JP2523791B2 - 温風暖房機 - Google Patents

温風暖房機

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JP2523791B2 JP63141117A JP14111788A JP2523791B2 JP 2523791 B2 JP2523791 B2 JP 2523791B2 JP 63141117 A JP63141117 A JP 63141117A JP 14111788 A JP14111788 A JP 14111788A JP 2523791 B2 JP2523791 B2 JP 2523791B2
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光宏 今島
利治 石川
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は温風を用いて室内の暖房を行なう温風暖房機
に関するものである。
従来の技術 一般にこの種温風暖房機、例えばファンヒータは、第
8図に示すように本体101内に熱発生手段であるバーナ1
02を設け、このバーナ102からの燃焼ガスを本体背面に
設けた送風機103からの風と混合して温風吹出口104から
吹出し室内を暖房するようになっている。そして上記温
風吹出口104には水平方向のルーバー105を多数設けて前
記温風を略水平方向へ案内するようになっている。
発明が解決しようとする課題 しかしながら上記温風吹出口104に設けられているル
ーバー105は本体に固定されているため温風の吹出方向
を変えることができず、室内が暖まってきて使用者が顔
などに温風が当たらないようにしようと思っても使用者
本人が温風暖房機から離れるか、温風暖房機を移動させ
なければならず、部屋の状況によってはどちらもできず
に温風に当ってしまって不快感を受けることがあった。
これをさけるために温風暖房機の運転をとめると室内温
度が下がってきて寒く感じる等、快適な暖房が得られな
かった。
またルーバー105が固定されていて温風の向きが変え
られないため、強暖房時、中暖房時、弱暖房時において
室内の温度分布に大きな差異が生じるという問題があっ
た。すなわち強暖房時は送風機103からの送風が強いの
で温風が遠くまで吹出され使用者が通常使う居住空間
(天井部とか部屋の隅部を除く空間)はほぼ均一な温度
分布となるが、暖房が中、弱と弱くなるにしたがって送
風機103からの送風量も弱くなり、そのために温風のド
ラフト作用が相対的に強いものとなって温風の到達距離
が短かくなり暖房機附近のみが熱くなる温度分布むらが
生じる等、強、中、弱においてその室内温度分布に大き
な違いが生じ使用者が不快感を感じるような結果となっ
ていた。
そこで本発明者は温風吹出口に回動自在な可変翼を設
け、この可変翼を必要に応じて回動させることにより、
使用者が使用者本人に温風に当らないようにすることが
でき、また温度分布もより均一化できるものと考えた。
ところがこの場合、可変翼をほぼ垂直にして温風が使用
者に当らないようにするにしたがってそれまで温風吹出
口の上部から吹出していた比較的高温度の温風が可変翼
に案内されて温風吹出口の下部から吹出すようになり、
これがそのまま床面に当るために床面温度が異常に上昇
し、床面が変色する等の問題が発生した。
本発明はこのような問題点をも考慮してなしたもの
で、快適な暖房が得られるようにするとともに床面変色
なども起らないようにして安全性の向上をも図ることを
目的としたものである。
課題を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するため温風吹出口に熱発生
手段が発生する熱量あるいは温風量に応じて、また手動
操作によって上下方向に回転駆動される可変翼を設ける
とともに、温風が吹き出すダクト開口部の、上部開口線
は上向き円弧状のガイド片で覆い、ダクト開口部下縁付
近に略水平方向の案内片を設けたものである。
作用 本発明は上記構成によって可変翼を略垂直にして温風
が使用者の顔などに当らないようにしたり、弱暖房時に
も比較的遠くまで温風を到達させることができ、快適な
暖房が得られるとともに、比較的高温度の温風はガイド
片の円弧面に沿って発生するコアンダ効果によって温風
吹出口の上部から吹出し、比較的温度の低い温風のみが
可変翼に案内されて温風吹出口の下部から吹出すように
なる。したがって床面は変色するほどの高温にはならな
い。
実施例 以下本発明の実施例を図面を用いて説明すると、1は
暖房機本体、2はこの暖房機本体1の前面に装着した前
板で、温風吹出口3を有する。4は上記暖房機本体1内
に設けたバーナで、熱発生手段となるものであり、この
実施例では灯油を気化させて燃焼させる気化式バーナが
用いてある。5は上記バーナ4の下部を覆うバーナケー
スで、仕切板6に取付けてある。7は上記バーナ4の上
部を覆う燃焼筒で、仕切板6に立設してあり、上部開口
にはハニカム状の排ガス浄化触媒8が設けてある。9は
上記燃焼筒7を覆う如く暖房機本体1内に設けたダクト
で、前面下部に開口部9aが形成してある。10は上記ダク
ト9内に設けた遮熱板で、燃焼筒7の上部には多数の透
孔10aを形成するとともに、前側下部にはダクト9の開
口部9a上縁を覆うガイド片10bが上向き円弧状に一体形
成してある。11は前記ダクト後部に臨む如く取付けた対
流用送風機で、ファンガード12によって覆われており、
暖房機本体1外より吸い込んだ室内空気をダクト内に供
給し、このダクト9内で燃焼筒7からの燃焼ガスと混合
させて温度吹出口3より吸出すようになっている。
14は上記ダクト9の下部開口部10に設けた吹出口枠
で、両側部を暖房機本体1の両側板1aに取付けた支持金
具13(第3図参照)にビス止めしてある。この吹出口枠
14は断面凹状に形成してその底壁に開口15を形成し、こ
の開口15をダクト9の開口部9aに合致させるとともに枠
縁14aを前記前板2の内面に対接させてダクト9の開口
部9aと温風吹出口3とを連絡している。そして上記吹出
口枠開口15の下辺縁には略水平方向の案内片16が取付け
てある。
18は前記温風吹出口3の上部に位置する如く吹出口枠
14に設けた可変翼で、吹出口枠14の略上半分程度を覆う
ように巾広く形成してあり、その内面側は円弧状面18a
としてある。この可変翼18は第3図に示すようにその両
端に突設した軸19を暖房機本体側板1aに取付けた支持金
具13に貫通させて矢印dで示す如く回動自在としてあ
る。20は上記可変翼18の軸19の一方に設けた連係カム
で、ピン軸21が設けてある。23は上記可変翼18を揺動さ
せるリンク板で、上部を前記連係カム20のピン軸21に回
動自在に直結し、下部にスプリング24a、24bを取付ける
突起部23a、23bが設けてある。25はリンク板23を上下動
させる駆動用モータで、正逆回転可能なステッピングモ
ータで構成してあり、そのモータ軸には駆動用カム26を
取付け、この駆動用カム26の駆動軸27には前記スプリン
グ24a、24bを取り付けて、リンク板23の下部突起部23
a、23bと連係させてある。
28は上記燃焼部及び駆動用モータ25を制御する制御部
で、これは第4図、第5図のブロック図で示すように構
成されている。すなわち、29はサーミスタ等からなる温
度検知部、30は室内温度を設定する室温設定部、31は温
度検知部29からの信号S1と室温設定部30からの信号S2
を比較してその差に応じて例えば強、中、弱のような信
号S3を出力する比較判定部、32はこの比較判定部31から
の出力信号S3に基づいてバーナ4の燃焼量と対流用送風
機11の送風量を制御する燃焼制御部、33a、33b…はモー
タ25を駆動するスイッチで、このスイッチ33a、33b…か
らの信号に応じて可変翼駆動部34がモータ25を所定角度
回転させる。一方、第5図においては、燃焼制御部32は
燃焼量及び送風量を制御する信号S4を可変翼駆動部34に
も出力するようになっている。そして可変翼駆動部34は
上記信号S4に基づいて可変翼18の回転角を制御する信号
S5をモータ25に出力するようになっている。
以上のように構成された温風暖房機において、以下そ
の動作を説明する。
まず運転開始前、可変翼18は第7図に示すように略垂
直方向に位置している。
この状態から運転スイッチ35(第7図参照)を投入す
ると、温度検知部29ならびに室温検知部30からの出力に
基づいて発する比較判定部31からの出力S3によって燃焼
制御部32が作動し、制御信号S4を発してあらかじめ定め
られたシーケンスに従って燃焼を開始させるとともに対
流用送風機11を回転させる。そして第4図の場合は使用
者がスイッチ33a、33b…のいずれかを押せばそのスイッ
チに応じて可変翼駆動部34が信号S5を発してモータ25を
駆動し、可変翼18を所定の角度に回転させる。
すなわちモータ25の回転により第3図で示すように駆
動用カム26の駆動軸27が矢印aのように回転し、スプリ
ング24a、24bを介して連係されているリンク板23が矢印
bのように降下する。これによりリンク板23とピン軸21
で連結している連係カム20が矢印cのように回転し、こ
の連係カム20と軸19を介して一体の可変翼18が矢印dの
ように回転する。
したがって、部屋が暖まって使用者が温風を受けたく
ないと思えば、上記スイッチ33a、33b…のうちの一つを
操作して可変翼18が略垂直になるようにすればよく、こ
れにより温風は下向きに吹出されるようになって使用者
の顔などに直接温風が当らないようになる。
また第5図の場合は次のようになる。すなわち可変翼
18の回転角度は燃焼制御部32からの信号S4によって変わ
り、強の時は第2図のX、中の時はY、弱の時はZのよ
うに燃焼量ならびに対流用送風機の送風量に連動して変
化する。したがって、強燃焼・強送風の時は可変翼18が
第2図Xのように略水平になっているが、中燃焼・中送
風の時は同図Yのようになり少し下向きに傾斜する。し
たがって温風の流れは強の時よりも下向きとなって温風
は第6図のY′のようになり、従来のものより遠くまで
到達するようになる。同様に弱燃焼・弱送風になると可
変翼18はZのようにかなり下向きに傾斜するようにな
り、温風は第6図Z′のように床面に沿って流れるよう
になる。したがって温風の流速が弱くてドラフトの影響
を受けやすくてもその温風は従来のものに比べるとかな
り遠くまで到達するようになる。すなわち室内の温度分
布は強燃焼時の温度分布に近いものとなり、強、中、弱
ともほぼ似たような温度分布となる。
以上のようにして暖房が行なわれるが、次に温風の流
れを第1図、第2図を用いて詳細に説明する。まずダク
ト9内で対流用送風機11からの風と燃焼筒7から流出し
た燃焼ガスとが混合して温風となるが、ダクト上部では
燃焼ガスの量が多く高温となり、ダクト下部は燃焼筒7
の外周を廻わって該燃焼筒7と熱交換した対流用送風機
11からの温風が多く比較的低い温度となっている。そし
てダクト上部の高温の温風は第2図の斜線矢印のように
ダクト上部から温風吹出口3に向って下向きに吹出され
てくるが、可変翼18がY・Zのように垂直に近くなって
温風量が少なくなるにしたがってその大部分はコアンダ
効果によって斜線の太矢印イで示すようにダクト開口縁
部に設けた円弧状のガイド片106に附着して流れるよう
になり、可変翼18に案内されて温風吹出口3の下部から
吹出す細い斜線矢印口で示す高温の温風は少なくなる。
そして上記細い斜線矢印口で示す高温の温風は白の太矢
印ハで示す低温の温風と混合して比較的低い温度とな
り、床面を変色させるようなことはなくなる。さらに本
実施例のものでは上記太矢印ハで示す温風は案内片16に
よってその向きが少し水平方向に向けられ、温風吹出口
3から少し離れたところで床面に接するようになる。し
たがって上記温風はその間に室内空気と混合してより低
い温度となっており、床面温度は十分に低いものとな
る。
なお温風吹出口3の上部から吹出す高温の温風イは矢
印ハで示す比較的低温の温風に比べるとその量はかなり
少なく、矢印ハで示す大部分の温風が可変翼18によって
下向きに吹出されるので前述した室内温度の均一化効果
は十分に達成される。
なお上記実施例では可変翼を一枚のもので説明した
が、これは複数枚であってもよく、又その他の構成も所
期の目的を達成するものであればどのように構成しても
よい。
発明の効果 以上のように本発明の温風暖房機は、温風吹出口の可
変翼を回動させて使用者の顔などに直接温風が当らない
ようにしたり、暖房能力の強弱等に関係なく室内の温度
分布をより均一なものとすることができ、不快感のない
快適な暖房ができる。
また可変翼を略垂直方向に回転させていくにしたがっ
て比較的高温の温風は、ダクト開口上縁部に設けた円弧
状ガイド片のコアンダ効果によって温風吹出口の上部か
ら吹出すので、高温の温風が床面に触れてこれを変色さ
せるようなことがなく安心して使用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における温風暖房機の断面
図、第2図は同要部の拡大断面図、第3図は同拡大斜視
図、第4図、第5図は同制御部を示すブロック図、第6
図は作用説明図、第7図は外観斜視図、第8図は従来の
温風暖房機を示す断面図である。 1……本体、3……温風吹出口、4……熱発生手段(バ
ーナ)、7……燃焼筒、9……ダクト、9a……開口部、
10b……ガイド片、11……対流用送風機、14……吹出口
枠、18……可変翼、25……駆動手段(モータ)、28……
制御部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】温風吹出口を有する本体と、この本体内に
    設けた熱発生手段ならびにこの熱発生手段を囲む燃焼筒
    と、この燃焼筒を覆うダクトと、上記ダクト内の燃焼筒
    周囲に風を供給して前記温風吹出口より温風を吹出させ
    る送風機と、前記温風吹出口とダクト前部の開口部との
    間に設けた吹出口枠と、この吹出口枠に上下方向へ回動
    自在に設けられ、かつ前記熱発生手段が発生する熱量あ
    るいは温風量に応じて、または手動操作によって駆動さ
    れる可変翼とを備え、かつ上記ダクト前部の開口部にこ
    の開口部上縁を覆う上向き円弧状のガイド片を設け、ダ
    クトの開口部下縁附近に略水平方向の案内片を設けたこ
    とを特徴とする温風暖房機。
JP63141117A 1988-06-08 1988-06-08 温風暖房機 Expired - Lifetime JP2523791B2 (ja)

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JPH01310261A JPH01310261A (ja) 1989-12-14
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54120250U (ja) * 1978-02-13 1979-08-23
JPS61116957U (ja) * 1985-01-07 1986-07-23

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JPH01310261A (ja) 1989-12-14

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