平に向いたときの正面図である。
【図3】図1に示すホイルローダのルーバ機構を含む後
端部の詳細断面図で、(a)は通常運転時のルーバの角
度を示す図、(b)は高負荷運転時のルーバの角度を示
す図である。
【図4】図1に示すルーバ機構の制御系構成図である。
【図5】図4に示すコントロールユニットによるステッ
ピングモータの制御機能の詳細を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 車体 1A エンジンカバー 2 エンジンルーム 3 エンジン 4 トルクコンバータ 5 トランスミッション 6 ラジエータファン 7 ラジエータ 8 オイルクーラ 9 オイルクーラ 10B 排気口 11 作業機 12 作業機用ポンプ 13 作動油タンク 14 水温計 15 油温計 16 油温計 17 ルーバ機構 18 ルーバ 19 リンク 20 ステッピングモータ 21a,21b リンク 25 走行装置 30 コントロールユニット(制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // F01P 11/16 F01P 11/16 C

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジン及びラジエータが配置されるエン
    ジンルームを形成するエンジンカバーの後部に通気口を
    設け、エンジンルーム内の空気を通気口より排出するこ
    とによりエンジンルーム内を換気冷却する作業車両のエ
    ンジンルーム換気冷却装置において、 前記エンジンの温度を検出する第1温度計と、 前記通気口に設けられ、アクチュエータによってルーバ
    の角度を変え開口面積を変化させるルーバ機構と、 前記第1温度計で検出されたエンジンの温度が所定レベ
    ル以下では前記ルーバの角度を上向きにし、エンジンの
    温度が所定レベルを越えると前記ルーバの角度を水平に
    向けるよう前記ルーバ機構のアクチュエータを制御する
    制御手段とを備えることを特徴とする作業車両のエンジ
    ンルーム換気冷却装置。
  2. 【請求項2】前記エンジンルーム内に前記作業車両の油
    圧駆動系に用いられる作動油を冷却するオイルクーラを
    配置した請求項1記載の作業車両のエンジンルーム換気
    冷却装置において、 前記作動油の油温を検出する第2温度計を更に備え、 前記制御手段は、前記第1温度計で検出されたエンジン
    の温度、前記第2温度計で検出された作動油の油温のい
    ずれか1つが所定レベルを越えると、前記ルーバの角度
    を水平に向けるよう前記ルーバ機構のアクチュエータを
    制御することを特徴とする作業車両のエンジンルーム換
    気冷却装置。
  3. 【請求項3】前記エンジンルーム内に前記作業車両の作
    業機用の油圧駆動系に用いられる作動油を冷却するオイ
    ルクーラと、走行装置に用いられる作動油を冷却するオ
    イルクーラとを配置した請求項1記載の作業車両のエン
    ジンルーム換気冷却装置において、 前記作業機用の油圧駆動系に用いられる作動油の油温を
    検出する第2温度計と、 前記走行装置に用いられる作動油の油温を検出する第3
    温度計とを更に備え、 前記制御手段は、前記第1温度計で検出されたエンジン
    の温度、前記第2及び第3温度計で検出された作動油の
    油温のいずれか1つが所定レベルを越えると、前記ルー
    バの角度を水平に向けるよう前記ルーバ機構のアクチュ
    エータを制御することを特徴とする作業車両のエンジン
    ルーム換気冷却装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の作業車両のエンジンルーム
    換気冷却装置において、前記第1温度計は前記ラジエー
    タの水温を検出する水温計であることを特徴とする作業
    車両のエンジンルーム換気冷却装置。
  5. 【請求項5】請求項2記載の作業車両のエンジンルーム
    換気冷却装置において、前記第2温度計は前記オイルク
    ーラに設けられていることを特徴とする作業車両のエン
    ジンルーム換気冷却装置。
  6. 【請求項6】請求項3記載の作業車両のエンジンルーム
    換気冷却装置において、前記第2及び第3温度計は前記
    それぞれのオイルクーラに設けられていることを特徴と
    する作業車両のエンジンルーム換気冷却装置。
JP16276497A 1997-06-19 1997-06-19 作業車両のエンジンルーム換気冷却装置 Pending JPH1111162A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16276497A JPH1111162A (ja) 1997-06-19 1997-06-19 作業車両のエンジンルーム換気冷却装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16276497A JPH1111162A (ja) 1997-06-19 1997-06-19 作業車両のエンジンルーム換気冷却装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1111162A true JPH1111162A (ja) 1999-01-19

Family

ID=15760790

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16276497A Pending JPH1111162A (ja) 1997-06-19 1997-06-19 作業車両のエンジンルーム換気冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1111162A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007072674A1 (ja) * 2005-12-19 2007-06-28 Komatsu Ltd. 建設車両
DE202007005860U1 (de) * 2007-04-21 2008-08-21 Liebherr-Werk Bischofshofen Ges.M.B.H. Kühleranlage
JP2008296615A (ja) * 2007-05-29 2008-12-11 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械
JP2009507145A (ja) * 2005-09-15 2009-02-19 株式会社小松製作所 建設機械の冷却装置
JP2013060845A (ja) * 2011-09-13 2013-04-04 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の冷却装置
KR101325447B1 (ko) * 2006-11-30 2013-11-04 두산인프라코어 주식회사 굴착기 엔진룸의 열 배출 구조
JP2015038360A (ja) * 2014-11-27 2015-02-26 本田技研工業株式会社 ユニットスイング式内燃機関の冷却装置
JP2019156215A (ja) * 2018-03-14 2019-09-19 いすゞ自動車株式会社 ファンの風向き変更装置
WO2022138125A1 (ja) * 2020-12-22 2022-06-30 ヤンマーホールディングス株式会社 建設機械

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009507145A (ja) * 2005-09-15 2009-02-19 株式会社小松製作所 建設機械の冷却装置
JP4846792B2 (ja) * 2005-09-15 2011-12-28 株式会社小松製作所 建設機械の冷却装置
DE112006002947B4 (de) * 2005-12-19 2014-08-14 Komatsu Ltd. Baufahrzeug
JP2007169911A (ja) * 2005-12-19 2007-07-05 Komatsu Ltd 建設車両
WO2007072674A1 (ja) * 2005-12-19 2007-06-28 Komatsu Ltd. 建設車両
KR101325447B1 (ko) * 2006-11-30 2013-11-04 두산인프라코어 주식회사 굴착기 엔진룸의 열 배출 구조
DE202007005860U1 (de) * 2007-04-21 2008-08-21 Liebherr-Werk Bischofshofen Ges.M.B.H. Kühleranlage
JP2008296615A (ja) * 2007-05-29 2008-12-11 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械
JP2013060845A (ja) * 2011-09-13 2013-04-04 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の冷却装置
JP2015038360A (ja) * 2014-11-27 2015-02-26 本田技研工業株式会社 ユニットスイング式内燃機関の冷却装置
JP2019156215A (ja) * 2018-03-14 2019-09-19 いすゞ自動車株式会社 ファンの風向き変更装置
WO2022138125A1 (ja) * 2020-12-22 2022-06-30 ヤンマーホールディングス株式会社 建設機械
JP2022098754A (ja) * 2020-12-22 2022-07-04 ヤンマーホールディングス株式会社 建設機械

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8915320B2 (en) Variable actuation rate shutter louvers
US8892314B2 (en) Rejection of under-hood airflow
US8479853B2 (en) Control of an airstream flow rate through a covered compartment by an adjustable shutter
KR101778642B1 (ko) 작업 기계
KR101163447B1 (ko) 자동차용 에어플랩 개폐장치
US8443921B2 (en) System and method for increasing operating efficiency of a powertrain by controlling an aero shutter
US8469128B2 (en) Variable-bias shutter
US5732666A (en) Device for moving a radiator grille in an automobile
CA2737863C (en) Multiple air flow paths using single axial fan
US7644793B2 (en) Automotive heat exchanging system
US20120097465A1 (en) System and method for controlling a shutter in a vehicle via a cooling fan duty-cycle
JPH1111162A (ja) 作業車両のエンジンルーム換気冷却装置
JP2001180298A (ja) 熱伝達装置の用途およびエンジン囲いの換気を同時に行うためのファン制御システムおよび方法
JP2003176838A (ja) 電子制御式粘性継手駆動装置を備える水ポンプ
JP3937624B2 (ja) 車両用冷却装置
EP1647426A1 (en) Heating apparatus for cabin of construction equipment
JP2722745B2 (ja) エンジンルームの放熱機構
CN213008338U (zh) 控制器和电动助力转向系统、车辆
JP2005041387A (ja) 車両のエアダム装置
JPH04314914A (ja) 車両用水冷式内燃機関の冷却装置
JP3079735B2 (ja) 車両用水冷式内燃機関の冷却装置
KR20050044025A (ko) 엔진 배기계 냉각을 위한 에어 가이드의 구조
JPH03167032A (ja) 車両用水冷式内燃機関の冷却装置
CN215663662U (zh) 一种发动机舱、发动机舱的散热系统及车辆
JPH04370316A (ja) エンジンルーム冷却装置