JP2522225B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2522225B2
JP2522225B2 JP6002572A JP257294A JP2522225B2 JP 2522225 B2 JP2522225 B2 JP 2522225B2 JP 6002572 A JP6002572 A JP 6002572A JP 257294 A JP257294 A JP 257294A JP 2522225 B2 JP2522225 B2 JP 2522225B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は可撓性の膜状部材を用い
て空気調和を行う車両用空調装置に関する。 【0002】 【従来の技術】上記のような車両用空調装置の従来技術
としては、例えば実開昭61−98609号公報に記載
されたものがある。これは、第21図に示すように、2
本のローラ215,216によって巻架された膜状部材
であるベルト210をヒータコア205の上流側に配設
し、ローラ215,216を回転させてベルト210を
移動させることによって、ブロワ202から送風されて
エバポレータ203によって冷却された冷風のうち、ヒ
ータコア205を通す量およびバイパス206を通す量
を調節し、吹出口208からの吹出空気温度を調節する
ものである。 【0003】 【発明が解決しようとする問題点】しかし上記従来技術
の場合、上記ローラ215,216はケーシング201
に枢着されている。従って、ケーシング201をブロワ
配設部分からヒータコア配設部分まで一体形成した場
合、例えばベルト210が破れてこのベルト210を交
換しなければならなくなったとき、ケーシング201ご
と交換しなければならない。つまり、ベルト210のみ
ならずブロワ202,エバポレータ203といったよう
な、交換しなくても良い部品まで一緒に交換しなければ
ならず、コスト的に非常にむだである。 【0004】また、上記のようにケーシング201をブ
ロワ配設部分からヒータコア配設部分まで一体形成した
場合でも、ケーシング201を開けてベルト210およ
びローラ215,216を取り外し、新しいベルト21
0およびローラ215,216を組付けるという作業を
行えば、ベルト210が例えば破れた場合でも、上記の
ようにブロワ202,エバポレータ203等を一緒に交
換するといったことは避けられる。 【0005】しかし上記の作業は実際には非常に細かな
作業であり、簡単にはできない。つまり、レバーのよう
な駆動機構の位置とベルト210の開口部の位置とを正
確に合わせる必要があり、このような細かな作業を町工
場やディーラーの作業員に正確に行ってもらうことはな
かなか期待できない。そこで本発明は上記問題を解決す
るために、例えば膜状部材が破れる等の理由で膜状部材
を新しいものに交換しなければならないときに、簡単な
作業で、かつ必要最小限の部品のみを交換すれば良いよ
うにした車両用空調装置を提供することを目的とする。 【0006】 【問題点を解決するための手段】本発明は上記目的を達
成するために、特許請求の範囲第1項記載の発明では、
車室内と導通する空調ケース(1,11)と、 この空
調ケース(1,11)を介して車室内に空気を送風する
送風手段(5)と、前記空調ケース(1,11)内にて
回転自在に支持されたシャフト(37,40)と、この
シャフト(37,40)に巻架され、かつこのシャフト
(37,40)の回転に伴って前記空調ケース(1,1
1)内を移動可能に配設され、かつ開口部(28,2
9,30)を備えた可撓性の膜状部材(20)と、前記
シャフト(37,40)を回転駆動する駆動手段(4
8)と、前記シャフト(37,40)および前記膜状部
材(20)を、前記空調ケース(1,11)内において
所定の形態で保持するための保持手段(27)とを備
え、前記保持手段(27)が前記空調ケース(1,1
1)に着脱可能である車両用空調装置をその要旨とし
た。 【0007】また前記保持手段(27)を、前記シャフ
ト(37,40)を回転自在に支持し、かつ前記空調ケ
ース(1,11)内に配置された枠体(31,32)で
構成しても良い。また前記保持手段(27)が、前記空
調ケースの一部(80)を構成する板状部材(80)を
有する構成としても良い。 【0008】また前記駆動手段(48)を電気的駆動機
構としても良い。 【0009】 【作用および発明の効果】本発明では、シャフト(3
7,40)および膜状部材(20)を、空調ケース
(1,11)内において所定の形態で保持する保持手段
(27)が設けられ、この保持手段(27)が空調ケー
ス(1,11)内に着脱可能であるので、例えば膜状部
材(20)が破れる等の理由で膜状部材(20)を新し
いものに交換しなければならないときでも、この保持手
段(27)を空調ケース(1,11)から取り外し、新
しい保持手段(27)を組付けるのみで良いので、作業
が非常に簡単となり、かつ交換する部品も必要最小限と
することができる。 【0010】また特許請求の範囲第3項の実施態様項の
ように、前記保持手段(27)が前記空調ケースの一部
を構成する板状部材(80)を有する構成とすれば、部
品点数が減り、製造コストを低減させることができる。
また前記駆動手段(48)を電気的駆動機構とした場
合、シャフト(37,40)および膜状部材(20)が
空調ケース(1,11)の内部にあると、膜状部材(2
0)を所望の位置に移動させようとして駆動手段(4
8)を通電制御したときに、膜状部材(20)が実際に
前記所望の位置に移動しているかどうかをチェックしよ
うとしても、空調ケース(1,11)が視界の妨げとな
ってしまい、上記チェックができない。 【0011】しかし特許請求の範囲第4項の実施態様項
の場合、保持手段(27)を空調ケース(1,11)か
ら取り外せるので、保持手段(27)を空調ケース
(1,11)から取り外すことによって上記視界の妨げ
を無くすことができ、これによって上記チェックを行う
ことができる。 【0012】 【実施例】以下、本発明の車両用空調装置の一実施例を
図面に基づき説明する。本実施例の空調装置は、第2図
の概略図に示すように、冷風と温風とを混合し、混合し
た空気を車室内の各部に吐出する方式のもので、通風ダ
クト1の上流には、空気導入口として車室内と通じて車
室内空気(内気)を循環させるための内気導入口2と、
車室外空気(外気)を取り入れるための外気導入口3と
が形成されており、両導入口2、3のいずれか一方は、
内外気切換ダンパ4によって閉塞される。 【0013】この通風ダクト1には、下流側に向かっ
て、送風手段としての送風機5、冷却器6、加熱器7、
この加熱器7を通る空気とバイパス通路8を通る空気と
の比を調節するエアミックスダンパ9、このエアミック
スダンパ9で混合された空気を車室内の各部に供給する
吹出口切換機構10が設けられている。この吹出口切換
機構10は、第1図および第3図に示すように、通風ダ
クト1の下流側を構成し、角型形状を呈するケース11
の上面、正面、底面に、デフロスタ吹出口12、ベント
吹出口13、ヒータ吹出口14が開設されている。この
デフロスタ吹出口12、ベント吹出口13およびヒータ
吹出口14は、幅方向の開口長が同一で、ケース11の
周方向(ケース11の前後方向および上下方向)に並ん
で設けられている。また、デフロスタ吹出口12とヒー
タ吹出口14は、周方向の開口長が同一で、ベント吹出
口13の周方向の開口長は、デフロスタ吹出口12およ
びヒータ吹出口14の周方向の長さより長く設けられて
いる。 【0014】デフロスタ吹出口12には、デフロスタ吹
出口12より吐出する空気をフロントガラス15に吹付
けるデフロスタノズル16が装着され、ベント吹出口1
3には、ベント吹出口13より吐出する空気をインスト
ルメントパネル17の中央および両側より車両乗員の胸
部付近に吹付ける三方分岐ノズル18が装着され、ヒー
タ吹出口14には、ヒータ吹出口14より吐出する空気
を車両乗員の足下に吹出すヒータノズル19が装着され
ている。なお、本実施例では、通風ダクト1およびケー
ス11にて空調ケースを構成している。 【0015】ケース11内には、第4図にも示すよう
な、例えばポリエチレン系樹脂よりなるエンドレスの可
撓性の膜状部材(以下、フィルムダンパ)20が配設さ
れている。このフィルムダンパ20は、ケース11内に
配設されるフィルムダンパ支持フレーム27により、各
吹出口12、13、14に対向した状態で移動可能に支
持されている。なお、本実施例においては、フィルムダ
ンパ支持フレーム27にて保持手段を構成している。 【0016】また、各吐出口12、13、14の開口の
内部には、下述するフィルムダンパ20の変形防止用の
格子21、22、23がそれぞれ設けられるとともに、
各吐出口12、13、14の内面の周囲には、ケース1
1とフィルムダンパ20との隙間を塞ぐ、例えば気泡性
の樹脂よりなるシールパッキング24、25、26が貼
り付けられている。フィルムダンパ20には、第1開口
部28、第2開口部29、第3開口部30が開設されて
いる。各開口部28、29、30の周方向の中央には、
帯が設けられており、各開口部28、29、30がフィ
ルムダンパ支持フレーム27の各コーナー部分を通過す
る際にフィルムダンパ20が変形するのを防いでいる。
また、第1開口部28、第2開口部29、第3開口部3
0は、幅方向の開口長が各吹出口12、13、14の幅
方向の開口長と同じ長さに設けられている。また、第1
開口部28、と第3開口部30の周方向の開口長は、ベ
ント吹出口13の周方向の開口長の約1.5倍に形成さ
れ、第2開口部29の周方向の開口長は、ヒータ吹出口
14の周方向の開口長の約半分に形成されている。 【0017】フィルムダンパ支持フレーム27は、ケー
ス11の内形に対応し、骨格が立方体形状を呈するもの
で、ケース11の側面断面の形状に対応した内部が開口
した2つの四角枠体31、32と、この四角枠体31、
32の対向するコーナー部に固着された2つの支柱3
3、34と四角枠体31、32のコーナー部に設けられ
た品35、36に回転自在に装着された駆動シャフト3
7と、四角枠体31、32のコーナー部に設けられた穴
38、39に回転自在に装着された従動シャフト40と
からなる。 【0018】駆動シャフト37の両端部には、フィルム
ダンパ20の両端の全周に亘って設けられた多数の噛合
せ穴41と噛合う歯車42、43が設けられ、上流側の
歯車42は、フィルムダンパ20内に流入する空気の開
口面積を広げるように、内部が開口して設けられてい
る。また、従動シャフト40の両端にも、噛合せ穴41
と噛合う歯車44、45が設けられている。 【0019】なお、駆動シャフト37および従動シャフ
ト40の組付けは、四角枠体31、32のコーナー部分
を外側に広げ、その内部より装着する。この場合、従動
シャフト40を四角枠体31、32に装着し、次にフィ
ルムダンパ20を装着し、最後に駆動シャフト37をフ
ィルムダンパ20の内側よりフィルムダンパ20を張り
ながら四角枠体31、32に装着する。そしてこのよう
に、フィルムダンパ20が装着されたフィルムダンパ支
持フレーム27は、ケース11を構成する下側ケース4
6内に挿入され、その上方より上側ケース47を装着す
ることでケース11内に配置される。 【0020】ケース11の側面には、図3に示すよう
に、駆動シャフト37を回転駆動する駆動手段としての
シャフト駆動機構48が設けられている。このシャフト
駆動機構48は、図4に示すように、ケース11の側面
に設けられた穴49を介して駆動シャフト37の端部に
設けられた挿入穴50内に挿入する突起51を備えたピ
ニオン52と、外周がピニオン52と噛合する扇形状の
駆動プレート53と、一端が駆動プレート53のピン5
4に連結し、他端が図5に示す空気調和コントロールパ
ネル55に設けられた吹出モード選択レバー56に連結
されて吹出モード選択レバヒ56の設定一に応じて駆動
プレート53を遠隔操作するワイヤー57とからなり、
駆動プレート53は、螺子58によりケース11の側面
に回動自在に支持される。 【0021】なお、本実施例の空気調和コントロールパ
ネル55には、ベント吹出モード、バイレベル吹出モー
ド、ヒータ吹出モード、デフロスタ吹出モードが設けら
れ、車両乗員が吹出モード選択レバー56を移動操作す
ることにより駆動シャフト37が回動するように設けら
れている。また、本実施例の空気調和コントロールパネ
ル55には、送風機の起動および風量操作を行なうファ
ンスイッチ59、内外気切換ダンパ4を操作する内外気
切換レバー60、クーラースイッチ61、エアミックス
ダンパ駆動レバー62が設けられている。 【0022】次に、上記実施例の空調装置の作動を説明
する。ファンスイッチ59がONされると、内気導入口
2または外気導入口3より送風機5が空気を吸引し、通
風ダクト1内に吸引した空気をきょうきゅする。この通
風ダクト1内に供給された空気は冷却器6を通過する。
この時、クーラースイッチ61がONされていると、冷
却器6を通過する際に空気が冷却される。冷却器6を通
過した空気は、エアミックスダンパ9の設定位置に応じ
た割合で、加熱器7ないしバイパス通路8を通過し、加
熱器7の下流で合流混合されながら四角枠体31の内部
の開口よりフィルムダンパ20の内部に流入する。 【0023】a)空気調和コントロールパネル55の吹
出モード選択レバー56が、ベント吹出モードを選択す
る場合。 吹出モード選択レバー56がワイヤー57を介して駆動
プレート53を図1の位置に移動させる。すなわち、ピ
ニオン52、駆動シャフト37を介してフィルムダンパ
20が図1の位置に設定され、図1開口部28がベント
吹出口13と全面的に開口し、デフロスタ吹出口12と
ヒータ吹出口14の開口がフィルムダンパ20により塞
がれる。 【0024】このため、フィルムダンパ20の内部に供
給された空気は、第1開口部28、ベント吹出口13、
三方分岐ノズル18を介してインストルメントパネル1
7の中央および両側より車両乗員の胸元へ大きな風量で
吐出される。 b)空気調和コントロールパネル55の吹出モード選択
レバー56が、バイレベル吹出モードを選択する場合。 【0025】ベント吹出モードの位置から駆動プレート
53を図1の矢印A方向へ約20°回転すると、ピニオ
ン52、駆動シャフト37、歯車42、43が図1の矢
印B方向に回転し、フィルムダンパ20が図6に示し位
置に設定される。この時、デフロスタ吹出口12は、フ
ィルムダンパ20で塞がれ、ベント吹出口13およびヒ
ータ吹出口14は第1開口部28および第2開口部29
により、一部開口する。 【0026】このため、フィルムダンパ20の内部に供
給された空気は、第1開口部28、ベント吹出口13、
三方分岐ノズル18を介してインストルメントパネル1
7の中央および両側より車両乗員の胸元へ小さい風量で
吐出されるとともに、第2開口部29、ヒータ吹出口1
4、ヒータノズル19を介して車両乗員の足下に小さい
風量で吐出される。 【0027】c)空気調和コントロールパネル55の吹
出モード選択レバー56が、ヒータ吹出モードを選択す
る場合。 ベント吹出モードの位置から駆動プレート53を図1の
矢印A方向へ約40°回転すると、ピニオン52、駆動
シャフト37、歯車42、43が図1の矢印B方向に回
転し、フィルムダンパ20が図7に示す位置に設定され
る。この時、デフロスタ吹出口12は、第3開口部30
により一部開口し、ベント吹出口13はフィルムダンパ
20で塞がれ、ヒータ吹出口14は第1開口部28によ
り全面的に開口する。 【0028】このため、フィルムダンパ20の内部に供
給された空気は、第1開口部28、ヒータ吹出口14、
ヒータノズル19を介して車両乗員の足下に大きな風量
で吐出されるとともに、第3開口部30、デフロスタ吹
出口12、デフロスタノズル16を介してフロントガラ
ス15の下面へ小さな風量で吐出される。 d)空気調和コントロールパネル55の吹出モード選択
レバー56が、デフロスタ吹出モードを選択する場合。 【0029】ベント吹出モードの位置から駆動プレート
53を図1の矢印A方向へ約60°回転すると、ピニオ
ン52、駆動シャフト37、歯車42、43が図1の矢
印B方向に回転し、フィルムダンパ20が図8に示す位
置に設定される。この時、デフロスタ吹出口12は、第
3開口部30により全面的に開口し、ベント吹出口13
はフィルムダンパ20で塞がれ、ヒータ吹出口14は第
1開口部28により一部開口する。 【0030】このため、フィルムダンパ20の内部に供
給された空気は、第1開口部28、ヒータ吹出口14、
ヒータノズル19を介して車両乗員の足下に小さい風量
で吐出されるとともに、第3開口部30、デフロスタ吹
出口12、デフロスタノズル16を介してフロントガラ
ス15の下面へ大きな風量で吐出される。上記に示すよ
うに、本実施例では、複数の吹出口12、13、14の
開閉を行なうダンパに、エンドレスの可撓性のフィルム
ダンパ20を用いることにより、ケース11の形状に対
応し、複数の吹出口12、13、14に対向してフィル
ムダンパ20をケース11内に配設することができる。
このため、インストルメントパネル17の前後方向の短
縮を行なっても、インストルメントパネル17内を有効
に利用し、各吹出口12、13、14の内部に流入する
風量を大きく確保した状態でケース11の偏平化が可能
となるため、各吹出口12、13、14より車室内に吐
出される風量を大きく確保することができる。 【0031】フィルムダンパ20内に流入した空気が、
風圧でフィルムダンパ20を外方に押圧するため、フィ
ルムダンパ20と各シールパッキング24、25、26
との間が気密に保たれ、フィルムダンパ20によって塞
がれた吹出口から、ケース11内の空気が漏れるのを防
ぐことができる。1つのフィルムダンパ20で複数の吹
出口切換モードの切換ができるため、従来の複数のダン
パ制御で複数の吹出口切換モードの切換を行なっていた
ものに比較して、ダンパの駆動機構や制御機構を単純な
ものにすることができ、軽量、小形化や、製造コストを
大変低くできるばかりでなく、潜在的な故障確率も低減
できる。 【0032】フィルムダンパ20は、スライドにより各
吹出口12、13、14の開閉が行なわれるため、ダン
パの開閉音の発生が防止されるとともに、空気流に逆ら
うことなくフィルムダンパ20を駆動することができる
ため、ダンパの操作力を軽減することができる。また本
実施例によると、フィルムダンパ支持フレーム27をケ
ース11から取り外すことができるので、フィルムダン
パ20が例えば破れる等の理由でこのフィルムダンパ2
0を新しいものに交換しなければならないときでも、フ
ィルムダンパ支持フレーム27をケース11から取り外
し、新しいフィルムダンパ支持フレーム27をケース1
1に組付けるのみで良い。従って、交換作業が非常に簡
単となる。 【0033】また、送風機5、冷却器6、加熱器7等を
交換することなく、単にフィルムダンパ支持フレーム2
7のみを交換すれば良いので、交換時の無駄なコスト消
費をなくすことができる。図9に本発明の第2実施例を
示す。本実施例は、フィルムダンパ支持フレーム27
に、各吹出口12、13、14に対応した開口を備える
枠64、65、66を設け、その枠64、65、66に
各シールパッキング24、25、26を貼り付けたもの
で、各シールパッキング24、25、26をフィルムダ
ンパ20を介してケース11の内壁に押付け、各シール
パッキング24、25、26の反発力でフィルムダンパ
20とケース11の間の隙間を塞ぐものである。 【0034】図10は本発明の第3実施例を示す。本実
施例は上記実施例の従動シャフト40を廃止し、代わり
に支社67を設けたもので、部品点数を減らし、製造コ
ストを低く押さえることができる。なお、支社33、3
4を従動シャフトに変更し、フィルムダンパ20の操作
力を低減させても良い。 【0035】また、本実施例における板状部材80は、
上記実施例における四角枠体32の開口を塞いで構成さ
れるものである。この板状部材80はケース11の一部
(側面部分)を代用しており、これによって製造コスト
の低減が計れる。フィルムダンパ支持フレーム27をケ
ース11内へ組み付ける方法としては、まずフィルムダ
ンパ支持フレーム27にフィルムダンパ20を装着後、
孔の空いたケース11の側方(図3でいうシャフト駆動
機構48が設けられている方)よりケース11内に挿入
し、板状部材80で前記孔を塞ぎ、複数の螺子68でフ
ィルムダンパ支持フレーム27をケース11に固定する
ものである。 【0036】さらに本実施例は、駆動シャフト37を電
気的駆動機構であるサーボモータが内蔵された駆動装置
69で駆動するもので、図示しない歯車列を介してサー
ボモータに駆動される突起70が、駆動シャフト37の
挿入孔50に挿入される。この駆動装置69は、複数の
螺子71によって四角枠体32に固定される。なお、7
2はサーボモータを通電制御するためのソケット部であ
る。 【0037】図11は本発明の第4実施例を示す。本実
施例は、フィルムダンパ20の外周、または内周表面
に、ウレタンフォーム等の弾力性を備えた気泡性の樹脂
73を貼り付け、樹脂の弾力性により、フィルムダンパ
20とケース11の間の瞬間を塞ぐものである。なお、
本実施例により、上記実施例の各シールパッキング2
4、25、26を廃止することができる。 【0038】図12は本発明の第5実施例を示す。本実
施例は、上記実施例の気泡性の樹脂73の表面に、さら
にポリエチレン系樹脂などのフィルム74を貼り付けた
ものである。図13は本発明の第6実施例を示す。本実
施例は、フィルムダンパ20の表面に、例えば約1mm
〜5mm程の繊維75を植毛したものである。 【0039】図14は本発明の第7実施例を示す。本実
施例は、フィルムダンパ20の表面に多数の気泡76を
形成するように例えばポリエチレン系の樹脂77を設け
たものである。なお、上記実施例ではケースの形状を4
角型形状に設けた例を示したが、フレームに支柱や従動
シャフトを追加することにより、ケースの形状を多角形
や円筒形など自由に設計することが可能なため、インス
トルメントパネル内の形状に応じて、インストルメント
パネル内を有効に利用することができる。 【0040】また、上述した実施例ではフィルムダンパ
20の各開口部28、29、30は長方形状をなしてお
り、フィルムダンパ20の長手方向(フィルムダンパ2
0の移動方向)に対して垂直な両端縁101、102を
有している。しかしながら、この各開口部28、29、
30の形状は長方形状に限定されるものではなく、例え
ば図15に示すように各開口部28、29、30の両端
縁101、102をフィルムダンパ20の長手方向に対
して傾斜した切り口としてもよい。 【0041】また、図17のように両端縁101、10
2をフィルムダンパ20の長手方向に対して三角形状の
切り口としてもよいし、さらにまた、図16に示すよう
に両端縁101、102を円弧状としてもよい。各開口
部28、29、30が長方形状であると、図20に示す
如くフィルムダンパ20に風圧Pが作用した場合、この
各開口部28、29、30の端縁101(102)が風
圧方向に変形してしまう。この状態でフィルムタッパ2
0が図20中矢印A方向に移動すると変形した端縁10
1(102)がパッキン24、(25、26)に引っか
かってしまうという恐れがある。しかしながら、図15
乃至図17に示す様な各開口部28、29、30の形状
とすれば、端縁101(102)の変形を小さく抑える
ことができ、パッキン24(25、26)との引っかか
りを防止できる。 【0042】尚、このような端縁101(102)の引
っかかりを防止するために、パッキン24(25、2
6)を図18に示すような六角形状となすようにしても
よいし、またパッキン24(25、26)の開口縁部に
図19に示す如く面取り加工103を施すようにしても
よい。
【図面の簡単な説明】 【図1】ベント吹出モードに設定された吹出口切換機構
の側面断面図である。 【図2】空気調和装置の概略図である。 【図3】吹出口切換機構の斜視図である。 【図4】膜状部材操作手段の分解図である。 【図5】空気調和コントロールパネルの正面図である。 【図6】バイレベル吹出モードに設定された吹出口切換
機構の側面断面図である。 【図7】ヒータ吹出モードに設定された吹出口切換機構
の側面断面図である。 【図8】デフロスタ吹出モードに設定された吹出口切換
機構の側面断面図である。 【図9】第2実施例を示すフィルムダンパ支持フレーム
の分解図である。 【図10】第3実施例を示す膜状部材操作手段の分解図
である。 【図11】第4実施例を示すフィルムダンパの断面図で
ある。 【図12】第5実施例を示すフィルムダンパの断面図で
ある。 【図13】第6実施例を示すフィルムダンパの断面図で
ある。 【図14】第7実施例を示すフィルムダンパの断面図で
ある。 【図15】フィルムダンパの他の実施例を示す正面図で
ある。 【図16】フィルムダンパの他の実施例を示す正面図で
ある。 【図17】フィルムダンパの他の実施例を示す正面図で
ある。 【図18】図18はパッキンの他の実施例を示す斜視図
である。 【図19】パッキンの他の実施例を示す断面図である。 【図20】第1実施例のパッキンを示す断面図である。 【図21】従来の空調装置の概略図である。 【符号の説明】 1 通風ダクト 5 送風機 11 ケース 20 フィルムダンパ 27 フィルムダンパ支持フレーム 28 第1開口部 29 第2開口部 30 第3開口部 31 四角枠体 32 四角枠体 37 駆動シャフト 40 従動シャフト 48 シャフト駆動機構 80 板状部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 昌一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (72)発明者 大崎 勝之 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (72)発明者 角岡 辰夫 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 (1)車室内と導通する空調ケースと、 この空調ケースを介して車室内に空気を送風する送風手
    段と、 前記空調ケース内にて回転自在に支持されたシャフト
    と、 このシャフトに巻架され、かつこのシャフトの回転に伴
    って前記空調ケース内を移動可能に配設され、かつ開口
    部を備えた可撓性の膜状部材と、 前記シャフトを回転駆動する駆動手段と、 前記シャフトおよび前記膜状部材を、前記空調ケース内
    において所定の形態で保持する保持手段とを備え、前記
    保持手段が前記空調ケース内に着脱可能であることを特
    徴とする車両用空調装置。 (2)前記保持手段が、前記シャフトを回転自在に支持
    し、かつ前記空調ケース内に配置された枠体であること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の車両用空調装
    置。 (3)前記保持手段が、前記空調ケースの一部を構成す
    る板状部材を有することを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の車両用空調装置。 (4)前記駆動手段が電気的駆動機構であることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項または第3項記載の車両用
    空調装置。
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