JP2525786Y2 - 乗用車前席用シートスライド装置 - Google Patents
乗用車前席用シートスライド装置Info
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- JP2525786Y2 JP2525786Y2 JP1990009557U JP955790U JP2525786Y2 JP 2525786 Y2 JP2525786 Y2 JP 2525786Y2 JP 1990009557 U JP1990009557 U JP 1990009557U JP 955790 U JP955790 U JP 955790U JP 2525786 Y2 JP2525786 Y2 JP 2525786Y2
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Description
【考案の詳細な説明】 「技術分野」 本考案は、車両のシートスライド装置に関し、特に乗
用車の前席のシートスライド装置に関する。
用車の前席のシートスライド装置に関する。
「従来技術およびその問題点」 乗用車前席のシートスライド装置は、車両床面に固定
されるロアレールと、シートに固定されこのロアレール
に摺動自在に嵌められるアッパレールとを備えている。
このロアレールおよびアッパレール自体は、両レールを
相対摺動自在にするという性質上直線状をなしている
が、車両床面への取付に当たっては従来、ロアレールの
前後に取付ブラケットを固定し、この取付ブラケットを
車両床面に固定していた。この取付ブラケットは従来、
シートスライド装置を床面から一定距離上昇させるとと
もに、一定の後方への傾斜(5°程度)を与えるために
不可欠と考えられてきた。従って、従来のシートスライ
ド装置は、ロアレールが完全に露出する。このロアレー
ルの露出はしかし、シートスライド装置の取付構造上、
不可避と考えられてきた。
されるロアレールと、シートに固定されこのロアレール
に摺動自在に嵌められるアッパレールとを備えている。
このロアレールおよびアッパレール自体は、両レールを
相対摺動自在にするという性質上直線状をなしている
が、車両床面への取付に当たっては従来、ロアレールの
前後に取付ブラケットを固定し、この取付ブラケットを
車両床面に固定していた。この取付ブラケットは従来、
シートスライド装置を床面から一定距離上昇させるとと
もに、一定の後方への傾斜(5°程度)を与えるために
不可欠と考えられてきた。従って、従来のシートスライ
ド装置は、ロアレールが完全に露出する。このロアレー
ルの露出はしかし、シートスライド装置の取付構造上、
不可避と考えられてきた。
「考案の目的」 本考案は、従来不可避と考えられてきた、このロアレ
ールの露出を問題点として捕らえ、これが露出しないよ
うにすることにより、外見をより優れたものとし、シー
ト下部に十分な空間を作り、高級感を与えるシートスラ
イド装置を得ることを目的とする。さらに、このシート
スライド装置に適したロック機構を得ること、およびこ
のロック機構によりシートスライド装置の外観が損なわ
れないようにすることを目的とする。
ールの露出を問題点として捕らえ、これが露出しないよ
うにすることにより、外見をより優れたものとし、シー
ト下部に十分な空間を作り、高級感を与えるシートスラ
イド装置を得ることを目的とする。さらに、このシート
スライド装置に適したロック機構を得ること、およびこ
のロック機構によりシートスライド装置の外観が損なわ
れないようにすることを目的とする。
「考案の概要」 本考案は、基本的には、ロアレールを車両床面内に埋
め込んでしまうという着想に基づいて完成されたもの
で、フロアパネル上に防音防振材および表層材を設けた
車両床面にロアレールを固定し、このロアレールに、シ
ートに固定されるアッパレールを摺動自在に嵌める乗用
車前席用のシートスライド装置において、直線状のロア
レールを、断面箱形でその上部中央に摺動隙間を有する
一様断面材から構成し、このロアレールを車両床面のフ
ロアパネルに直接固定して防音防振材および表層材内に
埋め込み、ロアレールに、車両床面より上方に延び、シ
ートの前後方向に並ぶロック孔列を有するロックプレー
トを一体に設け、アッパレールに、ロアレールの上記摺
動隙間より上方に延びてその上端部にシートを固定する
シート固定縦壁を一体に設けるとともに、このシート固
定縦壁に、上記ロック孔列に係脱されるロック部材を支
持し、ロアレールおよび車両床面の表層材の一部を、こ
のシート固定縦壁を中心に左右に分割したロアレールカ
バーで覆い、さらにこのロアレールカバーに、ロック孔
列の露出窓を有し該ロックプレートの露出面を覆う縦壁
を一体に設けたことを特徴としている。
め込んでしまうという着想に基づいて完成されたもの
で、フロアパネル上に防音防振材および表層材を設けた
車両床面にロアレールを固定し、このロアレールに、シ
ートに固定されるアッパレールを摺動自在に嵌める乗用
車前席用のシートスライド装置において、直線状のロア
レールを、断面箱形でその上部中央に摺動隙間を有する
一様断面材から構成し、このロアレールを車両床面のフ
ロアパネルに直接固定して防音防振材および表層材内に
埋め込み、ロアレールに、車両床面より上方に延び、シ
ートの前後方向に並ぶロック孔列を有するロックプレー
トを一体に設け、アッパレールに、ロアレールの上記摺
動隙間より上方に延びてその上端部にシートを固定する
シート固定縦壁を一体に設けるとともに、このシート固
定縦壁に、上記ロック孔列に係脱されるロック部材を支
持し、ロアレールおよび車両床面の表層材の一部を、こ
のシート固定縦壁を中心に左右に分割したロアレールカ
バーで覆い、さらにこのロアレールカバーに、ロック孔
列の露出窓を有し該ロックプレートの露出面を覆う縦壁
を一体に設けたことを特徴としている。
「考案の実施例」 以下図示実施例について本考案を説明する。
ロアレール11は、下壁11a、左右縦壁11b、左右上壁11
c、および左右垂下壁11dを備えた左右対称の一様断面直
線材からなっていて、左右垂下壁11dの間に隙間11eが形
成されている。そしてこれら下壁11a、左右縦壁11b、左
右上壁11c、および左右垂下壁垂下壁11dにより、アッパ
レール12の下壁12b、転動ボール13、転動ローラ14を収
納する内方空間9が構成されている。
c、および左右垂下壁11dを備えた左右対称の一様断面直
線材からなっていて、左右垂下壁11dの間に隙間11eが形
成されている。そしてこれら下壁11a、左右縦壁11b、左
右上壁11c、および左右垂下壁垂下壁11dにより、アッパ
レール12の下壁12b、転動ボール13、転動ローラ14を収
納する内方空間9が構成されている。
ロアレール11に摺動自在に嵌められてシートトラック
を構成する上記アッパレール12は、背中合わせに張り合
せた一対のL型断面材12aからなっていて、このL型断
面材12aの下壁12bが左右上壁11cに対向し、下壁12bの端
部から上方に延びる左右縦壁12cが左右垂下壁11dに対向
して、転動ボール13の収納空間を形成している。
を構成する上記アッパレール12は、背中合わせに張り合
せた一対のL型断面材12aからなっていて、このL型断
面材12aの下壁12bが左右上壁11cに対向し、下壁12bの端
部から上方に延びる左右縦壁12cが左右垂下壁11dに対向
して、転動ボール13の収納空間を形成している。
また下壁12bと下壁11aの間には、転動ローラ14が挿入
される。アッパレール12は、その中心縦壁12d(シート
固定縦壁)が、ロアレール11の隙間11e(摺動隙間)か
ら上方に突出している。この突出長は、この中心縦壁12
dの上に固定されるシートの高さによって設定されるも
ので、従来のアッパレールに比して非常に長い。ちなみ
に、第7図に、従来のシートトラック50およびその前後
の取付ブラケット51,52の位置を破線で示す。
される。アッパレール12は、その中心縦壁12d(シート
固定縦壁)が、ロアレール11の隙間11e(摺動隙間)か
ら上方に突出している。この突出長は、この中心縦壁12
dの上に固定されるシートの高さによって設定されるも
ので、従来のアッパレールに比して非常に長い。ちなみ
に、第7図に、従来のシートトラック50およびその前後
の取付ブラケット51,52の位置を破線で示す。
このアッパレール12の中心縦壁12dには、取付ブラケ
ット15、16を介して、前後方向に長いロック軸17が回動
自在に支持されている。このロック軸17には、ロックレ
バー18(ロック部材)が固着されており、アッパレール
12の中心縦壁12dの長さ方向の略中央部には、このロッ
クレバー18の先端ロック爪18aが係脱するロック強化孔2
0が穿設されている。ロック軸17は、トーションコイル
ばね19により、ロック爪18aがこのロック強化孔20に嵌
入する方向に回動付勢されている。
ット15、16を介して、前後方向に長いロック軸17が回動
自在に支持されている。このロック軸17には、ロックレ
バー18(ロック部材)が固着されており、アッパレール
12の中心縦壁12dの長さ方向の略中央部には、このロッ
クレバー18の先端ロック爪18aが係脱するロック強化孔2
0が穿設されている。ロック軸17は、トーションコイル
ばね19により、ロック爪18aがこのロック強化孔20に嵌
入する方向に回動付勢されている。
ロアレール11はその前後端にリベット孔60を有し、こ
のリベット孔60に隣接し、固定壁21dに設けたリベット
孔61に対応させたリベット孔62を有している。そしてロ
アレール11には、ロックプレート21が一体に設けられた
状態で床面に固定されるが、この組付けは次のように行
なう。ロアレール11の下壁11a下面に、ロックプレート2
1前後端の固定壁21dを入り込ませ、下壁11a前後のリベ
ット孔62と、固定壁21dのリベット孔61とを合わせて溶
接し、これらリベット孔60およびリベット孔62(61)に
リベット35(第7図)を挿入し、床面に固定する。
のリベット孔60に隣接し、固定壁21dに設けたリベット
孔61に対応させたリベット孔62を有している。そしてロ
アレール11には、ロックプレート21が一体に設けられた
状態で床面に固定されるが、この組付けは次のように行
なう。ロアレール11の下壁11a下面に、ロックプレート2
1前後端の固定壁21dを入り込ませ、下壁11a前後のリベ
ット孔62と、固定壁21dのリベット孔61とを合わせて溶
接し、これらリベット孔60およびリベット孔62(61)に
リベット35(第7図)を挿入し、床面に固定する。
このロックプレート21は、ロアレール11の左右縦壁11
bと左右上壁11cに沿う縦壁21aと横壁21b、この横壁21b
から中心縦壁12dと平行に上方に延びるロック壁21cを有
する。このロック壁21cには、ロックレバー18(ロック
部材)のロック爪18aが係脱するロック孔22(ロック孔
列)の列が前後方向に設けられている。このロック孔22
の高さ位置は、アッパレール12のロック強化孔20と対応
させられ、ピッチは、二股状のロック爪18aの間隔と対
応させられている。
bと左右上壁11cに沿う縦壁21aと横壁21b、この横壁21b
から中心縦壁12dと平行に上方に延びるロック壁21cを有
する。このロック壁21cには、ロックレバー18(ロック
部材)のロック爪18aが係脱するロック孔22(ロック孔
列)の列が前後方向に設けられている。このロック孔22
の高さ位置は、アッパレール12のロック強化孔20と対応
させられ、ピッチは、二股状のロック爪18aの間隔と対
応させられている。
以上の基本構成を有するシートトラックを固定するた
めの車両床面30は、第5、7および8図に示す構成を有
する。車両床面30は、周知のように、鋼板製のフロアパ
ネル31上に、防音防振材、例えばアスファルト層32(防
音防振材)を形成し、このアスファルト層32上にカーペ
ット33(表層材)を敷いた積層構造をなしている。本考
案の車両床面30は、第8図に示すように、このフロアパ
ネル31に、足置部31a、レール固定用隆起部31b、および
傾斜平坦面31cを形成している。
めの車両床面30は、第5、7および8図に示す構成を有
する。車両床面30は、周知のように、鋼板製のフロアパ
ネル31上に、防音防振材、例えばアスファルト層32(防
音防振材)を形成し、このアスファルト層32上にカーペ
ット33(表層材)を敷いた積層構造をなしている。本考
案の車両床面30は、第8図に示すように、このフロアパ
ネル31に、足置部31a、レール固定用隆起部31b、および
傾斜平坦面31cを形成している。
足置部31aは、シートへの着座状態において足を置く
べき部分であり、平坦面からなっている。レール固定用
隆起部31bは、ロアレール11(シートS)に必要な傾斜
を与えるとともに、アッパレール12がロアレール11から
前方に突出できるようにする機能を持つもので、断面略
逆コ字状で上方にかつ横方向に延びている。傾斜平坦面
31cは、このレール固定用隆起部31bから後部下方に向か
って傾斜する平坦面で、ロアレール11の下壁11a下面を
全面的に、支える作用を持つ。このレール固定用隆起部
31bおよび傾斜平坦面31cは、平面コ字状をなし、貫通孔
34a、リベット35(第7図)等の適当なロアレール11の
固定手段が設けられる。傾斜平坦面31cは、ロアレール1
1側に適当な支持手段を設けることにより省略すること
が可能である。
べき部分であり、平坦面からなっている。レール固定用
隆起部31bは、ロアレール11(シートS)に必要な傾斜
を与えるとともに、アッパレール12がロアレール11から
前方に突出できるようにする機能を持つもので、断面略
逆コ字状で上方にかつ横方向に延びている。傾斜平坦面
31cは、このレール固定用隆起部31bから後部下方に向か
って傾斜する平坦面で、ロアレール11の下壁11a下面を
全面的に、支える作用を持つ。このレール固定用隆起部
31bおよび傾斜平坦面31cは、平面コ字状をなし、貫通孔
34a、リベット35(第7図)等の適当なロアレール11の
固定手段が設けられる。傾斜平坦面31cは、ロアレール1
1側に適当な支持手段を設けることにより省略すること
が可能である。
そして車両床面30のアスファルト層32およびカーペッ
ト33は、レール固定用隆起部31bおよび傾斜平坦面31c上
のロアレール11を固定すべき部分において、第4図のよ
うに除去される。ロアレール11およびロックプレート21
は、この除去部分に挿入され、その前端部をレール固定
用隆起部31bに、後部を傾斜平坦面31c上に載せて、リベ
ット35によって固定されている。その結果、ロアレール
11は、これらアスファルト層32およびカーペット33内に
実質的に埋め込まれる。この埋め込み状態において、ロ
アレール11にアッパレール12が嵌められ、アッパレール
12上にシートS(第5、7図)が固定される。
ト33は、レール固定用隆起部31bおよび傾斜平坦面31c上
のロアレール11を固定すべき部分において、第4図のよ
うに除去される。ロアレール11およびロックプレート21
は、この除去部分に挿入され、その前端部をレール固定
用隆起部31bに、後部を傾斜平坦面31c上に載せて、リベ
ット35によって固定されている。その結果、ロアレール
11は、これらアスファルト層32およびカーペット33内に
実質的に埋め込まれる。この埋め込み状態において、ロ
アレール11にアッパレール12が嵌められ、アッパレール
12上にシートS(第5、7図)が固定される。
ロアレール11の平面的な露出部分には、合成樹脂製の
左右割平面カバー41,42が固定されている。この左割平
面カバー41は第2A図および第2B図に示すように、アッパ
レール12に沿うように長尺に形成されている。さらに左
割平面カバー41は、ロックプレート21の露出面を覆う縦
壁63を有している。この縦壁63には、ロックプレート21
のロック孔22に対応させた露出窓41aが形成されてい
る。左割平面カバー41の長手方向両端には、このカバー
41をロアレール11(つまりロックプレート21に設けた、
ビス孔81を有するブラケット80)に固定するときビスを
挿入するビス孔65が形成されている。右割平面カバー42
も左割平面カバー41と同様に、アッパレール12に沿う長
尺に形成されている。さらに右割平面カバー42には、そ
の長手方向両端に、このカバー42をロアレール11に設け
た、ビス孔82を有するブラケット83に固定するときビス
を挿入するビス孔66が形成されている。そして左右割平
面カバー41,42は、ロアレール11の隙間11eから上方に突
出する中心縦壁12dを左右から挟んで車両床面30に装着
されたときに、この中心縦壁12dの前後方向の摺動を許
容する摺動溝70(第1図)を構成する側面67,69を有し
ている。
左右割平面カバー41,42が固定されている。この左割平
面カバー41は第2A図および第2B図に示すように、アッパ
レール12に沿うように長尺に形成されている。さらに左
割平面カバー41は、ロックプレート21の露出面を覆う縦
壁63を有している。この縦壁63には、ロックプレート21
のロック孔22に対応させた露出窓41aが形成されてい
る。左割平面カバー41の長手方向両端には、このカバー
41をロアレール11(つまりロックプレート21に設けた、
ビス孔81を有するブラケット80)に固定するときビスを
挿入するビス孔65が形成されている。右割平面カバー42
も左割平面カバー41と同様に、アッパレール12に沿う長
尺に形成されている。さらに右割平面カバー42には、そ
の長手方向両端に、このカバー42をロアレール11に設け
た、ビス孔82を有するブラケット83に固定するときビス
を挿入するビス孔66が形成されている。そして左右割平
面カバー41,42は、ロアレール11の隙間11eから上方に突
出する中心縦壁12dを左右から挟んで車両床面30に装着
されたときに、この中心縦壁12dの前後方向の摺動を許
容する摺動溝70(第1図)を構成する側面67,69を有し
ている。
またアッパレール12の左右には、合成樹脂製の左右割
縦カバー43,44が固定される。この左割縦カバー43に
は、ロックレバー18の運動を可能とする逃げ孔43aが形
成されている。
縦カバー43,44が固定される。この左割縦カバー43に
は、ロックレバー18の運動を可能とする逃げ孔43aが形
成されている。
ロアレール11の前後には、合成樹脂製の前カバー45と
後カバー46が固定される。前カバー45は、ロアレール11
に沿う平板部45aと、レール固定用隆起部31bに沿う折曲
部45bを備え、この平板部45aおよび折曲部45bの中央
に、アッパレール12が足置部31a側に移動するのを許容
するアッパレール進退溝45cが形成されている。後カバ
ー46には、同様にアッパレール進退溝46aが形成されて
いる。これらの合成樹脂製カバー41〜46は、ロアレール
11が平面的にも露出するのを防ぐとともに、アッパレー
ル12の露出の防ぎ、外観を非常に優れたものとしてい
る。
後カバー46が固定される。前カバー45は、ロアレール11
に沿う平板部45aと、レール固定用隆起部31bに沿う折曲
部45bを備え、この平板部45aおよび折曲部45bの中央
に、アッパレール12が足置部31a側に移動するのを許容
するアッパレール進退溝45cが形成されている。後カバ
ー46には、同様にアッパレール進退溝46aが形成されて
いる。これらの合成樹脂製カバー41〜46は、ロアレール
11が平面的にも露出するのを防ぐとともに、アッパレー
ル12の露出の防ぎ、外観を非常に優れたものとしてい
る。
上記構成の本シートスライド装置のロック機構の解除
動作は、従来装置と異なるところがない。すなわちロッ
ク軸17を解除ハンドル17aにより、第1,4図において矢印
A方向に回動操作すると、これと一体のロックレバー18
が同方向に回動し、そのロック爪18aがロック強化孔20
およびロック孔22から離脱する。よって、アッパレール
12をロアレール11に対して自由に摺動させ、シートの前
後位置を調整することができる。この摺動は、下壁12b
が転動ローラ14および転動ボール13によりその上下方向
を転接支持されて、円滑に行なわれる。これに伴い、シ
ートSは前後に円滑に摺動される。
動作は、従来装置と異なるところがない。すなわちロッ
ク軸17を解除ハンドル17aにより、第1,4図において矢印
A方向に回動操作すると、これと一体のロックレバー18
が同方向に回動し、そのロック爪18aがロック強化孔20
およびロック孔22から離脱する。よって、アッパレール
12をロアレール11に対して自由に摺動させ、シートの前
後位置を調整することができる。この摺動は、下壁12b
が転動ローラ14および転動ボール13によりその上下方向
を転接支持されて、円滑に行なわれる。これに伴い、シ
ートSは前後に円滑に摺動される。
位置調整後、解除ハンドル17aから手を離せば、トー
ションコイルばね19の力により、ロック軸17およびロッ
クレバー18はA方向と反対の方向に回動し、ロック爪18
aがいずれかのロック孔22およびロック強化孔20に、横
方向から嵌入し、確実なロックがなされる。
ションコイルばね19の力により、ロック軸17およびロッ
クレバー18はA方向と反対の方向に回動し、ロック爪18
aがいずれかのロック孔22およびロック強化孔20に、横
方向から嵌入し、確実なロックがなされる。
なお両側のシートトラックにロック機構を設ける両側
ロックの場合には、第6図に示すように、ロック軸17に
連動アーム47を固定し、この連動アーム47を、もう一方
のロック機構(構成は実質的に同一)のロック軸17′
(解除ハンドル17aを有しない)に固定した連動アーム4
8にワイヤ49を介して連動させればよい。
ロックの場合には、第6図に示すように、ロック軸17に
連動アーム47を固定し、この連動アーム47を、もう一方
のロック機構(構成は実質的に同一)のロック軸17′
(解除ハンドル17aを有しない)に固定した連動アーム4
8にワイヤ49を介して連動させればよい。
また、本実施例中では、シートを固定するための中心
縦壁12dと、アッパレールとして機能する部分とを一体
成形してアッパレール12としていたが、このアッパレー
ルとして機能する部分と、中心縦壁12dに該当する部分
を別体に構成しておき、組付け時に一体化させ、本実施
例で述べたアッパレールとして機能させるようにしても
よい。
縦壁12dと、アッパレールとして機能する部分とを一体
成形してアッパレール12としていたが、このアッパレー
ルとして機能する部分と、中心縦壁12dに該当する部分
を別体に構成しておき、組付け時に一体化させ、本実施
例で述べたアッパレールとして機能させるようにしても
よい。
「考案の効果」 以上のように本考案の乗用車前席用のシートスライド
装置は、直線状のロアレールを、フロアパネルに直接固
定して防音防振材と表層材内に埋め込み、アッパレール
に一体に、その上端部にシートを固定するシート固定縦
壁を設けたので、ロアレールの露出を防いで外観を非常
に優れたものとし、シート下面をすっきりと広くして十
分な空間を作ることができる。さらにロアレールと車両
床面の表層材の一部を、シート固定縦壁を中心に左右に
分割したロアレールカバーより簡単に覆うことができ、
アッパレールの移動を阻害することなく、ロアレールと
表層材の一部をカバーして高級感を高めることができ
る。
装置は、直線状のロアレールを、フロアパネルに直接固
定して防音防振材と表層材内に埋め込み、アッパレール
に一体に、その上端部にシートを固定するシート固定縦
壁を設けたので、ロアレールの露出を防いで外観を非常
に優れたものとし、シート下面をすっきりと広くして十
分な空間を作ることができる。さらにロアレールと車両
床面の表層材の一部を、シート固定縦壁を中心に左右に
分割したロアレールカバーより簡単に覆うことができ、
アッパレールの移動を阻害することなく、ロアレールと
表層材の一部をカバーして高級感を高めることができ
る。
そして、ロアレールと一体のロックプレートに設けた
ロック孔列と、アッパレールと一体のシート固定縦壁に
支持したロック部材とによってロック機構が構成され、
このロック機構のロックプレートの露出面は、ロアレー
ルカバーに一体に設けた縦壁によって覆われるため、ロ
ック機構の外観を向上させることができる。
ロック孔列と、アッパレールと一体のシート固定縦壁に
支持したロック部材とによってロック機構が構成され、
このロック機構のロックプレートの露出面は、ロアレー
ルカバーに一体に設けた縦壁によって覆われるため、ロ
ック機構の外観を向上させることができる。
図は本考案の乗用車前席用シートスライド装置の実施例
を示すもので、第1図はロアレールおよびアッパレール
関連部品の組立状態の斜視図、 第2A図は左割平面カバーを示す平面図、 第2B図は右割平面カバーを示す側面図、 第3A図は左割平面カバーを示す平面図、 第3B図は左割平面カバーを示す側面図、 第4図は第7図のIV−IV線に沿う断面図、 第5図は乗用車前席用シートスライド装置の外観図、 第6図はロアレールおよびアッパレール関連部品の分解
斜視図、 第7図は床面および床面に対する取付状態を示す側面
図、 第8図は車両床面のフロアパネルの斜視図である。 11……ロアレール、11a……下壁11a、11b……左右縦
壁、11c……左右上壁、11d……左右垂下壁、11e……隙
間(摺動隙間)、12……アッパレール、12a……L型断
面材、12d……中心縦壁(シート固定縦壁)、17……ロ
ック軸、18……ロックレバー(ロック部材)、18a……
ロック爪、20……ロック強化孔、21……ロックプレー
ト、22……ロック孔(ロック孔列)、30……車両床面、
31……フロアパネル、32……アスファルト層(防音防振
材)、33……カーペット(表層材)、35……リベット、
41……左割平面カバー(ロックプレート側のロアレール
カバー)、41a……露出窓、42……右割平面カバー、60,
61,62……リベット孔、63……縦壁、65,66……ビス孔、
67,69……側面、81,82……ビス孔、80,83……ブラケッ
ト、S……シート。
を示すもので、第1図はロアレールおよびアッパレール
関連部品の組立状態の斜視図、 第2A図は左割平面カバーを示す平面図、 第2B図は右割平面カバーを示す側面図、 第3A図は左割平面カバーを示す平面図、 第3B図は左割平面カバーを示す側面図、 第4図は第7図のIV−IV線に沿う断面図、 第5図は乗用車前席用シートスライド装置の外観図、 第6図はロアレールおよびアッパレール関連部品の分解
斜視図、 第7図は床面および床面に対する取付状態を示す側面
図、 第8図は車両床面のフロアパネルの斜視図である。 11……ロアレール、11a……下壁11a、11b……左右縦
壁、11c……左右上壁、11d……左右垂下壁、11e……隙
間(摺動隙間)、12……アッパレール、12a……L型断
面材、12d……中心縦壁(シート固定縦壁)、17……ロ
ック軸、18……ロックレバー(ロック部材)、18a……
ロック爪、20……ロック強化孔、21……ロックプレー
ト、22……ロック孔(ロック孔列)、30……車両床面、
31……フロアパネル、32……アスファルト層(防音防振
材)、33……カーペット(表層材)、35……リベット、
41……左割平面カバー(ロックプレート側のロアレール
カバー)、41a……露出窓、42……右割平面カバー、60,
61,62……リベット孔、63……縦壁、65,66……ビス孔、
67,69……側面、81,82……ビス孔、80,83……ブラケッ
ト、S……シート。
Claims (1)
- 【請求項1】フロアパネル上に防音防振材および表層材
を設けた車両床面にロアレールを固定し、このロアレー
ルに、シートに固定されるアッパレールを摺動自在に嵌
める乗用車前席用のシートスライド装置において、 上記直線状のロアレールを、断面箱形でその上部中央に
摺動隙間を有する一様断面材から構成し、 このロアレールを車両床面のフロアパネルに直接固定し
て上記防音防振材および表層材内に埋め込み、 上記ロアレールに、車両床面より上方に延び、シートの
前後方向に並ぶロック孔列を有するロックプレートを一
体に設け、 上記アッパレールに、ロアレールの上記摺動隙間より上
方に延びてその上端部にシートを固定するシート固定縦
壁を一体に設けるとともに、このシート固定縦壁に、上
記ロック孔列に係脱されるロック部材を支持し、 上記ロアレールおよび車両床面の表層材の一部を、この
シート固定縦壁を中心に左右に分割したロアレールカバ
ーで覆い、 このロアレールカバーに、上記ロック孔列の露出窓を有
し該ロックプレートの露出面を覆う縦壁を一体に設けた
ことを特徴とする乗用車前席用シートスライド装置。
Priority Applications (9)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990009557U JP2525786Y2 (ja) | 1990-02-01 | 1990-02-01 | 乗用車前席用シートスライド装置 |
US07/587,449 US5104084A (en) | 1989-03-16 | 1990-09-25 | Seat-sliding device for front seat of vehicle |
AT90118693T ATE123721T1 (de) | 1990-02-01 | 1990-09-28 | Sitzgleiteinrichtung für den vordersitz eines fahrzeuges. |
DE4030807A DE4030807C2 (de) | 1990-02-01 | 1990-09-28 | Sitzschiebeführung für einen Vordersitz eines Kraftfahrzeuges |
EP90118693A EP0440880B1 (en) | 1990-02-01 | 1990-09-28 | Seat-sliding device for front seat of vehicle |
GB9021235A GB2240469B (en) | 1990-02-01 | 1990-09-28 | Seat-sliding device for vehicle seat |
PCT/JP1990/001268 WO1991011343A1 (en) | 1990-02-01 | 1990-10-02 | Seat-sliding device for front seat of vehicle |
FI914498A FI914498A0 (fi) | 1990-02-01 | 1991-09-25 | Sitsglidanordning foer fordons framsaete. |
NO91913832A NO913832L (no) | 1990-02-01 | 1991-09-30 | Sete-glideanordning for forsetet i et kjoeretoey. |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990009557U JP2525786Y2 (ja) | 1990-02-01 | 1990-02-01 | 乗用車前席用シートスライド装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03100525U JPH03100525U (ja) | 1991-10-21 |
JP2525786Y2 true JP2525786Y2 (ja) | 1997-02-12 |
Family
ID=31513154
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990009557U Expired - Lifetime JP2525786Y2 (ja) | 1989-03-16 | 1990-02-01 | 乗用車前席用シートスライド装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2525786Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007075045A (ja) * | 2005-09-15 | 2007-03-29 | Azuma Kinzoku Sangyo Kk | 土壌用多目的ケース |
KR101665956B1 (ko) * | 2015-04-14 | 2016-10-14 | 허수범 | 1회용 백 변기 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01165724U (ja) * | 1988-05-16 | 1989-11-20 | ||
JPH0221024A (ja) * | 1988-07-08 | 1990-01-24 | Tachi S Co Ltd | カバー付スライドレール |
-
1990
- 1990-02-01 JP JP1990009557U patent/JP2525786Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03100525U (ja) | 1991-10-21 |
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