JP2523621B2 - 磁気デイスク装置 - Google Patents

磁気デイスク装置

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JP2523621B2
JP2523621B2 JP62093044A JP9304487A JP2523621B2 JP 2523621 B2 JP2523621 B2 JP 2523621B2 JP 62093044 A JP62093044 A JP 62093044A JP 9304487 A JP9304487 A JP 9304487A JP 2523621 B2 JP2523621 B2 JP 2523621B2
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magnetic
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浩之 三橋
正美 鈴木
冨男 鈴木
博 西田
高橋  毅
和夫 中越
淳 成瀬
裕司 西村
道弘 中西
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Hitachi Ltd
Hitachi Computer Equipment Co Ltd
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Hitachi Ltd
Hitachi Computer Equipment Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、磁気ディスク装置に係り、特に情報の書き
込み、読み出しに悪影響を及ぼす振動を最小とできる吸
振手段を有する磁気ディスク装置に関する。
〔従来の技術〕
従来の可動ヘッド型磁気ディスク装置においては、サ
ーボコントロールにより磁気ヘッドを磁気ディスク面上
の所望トラックに位置決めしている。この場合、磁気デ
ィスク面上の特定情報の読み出し要求があり次第、読み
出し時間を短かくするため、磁気ヘッドは磁気ヘッドの
半径方向に急速に移動する必要がある。したがって、磁
気ヘッドの移動、及び位置決めを行うためのヘッド駆動
用ボイスコイルモータとしては、比較的高出力のものが
用いられる。
ところが、ベースに固定された高出力のボイスコイル
モータがその急速な加減速制御による衝撃反力を受け、
その反力により磁気ディスク装置の振動を生じ磁気ヘッ
ドの位置決め精度が低下する。
このような問題は、記録密度の増大にともない、ます
ます重大な問題となりつつある。この問題に対処した従
来の装置では、実用新案公開昭54−130408号公報に記載
のように、振動方向に平行な面で、ダイピングマスと振
動体との摩擦作用により吸振作用を行っている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記従来技術による振動吸収機構は、ダイピングマス
とボイスコイルモータとの動的摩擦力にたよっているた
め、摩擦作用という不安定な要因により支配され、安定
な振動減衰作用を得ることは困難である。
本発明の目的は従来の様に摩擦減衰作用を用いること
なく、磁気ディスク装置の安定な振動減衰作用を得るこ
とであり、これにより磁気ヘッド位置決め精度の大巾な
向上を達成することを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的は、摩擦作用によらぬ振動吸収手段を付加す
ることにより達成される。例えば、ボイスコイルモータ
の加振力を他の可動体に伝え、ボイスコイルモータ自身
の振動を小さくすることが可能である。具体的に述べれ
ば、本発明による振動吸収手段は、ボイスコイルモータ
の駆動力作用方向に沿って移動可能な付加質量部材と、
該付加質量部材を該駆動力作用方向に垂直な面(以下、
「接触面」と記す)に押圧する押圧手段によって、前記
目的が達成される。
〔作用〕
本発明の原理を以下説明する。振動方向に対し、垂直
な接触面にて付加可動質量を取り付けた場合、運動エネ
ルギ保存の法則により、振動体の運動エネルギは小さく
なる。以下この作用につき説明する。
例えば、第3図のモデルを考えてみる。質量m1の物体
Aが速度υで運動していて、質量m2の物体Bは静止し
ているとき、AがBに完全弾性衝突をした場合、衝突後
のAの速度をυ′、Bの速度をυ′とすると、運動
エネルギ保存の式は以下となる。
このとき、衝突後のBの運動エネルギは、 となる。今、第4図のように質量m3の物体CがBと接触
して静止しているとき、同様にAが速度υで運動して
いて、Bに完全弾性衝突をした場合、衝突後のAの速度
をυ″、Bの速度をυ″、Cの速度をυ″とする
と、運動エネルギ保存の式は以下となる。
このとき、衝突後のBの運動エネルギは、 となる。
この2つの場合を比べると、衝突前の運動エネルギは
両方とも であるから、この運動エネルギが、A,Bに分かれるよ
り、A,B,Cに分かれる方がBにかかる運動エネルギは小
さい。
ここで、Aをアクチュエータが駆動しているときの反
作用、Bを振動体(磁気回路)、Cを可動質量と考える
と、ボイスコイルモータの運動エネルギを可動質量をつ
けることにより小さくすることができる。この現象は例
えば硬貨を接触させて1列に並べ、1方の端に別の硬貨
を衝突させる第6図の実験において、衝突後、中央の硬
貨には何ら動的変化がなく、他方の端の硬貨のみが、衝
突した硬貨と同じ速度υで動き出ることからも理解でき
る。以上本発明の原理について説明したが、本発明は前
記原理とは別の何んらかの力学的運動が作用しているこ
とも考えられるが、これについては、現在解明できてい
ないのが現状である。ただ概念的に述べると、前記従来
の動的摩擦が、例えば、ブランコに乗った子供が足で制
動をかける原理であるのに対し、本発明は、ブランコの
後に立った大人(付加質量)がブランコを止めながら近
づき(バネにより)、振動を徐々に減少させるものに類
似しているものと考えられる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面を用いて詳細に説明す
る。
第1図及び第2図は、本実施例による振動吸収手段を
使用した磁気ディスク装置の構造、第5図は可動質量7
とスプリング8、ブッシュ9の取付状態の断面図であ
る。第1図に模式図、第2図に実装図を示す。磁気ディ
スク2はスピンドル1により支持されモータ(図示せ
ず)により回転する。磁気ヘッド3は、アクチュエータ
4により支持され、アクチュエータ4の後方には可動コ
イル5が設けられ、これが磁気回路6に挿入されて通電
により付勢され、電磁駆動力を発生してアクチュエータ
4を位置決め駆動する。アクチュエータ4が駆動してい
るときの反作用が、磁気回路6に伝わる。この振動の振
幅を小さくするため、振動方向に対し、垂直な接触面に
可動質量7をスプリング8、ブッシュ9、ネジ10によ
り、磁気回路6に取り付ける。第5図において、可動質
量7のAの長さよりブッシュ9のBの方が長いため、7
はスプリング8により一定の静的力で押し付けられてい
て振動方向に自由に動くことができ、また、ダッシュポ
ッド11が設けられている。これにより吸振作用を行うこ
とができる。アクチュエータ4が可動コイル5の発生す
る電磁駆動力により、方向Dに位置決め駆動されると
き、磁気回路6はその駆動反力fを受ける。しかし、駆
動反力fの大部分は、ただちに可動質量7へ伝達され、
可動質量7は押付け用のスプリング8がたわんで駆動反
力と釣り合うだけの位置xまで移動する。従って磁気回
路6は駆動反力fの伝達経路としての役割を荷うのみで
あり、第6図に示した中央の硬貨と同じく何ら変位を示
さない。駆動反力fは可動質量7の運動エネルギに変換
され、さらに1部は、ダッシュポッド11にて消費減衰さ
れ、残りはスプリング8の弾性エネルギへと変換され
る。以上の様に磁気回路6の変位が発生しないので、ス
ピンドル1および磁気ディスク2にも振動が伝わらず、
磁気ヘッド3の位置決め精度の低下を防止できる。本発
明の主旨は磁気ヘッドの駆動反力を減衰させることであ
るから第4図の硬貨と同じく、力の伝達経路を同一直線
上に並べておくことが望ましく本実施例においてアクチ
ュエータ4の主軸、磁気回路6の主軸および、可動質量
7、スプリング8の主軸はすべて同一直線上にある。こ
の様に駆動反力の作用方向に対して垂直な接触面を持つ
可動質量を設け、振動体と可動質量との力の伝達を従来
の様に摩擦力というエネルギ・ロスを伴なう方法で行な
うのでなく、完全弾性衝突に近いエネルギロスの小さい
方法で力の伝達を行なうという点が本発明の特徴であ
る。この場合には、駆動反力のエネルギは、摩擦熱とし
て消費されるのでなく、押付用スプリングのたわみによ
る弾性エネルギとして蓄積されることになる。本実施例
によれば、押付けスプリング8の他にダンシュポッド11
を設け、これによってエネルギの1部を消費することで
駆動反力fの繰り返し周波数とスプリング8との共振に
よるエネルギの異常増巾をも防止しており、これにより
常に安定な吸振作用を実現することができる。第7図に
は、本実施例を磁気ディスク装置に適用した時としない
時のヘッド位置信号を示す。本発明適用前のもの(a)
と比較して、適用した時のもの(b)の位置決め動作時
の残留振動が大巾に減少していることがわかる。本実施
例によれば、あらゆる波長の振動に対し、安定な振動減
衰効果を得ることができ、しかも、構造も質量とスプリ
ングおよびダッシュポッドより成る簡単なもので良い。
以上述べた様に本発明によれば、前記構成により第7
図(a)及び(b)に比較したごとき効果が得られる。
これは前記従来技術の欄に記載した動的摩擦を利用した
振動吸収手段に比べると、摩擦による摩耗がないため安
定的な減衰作用が得られると共に、摩耗による塵埃が磁
気ディスク及び磁気ヘッドに飛散して記録面を破損する
等の障害も防止できる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、振動方向に垂直な平面に可動質量を
一定の静的力で押し付けることにより吸振作用を生み、
情報の書き込み、読み出しに悪影響を与える振動を吸収
し、磁気ディスク装置の位置決め精度を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、本発明の一実施例による磁気ディ
スク装置の断面図及び斜視図、第3図及び第4図は可動
質量の作用モデル図、第5図は可動質量の断面図であ
る。また第6図は可動質量の吸振作用を説明する硬質の
衝突実験を示す図である。第7図は本発明を適用した磁
気ディスク装置のヘッド位置決め信号を、従来のものと
比較して示す図である。 1……スピンドル、2……磁気ディスク、 3……磁気ヘッド、4……アクチュエータ、 5……可動コイル、6……磁気回路、 7……可動質量、8……スプリング、 9……ブッシュ、10……ネジ、 11……ダッシュポッド、f……駆動反力、 D……位置決め方向、x……可動質量の変位。
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 冨男 小田原市国府津2880番地 株式会社日立 製作所小田原工場内 (72)発明者 西田 博 小田原市国府津2880番地 株式会社日立 製作所小田原工場内 (72)発明者 高橋 毅 小田原市国府津2880番地 株式会社日立 製作所小田原工場内 (72)発明者 中越 和夫 小田原市国府津2880番地 株式会社日立 製作所小田原工場内 (72)発明者 成瀬 淳 小田原市国府津2880番地 株式会社日立 製作所小田原工場内 (72)発明者 西村 裕司 小田原市国府津2880番地 株式会社日立 製作所小田原工場内 (72)発明者 中西 道弘 小田原市国府津2880番地 株式会社日立 製作所小田原工場内

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気ディスクを回転保持するスピンドル
    部、磁気デイスク面の情報を書き込み、読み出しを行う
    磁気ヘッド、及び当該磁気ヘッドの移動と位置決めを行
    うアクチュエータ部、駆動力を発生して前記アクチュエ
    ータ部を駆動させる駆動部、これら機構部材を固定支持
    し、前記磁気ディスクと磁気ヘッドとの相対位置決めの
    基準となるベースと、これら構成部材を外部の雰囲気よ
    り密閉保護するカバーより成る磁気ディスク装置におい
    て、前記駆動部は、駆動力の作用方向に対して垂直な接
    触面に、前記駆動力作用方向に沿って実質上、前記アク
    チュエータの主軸及び前記駆動部の主軸と一致するよ
    う、その主軸を配置した移動可能な可動質量と、該可動
    質量を該接触面に一定の押圧力をもって押圧するスプリ
    ングと、前記可動質量の移動のエネルギーを吸収すべく
    配置されたダッシュポッドとを有する磁気ディスク装
    置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5794961A (en) * 1980-12-01 1982-06-12 Hitachi Ltd Magnetic disk storage device
JPS58175167A (ja) * 1982-04-08 1983-10-14 Fujitsu Ltd 磁気デイスク装置

Patent Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPS58175167A (ja) * 1982-04-08 1983-10-14 Fujitsu Ltd 磁気デイスク装置

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