JPH0221024A - カバー付スライドレール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は自動車の座席すなわちシートを前後方向に移動
調節するためのスライドレールに関し、自動車全般に広
く利用されるものである。

従来の技術 スライドレールは、シートことに運転席および助手席の
パケットシートのフレームの下面とシャーシ上面との間
においてフレームの両側に取付けられ、シートの前後移
動調節を可能にするものであるが、従来たとえば第１１
ａ図ないし第１１ｃ図に示されるように、鋼板を曲げ加
工して形成したスライドレールアッパーと呼ばれている
上部部材ｌとスライドレールロアーと呼ばれる同様の下
部部材２とを組合せ、その間にボールと呼ばれる鋼球３
を介在させて滑動可動としたものが多用されている。ス
ライドレールアッパーｌには図示しないシートのフレー
ムを固定し、スライドレールロアー２は車床面に取付け
られる。

発明が解決しようとする課題 第１１ｂ図は上述のような前座席の従来のスライドレー
ルの１本をリア側すなわち後座席側から見た図（左側が
後座席）であって、シートがフロントモストの状態すな
わちレールアッパーｌが距離ｄで示すだけ一杯に前方へ
移動せしめられた状態を示す。シートのフレーム（図示
しない）はレールアッパーｌ上に固定されるので一杯に
前方に移動するので、後部では今までのフレームにかく
されていたレールロアー２が距離ｄだけ露出してしまう
ことになる。このような金属部材が後座席からまる見え
となることは体裁が悪い。またコーナ部２Ａが露出する
ので、安全上からも危険がある。たとえばあやまって素
足をふれるとつま先に怪我をするおそれがある。これは
、ことに子供にとって危険である。さらに第１１ｃ図の
ごとくリャモストの状態すなわちレールアッパー１が距
離ｅだけ一杯に後方に移動せしめられた状態では、この
距離ｅに示す部分が前座席の前方に露出することとなり
、前述と同様の不都合を生ずる。

課題を解決するための手段 本発明は上述の従来の欠点を解決するため、スライドレ
ールアッパーとスライドレールロアーとの２部材を主要
部材として包含し、自動車用シートのフレームと床面と
の間に配設される前後方向調節用のスライドレールにお
いて、前記スライドレールロアーをその両側面から覆い
、間に前記スライドレールアッパーの立上り部分のみを
露出せしめるように配設したカバーを取付けたことを特
徴とするカバー付スライドレールを提供せんとするもの
である。

作用 本発明によれば、スライドレールの露出部分は実質的に
カバーで覆われる。

実施例 第１ａ図ないし第１Ｃ図は前述の第１１ａ図ないし第１
１ｃ図にそれぞれ対応する図で、本発明の第１の実施例
を示すものである。この第１の実施例のスライドレール
の断面を第２ａ図に示しである。

この実施例において、スライドレールアッパー！とスラ
イドレールロアー２とをボール３を介在せしめて組付け
てスライドレールを構成せしめることについては従来例
と変りがない。従ってスライドレールアッパー１はスラ
イドレールロアー２に対して滑動できる。なお、スライ
ドレールアッパー１の立上り部分を符号１′で示した。

この立上り部分はフレーム部を構成するものである。

第２ａ図に示すようにこのスライドレールは脚５を介し
自動車の床面６に固定しである。

好適には弾性のある軟質のプラスチック材料より成るカ
バー４は、スライドレールロアー２の両側部に取付けら
れ、その下端部は床面６に対し、ｊで示すところで接着
またはベルクロ等で結合する。またスライドレールロア
ー２に対してはｊ′で示すところで接着しである。

上部はスライドレールロアー２を完全に覆って、中央に
おいて、スライドレールアッパー■の立上り部分１′・
をはさんで相対峙している。従ってスライドレールアッ
パー１の立上り部分１′の一部が上方に露出しているの
みである。

カバー４の中央のギャップｂ（第２ａ図、第１ｂ図）は
狭い程よいが、そのためにはスライドレールアッパーｌ
の立上り部分１′の厚さＣ（第２ａ図）が強度を満足で
きる限度内で薄ければ薄い程よい。゛またスライドレー
ルロアー２の上部中央のギャップａが狭い程カバー４を
よく支えることができる。さらにスライドレールロアー
２の幅ｆが狭い程よい。

第２ａ図の実施例の場合、カバー４の下端の上には点線
で示すフロアマット９が重ねられる。しかしその変形例
として第２ｃ図に示すように、カバー４の下端をフロア
マット９の上に重ねるようにしてもよい。この場合両者
を接着等で結合するのがよい。また、材質を適宜選択す
れば第２ｂ図に示すようにカバー４″をフロアマットと
一体にしたものとすることもできよう。

さらには第２ａ図のギャップｂとａとの差でカバー４が
この部分で下方にたれ下ることを防止するため、図示は
省略したがカバー４の裏面に薄い補強板を貼り付けても
よい。

カバー４の萌後端部には第２ｄ図に示すようにカバーふ
た１０を設けておくこともできる。このカバーふたはそ
の下端部をカバー４にヒンジ止めし、かつこれを図示し
ない弾性体で上方に付勢して実線で示す閉鎖位置を占め
させ、スライドレールアッパーｌの滑動に従って、点線
で示す下方位置に屈従するものとするのが好適である。

さて、上述の実施例では、第１ｂ図に示すようにフロン
トモストの状態で露出する距離ｄの部分はカバー４で覆
われ、金属が露出することがない。

また第１ｃ図に示すリャモストの状態でも距離ｅの部分
はカバー４で覆われる。従って外観上、さらに安全上に
おいて、すぐれている。

図示はしないが、たとえば第１ｂ図に示される端末部の
孔部はカバー４と同質の材料で形成した適宜の孔部カバ
ーで覆うようにすることもできる。

好適にはこの孔部カバーはその下端縁をカバー４の下端
にヒンジ連結せしめ、これを上方に回転付勢せしめるこ
とにより、スライドレールアッパーｌがこの端末部に至
るまでは孔部が覆われ、スライドレールアッパーｌが乗
り上げればこれに屈従して下方に動くよう？こすること
ができる。

第３〜６図、第７図、第８図、第９図および第１０図は
それぞれ別のスライドレールの断面形状を示すものであ
る。いずれの断面形状であっても等しく本発明を適用で
きる。

第３図は上部のふくらみをつぶした形状のスライドレー
ルに、第２図と同様なカバー４を取付けた実施例である
。

第４図は第３図に示す断面形状のスライドレールを床面
６に設けた凹部７内に収容し、この床面上に平らにカバ
ー４′を配置した実施例を示す。

この実施例の場合は立上り部分１′を除いてスライドレ
ール全体がカバー４′で完全に覆われ、フロントモスト
の状態の場合も、リャモストの状態の場合でも、スライ
ドレールアッパー１　／、スライドレールロアー２の全
部が完全に視野からかくされる。第１ｃ図の左方に露出
するスライドレールアッパー１もかくされることに特に
注目されたい。

第５図に示す変形例では、カバー４′の先端部は点線で
示すようにスライドレールｌの立上り部分１′がないと
ころでは互いに当接しており、立上り部分１′は第５図
実線で示すようにこの軟質プラスチック材料のカバー４
′の弾性に抗して進入して押し開くのである。この実施
例によれば異物の進入をも確実に防ぐことができる。

第６図は立上り部分が直角に曲がってフレーム部１″を
形成している実施例を示す。

第７図はローラ１１を有する角形のスライドレールの例
を示す。

第８図および第９図はスライダ１２を用いた角形のスラ
イドレールの例を示す。

第１０図はスライドレールアッパー１に、これと別体に
形成したフレーム取付部分８を溶接した実施例を示す。

なお図示は省略するが、第５図の実施例の代りにファス
ナー式に閉じることのできるカバーを用いることもでき
る。カバーは軟質のプラスチック材料を好適とするが、
前述のように必要に応じこれに薄い補強板を貼付けても
よい。さらには、ことに第４図、第５図および第６図の
実施例の場合、カバーは軟質プラスチック材料に限らず
、覆いの役目を果し得るものであれば一般に任意の剛性
の構成材料で作ることもできる。

本発明の実施例によればスライドレールは完全に覆われ
、下からのぞいても見えないので、従来のような全面塗
装が全く不要となる。

以上本発明を添付図面に例示したその好適な実施例につ
いて詳述したが本発明はこれらの特定の実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の精神を逸脱しないで幾多の
変化変形がなし得ることはもちろんである。

【図面の簡単な説明】

第１ａ図は本発明の第１の実施例であるスライドレール
を略図的に示す斜視図、第１ｂ図はフロントモスト状態
の第１の実施例の略図的斜視図、第１ｃ図はりャモスト
状態における第１の実施例の略図的斜視図、第２ａ図は
この実施例を床面に取付けた状態を示すその横断面図、
第２ｂ図および第２ｃ図は第２ａ図に示すカバーの変形
例を示す部分横断面図、第２ｄ図はカバーふたを示す斜
視図、第３図は別の形状のスライドレールについての実
施例の横断面図、第４図は第３図に示すスライドレール
を床の凹部に収容した第２の実施例の横断面図、第５図
は第２の実施例の変形で、カバーが中央で当接した実施
例の横断面図、第６図はスライドレールアッパーの立上
り部分が水平に曲がっている実施例を示す横断面図、第
７図ないし第１０図は各種形状のスライドレールの実施
例を示す横断面図、第１１ａ図ないし第１１ｃ図は従来
のスライドレールの１例の略図的斜視図である。 Ｉ・・スライドレールアッパー　１′　・・立上り部分
、Ｉ　ＩＩ・・フレーム部分、２・・スライドレールロ
アー、３・・ボール、４．４’、４”・・カバー、５・
・脚、６・・床面、７・・凹部、８・・取付は部分、９
・・フロアマット、１０・・カバーふた、１１・・ロー
ラ、１２・・スライダ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　スライドレールアッパーとスライドレールロアーと
   の２部材を主要部材として包含し、自動車用シートのフ
   レームと床面との間に配設される前後方向調節用のスラ
   イドレールにおいて、前記スライドレールロアーをその
   両側面から覆い、間に前記スライドレールアッパーの立
   上り部分のみを露出せしめるように配設したカバーを取
   付けたことを特徴とするカバー付スライドレール。 ２　請求項１記載のカバー付スライドレールにおいて、
   前記カバーを下端は前記床面に当接し上部は凸状の前記
   スライドレールロアーを覆う山形の形状としたことを特
   徴とするカバー付スライドレール。 ３　請求項１記載のカバー付スライドレールにおいて、
   前記床面に凹部を設け、この凹部に前記スライドレール
   ロアーを収容し、前記カバーを前記床面上に平らに配設
   したことを特徴とするカバー付スライドレール。 ４　請求項１ないし３のいずれかに記載のカバー付スラ
   イドレールにおいて、前記カバーを弾性のある軟質のプ
   ラスチック材料で作ったことを特徴とするカバー付スラ
   イドレール。 ５　請求項４記載のカバー付スライドレールにおいて、
   前記カバーを前記スライドレールロアー両側部から延在
   し中央で互いに当接し合う関係で配設し、前記スライド
   レールアッパーの立上り部分がこの当接部分を押し分け
   て移動するようにしたことを特徴とするカバー付スライ
   ドレール。 ６　請求項１記載のカバー付スライドレールにおいて、
   前記カバーの下端をフロアマットと重ね合せたことを特
   徴とするカバー付スライドレール。 ７　請求項１記載のカバー付スライドレールにおいて、
   前記カバーをフロアマットと一体にしたことを特徴とす
   るカバー付スライドレール。 ８　請求項１記載のカバー付スライドレールにおいて、
   前記カバーの前後端部にカバーふたを設けたことを特徴
   とするカバー付スライドレール。