JP2522347Y2 - 自吸式ポンプ - Google Patents
自吸式ポンプInfo
- Publication number
- JP2522347Y2 JP2522347Y2 JP1989081199U JP8119989U JP2522347Y2 JP 2522347 Y2 JP2522347 Y2 JP 2522347Y2 JP 1989081199 U JP1989081199 U JP 1989081199U JP 8119989 U JP8119989 U JP 8119989U JP 2522347 Y2 JP2522347 Y2 JP 2522347Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- impeller
- chamber
- water
- self
- priming
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は自吸式ポンプに関し気液分離室を備えたもの
に関する。
に関する。
(ロ) 技術の背景 従来自吸式ポンプにおいて自吸性能を向上させるため
には、ポンプの水溜室に残留する呼水を水溜室からイン
ペラ室への環流孔を通して、できるだけ早く多量に環流
するようにされていた。然しこのようにされるとポンプ
の揚水運転においてはポンプ性能が悪くなる。即ち自吸
性能を向上させるとポンプ性能が低下すると云う相反す
る作用を持つものである。本考案はこのような矛盾点を
なくし、ポンプ性能を犠牲にすることなく自吸性能を良
好にする自吸式ポンプを提供しようとするものである。
には、ポンプの水溜室に残留する呼水を水溜室からイン
ペラ室への環流孔を通して、できるだけ早く多量に環流
するようにされていた。然しこのようにされるとポンプ
の揚水運転においてはポンプ性能が悪くなる。即ち自吸
性能を向上させるとポンプ性能が低下すると云う相反す
る作用を持つものである。本考案はこのような矛盾点を
なくし、ポンプ性能を犠牲にすることなく自吸性能を良
好にする自吸式ポンプを提供しようとするものである。
(ハ) 従来の技術 本考案に係るポンプの属する従来一般の自吸式ポンプ
を第4・5・6図に示す。第4図はその縦断面図で駆動
室ケース1とインペラ・ケース2とポンプカバー3とか
らなり、駆動室ケース1とインペラ・ケース2とは隔板
4を介して結合され、ポンプカバー3はインペラ・ケー
ス2をカバーして取付けられるが仕切り板5で仕切られ
る。インペラ・ケース2内のインペラ室6には従動用マ
グネット7を備えるインペラ8が上記隔板4に片持ちに
回動自在に保持され、該インペラ室6の上部は気水分離
室9とされる。ポンプカバー3はその上部が吸入室10と
され、該吸入室10の下部で上記インペラ8の中央部該当
個所の上記仕切り板5に吸入円孔11があけられ吸入室10
のその部分(吸入室10の下部でポンプカバー3の中央部
の稍下部)が隔壁12に囲まれインペラ8に吸水される水
の吸水室13とされる。そして上記吸入室10の下部(ポン
プカバー3の下部)はポンプの自吸作用用の水溜室14と
される。
を第4・5・6図に示す。第4図はその縦断面図で駆動
室ケース1とインペラ・ケース2とポンプカバー3とか
らなり、駆動室ケース1とインペラ・ケース2とは隔板
4を介して結合され、ポンプカバー3はインペラ・ケー
ス2をカバーして取付けられるが仕切り板5で仕切られ
る。インペラ・ケース2内のインペラ室6には従動用マ
グネット7を備えるインペラ8が上記隔板4に片持ちに
回動自在に保持され、該インペラ室6の上部は気水分離
室9とされる。ポンプカバー3はその上部が吸入室10と
され、該吸入室10の下部で上記インペラ8の中央部該当
個所の上記仕切り板5に吸入円孔11があけられ吸入室10
のその部分(吸入室10の下部でポンプカバー3の中央部
の稍下部)が隔壁12に囲まれインペラ8に吸水される水
の吸水室13とされる。そして上記吸入室10の下部(ポン
プカバー3の下部)はポンプの自吸作用用の水溜室14と
される。
上記第4図のA−A矢示図(インペラ・ケース2の右
側面図)を第5図に、B−B矢示図(ポンプカバー3の
左側面図)を第6図に示す。即ち上記第3図は第4・5
図のC−C断面図である。該第5図に示すようにポンプ
カバー3は吸入室10とその下部の水溜室14と右側の吐出
室15とに別けられ、吸入室10上部に吸入ジョイント16を
吐出室15に吐出ジョイント17を設ける。そして第7図に
示すように、仕切り板5には右側上部に気水分離室9か
ら吐出室15上部(吐出ジョイント17の直下)に通ずる通
行18とその下部にやはり気水分離室9から吐出室15中間
部に通ずる通口19と、左側下部に水溜室14からインペラ
室6に通ずる環流孔20があけられている。
側面図)を第5図に、B−B矢示図(ポンプカバー3の
左側面図)を第6図に示す。即ち上記第3図は第4・5
図のC−C断面図である。該第5図に示すようにポンプ
カバー3は吸入室10とその下部の水溜室14と右側の吐出
室15とに別けられ、吸入室10上部に吸入ジョイント16を
吐出室15に吐出ジョイント17を設ける。そして第7図に
示すように、仕切り板5には右側上部に気水分離室9か
ら吐出室15上部(吐出ジョイント17の直下)に通ずる通
行18とその下部にやはり気水分離室9から吐出室15中間
部に通ずる通口19と、左側下部に水溜室14からインペラ
室6に通ずる環流孔20があけられている。
このように構成され、ポンプの始動時には水溜室14内
の水は仕切り板5の環流孔20からインペラ室6に吸入さ
れ気水分離室9に送られる。そして混入空気は仕切り板
5の上部通口18を経て吐出ジョイント17から水と共に徐
々に排出され水は下部通口19から吐出室15下部に流下す
る。そして吐出室15下部と上記水溜室14はその下部で連
通しているから、気水分離室9には連続して水と空気が
送られ、上記の繰返しにより吸入室10内は満水にされ吸
送水運転即ち揚水作用が行われる。(図の矢印Wは水の
流れ方向をIはインペラの回転方向を示す)。
の水は仕切り板5の環流孔20からインペラ室6に吸入さ
れ気水分離室9に送られる。そして混入空気は仕切り板
5の上部通口18を経て吐出ジョイント17から水と共に徐
々に排出され水は下部通口19から吐出室15下部に流下す
る。そして吐出室15下部と上記水溜室14はその下部で連
通しているから、気水分離室9には連続して水と空気が
送られ、上記の繰返しにより吸入室10内は満水にされ吸
送水運転即ち揚水作用が行われる。(図の矢印Wは水の
流れ方向をIはインペラの回転方向を示す)。
従来の自吸式ポンプは上記のような構成・作用にされ
て、ポンプを駆動すれば水溜室14内の水は呼び水とされ
て揚水作用が行われるようになるものであるが、自吸性
をよくするために水溜室14からインペラ室6への環流孔
20をインペラの吸入部(11)付近に、複数個設けるよう
にして水溜室14からの環流水量の増大を計っていた。自
給運転時にインペラ8内には空気と水の混ざりあった気
水混合液が充満する。そして、この気水混合液はインペ
ラ8の回転に伴う遠心力により、外周部に放出され、第
4図に示すインペラケース2内を矢印Wの如く流れ気水
分離室9に導かれる。しかしながら、気水混合液は当然
水だけよりも比重が小さいため、インペラ8の遠心作用
が働きにくく、水は放出されても比重の小さな気水混合
液はインペラ8の内周側に還流してしまい、自給能力の
低下をまねく。
て、ポンプを駆動すれば水溜室14内の水は呼び水とされ
て揚水作用が行われるようになるものであるが、自吸性
をよくするために水溜室14からインペラ室6への環流孔
20をインペラの吸入部(11)付近に、複数個設けるよう
にして水溜室14からの環流水量の増大を計っていた。自
給運転時にインペラ8内には空気と水の混ざりあった気
水混合液が充満する。そして、この気水混合液はインペ
ラ8の回転に伴う遠心力により、外周部に放出され、第
4図に示すインペラケース2内を矢印Wの如く流れ気水
分離室9に導かれる。しかしながら、気水混合液は当然
水だけよりも比重が小さいため、インペラ8の遠心作用
が働きにくく、水は放出されても比重の小さな気水混合
液はインペラ8の内周側に還流してしまい、自給能力の
低下をまねく。
更に、自吸高さが高くなるにつれて吸込側の真空度も
高くなり、この現象は一層顕著となる。この対策として
は、インペラ8のインペラブレード21の数を増加させて
気水混合液に対し、インペラ8の内周部に還流するのを
防止する方法もあるが、この方法では自吸能力の向上は
認められるものの、自吸が完了した後の通常運転時にお
いて揚水性能が低下してしまう。何故ならばインペラブ
レード21を増加させることによりインペラ8内の通水抵
抗が増加するので、揚水能力が低下するのである。
高くなり、この現象は一層顕著となる。この対策として
は、インペラ8のインペラブレード21の数を増加させて
気水混合液に対し、インペラ8の内周部に還流するのを
防止する方法もあるが、この方法では自吸能力の向上は
認められるものの、自吸が完了した後の通常運転時にお
いて揚水性能が低下してしまう。何故ならばインペラブ
レード21を増加させることによりインペラ8内の通水抵
抗が増加するので、揚水能力が低下するのである。
本考案は以上の点に鑑み、揚水性能を低下させること
なく自吸性能の向上を図ったものである。
なく自吸性能の向上を図ったものである。
(ニ) 問題点を解決するための手段 上記の自吸性能を向上させればポンプ性能が低下する
相反する不具合を解決するために、インペラ各ブレード
の先端外周面に通水路とならない彫り込み凹部を設け
る。
相反する不具合を解決するために、インペラ各ブレード
の先端外周面に通水路とならない彫り込み凹部を設け
る。
(ホ) 作用 上記の如き構成にされることにより、自吸運転時イン
ペラとインペラ室内壁(仕切り板5内面)の間隙に旋回
する気泡を気水分離室9に排出する。
ペラとインペラ室内壁(仕切り板5内面)の間隙に旋回
する気泡を気水分離室9に排出する。
(ヘ) 実施例 本考案に係る自吸式ポンプはそのインペラが次のよう
にされる。その実施例を第1・2図に示す。第1図はそ
の正面図(上記第3図の仕切り板5側より見た正面
図)、第2図は第1図のD矢視側面図である。該インペ
ラにおいて21はインペラ・ブレード、22は該ブレード上
面に固定されるインペラ側板、23は該ブレード21と側板
22とで形成される送水流路、24は吸入室13からインペラ
8に吸水する吸入孔であって、上記インペラ・ブレード
21の先端外周面に通水路とならない彫り込み凹部25を設
けるものである。
にされる。その実施例を第1・2図に示す。第1図はそ
の正面図(上記第3図の仕切り板5側より見た正面
図)、第2図は第1図のD矢視側面図である。該インペ
ラにおいて21はインペラ・ブレード、22は該ブレード上
面に固定されるインペラ側板、23は該ブレード21と側板
22とで形成される送水流路、24は吸入室13からインペラ
8に吸水する吸入孔であって、上記インペラ・ブレード
21の先端外周面に通水路とならない彫り込み凹部25を設
けるものである。
ここで、従来のインペラと本願考案のインペラを使用
した場合の自吸性能の比較を第3図に示す。この第3図
に示すように、インペラブレード21の外周部先端に凹部
25を設けたことによって、自吸性能を10%〜30%程度向
上させることができる。これは、インペラブレード21の
外周部先端の凹部25に気水混合液が入り込み、その凹部
25に入り込んだ気水混合液がインペラブレード21の回転
により遠心作用によって外方に押し出される。これによ
って、インペラ8の周辺に位置する気水混合液に更なる
遠心作用を加えることが出来る。
した場合の自吸性能の比較を第3図に示す。この第3図
に示すように、インペラブレード21の外周部先端に凹部
25を設けたことによって、自吸性能を10%〜30%程度向
上させることができる。これは、インペラブレード21の
外周部先端の凹部25に気水混合液が入り込み、その凹部
25に入り込んだ気水混合液がインペラブレード21の回転
により遠心作用によって外方に押し出される。これによ
って、インペラ8の周辺に位置する気水混合液に更なる
遠心作用を加えることが出来る。
尚、揚水性能においては、従来のインペラと本願考案
のインペラを使用した場合の違いは僅少のため特に此処
には示さない。
のインペラを使用した場合の違いは僅少のため特に此処
には示さない。
(ト) 考案の効果 上記本考案に係る自吸式ポンプはインペラ・ブレード
の先端外周面に通水路とならない彫り込み凹部を形成し
ているので、自吸運転時にインペラとインペラ室内壁
(仕切り板5内面)の隙間に旋回する気泡を気水分離室
に排出して効率のよい環流を行わせ、自吸性能を向上す
るものである。
の先端外周面に通水路とならない彫り込み凹部を形成し
ているので、自吸運転時にインペラとインペラ室内壁
(仕切り板5内面)の隙間に旋回する気泡を気水分離室
に排出して効率のよい環流を行わせ、自吸性能を向上す
るものである。
第1図は本考案に係る自吸式ポンプのインペラの一実施
例を示す正面図、第2図は第1図のD矢視側面図、第3
図は従来のインペラと本願考案のインペラとの自吸性能
特性図、第4図は従来一般の自吸式ポンプの縦断面図、
第5図は第4図のA−A線断面図、第6図は第4図のB
−B線断面図、第7図は第4図に用いる仕切り板の正面
図である。 2……インペラ・ケース、3……ポンプカバー、5……
仕切り板、6……インペラ室、8……インペラ、9……
気水分離室、10……吸入室、15……吐出室、18……通
孔、21……ブレード、25……彫り込み凹部。
例を示す正面図、第2図は第1図のD矢視側面図、第3
図は従来のインペラと本願考案のインペラとの自吸性能
特性図、第4図は従来一般の自吸式ポンプの縦断面図、
第5図は第4図のA−A線断面図、第6図は第4図のB
−B線断面図、第7図は第4図に用いる仕切り板の正面
図である。 2……インペラ・ケース、3……ポンプカバー、5……
仕切り板、6……インペラ室、8……インペラ、9……
気水分離室、10……吸入室、15……吐出室、18……通
孔、21……ブレード、25……彫り込み凹部。
Claims (1)
- 【請求項1】外部から水を導入するための吸入室10と外
部へ水を排出するための吐出室15とを内部に形成するポ
ンプカバー3と、前記吸入室10と通じインペラ8を内部
に納めるインペラ室6とそのインペラ室と通じる気水分
離室9とを形成したインペラケース2と、気水分離室9
と前記吐出室15とを連絡する通孔18を形成したものでそ
れら吐出室15と気水分離室9とを区画する仕切り板5と
を有する自吸式ポンプにおいて、インペラ8の各ブレー
ド21の先端外周面に通水路とならない凹部25を設けたこ
とを特徴とする自吸式ポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989081199U JP2522347Y2 (ja) | 1989-07-12 | 1989-07-12 | 自吸式ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989081199U JP2522347Y2 (ja) | 1989-07-12 | 1989-07-12 | 自吸式ポンプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0321593U JPH0321593U (ja) | 1991-03-04 |
JP2522347Y2 true JP2522347Y2 (ja) | 1997-01-16 |
Family
ID=31626923
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989081199U Expired - Lifetime JP2522347Y2 (ja) | 1989-07-12 | 1989-07-12 | 自吸式ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2522347Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61162593U (ja) * | 1985-03-29 | 1986-10-08 |
-
1989
- 1989-07-12 JP JP1989081199U patent/JP2522347Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0321593U (ja) | 1991-03-04 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |