JP2575411Y2 - 防水コネクタ - Google Patents

防水コネクタ

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JP2575411Y2
JP2575411Y2 JP1993064287U JP6428793U JP2575411Y2 JP 2575411 Y2 JP2575411 Y2 JP 2575411Y2 JP 1993064287 U JP1993064287 U JP 1993064287U JP 6428793 U JP6428793 U JP 6428793U JP 2575411 Y2 JP2575411 Y2 JP 2575411Y2
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JP
Japan
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electric wire
housing
retainer
accommodating chamber
terminal
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JP1993064287U
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Inventor
正 宮崎
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、防水コネクタに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般のコネクタではハウジングの内部に
複数の端子収容室が形成され、後方より端子が挿入され
る。こうしたコネクタのうち、特に防水性が要求される
箇所で使用されるコネクタハウジングでは、端子収容室
に挿入される端子の後部で防水のための手段が講じられ
る。このような技術の一つとして、実開昭61ー262
72号公報のものが挙げられる。このものは、端子に接
続される電線に円筒状のゴム栓を嵌合させ、これを端子
収容室の孔壁に全周を密着させてシール性を確保するよ
うにしている。さらに、端子の抜け止め対策としてコネ
クタハウジングの後部にリテーナが取付けられている。
リテーナは係止爪を有しており、ハウジング側への係合
によって着脱できるようにしてある。また、リテーナに
は各電線との干渉を回避しながらこれらと直交する方向
に差し込みが行われるよう、下方へ開口するスリットが
並列に形成されている。そして、スリットの開口縁には
スリットを挟むようにして一対の可撓性突起が突出形成
されており、これによってゴム栓の後端を押しかつ電線
を左右両側からそのほぼ半周分をクランプすることがで
きるようにしてある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、配線上の理
由から、コネクタから引き出される電線は側方へ引き出
されることがある。すると、電線が側方への引っ張り力
を受けてその影響がゴム栓に及び、端子収容室の内壁と
の間に隙間を生じさせることがある。このような事態
は、上記公報のもののように可撓性突起を設けたもので
はその突出長さ分だけ、ゴム栓の後方において電線の保
持がなされるため、一応はゴム栓への引っ張り力の作用
が解消されていると言える。
【0004】しかしながら、可撓性突起が設けられてい
る方向へ引き出される場合は有効であるが、これと直交
する方向には突起を設けることができないので、電線の
引き出し方向によってはゴム栓が引っ張り力の影響を受
けて端子収容室との間に隙間を生じ、シール性が確保で
きないことが懸念される。
【0005】本考案は上記の問題点に鑑みて開発工夫さ
れたものであり、その目的とするところは電線の引き出
しによっても防水性が確保されるようにした防水コネク
タを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る考案は、内部には端子を収容するた
めの端子収容室が上下方向に複数段にして形成されたハ
ウジングと、このハウジングの後部に着脱可能に装着さ
れ、かつ端子収容室からシール用のゴム栓を介して引き
出される電線を差し込み可能な電線挿通溝が上下方向に
櫛歯状に切り込み形成されたリテーナとからなる防水コ
ネクタにおいて、電線挿通溝の縁部には、電線の外周縁
に沿いつつ側方から挟み込むようにして保持するリテー
ナ側保持部が突出する一方、端子収容室のうち上下に隣
接するものの間の後端壁からは、上下の電線の保持に兼
用されるハウジング側保持部が後方へ延設されると共
に、このハウジング側保持部は、その上下の面で上下の
電線の外周縁のうちリテーナ側保持部が対応していない
領域を保持可能となっているところに特徴を有する。
【0007】
【作用】ハウジングの端子収容溝に端子を挿入した後、
ここから引き出されている各電線に対し、リテーナのス
リットを通して櫛歯状に挿通させた状態でリテーナをハ
ウジングに装着させる。すると、電線はリテーナ側保持
部により、その外周縁の所定範囲が取り囲んで保持さ
れ、またその残りの範囲がハウジング側保持部によって
保持される。したがって、リテーナ側・ハウジング側の
両保持部の協同によって電線のほぼ全周が保持される。
【0008】
【考案の効果】本考案の効果は次のようである。電線が
リテーナ側・ハウジング側の両保持部が分担して電線の
ほぼ全周を保持するようにしたため、電線がいずれの角
度方向に引き出されても、これらの保持が可能となり、
シール用のゴム栓と端子収容室の内壁との間に隙間を生
じさせ、シール性を低下させる事態を解消できる。
【0009】
【実施例】以下、本考案を具体化した実施例を図面にし
たがって詳細に説明する。図1は本例の防水コネクタを
分解した状態を示しており、同図に示すように、防水コ
ネクタはコネクタハウジング1とこのコネクタハウジン
グ1に挿入される端子2が抜けないようにするためのリ
テーナ3とから構成されている。
【0010】コネクタハウジング1の前部には角筒状の
フード部4が形成され、図示しない相手側コネクタハウ
ジング1と嵌合可能となっている。また、コネクタハウ
ジング1の内部には複数の端子収容室5(図のものは上
下の各段に3列ずつ)が形成され、それぞれの内部には
端子2が収容される。この端子2は電線6の先端にかし
めによって固定され、また電線6には端子2の後部に連
続してシール用のゴム栓7が嵌着されている。ゴム栓7
には端子収容室5の孔壁に密着するシール凸部8が、前
後にかつ環状に一体に突出形成されている。このように
形成された端子2は端子収容室5の後方(図1における
手前方向)から挿入される。そして、端子収容室5の後
部開口縁には電線6の引き出し部分を保持するためのハ
ウジング側保持部9が配されている。
【0011】各ハウジング側保持部9は各端子収容室5
の後部開口縁から上下に対向して突出する一対の保持片
9a、9bによって構成される。但し、上下に対応する
ハウジング側保持部9において、これらを共通して構成
する中間の保持片9bは上下のものが一体化されてい
る。また、各ハウジング側保持部9において、両保持片
9aの内周面は電線6の外周面に沿うような円弧状をな
した保持面9cが形成されており、本例では電線6の外
周面に対しほぼ90゜の角度範囲を上下から対称に保持
できるように設定されている。また、この保持面9cは
図3に示すように端子収容室5との間に段差16が形成
され、保持面9cが電線6になるべく接近するようにし
てある。
【0012】次に、リテーナ3について説明すると、リ
テーナ3はコネクタハウジング1の後部において上下両
縁から張り出された張り出し縁10a,10bの間に嵌
め込み可能に形成されている。但し、両張り出し縁10
a,10bのうち下側の張り出し縁10bは撓み変形可
能でありかつここには係止突縁19が形成されており、
後述するリテーナ3における区画片20、20の下縁に
形成された爪縁21と係合可能となっている。
【0013】また、リテーナ3の両側縁からは撓み変形
可能な一対の係止腕11が延出されるとともに、両係止
腕11には窓部12が開口してコネクタハウジング1の
側面に突出する凸部13に係脱可能になっている。さら
に、リテーナ3には図示3条の電線挿通溝14が下方へ
開口する櫛歯状に形成されており、中間に上記した2つ
の区画片20を形成している。そして、各電線挿通溝1
4のそれぞれには上下に二本ずつ電線6を通すことがで
きる。また、各電線挿通溝14はリテーナ3をコネクタ
ハウジング1に装着したときに、各端子収容室5のうち
上下に組をなすものにそれぞれ連通するようにしてあ
る。
【0014】さらに、各電線挿通溝14においてコネク
タハウジング1と対向する側の面には、リテーナ保持部
15がそれぞれ上下に二つずつ配されている。各リテー
ナ保持部15は、左右一対の保持片15aによって構成
され、これらの内周面には電線6の外周面に沿うような
保持面15bが形成されている。すなわち、リテーナ保
持部15はハウジング側保持部9と直交する配置となっ
ており、図4に示すように、前述のハウジング側保持部
9とによって、電線6のほぼ全周を取り囲むことができ
るようになっている。また、同図に示すようにリテーナ
保持部15はハウジング側保持部9に比較して、より電
線6に近い配置になっており、その保持面は電線6の外
周面に密着している。さらに、リテーナ3がコネクタハ
ウジング1に装着したときには、図2に示すように、リ
テーナ保持部15における両保持片15aの先端側が端
子収容室5内に突入し、その先端面はゴム栓7の後端を
押さえる押圧面15cが形成されている。
【0015】次に、上記のように構成された本例の作用
効果を具体的に説明する。本例の防水コネクタを組み立
てる場合には、まず端子2を各端子収容室5に対して後
方から挿入し、端子収容室5内に設けられた弾性係止片
(図示しない)と係合させることで、仮係止させてお
く。このときには、各ゴム栓7が端子収容室5内に密着
するとともに、各電線6が端子収容室5から後方へ引き
出される。次に、コネクタハウジング1の後方において
リテーナ3の各電線挿通溝14に対して上下一組とした
電線6を通しておく。そして、リテーナ3を電線6に沿
ってコネクタハウジング1側へスライドさせ、両係止腕
11の窓部12を対応する凸部13に係合させれば、リ
テーナ3がコネクタハウジング1に固定される。する
と、前述したように、リテーナ保持部15の保持片15
aの先端側が端子収容室5に突入して押圧面15cがゴ
ム栓7の後端面に当接して端子2の抜けが規制される
(二次係止状態)。
【0016】また、リテーナ3の装着状態では電線6が
図4に示すように、ハウジング側保持部9の両保持片に
よって電線6の上下ほぼ90゜ずつの領域を保持し、リ
テーナ保持部15の両保持片15aが電線6の左右ほぼ
90゜ずつの領域を保持する。したがって、これらハウ
ジング・リテーナ側両保持部9、15が協同して電線6
のほぼ全周を保持するため、電線6は360゜いずれの
方角に引っ張られても保持状態が確保されることにな
る。このため、電線6の引っ張りの影響がゴム栓7に及
ばず、端子収容室5との間のシール性が保持される。
【0017】ところで、本例ではコネクタハウジング1
側とリテーナ3側に保持部9、15を配したが、電線6
の外周面を全周に沿って取り囲むという趣旨からすれ
ば、ハウジング1側のみに円筒状の保持部を突出させて
も可能ではある。しかし、このようにするよりも本例の
ように2つの部材に分割した方が端子2の差し込み作業
が容易であり、また成形する際の金型構造も簡易なもの
になる利点がある。
【0018】なお、本考案は種々の変形が可能であり、
例えば本例ではリテーナ3の各電線挿通溝14に対して
電線6の上方から通すようにしたが、側方から通すよう
に形成してもよく、このようなものも本考案の要旨に含
まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】防水コネクタの分解斜視図
【図2】保持部を示す横断面図
【図3】保持部を示す縦断面図
【図4】両保持部による電線の保持状況を示す断面図
【図5】防水コネクタの組み付け状態を示す斜視図
【図6】リテーナを内側から見た正面図
【符号の説明】
1…コネクタハウジング 2…端子 3…リテーナ 5…端子収容室 7…ゴム栓 9…ハウジング側保持部 14…電線挿通溝 15…リテーナ側保持部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部には端子を収容するための端子収容
    室が上下方向に複数段にして形成されたハウジングと、
    このハウジングの後部に着脱可能に装着され、かつ端子
    収容室からシール用のゴム栓を介して引き出される電線
    を差し込み可能な電線挿通溝が上下方向に櫛歯状に切り
    込み形成されたリテーナとからなる防水コネクタにおい
    て、 前記電線挿通溝の縁部には、前記電線の外周縁に沿いつ
    つ側方から挟み込むようにして保持するリテーナ側保持
    部が突出する一方、前記端子収容室のうち上下に隣接す
    るものの間の後端壁からは、上下の電線の保持に兼用さ
    れるハウジング側保持部が後方へ延設されると共に、こ
    のハウジング側保持部は、その上下の面で前記上下の電
    線の外周縁のうち前記リテーナ側保持部が対応していな
    い領域を保持可能となっていることを特徴とする防水コ
    ネクタ。
JP1993064287U 1993-11-05 1993-11-05 防水コネクタ Expired - Lifetime JP2575411Y2 (ja)

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JP1993064287U JP2575411Y2 (ja) 1993-11-05 1993-11-05 防水コネクタ
US08/329,846 US5607318A (en) 1993-11-05 1994-10-27 Waterproof connector
DE69423420T DE69423420T2 (de) 1993-11-05 1994-11-04 Wasserdichter Verbinder
EP99116361A EP0955697B1 (en) 1993-11-05 1994-11-04 A waterproof connector
EP94117444A EP0652607B1 (en) 1993-11-05 1994-11-04 A waterproof connector
DE69431313T DE69431313T2 (de) 1993-11-05 1994-11-04 Wasserdichter Verbinder

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JPH0729762U JPH0729762U (ja) 1995-06-02
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JPH0729762U (ja) 1995-06-02

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