JP3864534B2 - 温風暖房機 - Google Patents

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  • Domestic Hot-Water Supply Systems And Details Of Heating Systems (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は温風暖房機の定常時の快適性を得る構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の温風暖房機は、特開平7−139747号公報に示すようなものが一般的であった。以下、その構成について図14を参照して説明する。図14に示すように、筺体1の背面上部に吸込口となる上部開口部2を、前面下部に吹き出し口となる下部開口部3を設け、上部開口部2と下部開口部3を結ぶ空気通路4の上部に上部を前方に傾斜させた主熱交換器5、下部に送風機6を配置し、主熱交換器5の上部にフインピッチが主熱交換器5のフインピッチより数倍大きい補助熱交換器7を設置し、補助熱交換器7の上方の対応する箇所に開口部8を設けるように構成されている。以上の構成で、主熱交換器5、補助熱交換器7に温水ボイラなどから温水が循環され、送風機6が回転して、上部開口部2及び開口部8から矢印のように吸い込まれた室内空気は補助熱交換器7、主熱交換器5で温められ下部開口部3より温風を矢印のように吹き出す。温度制御装置により室内空気の吸込温度が設定温度以上になれば送風機6を停止して自然対流による補助暖房を行う。室内空気温度が設定温度よりも下がると送風機6を再度運転することで室温を設定温度に維持する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記のような従来の温風暖房機では、自然対流による補助暖房の時には熱交換器で高温に加熱された空気の自然ドラフトにたよるため、空気の循環量が小さく比重の軽い暖かい空気は部屋の上部のみに溜まることになり、足元の温度よりも頭部側の上部のみの温度が高くなり、非常に不快な室内温度分布となる。また、自然対流促進のために補助熱交換器7を設けたとはいえ、本来強制通風で設計された寸法内に収納されたものであるために、自然対流による補助暖房での暖房能力量は室内暖房負荷を満足する程は得られない。そのため、比較的短時間で室内空気温度が低下して送風機6の運転の繰り返しとなり、その都度吹き出し気流の発生、停止及び、吹き出し温度の上昇、降下が頻繁に生じて不快感が生じるという課題を有していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために, 送風機と、前記送風機の吸込み側に位置する熱交換器、温風吹出しを下吹出しと上吹出しとに切換える切換え手段を有し、下吹出し時は、前記送風機の吸込みを前記熱交換器を通過した空気のみとし、上吹出し時は、前記送風機の吸込みを前記熱交換器を通過した空気と前記熱交換器をバイパスした空気とする構成としたものである。
【0005】
上記発明によれば、室温が低いときとか、戸外などで体が冷え切った体を早く暖めたい時などには、温風吹出し方向を下吹き出しに設定して送風機の全吸込み空気を熱交換器を通過させることで、吹出し温度が高くなり、体に直接高温風をあてることで、快適な採暖ができ、また暖房能力が大きいため、室温の立ち上がりが早くなる。室温が設定値近傍に達した時とか、体に直接温風を当てたくない場合は、温風吹き出し方向を上吹き出しに切り替え、同時に送風機の吸込みを熱交換器を通過した空気と熱交換器をバイパスした空気とを混合することで、吹出し温度が低くなり、温度の低い温風を強制的に上向きに吹出すことで、温風が天井面から壁面に沿って拡散して流れることになり、室内温度分布がほぼ均一になり、居住空間への気流、温度変動をほとんど感じることが無くなり、快適な暖房運転の効果が得られる。また、気流感を感じさせない状態では、同一の体感温度を得るためには気流を感じている時に比べて2〜3度低い温度にすることができるので、経済性の向上の効果も得られる。
【0006】
また、温度制御装置により室温を調節するため送風機の作動、停止を繰り返すことにより吹き出し気流の有無や吹き出し温度の高低があっても上吹き出しに設定しておけば上記と同じ効果が得られる。
【0007】
【発明の実施の形態】
上記課題を解決するため発明は、送風機と、前記送風機の吸込み側に位置する熱交換器、温風吹出しを下吹出しと上吹出しとに切換える切換え手段を備え、下吹出し時は、前記送風機の吸込みを前記熱交換器を通過した空気のみとし、上吹出し時は、前記送風機の吸込みを前記熱交換器を通過した空気と前記熱交換器をバイパスした空気となるように構成し、送風機であるクロスフローファンと、前記クロスフローファンのリアガイダーとスタビライザーとを前記クロスフローファンの回転ファンの中心軸と略同一中心軸で回転自在な構成とした回転ガイダーと、下吹出し口を有する下吹出し通路、上吹出し口を有する上吹出し通路、熱交換器と前記送風機の吸込みとの間の熱交換器側吸込み通路、前記熱交換器をバイパスするバイパス吸込み通路とを備え、上吹出し時、回転ガイダーの回転角度を変化させることで、送風機の吸込みに対して熱交換器側吸込み通路及びバイパス吸込み通路との接続比率を変化する構成とした温風暖房機である。
【0008】
そして、室温が低いときとか、戸外などで体が冷え切った体を早く暖めたい時などには、温風吹出し方向を下吹き出しに設定して送風機の全吸込み空気を熱交換器を通過させることで、吹出し温度が高くなり、体に直接高温風をあてることで、快適な採暖ができ、また暖房能力が大きいため、室温の立ち上がりが早くなる。室温が設定値近傍に達した時とか、体に直接温風を当てたくない場合は、温風吹き出し方向を上吹き出しに切り替え、同時に送風機の吸込みを熱交換器を通過した空気と熱交換器をバイパスした空気とを混合することで、吹出し温度が低くなり、温度の低い温風を強制的に上向きに吹出すことで、温風が天井面から壁面に沿って拡散して流れることになり、室内温度分布がほぼ均一になり、居住空間への気流、温度変動をほとんど感じることが無くなり、快適な暖房運転の効果が得られる。また、気流感を感じさせない状態では、同一の体感温度を得るためには気流を感じている時に比べて2〜3度低い温度にすることができるので、経済性の向上の効果も得られる。
【0009】
また、温度制御装置により室温を調節するため送風機の作動、停止を繰り返すことにより吹き出し気流の有無や吹き出し温度の高低があっても上吹き出しに設定しておけば上記と同じ効果が得られる。
【0010】
そして、送風機をクロスフローファンを採用したことで、熱交換器全面に対して均一な空気の流れを作り出すことができて熱交換器を効率良く使用することができ、また吹出し気流も均一な流れを作り出すことができる。クロスフローファンのリアガイダーとスタビライザーとを両端板で一体化し、クロスフローファンの回転ファンの中心軸と略同一中心軸で回転自在な構成とした回転ガイダーとしたことで、クロスフローファンのリアガイダーとスタビライザーの最適な位置関係を保ちつつ回転ガイダーを回転させるだけの簡単な構成で温風の上吹出し、下吹出しを気流を乱すことなく容易に選択できるため、送風機の最適効率を確保できるとともに、低騒音化がはかれる。
【0011】
そして、上吹出し時、回転ガイダーの回転角度を変化させることで熱交換器側通路を広くするとバイパス吸込み通路は狭くなり熱交換器の通風量が多くなりバイバス通風量が少なくなることで熱交換量が増加し、逆に熱交換器側吸込み通路を狭くするとバイパス吸込み通路は広くなるため熱交換器の通風量が少なくなりバイバス通風量が多くなることで熱交換量が減少するもので、回転ガイダーの回転角度を変化させるだけで熱交換量の増減が容易に可能となるため、別途の能力制御機構なしで容易に能力制御ができる。
【0012】
また、上吹出し時、バイパス吸込み通路の開口率を可変する開口率可変手段を有する構成としたものである。
【0013】
そして、上吹出し時にバイパス吸込み通路の開口率を可変する開口率可変手段を用いて能力制御を行うため、より精度の良い能力制御ができ、回転ガイダーは風回路として最適
な位置に設定できるので送風機を最適な効率で運転できる。
【0014】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
【0015】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1の温風暖房機の下吹出し時のシステムの構成図、図2は同温風暖房機の上吹出し時のシステムの構成図、図3は同温風暖房機の送風機の構成を示す正面図、図4は同温水暖房機の送風機の構成を示す斜視図、図5は同温風暖房機の暖房時の温度分布測定位置を示す図、図6は同温風暖房機の上吹出し時の図5のA面における風のながれを示す図、図7は同温風暖房機の上吹出し時の図5のB面、C面での高さ方向の温度分布図である。
【0016】
図1、図2、図3、図4において、9は暖房すべき室内側の床面および床面に近い場所に設置される温風暖房機の室内ユニット、10は外装を形成する筺体であり、筺体10の内部に送風機11、送風機11の吹出し側に筺体10の前面下部近傍に開口する下吹出し口12を有する下吹出し通路13を、筺体10の上部に開口する上吹出し口14を有する上吹出し通路15を設け、送風機11の吸込み側に筺体10の後面上部に位置する熱交換器側吸込み通路16を介して熱交換器17を、さらに熱交換器17をバイパスするバイパス吸込み通路18を配置している。
【0017】
送風機11はクロスフローフアンであり回転フアン19、リアガイダー20、スタビライザー21とを主要構成要素とし、回転ファン19の一方は駆動用のモータ22が連接され、他方はファン軸受23で支持され、リアガイダー20とスタビライザー21とは両端を端板24aと24bで一体化した回転ガイダー25を構成し、回転ファン19の中心軸と略同一中心軸で回転自在となるように端板24a、24bの端板軸受26a、26bで支持され、端板24aには回転ガイダー歯車27が固定されている。28はステッピングモータ29とステッピングモータ歯車30で構成された切換え手段であり、ステッピングモータ歯車30は回転ガイダー歯車27と噛合わされていてステッピングモータ29を駆動して回転ガイダー25を回転させ送風機11の吹出し口31を下吹出し通路13または上吹出し通路15側の位置へ切替える。
【0018】
下吹きだし時は図1に示すように送風機11の吹出し口31が下吹出し通路13の位置のときにはスタビライザー21によって上吹出し通路15が閉塞され、リアガイダー20によってバイパス吸込み通路18が閉塞される構成とする。また上吹出し時は図2に示すように送風機11の吹出し口31が上吹出し通路15の位置のときにはリアガイダー20によって下吹出し通路13が閉塞され、送風機11の吸込み口32は熱交換器側吸込み通路16とバイパス吸込み通路18の両方とに開口する構成とする。
【0019】
熱交換器17は内部に温水を流す構成とする。33はサーミスターなどで構成する室温検知手段、34は室温設定手段でありリモコン(図示せず)または筺体10に設けられた操作部(図示せず)で任意の温度設定ができる。35は室温検知手段33で検知された室温を室温設定手段34で設定された設定温度と比較する比較手段である。36は切り替え制御部であり、比較手段35の比較結果により切換え手段28の駆動制御をおこない回転ガイダー25を回転駆動することで下吹き出しか上吹き出しかの切替を行う。
【0020】
37は手動切替指令手段であり、この手動切替え指令手段37を手動操作すると比較手段35に優先して切替え制御部36に指令を出して切換え手段28の駆動制御を行い回転ガイダー25を回転駆動することで下吹出しか上吹出しかの切替えを行う。
【0021】
38は温水ボイラー本体で、温水加熱器39、加熱源であるバーナ40、バーナ40の燃焼量を制御する制御部41、シスターンタンク42、循環ポンプ43、温水加熱器39の出口温水温度を検知する温水温度検知手段44で構成される。
【0022】
次に動作、作用について、室温設定をした場合について説明する。リモコンスイッチ(図示せず)などで運転開始が行われると、まず比較手段35で室温検知手段33による室温を室温設定手段34であらかじめ設定されている設定値と比較して、比較結果を切替え制御部36へ送る、運転開始時は通常、室温は設定値よりも低いため、切替え制御部36は、送風機11の回転ガイダー25が温風吹出し方向が下吹出し通路12の位置で吸込み口32が熱交換器側吸込み通路16の位置となるように切換え手段28を駆動し、次に、循環ポンプ43が駆動され、バーナ40の燃焼がはじまり、温水加熱器39の循環水が加熱され温水温度検知手段44と燃焼量を制御する制御部41とによりバーナ40の燃焼量を制御して、あらかじめ設定された温水温度にして熱交換器17へ循環をおこなわせて、送風フアン11を運転すると熱交換器17側より吸い込まれた室内空気は熱交換器17により加熱されて温風となって床面近傍の下吹出し口12より吹き出される。
【0023】
このように、温風吹出し方向を下吹出しに設定して送風機11の全吸込み空気を熱交換器17を通過させることで、吹出し温度が高くなり、床面を十分に温め、また暖房能力が大きいため、室温を早く上昇させる。
【0024】
起動後所定時間が経過したら、比較手段35において室温検知手段33による室温検知温度を室温設定手段34による設定温度と比較して、室温が設定値近傍以下(例えば設定値-1.5度以下)の場合は吹出し方向は下向きのままで運転を継続し、室温が設定値近傍であれば吹出し方向の切り替え制御部36の指令によって切換え手段28を駆動して回転ガイダー25を図2に示す上吹出し通路15の位置で吸込み口32が熱交換器側吸込み通路16とバイパス通路18の両方とに開口する位置に回転させる。このように、温風吹出し方向を上吹出しに設定して送風機11の吸込みを熱交換器17を通過した空気と熱交換器17をバイパスした空気とを混合することで、吹出し温度が低くなり、温度の低い温風を強制的に上向きに吹出すことで、図6に示すように床面近傍より吸込まれた室内空気は低温度の温風としてほぼ真上に吹出されるために吹出し気流は天井面から壁面に沿って拡散して流れるため、床面の気流速度は非常に小さくなり、居住空間では温風吹出しによる気流をほとんど感じなくなるばかりでなく、図7に示すように室内の中央のB面、および室内ユニットより遠いC面の高さ方向の温度分布がほぼ均一であり、即ち室内全体がほぼ均一な温度分布となって、快適な暖房運転の効果が得られる。また、気流を感じさせない状態では、同一の体感温度を得るためには気流を感じている時に比べて2〜3度低い温度にできるので、経済性の向上の効果も得られる。
【0025】
このように室温が設定近傍の場合は上吹出しで運転することによって、吹き出し気流が上向きとなることにより、居住空間では温風吹き出しによる気流をほとんど感じなくなるために、快適な暖房運転が可能となる。
【0026】
室温が設定値よりも高くなると送風機11を停止し、設定値よりも低下すると送風機11は運転される。このように室温に対応して送風機11の運転を停止したり、再運転したりすると、その度に吹出し気流の発生、停止の繰返しがあったり、吹き出し温度の高低があっても上方向の吹出しとしていることで、このような変動をほとんど体に感じることがなくなり、快適な暖房運転が得られる。
【0027】
つぎに、手動切替え指令手段37に基づく動作、作用について説明する。戸外で冷え切った体を早く暖めたい時などには、室温が室温設定値近傍で上吹出しで暖房運転している場合でも、手動切替え指令手段37を操作して下吹出しに切替えると、比較手段35に優
先して切替え制御部36に指令を出すので切換え手段28の駆動制御をおこない回転ガイダー25を回転駆動することで温風吹出し方向を下吹出しに設定して送風機11の全吸込み空気を熱交換器17を通過させることで、吹出し温度を高くすることにより、体に直接高温風をあてることで、快適な採暖ができる。
【0028】
体に直接温風を当てたくない場合は、手動切替え指令手段14を操作して上吹出しに切替えると、比較手段35に優先して切替え制御部36に指令を出して切替え手段28の駆動制御をおこない回転ガイダー25を回転駆動することで吹出し方向が上向きとなり、送風機11の吸込み口32が熱交換器側吸込み通路16とバイパス吸込み通路18の両方とに開口する位置に回転させる。このように、温風吹出し方向を上吹出しに設定して送風機11の吸込みを熱交換器17を通過した空気と熱交換器17をバイパスした空気とを混合することで、吹出し温度を低くすることにより、体に直接温風を当てることなく、気流感を感じさせずに室内温度がほぼ均一な快適な暖房が得られる。
【0029】
送風機11はクロスフローファンであるので、熱交換器17の全面に対して均一な空気の流れを作り出すことができて熱交換器17を効率良く使用することができ、また吹出し気流も均一な流れを作り出すことができる。
【0030】
クロスフローファンのリアガイダー20とスタビライザー21とを両端板24a、24b、で一体化し、前記クロスフローファンの回転ファン19の中心軸と略同一中心軸で回転自在な構成とした回転ガイダー25としたことで、クロスフローファンのリアガイダー20とスタビライザー21の最適な位置関係を保ちつつ回転ガイダー25を回転させるだけの簡単な構成で温風の上吹出し、下吹出しを気流を乱すことなく容易に選択できるため、送風機11の最適効率を確保できるとともに、低騒音化がはかれる。
【0031】
下吹出し時は、スタビライザー21で上吹出し通路15を閉塞し、リアガイダー20でバイパス吸込み口18を閉塞する構成としたことで、下吹出し時に閉塞すべき上吹出し通路15とバイパス吸込み通路18とを下吹出し時に位置するスタビライザー21とリアガイダー20とで閉塞することができるため、別個に閉塞機構を設ける必要が無くなり、構造を簡素化できる。
【0032】
上吹出し時は、リアガイダー20で下吹出し通路13を閉塞する構成としたことで、上吹出し時に閉塞すべき下吹出し通路13を上吹出し時に位置するリアガイダー20で閉塞することができるため、別個に閉塞機構を設ける必要が無くなり、構造を簡素化できる。
【0033】
(実施例2)
図8は本発明の実施例2の温風暖房機の上吹出し時のシステムの構成図、図9は同温風暖房機の下吹出し時のシステムの構成図、図10は同温風暖房機の主要部の構成斜視図である。
【0034】
本実施例2において、実施例1と異なる点はスタビライザー21が比較的小さくて下吹出し時にスタビライザー21で上吹出し通路15を閉塞できない場合であり、上吹出し通路15と熱交換器側吸込み通路16とを仕切る隔壁45を支持軸46を中心に可動できる構成とし、回転ガイダー歯車27と噛合せられた隔壁移動伝達機構47を有することである。なお、実施例1と同一符号の部品は同一構造を有するので、説明は省略する。
【0035】
次に動作、作用を説明する。図8に示す上吹出し時は図1に示す実施例1と同一の構成であり、上吹出しから下吹出しに切替える時に、切替え手段28のステッピングモータ29を駆動することでステッピングモータ歯車30が回転ガイダー歯車27を動かすことで回転ガイダー25を下吹出しの位置に移動させ、一方回転ガイダー歯車27と噛合わされ
た隔壁移動伝達機構47によって隔壁45は図9に示すように上吹出し通路15を閉塞する位置へ移動される。
【0036】
このように、上吹出し通路15と熱交換器側吸込み通路16とを仕切る隔壁45を下吹出し時は、前記回転ガイダー25の回転移動と連動して上吹出し通路15を閉塞する位置へ移動することで、下吹出し時の送風機11の吸込みとなる熱交換器側吸込み通路16が広くなり、送風機11の吸込み抵抗が減少して騒音を低減でき、送風機動力が少なくなるため省エネルギーとなる。
【0037】
(実施例3)
図11は本発明の実施例3のシステムの構成図である。
【0038】
本実施例3おいて、実施例1と異なる点は上吹出し時、回転ガイダー25の回転角度を変化させるための回転角度制御部48を有していることである。なお、実施例1と同一符号の部品は同一構造を有するので、説明は省略する。
【0039】
次に動作、作用を説明する。上吹出し時に比較手段35において室温検知手段33による室温検知温度を室温設定手段34による設定温度と比較して、室温が設定値よりも低下して暖房能力を増加させる必要が生じたときに回転角度制御部48の指令によって切換え手段28を駆動して回転ガイダー25を図11に示す回転ガイダー25を熱交換器側吸込み通路16が広くなる方向へ回転させ、逆に室温が設定値よりも高くなり暖房能力を減少させる必要が生じた場合は回転ガイダー25を熱交換器側吸込み通路16が狭くなる方向へ移動させる。
【0040】
このように、上吹出し時、室温設定値に対する室温の変動に応じて回転角度制御部48により、回転ガイダー25の回転角度を変化させることで熱交換器側通路16を広くするとバイパス吸込み通路18は狭くなり熱交換器17の通風量が多くなりバイバス通風量が少なくなることで熱交換量が増加し、逆に熱交換器側吸込み通路16を狭くするとバイパス吸込み通路18は広くなるため熱交換器17の通風量が少なくなりバイバス通風量が多くなることで熱交換量が減少するもので、回転ガイダー25の回転角度を変化させるだけで熱交換量の増減が容易に可能となるため、別途の能力制御機構なしで容易に能力制御ができる。
【0041】
(実施例4)
図12は本発明の実施例4のシステムの構成図である。
【0042】
本実施例4おいて、実施例1と異なる点はバイパス吸込み通路18の開口率を可変するために上下に移動する遮蔽板49と遮蔽板49を移動させるための移動手段50で構成される開口率可変手段51を有するものである。なお、実施例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。
【0043】
次に動作、作用を説明する。上吹出し時に室温が設定温度よりも低下して暖房能力を増加させる必要が生じたときに移動手段50により遮蔽板49をバイパス吸込み通路18が狭くなる方向へ移動させ、逆に暖房能力を減少させる必要が生じた場合はバイパス吸込み通路18をバイパス吸込み通路18が広くなる方向へ移動させる。
【0044】
このように、上吹出し時にバイパス通路18の開口率を可変する開口率可変手段51を用いて能力制御を行うため、より精度の良い能力制御ができ、回転ガイダー25は風回路として最適な位置に設定できることで送風機11を最適な効率で運転できる。
【0045】
(実施例5)
図13は本発明の実施例5のシステムの構成図である。
【0046】
本実施例5おいて、実施例4と異なる点はバイパス吸込み通路18の開口率を可変するための開口率可変手段51として軸中心に回転移動する遮蔽板52としたものである。なお、実施例4と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。
【0047】
次に動作、作用を説明する。上吹出し時に室温が設定温度よりも低下して暖房能力を増加させる必要が生じたときに遮蔽板52をバイパス吸込み通路18が狭くなる方向へ回転移動させ、逆に暖房能力を減少させる必要が生じた場合はバイパス吸込み通路18をバイパス吸込み通路18が広くなる方向へ回転移動させる。
【0048】
このように、上吹出し時にバイパス吸込み通路18の開口率を可変する開口率可変手段51を用いて能力制御を行うため、より精度の良い能力制御ができ、回転ガイダー25は風回路として最適な位置に設定できることで送風機11を最適な効率で運転できる。
【0049】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、発明によれば、温風吹出し方向を下吹き出しに設定して送風機の全吸込みを熱交換器を通過させることで、吹出し温度が高くなり、体に直接高温風をあてることで、快適な採暖ができ、また暖房能力が大きいため、室温の立ち上がりが早くなる。
【0050】
また、上吹出し時、回転ガイダーの回転角度を変化させることで、前記送風機の吸込みに対して前記熱交換器側吸込み通路及びバイパス吸込み通路との接続比率を変化させる回転角度制御部を設けることで、上吹出し時、回転ガイダーの回転角度を変化させて熱交換器側通路を広くするとバイパス吸込み通路は狭くなり熱交換器の通風量が多くなりバイバス通風量が少なくなるので熱交換量が増加し、逆に熱交換器側吸込み通路を狭くするとバイパス吸込み通路は広くなるため熱交換器の通風量が少なくなりバイバス通風量が多くなるので熱交換量が減少し、回転ガイダーの回転角度を変化させるだけで熱交換量の増減が容易に可能となり、別途の能力制御機構なしで容易に能力制御ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の温風暖房機の下吹出し時のシステムの構成図
【図2】 同温風暖房機の上吹出し時のシステムの構成図
【図3】 同温風暖房機の送風機の構成を示す図
【図4】 同温風暖房機の送風機の構成を示す斜視図
【図5】 同温風暖房機の暖房時の温度分布測定位置を示す図
【図6】 同温風暖房機の上吹出し時の図5のA面における風の流れを示す図
【図7】 同温風暖房機の上吹出し時の図5のB面、C面の高さ方向の温度分布図
【図8】 本発明の実施例2における温風暖房機の上吹出し時のシステムの構成図
【図9】 同温風暖房機の下吹出し時のシステムの構成図
【図10】 同温風暖房機の主要部の構成斜視図
【図11】 本発明の実施例3におけるシステムの構成図
【図12】 本発明の実施例4におけるシステムの構成図
【図13】 本発明の実施例5におけるシステムの構成図
【図14】 従来の温風暖房機の構成図
【符号の説明】
11 送風機
12 下吹出し口
13 下吹出し通路
14 上吹出し口
15 上吹出し通路
16 熱交換器側吸込み通路
17 熱交換器
18 バイパス吸込み通路
19 回転ファン
20 リアガイダー
21 スタビライザー
24a、24b 端板
25 回転ガイダー
28 切換え手段
32 送風機の吸込み口
45 隔壁
48 回転角度制御部
51 開口率可変手段

Claims (2)

  1. 送風機と、前記送風機の吸込み側に位置する熱交換器と、温風吹出しを下吹出しと上吹出しとに切換える切換え手段とを備え、下吹出し時は、前記送風機の吸込みを前記熱交換器を通過した空気のみとし、上吹出し時は、前記送風機の吸込みを前記熱交換器を通過した空気と前記熱交換器をバイパスした空気となるように構成し、前記送風機であるクロスフローファンと、前記クロスフローファンのリアガイダーとスタビライザーとを両端板で一体化し、前記クロスフローファンの回転ファンの中心軸と略同一中心軸で回転自在な構成とした回転ガイダーと、下吹出し口を有する下吹出し通路、上吹出し口を有する上吹出し通路、熱交換器と前記送風機の吸込みとの間の熱交換器側吸込み通路、前記熱交換器をバイパスするバイパス吸込み通路とを備えた温風暖房機において、上吹出し時、回転ガイダーの回転角度を変化させることで、送風機の吸込みに対して熱交換器吸込み通路及びバイパス吸込み通路との接続比率を変化する構成とした温風暖房機。
  2. 送風機と、前記送風機の吸込み側に位置する熱交換器と、温風吹出しを下吹出しと上吹出しとに切換える切換え手段とを備え、下吹出し時は、前記送風機の吸込みを前記熱交換器を通過した空気のみとし、上吹出し時は、前記送風機の吸込みを前記熱交換器を通過した空気と前記熱交換器をバイパスした空気となるように構成し、前記送風機であるクロスフローファンと、前記クロスフローファンのリアガイダーとスタビライザーとを両端板で一体化し、前記クロスフローファンの回転ファンの中心軸と略同一中心軸で回転自在な構成とした回転ガイダーと、下吹出し口を有する下吹出し通路、上吹出し口を有する上吹出し通路、熱交換器と前記送風機の吸込みとの間の熱交換器側吸込み通路、前記熱交換器をバイパスするバイパス吸込み通路とを備えた温風暖房機において、上吹出し時、バイパス吸込み通路の開口率を可変する開口率可変手段を有する構成とした温風暖房機。
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