JP2524260Y2 - 車両のエアアウトレット用開閉部材 - Google Patents

車両のエアアウトレット用開閉部材

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JP2524260Y2 JP1988060799U JP6079988U JP2524260Y2 JP 2524260 Y2 JP2524260 Y2 JP 2524260Y2 JP 1988060799 U JP1988060799 U JP 1988060799U JP 6079988 U JP6079988 U JP 6079988U JP 2524260 Y2 JP2524260 Y2 JP 2524260Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は車両のドア閉時における車室内の上昇空気圧
を車室外へ逃がすエアアウトレット用開閉部材に関する
ものである。
(従来の技術) 車両のドア閉時に車室内の空気圧が上昇し、これを逃
がす構造として従来から下記の如き構造が採用されてい
る。
車体のドア近傍の空間と車室内とを連通させ、車体の
車室外の部分にエアアウトレット用開口を設け、これを
開閉部材で閉塞するようにしたもので、ドア閉時の車室
内の上昇空気圧は、連通部を介して車室内空間に流れ、
開閉部材を開いて外に逃がされる。
従来の開閉部材はフラットなゴム等の可撓弾性シート
の端部を樹脂クリップ等で車体のパネル車室外の開口一
辺外方に止着し、開口部をシートで閉塞するように構成
されている。
(考案が解決しようとする課題) 以上の従来技術は、開閉部材がフラットなシート状な
のでこれの閉塞動時に開口周辺部に開閉部材の周縁部が
当って打音が発生する。一方、開口部開閉部材からの透
過音減少を図る必要があることからエチレンプロピレン
ターポリマの如き樹脂が好ましいがこれを採用すると打
音が一層大きくなり好ましくない。そこで打音を減少さ
せるべく開閉部材を発泡ウレタンで形成することも試み
られるが、これによると透過音が発生し、これ亦好まし
くない。
本考案は車両の車室内上昇空気圧のアウトレット用開
閉機構における以上の如き問題点を解決すべくなされた
もので、その目的とする処は、開閉部材の打音防止を企
図し、併せて、開閉部材の車体への取付性向上を企図す
ることにある。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するために本考案は、ドア閉時の車室
内上昇空気圧を車体を設けた開口部に付設せる開閉部材
を開いて車室外に逃がすようにした構造において、前記
開閉部材は、略フラットの本体と、この本体の周縁部か
ら開口部方向へ弯曲して車体側に指向する周縁部を設
け、この開閉部材の周縁部に、閉動時に車体の開口部周
縁のシール面と当接する薄肉部を形成した。
また、前記開閉部材の端部に係合突起を一体に設け、
この突起を、車体に設けた取付孔に係合止着するように
した。
(作用) 車室内の上昇空気圧が逃がして開閉部材が車体の開口
部を閉塞する際に、弯曲、屈曲等した薄肉部が開口周辺
のシール面に当接し、これが弾性的に撓曲して、開閉部
材が閉動した時の運動エネルギーを吸収することによ
り、打音の発生を防止する。
また、開閉部材の周辺部に薄肉部を備えたので、この
薄肉部が撓曲性を有することから、薄肉部が開口周辺の
シール面に密着して、シールする。
更に、車体への開閉部材の取付けを、開閉部材の端部
に一体に設けた係合突起で行なうので、取付部品が不要
である。
(実施例) 次に本考案の好適する一実施例を添付図面を参照しつ
つ詳述する。
第1図は車両1の外観側面図で、実施例は小型のトラ
ックタイプのものを示し、車体2の前部にはキャビン3
を備え、ドア4を開閉して乗降し、後部には荷台5を備
える。
キャビン3は車体外面をなす車体サイドパネルアウタ
6、サイドパネルインナ7、該インナ7の下半部から車
体幅方向内側に設けられたフロア8等からなり、サイド
パネルアウタ6とインナ7とは離間してボックス断面に
接合状態で形成され、下端6a,7aを接合し、フロア8は
端部8aをL型に折曲してインナ7の下部中間部に接合さ
れている。以上のインナ7のフロア8上方に臨む部分、
即ちフロア8上の車室内9に臨む部分にはアウタ6、イ
ンナ7の間の空間10と車室内9とを連通させる連通孔11
が形成されている。
サイドパネルインナ7のフロア8下方の下部7bには開
口部12を形成し、開口部12の内端縁は空間10側に折曲
し、開口部12の周辺部はフラットに形成してシール面12
aを形成する。
以上の開口部12を開閉部材13で開閉自在に閉塞する。
開閉部材13は第3図、第4図で詳細に示す如くで、略
フラットで厚肉状の本体131と、これの一辺131aを延出
して左右二個所に裏面側(サイドパネルインナ7側)に
突設された係合突起132,132と、他の辺から残余の周縁
にかけて形成されたリップ状の薄肉部133と、本体131裏
面に形成され、薄肉部133及び前記辺131aの基部にかけ
て形成された複数の格子状リブ134…からなり、これら
は全一体に形成される。係合突起132は基部132aが太径
で中間部132bがテーパー状をなし、先部132cが小径であ
る。辺131aのかかる係合突起132の手前の外面に左右方
向に横断する凹溝135を形成し、この凹溝135部分をヒン
ジとして容易に屈曲し得るようにする。
リップ状薄肉部133は第4図に拡大して示す如くで、
本体131周縁部から弯曲して裏面方向(第2図に示す開
口部12方向)に延出され、その肉厚は先端へ順次薄くな
るように先細りとし、取付状態で車体側に指向するよう
にし、薄肉部133、就中中間部乃至先部133aを撓曲し易
く設定する。かかる開閉部材は透過音防止性に優れる例
えばEPDM(エチレンプロピレンターポリマ)等で形成す
る。
前記したサイドパネルインナ7の下部7bに形成した開
口部12の上方には取付孔14を形成し、開閉部材13の係合
突起132を該取付孔14に強嵌圧入し、中間部132bがテー
パーなので基部132aを取付孔14よりも大径に形成して圧
入を容易化、又係合突起による取付孔14への機械的結合
を強固、確実に行うようにした。これにより開閉部材13
をインナ7に結合する。
開閉部材13は取付状態では第2図に示す如く薄肉部13
3の先部133aが開口部12周辺の外面シール面12aに当接
し、弯曲して先細りのためシールリップと同様に撓曲シ
ール部を構成し、シール面12aをシールする。
ところで、ドア4を閉めると車室内9の上昇空気圧は
連通孔11を通ってサイドパネルアウタ6、インナ7間の
空間10に流入し、この圧力は開口部12に作用し、開閉部
材13は凹溝135をヒンジとして外側に揺動開動し、開口
部12から圧力は外部に放出される。放出後開閉部材13は
旧に復するが、そのさい、本体131周辺の薄肉部133先部
133aが先ずインナ7の開口部外面周辺のシール面12aに
当接し、これが薄肉先細りのため撓曲し、閉動時のエネ
ルギーは吸収され、打音の発生は防止されることとな
る。
以上実施例では開閉部材をEPDMで形成したと説明した
が、その他の合成樹脂、ゴム等任意である。
(考案の効果) 以上の説明で明らかなように本考案に係る車両のエア
アウトレット用開閉部材は以下の効果を奏する。
開閉部材の周縁部に、閉動時に車体の開口部周縁の
シール面と当接する薄肉部を形成したので、開閉部材の
閉動時に薄肉部がシール面に当って撓曲し、閉動時のエ
ネルギを吸収して打音の発生を防止することができる。
開閉部材は、周縁部に薄肉部を備え、これが撓曲性
を有することから、車体面への追従性が向上してシール
性が向上し、更なる遮音効果が得られる。
車体への開閉部材の取付けを、開閉部材の端部に一
体に設けた係合突起で行なうので、取付部品の不要化を
図ることができ、したがって、部品点数の削減と取付作
業性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図は車両の
側面図、第2図は開閉部の縦断面図、第3図は開閉部材
の正面図、第4図は第3図4−4線の要部拡大断面図で
ある。 尚図面中、1は車両、2,6,7は車体、12は開口部、13は
開閉部材、132は係合突起、133は薄肉部、14は取付孔で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭57−65109(JP,U) 実開 昭57−69772(JP,U) 実開 昭57−100508(JP,U) 実開 昭58−90815(JP,U) 実開 昭62−90816(JP,U) 実開 昭56−63613(JP,U)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドア閉時の車室内上昇空気圧を車体に設け
    た開口部に付設せる開閉部材を開いて車室外に逃がすよ
    うにした構造において、前記開閉部材は、略フラットの
    本体と、この本体の周縁部から開口部方向へ弯曲して車
    体側に指向する周縁部を設け、この開閉部材の周縁部
    に、閉動時に車体の開口部周縁のシール面と当接する薄
    肉部を形成したことを特徴とする車両のエアアウトレッ
    ト用開閉部材。
  2. 【請求項2】前記開閉部材の端部には一体に係合突起を
    設け、該突起を車体に設けた取付孔に係合止着するよう
    にした請求項1記載の車両のエアアウトレット用開閉部
    材。
JP1988060799U 1988-05-09 1988-05-09 車両のエアアウトレット用開閉部材 Expired - Lifetime JP2524260Y2 (ja)

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