JP2524589Y2 - 吸着用パッド - Google Patents

吸着用パッド

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JP2524589Y2
JP2524589Y2 JP10870790U JP10870790U JP2524589Y2 JP 2524589 Y2 JP2524589 Y2 JP 2524589Y2 JP 10870790 U JP10870790 U JP 10870790U JP 10870790 U JP10870790 U JP 10870790U JP 2524589 Y2 JP2524589 Y2 JP 2524589Y2
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suction
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suction pad
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茂和 永井
修三 桜井
勅 川本
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エスエムシー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、ワークを吸着し、任意の位置に搬送するた
めの吸着用パッドに関する。
[従来の技術] 従来から、例えば、薄板状のワークを搬送するために
真空吸引源に連結された吸着用パッドが用いられてい
る。この種の吸着用パッドは、通常、根本部とこれに一
体的に連設されたスカート部とを備え、コネクタを介し
てロボットのアームに装着され、ワークの搬送等に使用
される。その際、吸着用パッドの根本部に真空吸引源か
らチューブを接続し吸引することにより、スカート部の
減圧作用下にワークがパッドに吸着され搬送される。
ところで、ワークの形状が細長いもの、例えば定規の
ような形状のものを搬送等する場合には、従来の円形断
面のスカート部を有する吸着用パッドを用いると、ワー
クの幅が狭小なため、スカート部における吸着面の大き
さが制限され、スカート部のワークに対する吸着面積は
小さくなり、吸引力も低下する。また、ワークを吸着す
る際、ワークの重心と前記円形断面の中心点にずれが生
ずると、搬送時にワークのバランスが悪くなり、ワーク
の離脱時に正確な位置決めが困難となる。
このような点から、従来において細長い形状のワーク
を搬送等する場合、スカート部の断面が略楕円形を呈し
ている吸着用パッド、いわゆる長円パッドが用いられて
いる。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、従来の長円パッドは、スカート部の短
軸方向の外力に弱く、例えばワーク搬送中に揺れが生じ
た時等にワークを離脱する場合があるという問題があ
る。
さらに、略楕円形の中心点から長軸の両端または短軸
の両端までの長さが異なることにより、短軸の両端の方
が吸引力が強いため、ワークの吸着時にスカート部の短
軸の両端部分が内側に捲くれるという不都合が生ずる場
合もあった。
[課題を解決するための手段] 上記の課題を解決するために、本考案は、真空吸引源
にコネクタを介して接続される根本部と、前記根本部に
一体的に連設されたスカート部とを備えた、ワークを吸
着するための吸着用パッドにおいて、前記スカート部
は、略楕円形の長軸および短軸に関して対称な位置に湾
曲部分を設けることにより、略楕円形より長くなること
を特徴とする。
また、本考案は、真空吸引源にコネクタを介して接続
される根本部と、前記根本部に一体的に連設された略楕
円形のスカート部とを備えた、ワークを吸着するための
吸着用パッドにおいて、前記スカート部の短軸方向部分
を長軸方向部分より、厚く形成したことを特徴とする。
[作用] 上記の本考案に係る吸着用パッドでは、従来の長円パ
ッドの短軸方向における吸着距離より長くすることがで
きる。
ここで、吸着距離とはワークを吸着した時に、スカー
ト部の吸着面の短軸または長軸方向の一端から他端まで
の長さをいう。
また、スカート部の短軸の両端部分が内側に捲くれる
のを防止する働きを有する。
[実施例] 本考案に係る吸着用パッドについて好適な実施例を挙
げ、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。
第1図は、第1考案の実施例に係る吸着用パッドの斜
視図であり、第2図は、前記吸着用パッドの底面図であ
り、第3図aは、前記吸着用パッドがワークに吸着した
状態を短軸側から見た側面図であり、第3図bは、長軸
側からみた側面図である。
実施例の吸着用パッド10は、図示しない真空吸引源に
上部の孔12を通じて接続される根本部14と、この根本部
14から一体的に連設されたスカート部16とを備えてい
る。
根本部14は、略楕円形の断面を有し、図示しないコネ
クタを介してロボットのアーム先端に取り付けられる。
根本部14の上部の孔12は、円形状に開口している。
また、スカート部16は、第2図に示すように略楕円形
に4個の湾曲部分18、19、20、21を設けた形の底面22を
有し、略中央部に根本部14とスカート部16を貫通する吸
引のための空気吸引孔24が形成されている。
次に、上記のように構成される吸着用パッド10の動作
を説明する。
吸着用パッド10はロボットのアーム先端に取り付けら
れ、図示しない真空吸引源からチューブ等を介して根本
部14とスカート部16を貫通する空気吸引孔24より吸引さ
れる。
このように吸引された結果、スカート部16の減圧作用
下にワーク26が吸着用パッド10に吸着され搬送される。
スカート部16は可撓性部材により形成されており、ワ
ーク26が吸着される際、スカート部16の底面22に湾曲部
分18、19、20、21を設けている分、短軸方向の外方に延
びて底面22が吸着される。
ところで、搬送途中において何らかの外力が加わり、
ワーク26が第3図aに示した状態で図の左右に揺れた場
合、つまりワーク26が長軸方向に揺れた場合は、ワーク
26に対する吸着距離が長いため影響なく搬送することが
できる。
また、ワーク26が第3図bに示した状態で図の左右に
揺れた場合、つまりワーク26が短軸方向に揺れた場合も
同様にワーク26を離脱することなく搬送することができ
る。
すなわち、スカート部16の短軸側の底面22に湾曲部分
を設けた分、短軸方向の外側に伸長して吸着するため
に、その分吸着距離が長くなるとともに吸着面積も増加
するからである。
次に、第2考案の実施例を説明する。
なお、第1考案の実施例と同一の参照符号は同一の構
成要素を示し、その詳細な説明は省略する。
第4図は、第2考案の実施例に係る吸着用パッドの斜
視図であり、第5図は、第4図のV−V線に沿う縦断面
図である。
第2考案の実施例に係る吸着用パッド30は、第4図に
示すように、基本的には、根本部32およびスカート部34
から構成される。
この吸着用パッド30の特徴は、第6図に示す従来の長
円パッド36の短軸側の側面部38と比較して、スカート部
34の短軸側の側面部40が厚くなっている点であり、長軸
側は従来例と同様である。
したがって、動作において、ワークの吸着時にスカー
ト部34の短軸側の側面部40が厚く形成されていることに
より内側に捲くれることなくワーク26を吸着することが
できる。
[考案の効果] 以上のように、本考案に係る吸着用パッドでは、次の
ような効果を有する。
ワークの搬送中に、ワークがスカート部の短軸方向に
揺れても湾曲部分を設けて吸着距離を長くすることによ
り、ワークを離脱させることなく搬送することができ
る。
また、ワークの吸着時にスカート部が短軸方向に捲く
れるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1考案の実施例に係る吸着用パッドの斜視
図、 第2図は第1図の底面図、 第3図a、bはそれぞれワークを吸着した状態における
短軸方向および長軸方向の側面図、 第4図は第2考案の実施例に係る吸着用パッドの斜視
図、 第5図は第4図のV−V線に沿う縦断面図、 第6図は、第2考案の実施例に対する従来の吸着用パッ
ドの断面図である。 10、30、36……吸着用パッド 12……孔 14、32……根本部 16、34……スカート部 18、19、20、21……湾曲部分 22……底面 24……空気吸引孔 26……ワーク 38、40……側面部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空吸引源にコネクタを介して接続される
    根本部と、前記根本部に一体的に連設されたスカート部
    とを備えた、ワークを吸着するための吸着用パッドにお
    いて、前記スカート部は、略楕円形の長軸および短軸に
    関して対称な位置に湾曲部分を設けることにより、略楕
    円形より長くなることを特徴とする吸着用パッド。
  2. 【請求項2】真空吸引源にコネクタを介して接続される
    根本部と、前記根本部に一体的に連設された略楕円形の
    スカート部とを備えた、ワークを吸着するための吸着用
    パッドにおいて、前記スカート部の短軸方向部分を長軸
    方向部分より、厚く形成したことを特徴とする吸着用パ
    ッド。
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