JP2522878Y2 - 導管用クイックレリースコネクタ - Google Patents

導管用クイックレリースコネクタ

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JP2522878Y2
JP2522878Y2 JP1992021208U JP2120892U JP2522878Y2 JP 2522878 Y2 JP2522878 Y2 JP 2522878Y2 JP 1992021208 U JP1992021208 U JP 1992021208U JP 2120892 U JP2120892 U JP 2120892U JP 2522878 Y2 JP2522878 Y2 JP 2522878Y2
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    • F16L37/00Couplings of the quick-acting type
    • F16L37/08Couplings of the quick-acting type in which the connection between abutting or axially overlapping ends is maintained by locking members
    • F16L37/084Couplings of the quick-acting type in which the connection between abutting or axially overlapping ends is maintained by locking members combined with automatic locking
    • F16L37/098Couplings of the quick-acting type in which the connection between abutting or axially overlapping ends is maintained by locking members combined with automatic locking by means of flexible hooks
    • F16L37/0985Couplings of the quick-acting type in which the connection between abutting or axially overlapping ends is maintained by locking members combined with automatic locking by means of flexible hooks the flexible hook extending radially inwardly from an outer part and engaging a bead, recess or the like on an inner part
    • F16L37/0987Couplings of the quick-acting type in which the connection between abutting or axially overlapping ends is maintained by locking members combined with automatic locking by means of flexible hooks the flexible hook extending radially inwardly from an outer part and engaging a bead, recess or the like on an inner part the flexible hook being progressively compressed by axial tensile loads acting on the coupling
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    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Quick-Acting Or Multi-Walled Pipe Joints (AREA)
  • Non-Disconnectible Joints And Screw-Threaded Joints (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ホース及びその他の種
類の導管用のコネクタ即ち継手に関する。特に、本考案
は、第1の導管に接続される雄形継手コンポーネントが
第2の導管に接続される雌形継手コンポーネントにすば
やく挿入できると共に、すばやく取り外すことができる
いわゆる導管用クイックレリースコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、管状の雌形継手コンポーネン
トの前部に内側が放射状のフランクを設けることは知ら
れている。このフランクは、雌形コンポーネントの後部
から離れる方向の面に位置しており、雄形継手コンポー
ネントの前方部分が雌形コンポーネントの前部内に広が
っている際はその前方部分上の保持部材の外側方向への
動き通路内に位置している。雄形コンポーネントの保持
部材の外径は、雄形コンポーネントの先端から離れる程
小さくなっている。この保持部材は、弾力性があり、半
径方向かつ雄形コンポーネントの軸に向かって変形でき
るようになっており、これにより雄形コンポーネントの
前方部分は雌形コンポーネントの前部から引き出すこと
ができる。1つ以上の環状のシーリング用エレメント
は、雄形コンポーネントの前方部分の外側の表面と雌形
コンポーネントの前部の内側の表面との間に取り付けら
れている。
【0003】バーソロミュー(Bartholome
w)による米国特許第4,541,658号及び第4,
601,497号には、回転形クイックコネクタアセン
ブリが開示されている。このアセンブリにおける保持部
材は、雌形コンポーネントの前部の内側のフランクから
解放するべく手動で回転可能ないくつかのアームを形成
するように、溝に収容されている。これにより、操作者
は雄形継手コンポーネントの前方部分を雌形コンポーネ
ントから引き出すことができる。各アームは外側の肩を
有している。外側の肩は、通常は雌形コンポーネントの
内側のフランクと係合されており、それぞれのアームの
露出された端を雄形コンポーネントの軸方向に押下する
ことによってフランクから解放されるようになってい
る。
【0004】ハモンド(Hammond)による刊行さ
れたドイツ特許出願第2530863号に開示されたク
イックレリースコネクタには、雄形コンポーネントの前
方部分に断面がくさび形の形状をした保持リングが設け
られている。雄形コンポーネントを雌形コンポーネント
から引き出し可能とするために、まず、雌形コンポーネ
ント中に雄形コンポーネントを深く押すことが必要であ
る。これによって、保持リングが貫通しかつ雌形コンポ
ーネント内の環状の変形用部材により内側半径方向に変
形されて、その保持リングが雌形コンポーネントの内側
の肩の内側半径方向に位置せしめられる。その後、雄形
コンポーネントは雌形コンポーネントからすばやく引き
抜かれる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】前述の米国特許に記載
されたコネクタアセンブリの欠点は、1つ又は複数のア
ームの1つ又は複数の肩が内側のフランクに補捉されや
すいことである。それは雄形コンポーネントの前方部分
が雌形コンポーネントから引き抜けないように個々の又
は複数のアームが適当に押し下げられなかった時に生ず
る。さらに、アームの肩を内側半径方向に、かつ雌形コ
ンポーネントの前部の内側を越えて動かすためには、大
きな力を働かせる必要がしばしばあることも欠点であ
る。また、アームの露出部分がかなり短いので、雄形コ
ンポーネントを引き抜くため及び引き抜いている間押し
下げられた準備位置にアームを保持するための指がアー
ムから滑りやすいという欠点もある。
【0006】ハモンドの提案によるコネクタの欠点は、
雌形コンポーネントの中に雄形コンポーネントを無意識
に深く差し込むことにより、両コンポーネントが偶発的
に離れてしまうことである。
【0007】本考案の目的は、その内部で雄形及び雌形
コンポーネントが簡単に、時間をかけることなく、予め
定められた方法で分離及び係合ができる、ホースと他の
種類の導管との一方又は両方用のクイックレリースコネ
クタ(即ち継手)を提供することである。
【0008】本考案の他の目的は、上述したコネクタに
使用する新規で改良された保持部材を提供することであ
る。
【0009】本考案の他の目的は、上述したコネクタに
使用する新規で改良された引き離し手段を提供すること
である。
【0010】本考案のその他の目的は、上述したコネク
タに使用する新規で改良された雌形継手コンポーネント
を提供することである。
【0011】本考案のさらに他の目的は、新規で改良さ
れた雄形継手コンポーネントを提供することである。
【0012】本考案のまたさらに他の目的は、柔軟性と
硬化性の両方又は一方がある導管のためのクイックレリ
ースコネクタの雄形及び雌形コンポーネントを引き離す
新規で改良された方法を提供することである。
【0013】本考案のその他の目的は、上述したコネク
タに使用する雄形継手コンポーネントと保持部材の新規
で改良された組合せを提供することである。
【0014】本考案の他の目的は、上述したクイックレ
リースコネクタに使用する雌形コンポーネントと引き離
し部材の新規で改良された組合せを提供することであ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本考案は、2つの可撓性
のホース、継手とホース、ホースと管、継手と管、2つ
の継手、又は2つの管の間の気体、水又は流動媒質の漏
洩を防止する、あらゆる種類の導管に対するいわゆるク
イックレリース又はクイックコネクタを提供するもので
ある。
【0016】この改良されたコネクタは、第1の導管の
一方の端部に挿入可能か又は接続可能である後方部分と
前方部分とを有する細長い管状の雄形コンポーネント
と、第2の導管に挿入可能か又は接続可能である後部と
雄形コンポーネントの前方部分用の内部のチャンバを規
定する前部とを有する細長い管状の雌形コンポーネント
とから構成されている。雌形コンポーネントの前部に
は、チャンバと連通しており、雄形コンポーネントの前
方部分を挿入又は引き抜くことができる軸方向の入口
と、入口に配置され雌形コンポーネントの後部及び前部
のチャンバに向かい合っているほぼ放射状のフランクを
有した少なくとも1つのもどり止めと、前部の円周方向
に広がり1つ又は複数のもどり止めの背後のチャンバと
連通している少なくとも2つの窓とがある。コネクタに
は、さらに、雄形コンポーネントの前方部分に取り付け
られており、側面を広げ係合するためチャンバの中に入
口から前進する間に変形を受け、チャンバの中に完全に
収容された時にフランクと係合する、半径方向に変形可
能な環状の弾力体保持部材と、入口を通り雌形コンポー
ネントの前部から前方部分及び保持部材を引き抜き可能
とするために、もどり止めのフランクから保持部材を
(必要があれば)引き離す手段とが備えられている。こ
の引き離す手段には、チャンバ内に設けられており、窓
内に伸びた(むしろこれを越えて外方向に伸長している
ことが好ましい)半径方向外側部分(運動受け入れ部
分、例えば半径方向外側に広がる翼形状)を有する環状
の変形用部材が備えられている。半径方向外側部分(運
動受け入れ部分)は、入口から離れた側の引込位置と入
口に近い押出位置との間で雌形コンポーネントの軸方向
に窓の中を動くことができる。変形用部材は、雄形コン
ポーネントの前方部分と保持部材とが雌形コンポーネン
トの前部から引き抜くことができるように、保持部材を
半径方向外側部分(運動受け入れ部分)の押出位置にあ
るフランクの半径方向内側に保持する。
【0017】保持部材は、半径方向に変形可能なセクシ
ョン(なめらかな外側表面を有しており、例えば雄形コ
ンポーネントの後方部分から離れた方向で雄形コンポー
ネントの軸から離れて半径方向外側に開く中空の円錐形
状のものが好ましい)を有している。このセクション
は、雄形コンポーネントを取り囲み、半径方向外側部分
(運動受け入れ部分)が引込位置にあるときにフランク
と当接するように雄形コンポーネントの後方部分に向か
う方向に散開する。変形用部材は、保持部材がチャンバ
内にあり変形用部材の半径方向外側部分(運動受け入れ
部分)が引込位置にある場合、保持部材の変形可能なセ
クションの外側表面が雄形コンポーネントの後方部分方
向において雄形コンポーネントの軸に向かって傾斜する
ような形状をとるように作用する。雄形コンポーネント
の前方部分と雌形コンポーネントの前部との間を密封す
る少なくとも1つの環状のシール用エレメント(例え
ば、弾力性のある変形可能なO−リング)は、保持部材
がフランクと係合しているとき、即ち雄形コンポーネン
トの前方部分の挿入位置にあるとき、両コンポーネント
の一方によって支持される。例えば、雄形コンポーネン
トの前方部分に設けられた1つ以上の円周状の外側溝の
各々は、保持部材が雌形コンポーネントの前部のもどり
止めのフランクを支えているとき、雌形コンポーネント
の前部の内側表面を密封係合すべくO−リングを受容可
能である。
【0018】窓は、雌形コンポーネントの軸に関してほ
ぼ直径方向に正対するように配置されているか又はされ
ることが可能である。保持部材の中空の円錐形のセクシ
ョンの外側表面は、半径方向外側部分(運動受け入れ部
分)が押出位置方向に動く間、変形用部材の環状の内側
表面に係合している。変形用部材の内側表面が円形の表
面ならば、保持部材の直径が最大の部分は雌形コンポー
ネントの軸方向で半径方向内側に確実に変形させるた
め、変形用部材の内側表面の直径は保持部材の円錐形の
外側表面の直径の最大部分より小さいが、それは変形用
部材の半径方向外側部分(運動受け入れ部分)が押出位
置をとる時、保持部材がもどり止めのフランクを迂回で
き雌形コンポーネントの前部から雄形コンポーネントの
前方部分を引き抜くことができるようにするためであ
る。
【0019】1つ又は複数のもどり止めは、雌形コンポ
ーネントの前部の内側表面に内側に広がった突起からな
ることが好ましい。保持部材の中空の円錐形のセクショ
ンには、ほぼ軸方向に伸びるペタル部(petals、
花びら部)又はこれらの同等物と凹部とが含まれ得る。
この凹部は、変形用部材の半径方向外側部分(運動受け
入れ部分)の押出位置までの移動に応じて中空の円錐形
のセクションの変形を増すように、ペタル部と交互に位
置している。一方、雄形コンポーネントの前方部分は雌
形コンポーネントの前部内に伸びており、保持部材は前
部のチャンバ内に位置している。中空の円錐形のセクシ
ョンの最大径の端部(即ち、ペタル部の端部)は、保持
部材がチャンバに受容されたときに、もどり止めのフラ
ンクに当接する。凹部は、中空の円錐形のセクションの
最大径位置に開口端を有している。変形用部材の最小内
径は、上述の最大径より小さいが、変形されない状態の
中空の円錐形のセクションの最小径よりは大きい。
【0020】保持部材の中空の円錐形のセクションにあ
るペタル部と交互に位置する凹部の幅は、開口端の先の
方に向かうにつれて増大する。または、各開口端は、第
1の幅を有することが可能であり、各凹部は、それぞれ
の開口端に隣接すると共に第1の幅よりそれぞれ大きい
第2の幅を有する部分を含んでいる。即ち、凹部の幅
は、少なくともその一部分が、保持部材の中空の円錐形
のセクションの最大径の端部から離れる方向に従って増
大する。
【0021】各窓は、これら窓により前部の壁が一対の
軸方向に平行なアームに分割されるべく、雌形コンポー
ネントの前部の前端面に対して全ての方向に広がること
が可能である。これらアームは、互いに直径方向に対向
して配置されることが好ましく、各アームは、雌形コン
ポーネントの後部に面する半径方向に広がるフランクを
備えた個々の内部もどり止めを支持することが好まし
い。このようなコネクタの変形用部材は、長軸と保持部
材の中空の円錐形の部分の最大径より短い短軸とを有す
るほぼ楕円形の内側表面を備えていることが好ましい。
アームは、このような楕円形の内側表面の長軸とは反対
側に取り付けられている。
【0022】変形用部材は、わずかに弾力性のあるプラ
スチック材料を含むか全てそれによって形成されてい
る。雌形コンポーネント及び変形用部材は、雌形コンポ
ーネントに関して変形用部材が回転するのを防止するた
めの、即ち、変形用部材の楕円形内側表面の長軸及び短
軸に関してアームの位置が変化するのを防ぐための、協
働手段を備えていても良い。このような回転防止手段に
は、少なくとも1つのアーム上に設けられた案内手段
と、この案内手段をたどるように変形用部材上に設けら
れた追従手段とを備え得る。追従手段は、変形用部材上
ののこぎり歯状の外側突出部を含んでいてもよい。
【0023】好ましい実施態様によると、保持部材は、
雄形コンポーネントの後方部分方向にこの雄形コンポー
ネントから外側に広がる前述の中空の円錐形のセクショ
ンを備えている。中空の円錐形のセクションにおける最
小径の(前)端部は、保持部材の半径方向内側に伸びる
ワッシャー状の部分と一体的に構成されており、このワ
ッシャー状の部分の半径方向最内側の部分は中空の円錐
部と一体的に構成されている。この中空の円錐部は、雄
形コンポーネントの後方部分に伸び環状の肩に当接する
べく雄形コンポーネントの軸に向かって傾斜している。
この環状の肩は、雄形コンポーネントの前方部分に設け
られており、後方部分から離れた状態でこれに面してい
る。肩は、保持部材が、雄形コンポーネントに関してそ
の後方部分方向へ動くことを防止する。このため、雄形
コンポーネントの前方部分が雌形コンポーネントの前部
に適切に受け入れられた場合、保持部材の円錐形の部分
の最大径の端部がもどり止めのフランクと当接し、保持
部材の円錐部が雄形コンポーネントの肩と当接し、これ
により、前方部分が雌形コンポーネントの前部のチャン
バから誤って引き抜かれることのないようにこれを確実
に保持する。
【0024】保持部材の円錐部は、軸方向に平行なスロ
ットを備えていてもよい。
【0025】保持部材は、ばね鋼鉄で形成可能であり、
雄形及び雌形コンポーネントの少なくとも一方は適当な
金属材料で形成可能である。
【0026】本考案の特徴点と考えられる新規な構成
は、特に、特許請求の範囲に述べられている。しかしな
がら、本考案の改良されたクイックレリースコネクタ自
体、並びにその付加的な特徴及び利点、さらにその構成
及び使用形態については、添付の図面を参照した特定の
好ましい実施例の詳細な説明からよりよく理解されるで
あろう。
【0027】
【実施例】図1及び図2に示すクイックレリースコネク
タ即ち継手は、長い管状の雄形コンポーネント1と、長
い管状の雌形コンポーネント2と、雄形コンポーネント
の前方部分7の選択された部分を囲んでいる環状の保持
部材3と、雌形コンポーネント2の前部2aの中に軸方
向へ可動に取り付けられた環状の変形用部材4と、雄形
コンポーネント1の前方部分7の外側と雌形コンポーネ
ント2の前部2aの隣接する内側表面との間を密封する
1つ以上の環状のシール用エレメント5(図1には2つ
が示されている)とを備えている。コンポーネント1及
び2は金属材料であるか又はそれであり得る。保持部材
3はばね鋼から作られるのが好ましい。変形用部材4
は、硬いプラスチック材料から作られるのが好ましい。
シール用エレメント5は、ゴム又は他の適当に弾力性の
あるいかなる材料から作られてもよく、この弾力性のあ
る材料は、雄形コンポーネント1の前方部分7を雌形コ
ンポーネント2の前部2aに正しく(完全に)挿入させ
たときは必要なだけ変形することが可能になっている。
【0028】長い管状の雄形コンポーネント1には円筒
状で円錐形の部分がいくつか含まれている。前方部分7
は、円筒状の表面を囲んでおり、かつコンポーネント1
の後方部分13と向い合っている半径方向の肩8と後方
部分13から離れてこれに面している半径方向の肩10
との間に設けられている、完全な円周の外側溝6を有し
ている。肩8は、前方部分7と一体的に形成されており
保持部材3の当接部として働く直径の大きい(第1の)
カラー9の一方の端面を構成している。
【0029】肩10は、前方部分7の第2のカラー11
上にあり、のこぎり歯状の形をしている(図には示して
いない)。カラー11は、わずかに円錐形の周囲表面1
2を有しており、この表面12は雄形コンポーネント1
の後方部分13方向において雄形コンポーネント1の軸
に向かって傾斜している。
【0030】前方部分7には、シール用エレメント5の
一部であるいくつかの完全な円周の外側溝14が構成さ
れている。後方部分13は、この改良されたクイックレ
リースコネクタによって第2の導管(図示なし)と結合
されるべき柔軟なホース(図示なし)又はその他の導管
の一端部からこの後方部分13が誤って引き抜かれるよ
うなことを減少させるための、いくつかの完全な円周の
外側のリブ又はバーブ(barb)15を備えている。
雄形コンポーネント1の後方部分13を囲んでいるホー
スの端部は、後方部分13を無意識に引き抜く可能性を
減らすのと共にこの端部と雄形コンポーネント1との間
の密封を完全に行うために、標準的なクランプ又はスト
ラップにより囲まれていることが好ましい。
【0031】雌形コンポーネント2は、外側断面形状が
多角形(六角形)をしており、前述の前部2aと、第2
の導管の端部内に、例えば内側にねじ切りをしたニップ
ル又はパイプ内に挿入することができる、外側にねじ切
りがなされた後部19とを含む長い管である。この後部
19のねじを切った部分がリブ又はバーブ(雄形コンポ
ーネント1の後方部分13上にあるリブ又はバーブ15
のようなもの)に置き換えられるならば、この後部19
は、ホース又は他の柔軟な導管の一端部に挿入して固定
することができる。
【0032】雌形コンポーネント2の前部2aは、内部
のチャンバ17aに連通しており中央部に配置された入
口17を備えた前方の端面2bを有している。入口17
は、後部19に向かって面した放射状のフランク18を
有しかつ保持部材3がチャンバ17a内にあるときは、
この保持部材3の中空の円錐形のセクション(21+2
2)の最大径の端部を止める役目をする、内側の環状の
もどり止め(リブ)16に隣接している。入口17は、
前部2aの円錐形の内側表面により仕切られており、そ
のような円錐形の表面は後部19の方向において雌形コ
ンポーネント2の軸に向かって傾斜している。
【0033】前部2aの周囲の壁は、円周方向に伸びる
2つの窓20を有している。これら窓20は、もどり止
め16のフランク18の後側にあるチャンバ17aと連
通しており、さらに変形用部材4(以後、短かくスリー
ブと呼ぶ)を、図1及び図2に示す引込位置と押出位置
(又は動作位置)との間で軸方向に自由に移動させるべ
くそのスリーブの半径方向外側部分(運動受け入れ部
分)4a(図5も参照のこと)を収容している。この押
出位置では、保持部材3と雄形コンポーネント1の前方
部分7が雌形コンポーネント2の前部2aから引き抜く
ことができるようにするために、スリーブの円筒形の内
側表面4b(図5)が保持部材3の中空の円錐形のセク
ション(21+22)を変形させる。
【0034】図4は、図3の保持部材3に変えることが
できるブランク3Aを示している。図示した保持部材3
は、後方部分13から離れる方向において雄形コンポー
ネント1の軸に向かって傾斜しておりかつほぼ軸に平行
な凹部(スロット)21と交互に配置された4つのペタ
ル部22を含む中空の円錐形のセクションを有してい
る。これら各凹部21は、中空の円錐形のセクションの
最大径の(後方の)端部に開口端を有している。ペタル
部22は、ほぼワッシャー状の部分23の半径方向最外
側部分に一体的に形成されており、この部分23の半径
方向最内側の部分は、中空の円錐部24の前端と一体的
に形成されている。この中空の円錐部24は、ペタル部
22及び凹部21を含む中空の円錐形のセクションの最
大径の方向において雄形コンポーネント1の軸に向かっ
て傾斜している。中空の円錐形のセクション(21+2
2)の外側表面は、保持部材3がチャンバ17a内に完
全に入っておりかつスリーブ(変形用部材)4が図1又
は図2の引込位置(非動作位置)に保持されている際
は、もどり止め16の放射状のフランク18と当接する
最大径の端部(ペタル部22の先端)を有するなめらか
な切頭円錐体である。保持部材3の半径方向に伸びるワ
ッシャー状の部分23は、カラー9の肩8に当接し、円
錐部24はカラー11の肩10と当接するその最小径の
端部を有する溝6内に位置する。円錐部24は、ワッシ
ャー状の部分23が肩8に当接する途中で保持部材3が
後方部分13及び円錐形の表面12上をすべる際に、こ
の円錐部24を変形可能とする、軸に平行なスロット2
5を有している。このため、円錐部24が溝6内にスナ
ップ止めでき、保持部材3を雄形コンポーネント1に関
して最適な軸方向位置に位置させるべくこの円錐部24
の自由端を肩10に対抗して収縮及び移動させることが
できる。
【0035】保持部材3の中空の円錐形のセクションに
ある凹部21の幅は、半径方向に広がるワッシャー状の
部分23から凹部の開口端に向かって減少する。円錐部
24のスロット25の必ずしも必要であるとは限らな
い。即ち、カラー11の円錐状の周囲表面12が肩8及
び10間の溝6に向かって及びその中へ進む間に、円錐
部24を引き伸ばすことができる程度に、この円錐部2
4の材料に十分な弾性があるならばこのようなスロット
は必要ない。カラー9及び11を取り除いたもの、並び
に円錐部24の大きさを雄形コンポーネント1の前方部
分7の周囲表面に隣接した部分にしっかり合わせるよう
に決めることは本考案の範囲である。考慮すべき重要な
点は、保持部材3がチャンバ17a内に完全に受容され
かつスリーブ(変形用部材)4が引込位置に維持されて
いる際にこの保持部材3の変形可能な中空の円錐形のセ
クション(21+22)の最大径の端部がフランク18
と当接するように、図示した保持部材3又は類似の保持
部材が、雄形コンポーネント1の前方部分の選択された
軸位置にしっかり保持されることである。
【0036】スリーブ(変形用部材)4の内側表面4b
は、このスリーブの円筒形部分29の中にある丸い円筒
である。表面4bの直径は、セクション(21+22)
の最小径より大きいが、スリーブ4により変形されてい
ないときの保持部材3の中空の円錐形のセクション(2
1+22)の最大径より小さい。内側表面4bの直径
は、もどり止め16の内径よりわずかに小さく、スリー
ブ4の外側表面は楕円形状である。この楕円の長軸は、
窓20の間の2つのアーム(ウエブ)26の間の中間に
位置している。楕円の短軸はアーム26を2等分してい
る。スリーブ4の半径方向外側部分(運動受け入れ部分
又はハンドル)4aは、それぞれの窓20内において
も、外側に隣接して扱うことができ、その引込及び押出
位置の間でスリーブを押したり引いたりするべく手で操
作できる。
【0037】雌形コンポーネントに対するスリーブ4の
角度位置が、雄形コンポーネント1の前方部分7の挿入
又は引き出し位置で変化しないようにするため、スリー
ブ4と雌形コンポーネント2の前部2aとは、協働する
回転防止手段を備えている。この回転防止手段は、スリ
ーブ上にある複数対の追従手段即ちのこぎり歯状の外側
への突出部27と、窓20間のアーム26の内側表面に
位置する案内手段とを含んでいる。突出部27のフラン
ク28は、雌形コンポーネント2の軸方向に、それぞれ
のアーム26の案内手段に沿って摺動できる。フランク
28は、雄形コンポーネント1の前方部分7の保持部材
3に関して内側表面4bを適当な中心に位置させるよう
に、アーム26の案内手段と協動する。このように中心
へ位置させることは、保持部材3がチャンバ17a内に
完全に収容されており、オペレータが前方部分7を前部
2aから引き抜くために保持部材3の円錐形の中空のセ
クション(21+22)を変形させようとしたときに、
望ましいものでありかつ効果がある。スリーブ4を前部
2a中に挿入している間、このスリーブ4は、2つの前
方の突出部27を半径方向内側に移動させるという(ど
ちらかというと小さな)変形を受けることが可能であ
る。これは、一方の窓20内に半径方向外側部分(運動
受け入れ部分)4aの1つを挿入すること、及び他方の
窓20に向かってかつその中にスリーブ4を押し込むこ
とを含んでおり、これによって、2つの案内手段の各々
が突出部27のそれぞれ対のフランク28間の空間に入
るまで、2つの前方の突出部27がアーム26の内部の
案内手段上に重なる。その結果、内側表面4bは、図1
及び図2の引込位置から円錐形の中空のセクションの最
大径の端部がフランク18の半径方向内側に位置してい
る押出位置へのスリーブ4の移動に応じて、保持部材3
の円錐形の中空のセクションを変形するのに最適な位置
にいることができる。スリーブ4の円筒形部分29は、
前部2aの前方の端面2bに向かって、かつ前部2aの
リング状の部分30内にまである程度広がって伸びてい
る。このリング状の部分30は、窓20間で伸びており
かつスリーブ4の外側の突出部27用の前述の内部の案
内手段を有している2つのアーム26を接続する。
【0038】雄形及び雌形コンポーネント1及び2を互
いに結合させるために、雄形コンポーネント1の前方部
分7(この種の前方部分は、肩8及び10間にある保持
部材3を支持している)は、入口17内に単に導びか
れ、チャンバ17aに向かって、その中に、さらに部分
的にはそれを越えて押し込まれる。溝14内のシール用
エレメント5は、前部2aの内側表面との係合により変
形され、雌形コンポーネント2内への雄形コンポーネン
ト1の前進運動が止まるのは、保持部材3の円錐形の中
空のセクション(21+22)が半径方向に自由に伸び
ることができこれによってその最大径の端部が内側のも
どり止め16の放射状のフランク18に係合するよう
に、保持部材3がチャンバ17a内に完全に受容された
ときである。もどり止め16は、入口17を通ってチャ
ンバ17a内に保持部材3が挿入されている間、この保
持部材3の円錐形の中空のセクションを変形させる。ペ
タル部22の弾力性は、このペタル部の自由端(チッ
プ)が、それらがもどり止め16を越えて進むと直ちに
半径方向外側にかつフランク18に当って動くことを保
証する。その時カラー9の左側の肩8aは、前方部分7
が雌形コンポーネント2の中にさらに入るのを防ぐた
め、前部2aの内側の肩2cと当接する。このように、
肩8aが肩2cに当接し、放射状に広がったペタル部2
2の自由端がもどり止め16のフランク18に当接して
いるので、雄形コンポーネント1は、軸方向の最適な位
置に保持される。シール用エレメント5の変形(肩8a
が肩2cに当接している時)により、雄形コンポーネン
ト1の後方部分13の内側から雌形コンポーネント2の
後部19の内側へ又は反対の方向へ流れる媒体の漏れを
防ぐことができる。
【0039】雌形コンポーネント2が軸方向のどちらか
の動きに対してしっかり保持されるべくこの雌形コンポ
ーネント2の後部19が固定取り付けされたハウジン
グ、ニップル又はパイプ(図示なし)にねじ結合されて
いる場合、雌形コンポーネント2の前部2aから雄形コ
ンポーネント1を引き離す(解放する)動作は、図1又
は図2の引込位置からスリーブ4の前側面が部分30と
前部2aのもどり止め16とに当接する押出位置に向か
ってスリーブ4を押したり又は引いたりすることのみを
含むものである。これにより、スリーブ4の内側表面4
bは、ペタル部22の自由端(チップ)がもどり止め1
6のフランク18を越えて半径方向内側に動くように保
持部材3の円錐形の中空のセクション(21+22)の
なだらかな外側表面に沿って動く。即ち、保持部材3の
円錐形の中空のセクションの最大径の端部は、もどり止
め16の内径より小さい一時的に減少した直径を有する
こととなる。これにより、前方部分7及びシール用エレ
メント5を前部2aから引き抜くためにオペレータが雄
形コンポーネント1の後方部分13を囲んでいるホース
の端部を引っぱる間、スリーブ4は、部分30ともどり
止め16とに当接している押出位置に保持される。
【0040】雌形コンポーネント2の後部19が固定取
り付けされた部分に結合されていない場合、例えば後部
19が柔軟なホースの一端部に結合されている場合、一
方の手で雌形コンポーネント2をつかみ、他方の手でス
リーブ4の半径方向外側部分(運動受け入れ部分)4a
を前部2aに関して部分30及びもどり止め16に当接
するように動かさねばならない。次いで、一方の手で雄
形コンポーネント1、保持部材3、シール用エレメント
5が雌形コンポーネント2の前部2aから引き抜かれる
間、他方の手の1本又は2本の指でスリーブ4がその押
出位置に保持される。又は、一方の手の親指及び人差し
指が押出位置にスリーブ4を動かすためにこのスリーブ
4の半径方向外側部分(運動受け入れ部分)4aに係合
しこれを押しつけている間、他方の手で雄形コンポーネ
ント1の後方部分13を囲むホースの端部をつかむこと
ができる。一方の手の他の3本の指は、コンポーネント
1と2とを互いに離すために、雌形コンポーネント2の
前部2aを図1又は図2において左方向に動かすのに使
われる。
【0041】ペタル部22の自由端がもどり止め16内
に位置した直後にオペレータの手がスリーブ4の半径方
向外側部分(運動受け入れ部分)4aから離れると、保
持部材3の弾力性によって、ペタル部22はスリーブ4
を図1及び図2の引込位置に戻す。一般に、前部2aか
ら前方部分7を引き抜く少なくとも最初の操作において
は、スリーブ4は、(もどり止め16と当接した)押出
位置に保持されるであろう。これにより、ペタル部22
がそれらの自由端がもどり止め16内の空間に入る前に
は広がることができない。スリーブ4の内側表面4bの
直径は、この表面4bが、保持部材3の円錐形のセクシ
ョン(21+22)の最大径の端部の直径を、もどり止
め16の内側表面の径より小さくなるまで減少できるよ
うに選ばれる。即ち、保持部材3が雌形コンポーネント
2の前部2aから雄形コンポーネント1の前方部分7を
引き抜くことが妨げられないように選ばれる。言い換え
れば、保持部材3の円錐形のセクションの最大径の端部
を変形できる範囲は、雌形コンポーネント2の半径方向
に測定した放射状のフランク18の幅に少なくとも等し
い、好ましくはわずかに越えた値までとすべきである。
【0042】保持部材3の円錐形の中空のセクションの
最大径の端部は、このセクションの最小径の端部より
も、雄形コンポーネント1の前端からより大きな距離を
有していることが分かるであろう。言い換えれば、ペタ
ル部22を含んでいる円錐形の中空のセクションは、雄
形コンポーネント1の後方部分13へ向かう方向で外側
に開いている。
【0043】改良された本コネクタの重要な利点は、簡
単かつ便利な方法で操作できることにある。既に述べた
ように、一方の手の2つの指がスリーブ4をその押出位
置に押してその状態を維持し続けており一方の手の残り
の指が後方部分13から離れる方向に前部2を引っ張っ
ている間、雄形コンポーネント1の露出部分(又は後方
部分13を囲んでいる導管の端部)は他方の手でつかま
れている。準備操作及び前部2から前方部分7を引き抜
く少なくとも最初の操作において、スリーブ4を押出位
置に保持することは、保持部材3の円錐形の中空のセク
ションの半径方向内側に変形された最大径の端部が、入
口17に向かってかつそれを通る途中にもどり止め16
のフランク18をバイパス(即ち、通過)できるように
するために必要である。スリーブ4が図1及び図2の引
込位置にある限り保持部材3をもどり止め16と当接し
た状態に確実に保持するように放射状に広がったペタル
部22がフランク18と直接係合できるので、この保持
部材3は、特別に設計されたつめ、突出部、及び同様の
部品を具備する必要がない。特別な形状のつめ又は同様
の部分がペタル部22の上にないので、雄形コンポーネ
ント1の前方部分7を挿入位置に確実に保持する能力に
影響を与えることなく、保持部材3を単純にしかも費用
のかからないものとすることができる。
【0044】窓20及びアーム26の数は、本考案の精
神から逸脱することなく3又はそれ以上に増加できる。
ここでは、直径方向に互いに対向して配置された2つの
窓20を設けることが好ましい。その理由は、このよう
な窓の配置によって、スリーブ4を簡単かつ時間のかか
らない方法で雌形コンポーネント2の前部2内に挿入で
きるからである。各アーム26の案内手段がスリーブ4
のそれぞれの半分の側の2つの突出部27のフランク2
8間にあるときに、挿入が完了する。
【0045】改良された本コネクタの他の重要な利点
は、保持部材3を雌形コンポーネント2内のもどり止め
16から引き離すために雄形コンポーネント1の軸に向
かって又はそれから離れるように個々に押しつけられな
ければならない外側に広がったアーム又は類似の拡張物
を設けたペタル部22を用意する必要がないことであ
る。パーソロミューによる前述の米国特許第4,54
1,658号と第4,601,497号には、特許され
たクイックコネクタアセンブリの雌形コンポーネントか
ら雄形コンポーネントを引き抜くことを可能とするため
に、いくつかの独立した保持部材の各々が別個に回動又
は移動されねばならない。いくつかの独立した保持部材
を非動作位置に同時に保持することは、多くの問題を発
生させ、雄形及び雌形コンポーネントを互いに引き離す
ことを遅延させる。本考案のコネクタは、スリーブ4を
引込位置から押出位置に動かす単純な操作によって、変
形されたペタル部22が雌形コンポーネント2の前部2
aの入口17に向かってさらにそれを越える途中でもど
り止め16内を通過できる程度に、保持部材3の全ての
ペタル部22が確実に変形されるように設計されてい
る。
【0046】ペタル部22間の凹部21の幅は、保持部
材3の円錐形の中空のセクションの最大径の端部に向か
って減少しているので、ペタル部22の幅も同じ方向に
向かって減少している。即ち、締めつけ又は曲げに対す
るペタル部22の抵抗力は、放射状に広がっているワッ
シャー状の部分23から保持部材3の円錐形の中空のセ
クションの最大径の端部に向かって少なくなる。ペタル
部22をそのように設計と、コネクタの製造業者がスリ
ーブ4又はもどり止め16によってペタル部22を変形
するのに、即ち前方部分7を引き抜くことを準備したり
前方部分7を雌形コンポーネント2の中に挿入する間
に、必要な力を少なくしたい場合に好都合となる。
【0047】図6及び図7は、異なる雌形継手コンポー
ネント2′、異なる保持部材3′、及び異なる変形用部
材(スリーブ)4′を有するクイックレリースコネクタ
の変更例を示している。図6及び図7のコネクタ内の雄
形コンポーネント1は、図1及び図2の雄形コンポーネ
ントと同一であるか又は同一とすることができる。前部
2a′の窓20′は、前部2a′の対応部分が窓20′
と交互の2つの個別のアーム26′に分割されるように
前方の端面2b′までずっと伸びている。アーム26′
の前方の自由端にある内側表面は、スリーブ4′の外側
にある突出部27用の、軸方向に平行な案内手段を備え
ている。アーム26′は雌形コンポーネント2′の軸に
対して互いに直径方向に対向して取り付けられている。
各アーム26′は、チャンバ17a′の入口17′に隣
接しておりかつ雌形コンポーネント2′の後部19に向
かって面している放射状のフランク18′を有する個別
の内側のもどり止め16′を備えている。入口17′
は、それぞれのもどり止め16′上のアーク状の2つの
円錐形表面によって仕切られている。これらの円錐形表
面は、保持部材3′が前部2a′のチャンバ17a′内
に挿入される間、保持部材3′に部分的に半径方向内側
の変形を与える。他の全ての点に関して、雌形コンポー
ネント2′は図1及び図2の雌形コンポーネントと同一
であるか又は同一であり得る。
【0048】保持部材3′(図10)は、図3のペタル
部22と置き替えられた完全な円周上にある円錐形の中
空のセクション3a′を有している。放射状に広がるワ
ッシャー状の部分23と、保持部材3′のスロット付き
円錐部24とは、保持部材3における類似の対応部分と
同じであるか又は同じであり得る。
【0049】図6及び図7のコネクタに使用されている
変形用部材(スリーブ)4′の詳細は、図11に示して
ある。このスリーブは、2つの半径方向外側部分(運動
受け入れ部分)4a′と、1つの楕円形の内側表面4
b′とを有している。楕円形の短軸は前部2a′のアー
ム26′を2等分し、楕円形の長軸はこれらのアームの
中間に置かれている。即ち、アーム26′は長軸の反対
側に位置している。スリーブ4′は、図5に示されてい
るスリーブ4の円筒形の部分29に対応した部分を含ま
ない。
【0050】図6及び図7は、組立てられた状態にある
コンポーネント1及び2′を含むコネクタを示してい
る。雄形コンポーネント1の前方部分7の溝14にある
シール用エレメント5は、雌形コンポーネント2′の前
部2a′の内側表面と密封的に係合しておりかつこれに
よって変形されている。保持部材3′は、チャンバ17
a′内に完全に受容されており、その円錐形の中空のセ
クション3a′の大きな方の直径の端部はアーム26′
の自由端の所でもどり止め16′のフランク18′と当
接している。スリーブ4′は、円錐形の中空のセクショ
ン3a′がフランク18′と当接可能な引込位置で示さ
れている。保持部材3′をチャンバ17a′に挿入して
いる間、もどり止め16′は、円錐形の中空のセクショ
ン3a′がほぼ長円形又は楕円形となるようにこの円錐
形の中空のセクション3a′の隣接した部分を変形す
る。このような変形は一時的なものである。その理由
は、保持部材3′が、図10に示す形状となる、即ち、
セクション3a′の半径方向最外側の部分がフランク1
8′と当接できかつ前方部分7が前部2a′から誤って
引き抜かれるのを防ぐために、その部分がもどり止め1
6′を越えて進むと直ちに再び円形となる、顕著な傾向
を有するためである。図9には、保持部材3′の円錐形
のセクション3a′がもどり止め16′間をそしてチャ
ンバ17a′内へと進む際に、長円形をとるように変形
される様子が示されている。
【0051】チャンバ17a′から前方部分7及び保持
部材3′を引き抜くため、オペレータは、スリーブ4′
を(もどり止め16′と当接した)押出位置に動かすべ
く、このスリーブ4′の半径方向外側部分(運動受け入
れ部分)4a′を押すか又は引くかする。この結果、円
錐形のセクション3a′に変形が生ずる。即ち、円錐形
のセクション3a′は、2つのもどり止め16間の最小
距離より短い短軸を有する楕円又は長円形状となる。こ
れにより、オペレータは、雌形コンポーネント2′の前
部2a′から、このように変形された保持部材3′及び
雄形コンポーネント1の前方部分7を引き抜くことがで
きる。図8は、挿入操作が終了すると直ちに、即ち保持
部材が全てもどり止め16′のフランク18′を越えて
進みチャンバ17a′内に受容されると直ちに、保持部
材3′の円錐形の中空のセクション3a′の最大径の端
部が自動的に円形をとることを示している。引き抜きの
操作が終了した場合も、即ち図6及び図7に示すように
保持部材3′が前部2a′の前方の端面2b′の右側に
ある場合も、同じことが当てはまる。
【0052】スリーブ4及び4′は、比較的簡単であり
費用がかからない。さらにこれら各スリーブは、簡単か
つ時間のかからない方法で、それぞれの雌形コンポーネ
ント2及び2′内に取り付けることができる。これらの
スリーブの2つの細長い平行な部分(即ち、外部の突出
部27がある部分)が変形できることにより、それらが
窓20又は20′のいずれか1つをスリップして通過
し、チャンバ17a又は17a′を横切り他の窓内まで
伸びることが十分に行われる。これは、内側表面4b又
は4b′が前部2a又は2a′内で適切に中央に位置さ
せるために必要なのである。突出部27は、雌形コンポ
ーネントの前部内でそれぞれのスリーブを適切に中央に
位置させる機能と、スリーブが押出位置と引込位置との
間の予め決められた通路に沿って確実に移動するように
アーム26又は26′の案内手段と協働する機能の2つ
を行う。
【0053】保持部材3又は3′の円錐部24のスロッ
ト25は、後方部分13に沿ってかつカラー9の肩8に
向かって動く間に、保持部材の材料が円錐部24に損傷
を与えないように十分柔らかい場合は、省略することが
できる。
【0054】保持部材は、好ましくは、ばね鋼で形成さ
れる。これにより保持部材は、高い温度又は低い温度と
同じく通常の温度でも軸方向及び/又はその他の顕著な
圧力に耐えることができる。言い換えれば、このような
保持部材は、スリーブ4又は4′が引込位置にとどまっ
ているのに雄形コンポーネントと雌形コンポーネントと
が引っ張り離された際に発生するかなりの圧縮力に耐え
ることができる。予め作られたブランクは、深い絞り込
みによって又は他の適当な技術によって、最終的な保持
部材に変換され得る。さらに鋼板からなるブランクは、
前述した形状によって、特にその最大径の端部から部分
23と24に向かう方向において保持部材の安定性が増
すので、比較的薄くすることができる。
【0055】雄形及び雌形コンポーネントは、コネクタ
が使用されている時に予測される熱的及び機械的なスト
レスに耐えることができる適当な金属材料で形成され
る。
【0056】雄形コンポーネント1の前方部分7にある
溝14の利点は、溝内に挿入されているシール用エレメ
ント5が、2つのコンポーネントを完全に組み立てられ
ている際及び雄形コンポーネントを雌形コンポーネント
から引き抜いている際と同様に、前方部分7を雌形コン
ポーネント2又は2′の前部2a又は2a′に挿入して
いる際に、適切な位置に存在している点である。シール
用エレメントを雄形コンポーネント1の前方部分7の外
側の溝内に配置することは、多くの従来のコネクタ製造
時に行われている方法であるシール用エレメントを雌形
コンポーネントの内側に取り付ける場合よりも、かなり
簡単で費用がかからないことが判っている。シール用エ
レメントを雌形コンポーネントの内側に取り付ける場合
は、別個に作られた閉じ込め用リングを用いる必要があ
る。さらに、シール用エレメント5を雄形コンポーネン
トの前方部分7の外側に取り付けることにより、前方部
分7を雌形コンポーネントに入れる前毎、又は前方部分
7をチャンバ17a又は17a′から引き抜いた後毎
に、シール用エレメントの状態及びその存在の有無をオ
ペレータはすぐに確かめることができる。このように、
オペレータは1つ又はそれ以上のシール用エレメントの
交換が必要か否かをすぐ確かめることができ、しかもそ
のような交換が簡単かつ時間のかからない作業となる。
【0057】図12は、保持部材3又は3′の代りに使
用することができる第3の保持部材3を示している。
保持部材3の円錐形の中空のセクションは、ほぼ軸方
向に伸びる凹部21′と交互に位置する4つのペタル部
22′を有している。凹部21′の幅は、円錐形の中空
のセクションの最大径の端部から他方の端部に向かって
(即ち、図12からは見えないが外側放射状に広がるワ
ッシャー状の部分23に向かって)徐々に増えている。
この保持部材3の利点は、ペタル部22′の柔軟性が
凹部21′の閉じた端で顕著となる点にある。さらに、
ペタル部22′は、保持部材3がチャンバ17a又は
17a′内に完全に受容されたときに隣接するフランク
18又は18′に当接する長い(保持部材3の円周方
向に見える)端面22a′を有している。比較的広いア
ーク形のペタル部22′(保持部材3の円周方向に見
える)は、図3に示されるより狭いペタル部21よりも
より高い軸方向圧力に耐えることができる(締めつけの
危険なしに)。ワッシャー状の部分23及び保持部材3
の円錐部24の構成は、保持部材3又は3′の同様の
関連部分と同一であるか又は同一とすることができる。
【0058】図13は、保持部材3を変形した第4の
保持部材3を示している。ペタル部22間の凹部2
の幅は、ペタル部22を含んだ円錐形の中空のセ
クションの小径の端部側から最大径の方向に向かって、
最初増大し、次いで減少し、再び増大するように構成さ
れている。これら凹部21は、ペタル部22の中間
部分の強固性及び安定性をかなり減少させ、これによ
り、雄形コンポーネントを雌形コンポーネントに挿入す
ることと、スリーブ4又は4′により比較的小さな力で
ペタル部22を変形することとが可能となる。同時
に、ペタル部22は、フランク18又は18′と大き
な面積で接触している比較的長い端面22aを有する
こととなる。このように保持部材3がチャンバ17a
又は17a′の中に一度完全に受容されると、オペレー
タが2つのコンポーネントを引き離そうとかなりの力を
加えたとしても、そのペタル部22は、雄形コンポー
ネント1を雌形コンポーネント2又は2′から引き離す
ことに対して充分満足する程度に大きな抵抗を呈する。
同時にペタル部22′は、スリーブ4又は4′を適当に
操作することにより、半径方向内側に容易に変形でき
る。
【0059】図10、図12及び図13に示されている
保持部材の利点は、保持部材が1つ又はそれ以上のもど
り止めの単数又は複数のフランクと大きな面積で接触し
て保持されることである。図10の保持部材3′は、も
どり止め16′間を通過する際に楕円形をとるように変
形される。図12及び図13の保持部材の形状は、変形
できる最大の位置が最大径の領域からワッシャー状の部
分23の方向に容易に置き換えられるようにされてい
る。さらに、ペタル部22′又は22とフランク18
又は18′との接触面積は、フランク18とペタル部2
2との接触面積より大きい。それ故、ペタル部22′及
び22の自由端の伸びる方向(雌形コンポーネント2
又は2′の円周方向)に沿った円弧は、ペタル部22の
円弧より大きい。これによりペタル部22′及び22
の硬さがより満足すべきものになる、即ち、軸方向の圧
力に対するペタル部22′及び22の抵抗は非常に大
きい。
【0060】以上の記述は、これ以上の説明なしに本考
案の特徴を十分明らかにするものであり、当業者によれ
ば、従来技術の観点からして本考案の一般的な及び特定
の態様を構成する特徴を損うことなく種々の用途に容易
に適用することができる。従って、その適用は、特許請
求の範囲の精神及び均等の範囲内において理解されるべ
きであり、かつ理解されるべきことを意図するものであ
る。
【0061】
【考案の効果】以上詳細に説明したように本考案によれ
ば、雌形コンポーネントがチャンバに連通しておりほぼ
直径方向に互いに対向して配置された少なくとも2つの
窓を有しており、かつ保持部材は、後方部分に向って散
開するほぼ円錐形の外側表面を有している。そして、変
形用部材は、入口から遠方側の引込位置と入口近傍の押
出位置との間で、窓内へ伸びておりかつこれら窓に関し
て雌形コンポーネントの縦方向に移動可能な半径方向外
側部分を有しており、この変形用部材の押出位置への移
動に従って保持部材を雌形コンポーネントの内側半径方
向へフランクを越えて変形させるように構成されてい
る。このため、オペレータは、本考案のコネクタを接続
するときは雌形コンポーネントに雄形コンポーネントを
単純に挿入するのみ(ただし変形用部材は引込位置に維
持)でよく、レリースするときは一方の手の指で変形用
部材を引込位置から押出位置に移動させた状態で(他方
の手により)雌形コンポーネントから雄形コンポーネン
トを引き離すのみでよいので、非常に簡単にかつ確実に
しかも時間をかけることなく、2つの導管の接続及び分
離が行える。しかも、変形用部材をコネクタに沿って移
動させない限り、たとえコネクタ軸方向に力が印加され
ても解放が行われないため、安全確実な接続を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1つの実施例であるクイックレリース
コネクタの完全なアセンブリの立面図及び軸方向断面図
である。
【図2】図1の位置に対し90°回転させた雄形及び雌
形コンポーネントを備えたコネクタの立面図である。
【図3】図1及び図2のコネクタに使用されている保持
部材の斜視図である。
【図4】図3に示す種類の保持部材に変えることができ
る金属ブランクの立面図である。
【図5】図3の保持部材を変形させるため、図1及び図
2のクイックレリースコネクタに使用されている変形用
部材の斜視図である。
【図6】本考案の他の実施例であるクイックレリースコ
ネクタの完全なアセンブリの立面図及び軸方向断面図で
ある。
【図7】図6の位置に対し90°回転させた雄形及び雌
形コンポーネントを備えた変形クイックレリースコネク
タの立面図である。
【図8】引込位置に変形用部材を備えた図1の右側から
見た変形コネクタの先端の立面図である。
【図9】雄形コンポーネントが変形クイックレリースコ
ネクタの雌形コンポーネントから押出位置にある図8の
変形用部材のみを示す同じ先端の立面図である。
【図10】切断された保持部材の中空の円錐形のセクシ
ョンの一部であり、図6及び図7のコネクタに使用され
る保持部材の斜視図である。
【図11】図6及び図7のコネクタに使用される変形用
部材の斜視図である。
【図12】第3の保持部材の立面図である。
【図13】図12の保持部材の変形であるその他の保持
部材の立面図である。
【符号の説明】
1 雄形コンポーネント 2 雌形コンポーネント 3 保持部材 4 変形用部材(スリーブ) 4a 半径方向外側部分(運動受け入れ部分又はハンド
ル) 5 シール用エレメント 6、14 溝 15 リブ 16 もどり止め 18、28 フランク 20 窓 21 凹部 22 ペタル部 25 スロット 26 アーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 ラルフ ホフマン ドイツ連邦共和国, 6454 ブルックベ ル, リングストラーセ 21番地 (72)考案者 ハインツ ザウア ドイツ連邦共和国, 6451 ロネブルグ モーツァルトストラーセ 3番地 (56)参考文献 特開 昭63−67491(JP,A) 特開 昭51−31919(JP,A) 実開 昭62−82490(JP,U)

Claims (18)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の導管に接続可能な後方部分(1
    3)と前方部分(7)とを有する管状の雄形コンポーネ
    ント(1)と、 第2の導管に接続可能な後部(19)と前記前方部分
    (7)用の内部のチャンバ(17a)を定める前部(2
    a)とを有すると共に、前記前部(2a)が前記チャン
    バ(17a)に連通している軸方向の入口(17)と、
    該入口(17)に配置されかつ前記後部(19)と向か
    い合っている放射状のフランク(18)を持った少なく
    とも1つのもどり止め(16)と、前記前部(2a)の
    円周方向に伸びかつ前記もどり止め(16)の背後の前
    記チャンバ(17a)に連通しており直径方向に互いに
    対向して配置された少なくとも2つの窓(20)とを有
    している、管状の雌形コンポーネント(2)と、 前記入口(17)を通り前記チャンバ(17a)内に進
    む間に変形されるように、かつ前記チャンバ(17a)
    に入込む際に前記フランク(18)に係合するように前
    記雄形コンポーネントの前記前方部分(7)上に設けら
    れている半径方向に変形可能な環状の弾性体の保持部材
    (3)と、 前記チャンバ(17a)に設けられた環状の変形用部材
    (4)を含むと共に、前記前方部分(7)を前記前部
    (2a)から前記入口(17)を通って引き抜き可能と
    するべく前記フランク(18)から前記保持部材(3)
    を引き離す手段とを備えており、 前記保持部材(3)は、前記後方部分(13)に向って
    散開する円錐形の外側表面を有しており、 前記環状の変形用部材(4)は、前記入口(17)から
    遠方側の引込位置と前記入口近傍の押出位置との間で、
    前記窓(20)内へ伸びておりかつ該窓に関して前記雌
    形コンポーネント(2)の縦方向に移動可能な半径方向
    外側部分(4a)を有しており、かつ該変形用部材
    (4)は、当該変形用部材(4)の前記押出位置への移
    動に従って前記保持部材(3)を前記雌形コンポーネン
    ト(2)の内側半径方向へ前記フランク(18)を越え
    て変形させるべく前記保持部材(3)の前記外側表面の
    最大径より小さい直径を有する環状の内側表面を備えて
    おり、さらに該変形用部材(4)は、前記押出位置にお
    いて、前記雄形コンポーネント(1)の前方部分(7)
    及び前記保持部材(3)が前記前部(2a)から引き抜
    き可能となるように、該保持部材(3)を前記フランク
    (18)の半径方向内側に保持しており、 前記雄形コンポーネント(1)は、貫通方向の軸方向移
    動に対抗してその結合位置で軸方向に支持されているこ
    とを特徴とする導管用クイックレリースコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記保持部材(3)は、前記雄形コンポ
    ーネント(1)を囲み、かつ前記後方部分(13)の方
    向に散開して前記変形用部材(4)の引込位置で前記フ
    ランク(18)に当接した、半径方向に変形可能なセク
    ション(21+22)を有しており、 前記保持部材(3)の前記セクション(22)は、当該
    保持部材(3)が前記チャンバ(17a)内に配置され
    ているおりかつ前記変形用部材(4)が前記引込位置に
    保持されているときは、前記後方部分(13)から離れ
    る方向に前記雄形コンポーネント(1)の軸に向かって
    傾斜した外側表面を有することを特徴とする請求項1に
    記載のコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記保持部材(3)が前記フランク(1
    8)と係合しているときは、前記前方部分(7)と前記
    前部(2a)との間でシールを形成するように、前記コ
    ンポーネント(1、2)のうちの一方によって支持され
    る少なくとも1つの環状のシール用エレメント(5)を
    さらに備えていることを特徴とする請求項2に記載のコ
    ネクタ。
  4. 【請求項4】 前記前部(2a)は、内側表面を有して
    おり、 前記フランク(18)は、前記前部(2a)の内側表面
    を越えて内側に伸びており、 前記保持部材(3)は、前記雄形コンポーネント(1)
    を取囲みなめらかな円錐形の外表面を有する中空のセク
    ション(21+22)を含んでおり、 該セクション(21+22)は、軸方向に伸びるペタル
    部(22)と、該ペタル部(22)と交互に位置する凹
    部(21)とを有することを特徴とする請求項1に記載
    のコネクタ。
  5. 【請求項5】 前記セクション(21+22)は、前記
    保持部材(3)が前記チャンバ(17a)に収容されて
    いるときに、前記フランク(18)に最大径をもって当
    接し、 前記凹部(21)は、その開口端を前記セクション(2
    1+22)の前記最大径の端部に有することを特徴とす
    る謂求項4に記載のコネクタ。
  6. 【請求項6】 前記環状の変形用部材(4)は、その内
    径が前記セクション(21+22)の前記最大径より小
    さく、かつその最小径より大きいことを特徴とする請求
    項5に記載のコネクタ。
  7. 【請求項7】 前記凹部(21)は、前記開口端に向か
    って増加している幅を有している請求項5に記載のコネ
    クタ。
  8. 【請求項8】 前記各開口端は、第1の幅を有してお
    り、 前記各凹部(21′、21)は、それぞれの開口端に
    隣接すると共に前記第1の幅より大きい第2の幅を有す
    る部分を含んでいることを特徴とする請求項5に記載の
    コネクタ。
  9. 【請求項9】 前記雌形コンポーネント(2′)の前記
    前部(2a′)は、その端面(2b′)が前記入口(1
    7′)にあり、 前記各窓(20′)は、前記端面(2b′)から前記後
    方部(19)に向かって伸びており、 前記前部(2a′)は、前記雌形コンポーネント
    (2′)の円周方向に前記窓(20′)と交互に位置す
    るアーム(26′)を有しており、 前記各アーム(26′)は、その内側表面に前記保持部
    材(3′)用の個別のもどり止め(16′)を備えてお
    り、 前記保持部材(3′)は、前記雄形コンポーネント
    (1)の軸に向かって前記後方部分(13)から離れる
    方向に傾斜した円錐形の外側表面を有しており、 前記変形用部材(4′)は、当該変形用部材(4′)が
    前記引込位置に保持されておりかつ前記保持部材
    (3′)が前記もどり止め(16′)のフランク(1
    8′)と係合しているときに、長軸及び前記円錐形外側
    表面の最大径より短い短軸をもつ楕円形状の内側表面を
    有しており、 前記アーム(26′)は、前記長軸の反対側に配置され
    ていることを特徴とする請求項1に記截のコネクタ。
  10. 【請求項10】 前記変形用部材(4)は、弾力性のあ
    るプラスチック材料を含んでおり、 前記雌形コンポーネント(2)及び前記変形用部材
    (4)は、該変形用部材(4)が該雌形コンポーネント
    (2)の回りを回転するのを防止する回転防止手段(2
    6、27、28)を備えていることを特徴とする請求項
    1に記載のコネクタ
  11. 【請求項11】 前記回転防止手段は、前記雌形コンポ
    ーネント(2)に設けられた案内手段と、前記変形用部
    材(4)に設けられており前記案内手段に追従する追従
    手段とを備えていることを特徴とする請求項10に記載
    のコネクタ。
  12. 【請求項12】 前記追従手段は、前記変形用部材上の
    のこぎり歯状の外側の突出部(27)を備えていること
    を特徴とする請求項11に記載のコネクタ。
  13. 【請求項13】 前記保持部材(3′)は、前記雄形コ
    ンポーネント(1)を間隔をおいて取り囲み、かつ前記
    フランク(18)に係合するようにされた最大径の端部
    と最小径の端部とを有するほぼ円錐の部分(3a′)を
    含んでおり、前記最小径の端部は、半径方向内側に前記
    雄形コンポーネント(1)に向かって伸びるワッシャー
    状の部分(23)と、該ワッシャー状の部分(23)の
    半径方向最内側から前記雄形コンポーネント(1)の軸
    に向かって前記最大径の端部方向に傾斜している円錐部
    (24)とを備えていることを特徴とする請求項1に記
    載のコネクタ。
  14. 【請求項14】 前記雄形コンポーネント(1)は、前
    記後方部分(13)から離れる方向に面する半径方向の
    肩(10)を有しており、 前記保持部材(3)の前記円錐部(24)は前記雄形コ
    ンポーネント(1)の後方部分(13)方向への移動に
    対抗して該保持部材(3)を保持するように前記肩(1
    0)に当接することを特徴とする請求項13に記載のコ
    ネクタ。
  15. 【請求項15】 前記円錐部(24)は、軸方向に平行
    なスロット(25)を備えていることを特徴とする請求
    項14に記載のコネクタ。
  16. 【請求項16】 前記保持部材(3)は、ばね鋼からな
    ることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  17. 【請求項17】 前記コンポーネント(1、2)の少な
    くとも一方は、金属材料からなることを特徴とする請求
    項1に記載のコネクタ。
  18. 【請求項18】 前記雄形コンポーネント(1)の前方
    部分(7)は、円周方向外側に伸延する少なくとも1つ
    の溝(14)を有しており、 該溝(14)内に設けられた環状の変形可能なシール用
    エレメント(5)を備えていることを特徴とする請求項
    1に記載のコネクタ。
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