JP2520498Y2 - レールに対する障子の振れ止め装置 - Google Patents

レールに対する障子の振れ止め装置

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JP2520498Y2
JP2520498Y2 JP11188590U JP11188590U JP2520498Y2 JP 2520498 Y2 JP2520498 Y2 JP 2520498Y2 JP 11188590 U JP11188590 U JP 11188590U JP 11188590 U JP11188590 U JP 11188590U JP 2520498 Y2 JP2520498 Y2 JP 2520498Y2
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JP11188590U
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哲二 道祖尾
基明 白井
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新日軽株式会社
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、レールに対する可動障子の振れ止め装置に
関する。
〔従来の技術〕
開口部に可動障子、一般には引き違い障子を備える場
合、室内への雨水の侵入が常に問題となる。
しかるに、窓枠と障子との気液密性が十分確保された
としても、障子とレールとの気液密性がしばしば問題と
なる。
一方、可動障子をレールに沿って円滑に走行させるた
めに、従来、たとえば縦框の下部に振れ止めレール形状
に沿ったアーチ状の跨ぎ溝を有する振れ止めブロックが
配設することが知られている。この振れ止めブロック
は、たとえば風圧により障子が室内側に押し付けられた
とき、その跨ぎ溝の側面で、それ以上の障子の室内側へ
の移動を防止することにより、障子と窓枠との間に配設
されるウェザーストリップやタイト材の離間を防止する
効果がある。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、前記跨ぎ溝は、障子の室内側への移動を防止
するために、また、振れ止めブロックの長手方向に沿う
気液の連通を防止するためにも、跨ぎ溝の内面とレール
の外面とは可能な限り接近していることが望ましい。
しかしながら、跨ぎ溝の内面とレールの外面とが極く
接近していると、逆に障子のレールに沿う走行性を悪く
してしまう。
したがって、本考案の課題は、かかる相反する矛盾点
を解決して、円滑な走行性を確保しながら、振れ止めブ
ロックの長手方向に沿う気液の連通を防止するようにす
ることにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題は、レールに沿って走行する可動障子の前記
レールに対向する框に固定されたものであって、 レールを跨ぐ形でレール側に開口する跨ぎ溝を有する
振れ止めブロックと、 その振れ止めブロックに形成され、レールと直交する
面に沿いかつ少なくともレールの両側の外方に形成され
たワイパー板挿入溝と、 レールの幅とほぼ同一の幅を有する門形の切欠孔を有
するワイパー板とを備え、 前記ワイパー板は前記ワイパー板挿入溝内に挿入状態
でレールの幅方向に可動となっていることで解決でき
る。
〔作用〕
本考案によると、障子が風圧により障子が面方向に移
動し、もって振れ止めブロックもレールの幅方向に移動
したとしても、ワイパー板はその挿入溝内において可動
とされているので、ワイパー板を残して振れ止めブロッ
クのみが移動し、逆にワイパー板はレールの外面にほぼ
密接した状態で移動しない。
したがって、振れ止めブロックの跨ぎ溝の長手方向の
沿う外気や雨水を伴う外気を、ワイパー板により阻止し
て、室内への侵入を防止できる。
〔実施例〕
以下本考案を図面に示す実施例によってさらに詳説す
る。
本考案の要部を説明する前に、本考案に係る振れ止め
装置に設置位置例を明確にするために、窓の構造例を予
め説明する。
すなわち、窓の開口部1に引き違い障子2、3がそれ
ぞれ外レール4および内レール5に沿って可動するよう
になっている。6、7はそのための戸車である。
実施例においては、室内に隣接する可動障子、すなわ
ち内障子3の下框3Aの室外側片31の室内側面にウェザー
ストリップ20が取り付けられ、その先端が下枠10の室内
側レール5の室外側面に若干離間してまたは当接するよ
うに構成されている。
また、下枠の室内側立ち上がり壁8にシール材21が取
り付けられ、その先端が下框3Aの室内側片32の室内側面
に当接するように構成されている。さらに、シール材21
の突出部の上面に対して、室内に連なる立ち上がり壁8
の上端8aが高さH分上位になるよう高く形成されてい
る。
22は下枠10に固定されたシール材で、外障子2の下框
2Aの室内側片の室内側面に当接するようになっている。
なお、内障子3のの室内から見て左框、すなわち召し
合わせ框3Bの下端下方には、内レール5を境としてそれ
ぞれ外方および内方に下枠10に固定されて気液密ブロッ
ク40、41が配設されている。これにより、内障子3の外
方から外障子2の内方への雨水の侵入、ならびに内レー
ル5の上端を越えて侵入した雨水の外障子2の内方への
侵入がそれぞれ防止されるようになっている。
さらに、空間S1、および前記ウェザーストリップ20の
先端が内障子3の外面と若干離間しているので空間S2
外気と連通して等圧空間を形成している。
このように構成された構造においては、ウェザースト
リップ20により雨水の吹き込みによる侵入を防止するこ
とができるとともに、もしそのウェザーストリップ20と
内レール5との間に隙間が発生しその隙間から雨水が侵
入し、内レール5の上端を超えて、室内に雨水が侵入し
ようとしても、シール材21が下框3Aの室内側片32の室内
側面と下枠10の室内側立ち上がり壁8との間を封止して
いるので、最終的に室内への雨水の侵入が防止される。
さて、上記の構造例によって、2、3と窓枠との気水
密性が担保されたが、障子、特に内障子3が内レール5
に沿って走行するので、左縦框3Bの下端に振れ止めブロ
ック50を配設するとしても、その振れ止めブロック50の
跨ぎ溝51の長手方向に沿って、レール5との間を通る外
気または雨水を伴う外気が室内側に侵入することの対処
が全くなされていない。
そこで、本考案では、以下の構成により、外気または
雨水を伴う外気の室内側への侵入を防止している。
すなわち、第3図〜第8図を参照すれば、振れ止めブ
ロック50は、その長手方向下部にレール5を跨ぐ形でレ
ール5側に開口するアーチ状の跨ぎ溝51を有しており、
その胴部が縦框3Bの縦溝内の嵌合されている。
さらに、この振れ止めブロック50に、レール5と直交
する面に沿ってワイパー板挿入溝52、52Aが跨ぎ溝51に
連通して形成されいる。60、60Aはレール5の幅とほぼ
同一の幅を有するアーチ門形の切欠孔61を有するワイパ
ー板で、このワイパー板60は前記ワイパー板挿入溝52、
52A内に挿入されているとともに、ワイパー板60、60Aの
幅よりワイパー板挿入溝52、52Aの幅が長いので、両端
部にギャップGがそれぞれ確保され、結果的にワイパー
板60、60Aはワイパー板挿入溝52、52A内において相対的
に可動とされている。
また、実施例でのワイパー板は、切欠孔61aを有する
剛性のあるたとえば硬質プラスチックからなる第1板60
1と、切欠孔61bを有しかつ前記第1板601に重ね合わさ
れた可撓性を有する第2板602とかなり、前記第2板602
の切欠孔61bの幅が第1板601の切欠孔61aより狭くなっ
ている。
さらに、切欠孔61aは、レール5の外形より若干大き
く、切欠孔61bは若干小さく形成しておくのが、より好
ましい。
かかる振れ止め装置においては、内障子3が風圧によ
りその面方向(すなわち室内側)に移動し、もって振れ
止めブロック50もレール5の幅方向に移動したとして
も、ワイパー板60、60Aはその挿入溝52、52A内において
可動とされているので、ワイパー板60、60Aを残して振
れ止めブロック50のみが移動し、逆にワイパー板は60、
60Aはレール5の外面にほぼ密接した状態で移動しな
い。
したがって、振れ止めブロック50の跨ぎ溝51とレール
5の外面との隙間を長手方向(第2図の左右方向)に沿
って侵入しようとする外気や雨水を伴う外気を、ワイパ
ー板60、60Aにより阻止でき、その結果、室内への侵入
を防止できる。
上記例の変形例として、ワイパー板として二枚有する
ことなく一枚でも十分な効果があり、また3枚以上並設
することもできる。
さらに、各ワイパー板は60、60Aは、単一板でもよ
い。しかしながら、ワイパー板60、60Aをその挿入溝5
2、52A内において可動とするためには、ある程度の剛性
が必要となるが、この剛性のあるワイパー板であると、
レール5の外面との間に僅かなギャップが生じやすく、
逆に接触気液密性の優れる可撓性ワイパー板であると、
振れ止めブロック50が移動したとき、可撓性ワイパー板
自体が変形するまたは切欠孔周囲のみが変形するのみ
で、ワイパー板自体の挿入溝52、52A内での動きが円滑
でなくなるので、実施例のように、複合板とするのがよ
り好ましい。
一方、第9図および第10図のように、第2板602Aの上
部にたとえば十文字状の切り込み602aを形成しておく
と、その近傍がフラップとなり、レール5との密接性を
高める。
なお、上記例のワイパー板挿入溝52、52Aはレール5
の幅方向両側のほか、ブロック50の背中側にも切れ込ん
で形成されているが、その切れ込みは必須ではない。
他方、前記実施例のように、振れ止めブロック50の腹
から背中に貫通する透孔53を形成し、縦框(召し合わせ
框)3Bに連通させると、ワイパー板を通った外気がその
縦框3B内に抜けるので、より気液密性が高まる。この透
孔としては、外気が縦框3B内に抜けるのであれば、振れ
止めブロック50の側壁に形成されていてもよい。
なお、上記例において、シール材21としてはウェザー
ストリップ形式のものが好ましいが、タイト材22の形状
のように面接触形式のものでもよい。また、ウェザース
トリップ20、シール材21およびシール材22は、ゴムや軟
質塩化ビニルなどの材質からなるものを用いることがで
きる。さらに、それらの固定部材を上記例の逆とするこ
ともできる。
また、前記の高さHを確保しているので、シール材21
にて雨水を阻止するものの、シール材21の先端からの滲
みよる室内側への侵入が考えられるので、たとえシール
材21上方に少量の水が溜まるとしても、室内へは至らな
いようにするためである。
〔考案の効果〕
以上の通り、本考案によれば、円滑な走行性を確保し
ながら、振れ止めブロックの長手方向に沿う気液の連通
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案装置の縦断面図、第2図は水平断面図、
第3図は振れ止めブロックの側面図、第4図はその正面
図、第5図は底面図、第6図はその要部拡大底面図、第
7図は本考案装置の縦框内への配設状態平面図、第8図
はレールと本考案装置との相関を示す斜視図、第9図は
他のワイパー板を備えた本考案例の側面図、第10図はワ
イパー板の底面図である。 1……開口部、2……外障子、3……内障子、3A……下
框、3B……縦框、6……内レール、10……下枠、20……
ウェザーストリップ、21……シール材、22……シール
材、50……振れ止めブロック、51……跨ぎ溝、52、52A
……ワイパー板挿入溝、53……透孔、60、60A……ワイ
パー板、601……第1板、602……第2板。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】レールに沿って走行する可動障子の前記レ
    ールに対向する框に固定されたものであって、 レールを跨ぐ形でレール側に開口する跨ぎ溝を有する振
    れ止めブロックと、 その振れ止めブロックに形成され、レールと直交する面
    に沿いかつ少なくともレールの両側の外方に形成された
    ワイパー板挿入溝と、 レールの幅とほぼ同一の幅を有する門形の切欠孔を有す
    るワイパー板とを備え、 前記ワイパー板は前記ワイパー板挿入溝内に挿入状態で
    レールの幅方向に可動となっていることを特徴とするレ
    ールに対する障子の振れ止め装置。
  2. 【請求項2】ワイパー板は、切欠孔を有する剛性のある
    第1板と、切欠孔を有しかつ前記第1板に重ね合わされ
    た可撓性を有する第2板とを有し、前記第2板の切欠孔
    の少なくとも幅が第1板の切欠孔より狭い請求項1記載
    の装置。
JP11188590U 1990-10-25 1990-10-25 レールに対する障子の振れ止め装置 Expired - Lifetime JP2520498Y2 (ja)

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