JP2520406B2 - 二軸配向ポリエチレンテレフタレ−トフイルム - Google Patents
二軸配向ポリエチレンテレフタレ−トフイルムInfo
- Publication number
- JP2520406B2 JP2520406B2 JP1285787A JP1285787A JP2520406B2 JP 2520406 B2 JP2520406 B2 JP 2520406B2 JP 1285787 A JP1285787 A JP 1285787A JP 1285787 A JP1285787 A JP 1285787A JP 2520406 B2 JP2520406 B2 JP 2520406B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- acid
- biaxially oriented
- video tape
- polyethylene terephthalate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は二軸配向ポリエチレンテレフタレートフイル
ムに関するものであり、更に詳しくは、主としてビデオ
テープ用の基材に適した二軸配向ポリエチレンテレフタ
レートフイルムに関するものである。
ムに関するものであり、更に詳しくは、主としてビデオ
テープ用の基材に適した二軸配向ポリエチレンテレフタ
レートフイルムに関するものである。
[従来の技術] 二軸配向ポリエチレンテレフタレートフイルムで特に
ビデオテープ用基材に適したものとして、フイルム表面
の構造を特定化したもの(特開昭61−68727、61−6662
7、60−254415、61−5431号公報など)が知られてお
り、また熱収縮率、ヤング率、F−5値などの物理特性
を特定化したもの(特開昭60−195727、59−45327、59
−48125、59−82629号公報など)も知られている。
ビデオテープ用基材に適したものとして、フイルム表面
の構造を特定化したもの(特開昭61−68727、61−6662
7、60−254415、61−5431号公報など)が知られてお
り、また熱収縮率、ヤング率、F−5値などの物理特性
を特定化したもの(特開昭60−195727、59−45327、59
−48125、59−82629号公報など)も知られている。
[発明が解決しようとする問題点] しかし、上記従来の二軸配向ポリエチレンテレフタレ
ートフイルムは、これをビデオテープ用基材としてビデ
オテープを作った時、該ビデオテープのクロマS/N比及
び画像の経済的歪み(スキュー)が満足すべきレベルに
達していないという問題点を有している。
ートフイルムは、これをビデオテープ用基材としてビデ
オテープを作った時、該ビデオテープのクロマS/N比及
び画像の経済的歪み(スキュー)が満足すべきレベルに
達していないという問題点を有している。
本発明は、かかる問題点を改善し、ビデオテープにし
た時のクロマS/N比及びスキューのいずれも優れたもの
となるような二軸配向ポリエチレンテレフタレートフイ
ルムを提供することを目的とする。
た時のクロマS/N比及びスキューのいずれも優れたもの
となるような二軸配向ポリエチレンテレフタレートフイ
ルムを提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、平均表面粗さ(Ra)が0.010〜0.030μm、
ろ波中心線うねり(W CA)が0.08μm以下、かつ2次弾
性率が6×109〜2×1010N/m2の範囲にあることを特徴
とする二軸配向ポリエチレンテレフタレートフイルムを
その骨子とするものである。
ろ波中心線うねり(W CA)が0.08μm以下、かつ2次弾
性率が6×109〜2×1010N/m2の範囲にあることを特徴
とする二軸配向ポリエチレンテレフタレートフイルムを
その骨子とするものである。
本発明でいうポリエチレンテレフタレート(以下PET
と略称する)とは80モル%以上、好ましくは90モル%以
上、更に好ましくは95モル%以上がエチレンテレフタレ
ートを繰返し単位とするものであるが、この限定量範囲
内で、酸成分及び/又はグリコール成分の一部を下記の
ような第3成分と置きかえてもよい。
と略称する)とは80モル%以上、好ましくは90モル%以
上、更に好ましくは95モル%以上がエチレンテレフタレ
ートを繰返し単位とするものであるが、この限定量範囲
内で、酸成分及び/又はグリコール成分の一部を下記の
ような第3成分と置きかえてもよい。
−酸成分− イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,5−
ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン
酸、4,4′−ジフエニルジカルボン酸、4,4′−ジフエニ
ルスルホンジカルボン酸、4,4′−ジフエニルエーテル
ジカルボン酸、p−β−ヒドロキシエトキシ安息香酸、
アジピン酸、アゼライン酸、セバチン酸、ヘキサヒドロ
テレフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸、ε−オキシ
カプロン酸、トリメリット酸、トリメシン酸、ピロメリ
ット酸、α,β−ビスフエノキシエタン−4,4′ジカル
ボン酸、α,β−ビス(2−クロルフエノキシ)エタン
−4,4′ジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタ
ル酸など。
ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン
酸、4,4′−ジフエニルジカルボン酸、4,4′−ジフエニ
ルスルホンジカルボン酸、4,4′−ジフエニルエーテル
ジカルボン酸、p−β−ヒドロキシエトキシ安息香酸、
アジピン酸、アゼライン酸、セバチン酸、ヘキサヒドロ
テレフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸、ε−オキシ
カプロン酸、トリメリット酸、トリメシン酸、ピロメリ
ット酸、α,β−ビスフエノキシエタン−4,4′ジカル
ボン酸、α,β−ビス(2−クロルフエノキシ)エタン
−4,4′ジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタ
ル酸など。
−グリコール成分− プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサ
メチレングリコール、デカメチレングリコール、ネオペ
ンチレングリコール、1,1−シクロヘキサンジメタノー
ル、1,4−シクロヘキサンジメタノール、2,2−ビス(4
−β−ヒドロキシエトキシフエニル)プロパン、ビス
(4−β−ヒドロキシエトキシフエニル)スルホン、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタ
エリスリトール、トリメチロールプロパン、ポリエチレ
ングリコールなど。
メチレングリコール、デカメチレングリコール、ネオペ
ンチレングリコール、1,1−シクロヘキサンジメタノー
ル、1,4−シクロヘキサンジメタノール、2,2−ビス(4
−β−ヒドロキシエトキシフエニル)プロパン、ビス
(4−β−ヒドロキシエトキシフエニル)スルホン、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタ
エリスリトール、トリメチロールプロパン、ポリエチレ
ングリコールなど。
また、このPETの中に公知の添加剤、例えば耐熱安定
剤、耐酸化安定剤、耐候安定剤、紫外線吸収剤、有機の
易滑剤、顔料、染料、有機または無機微粒子、充填材、
離型剤、帯電防止剤、核剤などを配合してもよい。この
PETの極限粘度(25℃のオルソクロロフエノール中で測
定)は、0.40〜1.20、好ましくは0.50〜0.80、さらに好
ましくは0.55〜0.75dl/gの範囲にあるものが本発明内容
に適したものである。
剤、耐酸化安定剤、耐候安定剤、紫外線吸収剤、有機の
易滑剤、顔料、染料、有機または無機微粒子、充填材、
離型剤、帯電防止剤、核剤などを配合してもよい。この
PETの極限粘度(25℃のオルソクロロフエノール中で測
定)は、0.40〜1.20、好ましくは0.50〜0.80、さらに好
ましくは0.55〜0.75dl/gの範囲にあるものが本発明内容
に適したものである。
本発明でいう二軸配向PETフイルムとは、PETを二軸方
向に延伸して得られるフルイムであり、X線回折によっ
て二軸配向に特有の回折パターンが得られるものを言
う。このフイルムの厚さは特に限定されるものではない
が、ビデオテープ用基材として考える場合、通常7〜25
μm、とくに10〜22μmの範囲のものが好適である。
向に延伸して得られるフルイムであり、X線回折によっ
て二軸配向に特有の回折パターンが得られるものを言
う。このフイルムの厚さは特に限定されるものではない
が、ビデオテープ用基材として考える場合、通常7〜25
μm、とくに10〜22μmの範囲のものが好適である。
本発明フイルムの表裏の平均表面粗さ(Ra)は0.010
〜0.030μm、好ましくは、0.013〜0.028μm、更に好
ましくは、0.015〜0.025μmの範囲内にあることが必要
である。この範囲よりRaが大きい場合には、この上に磁
性層を塗布した時の磁性層からのビデオ出力が低下す
る。また逆にRaが上記範囲より小さい場合は、これをビ
デオテープにした時、ビデオテープのVTR内走行性が、
悪くなってしまう。
〜0.030μm、好ましくは、0.013〜0.028μm、更に好
ましくは、0.015〜0.025μmの範囲内にあることが必要
である。この範囲よりRaが大きい場合には、この上に磁
性層を塗布した時の磁性層からのビデオ出力が低下す
る。また逆にRaが上記範囲より小さい場合は、これをビ
デオテープにした時、ビデオテープのVTR内走行性が、
悪くなってしまう。
従って、本発明PETフイルムの表裏のRaは、表と裏が
同じでもよく、あるいは異なっていてもよいが、いずれ
も上記範囲内に入っていることが必要である。
同じでもよく、あるいは異なっていてもよいが、いずれ
も上記範囲内に入っていることが必要である。
次に本発明フイルム表面のろ波中心線うねり(W CA)
は、0.08μm以下、好ましくは0.06μm以下、更に好ま
しくは0.04μm以下であることが必要である。このW CA
の値が上記より大きくなると、この表面に磁性層を塗布
してビデオテープとした時、このビデオテープのクロマ
S/N比(以後C−S/Nと略記する)が悪化する。ろ波中心
線うねり(W CA)は、平均表面粗さ(Ra)より、遥かに
周期の長い表面凹凸(うねり)を示す尺度であり、従
来、PETフイルム表面のうねりについては、ほとんど留
意されていなかったものである。発明者らは、このうね
りの程度を示すW CAの値が、C−S/Nを大きく左右して
いることを知見し、本発明に至ったものである。なお、
W CAの値の下限については特に限定されるものではない
が、この値を完全に0にすることは非常に難しいので、
実質的には、0.005μm程度が下限値と考えられる。
は、0.08μm以下、好ましくは0.06μm以下、更に好ま
しくは0.04μm以下であることが必要である。このW CA
の値が上記より大きくなると、この表面に磁性層を塗布
してビデオテープとした時、このビデオテープのクロマ
S/N比(以後C−S/Nと略記する)が悪化する。ろ波中心
線うねり(W CA)は、平均表面粗さ(Ra)より、遥かに
周期の長い表面凹凸(うねり)を示す尺度であり、従
来、PETフイルム表面のうねりについては、ほとんど留
意されていなかったものである。発明者らは、このうね
りの程度を示すW CAの値が、C−S/Nを大きく左右して
いることを知見し、本発明に至ったものである。なお、
W CAの値の下限については特に限定されるものではない
が、この値を完全に0にすることは非常に難しいので、
実質的には、0.005μm程度が下限値と考えられる。
次に、本発明フイルムの長手方向の2次弾性率は、6
×109〜2×1010、好ましくは7×109〜1.8×1010、更
に好ましくは8×109〜1.5×1010N/m2の範囲にあること
が必要である。2次弾性率の値が上記範囲より小さい
と、このフイルムを基材とするビデオテープのスキュー
が大きい、という欠点を生ずる。また、逆に2次弾性率
の値が上記範囲より大きいと、フイルムあるいはテープ
を細幅にスリットする時、切断を起こし易くなるという
欠点が生ずる。この2次弾性率という値は、後述する測
定法からも明らかなとおり、力学模型として汎用される
マクスウェル模型とフォークト模型を直列に並べた4要
素模型におけるフォークト模型の弾性項の大小を示す値
であり、従来あまり留意されていなかったものである
が、発明者らは、この値がビデオテープのスキューを大
きく左右していることを知見して、本発明に至ったもの
である。
×109〜2×1010、好ましくは7×109〜1.8×1010、更
に好ましくは8×109〜1.5×1010N/m2の範囲にあること
が必要である。2次弾性率の値が上記範囲より小さい
と、このフイルムを基材とするビデオテープのスキュー
が大きい、という欠点を生ずる。また、逆に2次弾性率
の値が上記範囲より大きいと、フイルムあるいはテープ
を細幅にスリットする時、切断を起こし易くなるという
欠点が生ずる。この2次弾性率という値は、後述する測
定法からも明らかなとおり、力学模型として汎用される
マクスウェル模型とフォークト模型を直列に並べた4要
素模型におけるフォークト模型の弾性項の大小を示す値
であり、従来あまり留意されていなかったものである
が、発明者らは、この値がビデオテープのスキューを大
きく左右していることを知見して、本発明に至ったもの
である。
本発明フイルムを更にビデオテープ用基材として適し
たものとするには、フイルム表面にある微小な突起の中
で高さが0.54μm以上の突起の数(高突起密度)を60個
/mm2以下とするのが好ましく、より好ましくは40個/mm2
以下、更に好ましくは20個/mm2以下である。このように
することによって、このフイルムを基材としてビデオテ
ープを作った時、ビデオテープの信号欠落(ドロップア
ウト)の数を大幅に減少させることができる。
たものとするには、フイルム表面にある微小な突起の中
で高さが0.54μm以上の突起の数(高突起密度)を60個
/mm2以下とするのが好ましく、より好ましくは40個/mm2
以下、更に好ましくは20個/mm2以下である。このように
することによって、このフイルムを基材としてビデオテ
ープを作った時、ビデオテープの信号欠落(ドロップア
ウト)の数を大幅に減少させることができる。
次に本発明フイルムを製造する方法の一例を示す。ジ
メチルテレフタレートとエチレングリコールに、触媒と
して酢酸マンガンを加え、常法によりメタノールを留去
させつつ、エステル交換反応を行なう。次いで、十分に
分散、過処理を施した無機粒子A(例えば平均粒径
(0.3〜0.5μmのコロイダルシリカ球形粒子)及び無機
粒子B(例えば、平均粒径0.6〜0.9μmの合成炭酸カル
シウムの多角形粒子)のエチレングリコールスラリーを
加え、更にリン酸トリメチル及び重合触媒としての三酸
化アンチモンを加えた後、1mmHg以下の真空下で加熱し
つつ重縮合反応を行ない、極限粘度0.63のペレット状ポ
リマを得る。このポリマ中に無機粒子Aは、0.2〜0.5重
量%、無機粒子Bは0.03〜0.08重量%含有されている。
このペレットを170〜200℃で十分に真空乾燥した後、こ
れを押出機に供給して、280〜290℃で溶融押出し、ギア
ポンプを通して流量変動を抑制した後、3μm以上の固
体を99%以上捕捉できるフイルターを通し、T型口金へ
導き、この口金からシート状溶融体として吐出せしめ
る。このシート状溶融体を表面温度50〜70℃の冷却ドラ
ムに巻きつけ密着せしめて冷却固化させ、表面温度が60
℃以上位のやや温度の高い未延伸フイルムを作る。この
未延伸フイルムを、温度降下ができるだけ生じないよう
に、ただちに85℃の熱風オーブン中へ導き入れ、フイル
ムの両縁部をクリップで把持し、クリップの長手方向間
隔を元の間隔の3.4倍に拡げることにより、フイルムを
長手方向に、3.4倍延伸する。この時の延伸速度は、500
〜5000%/分の範囲がよい。次いで、フイルム両縁部を
クリップで把持したまま、次の熱風加熱ゾーンの中へ導
き入れ、熱風温度を100℃にして、対向するクリップ同
士の幅方向間隔を元の幅の4.0倍に拡げることにより、
フイルムを幅方向に4.0倍延伸する。この時の延伸速度
も500〜5000%/分の範囲がよい。
メチルテレフタレートとエチレングリコールに、触媒と
して酢酸マンガンを加え、常法によりメタノールを留去
させつつ、エステル交換反応を行なう。次いで、十分に
分散、過処理を施した無機粒子A(例えば平均粒径
(0.3〜0.5μmのコロイダルシリカ球形粒子)及び無機
粒子B(例えば、平均粒径0.6〜0.9μmの合成炭酸カル
シウムの多角形粒子)のエチレングリコールスラリーを
加え、更にリン酸トリメチル及び重合触媒としての三酸
化アンチモンを加えた後、1mmHg以下の真空下で加熱し
つつ重縮合反応を行ない、極限粘度0.63のペレット状ポ
リマを得る。このポリマ中に無機粒子Aは、0.2〜0.5重
量%、無機粒子Bは0.03〜0.08重量%含有されている。
このペレットを170〜200℃で十分に真空乾燥した後、こ
れを押出機に供給して、280〜290℃で溶融押出し、ギア
ポンプを通して流量変動を抑制した後、3μm以上の固
体を99%以上捕捉できるフイルターを通し、T型口金へ
導き、この口金からシート状溶融体として吐出せしめ
る。このシート状溶融体を表面温度50〜70℃の冷却ドラ
ムに巻きつけ密着せしめて冷却固化させ、表面温度が60
℃以上位のやや温度の高い未延伸フイルムを作る。この
未延伸フイルムを、温度降下ができるだけ生じないよう
に、ただちに85℃の熱風オーブン中へ導き入れ、フイル
ムの両縁部をクリップで把持し、クリップの長手方向間
隔を元の間隔の3.4倍に拡げることにより、フイルムを
長手方向に、3.4倍延伸する。この時の延伸速度は、500
〜5000%/分の範囲がよい。次いで、フイルム両縁部を
クリップで把持したまま、次の熱風加熱ゾーンの中へ導
き入れ、熱風温度を100℃にして、対向するクリップ同
士の幅方向間隔を元の幅の4.0倍に拡げることにより、
フイルムを幅方向に4.0倍延伸する。この時の延伸速度
も500〜5000%/分の範囲がよい。
かくして得られた二軸延伸フイルムを緊張状態のま
ま、200℃で5秒間熱処理し、ついで同じ温度で幅方向
に元の幅6%、長手方向に元の長さの1%を二軸方向同
時に弛緩させ、次いで再び緊張状態で、205℃で5秒間
熱処理する。次いで、緊張状態のまま、熱風温度120℃
のゾーンへ導き入れて中間冷却し、次いで100℃のゾー
ンへ導き入れて、ここで長手方向に元の長さの1%弛緩
させ、次いでフイルムをオーブンの外へ導き出す。オー
ブンから外へ出る過程でフイルムは徐冷され、オーブン
から出た時点でフイルムの温度は、ほぼ室温まで低下し
ている。
ま、200℃で5秒間熱処理し、ついで同じ温度で幅方向
に元の幅6%、長手方向に元の長さの1%を二軸方向同
時に弛緩させ、次いで再び緊張状態で、205℃で5秒間
熱処理する。次いで、緊張状態のまま、熱風温度120℃
のゾーンへ導き入れて中間冷却し、次いで100℃のゾー
ンへ導き入れて、ここで長手方向に元の長さの1%弛緩
させ、次いでフイルムをオーブンの外へ導き出す。オー
ブンから外へ出る過程でフイルムは徐冷され、オーブン
から出た時点でフイルムの温度は、ほぼ室温まで低下し
ている。
このフイルムを低張力(フイルム厚み15μmの場合で
2〜4kg/m程度の張力)で搬送し、マイクロウェーブで
フイルム巻取部を誘電的に加熱しながらコアに巻き取
る。
2〜4kg/m程度の張力)で搬送し、マイクロウェーブで
フイルム巻取部を誘電的に加熱しながらコアに巻き取
る。
5000m以上巻上げた大径のフイルムロール(巻き硬度6
0〜70度ショア。巻き内部のフイルム温度70℃程度)
を、70℃に温調した部屋の中に24時間放置し、次いで室
温雰囲気中に24時間置いて徐冷した後、スリッターにか
けて巻き返し、適宜な幅のフイルム製品ロールとする。
0〜70度ショア。巻き内部のフイルム温度70℃程度)
を、70℃に温調した部屋の中に24時間放置し、次いで室
温雰囲気中に24時間置いて徐冷した後、スリッターにか
けて巻き返し、適宜な幅のフイルム製品ロールとする。
かくして得られた二軸配向PETフイルムは、本発明要
件である各物性値を十分に満足しており、ビデオテープ
用基材として極めて優れたものである。このフイルムの
片面にアンカーコート剤を塗布した後、その上に磁性塗
料を乾燥後厚みとして3〜5μmになるように塗布し、
磁場で配向処理を施した後、乾燥し、スーパーカレンダ
ー処理し、これを必要なテープ幅(例えば1/2インチ
幅)にスリットして巻き上げ、いわゆるパンケーキを作
る。このパンケーキから適当な長さをリールに巻き上
げ、これをカセットの中に納めることにより、実用化し
得るカセット入りビデオテープが得られるわけである。
件である各物性値を十分に満足しており、ビデオテープ
用基材として極めて優れたものである。このフイルムの
片面にアンカーコート剤を塗布した後、その上に磁性塗
料を乾燥後厚みとして3〜5μmになるように塗布し、
磁場で配向処理を施した後、乾燥し、スーパーカレンダ
ー処理し、これを必要なテープ幅(例えば1/2インチ
幅)にスリットして巻き上げ、いわゆるパンケーキを作
る。このパンケーキから適当な長さをリールに巻き上
げ、これをカセットの中に納めることにより、実用化し
得るカセット入りビデオテープが得られるわけである。
[特性の測定方法及び効果の評価方法] 本発明で用いる各特性の測定方法及び効果の評価方法
を以下にまとめて示しておく。
を以下にまとめて示しておく。
(1) 平均表面粗さ(Ra) 高精度薄膜段差測定機ET−10型に、信号解析装置(い
ずれも(株)小坂研究所製)を接続して測定した。Ra算
出原理は、JIS−B0601−1976に準じてある。測定条件は
次のとおりである。
ずれも(株)小坂研究所製)を接続して測定した。Ra算
出原理は、JIS−B0601−1976に準じてある。測定条件は
次のとおりである。
高さ方向倍率:100000倍 測定面方向倍率:500倍 測定長さ:4mm(フイルム幅方向に測定) カットオフ値:0.08mm (2) ろ波中心線うねり(W CA) 小坂製作所製の万能表面形状測定機モデルSE−3Eを用
い、JIS−B0610−1976に定められている測定法に準じて
測定した。測定条件は次のとおりである。
い、JIS−B0610−1976に定められている測定法に準じて
測定した。測定条件は次のとおりである。
高さ方向倍率:50000倍 測定面方向倍率:20倍 測定長さ:8mm(フイルム長手方向に測定) 低域カットオフ:0.8mm 高域カットオフ:8mm (3) 2次弾性率 幅12.5mmにスリットした試料(試料の長手方向はフイ
ルムの長手方向と一致させる。この試料の厚さをd(μ
m)、長手方向の熱収縮率をH1(%)とする)に、1.6k
g/mm2のストレスに相当する荷重をかけ、このままの状
態で、100℃の強制循環式熱風オーブン(容積0.09m3)
の中に5秒間入れ、その後すばやく荷重を除き、23℃、
60%RHの雰囲気中へ移す。この荷重処理を施した試料の
長手方向の熱収縮率をH2(%)とする。すると、2次弾
性率は次式によって近似的に求められる。
ルムの長手方向と一致させる。この試料の厚さをd(μ
m)、長手方向の熱収縮率をH1(%)とする)に、1.6k
g/mm2のストレスに相当する荷重をかけ、このままの状
態で、100℃の強制循環式熱風オーブン(容積0.09m3)
の中に5秒間入れ、その後すばやく荷重を除き、23℃、
60%RHの雰囲気中へ移す。この荷重処理を施した試料の
長手方向の熱収縮率をH2(%)とする。すると、2次弾
性率は次式によって近似的に求められる。
なお、H1、H2の測定法は次のとおりである。
大きさが300mm×12.5mmで、かつその長手方向とフイ
ルムの長手方向とが合致するようにして採取した被測定
サンプルを、23℃、60%RHの雰囲気に30分間放置し、そ
の雰囲気下で、フイルムの長手方向に約200mmの間隔で
2つの印を付け、マイクロメーターにてその印の間隔を
測定し、測定値をAとする。次に、被測定サンプルは、
張力フリーの状態で70℃の雰囲気中に48時間放置して、
次いで23℃、60%RHの雰囲気に取り出して1時間冷却
後、先に付した印の間隔を測定し、測定値をA′とす
る。
ルムの長手方向とが合致するようにして採取した被測定
サンプルを、23℃、60%RHの雰囲気に30分間放置し、そ
の雰囲気下で、フイルムの長手方向に約200mmの間隔で
2つの印を付け、マイクロメーターにてその印の間隔を
測定し、測定値をAとする。次に、被測定サンプルは、
張力フリーの状態で70℃の雰囲気中に48時間放置して、
次いで23℃、60%RHの雰囲気に取り出して1時間冷却
後、先に付した印の間隔を測定し、測定値をA′とす
る。
上記測定値から熱収縮率H1又はH2は下式により求め
る。
る。
100(A−A′)/A (4) 高突起密度 日本光学(株)製のサーフェイスフィニッシュマイク
ロスコープを用い、多重干渉法により、2次以上の干渉
縞の個数を数えて、これをフイルム面積1mm2当りの個数
の換算して表示する。
ロスコープを用い、多重干渉法により、2次以上の干渉
縞の個数を数えて、これをフイルム面積1mm2当りの個数
の換算して表示する。
測定に用いる光の波長は、0.54μm、ミラー反射率65
%、顕微鏡倍率は200倍である。
%、顕微鏡倍率は200倍である。
(5) ビデオテープの製造とその特性の評価 下記の混合組成物をボールミル及びサンドミルで混合
分散処理し、その後ポリイソシアネート(日本ポリウレ
タン(株)製“コロネートL")を固形分換算で25重量部
加えて磁性塗料とする。
分散処理し、その後ポリイソシアネート(日本ポリウレ
タン(株)製“コロネートL")を固形分換算で25重量部
加えて磁性塗料とする。
C0被覆γ−Fe2O3 300重量部 ニトロセルロース 35 〃 ポリウレタン樹脂 26 〃 カーボンブラック 18 〃 アルミナ粒子 5 〃 ミリスチン酸 7 〃 ステアリン酸ブチル 1 〃 メチルエチルケトン 220 〃 酢酸ブチル 530 〃 二軸配向PETフイルムの片面に、ポリエステル共重合
体を乾燥後厚み0.05μmの厚さにアンカーコートし、こ
の上に上記の磁性塗料を乾燥後の厚さが5μmとなるよ
うに塗布し、磁場をかけて配向処理を施した後、100℃
の熱風で乾燥する。次いで、これをスーパーカレンダー
処理し、1/2インチ幅にスリットしてビデオテープと
し、これをカセットに組込む。
体を乾燥後厚み0.05μmの厚さにアンカーコートし、こ
の上に上記の磁性塗料を乾燥後の厚さが5μmとなるよ
うに塗布し、磁場をかけて配向処理を施した後、100℃
の熱風で乾燥する。次いで、これをスーパーカレンダー
処理し、1/2インチ幅にスリットしてビデオテープと
し、これをカセットに組込む。
このようにして得たビデオテープについて、次のよう
な特性を評価する。
な特性を評価する。
(1) ビデオ出力 家庭用のVHS方式VTRを用いて、4MHzの単一信号を記録
し、その再生出力を測定した。なお、標準は、各実験水
準の中で最も出力の小さいものを0dBとして相対的に表
示する。
し、その再生出力を測定した。なお、標準は、各実験水
準の中で最も出力の小さいものを0dBとして相対的に表
示する。
(2) クロマS/N比(C−S/N) 家庭用VHS方式VTRとシバソク925C型カラービデオノイ
ズメーターを使用して測定した。なお、標準は、各実験
水準の中で最もC−S/Nの低いものを0dBとして、相対的
に表示する。
ズメーターを使用して測定した。なお、標準は、各実験
水準の中で最もC−S/Nの低いものを0dBとして、相対的
に表示する。
(3) スキュー 家庭用VHS方式VTRを用い、40℃、80%RHの条件下で、
2時間モード300パス走行後、モニター画面上部に現わ
れる直線像のひずみ度合を測定し、これを時間(μse
c)に換算して表示する。
2時間モード300パス走行後、モニター画面上部に現わ
れる直線像のひずみ度合を測定し、これを時間(μse
c)に換算して表示する。
(4) ドロップアウト 家庭用VHS方式VTRを用い、4MHzの単一信号を記録し、
これを再生した場合の信号が平均再生レベルより12dB以
上低下する時間が5μsec以上のものの個数を1分間当
りで数える。
これを再生した場合の信号が平均再生レベルより12dB以
上低下する時間が5μsec以上のものの個数を1分間当
りで数える。
(5) テープの摩擦係数(μk) ビデオテープのVTR内走行性を評価する尺度として、
テープ背面とガイドピンとの摩擦係数(μk)を測定し
た。
テープ背面とガイドピンとの摩擦係数(μk)を測定し
た。
直径4mmの表面を研磨したアルミ円柱に、テープの背
面を内側にして180゜の巻きつけ角で巻きつけ、テープ
を2cm/秒の速度で走行させ、送り出し側と巻き取り側の
張力を測定して、これよりμkを算出した。
面を内側にして180゜の巻きつけ角で巻きつけ、テープ
を2cm/秒の速度で走行させ、送り出し側と巻き取り側の
張力を測定して、これよりμkを算出した。
[実施例] 以下に本発明の実施例及び比較例を示す。なお、本発
明がこれらの実施例に限定されるものでないことは言う
までもない。
明がこれらの実施例に限定されるものでないことは言う
までもない。
実施例1 −固体粒子のエチレングリコールスラリーの調整− スラリーA:平均粒径0.30μmのシリカ粒子10重量部とエ
チレングリコール100重量部及びアンモニウム塩0.4部を
混合し、ホモゲナイザーで撹拌して、シリカ粒子のエチ
レングリコールスラリーを調整した。このスラリー100
容量部に、平均粒子径0.09mmのガラスビーズ100容量部
を加え、翼径16cmの十字翼を用いて、3000rpmで2時間
撹拌した。分散終了後、400メッシュの金網で濾過して
ガラスビーズを除去し、分離して得たシリカ粒子のスラ
リーを、更に3μmカットのフイルターで濾過した。か
くして得られたスラリーをスラリーAとする。
チレングリコール100重量部及びアンモニウム塩0.4部を
混合し、ホモゲナイザーで撹拌して、シリカ粒子のエチ
レングリコールスラリーを調整した。このスラリー100
容量部に、平均粒子径0.09mmのガラスビーズ100容量部
を加え、翼径16cmの十字翼を用いて、3000rpmで2時間
撹拌した。分散終了後、400メッシュの金網で濾過して
ガラスビーズを除去し、分離して得たシリカ粒子のスラ
リーを、更に3μmカットのフイルターで濾過した。か
くして得られたスラリーをスラリーAとする。
スラリーB:平均粒径0.80μmの合成炭酸カルシウム粒子
を用い、アンモニウム塩の代りに、リン酸0.4重量部及
びトリエチルアミン0.4重量部を用い、他は上述のスラ
リーAと同様にして、合成炭酸カルシウム粒子のスラリ
ーを得た。これをスラリーBとする。
を用い、アンモニウム塩の代りに、リン酸0.4重量部及
びトリエチルアミン0.4重量部を用い、他は上述のスラ
リーAと同様にして、合成炭酸カルシウム粒子のスラリ
ーを得た。これをスラリーBとする。
−PETポリマの製造− ジメチルテレフタレート100重量部に、エチレングリ
コール60重量部及び酢酸マンガン0.04重量部を加え、15
0〜240℃で4時間、メタノールを除去しつつ、エステル
交換反応を行なった。次いで、リン酸0.02重量部、三酸
化アンチモン0.03重量部を加え、らにスラリーAとBを
加えた後、1mmHg以下の高真空中で3時間重縮合反応を
行ない、シリカ粒子を0.3重量%、合成炭酸カルシウム
粒子を0.05重量%含有するPETポリマを得た。このポリ
マの極限粘度は0.635であった。
コール60重量部及び酢酸マンガン0.04重量部を加え、15
0〜240℃で4時間、メタノールを除去しつつ、エステル
交換反応を行なった。次いで、リン酸0.02重量部、三酸
化アンチモン0.03重量部を加え、らにスラリーAとBを
加えた後、1mmHg以下の高真空中で3時間重縮合反応を
行ない、シリカ粒子を0.3重量%、合成炭酸カルシウム
粒子を0.05重量%含有するPETポリマを得た。このポリ
マの極限粘度は0.635であった。
−フイルムの製造− 上記ポリマのペレットを180℃で6時間、真空乾燥し
た後、押出機に供給して、285℃で溶融押出し、溶融ポ
リマをギアポンプを通して流量変動を抑制し、次いで3
μm以上の固体を99重量%以上捕捉できる金属繊維焼結
型フイルターを通して、濾過した後、T型口金へ導き、
この口金からシート状溶融体として吐出せしめた。
た後、押出機に供給して、285℃で溶融押出し、溶融ポ
リマをギアポンプを通して流量変動を抑制し、次いで3
μm以上の固体を99重量%以上捕捉できる金属繊維焼結
型フイルターを通して、濾過した後、T型口金へ導き、
この口金からシート状溶融体として吐出せしめた。
このシート状溶融体を表面温度60℃の冷却ドラムに巻
き付け、静電荷を付与してドラムと溶融シート間の密着
性を向上させつつ冷却固化させ、表面温度が約70℃の未
延伸フイルムを作った。この未延伸フイルムを、ただち
に85℃の熱風循環ゾーンの中へ導き入れ、フイルムの両
縁部をクリップで把持し、クリップの長手方向間隔を元
の幅の3.4倍に拡げることにより、フイルムを長手方向
に3.4倍延伸した。この時の延伸速度は4000%/分であ
った。次いで、フイルム両縁部をクリップで把持しま
ま、次の熱風循環ゾーンへ導き入れ、熱風温度100℃に
して、対向するクリップ同士の幅方向間隔を、元の幅の
4.0倍に拡げることにより、フイルムを幅方向に4.0倍延
伸した。この時の延伸速度は、1500%/分であった。か
くして得られた二軸延伸フイルムを緊張状態のまま200
℃で5秒間熱処理し、ついで同じ温度で、幅方向に元の
幅の6%、長手方向に元の長さの1%を、二軸方向同時
に弛緩させ、次いで、再び緊張状態で、205℃で5秒間
熱処理した。次いで、緊張状態のまま、熱風温度120℃
のゾーンへ導き入れて、この温度まで中間冷却し、次い
で100℃のゾーンへ導き入れて、ここで長手方向に元の
長さの1%を弛緩させ、次いでフイルムを室温まで徐冷
した。このフイルムの厚さは約15μmであった。このフ
イルムを2.5kg/m幅の張力で搬送し、マイクロウェーブ
でフイルム巻取部を誘電的に加熱しながら、コアに巻き
取った。
き付け、静電荷を付与してドラムと溶融シート間の密着
性を向上させつつ冷却固化させ、表面温度が約70℃の未
延伸フイルムを作った。この未延伸フイルムを、ただち
に85℃の熱風循環ゾーンの中へ導き入れ、フイルムの両
縁部をクリップで把持し、クリップの長手方向間隔を元
の幅の3.4倍に拡げることにより、フイルムを長手方向
に3.4倍延伸した。この時の延伸速度は4000%/分であ
った。次いで、フイルム両縁部をクリップで把持しま
ま、次の熱風循環ゾーンへ導き入れ、熱風温度100℃に
して、対向するクリップ同士の幅方向間隔を、元の幅の
4.0倍に拡げることにより、フイルムを幅方向に4.0倍延
伸した。この時の延伸速度は、1500%/分であった。か
くして得られた二軸延伸フイルムを緊張状態のまま200
℃で5秒間熱処理し、ついで同じ温度で、幅方向に元の
幅の6%、長手方向に元の長さの1%を、二軸方向同時
に弛緩させ、次いで、再び緊張状態で、205℃で5秒間
熱処理した。次いで、緊張状態のまま、熱風温度120℃
のゾーンへ導き入れて、この温度まで中間冷却し、次い
で100℃のゾーンへ導き入れて、ここで長手方向に元の
長さの1%を弛緩させ、次いでフイルムを室温まで徐冷
した。このフイルムの厚さは約15μmであった。このフ
イルムを2.5kg/m幅の張力で搬送し、マイクロウェーブ
でフイルム巻取部を誘電的に加熱しながら、コアに巻き
取った。
6000m巻き上げた大径のフイルムロール(巻き硬度65
゜ショア、巻き内部のフイルム温度は70℃)を70℃に温
調した部屋の中に入れて24時間放置し、次いで室温雰囲
気中に24時間置いた徐冷した後、スリッターにかけて巻
き返し、フイルム幅500mmのフイルム製品ロール(巻き
硬度90゜ショア)とした。
゜ショア、巻き内部のフイルム温度は70℃)を70℃に温
調した部屋の中に入れて24時間放置し、次いで室温雰囲
気中に24時間置いた徐冷した後、スリッターにかけて巻
き返し、フイルム幅500mmのフイルム製品ロール(巻き
硬度90゜ショア)とした。
かくして得られたフイルムの特性及びこのフイルムを
基材として作ったピデオテープの特性を表1に示す。こ
の結果から、本発明特性を有するフイルムを基材として
用いると、極めて特性の優れたビデオテープが得られる
ことが分かる。
基材として作ったピデオテープの特性を表1に示す。こ
の結果から、本発明特性を有するフイルムを基材として
用いると、極めて特性の優れたビデオテープが得られる
ことが分かる。
実施例2〜4及び比較例1 実施例1において、未延伸フイルムを得る時の冷却条
件及びこれを長手方向に延伸する時の条件を種々変更す
ることにより、ろ波中心線うねり(W CA)の値が異なる
フイルムを作った。これらの結果を表1に示す。ろ波中
心線うねりの値が大きくなるほど、クロマS/N比の値が
低下していることが分かる。
件及びこれを長手方向に延伸する時の条件を種々変更す
ることにより、ろ波中心線うねり(W CA)の値が異なる
フイルムを作った。これらの結果を表1に示す。ろ波中
心線うねりの値が大きくなるほど、クロマS/N比の値が
低下していることが分かる。
実施例5及び比較例2 実施例1において、熱処理〜巻取〜保存の条件を変更
することにより、2次弾性率の値の異なるフイルムを作
った。これらの結果を表1に示す。
することにより、2次弾性率の値の異なるフイルムを作
った。これらの結果を表1に示す。
2次弾性率の値が小さくなると、そのフイルムを基材
とするビデオテープのスキューが悪化することが分か
る。
とするビデオテープのスキューが悪化することが分か
る。
比較例3及び4 実施例1において、PETポリマ中に加える固体粒子の
大きさを変更することにより、フイルム表面の平均表面
粗さが異なるフイルムをつくった。
大きさを変更することにより、フイルム表面の平均表面
粗さが異なるフイルムをつくった。
平均表面粗さが小さくなりすぎると、これを基材とす
るビデオテープの走行性が悪化する。また逆に、平均表
面粗さが大きくなり過ぎると、これを基材とするビデオ
テープのビデオ出力特性が悪化することが分かる。
るビデオテープの走行性が悪化する。また逆に、平均表
面粗さが大きくなり過ぎると、これを基材とするビデオ
テープのビデオ出力特性が悪化することが分かる。
[発明の効果] 本発明は、二軸配向PETフイルムの平均表面粗さ(R
a)、ろ波中心線うねり(W CA)及び2次弾性率の値
を、ある特定の範囲とすることによって、そのフイルム
を基材とするビデオテープの特性、特にビデオ出力、ク
ロマS/N比、スキュー特性及び走行特性を良好にするこ
とに成功したものである。これらの効果は、必ずしもビ
デオテープに限られるものではないので、本発明フイル
ムは、その他のテープ、例えば、コンピューターのメモ
リー用テープやオーディオテープにも利用できるもので
ある。
a)、ろ波中心線うねり(W CA)及び2次弾性率の値
を、ある特定の範囲とすることによって、そのフイルム
を基材とするビデオテープの特性、特にビデオ出力、ク
ロマS/N比、スキュー特性及び走行特性を良好にするこ
とに成功したものである。これらの効果は、必ずしもビ
デオテープに限られるものではないので、本発明フイル
ムは、その他のテープ、例えば、コンピューターのメモ
リー用テープやオーディオテープにも利用できるもので
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】平均表面粗さ(Ra)が0.010〜0.030μm、
ろ波中心線うねり(W CA)が0.08μm以下、かつ2次弾
性率が6×109〜2×1010N/m2の範囲にあることを特徴
とする二軸配向ポリエチレンテレフタレートフイルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1285787A JP2520406B2 (ja) | 1987-01-22 | 1987-01-22 | 二軸配向ポリエチレンテレフタレ−トフイルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1285787A JP2520406B2 (ja) | 1987-01-22 | 1987-01-22 | 二軸配向ポリエチレンテレフタレ−トフイルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63182331A JPS63182331A (ja) | 1988-07-27 |
JP2520406B2 true JP2520406B2 (ja) | 1996-07-31 |
Family
ID=11817073
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1285787A Expired - Lifetime JP2520406B2 (ja) | 1987-01-22 | 1987-01-22 | 二軸配向ポリエチレンテレフタレ−トフイルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2520406B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08132523A (ja) * | 1994-11-09 | 1996-05-28 | Toray Ind Inc | 低熱収縮性ポリエステルフィルム |
JPH08164558A (ja) * | 1994-12-15 | 1996-06-25 | Toray Ind Inc | ポリエステルフィルム |
-
1987
- 1987-01-22 JP JP1285787A patent/JP2520406B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63182331A (ja) | 1988-07-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4952449A (en) | Biaxially oriented polyester film | |
JP3306088B2 (ja) | 高密度磁気記録媒体 | |
JPH05117421A (ja) | ポリエチレン―2,6―ナフタレートフイルム | |
JP2520406B2 (ja) | 二軸配向ポリエチレンテレフタレ−トフイルム | |
KR100297271B1 (ko) | 디지탈오디오테이프레코더카세트용자기테이프및그에사용되는이축배향폴리에스테르기재필름 | |
US5362571A (en) | Magnetic tape for use in cassette for digital audio tape recorder and biaxially oriented polyester base film therefor | |
JP3111870B2 (ja) | 芳香族ポリアミドフィルム及びそれを用いた磁気記録媒体 | |
JP2629861B2 (ja) | 二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム | |
JP4031217B2 (ja) | 二軸配向ポリエステルフィルム | |
JP2001121602A (ja) | 二軸配向ポリエステルフィルムとその製造方法 | |
JPS63202451A (ja) | 易接着性ポリエチレンテレフタレ−トフイルム | |
JP2675216B2 (ja) | ポリエチレン―2,6―ナフタレートフィルム | |
JPH03207727A (ja) | 二軸配向熱可塑性樹脂フィルムおよびフィルムロール | |
JPH0668824B2 (ja) | 磁気記録テ−プ | |
JPH09174678A (ja) | 磁気記録媒体用熱可塑性樹脂フィルム | |
JP3752360B2 (ja) | 二軸配向ポリエステルフイルム | |
JP3048743B2 (ja) | 二軸配向ポリエチレン―2,6―ナフタレートフィルムの製造法 | |
JP2625686B2 (ja) | 磁気記録媒体用ベースフイルム | |
JP2525446B2 (ja) | 磁気記録媒体用ポリエステルフィルム | |
JPH06262678A (ja) | 二軸配向ポリエステルフィルム | |
JP2821270B2 (ja) | 二軸配向コポリエステルフィルム | |
JP2738637B2 (ja) | 二軸配向ポリエステルフィルム | |
JPH0580047B2 (ja) | ||
JPH0771819B2 (ja) | 二軸配向ポリエチレンテレフタレ−トフィルム | |
JPH02158629A (ja) | 二軸配向ポリエステルフィルム |