JP3046397U - 断熱障子戸及び障子戸機構 - Google Patents
断熱障子戸及び障子戸機構Info
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- JP3046397U JP3046397U JP1997007925U JP792597U JP3046397U JP 3046397 U JP3046397 U JP 3046397U JP 1997007925 U JP1997007925 U JP 1997007925U JP 792597 U JP792597 U JP 792597U JP 3046397 U JP3046397 U JP 3046397U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 和室に使用される障子戸に、和室の雰囲気を
壊すことなく和室内の冷暖房効果を高める断熱機能を付
与する。 【構成】 障子戸本体Aに障子体Bを組み込み障子部分
を二重構造とし、閉めた際に額縁C(柱部8の受け溝8
1)と障子戸本体B(側部框15)とが嵌合する構造と
し、且つ気密シール(42)を装着して気密構造とす
る。
壊すことなく和室内の冷暖房効果を高める断熱機能を付
与する。 【構成】 障子戸本体Aに障子体Bを組み込み障子部分
を二重構造とし、閉めた際に額縁C(柱部8の受け溝8
1)と障子戸本体B(側部框15)とが嵌合する構造と
し、且つ気密シール(42)を装着して気密構造とす
る。
Description
【0001】
本考案は、建具の一種である障子戸及び障子戸が組み込まれる鴨居や敷居から なる額縁も含めた全体の障子戸機構についての断熱構造の改良に関するものであ る。
【0002】
障子戸を使用した室内の暖房効率や冷房効率を高める手法として、第一に障子 戸自体の断熱効果を高める手段、第二に障子戸の気密性を高める手段が知られて いる。前者は障子戸からの直接の放出熱或は入射熱を減少させているもので、具 体的には、障子面の外側にスクリーン(実開平2−149090号)や、パネル (特開平7−279540号)を配置することが提案されている。然し窓に装着 する障子戸であれば特に問題はないが、和室と他室との仕切りや、和室と廊下の 仕切りとして障子戸を使用する場合には、前記スクリーンやパネルによる二重構 造の採用は外観上好ましくはない。
【0003】 また第二の手段は、室内外の空気流通を遮断して、室内外の空気の流通に伴う 熱の移動をなくすもので、具体的には実開昭58−126392号公報に示され ているように、障子戸の框の上下両側に気密シールを装着しているものである。 しかし前記の気密シールの装着は、単に框と鴨居及び敷居の間にシールを介在さ せ、シールの気密性自体のみで障子戸全体の気密を保つようにしているものであ るため、シールに高い耐久性が要求され、シールが破損すると直ぐに気密性の低 下を招く。 そこで本考案は、前記の第一手段並びに第二手段を改善すると共に、両手段を 備えた障子戸並びに障子戸機構を提案したものである。
【0004】
本考案に係る断熱障子戸は、従来と同様の構造の障子戸(障子戸本体)と別に 障子戸本体の框の内周面の一方の対向面間隔と一致し、他方対向面間隔より長い 矩形枠を備え、且つ矩形枠内に格子状障子骨を設けて、障子骨形成箇所全体に障 子紙を貼着した着脱用障子体とを形成し、障子戸本体の框内周面の前記他方対向 面の内面側に、前記障子体の嵌合溝を適宜深さに形成し、嵌合溝に障子体の矩形 枠部分を嵌合して、障子戸本体に障子体を装着してなることを特徴とするもので ある。
【0005】 また本考案に係る障子戸機構は、開閉される一組みの障子戸本体と前記障子戸 を組み込む額縁とで構成され、各障子戸本体の上部框の頂面長手方向に上部凹溝 を形成すると共に、鴨居部に前記各凹溝が嵌合する鴨居突条を形成し、且つ上部 框に鴨居側に当接する気密シールを付設し、障子戸本体を額縁内で閉塞した際の 柱部と当接する側部框の端面に、縦凹溝を形成すると共に、柱部に前記側部框が 嵌合する浅い受け溝及び縦凹溝と対応する柱突条部を形成し、障子戸本体を額縁 内で閉塞した際の対面する隣接障子戸の側部框の対面部の一方に、他方の対面部 と当接す気密シールを設けたことを特徴とするものである。
【0006】
断熱障子戸は、框の内側部分の障子紙を貼着している範囲は、障子戸本体と、 障子体の二重構造であり、而も外見上は、表裏とも通常の障子戸と同様であり、 和室の仕切りとして使用して何ら支障がない。
【0007】 また障子戸装置は、閉塞時において柱部と障子戸本体の側部框、及び鴨居部と 上部凹溝が嵌合状態となり、一定の気密状態が保たれ、更に気密シールによって 気密が保たれることになる。
【0008】
次に本発明の実施例について説明する。 実施例は、断熱障子戸を使用した障子機構の例を示したもので、実施例の障子 戸機構は、障子戸本体Aと、着脱用障子体Bと、額縁Cとで構成される。
【0009】 障子戸本体Aは、基本的に従前の障子戸と同様に、框1と、障子骨2と、障子 紙3とを備え、枠状の框1の内周面の外面側に格子状の障子骨2を設け、障子骨 形成箇所全体に障子紙3を貼着したもので、特に框1に着脱障子体Bの装着構造 と気密構造(気密シール4)を採用したものである。
【0010】 着脱障子体B(5)は、横巾を、障子戸本体Aの框1の内周面の横内法(一方 の対向面間隔)と一致させ、縦巾を框1の内周面の縦内法(他方対向面間隔)よ り少し長くした矩形枠51を備え、且つ矩形枠51内に格子状障子骨52を設け て、障子骨形成箇所全体に障子紙53を貼着したものである。
【0011】 前記の着脱障子体Bの障子本体Aへの装着構造は、框1の上部框11と下部框 12の内周面に、それぞれ障子体Bの矩形枠51が略密嵌する程度の嵌合溝13 を適宜深さに形成してなるものである。
【0012】 障子戸本体Aの気密構造は、上部框11の頂面長手方向に上部凹溝14を形成 すると共に、頂面に鴨居部7側に当接する頂部気密シール41を突設してなり、 閉塞時に柱部8と当接する側部框15の端面に、縦凹溝16を形成すると共に、 凹溝16内にクッション体17を貼着してなる。また障子戸本体Aを額縁C内で 閉塞した際の対面する隣接障子戸の側部框15の対面部の一方に、他方の対面部 と当接する対面気密シール42を設けてなる。
【0013】 額縁Cは、通常の建具(障子戸)を取り付ける枠と同様に敷居部6、鴨居部7 及び柱部8からなり、敷居部6には、通常の辷り凹部61を形成し、鴨居部7に は、前記上部框11の上部凹溝14が嵌合する鴨居突条71を形成し、柱部8の 障子戸本体Aと当接する面に、側部框16が嵌合する浅い受け溝81及び縦凹溝 17と対応する柱突条部82を形成してなる。
【0014】 而して建物内の建具(障子戸)を設ける箇所に前記額縁Cを建て込み、障子戸 本体Aの嵌合溝13に、着脱障子体Bを組み込み、障子戸本体Aを通常の障子戸 のように、障子本体Aの上部凹溝14を鴨居突条71に外嵌して額縁Cに装着す るものである。
【0015】 従って障子戸本体Aは、障子部分が二重構造となり、内部に空気層が形成され ることになって、断熱効果を有することになり、而も外見上は、従前の障子戸と 同様で、和室の仕切りとして使用でき、障子紙の破れの補修や紙の張り替えに際 しては障子戸本体Aから障子体Bを取り外せば良いものである。
【0016】 更に前記の実施例においては、その障子戸を閉めた際、柱部8の受け溝81に 障子戸本体Aの側部框15が嵌合し、鴨居部7の鴨居突条71と、障子本体Aの 上部凹溝14とが嵌合状態となり、一定の気密状態が保たれ、更に鴨居部7と当 接する頂部気密シール41及び隣接障子戸の対面する側部框15の対面部に設け た対面気密シール42によって気密度が高められ、障子戸での仕切り箇所の空気 流通を遮断し、室内の冷暖房効果を高めているものである。
【0017】 尚実施例は、全面に障子紙を貼着した荒組障子、縦しげ障子、横しげ障子を対 象としてしているが、腰つき障子、額入り障子、雪見障子においても、その気密 構造並びに着脱障子体を使用した断熱障子構造を採用できることはいうまでもな い。
【0018】 また特に前記実施例の障子戸機構の額縁を使用せずに、図6、7に示すように 框1a外周部分の構造を従前とおりとし、框1aの内周面に、嵌合溝13aを形 成し、着脱障子体Bを組み込んでなる断熱障子構造のみ採用した場合には、既存 の額縁Caをそのままとして室内外との熱遮断の実効をあげることができる。
【0019】
以上のとおり本考案は、障子戸本体に障子体を組み込み障子部分を二重構造と したり、閉めた際に額縁と障子戸本体に互いに嵌合する構造とし、且つ気密シー ルを装着して気密構造としたり、また前記両構造を採用したもので、和室の仕切 りとして使用される障子戸を、和室として重要な外観を、何ら変えることなく、 効率的な断熱効果を具備させたものである。
【図1】本考案の実施例の障子戸本体(障子体取付)の
一部切断した全体斜視図。
一部切断した全体斜視図。
【図2】同障子戸機構の縦断面図。
【図3】同障子戸機構の横断面図。
【図4】同額縁の上隅部の説明図。
【図5】同鴨居部と上部框との嵌合状態の説明図。
【図6】本考案の別例の障子戸本体(障子体取付)の一
部切断した全体斜視図。
部切断した全体斜視図。
【図7】同障子戸機構の縦断面図。
A 断熱障子戸 1 框 11 上部框 12 下部框 13 嵌合溝 14 上部凹溝 15 側部框 16 縦凹溝 17 クッション体 2 障子骨 3 障子紙 (4) 気密シール 41 頂部気密シール 42 対面気密シール B(5) 着脱障子体 51 矩形枠 52 格子状障子骨 53 障子紙 C 額縁 6 敷居部 61 辷り凹部 7 鴨居部 71 鴨居突条 8 柱部 81 受け溝 82 柱突条部
Claims (3)
- 【請求項1】 枠状の框の内周面の外面側に格子状の障
子骨を設け、前記障子骨形成箇所全体に障子紙を貼着し
た障子戸本体と、別に前記框の内周面の一方の対向面間
隔と一致し、他方対向面間隔より長い矩形枠を備え、且
つ矩形枠内に格子状障子骨を設けて、障子骨形成箇所全
体に障子紙を貼着した着脱用障子体とを形成し、障子戸
本体の框内周面の前記他方対向面の内面側に、前記障子
体の嵌合溝を適宜深さに形成し、嵌合溝に障子体の矩形
枠部分を嵌合して、障子戸本体に障子体を装着してなる
ことを特徴とする断熱障子戸。 - 【請求項2】 枠状の框の内周面に格子状の障子骨を設
け、前記障子骨形成箇所全体に障子紙を貼着した一組み
の障子戸本体と、敷居部、鴨居部及び柱部を備えて、前
記一組みの障子戸本体をスライド自在に組み込む額縁と
で構成される障子戸機構に於いて、各障子戸本体の上部
框の頂面長手方向に上部凹溝を形成すると共に、鴨居部
に前記各凹溝が嵌合する鴨居突条を形成し、且つ上部框
に鴨居側に当接する気密シールを付設し、障子戸本体を
額縁内で閉塞した際の柱部と当接する側部框の端面に、
縦凹溝を形成すると共に、柱部に前記側部框が嵌合する
浅い受け溝及び縦凹溝と対応する柱突条部を形成し、障
子戸本体を額縁内で閉塞した際の対面する隣接障子戸の
側部框の対面部の一方に、他方の対面部と当接す気密シ
ールを設けたことを特徴とする障子戸機構。 - 【請求項3】 請求項2記載の障子戸機構に於いて、障
子戸本体を、請求項1記載の断熱障子戸としてなる障子
戸機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997007925U JP3046397U (ja) | 1997-08-20 | 1997-08-20 | 断熱障子戸及び障子戸機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997007925U JP3046397U (ja) | 1997-08-20 | 1997-08-20 | 断熱障子戸及び障子戸機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3046397U true JP3046397U (ja) | 1998-03-06 |
Family
ID=43180739
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1997007925U Expired - Lifetime JP3046397U (ja) | 1997-08-20 | 1997-08-20 | 断熱障子戸及び障子戸機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3046397U (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3394230B2 (ja) | 2000-05-02 | 2003-04-07 | 郁康 加賀 | 障子用ユニット、障子建具及び障子用シート材 |
JP2011153415A (ja) * | 2010-01-26 | 2011-08-11 | Sekisui House Ltd | 断熱障子及びこれを用いた建具 |
JP2012067482A (ja) * | 2010-09-22 | 2012-04-05 | Meijo:Kk | 断熱障子戸およびその製造方法 |
JP2014526624A (ja) * | 2011-09-21 | 2014-10-06 | エルジー・ハウシス・リミテッド | 韓紙窓およびこれを備えた窓戸 |
JP5941201B1 (ja) * | 2015-07-24 | 2016-06-29 | 昭一 藤井 | 空気3層断熱式障子 |
-
1997
- 1997-08-20 JP JP1997007925U patent/JP3046397U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3394230B2 (ja) | 2000-05-02 | 2003-04-07 | 郁康 加賀 | 障子用ユニット、障子建具及び障子用シート材 |
JP2011153415A (ja) * | 2010-01-26 | 2011-08-11 | Sekisui House Ltd | 断熱障子及びこれを用いた建具 |
JP2012067482A (ja) * | 2010-09-22 | 2012-04-05 | Meijo:Kk | 断熱障子戸およびその製造方法 |
JP2014526624A (ja) * | 2011-09-21 | 2014-10-06 | エルジー・ハウシス・リミテッド | 韓紙窓およびこれを備えた窓戸 |
JP5941201B1 (ja) * | 2015-07-24 | 2016-06-29 | 昭一 藤井 | 空気3層断熱式障子 |
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