JP3832052B2 - 温水暖房装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は温水を用いて室内の暖房を行う温水暖房装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般にこの種の温水暖房装置は図6に示すように室外に設置され温水を得る熱源機50を設け、この温水を熱源機50に内蔵する温水循環手段51により温水配管52を介して熱交換器54と温風ファン55を内蔵する室内に設置した放熱器53に循環し、温風ファン55からの送風を熱交換器54で熱交換して温風吹出口56から吹出し室内を暖房するようになっている。そして、上記放熱器53の温風吹出口56には水平方向に配設したルーバー57を多数設けて前記温風を略水平方向へ案内するようになっている。また、熱源機50側には温水温度を検出する温水温度検出器58が設けられ温水温度が所定温度以上上昇すると前記熱源機50を停止するように構成され、放熱器53側にも室温を検出する室温検出器59と室温を設定する室温設定部60が設けられ室温と設定温度の差に応じて温風ファン55の運転を制御するように構成されている。そうして、一般的には熱源機50の温水制御部62と室温制御部61の動作は独立して運転がなされる構成となっており、温水制御部62の信号で室温制御部61を制御したり、室温制御部61の信号で温水制御部62を制御するというように関連性をもたせて制御するような構成はなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記温風吹出口に設けられているルーバー57は放熱器に固定されているため温風の吹出方向を変えることができず、強暖房時、中暖房時、弱暖房時において室内に大きな温度分布を生じるという問題があった。すなわち強暖房時は温風ファンからの送風が強いので温風が遠くまで吹出され使用者が通常使用する居住空間はほぼ均一な温度分布となるが、暖房が中、弱と弱くなるにしたがって温風ファン55からの送風量も弱くなり、そのために温風のドラフト作用が相対的に強いものとなって温風の到達距離が短くなり放熱器付近のみが熱くなるという温度分布むらが生じるなど強、中、弱においてその室内温度分布に大きな違いが生じ使用者が不快感を覚えるという結果になっていた。そしてこの問題は従来からよく知られている左右方向へ向きを変えられる縦ルーバーを設けても解決できなかった。すなわち、この縦ルーバーは温風の水平方向への広がり角度を変えることができるので水平方向の温度分布を少しはよくすることができるが、強、中、弱の各暖房時における温風の到達距離を変えることができないので、結局強、中、弱暖房時における居住空間の温度分布の問題は解決しなかった。
【0004】
また、温水暖房装置は熱源機50で温水を加熱し温水経路を介して循環させ放熱器53で熱交換して温風を吹き出すというものであるが、一般的には室温が上昇し設定温度に以上になると、温風ファン55を止めて温風の吹き出しを停止するようにしている。しかし、温水は循環させているため放熱器53の熱交換器54では常に熱交換がなされており、従来のように温風吹出口が常時開口しているような構成においては、自然対流作用および輻射熱が温風吹出口より放出され室温をさらに上昇させるように作用する。このため室温は設定温度以上に上昇し使用者は暑すぎるという不快感を覚えるという結果になっていた。また、暖房負荷が小さく温水温度が所定温度まで上昇して熱源機50が停止するような場合でも従来は放熱器53を通常に運転して室内に温風を吹き出すという構成になっていた。このため、必要以上に熱量が供給される状態となって無駄な暖房運転をする結果になっていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記従来の課題を解決するため、バーナ部と、このバーナ部の燃焼により発生する燃焼熱で温水とするための温水熱交換器と、この温水熱交換器に連設し温水を循環する温水循環手段を内蔵した熱源機と、前記温水循環手段により温水の循環経路を形成する温水経路と、この温水経路の一端に設け前記温水熱交換器で加熱された温水を熱交換する熱交換器と、この熱交換器に送風して温風を吹き出す温風ファンを内蔵した放熱器を備え、前記放熱器は温風吹出口に適所を支点として上下揺動自在なる如く配設した可変翼と、被暖房空間の温度を検出する室温検出部と同被暖房空間の暖房温度を設定する室温設定部の温度差に応動して前記温風ファンの送風量を変更させるとともにこの変更と略連動して前記可変翼を上下方向に回動させる可変翼制御部とを設け、可変翼制御部は被暖房空間の温度が上昇すると送風量を弱側に変更するとともに可変翼を下向きに傾斜させて温風の向きを下方向に変えるように構成し、前記可変翼制御部は遅延要素による設定時間が経過後熱源機の運転が停止したとき放熱器に内蔵した温風ファンの動作を停止するとともに可変翼を略水平方向に回動するようにし、前記放熱器の室温検出部で検出した温度が室温設定値より所定温度以上に上昇し室温サーモOFFの状態になったとき温風ファンの動作を停止するとともに可変翼を略垂直方向に回動するように構成している。
【0006】
上記発明によれば、室温と設定温度の差に応じて温風ファンの送風量を変更して必要暖房能力を確保すると共に温風吹出口に設けた上下自在に回動する可変翼を前記温風ファンの送風量に応じて制御することで最適な温風吹出角度の設定が可能となり、強〜弱間の温度分布の差異と温風温度の差を極力少なくし、かつ弱暖房時の温風感を少なくして、常に快適な暖房が得られる。また、熱源機や放熱器の停止状態に応じて前記可変翼を制御することで、熱源機および放熱器の停止後における室温上昇現象や室温低下現象を抑制することができるものである。
【0007】
また、暖房負荷が小さい場合で温水温度が所定温度以上上昇して湯温サーモがOFFするような場合は暖房能力が大きすぎると判断して温風ファンを停止し無駄な暖房を抑制するとともに可変翼を略水平方向に回動し温風吹出口を全開にして輻射熱を利用して室温が低下するのを抑制する。また、室温が設定温度以上に上昇し、室温サーモがOFFするような場合は温風ファンを停止し可変翼を略垂直方向に回動し温風吹出口を閉塞して遮熱することで輻射による室温の上昇を抑制するようにして効率的な運転制御で常に快適な暖 房が得られるようにしている。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1記載の発明はバーナ部と、このバーナ部の燃焼により発生する燃焼熱で温水を加熱するための温水熱交換器と、この温水熱交換器に連設し温水を循環する温水循環手段を内蔵した熱源機と、前記温水循環手段により温水の循環経路を形成する温水経路と、この温水経路の一端に設け前記温水熱交換器で加熱された温水を熱交換する熱交換器と、この熱交換器に送風して温風を吹き出す温風ファンを内蔵した放熱器を備え、前記放熱器は温風吹出口に適所を支点として上下揺動自在なる如く配設した可変翼と、被暖房空間の温度を検出する室温検出部と同被暖房空間の暖房温度を設定する室温設定部の温度差に応動して前記温風ファンの送風量を変更させるとともにこの変更と略連動して前記可変翼を上下方向に回動させる可変翼制御部とを設け、可変翼制御部は被暖房空間の温度が上昇すると送風量を弱側に変更するとともに可変翼を下向きに傾斜させて温風の向きを下方向に変えるように構成し、前記可変翼制御部は遅延要素による設定時間が経過後、熱源機の運転が停止したとき放熱器に内蔵した温風ファンの動作を停止するとともに可変翼を略水平方向に回動するようにし、前記放熱器の室温検出部で検出した温度が室温設定値より所定温度以上上昇して室温サーモOFFの状態になったとき温風ファンの動作を停止すると共に可変翼を略垂直方向に回動するように構成している。
【0009】
そして、被暖房空間の温度と設定温度との差に基づいて温風ファンの送風量が設定され、かつ温風吹出口に設けた可変翼の傾斜角度が変わって温風吹出角度も変わるようになる。そのため弱送風になれば温風が下向きに吹き出されるとともに室温が上昇しているため温風のドラフトも相対的に弱いものとなって、居住空間における温風の到達距離は温風ファンの送風量の変更があっても従来のものとほとんど変わらないものとなり、各送風量における温度分布はほぼ同様なものとなるとともに温風はその流速を早くする必要がないのでそれほど強く感じることもなく、快適な暖房が可能となる。
【0010】
また、暖房負荷が小さい場合で温水温度が所定温度以上上昇して湯温サーモがOFFするような場合は暖房能力が大きすぎると判断して温風ファンを停止し無駄な暖房を抑制するとともに可変翼を略水平方向に回動し温風吹出口を全開にして輻射熱を利用して室温が低下するのを抑制する。また、室温が設定温度以上に上昇し、室温サーモがOFFするような場合は温風ファンを停止し可変翼を略垂直方向に回動し温風吹出口を閉塞して遮熱することで輻射による室温の上昇を抑制するようにして効率的な運転制御で常に快適な暖房が得られるようにしている。
【0011】
また、請求項2記載の発明は熱源機の運転が停止した時または放熱器の室温検出部で検出した温度が室温設定値に到達し室温サーモOFFの状態になったとき温風ファンの動作を停止するとともに繰り返しタイマー手段により可変翼を所定の周期で略垂直方向と略水平方向に交互に回動するように構成している。
【0012】
そして、熱源機または放熱器の運転が停止して温風ファンの動作が停止した時、上記可変翼を予め設定した周期で開閉動作を行うことにより温風吹き出し停止後の室温低下と輻射熱による室温上昇のバランスをとって効率的な運転制御を行うようにしている。
【0013】
【実施例】
以下本発明の実施例について図面に基づき説明する。
【0014】
(実施例1)
まず、図1を用いて本発明の実施例1の温水暖房装置の構成を説明する。
【0015】
1は熱源機で、バーナ部2とこのバーナ部2により加熱される温水熱交換器3と、給水用の水タンク4と温水を循環するための温水循環手段5などで構成し、燃焼用空気を給気フタ13を介して給気パイプ6より取り入れ、バーナモータ7によりバーナファン8を介してバーナ部2に送風する。燃料は別設タンク(図示せず)より燃料ポンプ9で供給し前記バーナモータ7に取り付けたフリキリファン10で霧化状にして気化筒11の内壁面に吹きつける。気化筒11は予め所定の温度に加熱されており吹き付けられた燃料は気化して前記燃焼用空気と混合してバーナ部2に供給され、この混合ガスに点火して燃焼が開始される。燃焼ガスは燃焼室12で熱交換され排気トップ14より室外に排出される。前記燃焼室12の外周には螺旋状に温水熱交換器3が巻き付けられており、この部分で温水の熱交換が行われる。温水経路は水タンク4から温水パイプ15aを介して温水循環手段5に送られ出口に接続された温水パイプ15bで前記温水熱交換器3を経由して温水パイプ15cより配管接続部16に導かれている。この配管接続部16には往きと戻りの接続口が設けられており、往き側に温水パイプ15dを用いて放熱器18の入口側に接続し、出口より温水パイプ15eで前記配管接続部16の戻り側に接続し、この戻り側と水タンク4を温水パイプ15fで接続して温水の経路を形成している。放熱器18は熱交換器19と温風ファン20とこの温風ファン20を駆動する温風モータ21と温風吹出口22に設けた可変翼23とこの可変翼23を駆動する可変翼駆動手段24などで構成し、前記温水熱交換器3で熱交換され加熱された温水を前記温水経路により循環して熱交換器19に供給し、温風ファン20で室内空気を送風することにより温風として温風吹出口22より吹き出すようにしている。25は放熱器18側に設けた操作部で運転制御部26に運転信号や温度設定信号などを送って放熱器18の運転を制御する。27は室温設定部で操作部25の設定信号により設定され、放熱器18の背面など空気取り入れ口近傍に設けられた室温検出器28と室温検出部29で求められる室温データを第1比較部30で比較しその比較結果に基づいて温風モータ21の回転数すなわち温風ファン20の送風量を設定したり、可変翼制御部31を介して可変翼駆動手段24を駆動し可変翼23の傾斜角度を制御する。また前記室温データが室温設定値より上昇する室温サーモOFFの状態になると運転制御部26を介して可変翼制御部31に信号を送り可変翼23を略垂直方向または略水平方向に回動する。32は送風量制御部で前記第1比較部30の比較結果により温風モータ21の回転数を制御し、前記可変翼23の傾斜角度制御と併せて室温分布の改善を図り、快適な居住空間を提供する。33は第1通信手段で前記運転制御部26の信号を通信線34を介して熱源機1に設けた第2通信手段35に送り熱源機1の運転制御を行う。36は燃焼制御部で前記第2通信手段35の信号で動作を開始し、燃焼制御、湯温制御、温水循環手段の運転制御などを行う。37は湯温設定部で、燃焼制御部36の設定信号により設定され、温水熱交換器3の出口に配設された湯温検出器38と湯温検出部39で求められる湯温データを第2比較部40で比較しその比較結果に基づいて燃焼量制御部41を介してモータ制御部42とポンプ制御部43に動作信号を供給しバーナモータ7と燃料ポンプ9を駆動して燃焼を行う。44は温水循環手段制御部で前記燃焼制御部36の信号により温水循環手段5を制御する。
【0016】
図2は放熱器18の詳細な構成を示す図である。本実施例は温風ファン20の吸い込み動作を用いた構成を示すもので小さい矢印で示す如く本体背面より室内空気を吸い込み、フィルター45を介して上部に配設された熱交換器19で熱交換し、温風ファン20で下部に設けた温風吹出口22より温風として室内に吹き出すようにし、温風吹出口22には可変翼23を配設し、送風量に応じて吹出角度を制御するようにしている。また、本体背面の空気吸込部近傍には室温を検出するための室温検出器28を設けている。このような構成において、室温が低いときは設定温度との差が大きくなるため温風ファン20の送風は強状態になり可変翼23は図2のXに示すように略水平の吹出角度となって、温風の吹き出し状況は図3のX’のようになる。次に、室温が上昇し送風が中状態になると可変翼23は図2のYに示すように少し下向きに傾斜する。したがって温風の流れは強送風の時よりも下向きとなって温風は図3のY’のようになり、従来のものより遠くまで到達するようになる。さらに室温が上昇して設定値に近づくと送風は弱状態となり可変翼23は図2のZに示すようにかなり下向きに傾斜するようになって、温風吹き出し状況も図3のZ’のように床面に沿って流れるようになる。そしてそのときには室温が上昇していて温風温度と室温の差は暖房開始当初に比べると小さく、相対的に温風のドラフトは弱くなっている。
【0017】
したがって温風の流速が弱くてドラフトの影響を受けやすいとしても、その温風は従来のものに比べるとかなり遠くまで到達するようになる。
【0018】
しかも、温風吹出口22を設計的に許容される本体の最下端に設けるように構成し、かつ可変翼23が温風吹出口22の上部で下向きになるように構成することで温風吹出口22の上部が図2からでも明らかなようにほぼ閉じられた状態となって温風は温風吹出口22の下部から多く吹き出すようになる。すなわち、温風が一段低い位置から吹き出すようなかたちとなる。そして可変翼23の上端と温風吹出口22との間の小さな隙間から少量の温風が吹きおろし、温風吹出口22の下部から吹き出す温風を押さえ込むようになるとともに、温風吹出口22の下部から吹き出した温風直上の温度を高いものとして温風吹出口22の下部から吹き出した温風のドラフトをさらに低減させる。
【0019】
したがって温風は一段と遠くまで到達するようになり、室内の温度分布はより強送風に近い状態となって快適な暖房が可能となる。このように強送風〜弱送風までほぼ似たような温度分布となり、また弱送風時においては温風吹出口の面積が変わらないのでその流速は比較的弱く、使用者は温風をほとんど感じないものとなる。
【0020】
次に、上記のように構成された温水暖房装置の動作について説明する。
【0021】
まず、放熱器18の操作部25により運転信号および室温設定値を入力すると、運転制御部26を介して第1通信手段33に信号が送られ、第1通信手段33と熱源機1に設けてある第2通信手段35間で通信線34を介して信号の送受信が行われる。第2通信手段35は第1通信手段33からの運転信号と放熱器18の室温設定値と室温で定まる湯温設定信号を受信し、燃焼制御部36に入力する。この信号で燃焼制御部36は湯温設定部37に湯温設定値を入力するとともに予め設定してある燃焼シーケンスに基づき各負荷制御部に動作信号を送って着火動作を行い、燃焼に移行する。同時に温水循環手段制御部44に動作信号を送って温水循環手段5を駆動させ、温水パイプ15dと温水パイプ15eで形成している熱源機1と放熱器18間の温水経路に温水を循環させる。燃焼が進み、温水熱交換器3の出口に配設した湯温検出器38と湯温検出部39で検出される湯温データが湯温設定部37で定めた所定温度に到達すると第2比較部40より燃焼制御部36に放熱器18の動作開始信号を送り、第2通信手段35から第1通信手段33に送信する。第1通信手段33はこの信号を受信して、運転制御部26に入力する。この信号で放熱器18は動作を開始し、室温設定部27の設定値と本体背面に取り付けた室温検出器28と室温検出部29で検出される室温データを第1比較部30で比較し、その比較結果に基づいて送風量制御部32に温風モータ21の回転信号設定値を送る。送風量設定部32は、この設定値に基づき動作信号を温風モータ21に出力して駆動する。温風モータ21の駆動により温風ファン20は回転し本体背面より室内空気を吸い込んで熱交換器19を通って温風吹出口22よ吹き出す。この熱交換器19を通過するとき熱交換して温風として吹き出す。同時に前記第1比較部30の比較結果は可変翼制御部31にも入力され、比較結果に応じて可変翼23の傾斜角度を設定するようにしている。この可変翼23の角度制御については前記放熱器18の構成のところで説明したので省略する。また、前記第1比較部30の比較結果は熱源機1の湯温設定を定める要素でもあるため所定の周期で運転制御部26を介して第1通信手段33より第2通信手段35に送信して湯温設定部37の設定値を更新するようにしている。例えば、室温が低く室温設定部27の設定値との差が大きいときは第1比較部30は送風量制御部32に温風モータ21の回転数設定値として最大値を入力し、送風量制御部32は送風モータ21に最大の動作信号を出力する。同時に可変翼制御部31へは可変翼23が全開になるような動作信号を入力する。つまり、可変翼23を略水平に開口し、強送風で温風を吹き出すようにする。暖房が進み、室温が上昇して室温検出器28と室温検出部29で求まる室温データと室温設定値との温度差が小さくなってくると第1比較部30は温風モータ21の回転数設定値を徐々に下げて行き送風量制御部32により温風吹出口22より吹き出される温風量を低下させる。また、この動作に連動して可変翼23の傾斜角度も下向きに変更し、温風吹き出しを下方向とする。この温風量制御と可変翼制御は予め設定した温度差の範囲内で強〜弱の範囲で行われ、前記予め設定した温度差の範囲を越えるような室温の上昇に至った場合は第1比較部30により送風量制御部32に動作停止信号を送って温風モータ21の動作を停止すると共に可変翼制御部31に可変翼23を全閉するような信号を送って略垂直方向に回動させるようにしている。
【0022】
このように、温風吹出口22に可変翼23を設けて室温と設定値の温度差に応じて傾斜角度を制御するとともに、前記動作に連動して温風ファンの送風量を制御するように構成した放熱器と、前記室温と設定値の温度差に応じて湯温の設定値を制御するよに構成した熱源機で温水暖房装置を構成することで、暖房負荷に対応した効率的な湯温制御が可能となり、かつ最適な温風吹出角度の設定が可能となり、強〜弱間の温度分布の差異と温風温度の差を極力少なくし、かつ弱暖房時の温風感を少なくして、常に快適な暖房が得られるようになる。
【0023】
(実施例2)
本発明の実施例2の温水暖房装置の構成を図4に示す。図1と同一箇所は同一番号で示し説明を省略する。
【0024】
図4に示すように上記実施例1の構成で熱源機1の燃焼が遅延要素46で定まる所定時間経過した後、温水熱交換器3の出口に設けた湯温検出器38により検出した湯温が設定値以上に上昇し運転が停止したとき放熱器18に内蔵した温風ファン20の動作を停止するとともに可変翼23を略水平方向に回動するようにし、前記放熱器18内蔵の室温検出器28で検出した室温が室温設定値より所定温度以上に上昇し室温サーモOFFの状態になったとき温風ファン20の動作を停止するとともに可変翼23を略垂直方向に回動するように構成している。例えば、放熱器18を固定の運転モードで動作させているような場合で暖房負荷が極端に小さいときは放熱器18での放熱量が少ないため湯温が設定温度以上となり湯温サーモOFFの状態となって熱源機1の運転が停止する。このように湯温サーモがOFFするような場合は暖房能力が大き過ぎる状態であり、無駄な暖房を抑制するという観点から放熱器18に内蔵している温風ファン20の動作を強制的に停止するとともに室温の低下を抑制するため可変翼23を略水平方向に回動させ温風吹出口22を全開状態として熱交換器19の輻射熱を利用して補助的に暖房を行わせるようにしている。
【0025】
また、室温負荷が小さく室温が設定温度以上に上昇して室温サーモがOFFするような場合は温風ファン20を停止し温風の吹き出しを止めるように制御しているが、このとき同時に可変翼23を略垂直方向に回動し温風吹出口22を閉塞して遮熱することで輻射による室温の上昇を抑制するようにして効率的な運転制御を行い常に快適な暖房が得られるようにしている。
【0026】
(実施例3)
本発明の実施例3の温水暖房装置の構成を図5に示す。図1と同一箇所は同一番号で示し説明を省略する。
【0027】
熱源機1の運転が停止した時または放熱器18の室温検出部29で検出した室度が室温設定値に到達しサーモOFFの状態になったとき温風ファン20の動作を停止するとともに、繰り返しタイマー手段47により可変翼23を所定の周期で略垂直方向と略水平方向に交互に回動するように構成している。
【0028】
そして、熱源機1または放熱器18の運転が停止して温風ファン20の動作が停止した後に起こる室温の低下や輻射熱による室温の上昇を可変翼23を予め設定した周期で開閉動作を行うことによりバランスよく抑制して効率的な運転制御を行うようにしている。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1記載の発明によれば、被暖房空間の温度と設定温度との差に基づいて温風ファンの送風量が設定され、かつ温風吹出口に設けた可変翼の傾斜角度が変わって温風吹出角度も変わるようになるため、特に弱側の送風時において温風が下向きに吹き出されるとともに、室温が上昇しているため温風のドラフトも相対的に弱いものとなって、居住空間における温風の到達距離は温風ファンの送風量の変更があっても従来のものとほとんど変わらないものとなり、強〜弱の各送風量における温度分布はほぼ同様なものとなるとともに、温風はその流速を早くする必要がないのでそれほど強く感じることもなく、快適な暖房が可能となる。
【0030】
また、暖房負荷が小さい場合で温水温度が所定温度以上上昇して湯温サーモがOFFするような場合は暖房能力が大きすぎると判断して温風ファンを停止し無駄な暖房を抑制するとともに可変翼を略水平方向に回動し温風吹出口を全開にして輻射熱を利用して室温が低下するのを抑制することができ、また室温が設定温度以上に上昇し、室温サーモがOFFするような場合は温風ファンを停止し可変翼を略垂直方向に回動し温風吹出口を閉塞して遮熱することで輻射による室温の上昇を抑制するようにして効率的な運転制御で常に快適な暖房を得ることができる。
【0031】
また、請求項2記載の発明によれば、熱源機または放熱器の運転が停止して温風ファンの動作が停止した時、繰り返しタイマ手段により可変翼を予め設定した周期で開閉動作を行うことにより温風吹き出し停止後の室温低下と輻射熱による室温上昇のバランスをとって効率的な運転制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の温水暖房装置の構成図
【図2】 同温水暖房装置の放熱器の構成図
【図3】 同温水暖房装置の放熱器の温風吹出状態を示す図
【図4】 本発明の実施例2の温水暖房装置の構成図
【図5】 本発明の実施例3の温水暖房装置の構成図
【図6】 従来の温水暖房装置の構成図
【符号の説明】
1 熱源機
2 バーナ部
3 温水熱交換器
5 温水循環手段
18 放熱器
19 熱交換器
20 温風ファン
22 温風吹出口
23 可変翼
27 室温設定部
29 室温検出部
47 繰り返しタイマー手段

Claims (2)

  1. バーナ部と、このバーナ部の燃焼により発生する燃焼熱で温水とするための温水熱交換器と、この温水熱交換器に連設し温水を循環する温水循環手段を内蔵した熱源機と、温水の循環経路を形成する温水経路と、この温水経路の一端に設け前記温水熱交換器で加熱された温水を熱交換する熱交換器と、この熱交換器に送風して温風を吹き出す温風ファンを内蔵した放熱器を備え、前記放熱器は温風吹出口に適所を支点として上下揺動自在なる如く配設した可変翼と、被暖房空間の温度を検出する室温検出部と同被暖房空間の暖房温度を設定する室温設定部の温度差に応動して前記温風ファンの送風量を変更させるとともにこの変更と略連動して前記可変翼を上下方向に回動させる可変翼制御部とを設け、可変翼制御部は被暖房空間の温度が上昇すると送風量を弱側に変更するとともに可変翼を下向きに傾斜させて温風の向きを下方向に変えるように構成し、前記可変翼制御部は遅延要素による設定時間が経過後、熱源機の運転が停止したとき放熱器に内蔵した温風ファンの動作を停止するとともに可変翼を略水平方向に回動するようにし、前記放熱器の室温検出部で検出した温度が室温設定値より所定温度以上上昇して室温サーモOFFの状態になったとき温風ファンの動作を停止すると共に可変翼を略垂直方向に回動するように構成した温水暖房装置。
  2. 可変翼制御部は熱源機の運転が停止した時または放熱器の室温検出部で検出した温度が室温設定値に到達しサーモOFFの状態になったとき温風ファンの動作を停止するとともに繰り返しタイマー手段により可変翼を所定の周期で略垂直方向と略水平方向に交互に回動するように構成した請求項1記載の温水暖房装置。
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