JP3041408U - ダッシュボード玩具 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】自動車、航空機その他乗物のダッシュボード及
びその周辺を模した外観を有し、このダッシュボードを
構成するケーシング全体を揺動すると共に、この揺動に
伴って車輪を回転したり、ワイパーを円弧状に往復作動
することにより、従来にない運転の臨場感を有するよう
にする。 【解決手段】自動車、航空機その他乗物のダッシュボー
ド及びその周辺を模して成るダッシュボード玩具におい
て、ダッシュボードを形成するケーシング1に設けられ
た車軸14に電動モータを接続し、車軸14の両端近傍
に、該車軸14に連繋されて回転する偏心カム20と、
該偏心カム20の回転に従動して上下方向に往復動する
ロッド26、26若しくはカム枠付きロッド55、55
をケーシング1から下方に突出させて上下方向に往復動
させることにより、ケーシング1に揺動を生じさせるよ
うにした。
びその周辺を模した外観を有し、このダッシュボードを
構成するケーシング全体を揺動すると共に、この揺動に
伴って車輪を回転したり、ワイパーを円弧状に往復作動
することにより、従来にない運転の臨場感を有するよう
にする。 【解決手段】自動車、航空機その他乗物のダッシュボー
ド及びその周辺を模して成るダッシュボード玩具におい
て、ダッシュボードを形成するケーシング1に設けられ
た車軸14に電動モータを接続し、車軸14の両端近傍
に、該車軸14に連繋されて回転する偏心カム20と、
該偏心カム20の回転に従動して上下方向に往復動する
ロッド26、26若しくはカム枠付きロッド55、55
をケーシング1から下方に突出させて上下方向に往復動
させることにより、ケーシング1に揺動を生じさせるよ
うにした。
Description
【0001】
本考案は、自動車、航空機その他乗物のダッシュボード及びその周辺を模した 外観を有すると共に、このダッシュボードを構成するケーシング全体を揺動した りワイパーを作動したりすることにより、運転の臨場感を発揮するようにしたダ ッシュボード玩具に関する。
【0002】
従来から、自動車、航空機その他乗物のダッシュボードを模して構成したダッ シュボード玩具が開発されている。この種の玩具としては、ダッシュボード周辺 を模造するほか、例えば、前方に道路を模したスクリーンを映し出してその道路 に映し出された自動車が軌道からはみ出さないようにハンドル操作するようにし たものがある。
【0003】 ところが、このようなスクリーン方式のダッシュボード玩具は、運動感覚があ る程度発達した年齢層に向くもので、それ以下の低年齢層の幼児等には不向きで あった。
【0004】
幼児等のダッシュボード玩具としては、ダッシュボード周辺の各操作部を手動 で動かしたり、警報音を発したり、車輪を回転したり、またそのような駆動に伴 うエンジン音を発するものが存在しているだけで、それ以上の運転の臨場感を出 すようにしたものは存在しなかった。
【0005】 本考案は、このような従来のダッシュボード玩具をさらに改善するために為さ れたもので、自動車、航空機その他乗物のダッシュボード及びその周辺を模した 外観を有し、このダッシュボードを構成するケーシング全体を揺動すると共に、 この揺動に伴って車輪を回転したり、ワイパーを円弧状に往復動することにより 、従来にない運転の臨場感を有するようにしたダッシュボード玩具を提供するこ とを目的とする。
【0006】
上記の目的を達成するために、本考案のダッシュボード玩具は、自動車、航空 機その他乗物のダッシュボード及びその周辺を模して成るダッシュボード玩具に おいて、前記ダッシュボードを形成するケーシングに設けられた車軸に電動モー タを接続し、該車軸の両端近傍に、該車軸に連繋されて回転する偏心カムと、該 偏心カムの回転に従動して上下方向に往復動するロッド若しくはカム枠付きロッ ドを前記ケーシングから下方に突出させて上下方向に往復動させることにより、 前記ケーシングに揺動を生じさせるようにしたものである。
【0007】 また、前記ダッシュボードを形成するケーシングの底面に該ケーシングを支持 する突起を設けることにより、該突起を支点とした揺動を生じさせるようにして もよい。
【0008】 また、前記ケーシングを支持する突起を該ケーシングの底面の離間した二箇所 に設けると共に、前記両側の偏心カムの位相を互いに同期した状態にして、夫々 の偏心カムに従動して上下動する両側の前記ロッド若しくはカム枠付きロッドを 往復動させることにより、前記ケーシングに前記二箇所の突起を支点とした上下 方向の揺動を生じさせるようにしてもよい。
【0009】 また、前記ケーシングを支持する突起を前記両側の偏心カムの略中央から離間 した一箇所に設けると共に、前記両側の偏心カムの位相を互いに180°ずらし た状態にして、夫々の偏心カムに従動して上下動する両側の前記ロッド若しくは カム枠付きロッドを交互に往復動させることにより、前記ケーシングに前記一箇 所の突起を支点とした横ゆれ方向の揺動を生じさせるようにしてもよい。
【0010】 また、前記車軸の両端に車輪を固着して、前記電動モータの駆動により前記車 輪が回転するようにしてもよい。
【0011】 また、前記ケーシングにワイパーを回動自在に付設する一方、前記車軸に連繋 されて回転する偏心カムと、該偏心カムの回転に従動して左右横方向に往復動す るワイパー枠とを設け、該ワイパー枠に上方左右へ斜傾した弾性の案内片を固設 し、該左右の案内片の間に前記ワイパーの下端付近に突出した案内突起を挿入し て、前記偏心カムの回転によって前記ワイパー枠を左右横方向に移動することに より、前記ワイパーを円弧状に往復動させるようにしてもよい。
【0012】 さらに、前記ケーシングの底面に設けられた案内管の内部にスプリングにより 支持された補助ロッドを該底面から下方向に突出させ、前記スプリングの弾性に より下方向へ付勢するようにしてもよい。
【0013】
以下、本考案の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0014】 図1は本考案によるダッシュボード玩具を手前側から見た全体斜視図である。 図2は図1のダッシュボード玩具の側面図である。図3は図1のダッシュボード 玩具の内部構造を示す平面図である。図4(a) 及び(b) は本考案のダッシュボー ド玩具のケーシングを上下方向に揺動させるカム枠とロッドの組み合わせから構 成の作動図である。図5(a) 及び(b) は本考案のダッシュボード玩具のケーシン グを上下方向に揺動させるカム付きロッドの作動図である。図6(a) 及び(b) は 本考案のダッシュボード玩具のワイパーを円弧状に往復動させるための作動図で ある。図7は本考案のダッシュボード玩具のワイパーの作動を車軸から切り離す ようにした機構の縦断面図である。図8は本考案のダッシュボード玩具のケーシ ングを上下方向に揺動させる際の補助ロッドを示す図である。図9(a) 及び(b) は本考案のダッシュボード玩具のケーシングを二点の突起で支持した場合の揺動 を説明するための図である。図10(a) 及び(b) は本考案のダッシュボード玩具 のケーシングを一点の突起で支持した場合の揺動を説明するための図である。
【0015】 図1において、硬質合成樹脂から成るケーシング1に、自動車のダッシュボー ド及びその周辺を模したハンドル2、フロントウインドウ3、ワイパー4、シフ トレバー5、車輪6、スイッチ7、バックミラー8、計器類9、携帯電話10等 を設けることにより、幼児向きの外観としてある。
【0016】 また、フロントウインドウ3は硬質合成樹脂等による透明板によって形成し、 その外周をフレーム11で固定し、このフレーム11の両下端をケーシング1の 前方上部に固設してある。ただし、このフロントウインドウ3はケーシング1に 対して着脱自在に設けてもよい。
【0017】 さらに、ケーシング1は上面外観を成す上部ケーシング12と各駆動装置を内 蔵した下部ケーシング13とに分割して、両者の周辺同士をネジ止めによって一 体的に固定するようにしてある。
【0018】 下部ケーシング13内の駆動装置について説明すると、図3に示すように、こ の下部ケーシング13の底面に沿って前方幅方向に車軸14を設け、この車軸1 4を下部ケーシング13の底面上に設けた複数の支持部15、15…に回動自在 に枢着してある。
【0019】 また、この車軸14の両端を下部ケーシング13の両側に突出し、車軸14の 両端にタイヤに模した車輪6、6を挿着して、ケーシング1の両側から露出した 状態にしてある。ただし、この車輪6、6の挿着は車軸14に対して摩擦抵抗に より固着した状態にしてあるため、車軸14の回転中であっても、車輪6、6を 押えつけると、これらの車輪6、6が停止することにより安全対策としてある。 また、夫々の車輪6の内部において車軸14からの抜け止めを行うようにしてあ る。
【0020】 このような車軸14の片端付近(図3の左方)には大径及び小径のギヤを組み 合わせて成る減速機構16を設けてある。
【0021】 大径ギヤ17の近傍に固設されたモータケース18内には電動モータ(不図示 )が内蔵され、大径ギヤ17を電動モータの回転軸に結合したピニオンに噛合す ることにより、電動モータの回転を車軸14に伝達すると共に、小径ギヤ19を 回転する。
【0022】 ただし、この小径ギヤ19は車軸14の他端(右方)付近にも設けてあり、車 軸14の回転によって両方の小径ギヤ19、19が同時に回転する。
【0023】 さらに、夫々の小径ギヤ19は、偏心カム20のカム軸21に結合したカムギ ヤ22に噛合するようにしてある。また、夫々のカム軸21は、下部ケーシング 13上に設けた支持部23、23に回転自在に枢着してある。
【0024】 図4に示すように、各偏心カム20は円板を成し、カム軸21が回転中心から 偏心した位置に結合された状態でカム枠24の従動穴25内に収納されている。 この従動穴25はカム枠24内に横に長い円形を成し、偏心カム20は従動穴2 5の内周に沿って回転することにより、カム枠24を上下方向に移動させる。
【0025】 さらに、カム枠24の下方にはロッド26が固設され、このロッド26を下部 ケーシング13の底面に形成した縦長の中空管27に挿入して、ロッド26の動 作を中空管27内の上下方向に規制するようにしてある。このため、偏心カム2 0の回転によるカム枠24の従動を中空管27に沿うロッド26の上下動に変換 することができる。
【0026】 これによって、左右の中空管27、27の下方に突出したロッド26、26の 下端を下方へ突出して接地面に対する押出しを行ったり、各中空管27内に引き 込んだりする往復動作を行うことによってケーシング1を上下方向に揺動するこ とができる。
【0027】 ただし、上記のロッド26は、ケーシング1の前方左右の二箇所に設けてある ため、左右の偏心カム20、20の位相によって、ケーシング1が異なった揺動 を呈する。
【0028】 即ち、左右の偏心カム20、20の位相を互いに同期した状態に設定すると、 左右のロッド26、26もまた同期的に上下動する。この場合、図9(b) に示す ように、ケーシング1を支持する突起28を左右のロッド26、26から互いに 離間した二箇所に設け、上記のように左右の偏心カム20、20の位相を互いに 同期した状態で回転すると、ケーシング1が二箇所の突起28、28を支点とし た上下方向の揺動を行うことができる。
【0029】 なお、ケーシング1は、通常、合成樹脂で成形されるため、下部ケーシング1 3の底面にそり等の変形が生じる場合がある。しかしながら、上記の突起28、 28を設けることにより、下部ケーシング13の底面が変形した場合でも、これ らの突起28、28を支点として安定した揺動を行うことが可能となる。
【0030】 また、このような下部ケーシング13の変形を防止するために、下部ケーシン グ13の下面にリブ等の補強を形成した場合には、上記の突起28、28を設け ないこともあり、この場合、下部ケーシング13の下面端部を支点として上下方 向の揺動を行うことができる。
【0031】 また、左右の偏心カム20、20の位相を互いに180°ずらした状態に設定 すると、左右のロッド26、26もまた互いに180°ずれた状態で交互に上下 動する。この場合、図10(b) に示すように、ケーシング1を支持する突起28 を左右のロッド26、26の略中央から離間した一箇所に設け、上記のように左 右の偏心カム20、20の位相を互いに180°ずらした状態で回転すると、ケ ーシング1が一箇所の突起28を支点とした横ゆれ方向の揺動を行うことができ る。
【0032】 なお、上記と同様に、この場合もまた、突起28を設けることにより、合成樹 脂から成る下部ケーシング13の底面が変形した場合でも、この一箇所の突起2 8を支点として安定した揺動を行うことが可能となる。また、上記の突起28を 設けない場合には、下部ケーシング13の下面端部を支点として横ゆれ方向の揺 動を行うことができる。
【0033】 また、図4(a) 及び(b) に示すカム枠24とロッド26の組み合わせから成る 構成のほか、図5(a) 及び(b) に示すカム枠付きロッド55を、図9(a) 及び(b ) 、或は図10(a) 及び(b) に示すように配置してケーシング1の揺動を行うよ うにしてもよい。
【0034】 このカム枠付きロッド55は、ロッド56の上端をカム枠57にネジ58で固 定したもので、下部ケーシング13に形成した案内管59の下端を蓋部材60で ネジ60aによって固定すると共に、案内管59の天上部59aと蓋部材60の 略中央に形成した挿通孔61にロッド56を挿通し、案内管59内にてロッド5 6に形成された鍔62と蓋部材60との間にスプリング63を介在してカム枠付 きロッド55を上方へ付勢するようにしてある。そして、このカム枠付きロッド 55においても、カム枠57の上端に、図4(a) 及び(b) のカム軸21に固設さ れた偏心カム20の外周に接触するようにしてある。
【0035】 従って、上記のように偏心カム20が回転することによって、図5(a) に示す ように、スプリング63のバネ力に抗してロッド56を下方へ突出したり、図5 (b) に示すように、スプリング63の復帰力によってロッド56を上方へ復帰し たりすることができる。
【0036】 また、このカム枠付きロッド55を用いた場合も、図4(a) 及び(b) の場合と 同様に、左右の偏心カム20、20の位相を互いに同期した状態に設定すると、 左右のロッド56、56もまた同期的に上下動し、ケーシング1に対して二箇所 の突起28、28を支点とした上下方向の揺動を行うことができる。
【0037】 さらに、左右の偏心カム20、20の位相を互いに180°ずらした状態に設 定すると、左右のロッド56、56もまた互いに180°ずれた状態で交互に上 下動し、ケーシング1に対して一箇所の突起28を支点とした横揺れ方向の揺動 を行うことができる。
【0038】 上記の構成において、上部ケーシング12の上面に設けた図1のスイッチ7を 上部ケーシング12の天面に設けた電子回路(不図示)に接続し、このスイッチ 7によって電動モータを起動することにより、ケーシング1に対して上記のよう な揺動を生じるようにすることができる。
【0039】 また、電動モータのリード線(不図示)を上記の電子回路に接続すると共に、 この電子回路に接続したシフトレバー5の上下動作への切り替えによって電動モ ータの速度を変化することにより、上記のケーシング1の揺動速度、及び車軸1 4の両端の車輪6、6の回転速度を変化することができる。
【0040】 なお、ケーシング1の揺動速度や車輪6、6の回転速度は、大径ギヤ17、小 径ギヤ19、カムギヤ22のギヤ径を変更することによって変化させることもで きる。
【0041】 また、図9(a) 又は(b) 、及び図10(a) 又は(b) に示すように、左右のロッ ド26、26間の略中央に補助ロッド29を設けてある。この補助ロッド29は 、図8に示すように、ケーシング1の底面に設けた案内管30の内部にスプリン グ31に支持されたフランジ29aを有して案内管30の底面穴30aから下方 に突出して成り、スプリング31のバネ弾性により下方向へ付勢するようにして ある。
【0042】 このため、上記のケーシング1の揺動動作において、ケーシング1が下方へ沈 んだときにスプリング31が圧縮され、このバネ弾性によって、ケーシング1が 上方へ移動する際の補助力としてケーシング1を上方へ付勢することが可能とな る。
【0043】 このような補助ロッド29によって、揺動のための動力を軽減することができ 、これにより電池その他バッテリー等の動源の消耗を防止することが可能となる 。ただし、補助ロッド29は必ずしも設ける必要はなく、全体構造を軽量にする ことにより、電池等の電源の消耗を軽減することができる。
【0044】 さらに、本実施例においては、図1に示すように、フロントウインドウ3の前 面に沿って設けたワイパー4を、円弧方向に往復動するようにしてある。
【0045】 このため、図6(a) 及び(b) に示すように、上部ケーシング12におけるフロ ントウインドウ3の前面に沿う略中央に、横方向の案内長孔32を設けて、ここ にワイパー4を挿通する。
【0046】 また、ワイパー4の途中にワイパー軸33を設け、該ワイパー軸33を上部ケ ーシング12に回動自在に枢着することにより、ワイパー軸33を中心とした案 内長孔32に沿うワイパー4の回動移動を自在にしてある。
【0047】 一方、ワイパー4の下方にワイパー枠34を設けてある。このワイパー枠34 の上部の略中央には弾性の係止片35、35が隙間を有して二個起立され、夫々 の係止片35、35は上方において外側に折曲されることにより、上方左右へ傾 斜したY字形を成している。これらの係止片35、35のY字形の間に、ワイパ ー4の下端に設けた案内突起36を挿着することにより、この案内突起36が係 止片35、35の隙間に挿入され、後述するようにワイパー枠34が左右に往復 動することによって、ワイパー4にワイパー軸33を中心とする円弧運動をさせ ることができる。
【0048】 この構成において、係止片35、35は弾性を有して屈曲自在にしてあり、使 用時に、ワイパー4を無理に動かすようなことがあっても、係止片35、35を 折損しないようにしてある。
【0049】 また、ワイパー枠34は、前方側の縦長矩形の案内穴37を形成してあり、こ の案内穴37に偏心カム38を挿着してある。また、ワイパー枠34の後端両側 には車軸14に摺動する案内溝34a、34aを設けてあり、ワイパー枠34は 車軸14の軸方向、即ち水平方向に移動自在とされている。
【0050】 この偏心カム38は円板を成し、回転中心から偏心した位置にカム軸39を結 合してある。カム軸39は、図3に示すように、車軸14の略中央に固着した第 1の傘歯車40に噛合させた第2の傘歯車41に結合され、電動モータの起動に 伴う車軸14の回転によって、このワイパー用の偏心カム38も回転するように してある。
【0051】 従って、電動モータが回転すると、図6(a) 及び(b) に示すように、車軸14 の回転を経て偏心カム38がワイパー枠34の案内穴37内で回転することによ り、ワイパー枠34を車軸14に沿って左右方向へ往復動させて、上記のように ワイパー4を円弧運動させることができる。
【0052】 ただし、この偏心カム38は、車軸14に対する連繋を着脱自在にしてある。 即ち、図7に示すように、第2の傘歯車41に結合された上記のカム軸39は、 下部ケーシング13に突出した支持片44に回動自在に挿通してある。
【0053】 第2の傘歯車41とハンドル2間には水平枠45が設けられている。この水平 枠45は、下部ケーシング13の底面上に設けられた摺動台13a上に載置され 、水平枠45の底面の前後位置に前後方向を向く長孔46、51を形成してある 。また、夫々の長孔46、51に下部ケーシング13の底面上に固設した突出片 47、52を挿着して、ネジ47a、52aで固設したワッシャーによって係止 することにより、長孔46、51の範囲内で、水平枠45を前後に水平移動する ことができる。
【0054】 また、この水平枠45の前端近傍に、第2の傘歯車41に固設された支持板4 8に上記のカム軸39を貫通すると共に、支持板48と支持片44との間のカム 軸39にスプリング43を介在してあり、このバネ弾性によって通常は第2の傘 歯車41が第1の傘歯車40に対して噛合するようにしてある。
【0055】 また、この水平枠45の後端付近には後方起立片42を形成してある。ハンド ル2の近傍には上部ケーシング12の凸部12aの挿通孔12bに挿通された押 出レバー49を設けてあり、この押出レバー49の下端が水平枠45の後方起立 片42に当接した状態にされている。
【0056】 上記のように、通常、スプリング43のバネ弾性により、第1の傘歯車40と 第2の傘歯車41とが噛合状態にされ、車軸14の回転に連動してワイパー4も 円弧状の往復動を行うが、図7に示すように、押出レバー49を前方へ押出すこ とによって水平枠45が前方へ移動すると、支持板48の端面を押し出す。そし て、この支持板48に固設されている第2の傘歯車41が第1の傘歯車40から 離脱して、車軸14の回転から解放されるため、押出レバー49を前方へ押出し ている間だけ、ワイパー4の円弧運動を停止することができる。
【0057】 また、この押出レバー49の押し出しを解除すると、水平枠45はハンドル2 側に移動し、両者の傘歯車40、41を噛合状態にして、車軸14の回転力をワ イパー4の円弧運動に伝達することができる。
【0058】 なお、上記の構成において、図3に示すように、下部ケーシング13内には、 スピーカー52が設けられている。このスピーカー52は、上記の電子回路に接 続され、ハンドル2の中央に設けたクラクション2aを押すことにより警報音を 発したり、またエンジン音等の他の音を発するようにすることができる。
【0059】
以上説明したように、本考案のダッシュボード玩具は、自動車、航空機その他 乗物のダッシュボード及びその周辺を模した外観を有し、電動モータの起動によ って、両側の車輪を回転すると共に、左右の偏心カム20、20を介してケーシ ング1の左右に設けたロッド26、26(またはカム枠付きロッド55、55) を上下動することによって、このケーシング1を揺動させることができ、実際の 運転に似た臨場感を得ることができる。
【0060】 また、ケーシング1を支持する突起28を互いに離間した二箇所に設けると共 に、左右の偏心カム20、20の位相を互いに同期した状態にしてロッド26、 26(またはカム枠付きロッド55、55)を同期的に上下動することにより、 ケーシング1に左右の突起28、28を支点とした上下方向の揺動を生じさせる ことができる。
【0061】 さらに、ケーシング1を支持する突起28を両側の偏心カム20、20の略中 央から離間した一箇所に設けると共に、左右の偏心カム20、20の位相を互い に180°ずらした状態にしてロッド26、26(またはカム枠付きロッド55 、55)を交互に上下動することにより、ケーシング1に一個の突起28を支点 とした横ゆれ方向の揺動を生じさせることができる。
【0062】 また、上記の車軸14に連繋された偏心カム38の回転によってフロントウイ ンドウ3に沿って設けたワイパー4を円弧運動させることができる。
【0063】 さらに、この車軸14と偏心カム38との連繋を解除することにより、車軸1 4の回転にかかわらず、ワイパー4を円弧運動しないようにすることも可能であ る。
【0064】 また、ケーシング1の底面にスプリング31により下方に付勢した補助ロッド 29を突出させることにより、ケーシング1の揺動のための動力を軽減すること ができ、これにより電池等の消耗を防止することが可能となる。
【図1】図1は本考案によるダッシュボード玩具を手前
側から見た全体斜視図である。
側から見た全体斜視図である。
【図2】図2は図1のダッシュボード玩具の側面図であ
る。
る。
【図3】図3は図1のダッシュボード玩具の内部構造を
示す平面図である。
示す平面図である。
【図4】図4(a) 及び(b) は本考案のダッシュボード玩
具のケーシングを上下方向に揺動させる作動図である。
具のケーシングを上下方向に揺動させる作動図である。
【図5】図5(a) 及び(b) は本考案のダッシュボード玩
具のケーシングを上下方向に揺動させるカム付きロッド
の作動図である。
具のケーシングを上下方向に揺動させるカム付きロッド
の作動図である。
【図6】図6(a) 及び(b) は本考案のダッシュボード玩
具のワイパーを円弧状に往復動させるための作動図であ
る。
具のワイパーを円弧状に往復動させるための作動図であ
る。
【図7】図7は本考案のダッシュボード玩具のワイパー
の作動を車軸から切り離すようにした機構の縦断面図で
ある。
の作動を車軸から切り離すようにした機構の縦断面図で
ある。
【図8】図8は本考案のダッシュボード玩具のケーシン
グを上下方向に揺動させる際の補助ロッドを示す図であ
る。
グを上下方向に揺動させる際の補助ロッドを示す図であ
る。
【図9】図9(a) 及び(b) は本考案のダッシュボード玩
具のケーシングを二点の突起で支持した場合の揺動を説
明するための図である。
具のケーシングを二点の突起で支持した場合の揺動を説
明するための図である。
【図10】図10(a) 及び(b) は本考案のダッシュボー
ド玩具のケーシングを一点の突起で支持した場合の揺動
を説明するための図である。
ド玩具のケーシングを一点の突起で支持した場合の揺動
を説明するための図である。
1…ケーシング、2…ハンドル、3…フロントウインド
ウ、4…ワイパー、5…シフトレバー、6…車輪、7…
スイッチ、8…バックミラー、9…計器類、10…携帯
電話、11…フレーム、12…上部ケーシング、12a
…凸部、12b…挿通孔、13…下部ケーシング、14
…車軸、15…支持部、16…減速機構、17…大径ギ
ヤ、18…モータケース、19…小径ギヤ、20…偏心
カム、21…カム軸、カム22…ギヤ、23…支持部、
24…カム枠、25…従動穴、26…ロッド、27…中
空管、28…突起、29…補助ロッド、30…案内管、
31…スプリング、32…案内長孔、33…ワイパー
軸、34…ワイパー枠、35…係止片、36…案内突
起、37…案内穴、38…偏心カム、39…カム軸、4
0…第1の傘歯車、41…第2の傘歯車、42…後方起
立片、43…スプリング、44…支持片、45…水平
枠、46…長孔、47…突出片、48…支持板、49…
押出レバー、51…長孔、52…突出片、55…カム枠
付きロッド、56…ロッド、57…カム枠、58…ネ
ジ、59…案内管、59a…天上部、60…蓋部材、6
0a…ネジ、61…挿通孔、62…鍔、63…スプリン
グ。
ウ、4…ワイパー、5…シフトレバー、6…車輪、7…
スイッチ、8…バックミラー、9…計器類、10…携帯
電話、11…フレーム、12…上部ケーシング、12a
…凸部、12b…挿通孔、13…下部ケーシング、14
…車軸、15…支持部、16…減速機構、17…大径ギ
ヤ、18…モータケース、19…小径ギヤ、20…偏心
カム、21…カム軸、カム22…ギヤ、23…支持部、
24…カム枠、25…従動穴、26…ロッド、27…中
空管、28…突起、29…補助ロッド、30…案内管、
31…スプリング、32…案内長孔、33…ワイパー
軸、34…ワイパー枠、35…係止片、36…案内突
起、37…案内穴、38…偏心カム、39…カム軸、4
0…第1の傘歯車、41…第2の傘歯車、42…後方起
立片、43…スプリング、44…支持片、45…水平
枠、46…長孔、47…突出片、48…支持板、49…
押出レバー、51…長孔、52…突出片、55…カム枠
付きロッド、56…ロッド、57…カム枠、58…ネ
ジ、59…案内管、59a…天上部、60…蓋部材、6
0a…ネジ、61…挿通孔、62…鍔、63…スプリン
グ。
Claims (7)
- 【請求項1】自動車、航空機その他乗物のダッシュボー
ド及びその周辺を模して成るダッシュボード玩具におい
て、前記ダッシュボードを形成するケーシングに設けら
れた車軸に電動モータを接続し、該車軸の両端近傍に、
該車軸に連繋されて回転する偏心カムと、該偏心カムの
回転に従動して上下方向に往復動するロッド若しくはカ
ム枠付きロッドを前記ケーシングから下方に突出させて
上下方向に往復動させることにより、前記ケーシングに
揺動を生じさせるようにしたことを特徴とするダッシュ
ボード玩具。 - 【請求項2】前記ダッシュボードを形成するケーシング
の底面に該ケーシングを支持する突起を設けることによ
り、該突起を支点とした揺動を生じさせるようにしたこ
とを特徴とする請求項1記載のダッシュボード玩具。 - 【請求項3】前記ケーシングを支持する突起を該ケーシ
ングの底面の離間した二箇所に設けると共に、前記両側
の偏心カムの位相を互いに同期した状態にして、夫々の
偏心カムに従動して上下動する両側の前記ロッド若しく
はカム枠付きロッドを往復動させることにより、前記ケ
ーシングに前記二箇所の突起を支点とした上下方向の揺
動を生じさせるようにしたことを特徴とする請求項1乃
至2記載のダッシュボード玩具。 - 【請求項4】前記ケーシングを支持する突起を前記両側
の偏心カムの略中央から離間した一箇所に設けると共
に、前記両側の偏心カムの位相を互いに180°ずらし
た状態にして、夫々の偏心カムに従動して上下動する両
側の前記ロッド若しくはカム枠付きロッドを交互に往復
動させることにより、前記ケーシングに前記一箇所の突
起を支点とした横ゆれ方向の揺動を生じさせるようにし
たことを特徴とする請求項1乃至2記載の記載のダッシ
ュボード玩具。 - 【請求項5】前記車軸の両端に車輪を固着して、前記電
動モータの駆動により前記車輪が回転するようにしたこ
とを特徴とする請求項1乃至4記載のダッシュボード玩
具。 - 【請求項6】前記ケーシングにワイパーを回動自在に付
設する一方、前記車軸に連繋されて回転する偏心カム
と、該偏心カムの回転に従動して左右横方向に往復動す
るワイパー枠とを設け、該ワイパー枠に上方左右へ斜傾
した弾性の案内片を固設し、該左右の案内片の間に前記
ワイパーの下端付近に突出した案内突起を挿入して、前
記偏心カムの回転によって前記ワイパー枠を左右横方向
に移動することにより、前記ワイパーを円弧状に往復動
させるようにしたことを特徴とする請求項1乃至5記載
のダッシュボード玩具。 - 【請求項7】前記ケーシングの底面に設けられた案内管
の内部にスプリングにより支持された補助ロッドを該底
面から下方向に突出させ、前記スプリングの弾性により
下方向へ付勢するようにしたことを特徴とする請求項1
乃至6記載のダッシュボード玩具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997001603U JP3041408U (ja) | 1997-03-12 | 1997-03-12 | ダッシュボード玩具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997001603U JP3041408U (ja) | 1997-03-12 | 1997-03-12 | ダッシュボード玩具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3041408U true JP3041408U (ja) | 1997-09-19 |
Family
ID=43175938
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1997001603U Expired - Lifetime JP3041408U (ja) | 1997-03-12 | 1997-03-12 | ダッシュボード玩具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3041408U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5531149B1 (ja) * | 2013-08-23 | 2014-06-25 | 株式会社バンダイ | 演出出力玩具 |
JP2017070600A (ja) * | 2015-10-08 | 2017-04-13 | 株式会社Area81 | 対戦玩具 |
-
1997
- 1997-03-12 JP JP1997001603U patent/JP3041408U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5531149B1 (ja) * | 2013-08-23 | 2014-06-25 | 株式会社バンダイ | 演出出力玩具 |
JP2015039558A (ja) * | 2013-08-23 | 2015-03-02 | 株式会社バンダイ | 演出出力玩具 |
JP2015039628A (ja) * | 2013-08-23 | 2015-03-02 | 株式会社バンダイ | 演出出力玩具 |
JP2017070600A (ja) * | 2015-10-08 | 2017-04-13 | 株式会社Area81 | 対戦玩具 |
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