JPH0749034Y2 - 自吸式ポンプ - Google Patents

自吸式ポンプ

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JPH0749034Y2
JPH0749034Y2 JP1989082154U JP8215489U JPH0749034Y2 JP H0749034 Y2 JPH0749034 Y2 JP H0749034Y2 JP 1989082154 U JP1989082154 U JP 1989082154U JP 8215489 U JP8215489 U JP 8215489U JP H0749034 Y2 JPH0749034 Y2 JP H0749034Y2
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JP
Japan
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water
self
priming
separation chamber
discharge passage
Prior art date
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JP1989082154U
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JPH0321592U (ja
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正男 竹本
幸正 中務
潤也 川畑
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Ebara Corp
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Ebara Corp
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Publication date
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ポンプケーシング吐出側に気水分離室を備
え、該気水分離室を経て送水管より揚水するようにした
自吸式ポンプに関する。
〔従来の技術〕
従来の気水分離室を備えた自吸式ポンプの一例は、第6
図に示すように、周縁に多数の溝を切った円板からなる
羽根車1が、隔壁2によって吸込口3と吐出口4に2分
された開口を有するポンプケーシング5内に、同心状に
収納され、上記吸込口3と吐出口4の上部にはヘッドカ
バー6が蓋するようにして装着され、該ヘッドカバー6
の内部には、第7図に示すように、ポンプケーシング5
の吸込口3に接続される吸込流路7と、吐出口4に接続
される気水分離室8の上部に通じる吐出流路9が形成さ
れ、該吐出流路9は、外部へ接続される図示しない送水
管に連通されるようになっている。
また、気水分離室8に至る上記吐出口4は、分流壁10に
より分割され、自吸運転中に気水混合液を矢印イのよう
に気水分離室8へ流入させる吐出通路11と、気水分離後
の水を矢印ロのようにポンプケーシング5内に戻す戻し
通路12を形成している。
ポンプ始動時、ポンプケーシング5内に貯溜された保有
水(呼び水)は、羽根車1の回転により、吐出通路11よ
り第6図及び吐出側流れをモデル化して示した第8図の
矢印イのように、気水分離室8へ吐出され、ここで気水
分離され、水が戻し通路12より再びポンプケーシング5
内へ戻され、ここで吸込流路7より吸込まれた空気と混
合され、気水混合液となって再び吐出通路11より気水分
離室8へ放出され、水の一部とここで気水分離された空
気とは吐出流路9を経て外部へ放出され、分離された残
水(保有水)は、前記のように戻し通路12より再びポン
プケーシング5内へ戻され、このような作用を繰り返え
しながら、自吸作用が継続され、吸込側の空気が次第に
排除されて、やがて自吸作用が完了して正規の揚水作用
が行われるようになる。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記のように、従来の自吸式ポンプは、ポンプケーシン
グ5の吐出口4を分流壁10により吐出通路11と戻し通路
12とに分割して自吸性能を向上させていた。
ところが、このような構造では、羽根車1の回転により
ポンプケーシング5から吐出された気水混合液が気水分
離室8で乱れ、水面の激しい揺動によって分離された空
気と共に呼び水が吐出流路9を経て図示しない送水管に
排出され、自吸作用に必要な呼び水量が少なくなり、気
水混合液が気水分離室8で十分に気水分離されずにケー
シング5への戻し水となるため、特に吸上高さが高い場
合には、自吸時間が長くなるという問題点があった。
本考案は、上記の問題点を解決し、ポンプケーシングの
吐出通路より気水分離室へ吐出される気水混合液による
該室での水面の乱れを少なくして気水分離室から排出さ
れる自吸水を少なくすると共に、正規の揚水運転時にお
けるポンプ性能の低下を回避するようにした自吸式ポン
プを提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、本考案は、羽根車を収納
するポンプケーシングの気水分離室に至る吐出口を、分
流壁により吐出通路と戻し通路とに分割した自吸式ポン
プにおいて、気水分離室内の上記吐出通路の上部に、複
数個の小穴を有する緩流板を配設し、該緩流板に設けら
れた小穴を、上記吐出通路の真上程穴を小さくし、該吐
出通路の真上より離れるにつれて穴を大きくしたことを
特徴としている。
〔作用〕
本考案は、上記のように構成されているので、ポンプの
自吸運転時、ポンプケーシング内に貯溜された保有水
は、羽根車の回転により、ケーシング吐出口の吐出通路
より直接気水分離室へ吐出される際、該吐出される気水
混合液は、気水分離室の上記吐出通路の上部に配設され
た緩流板に衝突し、該緩流板に穿設され上記吐出通路の
真上程穴を小さくし、該吐出通路の真上より離れるにつ
れて穴を大きくした複数個の小穴を通って気水分離室の
上部へ流れる。
この際、ポンプケーシングから吐出される気水混合液の
勢いは、上記緩流板の複数個の小穴によって分散され、
該気水混合液がこれらの複数個の小穴から緩やかな流れ
となって気水分離室に流入するので、該室の水面の乱れ
も少なくなり、気水分離作用が円滑に行われる。またこ
の際、主として吐出通路真上の小径の穴を通るとき、気
水混合流の流れの抵抗が大きくなるので気水分離作用が
促進される。
上記のようにして気水分離室で気水分離された空気は該
気水分離室を上昇して上方の吐出流路より外部へ放出さ
れ、一方、気水分離された水は、吐出口の戻し通路を経
てポンプケーシング内へ返戻される。
このようにして、気水分離室から排出される自吸水も少
なくなるので、自吸作用に必要な残水量が確保でき、自
吸性能が大幅に改善される。
一方、自吸作用が完了して正規の揚水運転時には、羽根
車からの吐出水は、吐出通路と戻し通路の両通路を経て
気水分離室から吐出流路へ導かれるが、緩流板に設けら
れた小穴のうち、吐出通路の真上より離れるにつれて穴
が大きく形成されているので、ここを通過する流れの抵
抗が小さくなってポンプ性能の低下が回避される。
〔実施例〕
次に、本考案の実施例を図面と共に説明する。
第1図は、本考案の一実施例を示す自吸式ポンプの第2
図I−I線断面図であって、図中、第7図に記載した符
号と同一の符号は同一ないし同類部分を示すものとす
る。
図において、羽根車1を収容するポンプケーシング5の
吐出口4は、分流板10によって吐出通路11と戻し通路12
とに分割され、これらの両通路11と12及び吸込口3の上
部にはヘッドカバー6が蓋するようにして装着され、該
ヘッドカバー6の内部には、第2図の側面図に示すよう
に、ポンプケーシング5の吸込口3に接続される吸込流
路7と、吐出口4に接続される気水分離室8の上部に通
じる吐出流路9が形成され、該吐出流路9は、外部へ接
続される図示しない送水管に連通されるようになってい
る点は従来のもの(第6図)と変りはない。
しかしながら、本実施例では、気水分離室8内の中間位
置において上記吐出通路11の上方に、複数個の小さい穴
22を有する緩流板21が配設されており、これらの小穴22
は、吐出通路11の真上の穴22aの径を小さくし且つ間隔
を小さくして蜜に配置し、他方、それ以外の区域の穴22
bの径を、吐出通路11の真上より離れるにつれて順次大
きくし且つ間隔を広くして形成されている。
また、気水分離室8の底板13とポンプケーシング5の上
面5aとの間は、気水分離された水の戻り流路23が形成さ
れており、該戻り流路23の入口部23aは気水分離室8に
開放され、またその下流は、ポンプケーシング5の吐出
口4の戻し通路12に連通されている。
次に、作用について説明すると、ポンプケーシング5内
に貯溜された保有水は、羽根車1の回転により、ケーシ
ング吐出口4の吐出通路11より、矢印イのように、気水
分離室8へ吐出される際、該吐出される気水混合液は、
気水分離室8の上記吐出通路11の上部に配設された緩流
板21に衝突し、該緩流板21に穿設された複数個の小穴22
のうち、吐出通路11の真上に位置する径の小さい小穴22
a及び吐出通路11の真上より離れるにつれて径を大きく
した小穴22bを、矢印ハのように通過して気水分離室8
の上部へ流れる。
この際、ポンプケーシング5から吐出される気水混合液
の勢いは、上記緩流板21の複数個の小穴22によって分散
され、該気水混合液がこれらの複数個の小穴22から緩や
かな流れとなって気水分離室8の上方へ流入するので、
該室8の水面の乱れも少なくなり、気水分離作用が円滑
に行われるが、この際、主として吐出通路11真上の上記
小径の穴22aを気水混合液が通過する自吸作用時には、
気水混合液の流れを緩やかにするため流れの抵抗を大き
くして気水分離をし易くする。
上記のようにして気水分離室8で気水分離された空気
は、該気水分離室8を上昇して上方の吐出流路9より外
部へ放出され、一方、気水分離された水は、第4図の吐
出側流れのモデル図(構造を簡単にするために小穴22は
等間隔に画かれている。)に示すように、矢印ニのよう
に下向きに流れ、上記気水分離室底板13とポンプケーシ
ング5上面5aとの間に形成された戻り流路23の入口部23
aを経て、該戻り流路23を流れ、矢印ロのように、戻し
通路12よりポンプケーシング5内へ返戻され、自吸作用
が繰り返えし行われる。
このようにして、分離室8から排出される自吸水も少な
くなって、自吸作用に必要な残水量を確保でき、自吸性
能を大幅に改善することができる。
一方、自吸作用が完了して正規の揚水運転時には、羽根
車1からの吐出水は、吐出通路11と戻し通路12の両通路
を経て気水分離室8から吐出流路9へ導かれるが、緩流
板21に設けられた小穴22のうち、吐出通路11の真上より
離れるにつれて穴が大きく形成されているので、ここを
通過する流れの抵抗が小さくなってポンプ性能の低下が
回避される。
第5図は、縦軸に吸上高さ(m)を、横軸に自吸移管
(分)をそれぞれとって示した、本考案と従来例との自
吸性能比較線図であって、本考案Aは、従来例Bに比べ
て同じ吸上高さで自吸時間が短縮されていることが示さ
れている。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案によれば、羽根車を収納す
るポンプケーシングの気水分離室に至る吐出口を、分流
壁により吐出通路と戻し通路とに分割した自吸式ポンプ
において、気水分離室内の上記吐出通路の上部に、複数
個の小穴を有する緩流板を配設し、該緩流板に設けられ
た小穴を、上記吐出通路の真上程穴を小さくし、該吐出
通路の真上より離れるにつれて穴を大きくしたことによ
り、ポンプケーシングから吐出される気水混合液の勢い
を、緩流板の複数個の小穴で分散させると共に、前記気
水混合液が複数の小穴から緩やかな流れとなって気水分
離室に流入するので、該室の水面の乱れも少なくなり、
気水分離作用が円滑に行われるが、この際、特に、上記
緩流板に穿設される小穴を、ケーシングの吐出通路の真
上程穴を小さくし、該吐出通路の真上より離れるにつれ
て該穴を大きくすることにより、自吸作用時の気水混合
液の流れの抵抗を大きくして気水分離効果を向上させ、
これによって、気水分離室から排出される自吸水も少な
くなって自吸作用に必要な残水量を確保でき、自吸性能
を大幅に改善することができ、他方、正規の揚水運転時
における気水分離室を通る水の流れの抵抗を小さくし
て、ポンプ性能の低下を回避することできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す自吸式ポンプの第2図
I−I線断面図、第2図は側面図、第3図は第1図III
−III線断面図、第4図は吐出側流れのモデル図、第5
図は本考案と従来例との自吸性能比較線図、第6図は従
来例の自吸式ポンプの第7図VI−VI線断面図、第7図は
側面図、第8図は吐出側流れのモデル図である。 1…羽根車,2…側壁,3…吸込口,4…吐出口,5…ポンプケ
ーシング,6…ヘッドカバー,7…吸込流路,8…気水分離
室,9…吐出流路,10…分流壁,11…吐出通路,12…戻し通
路,21…緩流板,22,22a,22b…小穴,23…戻り流路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】羽根車を収納するポンプケーシングの気水
    分離室に至る吐出口を、分流壁により吐出通路と戻し通
    路とに分割した自吸式ポンプにおいて、気水分離室内の
    上記吐出通路の上部に、複数個の小穴を有する緩流板を
    配設し、該緩流板に設けられた小穴を、上記吐出通路の
    真上程穴を小さくし、該吐出通路の真上より離れるにつ
    れて穴を大きくしたことを特徴とする自吸式ポンプ。
JP1989082154U 1989-07-14 1989-07-14 自吸式ポンプ Expired - Lifetime JPH0749034Y2 (ja)

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JP1989082154U JPH0749034Y2 (ja) 1989-07-14 1989-07-14 自吸式ポンプ

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JPH0321592U JPH0321592U (ja) 1991-03-04
JPH0749034Y2 true JPH0749034Y2 (ja) 1995-11-13

Family

ID=31628709

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52159406U (ja) * 1976-05-28 1977-12-03
JPS54162206A (en) * 1978-06-14 1979-12-22 Hitachi Ltd Self-suction type pump
JPS614718Y2 (ja) * 1980-12-16 1986-02-13
JPS60116095U (ja) * 1984-01-13 1985-08-06 株式会社 川本製作所 自吸式ウエスコポンプ

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JPH0321592U (ja) 1991-03-04

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