JP2522338B2 - 接着剤組成物 - Google Patents

接着剤組成物

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JP2522338B2 JP63003199A JP319988A JP2522338B2 JP 2522338 B2 JP2522338 B2 JP 2522338B2 JP 63003199 A JP63003199 A JP 63003199A JP 319988 A JP319988 A JP 319988A JP 2522338 B2 JP2522338 B2 JP 2522338B2
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明彦 平岩
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 発明の目的 「産業上の利用分野」 本発明組成物は、各種産業分野で幅広く利用されてい
るシアノアクリレート系瞬間接着剤に関するものであ
り、高度な接着強度および耐久性を含む信頼性が要求さ
れる箇所に利用されうるため従来以上に巾広く各種分野
での利用を可能ならしめるものである。
「従来の技術」 シアノアクリレート系瞬間接着剤は、その瞬間接着性
という優れた特性のゆえに各種産業分野で広く利用され
ているものであるが、その硬化物が硬いという性質のた
め、剥離強度、衝撃強度、異種被着材間の冷熱衝撃強度
等が弱いという欠点を有している。
従来これらの欠点を改良するために、重合体を添加し
たり(特開昭53−30643、特開昭59−145271、USP444091
0)、可塑剤を添加したり(USP2784127)、重合体およ
び相溶性の可塑材を添加したり(特開昭60−118779)、
カルボン酸または酸無水物を添加したり(特公昭53−37
262、特公昭53−57261、特公昭56−54029)する等の提
案がなされている。
「発明が解決しようとする課題」 しかしながら従来の提案では、欠点はある程度改良さ
れるものの充分に満足できるものでなかったり、全ての
強度が改良されるというわけにはいかず、強度の信頼性
にかけるという問題点もあった。
本発明者らは、従来の提案が持っていた種々の問題点
の解決を課題として鋭意検討を続け本発明を完成した。
(ロ) 発明の構成 「課題を解決するための手段」 本発明者らは、前記問題点が、2−シアノアクリレー
トに特定の多価カルボン酸と特定の共重合体を併用する
ことにより、解決できることを見出し、本発明を完成し
た。
すなわち本発明は、 A:2−シアノアクリレート B:分子内にカルボキシル基を3個以上有する多価カルボ
ン酸、そのエステル又はその無水物 C:アクリロニトリル/スチレン共重合体の3成分を含有
することを特徴とする接着剤組成物に関するものであ
る。
2−シアノアクリレート 本発明における2−シアノアクリレート(2−シアノ
アクリル酸エステル)とは、瞬間接着剤として広く用い
られているシアノアクリレート系接着剤の主成分として
用いられているものであり、下記のエステルを具体的に
挙げることができ、本発明においてはそれらを単独であ
るいは2種以上併用して用いることも当然可能であり、
又、市販のシアノアクリレート系接着剤そのものを2−
シアノアクリレートとして使用することも可能である。
2−シアノアクリル酸のメチル、エチル、クロロエチ
ル、n−プロピル、i−プロピル、アリル、プロパギ
ル、n−ブチル、i−ブチル、t−ブチル、n−ペンチ
ル、n−ヘキシル、シクロヘキシル、フエニル、テトラ
ヒドロフルフリル、ヘプチル、2−エチルヘキシル、n
−オクチル、ノニル、オキソノニル、デシル、n−ドデ
シル、エトオキシエチル、3−メトオキシブチル、エト
オキシエトキシエチル、トリフルオロエチル、ヘキサフ
ルオロイソプロピル等のエステルである。
通常、2−シアノアクリレート系接着剤には、安定
剤、増粘剤、可塑剤、架橋剤、着色剤などが添加されて
いるが、本発明の組成物も、これらを同様に添加されて
いるものであってもよい。安定剤としてはSO2、スルホ
ン酸類、サルトン、ラクトン、沸化硼素、ハイドロキノ
ン、ハイドロキノンメノメチルエーテル、カテコール、
ピロガロールなどが1〜100ppm添加される。
粘度の高い組成物が要求される場合には、増粘剤とし
てメチルメタクリレートポリマー、2−シアノアクリレ
ートポリマー、アクリルゴムなどのポリマーが数%添加
される。また、硬化した接着剤の柔軟性を向上させるた
めには、ジオクチルフタレート、セバシン酸エステル、
リン酸エステルなどの可塑剤が添加される。硬化した接
着剤を分子構造的に三次元化構造とさせるため、アルキ
レンジアクリレート、アルキレンジメタクリレート、ト
リメチロールプロパントリアクリレート、トリアリルイ
ソシアヌレートなどの多官能性ビニルモノマーが少量添
加されることもある。このような場合、耐熱性の改良が
みられる。
着色組成物が要求される場合には、染料、カーボンブ
ラック等が添加される。
多価カルボン酸、そのエステル又はその無水物 本発明における多価カルボン酸、そのエステル又はそ
の無水物とは分子内にカルボキシル基を3個以上有する
多価カルボン酸またはそれらのカルボキシル基の一部ま
たは全部が、酸無水物またはエステル結合を形成してい
る多価カルボン酸のエステル又は無水物のことであり、
下記の化合物を具体的に挙げることができ、本発明にお
いてはそれらを単独であるいは2種以上併用して用いる
ことも当然可能である。
アコニット酸、プロパン1,2,3−トリカルボン酸、1
−ブテン−2,3,4−トリカルボン酸、1−ヘキサン−2,
4,6−トリカルボン酸、クエン酸、ブタン1,2,3−トリカ
ルボン酸、ブタン1,2,3,4−テトラカルボン酸、1−ペ
ンテン−2,4,5−トリカルボン酸、シクロヘキサン1,2,4
−トリカルボン酸、シクロヘキサン1,2,4,5−テトラカ
ルボン酸、テトラヒドロフランテトラカルボン酸、3−
メチルシクロヘキセン−4,5,6−トリカルボン酸、エタ
ン−1,1,2,2−テトラカルボン酸、カルボキシメチルオ
キシコハク酸、2−オキソ−1,1,3−プロパントリカル
ボン酸、カルボキシメチルメルカプトコハク酸、チオジ
コハク酸、ニトリロトリ酢酸、エチレンジアミンテトラ
酢酸、1−シアノプロパン−1,2,3−トリカルボン酸、
1−フエニルプロパン−1,2,3−トリカルボン酸、1,2−
ジブロモ−3−メチルシクロヘキサン−4,5,6−トリカ
ルボン酸などの置換または非置換の脂肪族ポリカルボン
酸、それらの無水物あるいは部分エステル化合物、エチ
レングリコールトリメリテート、プロピレングリコール
トリメリテート、グリセリン1,3−ジトリメリテート−
2−アセテート、ヘミメリット酸、無水ヘミメリット
酸、トリメリット酸、無水トリメリット酸、トリメシン
酸、プレニト酸、無水プレニト酸、メロファン酸、ピロ
メリット酸、無水ピロメリット酸、ベンゼンペンタカル
ボン酸、メリット酸、ナフタリン1,4,5−トリカルボン
酸、ナフタリン1,4,5,8−テトラカルボン酸、メコニン
酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸無水物、ビフェニ
ルテトラカルボン酸無水物、2,2−ビス(3,4−ジカルボ
キシフェニル)ヘキサフルオロプロハン二無水物、エチ
レングリコールビスアンヒドロトリメリテート、グリセ
リン1,3−ジアンヒドロトリメリテート2−アセテート
などである。
本発明における多価カルボン酸類の好ましい含有量
は、0.005重量%から5.0重量%で更に好ましくは0.01重
量%から1.0重量%である。0.005重量%未満であると、
多価カルボン酸類が有効に作用せず、5.0重量%をこえ
ると瞬間接着性という瞬間接着剤としての機能を充分に
果たさない恐れがある。
アクリロニトリル/スチレン共重合体 本発明におけるアクリロニトリル/スチレン共重合体
とは通常AS樹脂と呼ばれているアクリロニトリルとスチ
レンとの共重合体であって、市販品をそのまま配合する
こともできる。
本発明の目的である衝撃強度、特に熱衝撃強度の向上
には、共重合体中のアクリロニトリルモノマー成分の含
有量が好ましくは20〜40モル%、さらに好ましくは30〜
35モル%である共重合体である。
上記共重合体には、製造時の触媒、安定剤等が、含ま
れている場合があり、シアノアクリレート系瞬間接着剤
組成物の貯蔵安定性を損なうこともある。そのような場
合には特開昭60−199084にあるように共重合体を溶剤等
で洗浄してから使用するとよい。
本発明組成物中における共重合体の好ましい含有量
は、2から30重量%で、さらに好ましくは、5から20重
量%である。2重量%未満であると共重合体が有効に作
用せず、30重量%を超えると接着速度が遅く、強度も低
下し、瞬間接着剤としての機能を果たすことが出来なく
なる恐れがある。
「作用」 本発明組成物は、剥離強度、衝撃強度、冷熱衝撃強
度、中でも特に冷熱衝撃強度に非常に優れ、接着部の高
強度、高信頼性は従来からの瞬間接着剤組成物では得ら
れなかったものであり、それは、2−シアノアクリレー
ト、多価カルボン酸類、共重合体の単なる組合せからは
推定できない事象があり、優れた3成分の相乗効果によ
るものと思われる。
いずれにしても、2−シアノアクリレート、多価カル
ボン酸類、共重合体の併用により、従来提案されてきた
シアノアクリレート系瞬間接着剤の有する問題点を解決
するという優れた作用を本発明組成物を示すものであ
る。
また本発明に用いる共重合体は、シアノアクリレート
に均一に溶解するため、シアノアクリレート系接着剤組
成物の性能の発現、および保存安定性をコントロールし
易く、しかも良好にするものである。
「実施例」 以下実施例と比較例に挙げて、本発明を具体的に説明
する。
実施例1 エチル2−シアノアクリレートを主成分とする市販の
シアノアクリレート系接着剤(アロンアルフア#201:東
亞合成化学工業株式会社製)に、t−アコニット酸0.1
重量%、アクリロニトリル/スチレン共重合体(サンレ
ックスSAN−A:三菱モンサント化成株式会社製)8重量
%を添加して得た組成物のセットタイム、剥離強度、衝
撃強度、冷熱衝撃強度を測定した。
セットタイムはJIS K−6861に準じ、剥離強度は厚
み0.2mmのアルミニウムを用いJIS K−6854に準じ、衝
撃強度の測定は鉄製テストピースを用いJIS K−6855
に準じて行なった。
冷熱衝撃強度の測定はJIS K−6850に準じて、鉄及
びABS製のテストピースを接着し、−30℃×1時間、次
に100℃×1時間を1サイクルとして、20サイクル終了
後の強度を測定した。
結果は表1に示す。
実施例2〜9 表1記載の多価カルボン酸類、共重合体を用いた以外
は、実施例1に準じた試験を行なった。それらの結果を
表1に示す。
なお用いたアクリロニトリル/スチレン共重合体はい
ずれも市販品である下記のものを用いた。
サンレックスSAN−A(三菱モンサント化成(株))、
ライタックA−120PC、ライタックA−200PC、ライタッ
クA−290PC(以上三井東圧化学(株))、スタイラッ
クAS769(旭化成工業(株))、セビアン−N(ダイセ
ル化学(株))、エスチレンAS−41、エスチレンAS−20
TN(以上新日鉄化学(株)) 比較例1〜5 表1記載の組成物を調合し、実施例1に準じて、試験
を行なった。結果を表1にしめす。
(ハ) 発明の効果 本発明の接着剤組成物は、接着強度の増大、中でも特
に剥離強度、衝撃強度、異種被着材間の冷熱衝撃強度が
従来の2−シアノアクリレート系瞬間接着剤に比較して
格段と改良された接着剤となり得るものであり、このよ
うな接着剤は、瞬間接着剤と構造接着剤の性能を兼ね備
えたもので久しく望まれていたものである。
このような優れた特長を有するため、本発明に係る接
着剤組成物は、従来の2−シアノアクリレート系接着剤
の使用分野に加えて、ネジ、ビス、ボルトナットのゆる
み止め、ベアリング、モーターシャフト、ギヤー、車軸
などのかん合物の固着、ガスケット、フランジ、パイプ
ジョイントのシール、ポッテイングなどの接着信頼製が
必要とされる部分への使用も可能であり、産業機械工
業、電気機器工業などの各産業分野への貢献度は非常に
大きなものである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記3成分を含有することを特徴とする接
    着剤組成物。 A:2−シアノアクリレート B:分子内にカルボキシル基を3個以上有する多価カルボ
    ン酸、そのエステル又はその無水物 C:アクリロニトリル/スチレン共重合体
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