JP2524985Y2 - 自動車の空調ユニット構造 - Google Patents

自動車の空調ユニット構造

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JP2524985Y2 JP1990068968U JP6896890U JP2524985Y2 JP 2524985 Y2 JP2524985 Y2 JP 2524985Y2 JP 1990068968 U JP1990068968 U JP 1990068968U JP 6896890 U JP6896890 U JP 6896890U JP 2524985 Y2 JP2524985 Y2 JP 2524985Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、インストルメントパネル内に配設された自
動車の空調ユニット構造に関する。
〔従来技術〕
従来の自動車の空調設備は、第7図及び第8図に示す
ように、ダッシュロアパネル1の下端はフロアパネル2
に接合され、上端はダッシュアッパパネル3に接合され
ており、ダッシュアッパパネル3はカウルフロントパネ
ル4とともにカウルボックスを形成し、また、ダッシュ
ロアパネル1の前方のエンジンルーム内にエンジン5が
配置されている。
ダッシュアッパパネル3の上端に接続して車室内にイ
ンストルメントパネル6が配設され、インストルメント
パネル6にはデフロスト用のデフノズル7が開口してい
る。
ダッシュロアパネル1の後方の車室内側にクーラユニ
ット8が配設されており、クーラユニット8の下端は取
付部材81によりダッシュロアパネル1に固定され、上部
背面から突出するクーラパイプ83がダッシュロアパネル
1に穿設された開口1aを貫通し、エンジンルーム内でク
ーラパイプ83が弾性ホース17に接続されている。
インストルメントパネル6の内部には、サイドベント
ダクト9及びグローブボックス10が設けられるととも
に、ステアリング支持メンバ11が車体幅方向に延設さ
れ、ステアリング支持メンバ11に設けられた支持ブラケ
ット12に助手席エアバッグ13が固定され、助手席エアバ
ッグ13のリッド14がインストルメントパネル6に設けら
れた開口に開閉自在に設置されている。
クーラユニット8及びダクト21,22で接続されたヒー
タユニット20及びブロアユニット23から成る空調ユニッ
トがダッシュロアパネル1に設置され、ステアリング支
持メンバ11の車体前方側に配設されている(一例として
実開平1−169415号公報参照)。
なお、18はボンネット、19はフロントウィンドであ
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来の自動車の空調設備において
は、衝突等により前方から強い衝撃を受けると、エンジ
ン5が矢印Fの方向に後退し、ダッシュロアパネル1を
変形させて車室内に進入し、空調ユニット特に熱交換器
を内蔵して高い強度を有するクーラユニット8を後方に
押圧移動させ、位置8aにまで後退させることになり、ク
ーラユニット8の車室内側上端がステアリング支持メン
バ11に当接してステアリング支持メンバ11を後退させ
る、或いは助手席エアバッグ13の膨張する方向に影響を
与える恐れがあるという問題があった。
本考案の目的は、上記問題点を解決し、前方からの衝
撃によりエンジンが後退した場合に、ステアリング支持
メンバの後退を抑制することのできる自動車の空調ユニ
ット構造を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために本考案の自動車の空調ユニ
ット構造は、ステアリング支持メンバの車体前方位置に
空調ユニットを配設したものにおいて、衝突によりエン
ジンが後退した時に、クーラユニット、ヒータユニット
及びブロアユニット等から成る空調ユニットの上部及び
/または下部に、該空調ユニットの下部を中心として空
調ユニットの上部をステアリング支持メンバに干渉しな
い方向に回動させ、ステアリング支持メンバとの接触を
回避させる移動手段を設けたものである。
〔作用〕
上記のとおり構成された本考案の自動車の空調ユニッ
ト構造は、衝突時の前方からの衝撃によりエンジンが後
退した場合に、移動手段が空調ユニットの上部をステア
リング支持メンバに干渉しない方向、即ち車体下方側に
移動させてステアリング支持メンバとの接触を回避さ
せ、ステアリング支持メンバの後退を抑制するものであ
る。
〔実施例〕
本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図において第1実施例を説明すると、ダッシュロ
アパネル1の下端はフロアパネル2に、上端はダッシュ
アッパパネル3に接合されており、ダッシュアッパパネ
ル3とカウルフロントパネル4とでカウルボックスを形
成し、ダッシュロアパネル1の前方のエンジンルーム内
にエンジン5が配置される。
ダッシュアッパパネル3の上端に接続して車室内にイ
ンストルメントパネル6が配設され、インストルメント
パネル6にはデフノズル7が開口している。
ダッシュロアパネル1の車体後方側の車室内にクーラ
ユニット8が配設されており、クーラユニット8の下端
は取付部材81によりダッシュロアパネル1に固定され、
上部背面から突出するクーラパイプ83がダッシュロアパ
ネル1に穿設された開口1aを貫通し、エンジンルーム内
で弾性ホース17に接続されている。
なお、18はボンネット、19はフロントウィンドであ
る。
インストルメントパネル6の内部には、サイドベント
ダクト9及びグローブボックス10が設けられるととも
に、ステアリング支持メンバ11が車体幅方向に延設さ
れ、ステアリング支持メンバ11に設けられた支持ブラケ
ット12に助手席エアバッグ13が固定され、助手席エアバ
ッグ13のリッド14がインストルメントパネル6に設けら
れた開口に開閉自在に設置されており、クーラユニット
8はステアリング支持メンバ11とダッシュロアパネル1
との間に配置されている。
クーラユニット8の車体後方側下端にブラケット82を
設け、エンジン5の車体後方側下端にブラケット51を設
けて、エンジンルーム内のエンジン5の下方に車体幅方
向に延設されたガイド部材15の周りを経由して折り返し
たワイヤ16の一端をエンジン5のブラケット51に連結
し、ワイヤ16の他端をダッシュロアパネル1の下方に穿
設した通孔1bを貫通させて、クーラユニット8のブラケ
ット82とに連結したものである。
この構成により、車体前方からの衝撃でエンジン5が
矢印F方向に後退した場合、エンジン5の後退がワイヤ
16を車体後方側に引っ張るから、クーラユニット8のブ
ラケット82を車体前方側に引っ張ることになり、車体前
方側下端が取付部材81で固定されているクーラユニット
8は取付位置を中心にして車体後方(図では時計周り方
向)に回動され、位置80に移動するからステアリング支
持メンバ11に当接する恐れがないものである。
第2図において第2実施例を説明すると、クーラユニ
ット8の車体前方側上端に突起84を突出させ、該突起84
に対応するダッシュロアパネル1の上部位置にエンジン
5側に突出する突出部1cを設けたものである。
この構成により、車体前方からの衝撃でエンジン5が
矢印F方向に後退した場合、エンジン5の後部が最初に
ダッシュロアパネル1の突出部1cに当接してこれを押圧
するから、クーラユニット8の突起84が車体後方に押圧
されることになり、クーラユニット8は取付位置を中心
にして車体後方(図では時計周り方向)に回動され、位
置80に移動するからステアリング支持メンバ11に当接す
る恐れがないものである。
第3図において第3実施例を説明すると、クーラユニ
ット8の車体前方側上端からエンジンルーム内に、エン
ジン5に対向して突出するクーラパイプ831の剛性を高
くして形成したものである。
この構成により、車体前方からの衝撃でエンジン5が
矢印F方向に後退した場合、エンジン5の後部が最初に
エンジン5に対向して突出するクーラパイプ831に当接
してこれを車体後方に押圧するから、クーラユニット8
は取付位置を中心にして車体後方(図では時計周り方
向)に回動され、位置80に移動するからステアリング支
持メンバ11に当接する恐れがないものである。
第4図において第4実施例を説明すると、クーラユニ
ット8の車体後方側上端に斜め下向きのガイド面を有す
る滑りガイド84を、ステアリング支持メンバ11に対向さ
せて車体後方に突出させたものである。
この構成により、車体前方からの衝撃でエンジン5が
矢印F方向に後退した場合、エンジン5が後退してクー
ラユニット8を後退させると、滑りガイド84のガイド面
がステアリング支持メンバ11に当接し、クーラユニット
8の車体後方側上端が下方に押圧されることになり、ク
ーラユニット8は取付位置を中心にして車体後方(図で
は時計周り方向)に回動され、位置800に移動するから
ステアリング支持メンバ11を後退させる恐れがないもの
である。
第5図において第5実施例を説明すると、クーラユニ
ット8の車体後方側上端に対向する斜め下向きのガイド
面を有する滑りガイド111をステアリング支持メンバ11
から車体前方に突出させたものである。
この構成により、車体前方からの衝撃でエンジン5が
矢印F方向に後退した場合、エンジン5が後退してクー
ラユニット8を後退させると、滑りガイド111のガイド
面がクーラユニット8の車体後方側上端に当接してクー
ラユニット8の車体後方側上端が下方に押圧されること
になり、クーラユニット8は取付位置を中心にして車体
後方(図では時計周り方向)に回動され、位置800に移
動するからステアリング支持メンバ11を後退させる恐れ
がないものである。
第6図において第6実施例を説明すると、クーラユニ
ット8にヒートユニット及びブロアユニットを接続する
ダクト221の断面を円形としてその中心を、クーラユニ
ット8の中心位置から車体前方に且つ下方にずらせて接
続したものである。
この構成により、車体前方からの衝撃でエンジン5が
矢印F方向に後退した場合、エンジン5が後退してクー
ラユニット8に車体後方への荷重がかかると、ダクト22
1が円形断面で、中心がクーラユニット8の中心位置か
らずれているからクーラユニット8はダクト221との接
続部周りに車体後方(図では時計周り方向)に回動さ
れ、位置80に移動するからステアリング支持メンバ11を
後退される恐れがないものである。
〔考案の効果〕
本考案は上述のとおり構成されているから、以下に述
べるとおりの効果を奏する。
ステアリング支持メンバの車体前方位置に空調ユニッ
トを配設したものにおいて、衝突時に空調ユニットの上
部をステアリング支持メンバに干渉しない方向、即ち車
体下方側に移動させる移動手段を設けたことにより、衝
突時の前方からの衝撃によりエンジンが後退した場合
に、移動手段が空調ユニットを車体下方側に移動させて
ステアリング支持メンバとの接触を回避させ、ステアリ
ング支持メンバの後退を抑制するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例を示す断面図、第2図は第
2実施例を示す断面図、第3図は第3実施例を示す断面
図、第4図は第4実施例を示す断面図、第5図は第5実
施例を示す断面図、第6図は第6実施例を示す断面図、
第7図は従来の空調ユニット構造を示す断面図、第8図
はその位置関係を示す車内斜視図である。 1…ダッシュロアパネル、5…エンジン、8…クーラユ
ニット、11…ステアリング支持メンバ、13…助手席側エ
アバッグ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 平島 功 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−176715(JP,A)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステアリング支持メンバの車体前方位置に
    空調ユニットを配設したものにおいて、空調ユニットの
    上部及び/または下部には、衝突時に該空調ユニットの
    下部を中心として上部をステアリング支持メンバに干渉
    しない方向に回動させる手段を有することを特徴とする
    自動車の空調ユニット構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS63176715A (ja) * 1986-09-25 1988-07-21 Mazda Motor Corp 自動車の空調ユニツトの構造

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