JPH0314113Y2 - - Google Patents

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JPH0314113Y2
JPH0314113Y2 JP11805286U JP11805286U JPH0314113Y2 JP H0314113 Y2 JPH0314113 Y2 JP H0314113Y2 JP 11805286 U JP11805286 U JP 11805286U JP 11805286 U JP11805286 U JP 11805286U JP H0314113 Y2 JPH0314113 Y2 JP H0314113Y2
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JP
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bottle
ring
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thermos flask
vibration
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  • Thermally Insulated Containers For Foods (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ステンレス鋼製魔法瓶に関する。
(従来の技術) 一般に、ステンレス鋼製魔法瓶は、ステンレス
鋼製の内瓶と外瓶とをそれらの口部で接合し、内
外両瓶間を真空断熱した二重壁構造が採用されて
いる。
(考案が解決しようとする問題点) しかし、前記構造では、内外両瓶は口部先端の
溶接部だけで固定され、内瓶が口部で吊り下げら
れた状態にあるため、魔法瓶に強い振動が長時間
加わると、内瓶が共振して溶接部やコーナー部等
が金属疲労を起こし、破損する恐れがあつた。
他方、内瓶を満水にした状態でステンレス鋼製
魔法瓶が落下した場合に生じる外瓶の肩部の塑性
変形、あるいは内瓶と外瓶との接触による保温力
低下を防止するため、例えば、実公昭57−4913号
及び実公昭57−4914号公報にて、内瓶の底部から
所定時間をおいて対向する位置規制部を突設した
仕切板、あるいは内瓶の底部を水平及び垂直方向
に支持する石綿等の断熱材からなるスペーサを突
設した補強板をそれぞれ外瓶内に配設したものが
提案されてはいるが、いずれも内瓶を完全に固定
できないため、前記共振現象に起因する問題を解
決することは困難であつた。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、この問題を解決する手段として、ス
テンレス鋼製の内瓶と外瓶とからなる真空断熱二
重壁構造を有するステンレス鋼製魔法瓶の内瓶の
下部外壁面及び外瓶の下部内壁面にそれぞれ点接
触又は線接触する突起を有するリング状振動止め
金具を前記内瓶と外瓶との間に嵌入するようにし
たものである。
好ましい実施態様においては、リング状振動止
め金具として、相互に円周方向に所定間隔をおい
て形成され内側へ突出した複数の内側突起と、該
内側突起から円周方向に所定間隔を於いて、か
つ、相互に円周方向に所定間隔をおいて形成され
外側へ突出した複数の突起とを有するリング状振
動止め金具が採用される。
他の実施態様においては、内瓶の下部外壁面に
点接触又は線接触する複数の内側突起を有する大
径部と、外瓶の下部内壁面に点接触又は線接触す
る複数の外側突起を有する小径部とからなり、前
記各突起がリング状振動止め金具の軸方向に伸張
し、かつ、断面略半円形状であるリング状振動止
め金具が採用される。
また、他の実施態様においては、小径部の下端
に内側へ突出したフランジ部を有し、フランジ部
に前記小径部の突起と連なり下方へ突出した略半
球形状突起が形成され、略半球形状突起が外瓶底
部に当接されている。
(作用) 本考案に係るステンレス鋼製魔法瓶は、内瓶と
外瓶とを口部で接合するだけでなく、リング状振
動止め金具を内瓶下部と外瓶下部との間に嵌入さ
せて固定しているため、内瓶は上下両端で固定さ
れる。他方、内瓶と外瓶との間をリング状振動止
め金具で連絡すると、内瓶から外瓶への熱伝導を
生じ保温力の低下を招くという問題が生じるが、
本考案では、リング状振動止め金具を内外両瓶に
点接触又は線接触させることにより、また、内瓶
への接触部と外瓶への接触部とを円周方向にずら
して両接触部間の距離を長くすることにより、熱
抵抗を増大させ熱伝導を抑制している。
(実施例) 以下、本考案の実施例をついて添付の図面を参
照して説明する。
本考案に係るステンレス鋼製魔法瓶を示す第1
図において、1は内瓶、2は外瓶、3はリング状
振動止め金具で、内瓶1と外瓶2とはその口部で
溶接により接合され、リング状振動止め金具3は
内外両瓶間の下部に嵌入されている。なお、4は
中栓、5は内コツプ、6は外コツプ、7はゲツタ
ー、8はチツプ管、9は底カバーである。
リング状振動止め金具3は、第2図に示すよう
に、大径部3aと小径部3bとを有し、大径部3
aには内側へ向かつて突出し、かつ、リング状振
動止め金具3の軸方向に伸張した断面略半円形状
の外側突起3cが円周方向に所定間隔を於いて4
個形成され、小径部3bには外側へ向かつて突出
し、かつリング状振動止め金具3の軸方向に伸張
した断面略半円形状の内側突起3dが円周方向に
所定間隔を於いて4個形成されている。小径部3
bの突起3dは大径部3aの突起から円周方向に
所定間隔だけづらして、本実施例では、45度の角
度だけづらして形成されている。
小径部3bは、その下端から内側へ向かつて水
平に延びたフランジ部3eを有し、該フランジ部
3eには前記断面略半円形状の外側突起3dの延
長部として略半球形状の突起3fが形成されてい
る。
リング状振動止め金具3は、第1図に示すよう
に、内外両瓶間に嵌入され、内瓶1の下部外壁面
に内側突起3cを点接触させると共に、外瓶2の
下部内壁面に外側突起3dを点接触させることに
よつて内瓶1と外瓶2とを固定し、小径部3bに
設けられた突起3fを外瓶2の底部に点接触させ
て振動止め金具3の変位を防いである。なお、振
動止め金具3は、内瓶1及び外瓶2のいずれか一
方にスポツト溶接等により固定しても良い。この
場合、外瓶2に溶接するのが好ましい。
また、振動止め金具3を溶接等で固定しない場
合、振動止め金具3が第1図の上下方向に移動
し、その大径部3aと小径部3bとを結ぶ段部の
稜3hが内瓶1の円周全体と線接触する恐れがあ
ることから、本実施例では、第3図に示すよう
に、段部に内側突起3cの延長部としての突起3
gを設けて点接触するようにし、熱の伝導を最小
限に抑えるようにしている。
前記構造のステンレス鋼製魔法瓶は、例えば、
次のようにして製造することができる。まず、内
瓶1と外瓶2の肩部材2aとをそれらの口部で溶
接した後、外瓶2の胴部材2bを接合し、さらに
ダミー底部材を装着して公知方法により内瓶1の
外側表面に銀鏡メツキを施す。これを洗浄、乾燥
した後、ダミー底部材を外し、底部材2cに予め
装着されたリング状振動止め金具3を内瓶1に外
嵌すると共に、底部材2cを胴部材2bに嵌合さ
せ、両部材を溶接して二重壁構造の瓶を形成す
る。なお、底部材2cには予めゲツター及びチツ
プ管が装着されている。
次いで、内外両瓶間に形成される空間をチツプ
管8を介して真空処理した後、チツプ管8を溶封
して真空断熱二重壁構造とし、底カバー9を装着
することにより魔法瓶を製造できる。
なお、前記実施例では、内瓶1に外嵌される部
分を大径部3aとし、外瓶2に嵌入される部分を
小径部3bとした振動止め金具3を採用している
が、必ずしもこれに限定されるものでは無く、そ
れとは逆に内瓶1に外嵌される部分を小径部と
し、外瓶2に嵌入される部分を大径部とした振動
止め金具であつても良く、また、円筒状のもので
あつても良い。
(考案の効果) 以上の説明から明らかなように、本考案によれ
ば、魔法瓶は、内瓶がその口部だけでなく、振動
止め金具により底部でも外瓶に固定されているた
め、強い振動が長時間加えられても、内瓶が共振
することが無く、従つて、内瓶と外瓶との口部接
合部やコーナー部等が金属疲労によるクラツクや
破損等を生じることがない。
しかも、振動止め金具が内外両瓶には点接触又
は線接触しているため、熱伝導が抑制され、保温
力の低下を防止できる。
また、リング状振動止め金具の装着も簡単で、
部品点数の増加も1個であるので、製造コストの
上昇を抑制できるなどすぐれた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るステンレス鋼製魔法瓶の
断面図、第2図はその振動止め金具の一部切り欠
き斜視図、第3図は第2図のA部拡大断面図であ
る。 1……内瓶、2……外瓶、3……振動止め金
具、3a……大径部、3b……小径部、3c……
内側突起、3d……外側突起、3e……フランジ
部、3f……略半球形状突起、4……中栓、5…
…内コツプ、6……外コツプ、7……ゲツター、
8……チツプ管、9……底カバー。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ステンレス鋼製の内瓶と外瓶とからなる真空
    断熱二重壁構造を有するステンレス鋼製魔法瓶
    において、内瓶と外瓶との間に嵌入され、内瓶
    の下部外壁面及び外瓶の下部内壁面にそれぞれ
    点接触又は線接触する突起を有するリング状振
    動止め金具を設けたことを特徴とするステンレ
    ス鋼製魔法瓶。 (2) 前記リング状振動止め金具が、円周方向に相
    互に所定間隔をおいて形成され内側へ突出した
    複数の内側突起と、該内側突起から円周方向に
    所定間隔を於いて、かつ、相互に所定間隔をお
    いて形成され外側へ突出した複数の外側突起と
    を有するリング状振動止め金具である実用新案
    登録請求の範囲第1項記載の魔法瓶。 (3) 前記リング状振動止め金具が、内瓶の下部外
    壁面に点接触又は線接触する複数の内側突起を
    有する大径部と、外瓶の下部内壁面に点接触又
    は線接触する複数の外側突起を有する小径部と
    からなり、前記各突起がリング状振動止め金具
    の軸方向に伸張し、断面略半円形状である実用
    新案登録請求の範囲第1項又は第2項記載の魔
    法瓶。 (4) 前記リング状振動止め金具が、小径部の下端
    に内側へ突出したフランジ部を有し、該フラン
    ジ部に前記小径部の突起と連なり下方へ突出し
    た略半球形状突起が形成され、略半球形状突起
    が外瓶底部に当接している実用新案登録請求の
    範囲第3項記載の魔法瓶。
JP11805286U 1986-07-30 1986-07-30 Expired JPH0314113Y2 (ja)

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JP2523208Y2 (ja) * 1991-01-21 1997-01-22 タイガー魔法瓶株式会社 蓋つき保温コップ

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JPS6322843U (ja) 1988-02-15

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