JP2523032Y2 - 紡機のコイラ装置 - Google Patents

紡機のコイラ装置

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JP2523032Y2
JP2523032Y2 JP1990093777U JP9377790U JP2523032Y2 JP 2523032 Y2 JP2523032 Y2 JP 2523032Y2 JP 1990093777 U JP1990093777 U JP 1990093777U JP 9377790 U JP9377790 U JP 9377790U JP 2523032 Y2 JP2523032 Y2 JP 2523032Y2
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JP
Japan
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sliver
coiler
guide hole
outlet
guide groove
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JP1990093777U
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JPH0451472U (ja
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芳春 戸本
俊憲 籠橋
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豊和工業 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、練条機等の紡機から紡出されるスライバを
コイリングしながらケンス内に収容するコイラ装置に関
する。
従来の技術 この種のコイラ装置は、例えば実公昭57-57093号公報
に開示されているように、ケンス上方で回転可能なコイ
ラディスクの下面にスライバ誘導孔の出口を設けると共
にその出口に連なる誘導溝を設け、スライバ誘導孔を誘
導されるスライバを誘導溝によって案内してスライバを
ケンス内に誘導溝の先端部中心の軌跡によって定まる所
定のコイル径でコイリングしながら収容するようになっ
ている。
そして従来のコイラ装置は、第5図及び第6図に示す
ように、コイラディスク3の下面にスライバ誘導孔の出
口10aを設けると共にその出口10aからコイラディスク3
の回転中心を中心とする円周方向へ向かう誘導溝12を設
け、スライバ誘導孔の出口10aが誘導溝12の先端部中心
が描く軌跡によって定まるコイル径11上に位置するよう
にしてある。
考案が解決しようとする課題 前記従来のコイラ装置にあっては、コイラディスクが
回転してスライバをケンス内に収容しているときに、コ
イラディスクの回転によってスライバ誘導孔の出口10a
の一部が一時的にケンス内に収容された筒状の積層スラ
イバの外側面13より外側にはみ出すことがあり、このは
み出し状態ではコイラチューブ9内で発生した随伴気流
がスライバ誘導孔の出口10aから吹き出して積層スライ
バの外側面13に対しスライバをはぎとる方向Cに吹き付
け、積層スライバの外側面13のスライバを毛羽立たせる
ことになっていた。近時、特に練条機の機械性能の向上
によってスライバの紡出速度が高速(800〜1000m/min程
度)となり、これに伴い高速回転するコイラディスクの
コイラチューブ内を高速で通過するスライバによってコ
イラチューブ内に強い随伴気流が発生するようになって
きたので、第8図に示す線aのように積層スライバの外
側面13のスライバに強い随伴気流が吹き付けて外側面13
のスライバに著しい毛羽立ちを発生し、スライバ品質を
著しく低下させる問題があった。
課題を解決するための手段 本考案は、前記課題を解決するため、ケンス上方で回
転可能なコイラディスクの下面にスライバ誘導孔の出口
を設けると共にその出口に連なる誘導溝を設け、スライ
バ誘導孔を誘導されるスライバを誘導溝によって案内し
てスライバをケンス内に所定のコイル径でコイリングし
ながら収容するコイラ装置において、前記誘導溝をスラ
イバ誘導孔の出口からコイラディスクの回転中心に対し
て遠ざかる方向へ向く斜め外向きに設け、スライバ誘導
孔の出口を誘導溝の先端部中心が描くコイル径より内側
に位置させて成ることを特徴としている。
作用 誘導溝をスライバ誘導孔の出口からコイラディスクの
回転中心に対して遠ざかる方向へ斜め外向きに設け、ス
ライバ誘導孔の出口を誘導溝の先端部中心が描くコイル
径より内側に位置させているので、スライバ誘導孔の出
口を常にケンス内の積層スライバの外側面より内側に位
置させておくことができ、その結果スライバ誘導孔の出
口が積層スライバの外側面からはみ出すのを防止でき、
スライバ誘導孔内の随伴気流が積層スライバの外側面の
スライバに吹き付けることを無くしてスライバの毛羽立
ちを少なくできる。
実施例 第4図において、練条機のコイラ装置1はコイリング
されたスライバを収容するケンス2上方に回転可能なコ
イラディスク3を備えている。このコイラディスク3に
一体に締着された支持柱4の上部は、下方にコイラテー
ブル5を一体固着した函体状の支持部材6の支持部6aに
よって上下2つのベアリングを介して回転自在に支持さ
れている。この支持部材6の上方に、図示しないブラケ
ットで軸支された一対のカレンダローラー8a,8bを備え
ている。前記コイラディスク3の上面の外周側に、内部
にスライバ誘導孔10が穿設された突出部3aが形成され、
この突出部3aの上端になめらかな曲面で形成されたコイ
ラチューブ9が固着されてスライバ誘導孔10に接続さ
れ、このコイラチューブ9の上端が前記カレンダローラ
ー8a,8bの直下に位置されている。
第1図及び第2図において、コイラディスク3の下面
にはスライバ誘導孔10の出口10aが開口されている。ス
ライバ誘導孔10の出口10aには第3図に示すように先端
に向かって浅くなっている誘導溝12がコイラディスク3
の回転方向Rと逆方向に向くように連続して形成されて
いる。この誘導溝12はスライバ誘導孔10から送られるス
ライバを案内してケンス2内にコイル状に収納するため
のもので、周知のようにこの誘導溝12の先端部中心が描
く軌跡がケンス2内に収容するスライバのコイル径11と
等しくなる。ケンス2内に収容されるスライバのコイル
径11は誘導溝12の先端部によって案内されてコイリング
されるスライバの1巻の中心線の描く直径を意味してい
る。この誘導溝12は図示から明らかなようにスライバ誘
導孔10の出口10aからコイラディスク3の回転中心に対
して遠ざかる方向へ斜め外向きに設けられ、スライバ誘
導孔10の出口10aが誘導溝12の先端部中心が描くコイル
径より内側に位置するようにしてある。即ちスライバ誘
導孔10の出口10aは、コイラディスク3の回転によって
ケンス2内に収容するスライバの所定のコイル径11より
僅かに内側に(第2図のm)設けられている。
尚、第1図に示す13と14はコイル径11で巻かれて行く
スライバにより形成される積層スライバの外側面と内側
面を夫々示し、積層スライバの内側面14が第4図に示す
ように積層スライバの柱状の中心空洞を形成する。
前記のように構成されたコイラ装置1において、コイ
ラディスク3が回転し、第4図に示すように、図示しな
い練条機のドラフト部より紡出されたスライバがコイラ
チューブ9及びスライバ誘導孔10を介して誘導溝12に案
内され、誘導溝12の先端部中心が描く軌跡によって定ま
る所定のコイル径11で巻かれてケンス2内に収容され
る。この場合、スライバ誘導孔10の出口10aはスライバ
をコイリングするコイル径より内側に位置するため、ス
ライバ誘導孔10の出口10aが第1図の積層スライバの内
側面14より内側に位置する回転角度領域以外の回転角度
領域では出口10aが常に積層スライバの上面で塞がれて
おり、出口10aより吹き出す強い随伴気流はコイラディ
スク3直下でコイリングされているスライバの上面に対
し押付ける方向Aに作用するのみであり、従来のように
コイリングされた積層スライバの外側面13のスライバを
毛羽立たせることはない。なお、出口10aが積層スライ
バの内側面14の内側に位置するときには、出口10aから
第1図のB方向に随伴気流が吹き出すが、この吹き出し
は積層スライバの内側面14に対して繊維を押付ける方向
であるので毛羽立ちは生じにくく品質への影響は少な
い。
このような作用のコイラ装置によってケンスに収容さ
れるスライバの毛羽立ち状態を目視した結果、第7図の
線bのように高速(約800m/min)では従来の1/2程度に
毛羽立ちが減少したことが観察され、スライバの品質向
上が顕著であることを確認できた。
考案の効果 以上のようにこの考案によれば、誘導溝をスライバ誘
導孔の出口からコイラディスクの回転中心に対して遠ざ
かる方向へ斜め外向きに設け、スライバ誘導孔の出口を
誘導溝の先端部中心が描くコイル径より内側に位置させ
たので、スライバ誘導孔の出口を常にケンス内の積層ス
ライバの外側面より内側に位置させることができ、コイ
ラチューブ内で発生する随伴気流がスライバ誘導孔の出
口から積層スライバの外側面にむけて吹き出すのを阻止
でき、その結果紡出速度の高速化によってコイラチュー
ブ内の随伴気流が著しく強くなった場合でも、積層スラ
イバの外周面に位置するスライバの毛羽立ちを少なくで
きてスライバ品質を良くできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本実施例のコイラディスクを上面からみた平面
図、第2図はそのコイラディスクを裏面からみた拡大平
面図、第3図は第2図のD,E,Fにおける断面をそれぞれ
d,e,fのように線で表示した横断面図、第4図はコイラ
装置の縦断面図、第5図は従来のコイラ装置の縦断面
図、第6図は第5図のコイラディスクを裏面からみた平
面図、第7図は紡出速度と毛羽立ち状態との関係を表す
図である。 1……コイラ装置、2……ケンス、3……コイラディス
ク、10……スライバ誘導孔、10a……スライバ誘導孔の
出口、11……コイル径、12……誘導溝

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケンス上方で回転可能なコイラディスクの
    下面にスライバ誘導孔の出口を設けると共にその出口に
    連なる誘導溝を設け、スライバ誘導孔を誘導されるスラ
    イバを誘導溝によって案内してスライバをケンス内に所
    定のコイル径でコイリングしながら収容するコイラ装置
    において、前記誘導溝をスライバ誘導孔の出口からコイ
    ラディスクの回転中心に対して遠ざかる方向へ斜め外向
    きに設け、スライバ誘導孔の出口を誘導溝の先端部中心
    が描くコイル径より内側に位置させて成ることを特徴と
    する紡機のコイラ装置。
JP1990093777U 1990-09-05 1990-09-05 紡機のコイラ装置 Expired - Lifetime JP2523032Y2 (ja)

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JPH0451472U JPH0451472U (ja) 1992-04-30
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3621794A1 (de) * 1986-06-28 1988-01-07 Zinser Textilmaschinen Gmbh Verfahren und vorrichtung zur ablage eines faserbandes in einer spinnkanne bei einer spinnereivorbereitungsmaschine, insbesondere einer strecke
EP0338277A1 (de) * 1988-04-11 1989-10-25 Maschinenfabrik Rieter Ag Verfahren und Vorrichtung zum Füllen einer Kanne mit Faserband

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JPH0451472U (ja) 1992-04-30

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