JP2523208Y2 - 蓋つき保温コップ - Google Patents

蓋つき保温コップ

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JP2523208Y2
JP2523208Y2 JP1991001323U JP132391U JP2523208Y2 JP 2523208 Y2 JP2523208 Y2 JP 2523208Y2 JP 1991001323 U JP1991001323 U JP 1991001323U JP 132391 U JP132391 U JP 132391U JP 2523208 Y2 JP2523208 Y2 JP 2523208Y2
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裕明 松裏
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願考案は、比較的少量の液体を
収容するのに適した金属製真空二重壁構造の蓋つき保温
コップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】弁当等の喫食時に飲むお茶(あるいはコ
ーヒー)は、例えば200ml程度の比較的少量あれば
充分であるが、従来から市販されている携帯用のボトル
は、小さいものでもかなりの容量(例えば最小容量が3
00ml程度)があり、その分、ボトルの外形が大きく
なって持ち運びが不便になる(カバンなどに入れると嵩
ばる)とともに、胴部外径が大きくなって注液時にボト
ルを把持しにくくなるという問題があった。
【0003】又、従来のボトルにおいては、一般に、容
器体の開口部を栓体で密栓し、さらに該栓体の外側をコ
ップ兼用の蓋で覆蓋して、容器体開口部の口縁がゴミや
ホコリなどで汚れるのを防止するとともに、飲用時にそ
の蓋をコップとして使用できるようにしているが、この
ようにコップ兼用の蓋を備えたボトルでは、部品数が多
くなってコスト高になり、しかも注液時に蓋と栓体とを
開放させる必要があってその注液操作が面倒となるとい
う問題があった。
【0004】尚、お茶やコーヒーなどの液体を保温する
小容器として、従来から金属製真空二重容器製の、いわ
ゆるマグカップが知られているが、このマグカップは密
栓することができないために携帯用としては不向きであ
る。
【0005】
【考案の目的】本願考案は、上記した従来のボトルの問
題点に鑑み、携帯可能で且つ保温性を有する容器体をそ
のままコップとして使用でき、且つ栓体を開放するだけ
で容器体内の液体を飲用できるとともに飲用時において
口当て部に唇を安定した状態で当てることができ、さら
に蓋を省略したものであっても容器体開口部が汚れない
ようにでき、しかも閉栓状態において容器体の口当て部
にゴミやホコリが侵入しにくくなるようにするととも
に、飲用時に容器体を持ち易くした蓋つき保温コップを
提供することを目的とするものである。
【0006】
【目的を達成するための手段】本願の請求項1の考案の
蓋つき保温コップは、円筒形状で胴部を片手で把持でき
る外径寸法とした外容器に内容器を収容して該外容器と
内容器の両開口部を溶着し且つ該外容器と内容器の間を
真空としてなる金属製真空二重壁構造の容器体を備え、
該容器体における外容器と内容器の上端接合部を形成す
る開口部(12)の口径を内容器(3)の胴部内径と略
胴径に形成したコップ形状体をなし、前記開口部(1
2)を形成する上端接合部を所定の高さを有した重合壁
とし且つ外容器における重合壁の直下部分を外向き下降
する傾斜壁としてこれらの重合壁部分と傾斜壁部分とで
口当て部を形成する一方、容器体の開口部に栓体を螺合
する雌ネジを形成し、栓体に、栓体螺合状態において外
容器の重合部の外側を被覆する環状の口縁部カバーを形
成し、該口縁部カバーは、栓体螺合状態において下端を
外容器の傾斜壁に近接させ且つ該下端外径を外容器の胴
径とほぼ同径としたことを特徴としている。
【0007】又、本願の請求項2の考案の蓋つき保温コ
ップは、上記請求項1の蓋つき保温コップにおいて、容
器体の胴部の外面に把持体を巻付けて取付けたことを特
徴としている。
【0008】
【作用】本願請求項1の考案の蓋つき保温コップによれ
ば次のような作用がある。
【0009】(1) 円筒形状の外容器とその内部に収
容された内容器からなる金属製真空二重壁構造の容器体
と、該容器体の開口部を閉塞する栓体とで構成している
ので、容器体内部に収容した液体を保温できる。
【0010】(2) 特に容器体は、外容器と内容器の
上端接合部を形成する開口部(12)の口径を内容器
(3)の胴部内径と略胴径に形成したコップ形状体をな
し、栓体を取外せば容器体内に収容されている液体をそ
のまま(容器体をコップとして)飲用でき、そのとき、
容器体の胴部は片手で把持できる外形寸法となっている
ので、該容器体を容易に把持できる。
【0011】(3) 容器体における外容器と内容器の
上端接合部を前記開口部(12)を形成する上端接合部
を所定の高さを有した重合壁とし且つ外容器における重
合壁の直下部分を外向き下降する傾斜壁として、該重合
壁と傾斜壁とで口当て部を形成しているので、飲用時に
下唇を面状の傾斜壁に当てた状態で行え、該傾斜壁が唇
の位置決め用として作用する。
【0012】(4) 容器体の内外二重壁(外容器と内
容器)間に真空の空所が設けられるのを利用して口当て
部となる外容器上部の傾斜壁を形成でき、該口当て部と
なる傾斜壁を特別な部材で形成する必要がない。
【0013】(5) 栓体には、栓体螺合状態におい
て、外容器の重合部の外側を被覆する環状の口縁部カバ
ーを形成しているので、該口縁部カバーによって開口部
の口縁にゴミやホコリなどが付着しにくくなる。
【0014】(6) 特に、栓体の口縁部カバーは、栓
体螺合状態において下端を外容器の傾斜壁に近接させ且
つ下端外径を外容器の胴径とほぼ同径としているので、
栓体外側面と容器体外側面とが段差なしに連続して、容
器体の口当て部にゴミやホコリが侵入しにくくなる。
【0015】又、本願請求項2の考案の蓋付き保温コッ
プによれば、容器体の胴部外面に把持体を設けているの
で、容器体を手で把持したときに滑りにくくなる。
【0016】
【考案の効果】本願請求項1の考案の蓋付き保温コップ
では、次のような効果がある。
【0017】(a) 容器体が金属製真空二重壁構造と
なっているので、容器体内の液体の保温効果が良好とな
る。
【0018】(b) 容器体が片手で把持できる外径と
なっているのと相俟ってとくに容器体は、外容器と内容
器の上端接合部を形成する開口部(12)の口径を内容
器(3)の胴部内径と略胴径に形成したコップ形状体を
なし、栓体を取外せば容器体をコップとして使用でき、
そのまま容器体内部の液体を飲用できて、飲用時の取扱
いが簡単となる。
【0019】(c) 容器体上部の重合壁と傾斜壁とで
口当て部を形成しているので、飲用時に下唇を面状の傾
斜壁に当てた状態で行え、該傾斜壁が唇の位置決め用と
なって安定した状態で飲用できる。
【0020】(d) 容器体の内外二重壁(外容器と内
容器)間に真空の空所が設けられるのを利用して口当て
部となる外容器上部の傾斜壁を形成でき、該口当て部と
なる傾斜壁を簡単な構成で形成できる。
【0021】(e) 栓体螺合状態において、栓体に設
けた口縁部カバーが外容器の重合部の外側を被覆してい
るので、例えばこの蓋つき保温コップをカバン内に入れ
た場合でも、該口縁にゴミやホコリなどが付着すること
がなくなり、蓋を省略したものであっても衛生面で良好
となる。
【0022】(f) 特に、栓体螺合状態において、栓
体の口縁部カバーの下端が外容器の傾斜壁に近接し且つ
下端外径を外容器の胴径とほぼ同径としているので、栓
体外側面と容器体外側面とが段差なしに連続し、容器体
の口当て部にゴミやホコリが侵入しにくくなって衛生面
でより一層良好となる。
【0023】又、本願請求項2の考案の蓋つき保温コッ
プでは、容器体胴部の外面に把持体を巻付けているの
で、該把持体部分を把持すれば容器体が滑らなくなって
持ち易くなるという効果がある。
【0024】
【実施例】図1〜図7を参照して本願考案のいくつかの
実施例を説明すると、図1及び図2には本願考案の第1
実施例、図3には同第2実施例、図4には同第3実施
例、図5及び図6には同第4実施例の蓋つき保温コップ
が示されている。又、図7は従来の金属製容器の加工方
法を示す図で、後述するように本願実施例の金属製容器
加工方法と対比するためのものである。
【0025】図1及び図2に示す第1実施例の蓋つき保
温コップは、外容器2と内容器3をもつ金属製真空二重
壁構造の容器体1と該容器体1の開口部12を閉塞する
栓体4とで構成されている。
【0026】容器体1は、円筒形状で胴部11を片手で
把持し得る程度の外径寸法とし(例えば胴部の外径寸法
が6cm程度)、且つ全高が15〜16cm程度の比較
的小型に形成されている。
【0027】容器体1の外容器2及び内容器3は、それ
ぞれステンレス鋼板で形成されている。
【0028】容器体1の外容器2は、筒状の胴部21の
下端部に底板22を溶接して形成している。この外容器
2の胴部21はそのまま外装体となる。又、胴部21の
下部側は末広がり状に形成されており、正立させたとき
に安定性が良好となるようにしている。
【0029】容器体1の内容器3は図2に示すような工
程で加工される。即ち、先ず図2(イ)に示すような円
筒状の胴部31と円板状の底板32を溶接して、図2
(ロ)に示すような有底直筒体3Aを作成し、次にこの
有底直筒体3Aを図2(ハ)に示すように円筒状型形状
を有する外型51と円棒状型形状を有する内型52によ
ってプレス成型して、図2(ニ)に示すような形状の中
間加工体3Bを得る。そして、この中間加工体3Bの口
部をスピニング加工することにより図2(ホ)に示すよ
うな内容器3を得るものである。
【0030】このように、本実施例の内容器3は、その
胴部が直円筒形状であるために、図2(ハ)に示すよう
な円棒状内型52を使用した成型が可能となるものであ
る。尚、この種の金属容器壁の加工方法としては、図7
に例示するような水圧プレス法(例えば特開昭62−2
95625号公報参照)が慣用されているが、このよう
な水圧プレス法は設備が大がかりとなり、加工コストが
大きくなる。これに対して、図2(イ)〜(ホ)のよう
なプレス加工法はコストも低く、且つ大量生産が可能で
ある。容器体3は、外容器2に内容器3を収容して該外
容器2と内容器3の両開口部を溶着し且つ該外容器2と
内容器3の間を真空として二重壁構造としてある。
【0031】容器体3は、外容器2と内容器3の上端接
合部を形成する開口部(12)の口径を内容器3の胴部
内径と略胴径に形成したコップ形状体をなし、前記開口
部(12)を形成する上端接合部を所定の高さ(重合壁
17)だけ溶接することによって一体化させて、外容器
2と内容器3間を真空二重壁構造としている。又、外容
器2における重合壁17の直下部分は、外向き下降する
傾斜壁19としている。そして、重合壁17部分と傾斜
壁19部分とで口当て部20を形成している。この口当
て部20となる傾斜壁19は、外容器2と内容器3間に
真空の空所が設けられるのを利用して形成でき、該口当
て部20となる傾斜壁19を形成するのに特別な部材を
必要としない。
【0032】容器体1の開口部12は、内容器3の胴部
内径と略同径に形成した開口面積を有して、この容器体
1を全体としてコップ形状体に形成している。
【0033】容器体1の開口部12の内面には雌ネジ1
5が形成されている。又該開口部12の内面には、雌ネ
ジ形成部分のやや下方位置に、栓体4のパッキン46を
受ける栓座16が形成されている。尚、この栓座16
は、内容器3の壁面を全周に亘って内方に膨出させて形
成している。
【0034】容器体1上端部の重合壁17は、適宜の小
高さ範囲(例えば4〜5mm程度の高範囲)だけ、内容
器3の胴部11の外径よりやや小径としている。例えば
容器体1の胴部外径が約6cmであるのに対して、該容
器体1の重合壁17の外径が約5cmとなっている。
【0035】又、容器体1の胴部11(外容器の胴部)
には、その上半部分の適宜長さ範囲(例えば45mm程
度)に、該胴部11の外径よりやや小径とした環状の凹
段部18が形成されている。
【0036】この凹段部18の外面には、筒状の把持体
6を巻付けて取付けている。この把持体6は、この第1
実施例では摩擦力の大きいゴム等の弾性体が使用されて
おり、該弾性体を拡げた状態で容器体1の上方からかぶ
せるようにして凹段部18の外面に装着されている。こ
の把持体6は容器体1を手で把持したときに持ち易くす
ると同時に、この蓋付き保温コップの意匠感を向上させ
る作用がある。尚、この把持体6は、凹段部18の長さ
と同長さとなっており、該把持体6を凹段部18の外面
に装着させた状態では、把持体6が上下に位置ずれする
ことがなく、しかも弾性体の収縮作用によって把持体6
が容器体1に対して回動することがないようになってい
る。
【0037】把持体6の外面には、複数条の環状溝6
1,61・・が形成されている。この環状溝61,61
・・は、把持体6部分を手で把持したときに、より一層
滑り止め作用をするものである。
【0038】又、把持体6の上端部及び下端部には、容
器体1の胴部外径よりわずかに大径のフランジ62,6
2が形成されている。この各フランジ62,62は容器
体1の胴部11より外方に突出していることにより、該
胴部11を保護するとともに、把持体6部分を把持した
ときに、容器体1が手から滑り落ちるのを防止する(フ
ランジが手に引っ掛かる)作用がある。
【0039】容器体1の底部には、底部材5が無理嵌め
によって取付けられている。尚、この底部材5もゴム等
の弾性体で形成すると、落下時などの衝撃力を緩和で
き、容器体1の底部を一層効果的に保護できる。又、こ
の底部材5を樹脂(ポリプロピレン)で成形すると、そ
の外面に水滴が付着しにくくなり、コースターの役目を
果たす。
【0040】栓体4は、容器体1側の雌ネジ15と螺合
可能な雄ネジ45を形成した栓本体41と、該栓本体4
1の上部に無理嵌合させたキャップ42とを有してい
る。又、該栓体4内には断熱材49が収納されている。
【0041】栓本体41の下端部外周には、開口部12
内面の栓座16に接合する環状のパッキン46が取付け
られている。
【0042】キャップ42の外径は、容器体1の胴部外
径とほぼ同径となっている(図示例ではキャップ42の
外径が容器体1の胴部外径よりわずかに小径となってい
る)。又、このキャップ42の側壁43は、この栓体4
のツマミ部となる。
【0043】又、このキャップ側壁43の下端部は、栓
本体41の側壁外面(雄ネジ45形成面)から適宜間隔
(5mm程度の間隔)を隔てた状態で全周に亘って若干
長さだけ下方に垂下させている。この垂下部44は、栓
体4を容器体開口部に対して完全に螺合させた状態で、
該開口部12の口縁13の外側を被覆し得るようになっ
ている。この垂下部44は、実用新案登録請求の範囲中
の口縁部カバーとなるものである。又、この垂下部(口
縁部カバー)44の下端は、栓体螺合状態において外容
器2上部の傾斜壁19に近接するようになっている。
【0044】栓体4における、栓本体41の側壁外面と
キャップ42の側壁43内面との間には、この栓体4を
容器体開口部12内の雌ネジ15に完全に螺合させたと
きに、開口部12の口縁13上面に接合する口縁パッキ
ン47が設けられている。この口縁パッキン47は、閉
栓時において栓本体41の側壁外面と開口部12内面と
の間に残る残液(飲用時に雌ネジ15部分に残り易い)
が外部に洩れるのを防止する作用をするものである。
尚、閉栓時には、栓本体41の下端部外周にあるパッキ
ン46と口縁パッキン47とで二重にシールするように
なり、もし下部のパッキン46のシール性が低下しても
口縁パッキン47によって内部の液体が外部に洩れるの
を防止するようになる。
【0045】次に、図1に示す蓋つき保温コップの使用
方法並びに作用を説明すると、この蓋つき保温コップで
は、容器体1が金属製真空二重壁構造となっているの
で、容器体1内の液体の保温効果が良好となる。又、容
器体1の胴部11が片手で把持し得る程度の細径となっ
ているので、例えばこの蓋つき保温コップをカバンの中
に入れる場合でも、さほどスペースを必要としない。
又、栓体4を取外すだけで開口部12を開放でき、その
口縁13に直接、口をつけて容器体1内部の液体を飲む
ことができる。そのとき、容器体1上部の重合壁17と
傾斜壁19とで口当て部20を形成しているので、飲用
時に下唇を傾斜壁19に当てた状態で行え、該傾斜壁1
9が唇の位置決め用として機能し、安定した状態で飲用
できる。又、栓体螺合状態において、栓体4に設けた口
縁部カバー44が外容器2の重合部の外側を被覆してい
るので、例えばこの蓋つき保温コップをカバン内に入れ
た場合でも、該口縁にゴミやホコリなどが付着すること
がなくなり、蓋を省略したものであっても衛生面で良好
となる。特に、栓体螺合状態において、栓体4の口縁部
カバー44の下端が外容器2の傾斜壁19に近接し且つ
該口縁部カバー44の下端外径を外容器2の胴径とほぼ
同径としているので、栓体外側面と容器体外側面とが段
差なしに連続し、ゴミやホコリなどが口当て部20に侵
入しにくくなって衛生面でより一層良好となる。又、容
器体1を片手で把持することができるので、該容器体1
を容易に持つことができ、しかも容器体胴部11に把持
体6を巻付けているので、該把持体6を持てば容器体1
が持ち易くなり、且つ滑らないので安定した状態で把持
できる。
【0046】図3に示す第2実施例の蓋つき保温コップ
は、把持体6の変形例を示したもので、この図3に示す
把持体6では、縦割りに2分割した半割り部材6a,6
aを、容器体胴部11の凹段部18の外面にその外側か
らそれぞれ接着剤で接着して巻付けている。このように
把持体6として2分割したものを使用する場合には、該
把持体6を硬質の合成樹脂材料で成型することができ
る。
【0047】尚、把持体6として、他の実施例では、塩
化ビニール製の筒状体を使用し、該筒状体を容器体1の
凹段部18外面において熱収縮させることによって巻付
けるようにしてもよい。さらに他の実施例では、ゴム材
などを容器体1の凹段部18の外面に多数の線状あるい
は網状に付着させて把持体6としてもよい。
【0048】図4に示す第3実施例の蓋つき保温コップ
は、栓体4の変形例を示したもので、この図4に示す栓
体4では、栓本体41の下面に、栓座16に接合するパ
ッキン46を備えた円盤71を該栓本体41に対して回
動自在に取付けている。この種のボトルにおいては、密
栓状態において容器体1内の液体(熱湯)が冷えたとき
に該容器体1内の空所が負圧になって、栓体4の螺解操
作が重くなるが、この実施例のようにパッキン46を備
えた円盤71が栓本体41に対して回動し得るようにし
ておけば栓体4の螺解操作が軽くなるという作用が得ら
れる。
【0049】図5及び図6に示す第4実施例の蓋つき保
温コップは、栓体4のパッキンの変形例を示している。
この実施例では、開口部12内面に形成される栓座16
を、該開口部12の上部寄り位置に形成し、他方栓本体
41の上部寄り外周に、該栓座16を閉塞する栓座パッ
キン部46と開口部12の口縁13上面を閉塞する口縁
パッキン部47とを単一のパッキン72に形成してい
る。又、このパッキン72には、閉栓時において、容器
体1内と外気とを連通する細溝73が形成されている。
この細溝73は、空気の流通は許容するが、この蓋つき
保温コップを上下逆転させても内部の液体は流出しない
程度の極細状に形成されている。このようにすると、容
器体1内の液体が冷めても(通常は容器体1内が負圧に
なる)、該細溝73を通って外気が容器体1内に流入す
るようになり、該容器体1内が負圧になることはない。
従って栓体4が容器体1内の負圧によって螺解しにくく
なるという問題は生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例にかかる蓋つき保温コップ
の縦断面図である。
【図2】図1の蓋つき保温コップの容器体内容器の加工
方法説明図である。
【図3】本考案の第2実施例にかかる蓋つき保温コップ
の一部分解斜視図である。
【図4】本考案の第3実施例にかかる蓋つき保温コップ
の一部縦断面図である。
【図5】本考案の第4実施例にかかる蓋つき保温コップ
の一部縦断面図である。
【図6】図5の一部拡大図である。
【図7】従来の金属製容器加工方法の説明図である。
【符号の説明】
1は容器体、2は外容器、3は内容器、4は栓体、6は
把持体、11は胴部、12は開口部、13は口縁、15
は雌ネジ、17は重合壁、19は傾斜壁、20は口当て
部、41は栓本体、44は口縁部カバー、46はパッキ
ンである。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒形状で胴部(11)を片手で把持で
    きる外径寸法とした外容器(2)に内容器(3)を収容
    して該外容器(2)と内容器(3)の両開口部を溶着し
    且つ該外容器(2)と内容器(3)の間を真空としてな
    る金属製真空二重壁構造の容器体(1)を備え、 該容器体(1)は前記外容器(2)と内容器(3)の上
    端接合部を形成する開口部(12)の口径を内容器
    (3)の胴部内径と略胴径に形成したコップ形状体をな
    し、前記開口部(12)を形成する上端接合部を所定の
    高さを有した重合壁(17)とし且つ前記外容器(2)
    における前記重合壁(17)の直下部分を外向き下降す
    る傾斜壁(19)としてこれらの重合壁(17)部分と
    傾斜壁(19)部分とで口当て部(20)を形成する一
    方、 前記容器体(1)の開口部(12)に栓体(4)を螺合
    する雌ネジ(15)を形成し、 前記栓体(4)に、栓体螺合状態において前記外容器
    (2)の重合部の外側を被覆する環状の口縁部カバー
    (44)を形成し、該口縁部カバー(44)は、栓体螺合状態において下端
    を前記外容器(2)の傾斜壁(19)に近接させ且つ該
    下端外径を外容器(2)の胴径とほぼ同径とした、 ことを特徴とする蓋つき保温コップ。
  2. 【請求項2】 容器体(1)の胴部(11)の外面に把
    持体(6)を巻付けて取付けたことを特徴とする請求項
    1記載の蓋つき保温コップ。
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