JP2522617Y2 - プラスチツク製自動車車体 - Google Patents

プラスチツク製自動車車体

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JP2522617Y2
JP2522617Y2 JP1987015115U JP1511587U JP2522617Y2 JP 2522617 Y2 JP2522617 Y2 JP 2522617Y2 JP 1987015115 U JP1987015115 U JP 1987015115U JP 1511587 U JP1511587 U JP 1511587U JP 2522617 Y2 JP2522617 Y2 JP 2522617Y2
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JP
Japan
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adhesive
window glass
window frame
window
windshield
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JP1987015115U
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JPS63122113U (ja
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新八郎 内藤
隆 五十嵐
孝行 五十嵐
浩之 五十嵐
憲彦 林
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Showa Denko Materials Co Ltd
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Hitachi Chemical Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車車体の構成に関し、詳しくは窓ガラ
のウインドシールド部を改良したプラスチック製自動車
車体に関するものである。
(従来の技術) 従来、自動車車体は鋼板で構成されていたが、近年に
おいては軽量化、長寿命化(耐触性向上)のニーズから
車体の一部をプラスチックで成形する例も増えつつあ
る。しかしながら、車体にプラスチックを採用する場合
には、その鋼性が鋼板に比例して低いという欠点があり
この対策が必要になる。先に、出願人は上記問題に鑑
み、特に窓ガラスのウインドシールド部を有する車体部
品に関し、重量増加を招くことなく全体鋼性を確保する
方法について検討し、上記欠点のない自動車車体につい
て提案した。
即ち、第4図に示すように、熱硬化性樹脂で窓枠部を
有する車体外板を形成し、窓ガラス周囲のウインドシー
ルド部外側に連続した接着剤を周設するとともにウイン
ドシールド部下辺の接着剤内方に間隔を設けて略並行に
複数条の接着剤を各々連続的に周設し、該シールド部を
車体外板の窓枠部に接着し嵌め込んだ構成である。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記の従来技術にあつては、鋼性の向
上を図ることができるが、自動車車体として長期的に使
用するためには若干の不都合がある。即ち、複数条の接
着剤により窓ガラスと窓枠部との間に接着剤によって密
閉された空気層の問題がある。
以下空気層の問題について詳述すると、通常、窓ガラ
スを車体の窓枠部に接着する場合には、窓ガラスの接着
と同時に水シールを兼ねるため接着を間隙を設けて二
重、三重に且つ各々を連続して接着する必要がある。し
たがって、上記出願人の提案の構成において、窓ガラス
のウインドシールド部において接着剤を二重以上に且つ
各々を連続して接着した個所においては、接着剤によっ
て窓ガラスと窓枠部との間に密閉した空気層が形成され
ることになる。これは、自動車があらゆ環境のもとで使
用されることを考慮すると好ましいことではない。例え
ば、2000mの高地においての大気圧は約0.78気圧であり
したがつて上記密閉空気層(通常平地で組み立てられる
時きに生ずる)との圧力差は約0.22kgf/m2となる。ま
た、密閉された空気層は温度上昇によっても膨張し圧力
上昇を招く。例えば、温度上昇60℃の場合にはそ通常の
場合よりも約0.22kgf/m2上昇する。
そして、上記程度の圧力差は自動車の車体の構造の如
何によっては必ずしも致命的な欠陥とはならないが、自
動車の走行中に各種の応力が加わった場合には複合的に
作用して強度上の問題を生ずる懸念があり望ましいこと
ではない。
又、上記強度上の問題のみならず、使用するプラスチ
ックの材質や、ウインドシール部の構造によっては圧力
により窓枠部に凹凸が生じ外観上見苦しくなりユーザに
不安感を与える等の問題もある。
本考案は、上記課題に鑑みてなされたものであり、外
気の気圧や温度の変化によって車体の窓枠と窓ガラスと
の間の接着剤間の空気層の圧力が変化しても、外観良好
でしかも鋼性が低下することのないプラスチック製自動
車車体を提供することを目的としたものである。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するための本考案の構成、実施例に
対応する第1図乃至第3図に基づき説明すると、本考案
は、熱硬化性樹脂で窓枠部(2)を有する車体(1)外
板を形成し、窓ガラス(3)のウインドシールド部
(4)に間隔を設けて複数条の接着剤(5)を設け、該
シールド部を車体外板の窓枠部に接着し嵌め込んでなる
プラスチック製自動車車体において、ウインドシールド
部外側の接着剤を連続に設けるとともに内側の接着剤を
不連続に設けた技術手段を講じている。
(作用) そして、本考案は上気の手段により、外気の気圧や温
度の変化があっても、窓ガラスと窓枠部との間に設けた
接着剤間の空気層は、接着剤の不連続部によって室内に
通じるので、空気層の膨張、収縮による窓枠部の変形、
窓ガラスと窓枠部との接着部の鋼性の低下が防止でき
る。
(実施例) 本考案の実施例を第1図乃至第3図に基づき以下説明
する。
8は、FRP等の熱硬化性樹脂によって一体形成された
三方に窓枠部2を有する自動車のリヤルーフであり、窓
枠部2周囲は内方へL字状に凹ませて平面状に形成させ
てある。4は、窓ガラス3周囲のウインドシールド部、
すなわち窓ガラス3を窓枠部2に接着固定する部分であ
る。ウインドシールド部4は、第2図、第3図に示すよ
うに四周の外側に接着剤5が連続して周設されており、
そして、窓ガラス下辺のウインドシールド部4外側に設
けた接着剤5の内方上部には鋼性を向上させるために間
隔を設けて空気の流通可能な不連続部6.6を有する接着
剤5′が略並行に設けられている。
そして、窓ガラス3を窓枠部2に固定するには、窓ガ
ラス3を窓枠部2に接着しながら嵌め込み、窓ガラス3
端部四周と窓枠部2との間の全周にモール7を嵌合す
る。
したがって、外気の気圧や温度の変化があっても、窓
ガラス3と窓枠部2との間に設けた接着剤5.5′間の空
気層は、接着剤5′の不連続部6.6によって室内に通じ
るので、空気層の膨張、収縮による窓枠部の変形及び窓
ガラス3と窓枠部2との接着部の鋼性の低下が防止でき
る。
第4図は従来の窓ガラス3の固定方法であり、この場
合には接着剤5′は連続的で不連続部を有せず、したが
って、空気層9は接着剤5と接着剤5′との間に密閉さ
れ、このために外気の気圧や温度の変化によって自動車
車体1および窓ガラス3に圧力が加わり、前記のような
不都合を引き起こすことになるが、本考案の場合には上
記のように接着剤5′が不連続部を有するので空気が室
内に流通し上記の不都合は解消される。
尚、本考案の実施例において接着剤5′に不連続部6
を設けた鋼性としたが、これに限らず接着剤5及び接着
剤5′の両方に不連続部を設けるとともに、モール7や
その他の部分に通気部を設け、上記不連続部から外気が
流通するようにしても良い。
また、本考案の実施例において接着剤5.5′のごとく
二重構造としたが、鋼性向上のため三重構造としても良
く、この場合ウインドシールド部4周囲外側の接着剤5
は必ず連続的に固定されるので、水シールは確保され
る。又、不連続部6の寸法は空気の流通が可能であれば
鋼性確保上から小さい方が好ましい。
(考案の効果) 本考案は、熱硬化性樹脂で窓枠部を有する車体外板を
形成し、窓ガラスのウインドシールド部に間隔を設けて
複数条の接着剤を設け、該シールド部を車体外板の窓枠
部に接着し嵌め込んでなるプラスチック製自動車車体に
おいて、ウインドシールド部外側の接着剤を連続に設け
るとともに内側の接着剤を不連続に設けた構成としたの
で、外気の気圧や温度変化によって車体の窓枠と窓ガラ
スとの間の接着剤間の空気層の圧力が変化しても、空気
層は室内に流通可能なので空気層の膨張、収縮の変化は
なく、したがって鋼性が低下することがなくなるととも
に、空気層の膨張、収縮の変化による窓枠部の凹凸の発
生が防止できる。
【図面の簡単な説明】 第1図は自動車車体を示す斜視図、第2図は本考案の実
施例を示す部分断面図、第3図は本考案の窓ガラスの接
着状態を示す正面図、第4図は従来の実施例を示す正面
図である。 符号の説明 1……自動車車体、2……窓枠部 3……窓ガラス、4……ウインドシールド部 5.5……′接着剤、6……不連続部 7……モール、8……リヤルーフ 9……空気層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 五十嵐 浩之 下館市大字下江連1250番地 日立化成工 業株式会社結城工場内 (72)考案者 林 憲彦 下館市大字下江連1250番地 日立化成工 業株式会社結城工場内 (56)参考文献 特開 昭60−99718(JP,A) 実開 昭61−113118(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱硬化性樹脂で窓枠部を有する車体外板を
    形成し、窓ガラスのウインドシールド部に間隔を設けて
    複数条の接着剤を設け、該シールド部を車体外板の窓枠
    部に接着し嵌め込んでなるプラスチック製自動車車体に
    おいて、ウインドシールド部外側の接着剤を連続に設け
    るとともに内側の接着剤を不連続に設けてなることを特
    徴とするプラスチック製自動車車体。
JP1987015115U 1987-02-04 1987-02-04 プラスチツク製自動車車体 Expired - Lifetime JP2522617Y2 (ja)

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Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63122113U JPS63122113U (ja) 1988-08-09
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ID=30805747

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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6099718A (ja) * 1983-11-05 1985-06-03 Nissan Motor Co Ltd ウインドウパネルの端部接着構造
JPH0330168Y2 (ja) * 1984-12-28 1991-06-26

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JPS63122113U (ja) 1988-08-09

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