JP2521268B2 - 二軸延伸ブロ−成形容器 - Google Patents

二軸延伸ブロ−成形容器

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    • B29C49/0005Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor characterised by the material
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ガスバリヤー性または/および耐熱性に優
れた二軸延伸ブロー成形容器に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、ポリエチレンテレフタレート樹脂等を二軸延伸
ブロー成形した容器が、耐熱性やガスパリヤー性に優れ
た特性を持つ等の理由によって広く使用されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、この従来の二軸延伸ブロー成形容器において
は、現在要求されるガスバリヤー性または耐熱性を必ず
しも満足させるというものではない。
例えば、100℃〜120℃のレトルト殺菌に対しては、従
来の二軸延伸ブロー成形容器の持つガスバリヤー性およ
び耐熱性では不充分である。
本発明は、これらの点に鑑み、ガスバリヤー性または
/および耐熱性をさらに向上させた二軸延伸ブロー成形
容器を提供するものである。
〔問題を解決するため手段〕
そのための手段として本発明は、以下の構成とした。
(1)二軸延伸ブロー成形容器であって、IV値が0.65〜
0.90、DEG含有率が1〜3mol%のポリエチレンテレフタ
レート樹脂、およびポリエチレンテレフタレート樹脂に
0.5〜10%のポリエチレンイソフタレート樹脂を共重合
した樹脂材料に、前記成形品である容器を半透明ないし
不透明にするのに充分な0.5〜2.0重量%の着色剤と、下
記の耐熱性材料の内の幾つかを混合した材料により成形
した。
記 (a)マイカ、炭酸カルシュウム、鱗片状ガラス、タル
ク、金属粉等の無機結晶促進剤。
PE、PP等のポリオレフィン系樹脂有機高分子結晶促進
剤。
(b)ポリアリレート、テフロン、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリイミド、ポリエーテルイミド等の耐熱性
高分子材料。
(2)二軸延伸ブロー成形容器であって、IV値が0.65〜
0.90、DEG含有率が1〜3mol%のポリエチレンテレフタ
レート樹脂、およびポリエチレンテレフタレート樹脂に
0.5〜10%のポリエチレンイソフタレート樹脂を共重合
した樹脂材料に、前記成形品である容器を半透明ないし
不透明にするのに充分な0.5〜2.0重量%の着色剤と、下
記の材料の内の幾つかを混合した材料により成形した。
記 (c)マイカ、鱗片状ガラス、アルミニュウム粉等の無
機材料。
(d)ナイロン、SM樹脂、エバール、テフロン等の有機
ガスバリヤー性材料。
(3)二軸延伸ブロー成形容器であって、IV値が0.65〜
0.90、DEG含有率が1〜3mol%のポリエチレンテレフタ
レート樹脂、およびポリエチレンテレフタレート樹脂に
0.5〜10%のポリエチレンイソフタレート樹脂を共重合
した樹脂材料に、前記成形品である容器を半透明ないし
不透明にするのに充分な0.5〜2.0重量%の着色剤と、下
記(a)(b)の材料の内の幾つかと(c)(d)の材
料の内の幾つかとを混合した材料により成形した。
(a)マイカ、炭酸カルシュウム、鱗片状ガラス、タル
ク、金属粉等の無機結晶促進剤。
PE、PP等のポリオレフィン系樹脂有機高分子結晶促進
剤。
(b)ポリアリレート、テフロン、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリイミド、ポリエーテルイミド等の耐熱性
高分子材料。
(c)マイカ、鱗片状ガラス、アルミニュウム粉等の無
機材料。
(d)ナイロン、SM樹脂、エバール、テフロン等の有機
ガスバリヤー性材料。
上記各容器を、一次の二軸延伸ブロー成形をしてか
ら、さらに熱収縮させた後に、金型内でさらにブローす
るダブルブロー成形手段により容器を成形するのが良
い。
〔作用〕
本発明は、上記した構成としているので、ガスバリヤ
ー性または/および耐熱性が従来と比較してさらに向上
した。例えば、実験の結果、本発明による容器にあって
は、100〜130℃レトルト殺菌にも充分に耐えうる耐熱性
を有することが証明され、また充分なガスバリヤー性も
発揮することが証明された。
なお、上記(1)〜(3)の発明の内、(1)の発明
は、高いガスバリヤー性を発揮すると共に、特に耐熱性
に優れたものであり、(2)の発明な、特にガスバリヤ
ー性に優れたものであり、(3)の発明は、ガスバリヤ
ー性と耐熱性の双方共優れたものである。
また、(1)〜(3)の発明における容器を、一次の
二軸延伸ブロー成形処理の後に、熱収縮させてから、金
型内でブロー成形するダブルブロー成形手段により成形
することにより、より高い耐熱性を発揮するものとな
る。
〔実施例1〕 本発明な、いわゆる一般の二軸延伸ブロー成形される
容器のみではなく、二軸延伸ブロー成形されたものを、
さらに熱収縮させた後、金型内でさらにブローするダブ
ルブロー成形容器にも実施されるものである。
その場合の容器は、例えば、熱可塑性樹脂からなる重
合体に、メタキシリレンジアミンからなる重合体を1〜
30重量%(好ましくは3から20重量%)ブレンドした組
成物から構成する。このブレンドした組成物の酸素透過
係数は、室温(20〜25℃)において1.0cc・mm/m2・day
・atm以下である。
また、前記熱可塑性樹脂をポリエチレンテレフタレー
ト樹脂とした場合、そのIV値は0.60〜0.95とする。
さらに、上記のブレンドした組成物に、遮光性を有す
る組成物(例えばTiO2またはアルミニウム粉体等を含む
組成物)を0.1〜5重量%、好ましくは0.5〜2.0重量%
混ぜると良い。
〔実施例2〕 PET(ポリエチレンテレフタレート樹脂)にメタキシ
リレンジアンからなる重合物が5〜30WT%の範囲のもの
で、結晶核剤としてPE、PP、炭酸カルシュウム、タル
ク、硫酸バリウムのようなポリオレフィン系樹脂、およ
び無機系物質、PA、IPAからなる重合体等が、PET100%
に対して1〜15%を含有しており、さらにTiO2が0.1〜
5重量%(好ましくは0.5〜2.0重量%)で着色する。こ
れによって、優れた耐熱性、ガスバリヤー性、および遮
光性を有する容器を成形することができる。
これによると、100〜120℃のレトルト殺菌に耐えるこ
とができ、遮光性も紫外線、可視光線の透過が1%以下
となる。
〔実施例3〕 一般レトルトされるものは、光に対して劣化が大き
い。そのためTiO2、または補色剤としてフタルシアニン
ブルー、ウルトラマリンブルー、チタンイエロー等によ
る着色によって紫外線域、可視光線域共に、前記したよ
うに、1%以下の透過率にしてある(TiO2の他にチタン
マイカ系組成物の複合着色によるものもある)。
上記したものに、PETの結晶化を促進する核剤として
のPE、PPのようなオレフィン系重合物、炭酸カルシュウ
ム、タルク、硫酸バリウムのような無機系添加物、また
TPA(テレフタル酸)、IPA(イソフタル酸)の共重合で
作られた重合物等を単独または複合して1〜15%の範囲
で含有すると、特に耐熱性に優れた容器となる。
〔実施例4〕 PETにメタキシレンジアミンからなる重合体を5〜30W
T%含有し、TiO2を0.5〜5%含有する。この場合、透過
係数が0.5cc・mm/m2・day・atmで、370nm以下の紫外域
が0%、370nm以上の可視光線が1%以下の遮光性を有
する。
〔発明の効果〕
このように、本発明は、上記した構成とすることによ
って、ガスバリヤー性または/および耐熱性、さらには
遮光性の優れた二軸延伸ブロー成形容器を提供すること
ができるものである。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二軸延伸ブロー成形容器であって、IV値が
    0.65〜0.90、DEG含有率が1〜3mol%のポリエチレンテ
    レフタレート樹脂、およびポリエチレンテレフタレート
    樹脂に0.5〜10%のポリエチレンイソフタレート樹脂を
    共重合した樹脂材料に、前記成形品である容器を半透明
    ないし不透明にするのに充分な0.5〜2.0重量%の着色剤
    と、下記の耐熱性材料の内の幾つかを混合した材料によ
    り成形された二軸延伸ブロー成形容器。 記 (a)マイカ、炭酸カルシュウム、鱗片状ガラス、タル
    ク、金属粉等の無機結晶促進剤。 PE、PP等のポリオレフィン系樹脂有機高分子結晶促進
    剤。 (b)ポリアリレート、テフロン、ポリブチレンテレフ
    タレート、ポリイミド、ポリエーテルイミド等の耐熱性
    高分子材料。
  2. 【請求項2】二軸延伸ブロー成形容器であって、IV値が
    0.65〜0.90、DEG含有率が1〜3mol%のポリエチレンテ
    レフタレート樹脂、およびポリエチレンテレフタレート
    樹脂に0.5〜10%のポリエチレンイソフタレート樹脂を
    共重合した樹脂材料に、前記成形品である容器を半透明
    ないし不透明にするのに充分な0.5〜2.0重量%の着色剤
    と、下記の材料の内の幾つかを混合した材料により成形
    された二軸延伸ブロー成形容器。 記 (c)マイカ、鱗片状ガラス、アルミニュウム粉等の無
    機材料。 (d)ナイロン、SM樹脂、エバール、テフロン等の有機
    ガスバリヤー性材料。
  3. 【請求項3】二軸延伸ブロー成形容器であって、IV値が
    0.65〜0.90、DEG含有率が1〜3mol%のポリエチレンテ
    レフタレート樹脂、およびポリエチレンテレフタレート
    樹脂に0.5〜10%のポリエチレンイソフタレート樹脂を
    共重合した樹脂材料に、前記成形品である容器を半透明
    ないし不透明にするのに充分な0.5〜2.0重量%の着色剤
    と、下記(a)(b)の材料の内の幾つかと(c)
    (d)の材料の内の幾つかとを混合した材料により成形
    された二軸延伸ブロー成形容器。 (a)マイカ、炭酸カルシュウム、鱗片状ガラス、タル
    ク、金属粉等の無機結晶促進剤。 PE、PP等のポリオレフィン系樹脂有機高分子結晶促進
    剤。 (b)ポリアリレート、テフロン、ポリブチレンテレフ
    タレート、ポリイミド、ポリエーテルイミド等の耐熱性
    高分子材料。 (c)マイカ、鱗片状ガラス、アルミニュウム粉等の無
    機材料。 (d)ナイロン、SM樹脂、エバール、テフロン等の有機
    ガスバリヤー性材料。
  4. 【請求項4】一次の二軸延伸ブロー成形をしてから、さ
    らに熱収縮させた後、金型内でさらにブローするダブル
    ブロー成形手段により容器を成形した請求項1または2
    または3に記載の二軸延伸ブロー成形容器。
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JPS60193630A (ja) * 1984-03-15 1985-10-02 Sumika Color Kk 遮光性を有する熱可塑性ポリエステル製中空成形体

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