JP3084487B2 - 耐薬品性の改良された耐熱性透明容器 - Google Patents

耐薬品性の改良された耐熱性透明容器

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JP3084487B2
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秀三郎 大井
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日本ジーイープラスチックス株式会社
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D1/00Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
    • B65D1/02Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
    • B65D1/0207Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by material, e.g. composition, physical features
    • B65D1/0215Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by material, e.g. composition, physical features multilayered

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐薬品の改良された耐
熱性透明容器に関する。
【0002】
【従来の技術】耐薬品性に優れた透明容器類としては、
古くからガラス製の容器が知られており多用されてい
る。しかし、ガラス製容器は、高価である上、重量が嵩
み、かつ脆い欠点がある。
【0003】ガラス製容器に代わる、軽量かつ廉価な透
明樹脂製容器としては、ポリカーボネート樹脂製のもの
も知られている。このポリカーボネート樹脂製容器は、
透明で耐熱性が良く、耐衝撃性にも優れているものの、
耐油性や耐薬品性に劣る欠点が指摘されている。したが
って、繰り返し使用をする場合の諸条件、例えば洗浄剤
や滅菌剤の種類、処理温度等に多くの制約が生じてい
る。
【0004】また、ポリエチレンテレフタレート(以
下、PETと称する)は、耐薬品性やガスバリヤー性に
は優れているが、耐熱性に劣り、80度C以上の温度で
は変形を生じ、収縮が生ずる欠点がある。その上PET
容器は耐衝撃性に劣り、大形容器を製造することができ
ない欠点がある。
【0005】ポリカーボネート樹脂とポリエステル樹脂
との両者の特徴を活用すべく複合する提案もなされてい
るが、両樹脂間の接着力が弱く、剥離現象を生ずる欠点
がある。また、ポリカーボネート樹脂とポリエステル樹
脂とを混合したものは、両樹脂の相溶性が劣ることから
白濁が生じ、リサイクル品により透明容器を得ることが
できなくなる欠点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のよう
な従来技術の欠点を解消して、耐薬品性の改良された耐
熱性透明容器を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題は、ポリエステ
ルカーボネート樹脂と、熱可塑性ポリエステル樹脂と
を、加熱溶融下で混合した材料(以下、変性ポリエステ
ルと称する)の層と、ポリカーボネート樹脂の層とから
なる複合素材から成形されたことを特徴とする、耐薬品
性の改良された耐熱性透明容器によって解決される。
【0008】本発明で使用することのできる変性ポリエ
ステル樹脂は、ポリエステルカーボネート樹脂と熱可塑
性ポリエステルとを溶融状態で混合した材料である。こ
のように溶融混合することによって、各原材料樹脂のそ
れぞれの結晶化温度およびガラス転位点Tgを変化させ
たものである。好ましいガラス転位点温度は、100な
いし110度Cである。変性ポリエステル層はポリカー
ボネート樹脂と良好な接着性を示し、また、両樹脂の混
合物は均一に混合し透明となる。このためリサイクル品
を再生使用して再び透明な容器を得ることができる。
【0009】変性ポリエステル樹脂を得る一方の原材料
であるポリエステルカーボネート樹脂は、テレフタル
酸、イソフタル酸またはそれらの酸塩化物と2、2ービ
ス(4ーヒドロキシフェニル)プロパンおよび塩化カル
ボニルまたはジフェニルカーボネートを出発原料として
得られる重合体を基本とする。
【0010】他方の原材料である熱可塑性ポリエステル
樹脂は、エチレングリコールや1、4ーブタンジオール
と、テレフタル酸及びその誘導体より得られた重合体を
基本とする。
【0011】本発明で使用することのできるポリカーボ
ネート樹脂は、2、2ービス(4ーヒドロキシフェニ
ル)プロパンおよび塩化カルボニルまたはジフェニルカ
ーボネートを出発原料として得られる重合体を基本とす
る。
【0012】このように、本発明において原材料となる
重合体は、いずれの場合もコポリマーなどの変性体を使
用することができる。
【0013】容器の成形方法は、射出成形法、中空成形
法、射出中空成形法、押出し成形法、真空成形法等の、
容器の成形法として周知の方法を採用することができ
る。
【0014】
【実施例】図1は、本発明にかかる耐熱性透明容器の構
成例を示す断面図である。図中の参照符号1はポリカー
ボネート樹脂の外層であり、参照符号2は、変性ポリエ
ステル樹脂の内層である。このような構成であるため、
内層は耐薬品性、耐油性に優れており、外層は機械的強
度、耐熱性、耐衝撃性に優れている。したがって、清涼
飲料水、各種調味料、油類等の広い用途に適合する。
【0015】図2は、図1の実施例に対して、さらに最
内層に参照符号3の熱可塑性ポリエステル樹脂層を配し
たものである。この場合の変性ポリエステル層2は、外
層のポリカーボネート層1と、最内層の熱可塑性ポリエ
ステル層3とに対して接着層として機能する。本実施例
では、ポリカーボネート樹脂の外層1と熱可塑性ポリエ
ステル層3との特徴が発揮される容器が得られる。変性
ポリエステル層2は、容器内容物に直接触れることはな
く、外気とも触れない。容器全体としてはガスバリヤー
性にも優れているので、前述のような用途に加え、内圧
のかかる内容物をも対象とすることができる。
【0016】
【発明の効果】本発明にかかる耐熱性容器は、透明であ
る上、ポリカーボネート樹脂のもつ耐熱性および耐衝撃
性を、そして内容物に対しては、ポリエステル樹脂の耐
薬品性およびガスバリヤー性をそれぞれ発揮する。した
がって、容器内部を高温でアルカリ洗浄することがで
き、滅菌消毒も容易に実施することができる。
【0017】変性ポリエステル樹脂は、原料ポリエステ
ルよりも耐熱性が改良されているため、高温下での無菌
充填にも十分に耐えることができる。さらに、ポリエス
テルやポリカーボネートとの接着性も良好であるため、
両者の接着媒体としての機能を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1の実施例にかかる耐熱性透
明容器の構造を示す断面図である。
【図2】図2は本発明の第2の実施例にかかる耐熱性透
明容器の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ポリカーボネート層 2 変性ポリエステル層 3 熱可塑性ポリエステル層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 C08L 67/00 - 69/00 B65D 1/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルカーボネート樹脂と熱可塑
    性ポリエステル樹脂とを加熱溶融下で混合した材料の層
    と、ポリカーボネート樹脂層とからなる複合素材から構
    成されることを特徴とする、耐薬品性の改良された耐熱
    性透明容器。
  2. 【請求項2】 前記複合素材から構成される容器の最内
    層として、熱可塑性ポリエステル層が付加されたことを
    特徴とする、請求項1に記載の耐薬品性の改良された耐
    熱性透明容器。
JP18558491A 1991-06-28 1991-06-28 耐薬品性の改良された耐熱性透明容器 Expired - Fee Related JP3084487B2 (ja)

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JP5954034B2 (ja) * 2012-08-07 2016-07-20 三菱化学株式会社 積層体及び容器
US10076888B2 (en) 2015-04-28 2018-09-18 Sabic Global Technologies B.V. Multi-layer materials and articles made therefrom and methods of making

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