JP2524069B2 - 得点入力集計装置 - Google Patents

得点入力集計装置

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JP2524069B2
JP2524069B2 JP5013583A JP1358393A JP2524069B2 JP 2524069 B2 JP2524069 B2 JP 2524069B2 JP 5013583 A JP5013583 A JP 5013583A JP 1358393 A JP1358393 A JP 1358393A JP 2524069 B2 JP2524069 B2 JP 2524069B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、解答用紙の採点や各種
アンケート調査表の集計等を行うための得点入力集計装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、解答用紙の採点時の各設問毎の得
点の集計は、採点者が暗算したり、筆記で計算したりし
て行っている。また、各解答用紙の採点後の平均値,偏
差値等の集計処理は、採点者が電卓等の計算機により各
採点結果を入力して行っている。更には、電卓等による
手作業での集計に代えて、各採点結果をパソコン等にキ
ーボード入力して、平均点や順位、偏差値等を求めるこ
とも行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、採点とこの
後の集計との2本立てとなり、効率の良い集計が行えな
いという問題がある。また、採点時の各設問の配当点が
異なる場合などは、各設問毎の集計時に計算間違いが発
生することもあり、正確な採点が行えない場合もある。
このため、再度集計して採点結果をチエックする必要も
あり、効率の良い採点方法が望まれていた。
【0004】本発明は上記課題を解決するためのもので
あり、採点結果を採点時に自動入力するとともに集計も
自動的に行えるようにした得点入力集計装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載した発明は、解答用紙の解答欄,得
点欄の位置及びサイズを入力する欄入力手段と、解答用
紙が載せられるデジタイザと、デジタイザ上の解答用紙
の解答欄を直接採点するための筆記手段と、筆記手段に
設けられデジタイザに位置信号を発するためのデータ入
力指示手段と、データ入力指示手段で指定されたデジタ
イザの出力信号に基づき、解答欄の採点結果を求め、こ
の採点結果に基づき得点を演算する制御演算手段と、解
答用紙の解答欄に対応する位置に採点結果を、解答用紙
の得点欄に対応する位置に得点を表示するためのディス
プレイ手段と、得られた得点を各解答用紙の識別情報毎
に記憶する手段とを備えたものである。
【0006】また、請求項2に記載した発明は、請求項
1記載の得点入力集計装置において、採点結果を音声出
力する手段を設けたものである。
【0007】また、請求項3に記載した発明は、請求項
1又は2記載の得点入力集計装置において、各解答欄毎
の配点を入力する手段を設け、制御演算手段を、解答欄
の採点結果と配点とに基づき得点を演算するように構成
したものである。
【0008】また、請求項4に記載した発明は、請求項
1,2,又は3のいずれか記載の得点入力集計装置にお
いて、制御演算手段を、データ入力指示手段で指定され
たデジタイザの出力信号に基づき、「○」か「×」かの
解答欄の採点結果を求め、この採点結果に基づき得点を
演算するように構成したものである。
【0009】また、請求項5に記載した発明は、請求項
1,2,又は3のいずれか記載の得点入力集計装置にお
いて、制御演算手段を、データ入力指示手段で指定され
たデジタイザの出力信号に基づき、「○」か「×」か
「△」かの解答欄の採点結果を求め、この採点結果に基
づき得点を演算するように構成したものである。また、
請求項6に記載した発明は、請求項4又は5記載の得点
入力集計装置において、得点を各設問毎に集計し、これ
をディスプレィの設問小計得点欄に表示する手段と、各
設問小計得点欄の得点を合計して、これをディスプレィ
の合計得点欄に表示する手段とを設けたものである。請
求項7に記載した発明は、請求項6の得点入力集計装置
において、前記ディスプレィの合計得点欄に表示した点
数が前記解答用紙の得点欄に転記される際に、この転記
した点数を読み取る手段と、読み取った点数と表示した
点数とが不一致の場合にエラー表示する手段とを設けた
ものである。請求項8に記載した発明は、請求項1ない
し7いずれか1つ記載の得点入力集計装置において、前
記欄入力手段をスキャナーから構成したものである。
【0010】
【作用】未記入の解答用紙を解答欄入力手段例えばイメ
ージスキャナにセットして、制御演算手段例えばパソコ
ンに解答欄のイメージデータを入力する。この後、デジ
タイザ又はキーボードから各解答欄を指定して、この指
定した解答欄の配点を入力する。次に、試験で用いられ
た記入済みの解答用紙をデジタイザにセットして、ペン
により採点を行う。ペンは磁気ペンに筆記ペンを取り付
けたものであり、解答用紙の解答欄に記入された解答を
見て「○」や「/」等を記入すると、この記入した
「○」や「/」等の採点結果がデジタイザを介してパソ
コンに入力される。パソコンでは、デジタイザからの出
力信号により各解答欄に対する採点結果を求める。この
採点結果は音声出力手段により採点者に出力され、採点
結果の自動入力時の確認が行える。
【0011】採点結果と配点とにより各解答欄の得点が
得られる。得点は、各設問毎に集計され、これがディス
プレィの設問小計枠に表示される。また、各設問小計欄
の得点が加算され、これがディスプレィの合計枠に表示
される。採点者はディスプレィの各枠内の表示を見て、
これら各枠内の得点を該当する解答用紙の各欄に転記し
て、採点を終了する。この採点結果、設問小計得点,合
計得点は、各解答用紙に記入されている受験番号等の識
別データ毎に記憶手段例えばフロッピィディスクやハー
ドディスク等に記憶される。以下、同様にして各解答用
紙の採点が行われる。この集計データは、同一のパソコ
ンで又はホストとなるパソコンでデータ処理され、平均
点,順位,偏差値等が求められる他、順位による並べ替
え等が行われ、これらがプリントアウトされる。
【0012】
【実施例】図1は、本発明を実施した得点入力集計装置
のブロック図であり、図2は得点入力集計装置の斜視図
である。本実施例ではノート型パソコン10を制御演算
手段として用いており、これに、解答欄の位置入力手段
としてイメージスキャナー11、採点結果や配点、受験
番号、試験科目等の入力手段としてデジタイザ12が接
続されている。
【0013】ノート型パソコン10は、周知のように、
ディスプレィ13とキーボード14とパソコン本体(制
御演算部)15とが、折り畳み自在なケース16に収納
されて構成されており、ディスプレィ13は蓋16aの
裏側に設けられ、キーボード14はケース本体16bの
上側に設けられている。そして、フロッピィディスクド
ライブ装置17及び必要に応じてハードディスクドライ
ブ装置(図示せず)がケース本体16bに内蔵される。
【0014】パソコン10には、採点結果の判定及び集
計のプログラムが予め入力されており、このプログラム
に基づきデジタイザ12からの出力信号により、採点結
果の自動判定、得点の自動集計、及びこれらの自動入力
が行えるようになっている。このプログラムは、デジタ
イザを用いた周知のCADソフトと同じように、デジタ
イザ12の入力面19上における「○」や「×」,
「△」等の描画を「○」や「×」,「△」と識別する。
なお、採点時の「×」表示は、「×」の他に「/」も用
いることでできるように、プログラムが組み込まれてい
る。なお、これら「○」,「△」,「×」の他に他の図
形を用いて採点してもよい。また、デジタイザ12の入
力面19の一部にセットされた文字データ等の入力シー
ト20の各文字や記号等を磁気ペン21で指示すること
で、これらの指示された文字や記号を識別する。
【0015】イメージスキャナー11は、未使用の解答
用紙25の各欄のイメージデータをパソコン10に入力
する。図3は、解答用紙25の一例を示すものである。
解答用紙25には、上から順に表題欄26、各設問毎の
解答を記入するための解答欄27a,27b,・・・、
これらの設問の得点小計を記入するための設問小計欄2
8a,28b,・・・、合計得点を記入するための合計
得点欄29、氏名を記入するための氏名欄30、受験番
号を記入するための受験番号欄31、順位を記入するた
めの順位欄32、更には注意事項33等が印刷されてい
る。
【0016】スキャナー11から入力された解答用紙2
5のイメージデータは、パソコン10のディスプレィ1
3に表示される。この表示画像を見ながら、デジタイザ
12の文字入力シート20のカーソル移動矢印キーエリ
ア20a〜20dを指示して各解答欄27a,27b,
・・・の枠内にカーソルを移動させた後に、リターンキ
ーエリア20fを指示することで枠指定を行う。この後
に、数字キーの各エリアを指示することで、配点を入力
する。同様にして、他の欄も指定して、該当する文字等
に入力することで、表題部26内に試験コースや科目等
に入力することができる。また、設問小計欄28a,2
8b,・・・、合計得点欄29、氏名欄30、受験番号
欄31、順位欄32を指定することで、これら各欄に得
点や氏名、受験番号等を表示することができる。このよ
うにして入力された各枠の位置及びサイズデータと、配
点データ及び項目データとは、パソコン10内のメモリ
22に記憶される。
【0017】デジタイザ12は、磁気ペン21を用いて
データ入力を行うタイプものであり、本発明では、デー
タ入力とともに採点が行えるように、磁気ペン21の先
端には、赤インクのペン35が取り付けられている。デ
ジタイザ12の入力面19は文字入力シート取付エリア
19aと、採点エリア19bとに分けられている。文字
入力シート取付エリア19aには文字入力シート20が
取り付けられる。この文字入力シート20の上には、透
明な保護シート(図示せず)が着脱自在に取り付けられ
ている。保護シートは、赤ペン35で文字入力シート1
5の各キーエリア15aを押す際に、赤インクが文字入
力シート20に直接付着することの無いようにするもの
であり、保護シートに付着した赤インクは簡単に拭き取
ることができる。
【0018】採点エリア19bにはL字型の位置決めマ
ーク36が四隅に取り付けられている。また、採点エリ
ア19bの上縁部及び側縁部には用紙押さえ(図示せ
ず)が設けられており、これは解答用紙25が脱落した
り位置ずれしたりすることのないように採点エリア19
bに解答用紙25を押さえ付ける。
【0019】図4に示すように、磁気ペン21はペンケ
ース40内に、磁石42と、金属筒43とが配置されて
構成されている。金属筒43の先端には、赤インクを内
蔵した赤ペン35が着脱自在に取り付けられている。し
たがって、磁気ペン21のペン先をデジタイザ12の入
力面19に押しつけると、磁石42の磁束が金属筒43
の先端から発生し、デジタイザ12の入力面19上での
X−Y方向における位置が検出される。
【0020】図1に示すように、パソコン10は音声出
力装置50を内蔵しており、これの出力端子にはイャホ
ン51が接続されている。音声出力装置50は後に説明
する採点結果を音声で採点者に知らせるものであり、こ
れにより採点者は、採点結果がパソコン10に正しく入
力されたか否かを確認することができる。なお、パソコ
ン10の内蔵スピーカーから採点結果を音声出力するこ
とができるが、複数台の得点入力集計装置を用いる場合
に、出力された音声が他のパソコンのものと混同するお
それもあるため、イャホン51を用いることが望まし
い。なお、音声出力装置50は、採点結果のみならず、
パソコン10が計算した各種得点結果を音声出力しても
よい。
【0021】図5,図6は得点入力集計装置の処理手順
を示すフローチャートである。以下、図5,図6を参照
して、本実施例の作用を説明する。先ず、スキャナー1
1に未記入の解答用紙25をセットして、解答用紙25
の表題欄26、解答欄27a,27b,・・・、設問小
計欄28a,28b,・・・、合計得点欄29、氏名欄
30、受験番号欄31の位置及びサイズを読み取り、こ
れをパソコン10に出力する。パソコン10はこの入力
されたイメージデータに基づきディスプレィ13に各欄
を表示する。
【0022】図7にディスプレィ画面60の一例を示
す。ディスプレィ画面60には、解答用紙25のイメー
ジデータが映し出され、解答用紙25の各欄に対応し
て、表題枠66、解答枠67a,67b,・・・、設問
小計枠68a,68b,・・・、合計得点枠69、氏名
枠70、受験番号枠71、順位枠72が表示される。
【0023】次に、ディスプレィ画面60上の各解答枠
67a,67b,・・・毎に配点を入力する。この入力
は、磁気ペン21で文字入力シート20のカーソルキー
エリア20a〜20dを押して、ディスプレィ画面60
上のカーソル59を動かす。そして、図7に示すよう
に、目的とする解答枠、例えば67a内にカーソル59
を位置させてこの枠を指定した後、配点を入力する。採
点結果が「○」と「×」の場合には、「○」の時の配点
を入力する。また、部分点を付ける場合には、採点結果
が「△」の場合に、これの部分点も入力する。配点及び
部分点の入力は、文字入力シート20上の該当する文字
キーエリアを磁気ペン21で押すことで入力する。この
ようなデジタイザ12からの配点入力に代えて、パソコ
ン10のキーボード14から直接にデータ入力してもよ
い。
【0024】次に、デジタイザ12の文字入力シート2
0の英数字キーエリアを指定して、例えば「6年Aコー
ス」や「6年Bコース」等の試験種類を入力する。更
に、数字キーエリアを指定して、試験回数を入力する。
これらを入力すると、図7に示すように、ディスプレィ
画面60上の表題枠66内に、入力したコースと、試験
回数とが表示される。
【0025】次に、デジタイザ12の文字入力シート2
0の「英」,「数」,「国」,「理」,「社」等の科目
選択キーエリア20hを磁気ペン21で押して、試験科
目を入力する。この入力後は、入力した試験科目がディ
スプレィ画面60上の表題枠66の該当する位置に表示
される。
【0026】次に、試験で用いられた解答用紙25aを
デジタイザ12の入力面19の採点エリア19bにセッ
トし、この後、このセットした解答用紙25aの受験番
号をデジタイザ12から磁気ペン21により入力する。
パソコン10のフロッピィディスクドライブ装置17の
フロッピィディスク17aには、予め各生徒毎に割り振
られた受験番号(会員番号)が記憶されている。この受
験番号の入力があると、パソコン10は、フロッピィデ
ィスク17aに予め入力されている会員登録データを参
照して、該当する番号が登録されているか否か判定す
る。そして、登録されていない場合にはエラーメッセー
ジを表示するとともに、警告音を発する。採点者は、こ
のエラーメッセージ表示時には、再度解答用紙25aの
受験番号を確認して入力ミスか否かをチエックし、入力
ミスで無い場合には、生徒の受験番号記入ミスであるか
ら、この解答用紙25aをデジタイザ12から外して、
次の解答用紙25aをデジタイザ12にセットする。ま
た、入力ミスの場合には正確な受験番号を入力する。
【0027】入力した受験番号が会員登録データとして
登録されている場合には、図7に示すように、この受験
番号と同じ会員番号の生徒の氏名をディスプレィ13の
氏名表示枠70に表示する。採点者は、このディスプレ
ィ13に表示された氏名と解答用紙の氏名とを照合し、
合っている場合には、採点を開始する。また、照合した
結果、合っていない場合には、エラーメッセージが表示
され、再チエックを採点者に促す。この後、確認訂正を
行い、採点を開始する。また、この確認訂正後に、照合
結果が合わない場合には、生徒の氏名記入ミスであるか
ら、この解答用紙25aをデジタイザ12から外してこ
れの採点を後回しにして、次の新たな解答用紙をセット
し同じ処理を繰り返す。
【0028】解答用紙25aの氏名とディスプレィに表
示された氏名とが一致する場合には、採点が開始され
る。採点者は、解答用紙25aの各解答欄27a,27
b,・・・に記入された解答を見て、正解か否かを判定
して採点結果を磁気ペン21の赤ペン35により、正解
である場合には「○」を、誤りの場合には「/」を各解
答欄内に記入する。この記入時には、デジタイザ12は
磁気ペン21の磁束により、入力面19のX−Y座標上
における磁気ペン21の位置をパソコン10に出力す
る。パソコン10はプログラムにより磁気ペン21で描
画された図形が「○」か、「/」か、更には部分点があ
る場合には「△」かを判定し、図8に示すように、この
判定結果(採点結果)をディスプレィ画面60上の対応
する解答枠67a〜67e内に、「○」,「×」,
「△」の形で表示する。また、表示とともに、音声出力
装置50及びイャホン51を介して、この判定結果が
「まる」,「ばつ」,「さんかく」のように音声出力さ
れる。採点者は、この音声を確認しながら、採点結果を
入力することができ、採点結果の入力間違いの発生を無
くすことができる。
【0029】更に、「○」又は「△」の場合には、対応
する配点を内蔵するメモリ22の所定エリアに記憶する
とともに、この時点における集計データを採点中の解答
欄27aに対応するディスプレィ画面60上の設問小計
枠68aに表示する。なお、採点途中の各設問小計枠6
8a〜68eの得点表示を点滅表示することで、採点途
中の小計であることを採点者に示すことができる。この
場合には、次の設問の解答欄の採点に移った段階で、前
の設問小計枠の得点表示を点滅表示から連続表示にす
る。
【0030】以下、各解答欄27a〜27eの採点が同
様にして次々と行われ、これの採点結果がディスプレィ
上の該当する解答枠67a〜67eに表示される。な
お、ディスプレィ画面60が狭く、解答用紙の画像の全
面を一括表示することができない場合には、採点処理に
連動させてディスプレィ画面60をスクロールし、採点
中の解答枠が表示されるようにするとよい。
【0031】更に、採点結果に基づき配点が前の集計結
果に加算され、これが新たに、設問小計枠68a〜68
eに表示される。全ての解答欄27a〜27eの採点が
終了すると、図9に示すように、合計得点がディスプレ
ィ画面60上の合計得点枠69に表示されるとともに、
各採点結果,設問毎の小計得点,合計得点が、受験番号
をアドレスデータとして、フロッピィディスク17aに
書き込まれ、記憶される。
【0032】また、採点者はディスプレィ画面60上の
合計得点枠69の表示を見ながら、この得点を解答用紙
25a上の合計得点欄29に転記する。また、ディスプ
レィ画面60上の各設問毎の小計枠68a〜68eの得
点も解答用紙25a上の小計欄28a〜28eに転記す
る。
【0033】以下、次々に各解答用紙25aの採点が行
われる。全ての採点が終了すると、採点結果の入力及び
得点の合計処理を終了する。次に、この採点結果データ
及び得点データを周知の演算プログラムを用いて演算処
理して、平均点,最高点,最低点,偏差値,順位等を求
める。なお、1台の得点入力集計装置で採点を行う場合
には、全ての採点を終了後に、この演算処理を同一のパ
ソコン10で行うことができるが、複数台の得点入力集
計装置を用いて多数の解答用紙を採点する場合には、各
得点入力集計装置からのフロッピィディスク17aをホ
ストのパソコンに入力してから、各演算処理を行う。な
お、各採点結果のデータの受渡しをフロッピィディスク
17aを介して行う代わりに、LAN(ローカルエリア
ネットワーク)等のパソコン間通信によりデータを受け
渡すようにしてもよい。
【0034】なお、上記実施例では、ノート型パソコン
を用いているが、これは、当然のことながらディスクト
ップ型のパソコンを用いてもよい。また、解答欄の入力
はイメージスキャナー11を用いたが、この他にデジタ
イザやキーボード、マウス等を用いて入力してもよい。
また、一度入力した解答用紙25のイメージデータ及び
これの配点等はフロッピィディスク17aに記憶してお
き、後日再度同じ解答用紙の採点に用いるようにしても
よい。
【0035】また、得点の集計結果をディスプレィ画面
60の表示を見ながら、解答用紙25aに転記する場合
に、この転記した数字をデジタイザ12の出力信号から
判読して、この判読結果と得点の集計結果とを照合して
転記間違いをエラー表示する。また、得点の転記時に、
音声出力装置50を用いて、該当する小計欄又は合計欄
の得点を音声出力するようにしてもよい。
【0036】また、上記実施例は、試験の解答用紙25
の採点集計に実施したものであるが、本発明はこれに限
定されることなく、例えば、各種アンケート調査におけ
る回答用紙の自動入力及び集計に用いてもよい。この場
合にも、上記実施例と同じように、アンケート調査の回
答用紙をスキャナーで読み取って、各回答欄の位置及び
サイズを指定して行う。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
デジタイザを用いて、解答用紙の採点時に採点結果をパ
ソコンに自動入力するようにしたから、採点結果を集計
する際に人手を要することが無く、得点計算時の誤りの
発生をなくして正確な集計を迅速に行うことができる。
しかも、従来と同じように、単に採点するだけで、採点
結果がパソコンに入力され、この時の得点が集計される
ため、採点にのみ集中することができ、採点作業を効率
良く行うことができるようになる。また、採点結果を記
憶手段に記憶しておくことにより、各設問毎の正解率等
を迅速にしかも正確に求めることができるようになる。
【0038】また、解答用紙の解答欄,得点欄の位置及
びサイズを入力する欄入力手段を設けて、ディスプレイ
の解答欄に採点結果を表示したから、採点時の「○」や
「×」の採点記号の筆跡の違いにより制御演算部が採点
結果を誤って自動認識した場合でもこの認識誤りを簡単
に発見することができる。したがって、筆跡に癖があっ
て採点記号の自動認識を誤った場合にこの誤った採点結
果に基づき得点演算してしまうことを未然に防止するこ
とができる。これにより、誤った認識結果に基づき得点
が計算されてしまうことがなく、採点を確実に行うこと
ができる。また、解答用紙の得点欄に対応する位置に得
点を表示したから、得点の転記が容易に行えるととも
に、例えば設問小計得点欄の点数を転記する際に誤った
位置に転記することが防止される。更に、採点結果を音
声出力することにより、ディスプレイから採点結果を確
認する他に、音声で採点結果の確認ができるので、制御
演算部における採点結果の認識誤りの発生をより一層確
実に防止することができる。特に、音声で確認する場合
には採点の際には解答用紙から視線を外すことなく、採
点結果の認識誤りを知ることができ、効率の良い採点が
可能になる。また、ディスプレィの合計欄に表示した点
数が前記解答用紙の得点欄に転記される際にこの転記し
た点数を読み取る手段と、読み取った点数と表示した点
数とが不一致の場合にエラー表示する手段とを設けるこ
とにより、転記間違いを無くすことができる。更に、各
解答欄毎に配点を予め指定しておき、デジタイザからの
採点結果と配点とから、パソコンで得点を演算すること
により、複雑な点数配分であっても簡単に得点を求める
ことができる。しかも、採点者が暗算等で得点を計算す
ることがないので、得点計算が正確にしかも迅速に行え
る。また、得点は受験番号に基づき記憶手段に記憶して
おくことにより、平均値,最高点,偏差値,順位等を迅
速に求めることができる他、成績の良い順に生徒氏名を
並べてプリントアウトすることが簡単にできるようにな
る。また、欄入力手段をスキャナーから構成することに
より、各欄の入力を自動的に行うことができ、欄の位置
指定等が簡単に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の得点入力集計装置を示すブロック図で
ある。
【図2】同得点入力集計装置を示す斜視図である。
【図3】解答用紙の一例を示す正面図である。
【図4】磁気ペンを示す概略図である。
【図5】得点入力処理手順の一部を示すフローチャート
である。
【図6】得点入力処理手順の一部を示すフローチャート
である。
【図7】配点入力時のディスプレィ画面の一例を示す説
明図である。
【図8】採点途中のディスプレィ画面の一例を示す説明
図である。
【図9】採点完了時のディスプレィ画面の一例を示す説
明図である。
【符号の説明】
10 パソコン 11 イメージスキャナー 12 デジタイザ 13 ディスプレィ 14 キーボード 16 ケース 20 文字入力シート 21 磁気ペン 25 解答用紙 27a〜27e 解答欄 28a〜28e 設問小計欄 29 合計得点欄 35 赤ペン 60 ディスプレィ画面 67a〜67e 解答欄 68a〜68e 設問小計欄 69 合計得点欄

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 解答用紙の解答欄,得点欄の位置及びサ
    イズを入力する欄入力手段と、解答用紙が載せられるデ
    ジタイザと、デジタイザ上の解答用紙の解答欄を直接採
    点するための筆記手段と、筆記手段に設けられデジタイ
    ザに位置信号を発するためのデータ入力指示手段と、デ
    ータ入力指示手段で指定されたデジタイザの出力信号に
    基づき、解答欄の採点結果を求め、この採点結果に基づ
    き得点を演算する制御演算手段と、解答用紙の解答欄
    対応する位置に採点結果を、解答用紙の得点欄に対応す
    る位置に得点を表示するためのディスプレイ手段と、得
    られた得点を各解答用紙の識別情報毎に記憶する手段と
    を備えたことを特徴とする得点入力集計装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の得点入力集計装置におい
    て、採点結果を音声出力する手段を設けたことを特徴と
    する得点入力集計装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の得点入力集計装置
    において、各解答欄毎の配点を入力する手段を備え、制
    御演算手段は、解答欄の採点結果と配点とに基づき得点
    を演算することを特徴とする得点入力集計装置。
  4. 【請求項4】 請求項1,2,又は3のいずれか記載の
    得点入力集計装置において、制御演算手段は、データ入
    力指示手段で指定されたデジタイザの出力信号に基づ
    き、「○」か「×」かの解答欄の採点結果を求め、この
    採点結果に基づき得点を演算することを特徴とする得点
    入力集計装置。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,又は3のいずれか記載の
    得点入力集計装置において、制御演算手段は、データ入
    力指示手段で指定されたデジタイザの出力信号に基づ
    き、「○」か「×」か「△」かの解答欄の採点結果を求
    め、この採点結果に基づき得点を演算することを特徴と
    する得点入力集計装置。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5記載の得点入力集計装置
    において、得点を各設問毎に集計し、これをディスプレ
    ィの設問小計欄に表示する手段と、各設問小計欄の得点
    を合計して、これをディスプレィの合計欄に表示する手
    段とを設けたことを特徴とする得点入力集計装置。
  7. 【請求項7】 請求項6の得点入力集計装置において、
    前記ディスプレィの合計得点欄に表示した点数が前記解
    答用紙の得点欄に転記される際に、この転記 した点数を
    読み取る手段と、読み取った点数と表示した点数とが不
    一致の場合にエラー表示する手段とを設けたことを特徴
    とする得点入力集計装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7いずれか1つ記載の得
    点入力集計装置において、前記欄入力手段をスキャナー
    から構成したことを特徴とする得点入力集計装置。
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