JP2524440Y2 - シュミレータ玩具 - Google Patents

シュミレータ玩具

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JP2524440Y2
JP2524440Y2 JP2184792U JP2184792U JP2524440Y2 JP 2524440 Y2 JP2524440 Y2 JP 2524440Y2 JP 2184792 U JP2184792 U JP 2184792U JP 2184792 U JP2184792 U JP 2184792U JP 2524440 Y2 JP2524440 Y2 JP 2524440Y2
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scenery
film
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道也 大橋
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Tomy Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば自動車のドライ
ビング感覚を楽しむことができるようにしたシュミレー
タ玩具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のシュミレータ玩具とし
て、実開昭63−197586号公報および特開昭63
−318978号公報に記載のものが知られている。こ
れら公報に記載されたシュミレータ玩具では、透光性の
回転板(原画フィルム)上に走行路やその周辺の景色
(建物、観客席など)を立体的に作り込んでおき、これ
ら走行路や景色を光源によりスクリーン上に投影すると
共に、回転板を回転させるようになっている。この回転
によりスクリーン上に映し出される走行路および景色
は、あたかも前方から後方に移動するような映像とな
り、走行感覚を演出できるようになっている。一方、操
縦対象となる自動車は、スクリーン上またはスクリーン
と光源の間に固定的に設けられており、この光源を水平
方向に移動することで、スクリーン上への景色の投影部
分が変化して、スクリーン上で景色が走行路に対して相
対的に左右に移動され、操舵感覚を演出できるようにな
っている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
シュミレータ玩具では、回転板上に走行路周辺の建物等
を立体的に作り込んで、スクリーン上での景色に立体感
を持たせるように工夫しているが、スクリーン上での景
色は幾分は立体的には見えるが、やはり平面的な感じ、
すなわち、建物や木などが寝た感じに、映し出されてし
まっていた。この最大の原因は、回転板上の建物等の背
丈を、光源を水平方向へ移動させる関係上、回転板から
光源までの高さ以上にすることができず、そのため、光
源が建物等を斜め上から照射していたことにある。その
結果、光源近くの建物等はスクリーン上に地表と重ね合
わせ状態で映し出されることになり、建物等が寝た感じ
になってしまっていた。
【0004】また一方、立体的に建物等を付設していな
い回転板を用いるものでは、周りの建物等の景色が後方
へ飛んでいる感じが出ないため、スピード感が出ず、ス
リル感、リアル感を味わうことができないという問題が
あった。
【0005】本考案は、従来に比べて立体感を持たせる
ことで、リアルなドライビング感覚を演出できるシュミ
レータ玩具を提供することをその目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
考案に係るシュミレーション玩具は、スクリーン上に
止状態に設けられた、移動体を模した物(例えば、スク
リーン上に移動体(移動物体)を模して描かれた表示物
或いは立体的な物で、実際は移動しないが、スクリーン
に映し出される動画との関係で移動しているかの如く見
えるので、実施例では便宜上移動物体という。)が、当
該スクリーン上に映し出された景色内で移動するかの如
きシュミレート(Simulate)を行うシュミレー
タ玩具において、景色が描かれた有底筒状の原画フィル
ムと、当該原画フィルムの内部空間に配設され、当該原
画フィルムの底面および周面の景色をスクリーン上に映
し出す光源と、当該光源による前記原画フィルムに対す
る照射位置を変更する照射位置変更手段と、前記原画フ
ィルムを中心軸廻りに回転させる回転駆動手段とを備え
たことを特徴とする。
【0007】この場合、回転駆動手段は、変速機構を有
すること、また、前記照射位置変更手段は、前記光源を
直線的に往復移動させる光源移動手段光源とすることが
好ましい。
【0008】
【作用】回転駆動手段により原画フィルムが回転駆動さ
れると共に、スクリーン上に光源により原画フィルムの
景色が投影されて、スクリーン上での景色が刻々と様変
わりする。このスクリーン上での映像は、原画フィルム
の底面および周面の映像であって、周面の映像は立った
状態で現出される。また、原画フィルムの景色はスクリ
ーンに近い所程狭小で、スクリーンから遠い所程広大に
映し出される。従って、走行感と景色の立体感を作り出
すことができる。また、スクリーン上に映し出される周
辺の景色は、スクリーンの真ん中部分で鮮明となり、端
の部分でぼやけ、さらに端に行く程丈が大きくなるの
で、移動体を模した物の側方の景色が後方へ飛んでいる
かのイメージを遊技者に惹起させ、スピード感・スリル
感・リアル感あるゲームの実現が図れることになる。
【0009】この場合、回転駆動手段に変速機構を設け
れば、原画フィルムの回転を適宜変速して、映像の動き
を変化させることができ、あたかもスクリーン上の移動
体を模した物の移動スピードが増減しているかのように
演出できる。
【0010】また、光源を直線的に往復移動可能に構成
すれば、スクリーンに対する原画フィルムの投影部分を
変化させて、スクリーン上の映像を自己の計算において
ある程度自由に変えることができ、あたかも、移動体を
模した物を操舵しているように演出できる。
【0011】
【実施例】以下、本考案の一実施例に係るシュミレータ
玩具を図面に基いて説明する。図1はシュミレータ玩具
の外観図であり、まずこの外観図に基づいてシュミレー
タ玩具の操作方法について説明する。
【0012】同図に示すように、このシュミレート玩具
はF1レーシングカーのドライビングをシュミレート
(Simulate)するものであり、本体1の前面上
下にディスプレイ部2と操作部3とを有して構成されて
いる。本体1は上ケース4と下ケース5とで構成され、
内部には各種の内部装置が収容されている。ディスプレ
イ部2は、地表、走行路及び走行路の周辺の景色が映し
出されるスクリーン6と、スクリーン6の横方向中間下
部に貼着したシール状の自動車7(移動体(移動物体)
を模した物の例として挙げている。)とから成り、スク
リーン6に映し出される走行路や景色の映像により、あ
たかも自動車7が走行路上を前進走行するような感覚を
演出できるようになっている。また、スクリーン6は、
手前側から見て中央部が後退した湾曲構造となってお
り、映し出される映像の中央部に対して周縁部が広がっ
て遠近感を強調できるようになっている。
【0013】一方、操作部3は、前面パネル8の中央部
にハンドル9が、右側下部にシフトレバー10が、左側
上部にスタートボタン11及び停止ボタン12が配設さ
れている。そして、ハンドル9操作により映像が左右に
振られ、あたかも自動車が操舵されているように、また
シフトレバー10操作により映像が早送りされ、あたか
も自動車7が増減速されているように演出される。シフ
トレバー10は先方に向けてニュートラル、ロー、セカ
ンドの順で前進2速の変速が可能となっており、ニュー
トラルでは映像が静止状態となり、ローでは通常の送り
状態、セカンドでは早送り状態となる。
【0014】スタートボタン11は、コイン投入口13
にコインが半分挿入された状態を模したスイッチであ
り、押釦操作(コインを押し込む)で電源がONされ本
体1の内部装置が駆動される。停止ボタン12は単なる
押しボタンスイッチであり、押釦操作でOFFされ内部
装置の駆動が停止される。
【0015】遊技者は、まず、シフトレバー10がニュ
ートラルになっていることを確認してからスタートボタ
ン11を押釦操作する。スタートボタン11がONされ
ると内部装置が駆動して、あたかもエンジンが始動した
ような感覚となる。次に、遊技者はシフトレバー10を
操作すると共にハンドル9を操作して、自動車7が刻々
変化する走行路上をあたかも走行して行くように操縦す
る。最後はシフトレバー10をニュートラルに戻して自
動車7の走行を停止させ(映像を停止させ)、続いて停
止ボタン12を押釦操作して終了する。
【0016】次に、図2乃至図6を参照して内部装置に
ついて詳細に説明する。内部装置は走行路などの景色が
描かれた原画フィルム14と、これをスクリーン6に映
し出す電球(光源)15と、シフトレバー10に連動し
ていて原画フィルム14を回転させる回転駆動装置(回
転駆動手段)16と、ハンドル9に連動して光源15を
直線的に進退動させる操舵装置(光源移動手段)17
と、エンジンの音を発生させるエンジン音発生装置と、
エンジン振動を発生させる振動発生装置19とを備えて
いる。ここで、図2はシュミレータ玩具の裁断側面図で
あり、図3は原画フィルムの分解斜視図であり、図4は
回転駆動装置廻りの分解斜視図であり、図5は操舵装置
の分解斜視図であり、図6はエンジン音発生装置および
振動発生装置廻りの分解斜視図である。
【0017】図3に示すように、原画フィルム14は、
円板状フィルム31と筒状フィルム32とで有底円筒状
に構成されている。筒状フィルム32の周方向下部には
複数のスリット32aが等間隔に形成され、また円板状
フィルム31の周縁部には複数の突起31aが等間隔に
形成されており、このスリット32aに突起31aが嵌
合することで筒状フィルム32に円板状フィルム31が
組み付けられている。円板状フィルム31の中心部には
原画フィルム14を回転駆動装置16に取り付けるため
の取付孔31bと、廻止め用の廻止孔31cとが形成さ
れている。そして、円板状フィルム31には、地表や走
行路などの景色が周方向に無端状態で描かれており、ま
た、筒状フィルム32には走行路の周囲の観客席や建物
などの景色が連続的に描かれている。
【0018】光源となる電球15は、原画フィルム14
の内部空間に配設されている。一方原画フィルム14
は、図2に示すように、その底面が手前側に上り勾配を
持つように傾斜状態で配置される。すなわち、原画フィ
ルム14は、スクリーン6に対して所望の角度を保って
斜めに配設されていて、その中心軸廻り回転されるよう
になっている。したがって、スクリーン6に映し出され
る映像は、電球15により照射される円板状フィルム3
1および筒状フィルム32の景色となる。この場合、円
板状フィルム31と筒状フィルム32の接合部分は、地
表の景色と周辺景色との境界線としてスクリーン6上に
映し出される。そして、この場合、筒状フィルム31の
映像は立った状態で現出される。また、電球15はスク
リーン6に対して点光源的に作用するので、原画フィル
ム14のスクリーン6に近い部分の像はスクリーン6上
に略実物大で鮮明に投影され、遠い部分の像は実物より
も大きくぼやけて投影される。さらに、この状態で走行
路や景色が前方から後方に移り変わってゆく走行感を出
すために、原画フィルム14はその中心軸廻りに回転さ
れる。この回転は、斜め上方から見て時計廻りとなって
いて、スクリーン6上(図1参照)では、自動車7がゆ
っくり右にターンしながら走行し、景色(観客席)が右
から左に移ってゆくような、グランプリレースを演出す
ることとなる。
【0019】原画フィルム14の回転は回転駆動装置1
6により行われ、回転駆動装置16は、図4に示すよう
に、原画フィルム14を支持して原画フィルム14と共
に回転される回転支持部材41と、動力源となる駆動モ
ータ42と、駆動モータ42の動力を回転支持部材41
に伝達する歯車列43とを備えて構成されている。歯車
列43は、駆動モータ42側の減速歯車列44との原画
フィルム14側の変速歯車列45とを有しており、この
変速歯車列45の部分で前記シフトレバー10に連結さ
れている。すなわち、駆動モータ42により回転駆動さ
れる原画フィルム14は、シフトレバー10のシフト操
作により、「ニュートラル」に対応する回転停止と、
「ロー」に対応する低速回転と、「セカンド」に対応す
る高速回転とに変速回転される。
【0020】回転支持部材41は、ギヤ部41aとギヤ
部41aに同軸上に設けられたボス部41bとで一体に
形成されており、原画フィルム14は、このボス部41
bの部分に取付穴31bが嵌合され、ボス部41bに形
成された廻止ピン41cの部分に廻止穴31cが嵌合さ
れて、取り付けられている。そして、原画フィルム14
が取り付けられた回転支持部材41は、後述の電池ボッ
クス22上に斜めに固定された支軸46に回転自在にネ
ジ止めされている。また、回転支持部材41には変速歯
車列45から、これに続く中間歯車列47を介してその
ギヤ部41aに回転動力が伝達されるようになってい
る。
【0021】変速歯車列45は、減速歯車列44からの
動力が入力される入力軸48と、この動力を回転支持部
材41側に出力する出力軸49とを有し、この両入出力
軸48,49は互いに並行に配設された状態で下ケース
5に回転自在に軸支されている。入力軸48には、それ
ぞれ間隔を置いて第1、第2及び第3入力歯車50,5
1,52が固定され、また出力軸49には、これら第
1、第2及び第3入力歯車50,51,52に対応して
第1、第2及び第3出力歯車53,54,55が固定さ
れている。回転動力は第1入力歯車50から入力され入
力軸48、第1、第2及び第3のいずれかの入力歯車5
0,51,52、第1、第2及び第3のいずれかの出力
歯車53,54,55、出力軸49の順で伝達され、出
力軸49の端部に固定された出力ピニオン56から中間
歯車列47に出力される。この場合、第1入力歯車50
と第1出力歯車53とが噛み合っている状態が「セカン
ド」の状態であり、第2入力歯車51と第2出力歯車5
4とが噛み合っている状態が「ロー」、第3入力歯車5
2と第3出力歯車55とが噛み合っている状態が「ニュ
ートラル」状態となる。
【0022】入力軸48は軸方向に進退動自在に構成さ
れており、シフトレバー10により進退動される。この
場合、入力軸48が最も先方に押しやられたときが「ニ
ュートラル」状態であり、この際、入力軸48の先端が
中間歯車列47の中間歯車57に当接し、これを先方に
押して、この中間歯車57と上記の出力ピニオン56と
の噛み合いを解くようになっている。
【0023】中間歯車列47は、互いに直交する第1中
間軸58と第2中間軸59とで構成され、第1中間軸5
8には中間歯車57とクラウン歯車60とが取り付けら
れ、第2中間軸59にはピニオン61とねじ歯車62と
が取り付けられている。中間歯車57は、第1中間軸5
8に形成されたスプラインにより軸方向に進退自在に取
り付けられており、またクラウン歯車60との間に介設
したスプリング63により外方に付勢されている。そし
て、この中間歯車57が第1中間軸58の外寄りに位置
しているときが出力ピニオン56との噛合い位置とな
り、入力軸48に押されて中寄りに位置しているときが
非噛合い位置となる。
【0024】変速歯車列45からの回転動力は、「ロ
ー」および「セカンド」の状態では、中間歯車57、第
1中間軸58、クラウン歯車60、ピニオン61、第2
中間軸59、ねじ歯車62の順に伝達され、このねじ歯
車62から回転支持部材41のギヤ部41aに伝達され
る。この動力の伝達により原画フィルム14が適宜所望
の速度で回転される。
【0025】一方、変速歯車列45はシフトレバー10
に連結されたシフト機構20により駆動される。シフト
機構20は、シフトレバー10が固定された扇状部材7
1と、扇状部材71に下方から当接するクリックばね7
2と、扇状部材71に係合するスライドアーム73と、
スライドアーム73に連結された係支金具74と、係支
金具74が固定された回動軸75と、回動軸75の端部
に固定されたシフター76とで構成されている。扇状部
材71は中間下部で上ケース4に回動自在に軸支されて
おり、その上端にシフトレバー10が取り付けられ、中
間上部にスライドアーム73に係合する係合ピン77が
取り付けられている。また、扇状部材71の下端には3
つのクリック溝71a,71a,71aが形成されてお
り、クリック溝71aにクリックばね72の上面に形成
された突起部72aが嵌り込むようになっている。すな
わち、シフトレバー10をシフト(回動)操作すると、
このクリックばね72の突起部72aが3つのクリック
溝71a,71a,71aのいずれかに適宜嵌り込み、
クリック的な3段階の操作ができるようになっている。
【0026】スライドアーム73は、一方の端に「U」
字状の係合部73aが形成され、他方の側端部に接続ピ
ン78が取り付けられていて、下ケース5にスライド自
在に設けられている。スライドアーム73は、その係合
部73aの部分で扇状部材71の係合ピン77に係合し
ており、扇状部材71の回動(シフト操作)で進退動さ
れる。一方、接続ピン78はコイルスプリング79を介
して上述の係支金具74に連結され、スライドアーム7
3の進退動で係支金具74を回動させる。係支金具74
の回動は、同時に回動軸75を、更にシフター76を回
動させる。シフター76は前記第1入力歯車50を両側
から挟むように配設されており、回動することにより第
1、第2及び第3入力歯車50,51,52と入力軸4
8とを軸方向に進退動させ、変速歯車列45を適宜切り
替える。変速歯車列45の切替えは各歯車の噛み合わせ
の切り替えであり、上記コイルスプリング79はその際
の噛み合わせを円滑に行わせるように作用する。
【0027】次に、第5図を参照して操舵装置について
詳細に説明する。操舵装置17は、ハンドル9のハンド
ル軸81に取り付けられたスウィングアーム82と、ス
ウィングアーム82に係合する下スライダー83と、下
スライダ83に固定された連結バー84と、連結バー8
4に係合する上スライダー85と、上スライダー85を
支持するスライダー支持部材86とで構成されている。
スウィングアーム82は、溝車87が一体に形成された
アーム本体88と、溝車87の溝に噛み合う一対の爪片
89aを有するクリック車89とから成り、アーム本体
88とクリック車89とはハンドル軸81の先端に共締
めされている。この場合、図示しないがクリック車89
にはハンドル軸81との間に廻り止めが施されており、
遊技者がアーム本体88の許容回動角度を越えてハンド
ル9を回したときに、アーム本体88に対してハンドル
軸81が空回りするようになっている。この空回りによ
り、アーム本体88以降の構成部材の損傷が防止される
と共に、クリック車89が溝車87上を滑って警告音を
発するようになっている。また、アーム本体88の回動
端にはピン90が取り付けられており、スウィングアー
ム82はこのピン90の部分で下スライダー83に係合
している。
【0028】下スライダー83は、底板83aと側板8
3bとで断面略「L」字状に形成されており、底板83
aには長手方向に延びる2つの長溝91,91が形成さ
れ、側板83bにはその中間部に上下方向に延びる係合
スリット92が形成されている。下スライダー83は、
長溝91,91の部分で下ケース5に立設されたガイド
ボス(図示せず)に案内されて、左右方向にスライド移
動自在に取り付けられており、一方で、下スライダー8
3の係合スリット92にスウィングアーム82のピン9
0が係合している。したがって、スウィングアーム82
が回動すると下スライダー83は左右方向にスライドさ
れる。
【0029】連結バー84は、下スライダー83の底板
83aの一端に固定されており、下スライダー83と共
に移動される。連結バー84の先端にはU字溝84aが
形成され、連結バー84は、そのU字溝84aの部分で
上スライダー85に係合し上スライダー85を左右方向
にスライドさせる。
【0030】上スライダー85は、下スライダー83と
同様に長手方向に2つの長溝93,93を有して構成さ
れ、上面端部に連結バー84のU字溝84aに係合する
係合ピン94が、下面中央部に電球ホルダー95がそれ
ぞれ取り付けられている。一方、スライダー支持部材8
6は先端部86aで上ケース4に固定され、下部の本体
86b内側面に設けた左右一対のガイドボス86c,8
6cの部分で、上スライダー85を摺動自在に案内して
いる。すなわち、このガイドボス86c,86cに上ス
ライダー85の長溝93,93がガイドされ、上スライ
ダー85は左右方向にスライド移動される。
【0031】いま、遊技者がハンドル9を操作すると、
スウィングアーム82が回動され下スライダー83がス
ライド移動される。下スライダー83のスライド移動に
伴い、連結バー84を介して上スライダー85もスライ
ド移動される。そして、上スライダー85のスライド移
動により、これに取り付けられた電球15が左右方向に
移動される。電球15が移動されると原画フィルム14
のスクリーン6への透写角度が変わる。すなわち、スク
リーン6上に映し出される走行路や景色が左右に振られ
ることとなる。この場合、自動車7が固定で走行路が移
動することとなるが、この両者の相対的な移動により遊
技者は、あたかも自動車7を左右方向に移動させている
ように錯覚する。すなわち自動車7が操舵されているよ
うな感覚が演出されることとなる(図1および図2参
照)。
【0032】図6は、エンジン音発生装置および振動発
生装置廻りを示している。これら両装置18,19は、
図2に示すように駆動モータ42を動力源として、前記
変速歯車列45の第1出力歯車53から動力を分岐して
駆動されるようになっている。このため、変速歯車列4
5とエンジン音発生装置18との間には、両端にクラウ
ン歯車101,102を取り付けた垂直軸103が介在
され、駆動モータ42からの動力がエンジン音発生装置
18および振動発生装置19に入力されるようになって
いる。なお、歯車53とクラウン101とを噛み合わせ
る場合、軸49と軸103とがぶつからないように歯車
53の厚みを厚くしておくか、歯車53とは別個でそれ
と一体的に回転する他の歯車を軸49に取り付けるよう
にしても良い。
【0033】エンジン音発生装置18は、音源となるド
ラム111と、ドラム111を叩く打ちベロ112と、
打ちベロ112を揺動させる突起車113とを有し、こ
の突起車113で打ちベロ112を細かく揺動させてド
ラム111を叩くようになっている。突起車113は、
上記垂直軸103に直交してこれから動力を入力する水
平軸104の中間部に固定されている。突起車113
は、その外周部に等間隔に折曲突起113aが形成され
ており、回転に伴いこの折曲突起113aの部分で打ち
ベロ112を弾く構造となっている。打ちベロ112
は、「Z」字上に屈曲形成した板ばねで構成され、基部
112aでドラム111のベース114に固定されてい
る。
【0034】ドラム111は、ベース114上にドラム
本体115を有し、ドラム本体115の前端に取り付け
たゴムキャップ116により打面を構成している。ゴム
キャップ116と上記打ちベロ112と突起車113と
は近接して直線上に配設されており、突起車113の回
転で打ちベロ112が弾かれ、その反動で打ちベロ11
2の後端112bがゴムキャップ116を打つようにな
っている。一方、ベース114の下面にはエンジン音の
選択つまみ117が取り付けられ、この選択つまみ11
7の下端は、下ケース5の開口21から下ケース5の外
部に突出している。この下ケース5の開口21とベース
114との間には、軟質プラスチック等の弾性体で構成
されたダンパー118が設けられている。ダンパー11
8には前後方向には2つの溝118a,118aが形成
されており、選択つまみ117を前方にスライド操作し
て前側の溝118aに落とし込んだ位置が、ベース11
4に固定された打ちベロ112が突起車113に臨む有
音位置となり、選択つまみ117を後方にスライド操作
して後側の溝118aに落とし込んだ位置が、打ちベロ
112が突起車113から離間する無音位置となる。す
なわち、遊技者は選択つまみ117の操作により、エン
ジン音の有無を選択できるようになっている。
【0035】振動発生装置19は、前記水平軸104の
先端に取り付けられた板カム121と、板カム121に
当接してそのカム作用で揺動する揺動片122と、揺動
片122と同軸上に取り付けた振動片123とを有し、
図2に示すように、振動片123の先端が前記スウィン
グアーム82の下面に当接して、ハンドル9に振動を与
えるようになっている。揺動片122と振動片123と
は、その揺動基部の部分で幾分遊びを持たせた状態で係
合されており、また、揺動片122と振動片123との
間に介在した締付ばね124で互いに逆回動方向に付勢
されている。すなわち、揺動片122は、締付ばね12
4により板カム121側に付勢されて板カム121との
間で確動カムを構成し、振動片123は、揺動片122
の揺動に連動して揺動されるものの、締付ばね124と
上記揺動基部の遊びによりスウィングアーム82を叩く
ことなく、細かく押すように作用する。一方、ハンドル
9とハンドル9を支えている上ケース4との間には、軸
方向に微少なクリアランスが設けられており(図2参
照)、ハンドル9には、振動片123の揺動によりこの
クリアランスの幅を振幅とする振動が与えられる。した
がって、水平軸104の回転により、板カム121を介
してハンドル9に振動が与えられる。すなわち、遊技者
は、エンジン音と共にエンジンの振動をも感ずることが
でき、ドライブ感覚を満喫できるようになっている。
【0036】なお、図6中の符号22は、電池ボックス
であり、この電池ボックス22には下ケース5の外部か
ら電源用の乾電池が装着される。また、電池ボックス2
2の脇には電球15用のスイッチ片23と駆動モータ4
2用のスイッチ片24とが対向させて設けられており、
これら両スイッチ片23,24には、スタートボタン1
1の尾端部11aが当接するようになっている。スター
トボタン11は、先端半部11bが上ケース4から外部
に突出した状態で、上ケース4の内面に回動自在に取り
付けられている。スタートボタン11の尾端部11aに
は、スタートボタン11のON−OFF位置を回動規制
する2つの溝11c,11cが形成され、この溝11c
の部分が板ばね25の突起25aに係合してスイッチ切
替えを可能にしている。一方、停止ボタン12は、ボタ
ン部12aが上ケース4から外部に突出した状態で、上
ケース4の内面に回動自在に取り付けられており、先端
の当接片12bの部分で、スタートボタン11の側面に
取り付けたピン26に当接している。すなわち、スター
トボタン11をON位置に押釦すると、その尾端部11
aが両スイッチ片23,24を押してその接点が閉じ
る。これにより、電球15が点ると共に駆動モータ42
が駆動を開始する。次に、停止ボタン12を押釦する
と、当接片12bを介してスタートボタン11がOFF
位置に回動され、両スイッチ片23,24の接点が開
く。これにより、電球15が消えると共に駆動モータ4
2の駆動が停止される。
【0037】以上のように本実施例によれば、地表と走
行路の景色が周方向に無端状態で描かれた円板状フィル
ム31と、走行路の周囲の観客席や建物などの移り行く
景色が連続的に描かれた筒状フィルム32とから成る原
画フィルム14により、スクリーン6上に映像が構成さ
れ、また、原画フィルム14が回転駆動装置16により
回転されるようになっているので、スクリーン6上で
は、自動車7に対して、地表や走行路や景色が前方から
後方に流れて行くように見え、遊技者はあたかも自分の
自動車7でレースをしているようなドライビング感覚を
楽しむことができる。この場合、地表および走行路の部
分の映像の外側に周辺の景色が立った状態で映し出され
る。したがって、走行感と景色の立体感を出すことがで
きる。また、スクリーン6上に映し出される周辺の景色
は、スクリーンの真ん中で鮮明となり、端の部分でぼや
けるので、自動車近傍の景色が後方へ飛んでいるかのイ
メージを遊技者に惹起させ、スピード感・スリル感・リ
アル感あるゲームが実現できる。さらに、周辺の景色は
スクリーン6両端部に行くに従って背丈が大きくなるの
で(特に、スクリーン6が遊技者側からみて凹面状にな
っている場合にはこの傾向が強い。)、景色が近づく感
じも醸し出されることになる。
【0038】また、シフトレバー10により原画フィル
ム14の回転速度を変化させることができると共に、ハ
ンドル9により照射部分を変化させることができるの
で、遊技者は自動車7のスピードを自在にコントロール
できると共に、左右に操舵することもできる。したがっ
て、遊技者は、極めてリアルな操縦感覚を楽しむことが
できる。しかも、エンジン音発生装置18と振動発生装
置19とが設けられおり、これら両装置18,19は、
回転駆動装置16の変速歯車列45の部分から動力を入
力するようになっているので、エンジンの音と振動とが
自動車7のスピードに連動する構造となっている。この
ため、玩具のシュミレータでありながら精巧なドライビ
ング感覚を演出することができる。
【0039】なお、本実施例では自動車のショミレータ
玩具について説明したが、本考案はこれに限定されるも
のではなく、飛行機や自転車、或いは乗馬などのショミ
レータ玩具に応用できることは、いうまでもない。ま
た、図2において、追加した別のレバーによって、原画
フィルム14をその軸方向に移動可能に構成し、例え
ば、飛行物体が離着陸や上昇・下降するような装置とし
て構成しても良い。このような構成は、歯車41の厚み
を大きくとり、当該歯車毎、軸46方向へ移動できるよ
うにしておけば容易に実現できる。
【0040】以上のように本考案によれば、地表および
走行路が描かれた底板状フィルムと景色が描かれた筒状
フィルムとから成る有底筒状の原画フィルムにより、ス
クリーン上に映像を映すようにしているので、地表およ
び走行路部分の映像により遠近感を強調することがで
き、景色部分の映像により立体感を出すことができる。
また、スクリーン上に映し出される周辺の景色は、スク
リーンの真ん中部分で鮮明となり、端の部分でぼやけて
いるので、移動体を模した物の近くの景色が景色が後方
へ飛んでいるかのようなイメージを遊技者に惹起させ、
スピード感・スリル感・リアル感あるゲームの実現が図
れることとなる。
【0041】また、回転駆動手段に変速機構を設けるよ
うにしているので、走行感覚に加えスピード感覚を与え
ることができる。
【0042】さらに、光源を直線的に往復移動可能にし
ているので、走行感覚に加え操舵感覚を与えることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のシュミレータ玩具の外観を表した斜視
図である。
【図2】実施例のシュミレータ玩具の裁断側面図であ
る。
【図3】原画フィルムの分解斜視図である。
【図4】回転駆動装置廻りの分解斜視図である。
【図5】操舵装置廻りの分解斜視図である。
【図6】エンジン音発生装置および振動発生装置廻りの
分解斜視図である。
【符号の説明】
1 本体 6 スクリーン 7 自動車 14 原画フィルム 15 電球 16 回転駆動装置 17 操舵装置 31 円板状フィルム 32 筒状フィルム 45 変速歯車列

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクリーン上に静止状態に設けられた、
    移動体を模した物が、当該スクリーン上に映し出された
    景色内で移動するかの如きシュミレートを行うシュミレ
    ータ玩具において、 景色が描かれた有底筒状の原画フィルムと、 当該原画フィルムの内部空間に配設され、当該原画フィ
    ルムの底面および周面の景色をスクリーン上に映し出す
    光源と、 当該光源による前記原画フィルムに対する照射位置を変
    更する照射位置変更手段と、 前記原画フィルムを中心軸廻りに回転させる回転駆動手
    段とを備えたことを特徴とするシュミレータ玩具。
  2. 【請求項2】 前記回転駆動手段は、変速機構を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のシュミレータ玩具。
  3. 【請求項3】 前記照射位置変更手段は、前記光源を直
    線的に往復移動させる光源移動手段からなることを特徴
    とするシュミレータ玩具。
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