JPS63170118A - 車両用空気調和装置の内外気切換機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、車室外の空気（外気）と車室内の空気（内気
）とを切替えて送風機の吸込口に供給する内外気切換機
構に関する。

［従来の技術］ 従来のこの種の装置は、車室外と連通ずる外気導入口と
車室内と連通する内気導入口とを備えるとともに、送風
機の吸込口と連通ずる送風機連通口を備えたケース内に
、外気導入口または内気導入口の一方を開成可能な扉状
の板状ダンパを配設し、この板状ダンパを回動操作する
ことで、空気調和装置内に吸引される外気と内気の切替
えを行なっていた。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、従来の板状ダンパは、ダンパ回動時に、
外気導入口または内気導入口より流入する空気による風
圧を受けるため、ダンパの操作力が大きくなる問題点を
備えていた。

また、従来の板状ダンパは、外気導入口または内気導入
口の一方を閉成する際に、板状ダンパが導入口の開口面
に当たるため、−ダンパの打音が発生する問題点を備え
ていた。

さらに、通常の板状ダンパの駆動手段は、板状ダンパを
外気導入口と内気導入口との中間位置に固定した半内気
モードを達成するのが困難であった。

本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的
は、ダンパの操作力を小さくし、ダンパの開閉時のダン
パ打音の発生を防止し、半内気モードの達成を容易に行
なうことのできる車両用空気調和装置の内外気切換機も
１の提供にある。

［問題点を解決するための手段］ 本発明は上記目的を達成するために、車室内と連通ずる
車室内空気導入口、車室外と連通ずる車室外空気連通口
、および送風機の吸込口に連通する送風機連通口を備え
たケースと、該ケース内で前記車室内空気導入口および
前記車室外空気連通口と対向し、且つ前記ケースの内部
の曲折状態に対応した状態で移動可能に配設され、前記
車室内空気導入口および車室外空気連通口のうち少なく
とも一方を選択的に開口さぜうる開口部を備えた可撓性
の膜状部材と、該膜状部材を前記ケース内で移動させる
膜状部材操作手段とからなる技術的手段を採用する。

〔作用］ 本発明に用いられる膜状部材は、可撓性のものが使用さ
れるため、膜状部材を外気導入口または内気導入口に対
向した状態で、膜状部材を移動することができる。この
ため、膜状部材を移動することにより、膜状部材の開口
部を移動し、開口部と外気導入口または内気導入口との
連通ずる部分を変えることにより、導入空気の切換えを
行なうことができる。

［発明の効果］ 本発明によれば、膜状部材の開口部が、外気導入口また
は内気導入口を開閉する際、膜状部材と、外気導入口ま
たは内気導入口より流入する空気流の流れ方向との交差
角度が変化しないため、均一な操作力で膜状部材を操作
できる。このため、膜状部材よりなるダンパを小さな操
作力でスムーズに操作することができる。

また、膜状部材をスライドすることにより、外気導入口
および内気導入口の間開を行なうため、従来の板状ダン
パのように、導入口の開口端にダンパが当って停止しな
いため、ダンパの開閉時のダンパＨ８の発生を防止する
ことができる。

さらに、膜状部材をスライドすることにより、外気導入
口および内気導入口の開閉を行なうため、外気導入口お
よび内気導入口の開口比を容易に変化さゼることができ
、半内気モードの達成を容易に行なうことができる。

［実施例］ 次に、本発明の車両用空気調和装置の内外気切換機構を
、図面に示す一実施例に塁づき説明する。

第１図ないし第７図は本発明の第１実施例を示すもので
、本実施例の空気調和装置は、第４図の概略図に示すよ
うに、送風ｌｉ１と、この送ｆｆ１ｔｓ１の吐出口に上
流端部を接続した空気調和ダクト２と、送風Ｉ！ｌｉの
吸入口に取付られた内外気切換機構３とからなる。

この送ｍ＊　ｉは、第５図にも示すように、渦巻形状の
スクロールケース４内に、多胴式の遠心ファン５を組込
み、この遠心ファン５をスクロールケース４の底部に組
付けたファン駆動モータ６で回転駆動するものである。

また、空気調和ダクト２には、下流側に向って、冷却器
７、加熱器８、この加熱器８を通る空気とバイパス通路
９を通る空気との比を調節するエアミックスダンパ１０
が組付けられている。そして、空気調和ダクト２の下流
には、エアミックスダンパ１０で混合された空気を車室
内の各部に吐出するベンチュレーション吐出口１１、ヒ
ータ吹出口１２、デフロスタ吹出口１３が設けられてい
る。ベンチュレーション吐出口１１には、車両乗員の胸
元部付近にベンチュレーシジン吐出口１１より吐出した
空気を吹付けるベンチュレーション吐出ノズル１４が接
続されている。ヒータ吹出口１２には、乗員の足下部に
ヒータ吹出口１２より吐出された空気を吹付けるヒータ
吹出ノズル１５が接続されている。デフロスタ吹出口１
３には、フロントガラスにデフロスタ吹出口より吐出さ
れた空気を吹付けるデフロスタ吹出ノズル１６が設けら
れている。また、各吹出口１１．１２．１３には、吹出
口切換用の板状ダンパ１７．１８．１９が設けられてい
る。

内外気切換機構３は、第１図にも示すように、送ｆｆ１
１１１のスクロールケース４に装着されるケース２０を
備える。

このケース２０は、車室外と連通ずる図示しないダクト
と連結される外気導入口２１と、車室内に開口する２つ
の内気導入口２２、および送風機１の吸入口２３と連通
する送風機連通口２４を備え、ケース２０は、送風機連
通口２４が送風機１の吸入口２３に連通ずるようにスク
ロールケース４に取付けられている。

ケース２０の内部には、例えばポリエチレン系樹脂より
なるエンドレスの可１尭性の膜状部材（以下フィルムダ
ンパ）２５が配設されている。このフィルムダンパ２５
は、ケース２０内に配設され支持フレーム２６により、
ケース２０内を移動可能に支持される。

フィルムダンパ２５には、第１図、第２図、第３図に示
すように、第１開口部２７および第２開口部２８が開口
して設けられている。この第１開口部２７と第２開口部
２８の幅方向の開口長さは、同じ長さに設けられ、環状
方向の間口長さは、やや第２開口部２８の方がケース２
０の形状に対応して、長く設けられている。

支持フレーム２６は、ケース２０の側面形状に対応した
形状を備えるとともに、ケース２０に形成された外気導
入口２１、および２つの内気導入口２２を囲む枠２９．
３０．３１を備えた枠体３２を備える。この枠体３２の
一つのコーナ一部分には、フィルムダンパ２５を内周よ
り支持し、フィルムダンパ２５を駆動する駆動シャフト
３３が枠体３２に回転自在に支持される。この、駆動シ
ャフト３３の両端部には、フィルムダンパ２５の両端の
全周に亘って設けられた多数の噛合せ穴３４と噛合う、
多数の突起３５が設けられている。また、他のコーナ一
部分には、フィルムダンパ２５を内周より支持する支柱
３６．３７．３８が設けられている。さらに、送風機連
通口２４側のフィルムダンパ２５は、フィルムダンパ２
５の外周面が、枠体３２に支持された支柱３９に支持さ
れる。この支柱３９は、フィルムダンパ２５に張力を与
えることにより、ケース２０内でフィルムダンパ２５が
たるむのを防ぐものである。

なお、支持フレーム２６に設けられた枠２９．３０．３
１には、ウレタンフオーム等の気胞性の樹脂よりなるシ
ールバッキング４０．４１．４２が張り付けられている
。このシールバッキング４０．４１．４２は、フィルム
タンパ２５をケース２０の内面に押し付け、各シールバ
ッキング４０．４１．４２の反発力でフィルムダンパ２
５とケース２０の間の隙間をなくすものである。

ケース２０の側面には、第５図に示すように、駆動シャ
フト３３を回転駆動するシャフト駆動機構４３が設けら
れている。このシャツ１−駆動機４ｉ１！４３は、第６
図に示すように、ケース２０の側面に設けられた穴４４
を介して、駆動シャフト３３の端部に設けられた挿入穴
４５内に挿入する突起４６を備えたビニオン４７を有す
る。このビニオン４７の突起４６には、第６図に示すよ
うに、突起４６の中心に向って塑性変形するとともに、
ケース２０の内壁に係止可能な爪部４８を備える。これ
により、突起４６を穴４４内に挿入することによって、
爪部４８がケース２０の内壁に係止して、ビニオン４１
がケース２０に回転自在に支持される。また、突起４６
には、半月形状のキー満４９が設けられ、ビニオン４７
と駆動シャフト３３とが一体回転するように設けられて
いる。

ビニオン４１は、ケース２０の側面に回転自在に支持さ
れた扇形状の駆動プレート５０の外周に噛合する。この
駆動プレート５０は、ワイヤー５１を介して、第７図に
示す空気調和コントロールパネル５２に設けられた、内
外気切換レバー５３に連結されており、内外気切換レバ
ー５３の設定状態に応じて駆動プレート５０を遠隔操作
するものである。

なお、本実施例の駆動プレート５０は、回動時に、ケー
ス２０の側面より外側へはみ出ないように、設けられて
いる。

また、本実施例の空気調和コントロールパネル５２は、
内外気切換レバー５３の他に、送風Ｒ１のファン駆動モ
ータ６の起動および回転速度の設定を行なうファンスイ
ッチ５４、吹出口の選択レバー５５、クーラースイッチ
５６、エアミックスダンパ駆動レバー５７が設けられて
いる。

これら、支持フレーム２６およびシャフト駆動機構４３
により、本発明の膜状部材操作手段５８が構成される。

次に、上記実施例の空気調和装置の作動を説明する。

空気調和コントロールパネル５２のファンスイッチ５４
がＯＮされると、ファン駆動モータ６が通電され、遠心
ファン５が回転する。すると、内外気切換機構３により
選択された内気および外気が、送風Ｉａ１の吸入口２３
に吸入され、空気調和ダクト２内に供給される。この空
気調和ダクト２内に供給された空気は、冷却器７を通過
する。この時、クーラースイッチ５６がＯＮされている
と、冷却器７を通過する際に、空気が冷却される。冷却
器７を通過した空気は、エアミックスダンパ１０の設定
位置に応じた割合で、加熱器８ないしバイパス通路９を
通過し、加熱器８の下流で、合流、混合される。

そして、混合された空気は、吹出口の選択レバー５５で
選択された吹出口より、車室内へ吐出される。

ここで、内外気切換機構３の作動を説明する。

ａ）空気調和コントロールパネル５２の内外気切換レバ
ー５３が、外気モードを選択する場合。

内外気切換レバー５３が、ワイヤー５１を介して駆動プ
レート５０を第１図の位置に移動させる。すなわち、ビ
ニオン４１、駆動シャフト３３を介して、フィルムダン
パ２５が第１図に示す位置に設定され、第１開口部２７
が外気導入口２１と全面的に開口し、２つの内気導入口
２２の開口は、フィルムダンパ２５により塞がれる。ま
た、送風機連通口２４は、第２開口部２８と全面的に間
口する。

このため、送風機１の吸入口２３内に、外気導入口２１
を介して外気が導かれ、空気調和ダクト２内を介して車
室内に外気が供給される。

ｂ）空気調和コントロールパネル５２の内外気切換レバ
ー５３が、半内気モードを選択する場合。

内外気切換レバー５３が、外気モードから、外気モード
と内気モードとの中間位置に設定されると、駆動プレー
ト５０が第１図の矢印Ａの方向に約２５゜回転する。す
ると、ビニオン４７が第１図の矢印Ｂ方向に回転し、駆
動プレート５０およびフィルムダンパ２５が、第２図に
示す位置に設定される。

この時、外気導入口２１は、第１開口部２７により、一
部開口する。また、２つの内気導入口２２の一方の内気
導入口２２は、第１開口部２７と全面的に開口し、他方
の内気導入口２２は、第２開口部２８により一部間口す
る。さらに、送ｍｌ連通口２４は、第２開口部２８によ
り、はぼ全面的に開口する。

このため、送風Ｔ１１１の吸入口２３内に、外気および
内気が導かれ、調和ダクト２内を介して車室内に外気と
内気が混合されて供給される。

Ｃ）空気調和コントロールパネル５２の内外気切換レバ
ー５３が、早見モードを選択する場合。

内外気切換レバー５３が、外気モードから、内気モード
に設定されると、駆動プレート５０が第１図の矢印Ａの
方向に約５０°回転する。すると、ビニオン４７が第１
図の矢印Ｂ方向に回転し、駆動プレート５０およびフィ
ルムダンパ２５が、第３図に示す位置に設定される。

この時、外気導入口２１は、フィルムダンパ２５により
塞がれる。一方、２つの内気導入口２２の一方の内気導
入口２２は、第１開口部２７により全面的に開口すると
ともに、他方の内気導入口２２は、第２開口部２８によ
り全面的に開口する。さらに、送風機連通口２４は、第
１開口部２７および第２開口部２８により、はぼ全面的
に開口する。

このため、送風機１の吸入口２３内に、内気導入口２２
を介して内気が導かれ、調和ダクト２を介して車室内に
内気が吐出される。

本発明によれば、上記に示すように、フイルムダンパ２
５の第１開口部２７、第２開口部２８が、外気導入口２
１または内気導入口２２を開閉する際、フィルムダンパ
２５の移動方向と、外気導入口２１または内気導入口２
２より流入する空気流の流れ方向との交差角度が変化し
ないため、内外気切換レバー５３の均一な操作力でフィ
ルムダンパ２５を操作できる。

このため、フィルムダンパ２５を小さな操作力でスムー
ズに操作することができる。

また、フィルムダンパ２５をスライドすることにより、
外気導入口２１および内気導入口２２の開閉を行なうた
め、従来の板状ダンパのように、ダンパが導入口の開口
端に打ち当らないため、内外気の切換を静かに行なうこ
とができる。

ざらに、フィルムダンパ２５をスライドすることにより
、外気導入口２１および内気導入口２２の開開を行なう
ため、外気導入口２１および内気導入口２２の開口比を
容易に変化させることができ、半内気モードの達成を容
易に行なうことができる。

さらに、フィルムダンパ２５は可撓性よりなるため、ケ
ースの形状を自由に段別することができ、ケースを偏平
化することも容易である。

第８図に本発明の第２実施例を示す。

本実施例は、１つの内気導入口２２を有する内外気切換
機構３を示すもので、ケース２０に設けられた外気導入
口２１または内気導入口２２の一方の開口を、フィルム
ダンパ２５で塞ぐことにより、他方の開口と送風機連通
口２４とがフィルムダンパ２５に設けられた開口部５９
を介して連通ずるように設けられている。

第９図は本発明の第３実施例を示す。

本実施例は、フィルムダンパ２５が帯状に設けられたも
ので、その両端はフィルム巻取り用のローラー６０．６
１に巻取り可能に設けられている。そして、フィルム巻
取り用のローラー６０．６１に設けられた歯車を、それ
ぞれピニオン４７に噛合し、フィルム巻取り用のローラ
ー６０．６１の一方に巻き取られたフィルムダンパ２５
を他方で巻ぎ取るように、駆動プレート５０等を駆動す
ることにより、フィルムダンパ２５をスライドするもの
である。

第１０図は本発明の第４実施例を示す。

本実施例は、エンドレスに設けられたフィルムダンパ２
５の一方の側端の内周と送Ｊｉｌｌｆｆｆ　１の吸入口
２３とを連通して設け、フィルムダンパ２５の位置に関
係なく、フィルムダンパ２５内と吸入口２３とを連通ず
るもので、フィルムダンパ２５に設けられた１つの開口
部６２を、外気導入口２１または内気導入口２２に連通
ずることにより、内気と外気の選択が行なわれるように
設けられている。

（変形例） 上記実施例では、内外気切換機構のケースを送風機のケ
ースに設けた例を示したが、空気調和ダクトの内部また
は下流側に送風機を備える空気調和ダクトの上流に内外
気切換機構のケースを設けても良い。

シールバッキングをフレームに貼り付けた例を示したが
、ケースの内側に貼り付けたり、あるいは、フィルムダ
ンパにウレタンフオーム等の弾性体を貼着して設け、シ
ールバッキングを廃止しても良い。

駆動シャフトをワイヤー、ピニオン等を介して手動によ
り駆動操作した例を示したが、電動モータや、負圧アク
チュエータ、油圧アクチュエータなどにより駆動させて
も良い。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第７図は本発明の第１実施例を示し、第１
図は外気導入ｔ−ドを示す内外気切換機構の概略図、第
２図は半内気導入モードを示す内外気切換機構の概略図
、第３図は外気導入モードを示す内外気切換機構の概略
図、第４１ｆｉは車両用空気調和装置の概略図、第５図
は内外気切換機構の透視図、第６図はピニオンおよび駆
動プレートの断面図、第７図は空気調和コントロールパ
ネルの正面図、第８図は本発明の第２実施例を示で内外
気切換機構の概略図、第９図は本発明の第３実施例を示
す内外気切換機構の概略図、第１０図は本発明の第４実
施例を示す内外気切換機構の斜視図である。 図中　１・・・送風Ｉａ３・・・内外気切換機構　２０
・・・ケース　２１・・・外気導入口　２２・・・内気
導入口　２３・・・吸入口　２４・・・送風機連通口　
２５・・・フィルムダンバ２７・・・第１開口部　２８
・・・第２開口部　５８・・・膜状部材操作手段

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）車室内と連通する車室内空気導入口、車室外と連通
   する車室外空気連通口、および送風機の吸込口に連通す
   る送風機連通口を備えたケースと、該ケース内で前記車
   室内空気導入口および前記車室外空気連通口と対向し、
   且つ前記ケースの内部の曲折状態に対応した状態で移動
   可能に配設され、前記車室内空気導入口および車室外空
   気連通口のうち少なくとも一方を選択的に開口させうる
   開口部を備えた可撓性の膜状部材と、 該膜状部材を前記ケース内で移動させる膜状部材操作手
   段と からなる車両用空気調和装置の内外気切換機構。 ２）前記ケースの送風機連通口は、前記送風機の吸入口
   に接続して設けられたことを特徴とする特許請求の範囲
   第１項に記載の車両用空気調和装置の内外気切換機構。 ３）前記膜状部材は、両端が接続されたエンドレスであ
   ることを特徴とする特許請求の範囲第１項または第２項
   に記載の車両用空気調和装置の内外気切換機構。