JP2520276B2 - 4−クロル−2−フルオロニトロベンゼンの製造法 - Google Patents
4−クロル−2−フルオロニトロベンゼンの製造法Info
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- JP2520276B2 JP2520276B2 JP62325514A JP32551487A JP2520276B2 JP 2520276 B2 JP2520276 B2 JP 2520276B2 JP 62325514 A JP62325514 A JP 62325514A JP 32551487 A JP32551487 A JP 32551487A JP 2520276 B2 JP2520276 B2 JP 2520276B2
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- Japan
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- fluoronitrobenzene
- chloro
- producing
- dichloronitrobenzene
- reaction
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、除草剤等の中間体として有用な4−クロル
−2−フルオロニトロベンゼンの新規な製造法に関す
る。
−2−フルオロニトロベンゼンの新規な製造法に関す
る。
2,4−ジクロルニトロベンゼン(I)とフッ化アルカ
リとの反応によるフルオロニトロベンゼン類の製造法に
関しては、既にいくつかの報告がある。しかしながら、
この反応により得られるフルオロニトロベンゼン類とし
ては4−クロル−2−フルオロニトロベンゼン(II)、
2−クロル−4−フルオロニトロベンゼン(III)、2,4
−ジフルオロニトロベンゼン(IV)があげられ、これら
化合物のうち、4−クロル−2−フルオロニトロベンゼ
ン(II)を高選択的に得る方法に関する報告はない。
リとの反応によるフルオロニトロベンゼン類の製造法に
関しては、既にいくつかの報告がある。しかしながら、
この反応により得られるフルオロニトロベンゼン類とし
ては4−クロル−2−フルオロニトロベンゼン(II)、
2−クロル−4−フルオロニトロベンゼン(III)、2,4
−ジフルオロニトロベンゼン(IV)があげられ、これら
化合物のうち、4−クロル−2−フルオロニトロベンゼ
ン(II)を高選択的に得る方法に関する報告はない。
例えば、Chemistry and Industry 1928(1962)では
2,4−ジクロルニトロベンゼン(I)をジメチルスルホ
ン中、フッ化カリウムと反応させることにより、4−ク
ロル−2−フルオロニトロベンゼン(II)及び2,4−ジ
フルオロニトロベンゼン(IV)を得ているが、収率及び
転化率の記載はない。
2,4−ジクロルニトロベンゼン(I)をジメチルスルホ
ン中、フッ化カリウムと反応させることにより、4−ク
ロル−2−フルオロニトロベンゼン(II)及び2,4−ジ
フルオロニトロベンゼン(IV)を得ているが、収率及び
転化率の記載はない。
Brit,Patent 1514082では、2,4−ジクロルニトロベン
ゼン(I)をスルホラン中、フッ化カリウムと反応させ
ることにより、4−クロル−2−フルオロニトロベンゼ
ン(II)、2−クロル−4−フルオロニトロベンゼン
(III)及び2,4−ジフルオロニトロベンゼン(IV)を得
ているが、4−クロル−2−フルオロニトロベンゼン
(II)の収率は2−クロル−4−フルオロニトロベンゼ
ン(III)との混合物としての記載であると共に、主生
成物は2,4−ジフルオロニトロベンゼン(IV)である。
ゼン(I)をスルホラン中、フッ化カリウムと反応させ
ることにより、4−クロル−2−フルオロニトロベンゼ
ン(II)、2−クロル−4−フルオロニトロベンゼン
(III)及び2,4−ジフルオロニトロベンゼン(IV)を得
ているが、4−クロル−2−フルオロニトロベンゼン
(II)の収率は2−クロル−4−フルオロニトロベンゼ
ン(III)との混合物としての記載であると共に、主生
成物は2,4−ジフルオロニトロベンゼン(IV)である。
本発明の目的は、2,4−ジクロルニトロベンゼン
(I)から高選択的に4−クロル−2−フルオロニトロ
ベンゼン(II)を製造する方法を提供することである。
(I)から高選択的に4−クロル−2−フルオロニトロ
ベンゼン(II)を製造する方法を提供することである。
本発明は、2,4−ジクロルニトロベンゼン(I)にフ
ッ化アルカリを反応させて4−クロル−2−フルオロニ
トロベンゼン(II)を製造するに際し、非極性溶媒中、
クラウンエーテル又は四級アンモニウム塩の触媒の存在
下で反応させることを特徴とする4−クロル−2−フル
オロニトロベンゼン(II)の製造法である。
ッ化アルカリを反応させて4−クロル−2−フルオロニ
トロベンゼン(II)を製造するに際し、非極性溶媒中、
クラウンエーテル又は四級アンモニウム塩の触媒の存在
下で反応させることを特徴とする4−クロル−2−フル
オロニトロベンゼン(II)の製造法である。
本発明で用いられる非極性溶媒として好ましいもの
は、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン等の芳
香族炭化水素系、ジエチレングリコールジエチルエーテ
ル、エチレングリコールジエチルエーテル等のエーテル
系である。
は、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン等の芳
香族炭化水素系、ジエチレングリコールジエチルエーテ
ル、エチレングリコールジエチルエーテル等のエーテル
系である。
本発明で用いられる触媒は、18−クラウン−6、ジベ
ンゾ−18−クラウン−6、ジシクロヘキシル−18−クラ
ウン−6等のクラウンエーテル、トリオクチルメチルア
ンモニウムクロライド、トリエチルベンジルアンモニウ
ムクロライド、トリメチルフェニルアンモニウムクロラ
イド、N−(2−エチルヘキシル)−4−(ジメチル)
アミノピリジウムクロライド等の四級アンモニウム塩で
あり、使用量は(I)に対し1モル%〜10モル%であ
る。
ンゾ−18−クラウン−6、ジシクロヘキシル−18−クラ
ウン−6等のクラウンエーテル、トリオクチルメチルア
ンモニウムクロライド、トリエチルベンジルアンモニウ
ムクロライド、トリメチルフェニルアンモニウムクロラ
イド、N−(2−エチルヘキシル)−4−(ジメチル)
アミノピリジウムクロライド等の四級アンモニウム塩で
あり、使用量は(I)に対し1モル%〜10モル%であ
る。
本発明で用いられるフッ化アルカリとしてはフッ化カ
リウム、フッ化ナトリウム等が挙げられるが好ましくは
フッ化カリウムが用いられ、その使用量は(I)に対し
当モル以上、好ましくは1.2〜2.6倍モルである。
リウム、フッ化ナトリウム等が挙げられるが好ましくは
フッ化カリウムが用いられ、その使用量は(I)に対し
当モル以上、好ましくは1.2〜2.6倍モルである。
反応温度は80〜190℃好ましくは110℃から用いる溶媒
の沸点である。
の沸点である。
反応温度は80〜190℃好ましくは110℃から用いる溶媒
の沸点である。
の沸点である。
〔実施例〕 次に実施例を挙げ本発明を更に詳細に説明する。
実施例1 50丸底フラスコに撹拌子を入れ2,4−ジクロルニトロ
ベンゼン4.8g(0.025モル)、フッ化カリウム3.8g(0.0
65モル)、18−クラウン−6 0.7g(0.0025モル)を混合
し、メシチレン20mlで希釈した後164℃まで加温して反
応を行なった。
ベンゼン4.8g(0.025モル)、フッ化カリウム3.8g(0.0
65モル)、18−クラウン−6 0.7g(0.0025モル)を混合
し、メシチレン20mlで希釈した後164℃まで加温して反
応を行なった。
反応生成物の分析はガスクロマトグラフィーにより
(GC分析と略記する場合あり。)行なった。結果は表−
1に示す。
(GC分析と略記する場合あり。)行なった。結果は表−
1に示す。
実施例2 実施例1のKF量を1.8gに変え、その他は実施例1と同
様に反応した結果は表−2に示す。
様に反応した結果は表−2に示す。
実施例3 実施例1のメシチレン量を40mlに変え、その他は実施
例1と同様に反応した。結果は表−2に示す。
例1と同様に反応した。結果は表−2に示す。
実施例4 実施例1のメシチレンをトルエンに又反応温度を110
℃に変え、その他は実施例1と同様に反応した。結果は
表−2に示す。
℃に変え、その他は実施例1と同様に反応した。結果は
表−2に示す。
実施例5 実施例1のメシチレンをキシレンに反応温度を140℃
に変え、その他は実施例1と同様に反応した。結果は表
−2に示す。
に変え、その他は実施例1と同様に反応した。結果は表
−2に示す。
実施例6 実施例4の18−クラウン−6 0.7gをトリオクチルメチ
ルアンモニウムクロライド0.9gに変えその他は実施例4
と同様に反応した。結果は表−2に示す。
ルアンモニウムクロライド0.9gに変えその他は実施例4
と同様に反応した。結果は表−2に示す。
実施例7 500丸底フラスコに撹拌子を入れジムロートコンデン
サー、塩化カルシウム管を付け2,4−ジクロルニトロベ
ンゼン48.0gフッ化カリウム36.0g18−クラウン−6 7.0g
を混合しキシレン200mlで希釈した。この混合物を油浴
で加熱還流させた。19時間後室温まで冷却し、水洗、10
%KCl水洗、硫酸マグネシウム乾燥後、キシレンを減圧
濃縮して残渣をウィッドマー精留管を用いて減圧蒸留を
行なった。結果は表−3に示す。
サー、塩化カルシウム管を付け2,4−ジクロルニトロベ
ンゼン48.0gフッ化カリウム36.0g18−クラウン−6 7.0g
を混合しキシレン200mlで希釈した。この混合物を油浴
で加熱還流させた。19時間後室温まで冷却し、水洗、10
%KCl水洗、硫酸マグネシウム乾燥後、キシレンを減圧
濃縮して残渣をウィッドマー精留管を用いて減圧蒸留を
行なった。結果は表−3に示す。
反応率は28.1%、4−クロル−2−フルオロニトロベ
ンゼンの収率24.2%、選択率86.1%であった。
ンゼンの収率24.2%、選択率86.1%であった。
実施例8 実施例7の還流時間を68時間に変えその他は実施例7
と同様に反応後処理を行なった。蒸留結果を表−4に示
す。
と同様に反応後処理を行なった。蒸留結果を表−4に示
す。
反応率は82.8%、4−クロル−2−フルオロニトロベ
ンゼンの収率59.1%、選択率は71.4%であった。
ンゼンの収率59.1%、選択率は71.4%であった。
比較例 2,4−ジクロルニトロベンゼン4.8g、フッ化カリウム
2.0g、をスルホラン1.7gに溶解して240℃で15時間反応
を行った。
2.0g、をスルホラン1.7gに溶解して240℃で15時間反応
を行った。
反応生成物の分析はガスクロマトグラフィーにより行
った。
った。
結果を表−5に示す。
〔発明の効果〕 本発明の製造法により、2,4−ジクロルニトロベンゼ
ン(I)から4−クロル−2−フルオロニトロベンゼン
(II)が高選択的かつ高収率で得られる。
ン(I)から4−クロル−2−フルオロニトロベンゼン
(II)が高選択的かつ高収率で得られる。
Claims (1)
- 【請求項1】2,4−ジクロルニトロベンゼン(I)にフ
ッ化アルカリを反応させて4−クロル−2−フルオロニ
トロベンゼン(II)を製造するに際し、非極性溶媒中、
クラウンエーテル又は四級アンモニウム塩の触媒の存在
下で反応させることを特徴とする4−クロル−2−フル
オロニトロベンゼン(II)の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62325514A JP2520276B2 (ja) | 1987-12-24 | 1987-12-24 | 4−クロル−2−フルオロニトロベンゼンの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62325514A JP2520276B2 (ja) | 1987-12-24 | 1987-12-24 | 4−クロル−2−フルオロニトロベンゼンの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01168645A JPH01168645A (ja) | 1989-07-04 |
JP2520276B2 true JP2520276B2 (ja) | 1996-07-31 |
Family
ID=18177728
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62325514A Expired - Lifetime JP2520276B2 (ja) | 1987-12-24 | 1987-12-24 | 4−クロル−2−フルオロニトロベンゼンの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2520276B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0523671B1 (de) * | 1991-07-17 | 1996-01-17 | Hoechst Aktiengesellschaft | Verfahren zur Herstellung von Chlorfluornitrobenzolen |
WO2005113547A1 (ja) * | 2004-05-24 | 2005-12-01 | Wako Pure Chemical Industries, Ltd. | イオン性液体担持クラウン化合物 |
-
1987
- 1987-12-24 JP JP62325514A patent/JP2520276B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01168645A (ja) | 1989-07-04 |
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