JP2525546Y2 - 開閉カバーを有するコネクタハウジングと、それを用いた可撓性平型導体ケーブル用コネクタ - Google Patents

開閉カバーを有するコネクタハウジングと、それを用いた可撓性平型導体ケーブル用コネクタ

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JP2525546Y2
JP2525546Y2 JP1990075455U JP7545590U JP2525546Y2 JP 2525546 Y2 JP2525546 Y2 JP 2525546Y2 JP 1990075455 U JP1990075455 U JP 1990075455U JP 7545590 U JP7545590 U JP 7545590U JP 2525546 Y2 JP2525546 Y2 JP 2525546Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、開閉カバーを有するコネクタハウジング
と、このコネクタハウジングを用いた可撓性平型導体ケ
ーブル用コネクタに関するものである。なお、この可撓
性平型導体ケーブルを「FPC」と略称する。
「従来の技術」 FPCは並設した筋条の導体部にフイルム状の絶縁被覆
を施した帯状の可撓性板体をなしており、このFPCと端
子を収容したコネクタハウジングを接続するFPC用コネ
クタは実公昭57−10470号等の公知例がある。即ち、こ
の公知例のものは、FPCを配設したケース体の側周部
に、上方開口したコネクタポケットを設けて、ケース体
の上面に配設したFPCの端部をこのコネクタポケットの
内周に沿えて下方へ折り曲げると共に、そのポケットの
上方開口部から、端子群を収容したコネクタハウジング
を縦姿勢(端子の先端を下方にした姿勢)にして挿着
し、その端子群とFPCの導体部を接続導通する構造が共
通的である。
一方、コネクタハウジングは、収容した端子の接触部
がスリット等を通して開放されている接触部開放構造の
場合、その接触部の損傷・変形を防止する意図で、実開
平1−117079号公報のように挿着した端子の前後方向に
スライドする開閉カバーを設けたものがある。
「考案が解決しようとする課題」 以上の公知構造のFPC用コネクタは、接続ポジション
がFPCを配設したケース体の側周縁部に限定されるた
め、FPCの配設取り回しが制限されて回路設計の自由度
が少なく、その上、縦長にしたコネクタハウジングをコ
ネクタポケットの上方から差し込み挿着する構造のた
め、コネクタ部分が大形化して近年の小形化ニーズにそ
わない不具合がある。
さらに、前記開閉カバー構造のものは、接触部保護の
作用を有するものの、その開閉カバーが前後直線スライ
ド構造のため、後方退避した開閉カバーがハウジング周
壁を膨出させる形状となり、コネクタハウジング自体の
大形化を招くと共に、その膨出部分を回避して、ハウジ
ング内の接触部を相手側と円滑に接続させるための配慮
が必要になるので、コネクタの接続構造が前記構造のよ
うに制限されると共に、コネクタ大形化の要因となって
いる。
本考案は、以上の従来手段の難点を解消するFPC用コ
ネクタを提供するものである。
「課題を解決するための手段」 以上の技術課題を解決する本考案のFPC用コネクタは 端子収容室に収容した端子の接触部を、スリットを通
して開放すると共に、端子収容室の前後方向にスライド
し、閉状態において、該接触部を保護する開閉カバーを
有するコネクタハウジングにおいて、 前記開閉カバーの開状態において、前記端子の接触部
が通過できる退避ポジションと、収納ポジションの2ポ
ジションに、前記開閉カバーを案内する案内溝を、コネ
クタハウジング周壁に設けると共に、前記収納ポジショ
ンの前記開閉カバーは、前記接触部を開放し、かつ、前
記接触部の後方のコネクタハウジングと接する姿勢を呈
する構造の第一考案と、 「並設した端子収容室群から、端子の舌片上接触部を
下側に突き出す前記第一考案のコネクタハウジング」
と、 「可撓性平型導体ケーブルを配設したケース体の任意
位置に、所要間隔をおいて対向立設され、かつ、後方か
ら前記コネクタハウジングを受け入れ固定して押え込む
鉤形部材の固定ガイド部」からなり、前記固定ガイド部
の中間に敷設した可撓性平型導体ケーブルの導体部と、
前記固定ガイド部に挿着したコネクタハウジングの舌片
状接触部を接続導通する構造」からなる可撓性平型導体
ケーブル用コネクタの第二考案からなっている。
「作用」 以上の構成の本考案のコネクタハウジングは、開閉カ
バーをスライドさせることによって、開閉カバーの閉状
態で端子接触部をカバーして保護する保護ポジション
と、開閉カバーの開状態で端子接触部を通過許容する退
避ポジションと、同じく開状態で開閉カバーを収納姿勢
になす収容ポジションの3ポジションに移転自在とな
り、端子挿入時には、開閉カバーを退避ポジションにな
して円滑な端子挿入を図り、端子挿入後は保護ポジショ
ンになして端子を有効に保護し、さらに、コネクタハウ
ジングの使用時には、収納ポジションになして収納姿勢
になし、開閉カバー存在によるコネクタハウジングの無
用な膨出・大形化が防止できる。
さらに、その開閉カバーは収納ポジションにおいて前
記の姿勢を呈するので、開閉カバーがコネクタハウジン
グの周壁として機能し、解放された接触部の後方にコネ
クタハウジング側のスリットが開口していても、その開
口部分に覆蓋して、端子収容室内の端子の接触部の後方
部位を有効に保護することができる。
さらに、前記の本考案のコネクタは、ケース体の任意
位置に立設した一対の固定ガイド部の中間にFPCを敷設
し、その固定ガイド部の後方から平型のコネクタハウジ
ングを挿着してFPCと重ね合せて接続導通させるので、
ケース体上面のFPC中間位置における接続導通が可能に
なる。そして、FPCと平型コネクタハウジングの重合構
造によってコネクタの大形化が抑止させる。
「実施例」 以下、実施例に基づいて詳しく説明する。まず、前記
第一考案のコネクタハウジングの一実施例を示す第1、
2図を参照して、この実施例のコネクタハウジング1
は、収容した端子群をケース体に配設したFPCと接続す
るFPC用コネクタのものが示してあり、並設した端子収
容室3の後方から、前端の下側に膨出した舌片状接触部
4を有する端子5を収容係止すると共に、収容した舌片
状接触部4を端子収容室3の下側から突き出す露出接触
部構造になっている。
即ち、端子収容室3の下側は、第1図(B)参照、前
後方向に切設したスリット6があり端子5を挿着する
と、そのスリット6から舌片状接触部5が所要量突き出
して露出され、コネクタハウジング1がFPC(図示しな
い)と接続されると、露出した舌片状接触部5がFPCの
導通部と接触導通するようになっている。
そして、このコネクタハウジング1は、その舌片状接
触部4群を保護するスライド自在の開閉カバー7が設け
られ、この開閉カバー7は、端子5の挿入時の後方下方
抗体ポジション8と、収容された端子5の舌片状接触部
4群をカバーする前方保護ポジション9と、コネクタハ
ウジング1の使用時の後方上方収納ポジション10のスリ
ーポジションをスライド移転して舌片状接触部部位を開
閉するようになっている。
詳しくは、第1図(A)(B)参照、開閉カバー7は
端子収容室3群の前半部分の下側を一括覆蓋する横長板
体をなすと共に、両側に対向する支持板17を立設して、
その支持板17の内側に支承片16が突設されて対向してい
る。
また、コネクタハウジング1の両側壁には、第2図参
照、図示矢印Aのように側壁の前後方向に、コネクタハ
ウジング1の下面と平行する前後案内溝12と、その前後
案内溝12の前端から分岐して側壁の後方上方に至る後退
収納案内溝13を連続したカバー案内溝14が設けられてお
り、このカバー案内溝14に前記支承片16を挿入して、開
閉カバー7がコネクタハウジング1の下側に支承され、
その下側の一部を横方向にカバーするようになってい
る。
そして、前後案内溝12の後端の開閉カバー7が、第2
図(A)のように、後方下方退避ポジション8になり、
コネクタハウジング1との間に、端子5の膨出した舌片
状接触部4が端子収容室3に収容される時の通過空間L
を確保する。そして、端子5群を端子収容室3に挿入
後、後方下方退避ポジション8の開閉カバー7を前方へ
押し出すと、第2図(B)のように前進停止した開閉カ
バー7は、前方保護ポジション9となって突き出してい
る舌片状接触部4をカバーする。
そして、コネクタとして接続するとき、その開閉カバ
ー7を第2図(C)のように後退収納案内溝13に沿って
後退させると、開閉カバー7は後退上昇して後方上方収
納ポジション10となり、コネクタハウジング1の下側と
接して前記Lの空間を解消し、引き上げ姿勢で収納さ
れ、突き出している舌片状接触部4とFPC2の接触導通を
妨害しないようになっている。即ち、後方上方収納ポジ
ション10の開閉カバー7は、舌片状接触部4を解放する
と共に、コネクタハウジング1の後半部分に接合する姿
勢を呈し、端子収容室3のスリット6の開口部分に覆蓋
してコネクタハウジング1の実質的周壁として機能し、
端子収容室3に収納されて舌片状接触部4を開放した端
子5の後方部分を保護するようになっている。
なお、後方下方退避ポジション8と前方保護ポジショ
ン9と後方上方収納ポジション10における開閉カバー7
の位置を係止するため、それぞれのポジションに係止用
小突起15があり、この係止用小突起15と開閉カバー7側
の支承片16の係止溝19が、かみ合う係止手段が設けてあ
る。
この第1図実施例によると、開閉カバー7を前記スリ
ーポジションに係止すると、後方下方退避ポジション8
で端子の円滑な挿入がなされ、ハウジング1から露出し
た舌片状接触部4は、前方保護ポジション9の開閉カバ
ー7によって有効に保護される。
そして、使用時には開閉カバー7が後方上方収納ポジ
ション10となって上方収納され、下側へ膨出したり突き
出さないので、コネクタハウジング1とFPC2との接続が
極めて容易になる。
つぎに、第3図を参照して前記第二考案の一実施例を
説明する。この実施例は第1図実施例のコネクタハウジ
ング1を用いるFPC用コネクタであり、FPC2を配設する
ケース体18の上面の任意位置に、「所要間隔をおいて対
向立設され、かつ、後方からコネクタハウジング1を受
け入れて押さ込み、中間に敷いたFPC2と重ね合せて接続
する鉤形部材の固定ガイド部20」が一体に立設されてい
る。
詳しくは、固定ガイド部20はコネクタハウジング1の
前端と両側を押え込む鉤形部材であり、ケース体18の上
面任意位置に立設され、コネクタハウジング1の前端に
当接するストッパー板21と、コネクタハウジング1の側
壁を囲む側板22と、コネクタハウジング1の前半上部を
押え込む押え板23からなる「後方開放三方枠囲いの鉤
形」をなしている。
そして、この固定ガイド部20の中間にFPC2を伸ばして
敷設し、後方からコネクタハウジング1をFPC2の伸長方
向と同一方向にしてFPC2と重ね合せ、コネクタハウジン
グ1の下方に突出している舌片状接触部4群を、FPC2の
導体部30と圧接させて接続導通する構造になっている。
なお、この実施例のコネクタは、第3図(C)(D)
参照、固定ガイド部20の入口内側に、押し込み突起24が
設けてあり、開閉カバー7を前方保護ポジション9にし
たまた固定ガイド部20に挿入すると、やや前傾姿勢で前
方保護ポジション9に停止している開閉カバー7は、押
し込み突起24と干渉して強制後退し、コネクタハウジン
グ1が固定ガイド部20に挿着されると、自動的に後方上
方退避ポジション10に達して係止されるようになってい
る。
また、コネクタハウジング1の上部両端の弾性梁のロ
ック片25と、固定ガイド部20の後端に連設した係止部26
からなる接続姿勢のロック機構が設けてあり、コネクタ
ハウジング1が固定ガイド部20に挿着されて正常な導通
姿勢になると、ロック片25の係止突起27と係止部26の係
止孔28がかみ合い、コネクタハウジング1とFPC2の接続
姿勢が係止固定される。
なお、固定ガイド部20の中間に敷設されるFPC2の接続
部位は、導体部30が露出されている。
以上の実施例のコネクタは、固定ガイド部20をケース
体18の上面に立設自在であり、ケース体18の上面に敷設
したFPC2の中間位置で、コネクタハウジング1の端子群
との接続導通が可能になる。従って、従来手段のケース
体側周部の限定構造に対比して、FPC2の配設取り回しの
自由度が向上し、FPC2回路設計の自由度が向上すると共
に、ケース体18の上面に敷設したFPC2の上に、横長偏平
形のコネクタハウジング1を重ね合せて接続するので、
コネクタ部位が従来手段のものより小形型する。
なお、前記第一考案のコネクタハウジングは、第1図
実施例の接触部突き出し構造のもののみではなく、接触
部の全体が端子収容室に内在する開放型接触部のものに
も適用するものである。
「考案の効果」 以上の説明のとおり、本考案のコネクタハウジングは
コネクタハウジングの使用時に開閉カバーが後方上方に
退避してハウジングからの突出を解消するので、コネク
タハウジングの接触部と相手側との接続が極めて容易に
なって接続手段の採択自由度が向上すると共に、コネク
タの小形化を図る効果がある。
さらに、本考案のコネクタは、ケース体の上面やFPC
の中間位置において、コネクタハウジングの端子群と自
在に接続導通することができるので、従来技術における
位置制限が解消され、FPCの配設取り回しと回路設計の
自由度が向上すると共に、FPCとコネクタハウジング重
合構造によってコネクタの大形化を防止する効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図:本考案のコネクタハウジングの一実施例を示
し、(A)はその構成部材の斜視図、(B)は(A)の
構成部材の底面を示す斜視図、第2図(A)(B)
(C):第1図実施例の作用状態を示す正面図、第3
図:本考案の可撓性平型導体ケーブル用コネクタの一実
施例を示し、(A)はその構成部材の斜視図、(B)は
その全体斜視図、(C)(D)はその使用状態の正面図 主な符号、1:コネクタハウジング、2:可撓性平型導体
ケーブル(FPC)、3:端子収容室、4:舌片状接触部、5:
端子、6:スリット、7:開閉カバー、8:後方下方退避ポジ
ション、9:前方保護ポジション、10:後方上方収納ポジ
ション、12:前後案内溝、13:後退収納案内溝、14:カバ
ー案内溝、18:ケース体、20:固定ガイド部、21:ストッ
パー板、22:側板、23:押え板、24:押し込み突起、30:導
体部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】端子収容室に収容した端子の接触部を、ス
    リットを通して開放すると共に、端子収容室の前後方向
    にスライドし、閉状態において、該接触部を保護する開
    閉カバーを有するコネクタハウジングにおいて、 前記開閉カバーの開状態において、前記端子の接触部が
    通過できる退避ポジシヨンと、収納ポジションの2ポジ
    ションに、前記開閉カバーを案内する案内溝を、コネク
    タハウジング周壁に設けると共に、前記収納ポジション
    の前記開閉カバーは、前記接触部を開放し、かつ、前記
    接触部の後方のコネクタハウジングと接する姿勢を呈す
    る構造を特徴とするコネクタハウジング。
  2. 【請求項2】「並設した端子収容室群から、端子の舌片
    状接触部を下側に突き出す実用新案登録請求の範囲第
    (1)項記載のコネクタハウジング」と 「可撓性平型導体ケーブルを配設したケース体の任意位
    置に、所要間隔をおいて対向立設され、かつ、後方から
    前記コネクタハウジングを受け入れ固定して押え込む鉤
    形部材の固定ガイド部」からなり、前記固定ガイド部の
    中間に敷設した可撓性平型導体ケーブルの導体部と、前
    記固定ガイド部に挿着したコネクタハウジングの舌片状
    接触部を接続導通する構造を特徴とする可撓性平型導体
    ケーブル用コネクタ。
JP1990075455U 1990-07-16 1990-07-16 開閉カバーを有するコネクタハウジングと、それを用いた可撓性平型導体ケーブル用コネクタ Expired - Lifetime JP2525546Y2 (ja)

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JPH0433279U JPH0433279U (ja) 1992-03-18
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS607033Y2 (ja) * 1979-12-18 1985-03-07 住友電装株式会社 フレキシブルプリント配線板の接続装置
JPH0751738Y2 (ja) * 1988-02-01 1995-11-22 マツダ株式会社 開閉カバーを有する電気コネクタ
JPH0715108Y2 (ja) * 1988-04-20 1995-04-10 松下電器産業株式会社 コネクタ

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JPH0433279U (ja) 1992-03-18

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