JP2521721Y2 - コンポジット缶 - Google Patents

コンポジット缶

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JP2521721Y2
JP2521721Y2 JP1989042163U JP4216389U JP2521721Y2 JP 2521721 Y2 JP2521721 Y2 JP 2521721Y2 JP 1989042163 U JP1989042163 U JP 1989042163U JP 4216389 U JP4216389 U JP 4216389U JP 2521721 Y2 JP2521721 Y2 JP 2521721Y2
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恭介 鈴木
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、容器内部が加圧状態になるような内填物、
例えば炭酸ガスを含有している炭酸性飲料等の内容物を
充填した場合であっても、これらの内填物による内圧が
原因して容器胴部における貼り合わせ部にリークが発生
するようなことのない耐圧特性を具備し、しかも容器胴
部の破断による開封が容易なコンポジット缶に関する。
[従来の技術] 清涼飲料水等の容器には、例えば、金属缶、ガラス
瓶、合成樹脂製のボトル、さらには、積層シートによっ
て形成されている中空体を容器胴部とする紙容器等が利
用されている。
[考案が解決しようとする課題] ところで、前記積層シートによって形成されている中
空体を容器胴部とする紙容器は、金属缶やガラス瓶等と
比較してその廃棄処理が容易であり、また、ガラス瓶や
合成樹脂製のボトルと比較した場合に、容器の仕上げ工
程と内填物の充填工程とをライン中に組み込んで行うこ
とができるため、すなわち、内填物の充填工程に到る容
器の輸送工程を例えば偏平状の半成形体の状態を行うこ
とができるため、空容器に対応する輸送費を大幅に節約
できる等のメリットを有している。
しかしながら、前記従来のコンポジット缶は、該コン
ポジット缶を構成しているシートの強度が高くなってい
るため該コンポジット缶を容易に破断することができな
く、容器胴部の破断による開封が困難である。
このため、内填物に起因する内圧に対応し得る十分な
コンポジット缶に成形し得る積層シートであって、しか
も破断による開封を容易に行えるようなコンポジット缶
が要望されているのが実情である。
[課題を解決するための手段] 前述の課題は、以下の構成による本考案のコンポジッ
ト缶によって達成される。
すなわち本考案のコンポジット缶は、板紙層を含む表
面層と、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレ
ン、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、および
ポリアミドの中から選択されるいずれかの樹脂による1
軸または2軸に配向されている延伸フィルム層からなる
樹脂層を含む中間層と、容器内周面層となる合成樹脂層
を具備する裏面層とが、それぞれ接着剤層で積層されて
おり、かつ、裏面層に、1方向に方向性を有する合成樹
脂フィルム層が含まれている材料を胴部に有するコンポ
ジット缶であって、該缶内の内圧が常圧よりも高いこと
を特徴とする。
前記構成からなる本考案のコンポジット缶における耐
圧性能は、表面層中の板紙層と中間層中の樹脂層をなす
ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、高密度
ポリエチレン、中密度ポリエチレン、およびポリアミド
の中から選択されるいずれかの樹脂による1軸または2
軸に配向されている延伸フィルム層との相乗作用によっ
て奏される。
また、板紙層を含んでいる表面層は、得られるコンポ
ジット缶における外側表面層となるものであって、前記
板紙層には、意匠効果を得るための印刷が付与されてい
ることが多く、その表面には、表面保護層とヒートシー
ル性能とを兼備するポリオレフィン系樹脂層が形成され
ているのが普通である。
さらに、中間層中における樹脂層は、例えば、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリプロピレン、高密度ポリエ
チレン、中密度ポリエチレン、およびポリアミドの中か
ら選択されるいずれかの樹脂による1軸または2軸に配
向されている延伸フィルム層からなり、機械的強度の関
係から1軸または2軸に配向している厚さ5〜50μm程
度の延伸フィルムが利用される。
得られる紙容器にガスバリアー性能を具備させるため
に、必要に応じて前記コンポジット缶の構成材料中に組
み込まれるAL箔層やガスバリヤー性樹脂層等は、前記1
軸または2軸に配向されている延伸フィルムからなる樹
脂層が存在している中間層中に積層されるのが普通であ
る。
さらに、コンポジット缶における裏面層は、コンポジ
ット缶の内周面層となる合成樹脂層と、該合成樹脂層に
積層されている1方向に方向性を有する合成フィルム層
とを有している。
コンポジット缶の内周面層となる合成樹脂層は、内填
物に対する容器内周面層の衛生や、紙容器成形の際の接
着部や紙容器における封緘部等の形成性能の点から、通
常はオレフィン系樹脂層からなる。
裏面層に含まれる1方向に方向性を有する合成樹脂フ
ィルム層は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン樹
脂等による1軸延伸フィルムからなり、裏面層にこの1
方向に方向性を有する合成樹脂フィルムを含むことによ
り、コンポジット缶全体を、この合成樹脂フィルムが有
している方向性の方向に沿って、容易に破壊、開封する
ことのできる易開封性が得られる。
[実施例] 以下、本考案にコンポジット缶の具体的な構成を、実
施例をもって説明する。
実施例1) 第1図において、符号1で表示される本考案の1実施
例品であるコンポジット缶用積層シートは、表面に厚さ
20μmのポリエチレン樹脂によるコーティング樹脂層2
を有する坪量270g/m2の板紙3からなる表面層aと、厚
さ7μmのAL箔層5と厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレート樹脂フィルムによる樹脂層7とが、厚
さ20μmのポリエチレン樹脂による溶融押し出し樹脂層
による接着剤層6によって積層された多層構成からなる
中間層bと、ポリエチレンの1軸延伸フィルムに厚さ90
μmのポリエチレン樹脂の溶融押し出し樹脂層(容器内
周面層となる合成樹脂層)を積層させた積層樹脂層9か
らなる裏面層cとを、それぞれ、厚さ20μmのポリエチ
レン樹脂による溶融押し出し層からなる接着剤層4、8
によって積層させた積層構成からなる。
なお、裏面層cをなしているポリエチレンの1軸延伸
フィルムに厚さ90μmのポリエチレン樹脂の溶融押し出
し樹脂層を積層させた積層樹脂層9は、該積層樹脂層9
の1軸延伸フィルム面と中間層bとを接着させた。
コンポジット缶の成形 前記実施例1で得られた積層シートを矩形状に打ち抜
き加工し、得られたブランク板の1方の側辺部を通常の
方法によってスカイブヘミング加工による端末処理に付
した後、左、右の側辺部同士を通常の封筒貼りすること
によって、外側表面層が厚さ20μmのポリエチレン樹脂
層で構成されているコンポジット缶の容器胴部を成形し
た。
さらに、前記円筒形状の容器胴部の下方縁部に、射出
成形で得られた高密度ポリエチレン樹脂製の底板を、高
周波誘導加熱による熱接着法で取り付けることによっ
て、容器底壁部を形成した。
次いで、280mlの弱炭酸性オレンジジュースを充填し
た後に、前記容器胴部の上方縁部に、同じく、射出成形
で得られた高密度ポリエチレン樹脂製の底板を、高周波
誘導加熱による熱接着法で取り付けることによって、炭
酸ガスを含有しているオレンジジュースが内填されてい
るコンポジット缶を得た。
[考案の作用、効果] 本考案のコンポジット缶は、板紙層を含む表面層と、
ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、高密度
ポリエチレン、中密度ポリエチレン、およびポリアミド
の中から選択されるいずれかの樹脂による1軸または2
軸に配向されている延伸フィルム層からなる樹脂層を含
む中間層と、容器内周面層となる合成樹脂層を具備する
裏面層とが、それぞれ接着剤層で積層されており、か
つ、裏面層に、1方向に方向性を有する合成樹脂フィル
ム層が含まれてなるものである。
したがって、本考案のコンポジット缶の紙容器には、
内填物によって内圧が付加されるような液体、ペース
ト、さらには、固体等を封入した場合でも、耐圧性の不
足によって容器胴貼り部にリークが発生するようなこと
がなく、しかも紙容器の胴部全体を、裏面層中に存在し
ている1方向に方向性を有する合成樹脂フィルムの方向
性と同じ方向に容易に破壊することができ、これによっ
て容易に開封し得るようになっている。
【図面の簡単な説明】
図は本考案のコンポジツト缶の1実施例品を示す模型断
面図である。 1……コンポジット缶用シート、3……板紙層、7……
ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、高密度
ポリエチレン、中密度ポリエチレン、およびポリアミ
ド、の中から選択されるいずれかの樹脂による1軸また
は2軸に配向されている延伸フィルム層からなる樹脂
層、4……接着剤層、8……接着剤層、9……容器内周
面層となる合成樹脂層と1方向に方向性を有する合成樹
脂フィルムとの積層樹脂層、a……表面層、b……中間
層、c……裏面層。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】板紙層を含む表面層と、ポリエチレンテレ
    フタレート、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン、中
    密度ポリエチレン、およびポリアミドの中から選択され
    るいずれかの樹脂による1軸または2軸に配向されてい
    る延伸フィルム層からなる樹脂層を含む中間層と、容器
    内周面層となる合成樹脂層を具備する裏面層とが、それ
    ぞれ接着剤層で積層されており、かつ、裏面層に、1方
    向に方向性を有する合成樹脂フィルム層が含まれている
    材料を胴部に有するコンポジット缶であって、缶内の内
    圧が内填物によって常圧よりも高くなることを特徴とす
    るコンポジット缶。
JP1989042163U 1989-04-11 1989-04-11 コンポジット缶 Expired - Lifetime JP2521721Y2 (ja)

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JPH02133334U JPH02133334U (ja) 1990-11-06
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5694714U (ja) * 1979-12-19 1981-07-28
JPS57109649A (en) * 1980-12-26 1982-07-08 Toppan Printing Co Ltd Laminated film and its manufacture

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JPH02133334U (ja) 1990-11-06

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