WO2004109624A1

WO2004109624A1 - 採点端末装置、採点促進プログラム、採点促進方法及び採点端末システム

Info

Publication number: WO2004109624A1
Application number: PCT/JP2004/007812
Authority: WO
Inventors: Masanori Yokota
Original assignee: Nts, Inc.
Priority date: 2003-06-05
Filing date: 2004-06-04
Publication date: 2004-12-16
Also published as: JP2004361755A; US20060134594A1

Description

明細書

採点端末装置、採点促進プログラム、採点促進方法及び採点端末システム

技術の分野

[0001] 本発明は、採点端末装置、採点促進プログラム、採点促進方法及び採点端末システムに関し、特に、学習塾等に設置される採点端末装置、採点促進プログラム、採点促進方法及び採点端末システムに関する。

背景技術

[0002] 従来、学習塾等に設置される採点端末装置として、例えば採点表示部に答案用紙を載置し、予め答案用紙の各解答欄と対応させて位置決めした表示部分をフォーマット形成し、順次解答欄をトレースしながら評価キーボード操作により入力することにより、演算処理によって自動的に採点し、その結果を記憶媒体に保持し、その後この記憶データに基づいて答案用紙自体に対する採点をその評価とともにプリント印刷することにより全受験者の成績の集計による成績表の作成並びにその出力を容易に達成することができるものがあった。

[0003] このような採点端末装置を複数台設置し、各々で行った採点で得られたデータを所要の記憶媒体を介してメインコンピュータに入力することにより、メインコンピュータで全受験者の総合的成績表を作成してレ、た。

[0004] また、答案用紙の種別を発光ダイオード LEDにより点滅表示する操作内容表示部を設けていた (特許文献 1)。

[0005] 特許文献 1 :特公平 5 - 74825号公報 (第 3頁第 5欄第 7— 24行）

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0006] しかし、従来の技術は、採点表示部と操作内容表示部という 2つの表示部を備えるようにしていた。このため、採点者が目線をさほど変えずに採点表示部と操作内容表示部との各表示内容を見られるようにするには、採点表示部と操作内容表示部とを相互に近い位置に備える必要があった。したがって、設計自由度が限定的であり、例えばプリンタ部を採点表示部に隣接して配置しなければならないなどレイアウトが選択しにくい、あるいは装置が大型化するなどの問題があり改善の余地があった。

[0007] また、従来の技術は、全受験者の総合的成績表を作成する際には、採点で得られたデータを所要の記憶媒体を介してメインコンピュータに入力するようにしていたので、人手を介さないと全受験者の総合的成績表を作成することができず、この点においても採点者の負担軽減が求められていた。

[0008] そこで、本発明は、採点者の負担軽減を図ることを目的とする。

[0009] また、本発明は、設計自由度の向上を図ることを目的とする。

課題を解決するための手段

[0010] 前記目的を達成するために、本発明の採点端末装置は、答案用紙に設けられている解答欄のうち採点対象の解答欄に対応する領域を識別表示するとともに当該領域に対応する出題番号及び前記答案用紙に記載されている受験番号を表示する表示部と、前記表示部に識別表示されている領域に対応する解答欄に記載されている解答の採点結果を入力する採点結果入力部と、前記答案用紙を搬入して前記採点結果入力部によって入力された採点結果を印字してから搬出するプリンタ部とを備える

[0011] このため、採点前に印字対象の答案用紙をセットするだけで作業でき、採点者の負担軽減を図ることができる。

[0012] 前記プリンタ部は、採点端末装置本体内部であって前記表示部の裏面側に設けられており、前記答案用紙の搬入元を前記表示部の上部とし、前記答案用紙の搬出先を前記表示部の下部としている。

[0013] このように、プリンタ部と表示部とを立体的に配置することによって、設計自由度を向上させ、装置の小型化を図っている。

[0014] 前記採点結果入力部によって入力された採点結果と予め設定されている配点データとに基づいて前記答案用紙に記入されている解答の点数を算出し、算出した点数を複数の採点端末装置本体が相互に接続されているネットワークに向けて出力するとともに、当該ネットワーク側から出力された他の答案用紙に記入されている解答の点数を入力する演算制御部を備えるようにしてレ、る。 [0015] こうして、人手を介さずに、全受験者の総合的成績表を作成できるようにして、採点者の負担軽減を図っている。

[0016] 前記表示部は、タツチパネル式の表示部であり、前記受験番号、前記採点を行う採点者を特定する情報、前記答案用紙に解答を記載した受験者の学年、当該受験者の試験科目、前記解答欄のフォーマットの少なくとも一つの入力又は表示を可能としている。

[0017] このように、表示部に入力機能を備えることによって、設計自由度を向上させ、装置の小型化を図っている。

[0018] 本発明の採点端末システムは、上記いずれか記載の採点端末装置を相互に接続して前記各採点端末装置で算出された点数を通信するネットワークと、前記各採点端末装置と前記ネットワークとを中継して前記各採点端末装置から出力された点数を前記ネットワーク側へ送信し当該ネットワーク側から送信されてきた点数を当該各採点端末装置へ出力する情報処理装置とを備える。

[0019] こうして、人手を介さずに、全受験者の総合的成績表を作成できるようにして、採点者の負担軽減を図っている。

[0020] 本発明の採点促進プログラムは、答案用紙に設けられている解答欄のうち採点対象の解答欄に対応する領域を識別表示するとともに当該領域に対応する出題番号及び前記答案用紙に記載されている受験番号を表示するように命令するステップと、前記識別表示されている領域に対応する解答欄に記載されている解答の採点結果が入力された後に前記答案用紙を搬入して前記採点結果入力部によって入力された採点結果を印字して力搬出するように命令するステップとを採点端末装置に搭載された演算制御部に実行させるようにしてレ、る。

[0021] このため、採点前に印字対象の答案用紙をセットするだけで作業でき、採点者の負担軽減を図ることができる。

[0022] また、前記採点結果と予め設定されている配点データとに基づいて前記答案用紙に記入されている解答の点数を算出するように命令するステップと、算出した前記点数を複数の採点端末装置本体が相互に接続されているネットワークに向けて出力するように命令するステップと、前記ネットワーク側から出力された他の答案用紙に記入されている解答の点数を入力するように命令するステップとを採点端末装置に搭載された演算制御部に実行させるようにしてレ、る。

[0023] こうして、人手を介さずに、全受験者の総合的成績表を作成できるようにして、採点者の負担軽減を図っている。

[0024] さらに、前記識別表示、前記出題番号及び前記受験番号の表示を行う表示部はタツチパネル式の表示部であり、前記受験番号、前記採点を行う採点者を特定する情報、前記答案用紙に解答を記載した受験者の学年、当該受験者の試験科目、前記解答欄のフォーマットの少なくとも一つの入力を促す画面を表示するように命令するステップ又は前記受験番号、前記採点者を特定する情報、前記受験者の学年、前記試験科目、前記解答欄のフォーマットの少なくとも一つを表示するように命令するステツプとを採点端末装置に搭載された演算制御部に実行させるようにしている。

[0025] このように、表示部に入力機能を備えることによって、設計自由度を向上させ、装置の小型化を図っている。

[0026] 本発明の採点促進方法は、答案用紙に設けられている解答欄のうち採点対象の解答欄に対応する領域を識別表示するとともに当該領域に対応する出題番号及び前記答案用紙に記載されている受験番号を表示するように命令するステップと、前記識別表示されている領域に対応する解答欄に記載されている解答の採点結果が入力された後に前記答案用紙を搬入して前記採点結果入力部によって入力された採点結果を印字してから搬出するように命令するステップとを採点端末装置に搭載された演算制御部に実行させるようにしてレ、る。発明の効果

[0027] 本発明によると、採点前に印字対象の答案用紙をセットするだけで作業でき、また、人手を介さずに全受験者の総合的成績表を作成できるので、採点者の負担軽減を図ること力 Sできる。

[0028] また、本発明によると、プリンタ部と表示部とを立体的に配置したり、表示部に入力機能を備えたりしているので、設計自由度の向上を図ることができる。

発明を実施するための最良の形態

[0029] 以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。 [0030] [構成の説明]

図 1は、本発明の実施形態の採点端末装置の前面図である。

[0031] 図 2は、図 1に示す採点端末装置の背面図である。

[0032] 図 3は、図 1に示す採点端末装置の上面図である。

[0033] 図 1には、上筐体部 14と下筐体部 15とを備える採点端末装置本体 1と、採点端末装置本体 1の前面中央に位置している用紙ストッカー 12と、用紙ストッカー 12上部に位置している用紙取り出し口 13と、下筐体部 15の前面右寄りに位置するフレキシブルディスクドライブ（以下、「FDD」と称する。） 11と、 FDD11近傍に設けた電源スイツチ 10と、上筐体部 14の上面中央に設けたタツチパネル付き液晶表示部（以下、「LC D」と称する。）31と、 LCD31の右側に位置するキーボードユニット 33とを示している

[0034] 採点端末装置本体 1は、学習塾等に設置されており、採点者等によって行われた採点結果を入力したり、入力した採点結果を答案用紙に印字したり、採点結果の集計を行ったり、集計結果を送受信したりするものである。

[0035] なお、上筐体部 14と下筐体部 15とは、背面側でヒンジ接続されており、相互に回動可能とされている。また、上筐体部 14と下筐体部 15とには、ダンパーを取り付けて、下筐体部 15に対して上筐体部 14を開いたときに、その状態を保持できるようにしている。

[0036] 用紙ストッカー 12は、上記のように LCD31の下部に位置しており、採点端末装置本体 1によって採点結果が印字された答案用紙をストックするものであり、ここでは採点端末装置本体 1の前面に取り付けたバーによって構成している。

[0037] 用紙取り出し口 13は、用紙ストッカー 12にストックされた答案用紙を取り出せる取り出し口である。用紙ストッカー 12であるバー上部の隙間が用紙取り出し口 13となる。

[0038] FDD11は、記憶媒体であるところのフレキシブルディスク（以下、「FD」と称する。 ) に保存されている、各出題に割り当てられている配点データや採点対象の答案の解答欄の位置パターンを示すパターンフォーマットを含む採点用データ等を読み出したり、 FDに答案の採点結果を保存したり等の作業を行うためのものである。

[0039] なお、パターンフォーマットや配点データ等は、 FDから読み出すだけでなぐ必要に応じて、後述するキーボードユニット 33等から採点者が入力できるようにしている。

[0040] LCD31は、採点者による答案の採点作業の効率化を図るために採点対象の解答欄を識別表示したり、採点結果やその集計結果を表示したり、フレキシブルディスク力読み出したデータの内容を表示したりするものである。その上面に答案用紙が載置され、液晶表示が答案用紙を通過して表示されるように、光度が調節可能で強力なバックライトが LCD31の背部に配置される。なお、 LCD31に代えて、例えばタツチパネル式の有機 EL,タツチパネル式の電子ペーパーなどを備えるようにしてもよレ、。

[0041] キーボードユニット 33は、後述するように、主として、「0」一「9」等の数字キーを含むテンキーと、「〇」「X」「レ」力もなる採点キーと、カーソル位置を切り替える「」「→ 」力、らなるカーソルキーと、所定の処理の実行するように命令するための実行キーとを含むものである。

[0042] 図 2には、下筐体部 15の背面左下に位置している電源接続コネクタ 21と、電源接続コネクタ 21の上方近傍に位置している LAN接続コネクタ 22と、上筐体部 14の背面中央に位置している取り付けねじ 23と示している。

[0043] 電源接続コネクタ 21は、採点端末装置本体 1と電源コンセントとを接続する電源接続コードが差し込まれるものである。

[0044] LAN接続コネクタ 22は、採点端末装置本体 1とパーソナルコンピュータ等（以下、「 PC」と称する。）とを接続する LANケーブルが差し込まれるものである。なお、 LAN 接続コネクタ 22に代えて、無線 LANポート、赤外線ポートなどを備えるようにしてもよレ、。

[0045] 取り付けねじ 23は、採点の際に参照する模範解答を載置する模範解答台（図示せず）を採点端末装置本体 1に取り付けるためのものである。

[0046] なお、下筐体部 15の背面には、内部の電子機器等の熱損傷を防止するために、放熱用の切り欠きがほぼ前面に亘つて複数設けられている。

[0047] 図 3には、図 1に示した部分の他に、上筐体部 14の上面奥側、すなわち上記のように LCD31の上部に位置しており、採点結果の印字対象の答案用紙を吸入する答案用紙吸入口 32を示してレ、る。

[0048] なお、答案用紙吸入口 32近傍には、採点結果を印字する前の答案用紙をストックするストッカー（図示せず）を取り付けられるようにしている。採点者が採点結果の印字に先立って答案用紙をストッカーにストックしておけば、印字の実行時に後述するプリンタ部によって答案用紙が採点端末装置本体 1に搬入され、実際に印字が行われてから、用紙ストッカー 12に向けて搬出されるようにしている。

[0049] また、答案用紙吸入口 32は、答案用紙の搬入時に開くシャッターが取り付けられており、通常時にはごみ等が答案用紙吸入口 32から採点端末装置本体 1内に入らなレ、ようにしている。そして、採点および入力終了後に、答案用紙が搬入できるようシャッターが開放される構成となっている。

[0050] 図 4 (a)は、図 1等に示す上筐体部 14に設けられている LCD31及びキーボードュニット 33の模式図である。

[0051] 図 4 (b)は、図 4 (a)に示す採点操作キー 31A及びガイダンス部 31Bの詳細図である。

[0052] 図 4 (a)には、 LCD31の左上方に割り当てた採点操作キー 31Aと、採点操作キー

31 Aの下方に割り当てたガイダンス部 31 Bと、 LCD 31の下側に割り当てた設定画面 31Cと、キーボードユニット 33とを示している。

[0053] 図 4 (b)に示すように、採点操作キー 31Aには、採点を開始する際に押下する開始キー 31aと、 LCD31に前画面を表示させたいときに押下する前画面キー 31bと、採点対象の答案に係る学年を表示する学年表示部 31cと、採点対象の答案に係る科目を表示する科目表示部 31dと、パターンフォーマットを表示するパターンフォーマツト表示部 31eと、採点結果をダンプリスト印刷するときやテスト印字を行う際やタツチパネルのキャリブレーションを図るときに押下するユーティリティキー（UTY) 31fと、採点終了時に押下する終了キー 31gとが含まれる。

[0054] ここでは、学年表示部 31cに 5学年を示す「5」という表示をし、科目表示部 31dに社会を示す「社」という表示をし、パターンフォーマット表示部 31eにパターンフォーマツト 2を示す「F2」を表示してレ、る状態を示してレ、る。

[0055] ガイダンス部 31Bには、採点している出題番号を表示する番号表示部 31hと、採点中答案数を表示する採点表示部 31iと、採点済みの答案数を表示する採点済み表示部 31jと、受験番号を表示する受験番号表示部 31kとが含まれる。 [0056] ここでは、番号表示部 31hに出題番号 1を示す「Q1」を表示し、採点表示部 31iに採点中答案数が 1であることを示す「0001」を表示し、採点済み表示部 31jに採点済みの答案数が 0であることを示す「0000」を表示し、受験番号表示部 31kに受験番号として「ANN50013」であることを表示してレ、る状態を示してレ、る。

[0057] 設定画面 31Cには、学年表示部 31cに表示する採点対象の答案に記載されている学年を入力したり、科目表示部 31dに表示する科目を入力したり、ノターンフォーマット表示部 31eに表示するパターンフォーマットを入力したり、受験番号表示部 31k に表示する受験番号を入力したりする各種キーが割り当てられている。

[0058] ここでは、左上側に学年を入力する「1」一「6」の学年入力キー 331を割り当て、左中側に国語を示す「国」、算数を示す「算」、社会を示す「社」、理科を示す「理」の科目入力キー 33mを害 ijり当て、左下側に例えば 4つのパターンフォーマットを入力する「F1」一「F4」キー 33ηを割り当て、右側に「Α」一「Ζ」のアルファベットキー 33ο及び「 +」「一」「÷」「X」「の四則演算記号キー 33ρを割り当て、下側に設定画面 31Cを閉じる「閉じる」キー 33qを割り当てた状態を示してレ、る。

[0059] なお、科目数や、科目の種別、パターンフォーマット数などは例示でありこれに限定されるものではなレ、。また、 FDD11に挿入されたフレキシブルディスク力学年、科目、パターンフォーマットが読み出されている場合には、採点者がこれらを設定画面 31Cから入力する必要はない。

[0060] また、本実施形態では、 LCD31に各キーが押下されことを認識すると、押下されたと認識したキーの色を変更することで、採点者に対して認識した旨を報知するようにしている。

[0061] キーボードユニット 33は、採点時に誤答があつたときに正答を入力等するための「0 」一「9」の数字キー及び小数点あるいはピリオド「.」を入力する小数点入力キー及び「/」を入力するスラッシュ入力キーを含むテンキー 33aと、正答時に押下する「〇」キ一及び誤答時に押下する「 X」キー及び解答欄が空欄時に押下する「レ」キーを含む採点キー 33bと、採点対象の解答欄の切替時に押下する「―」「→」からなるカーソノレキー 33cと、所定の処理の実行するように命令するための実行キー 33dと、採点後に「〇」「X」「レ」を付した部分をそれぞれ識別表示するための識別表示キー 33eとを含む。

[0062] なお、採点キー 33bは、内部又は下部には、 LED等の発光素子が備えられており、きちんと押下された時に採点キー 33bが発光素子によって照明されるようにしている。

[0063] 図 5は、図 1等に示す採点端末装置及びこれに備えられているプリンタ部 50の側面図である。なお、説明の都合上、上筐体 14と下筐体 15とを相互に開いた状態を図示している。

[0064] 図 5に示すように、プリンタ部 50は、上筐体 14に備えられている上搬送ユニット 51と、下筐体 15に備えられている下搬送ユニット 53とに大別される。プリンタ部 50は、採点端末装置本体内部であって LCD31の裏面側に設けられている。

[0065] 上搬送ユニット 51は、答案用紙を搬入元である答案用紙吸入口 32から吸入された答案用紙 54を搬入するための搬送ローラ 56と、搬送ローラ 56によって搬入された答案用紙 54を下搬送ユニット 53へ搬出するための搬送ローラ 52とを備えている。

[0066] 下搬送ユニット 53は、上搬送ユニット 51から搬出された答案用紙 54を搬入する下搬送ユニット用紙入り口 55と、下搬送ユニット用紙入り口 55から搬入された答案用紙 54に対して採点結果等の印字を行う印字部 57とを備えている。なお、下搬送ュニット 53には、印字部 57で印字された答案用紙 54を搬出先である用紙ストッカー 12に向けて搬出する搬送ローラ（図示せず）が備えられてレ、る。

[0067] 図 6は、図 1等に示す採点端末装置本体 1を含む採点端末システムの模式的な構成を示すブロック図である。

[0068] 図 6には、複数の採点端末装置本体 1がそれぞれ LAN接続コネクタ 22に接続された LANケーブル 62及び PC60を介して、インターネット等のネットワーク 61に接続されている状態を示している。

[0069] 図 6では、既述の部分に加えて、採点端末装置本体 1内に、採点端末装置本体 1 の動作の制御や採点及びその集計等を担う CPUなどの演算制御部 65を備えた様子を示している。

[0070] 具体的には、演算制御部 65は、キーボードユニット 33から入力されたデータや LC D31から入力されたデータに基づいて、採点及びその集計を行レ、、採点結果及び集計結果を LCD31へ出力するものである。

[0071] また、演算制御部 65は、 LCD31の採点操作キー 31Aに含まれる開始キー 31aの押下に応じて、 FDD11を駆動し、挿入されているフレキシブルディスクにされている採点用データを読み出すように命令するものである。

[0072] さらに、演算制御部 65は、 LCD31の採点操作キー 31Aに含まれる終了キー 31g の押下に応じて、プリンタ部 50に対して答案への採点結果の印字を命令するものである。

[0073] さらにまた、演算制御部 65は、 PC60及びネットワーク 61を介して、自採点端末装置本体 1での採点の集計結果を他の採点端末装置本体 1に送信したり、採点端末装置本体 1での採点の集計結果を受信したりするものである。 PC60は、演算制御部 6 5からの受験番号と採点結果データを集計するとともに、他の演算制御部 65からの受験番号と採点結果データをも集計して、受験番号ごとの各教科の採点結果を集積すること力 Sできる。

[0074] なお、 FD又は設定画面 31Cからの入力に代えて、ネットワーク 61を通じて採点用データの送受信を行うようにしてもよい。またネットワーク 61に採点データや採点の集計結果を管理する管理サーバを接続して、各 PC60の負荷を軽減するようにしてもよレ、。

[0075] 図 7は、図 1等に示す自採点端末装置本体 1によって採点する答案用紙 54のパターンフォーマットの一例を示す図である。

[0076] 図 8は、図 7に示すパターンフォーマットの答案用紙 54に書き込まれた解答の採点結果の一例を示す図である。

[0077] 図 7に示すように、答案用紙 54には、例えば選択式の出題に対する解答欄 7Aと、記述式の出題に対する解答欄 7Bと、受験番号及び氏名及び性別の記載欄 7Cと、採点者名及び採点結果の記載欄 7Dとを設けている。なお、ここでは出題 Aと出題 B との解答欄に大別されており、採点結果として、出題 Aと出題 Bとの各々の小計点数と、出題 Aと出題 Bとの合計点数とを記載欄 7Dに印字するようにしている。

[0078] 図 8には、解答欄に「〇」「X」「レ」のいずれかを印字し、受験番号として「NNN40 001」が記載され、採点者として「Z. ABC」が印字され、出題 Aの小計点数として「15 」点、出題 Bの小計点数として「12」点、出題 Aと出題 Bの合計点数として「27」点を印字した状態を示している。

[0079] [動作の説明]

つぎに、本実施形態の採点端末装置及びシステムの動作及びこれらを用いて答案用紙 54の採点を行う場合の手順について説明する。

[0080] 図 9一図 11は、図 6に示す演算制御部 65で実行されるプログラムの手順を示すフローチャートである。

[0081] 図 12は、図 10に示すステップ S10の受験番号等認証処理の手順を示すフローチヤートである。

[0082] 図 13は、図 11に示すステップ S22の印刷前処理の手順を示すフローチャートである。

[0083] 図 14は、図 11に示すステップ S23の印刷処理の手順を示すフローチャートである

[0084] 図 15—図 20は、図 9一図 14に示すプログラムを実行した場合に LCD31に表示される表示内容を示す図である。

[0085] まず、図 9に示されるように電源スィッチ 10がオンされたことを条件として、 LCD31 にタイトノレ画面を表示するために、タイトル画面表示命令を行う（ステップ S la)。

[0086] これにより、 LCD31には、図 15 (a)に示すようなタイトル画面が表示される。なお、ここでは rCMLjとレ、う文字や採点端末装置本体 1のバージョン情報などを示してレ、る。

[0087] つづいて、開始キー 31aが押下されたことを条件として、 FDD11に対して FDの挿入の有無を確認するように命令し、 FDD11からの応答に基づいて FDが揷入されているか否かを判別する (ステップ Sib)。

[0088] ステップ SIの判別の結果、 FDが揷入されている場合には、ステップ S3へ移行する

。一方、 FDが揷入されていない場合には、 LCD31に FD揷入を促すために FD揷入督促画面表示命令を実行する (ステップ S2)。

[0089] これにより、 LCD31には、図 15 (b)に示すような FD揷入督促画面が表示される。

なお、ここでは「フレキシブルディスク？」とレ、う文字を表示するようにしてレ、る。 [0090] つぎに、 FDが挿入されている、あるいは FD挿入督促画面表示に応じて採点者が FDを挿入して開始キー 31aあるいは実行キー 33dを押下した場合には、 FDの保存内容の読出命令を行う（ステップ S3)。

[0091] つづいて、読み出した FDの保存内容に採点用データが含まれているか否かを判別する（ステップ S4)。

[0092] ステップ S4の判別の結果、読み出した FDの保存内容に採点用データが含まれてレ、る場合には、読み出した採点用データを LCD31に表示させるために、採点用デ

[0093] これにより、 LCD31には、図 15 (c) ,図 15 (d)に示すような採点用データが表示される。なお、ここでは、採点対象の答案が F2形式であり、 5学年の国語の出題に係るものである例を示している。

[0094] 一方、ステップ S4の判別の結果、読み出した FDの保存内容に採点用データが含まれていない場合には、採点者に対して採点用データを入力するように促す採点用データ入力督促画面を LCD31に表示するために、採点用データ入力督促画面表

[0095] 具体的には、演算制御部 65内部あるいは図示しなレ、メモリ等に記憶してある配点設定管理ファイルを参照することで、採点用データ入力督促画面を表示可能としている。

[0096] これにより、 LCD31には、採点用データ入力督促画面が表示される。その後、所要のキーを押下することによって、実際に採点用データが入力されると、例えばそのキーに色づけをすることによって識別可能となる。

[0097] つぎに、採点者の氏名などのように、採点者に関する情報の入力を促す採点者情報入力画面表示命令を行う（ステップ S 7)。

[0098] その後、実際に採点者に関する情報を入力すると、 LCD31には、図 16 (e) 図 1 6 (g)に示すような入力済みの採点者情報入力画面が表示される。なお、ここでは、採点者の氏名が「Z. ABC」であり、採点者に割り当てられている採点者 ID番号である ID1が「12345」であり、採点者に渡す答案用紙 54等が収納されている答案用紙袋に割り当てられている答案用紙袋 ID番号である ID2が「01101」であり、 FDに保存されてレ、る区分あるいは任意の区分が「N」である例を示してレ、る。

[0099] 本実施形態では、採点者の氏名の先頭 1文字に名前を入力し、ピリオドの後に名字を入力するように定めており、採点者の入力操作を多くしないために、先頭一文字の入力を条件として演算制御部 65側でピリオドを付すようにしている。また、氏名は例えば 3文字以上 14文字以内としている。

[0100] 採点者 ID番号 (ID1)は、例えば 5桁としており、採点者が数字キー 33aを押下することによって入力するようにしている。

[0101] 答案用紙袋 ID番号 (ID2)は、例えば 5桁としており、内訳は 1， 2桁目を試験を行つた教室の教室番号とし、 3桁目を試験科目とし、 4, 5桁目を答案用紙袋に割り当てられた番号としている。

[0102] なお、入力ミスの際には、四則演算記号キー 33pの「 X」キーを押下することで、力一ソルが表示されている文字が消去されるようにしている。

[0103] 区分とは、同一教室に所属する生徒を任意の属性で分類し、その分類名の略称となる文字から構成される符号である。

[0104] つづいて、 LCD31の表示画面を、採点者情報入力画面から次画面へ表示変更するために、設定キー 33q'が押下されたか否かを判別する（ステップ S8)。

[0105] ステップ S8の判別の結果、設定キー 33q'が押下されていない場合には、ステップ

S 8へ移行する。

[0106] 一方、図 10に示すように設定キー 33q'が押下されていた場合には、採点者への答案用紙 54の受け渡しに誤りがあるか否か等を確認するために、 ID2に対応する、試験を行った教室番号、区分、学年、受験番号を入力するように促す受験番号等入力督促画面を LCD31に表示すベぐ受験番号等入力督促画面表示命令を行う（ステツプ S9)。

[0107] これにより、 LCD31には、図 17 (h)に示すような受験番号等入力督促画面が表示される。

[0108] つぎに、受験番号等が正しく入力されているか否かを判別する受験番号等認証処理を行う（ステップ S 10)。

[0109] ここで受験番号等認証処理は図 12に詳細に示され、受験番号等認証処理では、まず、前画面キー 31bである場合と、アルファベットキー 33ο又は数字キー 33である場合と、終了キー 3 lgである場合のいずれかのキーが押下されたか否かを判別する (ステップ S31)。

[0110] ここで、本実施形態では、押下されたキーに応じた処理を実行可能とするために、プロセス処理を採用しており、ステップの移行先は押下されたキーに応じてプロセスフラグを変更することで、演算制御部 56において認識できるようにしている。

[0111] ステップ S31の判別の結果、いずれのキーが押下されていない場合にはステップ S 31へ移行する。一方、いずれかのキーが押下され、そのキーが前画面キー 31bである場合には、採点者情報入力画面表示中であるか否力 ^判別する (ステップ S32)。

[0112] ステップ S32の判別の結果、採点者情報入力画面表示中である場合には、ステツプ S31へ移行する。一方、採点者情報入力画面表示中でない場合には、採点者情報入力画面を表示するために、採点者情報入力画面表示命令を行う（ステップ S33)

[0113] これにより、 LCD31には、採点者情報入力画面が表示される。

[0114] また、ステップ S31の判別の結果、いずれかのキーが押下されており、そのキーがアルファベットキー 33ο又は数字キー 33である場合には、押下されたキーが所要のキーであるか否かの認証を、先に入力されている採点者情報に基づいて判別する（ステップ S 34)。

[0115] ステップ S34の判別の結果、押下されたキーが所要のキーでないと認証をした場合には、そのキーに対応する文字等の表示を行わないでステップ S31へ移行する。一方、押下されたキーが所要のキーであるという認証をした場合には、押下の予定されているキーが実際に全て押下されたか否かに基づいて採点者情報の入力が完了したか否かを判別する (ステップ S35)。

[0116] ステップ S35の判別の結果、採点者情報の入力が完了した場合には、図 10に示すステップ S 11へ移行する。

[0117] 一方、図 12に示すように採点者情報の入力が完了していない場合には、 LCD31 に表示してレ、るカーソルを右又は下に移動するように命令するとともに、押下されたキーに対応する文字又は数字を LCD31に表示するように命令する (ステップ S36)。 [0118] これにより、 LCD31には、図 17 (i)—図 18 (m)に示すように、採点者情報入力画面に文字等が表示される。なお、ここでは、教室データとして「AN」が表示され（図 1 7 (i) )、区分データとして「N」が表示され (図 17 (j) )、学年として「5」が表示され（図 1 7 (k) )、受験番号として最初に誤った「0015」が入力された後に（図 17 (1) )正しい「0 013」が入力されたことが表示されてレ、る（図 18 (m) )状態を示してレ、る。

[0119] ちなみに、本実施形態では、受験番号の 4桁目の入力後にチェックディジット処理を行うことで受験番号の認証を行っている。図 17 (1)に示すように、受験番号が誤つて入力された場合には、カーソルを受験番号の先頭に移動させることで、正しい受験番号の再入力を促すようにしている。また、ステップ S34で説明したように、教室データ等の入力時に誤ったキーが押下された場合には、そのキーに対応する文字等の表示を行わないようにして、修正のためにカーソル移動等の作業を採点者が行わなくて済むようにしている。

[0120] また、ステップ S31の判別の結果、いずれかのキーが押下されており、そのキーが終了キー 31gである場合には、 LCD31にタイトル画面を表示するために、タイトノレ画

[0121] これにより、 LCD31には、図 15 (a)に示すように、タイトル画面が表示される。この時までに答案用紙は LCD上に載置される。

[0122] つぎに、ステップ S35の判別の結果、入力が完了した場合には、実行キー 33dが押下され、且つ、一枚目の答案を採点することを条件として、図 18 (n)に示す「採点開始」表示を行ってから、採点対象の解答欄にマーカを付すために、マーカ表示命令を行う（ステップ S 11)。

[0123] これにより、 LCD31には、図 18 (o)に示すように、採点対象の解答欄にマーカが表示される。このマーカは答案用紙の採点位置を示しており、マーカ位置が載置された答案用紙を透過する。なお、本実施形態では、マーカ表示命令とともに、受験番号等を受験番号表示部 31kに表示するように命令して、採点者に受験番号等を報知している。

[0124] つづいて、再び図 10に戻り、採点キー 33bが押下されたか否かを判定する（ステツプ S12)。 [0125] ステップ SI 2の判定の結果、採点キー 33bが押下されていない場合には、ステップ S 12へ移行する。一方、採点キー 33bが押下された場合には、その旨を採点者に報知するために、 LCD31に採点マークを表示すべく採点マーク表示命令を行うとともに、採点キー 33bに付帯する発光素子を点灯させるベく採点キー点灯命令を行う（ステツプ S 13)。

[0126] これにより、 LCD31には、図 18 (p)あるいは図 19 (r)に示すように、採点マークであるところの「〇」あるいは「X」が表示され、また、採点キー 33bに付帯する発光素子が発光する。

[0127] つぎに、採点マークの表示等を停止するか否かを判断するために、採点キー 33b の押下が終了したか否かを判定する（ステップ S14a)。

[0128] ステップ S14aの判定の結果、採点キー 33bの押下が終了していない場合には、ステツプ S14aへ移行する。一方、採点キー 33bの押下が終了した場合には、 LCD31 に表示している採点マークの表示を停止すべく表示停止命令を行うとともに、採点キ一 33bに付帯する発光素子を消灯させるベく消灯命令を行う（ステップ S14b)。

[0129] つづいて、答案に誤答があった場合に採点者が正答等を入力するという誤答設定がされてレ、るか否かを判定する（ステップ S 15)。

[0130] ステップ S 15の判定の結果、誤答設定がされていない場合には、ステップ S 19へ移行する。一方、誤答設定がされている場合には、ステップ S 12で押下されたと判定された採点キー 33bが誤答キー「 X」であるか否かを判定する（ステップ 16)。

[0131] ステップ S16の判定の結果、採点キー 33bが誤答キー「X」でない場合には、ステツプ S 19へ移行する。一方、採点キー 33bが誤答キー「X」である場合には、正答等を入力するように促す明細入力督促画面を LCD31へ表示するために、明細入力督促

[0132] これにより、 LCD31には、図 19 (s)に示すように、明細入力督促画面が表示される。この明細入力督促画面は、誤答分析という処理を行なうことに使用される。誤答分祈の際は、誤答に対して「 X」情報に加えて間違った誤答の種類情報を予め定められた対応表に基いて数字等の記号に変換して入力される。すなわち、無回答である場合には「0」を割り当て、他の数値であればその数値を入力する等の対応表の変換である。

[0133] なお、ステップ S14aに示す判定処理に先立って、ステップ S15—ステップ S17を実行するようにしてもよレ、。この場合には、ステップ S15,ステップ S16で「N」と判定された場合及びステップ S 17の後の移行先は、ステップ S 14aとなる。

[0134] つぎに、 LCD31の表示画面を明細入力督促画面から次画面に変更するために、明細入力が終了したことを示す設定キー 33q'が押下されたか否力、を判定する（ステップ S18)。

[0135] ステップ S18の判定の結果、設定キー 33q'が押下されていない場合には、ステツプ S18へ移行する。一方、設定キー 33q'が押下された場合には、図 11に示すように、採点が終了したか否力、を判定する（ステップ S 19)。

[0136] ステップ S19の判定の結果、採点が終了していない場合には、マーカの表示位置を次の採点対象の解答欄へ移動するように命令するとともに番号表示部 31hに表示している出題番号を 1つ繰り上げてからステップ S19へ移行する（ステップ S20)。

[0137] これにより、 LCD31には、図 19 (t)に示すように、それまでの表示位置から移動させた領域に、マーカ位置が表示された画面が表示される。

[0138] 一方、ステップ S19の判定の結果、採点が終了した場合には、 FDから読み出した配点データ等に基づいて小計及び合計点数をそれぞれ割り出し、合計点数を示す画面及び採点の確認を促す画面を LCD31に表示するために、点数及び確認督促

[0139] これにより、 LCD31には、図 19 (u)に示すように、点数及び確認督促画面が表示される。なお、ここでは、「28点」が表示された例を示している力併せて小計点数を表示するようにしてもよい。

[0140] その後、採点結果を答案用紙 54に印刷するのに先立って、採点の訂正等を実行可能な印刷前処理を行う（ステップ S 22)。

[0141] 印刷前処理の詳細は図 13に示し、まず、カーソルキー 33cと、採点キー 33bと、確認キー 33eと、実行キー 33dとのレ、ずれかのキーが押下されたか否かを判別する（ステツプ S41)。

[0142] ここで、本実施形態では、押下されたキーに応じた処理を実行可能とするために、プロセス処理を採用しており、ステップの移行先は押下されたキーに応じてプロセスフラグを変更することで、演算制御部 65において認識できるようにしている。

[0143] ステップ S41の判別の結果、いずれのキーが押下されていない場合にはステップ S

41へ移行する。一方、いずれかのキーが押下され、そのキーがカーソルキー 33cである場合には、カーソルキー 33cに応じた方向へカーソル移動するために、カーソノレ移動命令を行って力もステップ S41へ移行する（ステップ S42)。

[0144] なお、数字キー 33aの「1」が押下された時に解答欄の最初にカーソルを移動させ、

「9」が押下された時に解答欄の最終にカーソルを移動させるようにしてもよい。

[0145] また、ステップ S41の判別の結果、いずれかのキーが押下され、そのキーが採点キ一 33bである場合には、カーソルのある位置で先に行った採点結果を訂正するために採点結果の差替命令を行う（ステップ S48)。

[0146] また、ステップ S41の判別の結果、いずれかのキーが押下され、そのキーが確認キ一 33eである場合には、確認キー 33eに対応する採点箇所のマークを点灯するために、マーク点灯命令を行う（ステップ S43)。

[0147] これにより、 LCD31には、図 19 (v)に示すように、確認キー 33eに対応する採点箇所のマークの点灯画面が表示される。このため採点結果の確認が容易にできる。

[0148] つぎに、確認キー 33eに対応する採点箇所のマークの消灯を行うか否かを判断するために、確認キー 33eの押下が終了したか否力を判定する（ステップ S44)。

[0149] ステップ S44の判定の結果、確認キー 33eの押下が終了していない場合には、ステップ S44へ移行する。一方、確認キー 33eの押下が終了した場合には、マークの消灯命令を行って力もステップ S41へ移行する（ステップ S45)。

[0150] また、ステップ S41の判別の結果、いずれかのキーが押下され、そのキーが実行キ一 33dである場合には、採点の終了待ち画面を LCD31に表示するために、終了待ち画面表示命令を行う（ステップ S46)。

[0151] これにより、 LCD31には、図 20 (w)に示すように、採点の終了待ちを示す「†」が画面中央に表示される。なお、本実施形態では、終了待ち画面表示命令を行うとともに採点済み表示部 3 ljに表示データをカウントアップする命令を行うようにしている。

[0152] つぎに、採点結果を答案用紙 54に印刷するのに先立って、 FDへの採点データの保存あるいは LANケーブル 62を介して PC60への採点データの送信処理を行って力ステップ S23へ移行する（ステップ S47)。

[0153] 以上の図 13に示した印刷前処理が終了すると、図 11に戻り、採点結果を答案用紙

54に印刷するという印刷処理を行う（ステップ S23)。

[0154] この印刷処理は、図 14に詳細に示し、印刷処理は、まず、 LCD31に印刷実行中であることを示す「PRINT」という文字を表示するために、 PRINT表示命令を行う（ステツプ S 52)。

[0155] これにより、 LCD31には、図 20 (x)に示すように、「PRINT」とレ、う文字が表示される。

[0156] その後、答案用紙 54に対して採点結果の印字する準備が完了したことを条件として、 LCD31の画面中央に表示していた「 T」方向に、採点者が採点していた採点答案を画面上方へ移動させてから、採点装置が答案用紙 54が答案用紙吸入口 32近傍のストッカーにセットされているか否かを判定する（ステップ S53)。

[0157] ステップ S53の判定の結果、答案用紙 54が答案用紙吸入口 32近傍のストッカーにセットされていない場合には、ステップ S53へ移行する。一方、答案用紙 54が答案用紙吸入口 32近傍のストッカーにセットされている場合には、プリンタ部 50で答案用紙 54に採点結果を印字するために、上搬送ユニット 51の搬送ローラ 56, 52によって、答案用紙吸入口 32から下搬送ユニット 53の下搬送ユニット用紙入り口 55の中に位置する印字部 57へ向けて答案用紙 54の搬入命令を行う（ステップ S54)。

[0158] つづいて、搬入された答案用紙 54に対して採点結果の印字するように、印字命令を行う（ステップ S 55)。

[0159] すると、採点者の入力した採点結果が、搬入された答案用紙 54に対して印字される。

[0160] つぎに、印字された答案用紙 54をプリンタ部 50から搬出するために、搬出命令を行う（ステップ S56)。

[0161] この結果、印字された答案用紙 54力用紙ストッカー 12にストックされ、用紙取り出し口 13から取り出し可能な状態になる。

[0162] その後、 LCD31への PRINTという文字の表示を停止するために、表示停止命令を行ってから、図 11に示すステップ S24へ移行する（ステップ S57)。

[0163] つぎに、引き続き同内容の答案の採点を行うか、答案の採点を終了するかを判断するために、終了キー 33gが押下されたか否かを判定する（ステップ S24)。

[0164] ステップ S24の判定の結果、終了キー 33gが押下された場合には、答案の採点を終了してステップ Slaへ移行する。一方、終了キー 33gが押下されていない場合には、引き続き同じパターンフォーマットで同じ出題に対する答案の採点を行うためにステップ S 9へ移行する。

[0165] なお、プリンタ部 50に紙詰まり等が発生した場合には、ユーティリティキー 31fを押下することで、テスト印字を行えばよい。

[0166] つぎに、全ての答案に対する採点結果が各 PC60に送信された後に、 PC60相互でネットワーク 61を介して、 PC60のいずれか又は管理サーバ等で全採点結果の集計を行う。

[0167] そして、各採点機で採点された科目ごとの個人の採点結果を各個人の受験番号に対応させて集計し、合計点、順位、偏差値等を含む総合成績表を作成するためのデータ、及び個人別成績表を作成するためのデータを生成する。生成したデータはネットワーク 61を介して、各 PC60または、図示しないホスト端末に送信する。こうして、人手を介することなく各 PC60で総合成績表等の閲覧、プリント出力等行えるようにしている。

図面の簡単な説明

[0168] [図 1]本発明の実施形態の採点端末装置の前面図である。

[図 2]図 1に示す採点端末装置の背面図である。

[図 3]図 1に示す採点端末装置の上面図である。

[図 4]図 1等に示す上筐体部 14に設けられている LCD31及びキーボードユニット 33 の模式図（a)とその一部の拡大図（b)である。

[図 5]図 1等に示す採点端末装置及びこれに備えられているプリンタ部 50の側面図である。

[図 6]図 1等に示す採点端末装置本体 1を含む採点端末システムの模式的な構成を示すブロック図である。園 7]図 1等に示す自採点端末装置本体 1によって採点する答案用紙 54のパターンフォーマットの一例を示す図である。

園 8]図 7に示すパターンフォーマットの答案用紙 54に書き込まれた解答の採点結果の一例を示す図である。

園 9]図 6に示す演算制御部 65で実行されるプログラムの手順を示すフローチャートである。

園 10]図 6に示す演算制御部 65で実行されるプログラムの手順を示すフローチャートである。

園 11]図 6に示す演算制御部 65で実行されるプログラムの手順を示すフローチャートである。

[図 12]図 10に示すステップ S10の受験番号等認証処理の手順を示すフローチャートである。

[図 13]図 11に示すステップ S22の印刷前処理の手順を示すフローチャートである。

[図 14]図 11に示すステップ S23の印刷処理の手順を示すフローチャートである。

[図 15]図 9一図 14に示すプログラムを実行した場合に LCD31に表示される表示内容を示す図であり、タイトル画面（a)、 FD挿入督促画面 (b)採点用データ読出画面（ c)、採点用データ読出画面拡大図 (d)を示す。

[図 16]図 9一図 14に示すプログラムを実行した場合に LCD31に表示される表示内容を示す図であり、採点情報入力画面 (e)、採点者情報画面拡大図 (f)、採点者情報画面拡大図（g)を示す。

[図 17]図 9一図 14に示すプログラムを実行した場合に LCD31に表示される表示内容を示す図であり、採点用データ入力督促画面 (h)— (1)を示す。

[図 18]図 9一図 14に示すプログラムを実行した場合に LCD31に表示される表示内容を示す図であり、採点者情報入力画面 (m)、採点画面 (n) （q)を示す。

園 19]図 9一図 14に示すプログラムを実行した場合に LCD31に表示される表示内容を示す図であり、採点画面 (r)、明細入力督促画面 (s)— (v)を示す。

[図 20]図 9一図 14に示すプログラムを実行した場合に LCD31に表示される表示内容を示す図であり、採点終了待画面 (w)、印刷処理画面 (x)、印字準備完了画面 (y )を示す。

符号の説明

1 採点端末装置本体

10 電源スィッチ

11 FDD

12 用紙ストッカー

13 用紙取り出し口

14 上筐体部

15 下筐体部

21 電源接続コネクタ

22 LAN接続コネクタ

23 取り付けねじ

31 LCD

31 A 採点操作キー

31B ガイダンス部

31 C 設定画面

31a 開始キー

31b 前画面キー

31c 学年表示部

31d 科目表示部

31e パターンフォーマット表

31f ユーティリティキー

31g 終了キー

31h 番号表示部

31i 採点表示部

31j 採点済み表示部

31k 受験番号表示部

311 学年入力キー 2 答案用紙吸入口

3 キーボードユニット

3a テンキー

3b 採点キー

3c カーソルキー

3d 実行キー

3e 識別表示キー

3m 科目入力キー

3n 「F1」一「F4」キー

3ο アルファベットキー

3ρ 四則演算記号キー

3q 閉じるキー

0 プリンタ咅 B

1 上搬送ユニット

2 搬送ローラ

3 下搬送ユニット

4 答案用紙

5 下搬送ユニット用紙入り口6 搬送ローラ

7 印字部

1 ネットワーク

2 LANケーブル

0 PC

5 演算制御部

A 解答欄

B 解答欄

C 記載欄

D 記載欄

Claims

請求の範囲

[1] 答案用紙に設けられている解答欄のうち採点対象の解答欄に対応する領域を識別表示するとともに当該領域に対応する出題番号及び前記答案用紙に記載されている受験番号を表示する表示部と、

前記表示部に識別表示されている領域に対応する解答欄に記載されている解答の採点結果を入力する採点結果入力部と、

前記答案用紙を搬入して前記採点結果入力部によって入力された採点結果を印字して力搬出するプリンタ部とを備えることを特徴とする採点端末装置。

[2] 前記プリンタ部は、採点端末装置本体内部であって前記表示部の裏面側に設けられており、前記答案用紙の搬入元を前記表示部の上部とし、前記答案用紙の搬出先を前記表示部の下部としていることを特徴とする請求項 1記載の採点端末装置。

[3] 前記採点結果入力部によって入力された採点結果と予め設定されている配点データとに基づいて前記答案用紙に記入されている解答の点数を算出し、算出した点数を複数の採点端末装置本体が相互に接続されているネットワークに向けて出力するとともに、当該ネットワーク側から出力された他の答案用紙に記入されている解答の点数を入力する演算制御部を備えることを特徴とする請求項 1又は 2記載の採点端末装置。

[4] 前記表示部は、タツチパネル式の表示部であり、前記受験番号、前記採点を行う採点者を特定する情報、前記答案用紙に解答を記載した受験者の学年、当該受験者の試験科目、前記解答欄のフォーマットの少なくとも一つの入力又は表示を可能としていることを特徴とする請求項 1から 3のいずれか記載の採点端末装置。

[5] 請求項 1から 4のいずれか記載の採点端末装置を相互に接続して前記各採点端末装置で算出された点数を通信するネットワークと、

前記各採点端末装置と前記ネットワークとを中継して前記各採点端末装置から出力された点数を前記ネットワーク側へ送信し当該ネットワーク側から送信されてきた点数を当該各採点端末装置へ出力する情報処理装置とを備えることを特徴とする採点端末システム。

[6] 答案用紙に設けられている解答欄のうち採点対象の解答欄に対応する領域を識別表示するとともに当該領域に対応する出題番号及び前記答案用紙に記載されている受験番号を表示するように命令するステップと、

前記識別表示されている領域に対応する解答欄に記載されている解答の採点結果が入力された後に前記答案用紙を搬入して前記採点結果入力部によって入力された採点結果を印字してから搬出するように命令するステップとを採点端末装置に搭載された演算制御部に実行させることを特徴とする採点促進プログラム。

[7] 前記採点結果と予め設定されている配点データとに基づいて前記答案用紙に記入されてレ、る解答の点数を算出するように命令するステップと、

算出した前記点数を複数の採点端末装置本体が相互に接続されているネットヮークに向けて出力するように命令するステップと、

前記ネットワーク側から出力された他の答案用紙に記入されている解答の点数を入力するように命令するステップとを採点端末装置に搭載された演算制御部に実行させることを特徴とする請求項 6記載の採点促進プログラム。

[8] 前記識別表示、前記出題番号及び前記受験番号の表示を行う表示部はタツチパネル式の表示部であり、

前記受験番号、前記採点を行う採点者を特定する情報、前記答案用紙に解答を記載した受験者の学年、当該受験者の試験科目、前記解答欄のフォーマットの少なくとも一つの入力を促す画面を表示するように命令するステップ又は前記受験番号、前記採点者を特定する情報、前記受験者の学年、前記試験科目、前記解答欄のフォ一マットの少なくとも一つを表示するように命令するステップとを採点端末装置に搭載された演算制御部に実行させることを特徴とする請求項 6又は 7記載の採点促進プログラム。

[9] 答案用紙に設けられている解答欄のうち採点対象の解答欄に対応する領域を識別表示するとともに当該領域に対応する出題番号及び前記答案用紙に記載されている受験番号を表示するように命令するステップと、

前記識別表示されている領域に対応する解答欄に記載されている解答の採点結果が入力された後に前記答案用紙を搬入して前記採点結果入力部によって入力された採点結果を印字してから搬出するように命令するステップとを採点端末装置に搭載された演算制御部に実行させることを特徴とする採点促進方法。

[10] 前記採点結果と予め設定されている配点データとに基づいて前記答案用紙に記入されてレ、る解答の点数を算出するように命令するステップと、

前記ネットワーク側から出力された他の答案用紙に記入されている解答の点数を入力するように命令するステップとを採点端末装置に搭載された演算制御部に実行させることを特徴とする請求項 9記載の採点促進方法。

[11] 前記識別表示、前記出題番号及び前記受験番号の表示を行う表示部はタツチパネル式の表示部であり、

前記受験番号、前記採点を行う採点者を特定する情報、前記答案用紙に解答を記載した受験者の学年、当該受験者の試験科目、前記解答欄のフォーマットの少なくとも一つの入力を促す画面を表示するように命令するステップ又は前記受験番号、前記採点者を特定する情報、前記受験者の学年、前記試験科目、前記解答欄のフォ一マットの少なくとも一つを表示するように命令するステップとを採点端末装置に搭載された演算制御部に実行させることを特徴とする請求項 9又は 10記載の採点促進方法。