JP2520229B2 - 2−アゼチジノン誘導体の製造法 - Google Patents

2−アゼチジノン誘導体の製造法

Info

Publication number
JP2520229B2
JP2520229B2 JP60047104A JP4710485A JP2520229B2 JP 2520229 B2 JP2520229 B2 JP 2520229B2 JP 60047104 A JP60047104 A JP 60047104A JP 4710485 A JP4710485 A JP 4710485A JP 2520229 B2 JP2520229 B2 JP 2520229B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mmol
tert
group
compound
general formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60047104A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61207373A (ja
Inventor
正路 石黒
裕光 岩田
隆 中塚
光人 興津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suntory Ltd
Original Assignee
Suntory Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suntory Ltd filed Critical Suntory Ltd
Priority to JP60047104A priority Critical patent/JP2520229B2/ja
Publication of JPS61207373A publication Critical patent/JPS61207373A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2520229B2 publication Critical patent/JP2520229B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は一般式(1) (式中R1はtert−ブチルジメチルシリル基を表わし、R2
はフェニル基、4−クロロフェニル基または4−メトキ
シフェニル基を表わす)を有する1−ブテニルスルフィ
ド誘導体にクロルスルホニルイソシアネートを作用させ
一般式(2a) (式中R1およびR2は前記と同一意義を表わす)を有する
2−アゼチジノン誘導体となし、次いでクロルスルホニ
ル基を除去し、結晶として分離することを特徴とする一
般式(2b) (式中R1およびR2は前記と同一意義を表わす)を有する
光学活性な2−アゼチジノン誘導体の製造法に関する。
前記一般式(2b)で表わされる2−アゼチジノン誘導
体は6位にヒドロキシエチル基を有するカルバペネムお
よびペネム化合物に導くことができるため抗生物質の分
野で利用される。
特に光学活性なヒドロキシエチル基を有するカルバペ
ネムおよびペネム製造の画期的な方法である。
(従来技術) 天然に産生するチエナマイシン(Thienamycin)を代
表するカルバペネム系抗生物質が強力かつ広範な抗菌力
を発揮するためには6位に1′−(R)−ヒドロキシエ
チル基が必要であると考えられる〔K.HiraiらTetrahedr
on Letters,23巻4021頁1982年〕。
カルバペネム骨格の1位メチレン基を硫黄原子で置換
したペネム系抗生物質は天然には見い出されず、合成に
より得られている。このカルバペネムと類似骨格である
ペネム系抗生物質にも6位に1′−(R)−ヒドロキシ
エチル基を持つことがその活性には重要であると思われ
る。事実1−チアチエナマイシン(S.OHTAらAntimicro
b.Agents Chemother.,21巻492頁1982年)やSch29482
〔A.K.GangulyらJ.Antimicrob.,Chemother.,(Suppl.
C)9巻1頁1982年〕などに強力な抗菌活性が見い出さ
れている。このためペネム環の6位に1′−(R)−ヒ
ドロキシエチル基を持つ化合物の新規な製造法の開発が
熱望されている。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明者は効率のよい6位に1′−(R)−ヒドロキ
シエチル基を有するペネム系抗生物質の製造法の開発を
企画しその解決方法を検討した。
第1番目の方法として光学活性な原料を用い収率よく
2−アゼチジノン骨格の3位に1′−(R)−ヒドロキ
シエチル基を有する化合物を合成し、この化合物を用い
目的とするペネム系抗生物質を合成する方法であり、第
2番目の方法は2−アゼチジノン骨格からペネム骨格に
誘導していく過程で効率のよい光学分割を行ない目的と
するペネム系抗生物質を合成する方法である。
2−アゼチジノン環の3位に1′−(R)−ヒドロキ
シエチル基を導入する方法は既に数多く知られている。
例えばA.Yoshidaら、Chem.Pharm.Bull.,29巻、2899頁
1981年およびM.ShiozakiらTetrahedron Letter,22巻520
5頁1981年などを代表として挙げられるが現在までに知
られている方法では収率があまり良くなかったり、反応
工程が複雑であるなどの理由によりあまり適していな
い。
又光学分割により2−アゼチジノン環の3位に1′−
(R)−ヒドロキシエチル基を持つ化合物を得る方法は
精製・分離工程で収率が悪かったり、精製が困難である
等の欠点を有する。
(問題点を解決するための手段) 本発明は一般式(2b) (式中R1はtert−ブチルジメチルシリル基、R2はフェニ
ル基、4−クロロフェニル基または4−メトキシフェニ
ル基を表わす)で表わされる2−アゼチジノン誘導体の
製造法に関する。
なお、一般式(2b)で示される(1′R,3S,4R)体
は、チエナマイシン等のカルバペネムと同一の立体配置
を有し、有用な合成原料となることはいうまでもない。
さらに詳しく述べれば本発明の前記一般式(2b)で表
わされる2−アゼチジノン誘導体は下記の製造法A、製
造法B、製造法Cまたは製造法Dにより製造することが
できる。
この製造法の特徴は前記一般式(1) (式中R1およびR2は前記と同一意義を表わす)で表わさ
れる1−ブテニルスルフィド誘導体をクロルスルホニル
イソシアネートと反応させ1′位にR配位の水酸基官能
基を有し3S及び4R配位のアゼチジノン誘導体をいっきに
製造する方法である。
本発明によれば、製造法A、BまたはCにおいて出発
物質として光学活性試薬を用いることにより光学活性な
2−アゼチジノン誘導体が製造できる。また製造法Dに
おいて工程中不斉還元を行なうことによっても光学活性
な2−アゼチジノン誘導体が製造できる。
一方、後述するように、2−アゼチジノン誘導体が一
般式(2c) (式中R1およびR2は前記と同一意義を表わす)を有する
2−アゼチジノン誘導体として得られた場合には、8種
の異性体から、有用な(1′R、3S、4R)体の単離が困
難であり、また精製、分離工程での収率の低下は免れな
い。例えば、3,4シス体と3,4トランス体を再結晶または
カラムクロマトグラフィー、分取薄層クロマトグラフィ
ーにより分離し、次いで3,4トランス体である(1′R,3
S、4R)および(1′S,3R、4S)と(1′S,3S、4R)お
よび(1′R,3R、4S)の4種類の異性体を再結晶または
カラムクロマトグラフィー、分取薄層クロマトグラフィ
ーを用いることにより前2者と後2者に分離し、さらに
(1′R,3S、4R)および(1′S,3R、4S)の混合物を公
知の方法により分離する。例えば、混合物を後述の如く
酸化してスルホニル誘導体としチオカルボン酸と置換反
応を行なうことにより得られる化合物の再結晶、カラム
クロマトグラフィーまたは分取薄層クロマトグラフィー
により(1′R,3S、4R)体と(1′S,3R、4S)体とに分
離できるが、実用的ではない。
(上記反応式中Aはトシル基またはメシル基を表わし、
Xはハロゲン原子を表わし、R1およびR2は前記と同一意
義を表わす。) (工程1)および(工程2) (3R)−1,3−ブタンジオールを塩基存在下p−トル
エンスルホニルクロリド又はメタンスルホニルクロリド
と反応させ、それぞれトシレート(3)、メシレート
(3)としたのちエーテル系又は芳香族炭化水素系溶媒
中一般式R2SH (式中R2は前記と同一意義を表わす)で表わされる化合
物と無機塩基存在下加熱するか又は一般式R2S−Y (式中R2は前記と同一意義を表わし、Yはアルカリ金属
を表わす)で表わされる塩と加熱することにより式
(4)で表わされるスルフィド誘導体は得られる。
(工程3) 工程2で得られたスルフィド誘導体の水酸基を保護す
る工程で、化合物(4)と、例えば、t−ブチルジメチ
ルシリルクロリドを、ピリジン、トリエチルアミン、ジ
メチルアミノピリジン又はイミダゾールなどの塩基存在
下反応さすことにより保護された化合物(5)は得られ
る。
この3位水酸基が保護された化合物(5)のd1体は公
知化合物である。〔H.A.KhanらTetrahedron Letters,23
巻、5083頁1982年およびP.LoiseauらPharm.Acta Helv.5
8巻、115頁1983年およびY.UenoらBull.Chem.Soc.Jpn.,5
3巻3615頁1980年〕。
(工程4)(工程5) 工程3で得た化合物(5)をN−クロルスクシンイミ
ドまたはスルフリルクロリドを用いハロゲン化したのち
炭酸塩または食塩、塩化カリウム、塩化リチウムと加熱
することにより一般式(1)で表わされる化学活性な1
−ブテニルスルフィド誘導体は得られる。
前述の化合物(5)をメタクロル過安息香酸、過酸化
水素水、過安息香酸、過酢酸などの酸化剤でスルホキシ
ドとしたのち、無水酢酸中加熱する方法でも一般式
(1)で表わされる1−ブテニルスルフィド誘導体は得
られる。
又前述の化合物(6)の脱ハロゲン化水素反応は炭酸
塩またはアルカリ金属塩の代りにアルカリ金属アルコキ
シドを用いてもよいが塩基としてアミン類ナトリウムア
ミド等では得られない。
(上記式中Aおよび,R1は前記と同一意義を表わし、R4
は低級アルキル基を表わす) (工程6) 工程6は(R)−(−)−3−ヒドロキシ酪酸エステ
ルの還元反応を表わし、この還元は0℃以下にて水素化
リチウムアルミニウム等の還元剤を作用させることによ
り容易にブタノール誘導体(8)とすることができる。
(工程7) 工程7は前述の工程1と同様に行なうことができ化合
物(8)を塩基、例えばピリジンにとかし0℃以下でパ
ラトルエンスルホニルクロリド又はメタンスルホニルク
ロリドを加え、室温で攪拌することによりスルホン酸エ
ステル(3)とする方法である。
製造法AまたはBで得た一般式(1)で表わされるブ
テニルスルフィド誘導体は二重結合に対しシス体トラン
ス体の混合物であるが、本発明を遂行するにおいては何
ら問題はない。
この化合物(1)をエーテル系または塩素系の溶媒に
とかし1.1当量以上、好適には1.2〜1.4当量のクロルス
ルホニルイソシアネートを加える。クロルスルホニルイ
ソシアネートはエーテル系または塩素系の溶媒にとか
し、反応温度は0℃以下、好ましくは−20℃以下で加え
る。反応終了後、濃縮し還元剤と遊離基捕足剤を加える
ことによりクロルスルホニル基は容易に除かれるが、還
元剤は例えばチオフェノール、メルカプトエタノール、
メルカプタン、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸水素アン
モニウム、水素化ホウ素ナトリウムが好ましい。特にチ
オフェノールおよび亜硫酸水素ナトリウムがよい。
生成するクロルスルホン酸を中和する遊離基捕捉剤と
しては例えばピリジン、炭酸水素ナトリウム、リン酸ナ
トリウム、アミン類があげられる。
このようにして得られる一般式(2b) (式中R1およびR2は前記と同一意義を表わす)で表わさ
れる(1′R,3S,4R)体である2−アゼチジノン誘導体
(2b)は、異性体、すなわち(1′R,3R,4S)体と共に
生成されるが、この両方の異性体は分離・精製がきわめ
て容易である。精製方法としてカラムクロマトグラフィ
ー、分取薄層クロマトグラフィー、再結晶があげられる
が本反応により得られた化合物(2b)、すなわち(1′
R,3S,4R)体は、(1′R,3R,4S)体から再結晶により容
易に分離される。
クロルスルホニルイソシアネートの代りに、例えばト
リクロルアセチルイソシアネート、ベンジルイソシアネ
ート、アリルイソシアネート、パラトルエンスルホニル
イソシアネートが考えられるが、保護基の除去、反応性
などを考慮するとクロルスルホニルイソシアネートが最
適である。
またトリフルオロアセチルシソシアネートまたはトリ
クロルエトキシスルホニルイソシアネートを用いると反
応終了後例えばフロリジルのカラムクロマトグラフィー
又は亜鉛処理により2−アゼチジノン誘導体は得られ
る。
このようにして得られる一般式(2b)で表わされる2
−アゼチジノン誘導体は酸化することにより容易に一般
式(9) (式中R1およびR2は前記と同一意義を表わす)で表わさ
れるスルホニル誘導体が得られる。この化合物(9)は
公知の方法によりペネムおよびカルバペネムに誘導する
ことができることはいうまでもない。
(上記式中R1およびR2は前記と同一意義を表わす) (工程8) 1−ブチン−3−オールと一般式R2SH(式中R2は前記
と同一意義を表わす)を縮合する工程で、無機塩基、例
えば水酸化ナトリウムもしくは水酸化カリウム存在下加
熱(好適には80〜150℃)し、一般式(10)で表わされ
る1−ブテニルスルフィドを得る方法である。本合成法
ではシス体のみが得られる。
(工程9) この工程は前記工程3と同様な操作により1−ブテニ
ルスルフィド誘導体は得られる。得られた反応物は蒸留
もしくはカラムクロマトグラフィーにより精製できる。
(工程10) この工程は工程9と同様な操作であり、一般式(11)
で表わされる化合物がえられる。
(工程11) 工程11も工程8と同様にして1−ブテニルスルフィド
誘導体は得られる。得られた反応物を蒸留するかもしく
はカラムクロマトグラフィーに付すことにより純粋な1
−ブテニルスルフィド誘導体が得られる。
〔上記式中R1およびR2は前記と同一意義を表わし、R5
低級アルキル基を表わす〕 (工程12) 一般式(12)で示される化合物と一般式R2SH(式中R2
は前記と同一意義を表わす)で表わされるメルカプタン
を有機溶媒にとかし触媒量の有機酸存在下加温すること
により一般式(13)で表わされるエノン化合物は得られ
る。化合物(13)は蒸留するか、カラムクロマトグラフ
ィーにより精製できる。
この工程で用いられる有機酸としてはパラトルエンス
ルホン酸、カンファースルホン酸が好ましく、反応温度
は50〜60℃が好ましい。
(工程13) エノン化合物(13)を有機溶媒にとかし水素化ホウ素
ナトリウムなどの還元剤を加えることにより化合物(1
0)は得られる。この還元反応において不斉還元試薬を
用いることにより光学活性な化合物(10)は得られる。
(工程14) この水酸基を保護する工程は前述の工程3、9および
10と同様の操作である。このようにして得ることができ
る1−ブテニルスルフィド誘導体を有機溶媒にとかし冷
却下クロルスルホニルイソシアネートを加え、光学活性
体で行なった反応条件と同じ操作により一般式(2c)で
表わされる2−アゼチジノン誘導体とすることができ
る。なお、前述したように、製造法Cにおいて出発原料
として光学活性試薬を用いることにより、また、製造法
Dにおいて工程中で不斉還元を行うことにより、一般式
(2b)で表わされる光学活性な2−アゼチジノン誘導体
を製造できる。
〔実施例1〕 3−(1′R−t−ブチルジメチルシリロキシ)エチ
ル−4−フェニルスルフィニル−2−アゼチジノン クロルスルホニルイソシアネート0.37ml(4.24ミリモ
ル)を8mlの乾燥エーテルにとかし、氷冷下、この溶液
に(3R)−t−ブチルジメチルシリロキシ−1−ブテニ
ルフエニルスルフィド1.00g(3.40ミリモル)のエーテ
ル溶液(2ml)を徐々に加えた。室温で4時間攪拌した
のち、溶媒を減圧下留去した。残渣をアセトン5mlにと
かし、氷冷下チオフェノール0.75g(6.80ミリモル)、
続いてピリジン0.67g(8.48ミリモル)を加え室温で15
分間攪拌した。反応液に水を加え塩化メチレンで抽出し
た。抽出液を水洗、乾燥して得た粗生成物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーに付し精製した。得られた2
種の異性体のうち(1′R,3S,4R)体は冷ヘキサンから
析出し、他方(1′R,3R,4S)体は油状物質として分離
できた。
[実施例2〜3] 置換基(Y)を変えたほかは実施例1と同様にして実
施例2および3を実施した。
実施例1〜3で得られた化合物の収率、融点および機
器データを表1に示す。
〔参考製造例1〕 (1′S,2S,4R及び1′R,3R,4S)−3−(1′−tert
−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル−4−tert−ブ
チルチオ−2−アゼチジノン N−クロルスルホニルイソシアネート(0.26ml,3ミリ
モル)をエーテル(3ml)に溶解し、−50〜−60℃にて
(Z)−3−tert−ブチルジメチルシリルオキシ−1−
tert−ブチルチオ−1−ブテン(0.55g,2ミリモル)と
エーテル(2ml)の混合物を徐々に滴下した。混合物を
−40〜−50℃にて1時間攪拌した後、−60℃にてtert−
ブチルメルカプタン(0.45ml,4.4ミリモル)、ピリジン
(0.27ml)及びアセトン(2ml)の混合物を加え、30分
攪拌した。反応物は0.5N塩酸、飽和炭酸水素ナトリウ
ム、飽和食塩水で順次洗浄し、乾燥後濃縮した。残留物
はシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、表
題化合物を77mg(24%)得た。
NMR(CDCl3)δ:0.10(6H,s)、0.91(9H,s)、1.33(3
H,d,J=1.33Hz)、1.35(9H,s)、3.17(1H,m)、4.13
(1H,dq,J=4Hz,7Hz)、4.73(1H,d,J=2Hz)、6.60(1
H,br.s) 〔参考製造例2〕 (1′R,3S,4R及び1′S,3S,4R及び1′R,3R,4S及び
1′S,3R,4S)−3−(1′tert−ブチルジメチルシリ
ルオキシ)エチル−4−tert−ブチルチオ−2−アゼチ
ジノン (E)−3−tert−ブチルジメチルシリルオキシ−1
−tert−ブチルチオ−1−ブテン(0.55g,2ミリモル)
とN−クロルスルホニルイソシアネート(0.2ml,2ミリ
モル)とを参考製造例1と同様に操作し、表題化合物を
0.155g(25%)得た。
NMR(CDCl3)δ:0.09(6H,s)、0.89(9H,s)、1.21
(0.5H,d,J=7Hz)、1.28(0.5H,d,J=7Hz)、1.35(9
H,s)、3.0(1H,m)、4.20(1H,m)、4.21(0.5H,d,J=
7Hz)、4.94(0.5H,d,J=7Hz)、6.20(0.5H,br,s)、
6.30(0.5H,br.s) 〔参考製造例3〕 (1′R,3S,4R及び1′S,3R,4S)−3−(1′−tert
−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル−4−フェニル
チオ−2−アゼチジノン(A)及び(1′S,3S,4R及び
1′R,3R,4S)−3−(1′−tert−ブチルジメチルシ
リルオキシ)エチル−4−フェニルチオ−2−アゼチジ
ノン(B) (Z)−3−tert−ブチルジメチルシリルオキシ−1−
フェニルチオ−1−ブテン(0.298g,1ミリモル)とN−
クロルスホニルイソシアネート(0.1ml、1.15ミリモ
ル)とを参考製造例1と同様に操作し、標題化合物
(A)と(B)の混合物を0.088g(28%)を得た。NMR
スペクトルデーターより化合物Aと化合物Bの混合比は
1対5であった。
NMR(CDCl3)δ:(化合物A)0.05(6H,s)、0.85(9
H,s)、1.15(3H,d,J=7Hz)、3.01(1H,dd,J=2Hz,5H
z)、4.20(1H,dq,J=5Hz,7Hz)、5.02(1H,d,J=2H
z)、6.75(1H,br.s)、7.35(5H,m) (化合物B)0.10(6H,s)、0.91(9H,s)、1.32(3H,
d,J=7Hz)、3.14(1H,m)、4.10(1H,dq,J=3Hz,7H
z)、4.84(1H,d,J=2Hz),6.50(1H,br.s)、7.30(5
H,m) 〔参考製造例4〕 (1′R,3S,4R及び1′S,3R,4S)−3−(1′−tert
−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル−4−フェニル
チオ−2−アゼチジノン(A)及び(1′S,3S,4R及び
1′R,3R,4S)−3−(1′−tert−ブチルジメチルシ
リルオキシ)エチル−4−フェニルチオ−2−アゼチジ
ノン(B) (E)−3−tert−ブチルジメチルシリルオキシ−1−
フェニルチオ−1−ブテン(75g,0.25モル)とN−クロ
ルスホニルイソシアネート(26ml,0.3モル)を参考製造
例1と同様に操作し、標題化合物(A)及び(B)の混
合物を33.6g(40%)得た。この混合物を冷n−ペンタ
ンで洗浄し、化合物を無色結晶として19.3g(23%)得
た。また濾液を濃縮し、化合物(B)を無色油状物とし
て14.3g(17%)得た。化合物(A)及び化合物(B)
のスペクトルデーターは参考製造例3で得たものと完全
に一致した。
〔参考製造例5〕 (1′R,3S,4R及び1′S,3R,4S)−3−(1′−tert
−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル−4−(4−ク
ロロフェニル)チオ−2−アゼチジノン(A)及び
(1′S,3S,4R及び1′R,3R,4S)−3−(1′−tert−
ブチルジメチルシリルオキシ)エチル−4−(4−クロ
ロフェニル)チオ−2−アゼチジノン(B) 3−tert−ブチルジメチルシリルオキシ−1−(4−
クロロフェニル)チオ−1−ブテン(13.8g,42.6ミリモ
ル)をエーテル(30ml)に溶解し、−60℃にてN−クロ
ルスルホニルイソシアネート(4.7ml,53.9ミリモル)と
エーテル(17ml)の混合物を徐々に滴下した。混合物を
1.5時間攪拌し、濃縮した。残留物をアセトン(70ml)
に溶解し、−40℃にてピリジン(3.5ml,42.6ミリモル)
及びチオフェノール(9.7ml,94.5ミリモル)を滴下し
た。反応物を徐々に0℃とし、水を加え、塩化メチレン
にて抽出した。抽出液は乾燥し、濃縮した。残留物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、標題化
合物(A)及び(B)の混合物(混合比:A/B=3/1)を
8.4g得た。化合物(A)及び(B)の混合物を冷ペンタ
ンにて洗浄し、化合物(A)を無色結晶として3.58g得
た。
NMR(CDCl3)δ:(化合物A)0.08(6H,s)、0.83(9
H,s)、1.20(3H,d,J=7Hz)、3.0(1H,m)、4.15−4.2
8(1H,m)、5.04(1H,d.J=2Hz)、6.1(1H,s)7.30−
7.45(4H,m) (化合物B)0.07(6H,s)、0.86(9H,s)、1.31(3H,
d,J=7Hz)、3.11(1H,m)、4.15−4.28(1H,m)、4.87
(1H,d,J=2Hz)、6.1(1H,br.s),7.30−7.45(4H,m) 〔実施例4〕 (1′R,3S,4R)−3−(1′−tert−ブチルジメチ
ルシリルオキシ)エチル−4−フェニルチオ−2−アゼ
チジノン (R)−(−)−3−tert−ブチルジメチルシリルオ
キシ−1−フェニルチオ−1−ブテン(1.00g,3.40ミリ
モル)とN−クロルスルホニルイソシアネート(0.37m
l,4.24ミリモル)とを参考製造例5と同様に操作し、標
題化合物を44%の収率で得た。
性状:無色プリズム晶 融点:124−125℃ ▲〔α〕20 D▼:+64.30(C=0.12,クロロホルム) NMR(CDCl3)δ:0.05(3H,s)、0.07(3H,s)、0.87(9
H,s)、1.20(3H,d,J=6.1Hz)、4.24(1H,m)、5.39
(1H,d.J=2.4Hz)、5.98(1H,br.s)、7.30−7.60(5
H,m) 〔実施例5〕 (1′R,3S,4R)−3−(1′−tert−ブチルジメチ
ルシリルオキシ)エチル−4−(4−メトキシフェニ
ル)チオ−2−アゼチジノン (R)−(−)−3−tert−ブチルジメチルシリルオ
キシ−1−(4−メトキシフェニル)チオ−1−ブテン
を参考製造例5と同様に操作し、標題化合物を得た。
性状:無色針状晶 融点:103−104℃ ▲〔α〕20 D▼:+43.30(C=0.4,クロロホルム) NMR(CDCl3)δ:0.06(3H,s)、0.08(3H,s)、0.87(9
H,s)、1.21(3H,d,J=6.0Hz)、2.96(1H,m)、3.82
(3H,s)、4.20(1H,m),4.94(1H,d,J=2.4Hz)、5.93
(1H,br.s) 〔実施例6〕 (1′R,3S,4R)−3−(1′−tert−ブチルジメチ
ルシリルオキシ)エチル−4−(4−クロロフェニル)
チオ−2−アゼチジノン (R)−(−)−3−tert−ブチルジメチルシリルオ
キシ−1−(4−クロロフェニル)チオ−1−ブテンを
参考製造例5と同様に操作し、標題化合物を得た。
性状:無色針状晶 融点:156−158℃ ▲〔α〕20 D▼:+66.40(C=0.1,クロロホルム) NMR(CDCl3)δ:0.07(6H,s)、0.86(9H,s)、1.21(3
H,d,J=6.0Hz)、3.01(1H,m)、4.20(1H,m)、5.00
(1H,d,J=2.4Hz)、6.45(1H,br.s)、7.20−7.50(4
H,m) 参考例1 (R)−3−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−
クロロ−1−p−クロロフェニルチオブタン (R)−3−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−
p−クロロフェニルチオブタン0.50g(1.61ミリモル)
を四塩化炭素12mlにとかし、これにN−クロルスクシン
イミド0.24g(1.77ミリモル)を加え、室温で1.5時間攪
拌した。
析出したスクシンイミドを濾取し、濾液を濃縮し標題
化合物0.56g(収率97%)を得た。
性状:無色油状物質 IRスペクトル(フィルム,cm-1):2950,2920,2850,14
70,1250,1130,1090,830,820,770 1H−NMRスペクトル(CDCl3,δ):0.03(3H,s),0.07
(3H,s)、0.86(9H,s)、1.12(3H,d,J=6.0Hz)、1.6
5−1.77(2H,m)、1.95−2.08(1H,m)、4.15(1H,
m)、4.54(1H,dd,J=9.0,4.4Hz)、7.20−7.40(4H,
m) 参考例2 (R)−(−)−3−tert−ブチルジメチルシリルオ
キシ−1−フェニルチオ−1−ブテン (a)(R)−(−)−3−tert−ブチルジメチルシリ
ルオキシ−1−フェニルチオブタン(2.20g、7.42ミリ
モル)及びN−クロルスクシンイミド(1.09g,8.16ミリ
モル)の混合物を四塩化炭素(50ml)に混和し、室温に
て1時間攪拌した。不溶物を濾別し、濾液を濃縮し、残
留物をジメチルホルムアミド(20ml)に溶解し、塩化リ
チウム(0.35g,8.16ミリモル),炭酸リチウム(0.55g,
7.42ミリモル)を加え、この混合物を80℃にて2時間攪
拌した。冷後不溶物を濾別し、濾液に水を加えエーテル
にて抽出した。エーテル層は水洗し、無水硫酸マグネシ
ウムにて乾燥し、濃縮し得られる残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーにて精製し、標題化合物を無色
油状物として1.58g(72%)得た。化合物はE/Z=2.5/1
の混合物であった。
NMR(CDCl3)δ:(E体)0.06(6H,s),0.91(9H,
s)、1.25(3H,d,J=6.0Hz),4.22(1H,m),5.92(1H,d
d,J=6.0Hz,15.5Hz),6.38(1H,dd,J=1.4Hz,15.5Hz),
7.25−7.42(5H,m) (Z体)0.08(6H,s),0.92(9H,s)、1.26(3H,d,J=
6.0Hz),4.81(1H,m),5.86(1H,dd,J=8.0Hz,9.5Hz),
6.18(1H,dd,J=1.5Hz,9.5Hz),7.25−7.42(5H,m) (b)(R)−(−)−3−tert−ブチルジメチルシリ
ルオキシ−1−フェニルチオブタン(1.00g,3.22ミリモ
ル)をクロロホルム(5ml)に溶解し、0℃にてスルフ
リルクロリド(0.44g,3.22ミリモル)を加え、室温にて
1時間攪拌した。反応物を濃縮し、残留物をジメチルホ
ルムアミド(5ml)に溶解し、塩化リチウム(0.17g)、
炭酸リチウム(0.27g)を加え、この混合物を80℃にて
2時間攪拌し、冷後不溶物を濾別し、濾液に水を加えエ
ーテルにて抽出した。エーテル層は水洗し、無水硫酸マ
グネシウムにて乾燥し濃縮し、得られる残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、標題化合物
を無色油状物として0.62g(62%)を得た。本生成物の
スペクトルデーターは(a)で得られたものと完全に一
致した。
参考例3〜10 参考例2aと同様の操作により、置換基を変えた原料化
合物を用いて以下の化合物を合成した。
表2に反応条件、収率、トランス・シス体の割合、表
3に機器データを示す。
参考例11 (R)−3−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−
p−クロロフェニルチオ−1−ブテン 参考例2と同様に表2に示す反応条件、収率で標記化
合物をトランス体、シス体の混合物として得、ここで得
られたトランス、シス混合物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン)により分離し各
々、トランス体、シス体として得た。
トランス体の物性 ▲〔α〕20 D▼:−6.1°(C=0.26,クロロホルム) IRスペクトル(フィルム,cm-1:2960,2940,2850,1475,1
250,1095,8301 H−NMRスペクトル(CDCl3,δ):0.06(6H,s)、0.91
(9H,s)、1.25(3H,d,J=6.0Hz)、4.42(1H,m)、5.9
2(1H,dd,J=15.5,6.0Hz)、6.38(1H,dd,J=15.5,1.4H
z)、7.25−7.42(5H,m) シス体の物性 ▲〔α〕20 D▼:+125.4°(C=2.2,クロロホルム) IRスペクトル(フィルム,cm-1:2960,2940,2860,1480,1
255,1150,8301 H−NMRスペクトル(CDCl3,δ):0.08(6H,s)、0.92
(9H,s)、1.26(3H,d,J=6.0Hz)、4.81(1H,m)、5.8
6(1H,dd,J=9.5,8.0Hz)、6.18(1H,dd,J=7.5,1.5H
z)、7.25−7.42(5H,m) 参考例12 (R)−(−)−3−t−ブチルジメチルシリルオキ
シ−1−p−クロロフェニルチオブタン−S−オキシド (R)−3−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−
p−クロロフェニルチオブタン1.00g(3.22ミリモル)
を塩化メチレン30mlにとかし80%m−クロル過安息香酸
0.695g(3.22ミリモル)を加えた。室温で2時間攪拌
後、反応液を重炭酸ソーダ、水で順次洗い、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。溶媒を留去して得た残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにて分離精製して標題化合
物を0.980g(収率93%)得た。
性状:無色油状物質 IRスペクトル(フィルム,cm-1):1040(S→O) 参考例13 トランス−(R)−3−t−ブチルジメチルシリルオ
キシ−1−p−クロロフェニルチオ−1−ブテン 参考例12で得たS−オキシド0.20g(0.61ミリモル)
を無水酢酸5mlに加え3時間加熱還流した。
溶媒と留去したのち、薄層クロマトグラフィーにて分
離精製し標題化合物を0.020g(収率10%)得た。
参考例14 (R)−(−)−3−ヒドロキシ−1−パラトルエン
スルホニルオキシブタン (R)−(−)−1,3−ブタンジオール(10.00g,0.11
1モル)及びピリジン(9.66g,0.122モル)を塩化メチレ
ン(150ml)に溶解し、パラトルエンスルホン酸クロリ
ド(23.27g,0.122モル)を0℃にて徐々に加えた。この
混合物を室温にて15時間攪拌し、反応物を冷水(200m
l)中に移した。塩化メチレン層を分離し、水層を塩化
メチレンにて抽出した。塩化メチレン層はあわせて、
水、希塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム、飽和食塩で順次
洗浄した。無水硫酸マグネシウムにて乾燥させ、減圧下
濃縮し、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーにて精製し、標題化合物を無色油状物として
21.68(80%)得た。
▲〔α〕20 D▼:−11.5°(C=2.8,クロロホルム) NMR(CDCl3,)δ:1.19(3H,d,J=7.0Hz)、1.60−2.10
(2H,m)、1.87(1H,s)、2.45(3H,s)、3.65−4.31
(2H,m)、7.53(4H,q,J=8.0Hz) 参考例15 (R)−(−)−3−ヒドロキシ−1−メタンスルホ
ニルオキシブタン (R)−(−)−1,3−ブタンジオール(0.500g,5.55
ミリモル)、ピリジン(0.483g,6.1ミリモル)及びメタ
ンスルホニルクロリド(0.699g,6.10ミリモル)を参考
例14と同様に操作し、標題化合物0.392g(42%)を無色
油状物として得た。
▲〔α〕20 D▼:−26.8°(C=1.0,クロロホルム) NMR(CDCl3,)δ:1.22(3H,d,J=7.0Hz)、1.652.10
(2H,m)、2.73(1H,s)、3.00(3H,s)、3.90(1H,
m)、4.20−4.50(2H,m) 参考例16 (R)−(−)−3−ヒドロキシ−1−フェニルチオ
ブタン (R)−(−)−3−ヒドロキシ−1−パラトルエン
スルホニルオキシブタン(2.00g,8.19ミリモル)及びナ
トリウムチオフェノラート(1.30g,9.82ミリモル)、テ
トラヒドロフラン(40ml)の混合物を1時間加熱還流
し、冷後反応物に水を加え、塩化メチレンにて抽出し
た。有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥
し、減圧下溶媒を留去し、残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにて精製し、標題化合物を得た。
参考例17〜22 表中のナトリウムチオフェノラート誘導体と(R)−
(−)−3−ヒドロキシ−1−パラトルエンスルホニル
オキシブタンを参考例16と同様に操作し、表中のスルフ
ィド化合物を得た。
表4に本例および参考例16で得られた各化合物の性
状、収率および機器データを示す。
参考例23 R−(−)−3−ヒドロキシブチル−p−クロルフェ
ニルスルフィド R−(−)−3−ヒドロキシブチルメタンスルホネー
ト0.20g(1.19ミリモル)、ソジウムp−クロルチオフ
ェノキシド0.210g(1.25ミリモル)を5mlのテトラヒド
ロフランにとかし、1時間加熱還流した。以下参考例16
と同様に処理し、標題化合物0.22g(収率87%)を得
た。
参考例24 R−(−)−3−tert−ブチルジメチルシリルオキシ
−1−フェニルチオブタン R−(−)−3−ヒドロキシ−1−フェニルチオブタ
ン(1.44g,7.90ミリモル),tert−ブチルジメチルシリ
ルクロリド(1.31g,8.69ミリモル),4−ジメチルアミノ
ピリジン(1.06g,8.69ミリモル),の混合物をジメチル
ホルムアミド(10ml)に溶解し、3時間攪拌した。反応
物をエーテルで希釈し、水,希塩酸,飽和炭酸水素ナト
リウム,飽和食塩にて順次洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムにて乾燥させた。濃縮して得られる残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにて精製し、標題化合物を
無色油状物として得た(86%)。
▲〔α〕20 D▼:−21.3°(C=2.8,クロロホルム) NMR(CDCl3,)δ:0.06(6H,s),0.89(9H,s),1.14(3
H,d,J=6.0Hz),1.53−1.95(2H,m),2.81−3.14(2H,
m),3.90(1H,m),7.22(5H,br.s)。
参考例25〜30 参考例24と同様の操作にて以下の化合物を合成した。
その性状、収率および機器データを表5に示す。
参考例31 (R)−(−)−3−ベンジルオキシ−1−(4−ク
ロロフェニルチオ)ブタン (R)−(−)−3−ヒドロキシ−1−(4−クロロ
フェニルチオ)ブタン(1.00g,4.61ミリモル)をテトラ
ヒドロフラン(20ml)に溶解し、水素化ナトリウム(5.
53ミリモル)を徐々に加えた。次いで臭化ベンジル(0.
79g,4.61ミリモル)を加え、この混合物を2時間加熱還
流した。冷後混合物をエーテルで希釈し、水洗し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製
し、標題化合物を無色油状物として1.23g(87%)得
た。
▲〔α〕20 D▼:−25.5°(C=2.5,クロロホルム) NMR(CDCl3,)δ:1.22(3H,d,J=6.0Hz)、1.53−2.08
(2H,m),2.83−3.17(2H,m),2.83−3.17(2H,m),3.6
1(1H,m),4.47(2H,dd,J=10Hz,12.5Hz),7.15(4H,
s),7.23(5H,s) 参考例32 (R)−(−)−3−アセトキシ−1−(4−クロロ
フェニルチオ)ブタン (R)−(−)−3−ヒドロキシ−1−(4−クロロ
フェニルチオ)ブタン(1.00g,4.6ミリモル)及びピリ
ジン(0.44g,55ミリモル)の混合物をテトラヒドロフラ
ン(10ml)に溶解し、0℃にて塩化アセチル(0.44g,55
ミリモル)を加えた。室温にて30分攪拌し、反応物に塩
化メチレンを加え、水洗し、無水硫酸マグネシウムにて
乾燥した。濃縮し得られる残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにて精製し、標題化合物を無色油状物
として0.97g(81%)得た。
▲〔α〕20 D▼:−1.0°(C=4.0,クロロホルム) NMR(CDCl3,)δ:1.25(3H,d,J=6.0Hz)、1.70−1.95
(2H,m),2.03(3H,s),2.80−3.00(2H,m),5.00(1H,
m),7.25(4H,s) 参考例33 (R)−(−)−3−(2,2,2−トリクロロエチルオ
キシ)カルボニルオキシ−1−(4−クロロフェニルチ
オ)ブタン (R)−(−)−3−ヒドロキシ−1−(4−クロロ
フェニルチオ)ブタン(0.50g,2.31ミリモル)とピリジ
ン(0.22g,2.77ミリモル)及び2,2,2−トリクロロエチ
ルクロロホルメート(0.540g,2.54ミリモル)から標題
化合物を無色油状物として0.88g(97%)得た。
▲〔α〕20 D▼:−5.6°(C=1.4,クロロホルム) NMR(CDCl3)δ:1.32(3H,d,J=6.0Hz),1.65−2.20(2
H,m),1.78−3.11(2H,m),4.71(2H,s),4.90(1H,
m),7.20(4H,s) 参考例34 (R)−(−)−3−(4−ニトロベンジルオキシ)
カルボニルオキシ−1−(4−クロロフェニルチオ)ブ
タン (R)−(−)−3−ヒドロキシ−1−(4−クロロ
フェニチオ)2QYとピリジン及びパラニトロベンジル
オキシカルボニルクロリドを参考例32と同様に操作し、
標題化合物を無色油状物として得た(73%)。
▲〔α〕20 D▼:−11.9°(C=2.8,クロロホルム) NMR(CDCl3)δ:1.31(3H,d,J=6.0Hz),1.60−2.15(2
H,m),2.80−3.10(2H,m),4.15(1H,m),5.20(2H,
s),7.20(4H,s),7.30−7.65(2H,m),8.05−8.30(2
H,m) 参考例35 (Z)−1−tert−ブチルチオ−3−ヒドロキシ−1
−ブテン 1−ブチン−3−オール(9.44ml,0.12モル)、水酸
化カリウム(0.56g,0.01モル)及びtert−ブチルメルカ
プタン(11.25ml,0.1モル)の混合物を90−100℃で30分
攪拌した。冷後混合物にエーテルを加え、水洗し、乾燥
させ、濃縮し、標題化合物を15g得た。この組成物は精
製することなく次の反応に使用した。
NMR(CDCl3)δ:1.22(3H,d,J=7Hz)、1.35(9H,s)、
4.62(1H,m),5.60(1H,d,d,J=7Hz,10Hz)、6.10(1H,
d,J=10Hz) 参考例36 (Z)−3−tert−ブチルジメチルシリルオキシ−1
−tert−ブチルチオ−1−ブテン (Z)−1−tert−ブチルチオ−3−ヒドロキシ−1
−ブテン(5.83g、36.4ミリモル)をジメチルホルムア
ミド(37ml)に溶解し、0℃にてtert−ブチルジメチル
シリルクロリド(5.89g)、4−ジメチルアミノピリジ
ン(0.5g)及びトリエチルアミン(5ml)を順次加え、
一夜攪拌した。反応物にエーテルを加え、この混合物
を、水、希塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム、飽和食塩で
順次洗浄し、乾燥させ、濃縮し、得られた残留物を減圧
下蒸留し、標題化合物を無色油状物として8.5g(85%)
得た。
沸点:0.5mmHgにて120−130℃ NMR(CDCl3)δ:0.1(6H,s)、0.90(9H,s)、1.21(3
H,d,J=7Hz)、1.37(9H,s)、4.65(1H,m)5.61(1H,d
d,J=7Hz,10Hz)、6.01(1H,d,J=10Hz) 参考例37 (Z)−3−ヒドロキシ−1−フェニルチオ−1−ブ
テン 1−ブチン−3−オール(4.2g,60ミリモル)、チオ
フェノール(5.5g,50ミリモル)及び水酸化カリウム
(0.28g,5ミリモル)を参考例35と同様に操作し、標題
化合物を9.0g(100%)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.30(3H,d,J=7Hz)、4.75(1H,quin
r,J=7Hz)、4.25(1H,dd,J=7Hz,10Hz)、6.17(1H,d,
J=10Hz)、7.20(5H,m) 参考例38 (Z)−3−tert−ブチルジメチルシリルオキシ−1
−フェニルチオ−1−ブテン (Z)−3−ヒドロキシ−1−フェニルチオ−1−ブ
テン(9g,50ミリモル)、tert−ブチルジメチルシリル
クロリド(7.53g,50ミリモル)、トリエチルアミン(7m
l,50ミリモル)及び4−ジメチルアミノピリジン(0.22
5g)を参考例36と同様に操作し、標題化合物を13.4g(9
0%)得た。
沸点:0.9mmHgにて155−160℃ NMR(CDCl3)δ:0.09(6H,s)、0.90(9H,s)、1.25(3
H,d,J=7Hz)、4.73(1H,quint,J=7Hz)、5.74(1H,d
d,J=7Hz,10Hz)、6.07(1H,d,J=10Hz) 参考例39 3−tert−ブチルジメチルシリルオキシ−1−(4−
クロロフェニルチオ)−1−ブテン 3−tert−ブチルメチルシリルオキシ−1−ブチン
(5.587g,30.3ミリモル)とパラクロロフェニルメルカ
プタン(4.504g,31.14ミリモル)の混合物を78℃にて1.
5時間攪拌した。冷後この混合物をカラムクロマトグラ
フィー(シリカゲル100g,0.01%のトリエチルアミンを
含むヘキサンにて溶出)にて精製し、標題化合物を4.25
4(43%)得た。
NMR(CDCl3)δ:0.07(6H,s)、0.90(9H,s)、1.23
(1.9H,d,J=6.4Hz)、1.25(1.1H,d,J=6.4Hz)、4.76
(1H,m)5.86(0.37H,dd,J=7.8Hz,9.5Hz)、5.91(0.6
3H,dd,J=4.9Hz,14.9Hz)、6.06(0.37H,d,J=9.5H
z)、6.29(0.63H,d,J=14.9Hz)、7.24(5H,s) 参考例40 (E)−1−tert−ブチルチオ−3−オキソ−1−ブ
テン 1−メトキシ−3−オキソ−1−ブテン(2.6g,26ミ
リモル)、tert−ブチルメルカプタン(3ml,26.7ミリモ
ル)、パラトルエンスホン酸(26mg)の混合物をベンゼ
ン(40ml)に溶解し、この混合物を50−55°にて2時間
攪拌した。冷後溶媒を留去し、得られる粗生成物を蒸留
にて精製し、標題化合物を1.5g(36.5%)得た。
沸点:9mmHgにて130−150℃ NMR(CDCl3)δ:1.45(9H,s)、2.20(3H,s)、6.28(1
H,d,J=15Hz)、7.81(1H,d,J=15Hz) 参考例41 (E)−3−オキソ−フェニルチオ−1−ブテン 1−メトキシ−3−オキソ−1−ブテン(51.38g,0.5
1モル)、チオフェノール(63ml,0.61モル)及びパラト
ルエンスルホン酸(1g)を参考例40と同様に操作し、標
題化合物を88.34g(97%)得た。
沸点:2mmHgにて110−112℃ NMR(CDCl3)δ:2.15(3H,s)、5.97(1H,d,J=15H
z)、7.65(1H,d,J=15Hz) 参考例42 (E)−1−(4−メチルフェニルチオ)−3−オキ
ソ−1−ブテン 1−メトキシ−3−オキソ−1−ブテン(0.095g,1ミ
リモル)、4−メチルフェニルメルカプタン(0.127g,1
ミリモル)及びパラトルエンスルホン酸(1mg)を参考
例40と同様に操作し、標題化合物を0.096g(50%)得
た。
NMR(CDCl3)δ:2.05(3H,s)、2.30(3H,s)、5.8(1
H,d,J=15Hz)、7.1(4H,m)、7.55(1H,d,J=15Hz) 参考例43 1−(4−クロロフェニルチオ)−3−オキソ−1−
ブテン 1−メトキシ−3−オキソ−1−ブテン(5.00g,50ミ
リモル)、4−クロロフェニルメルカプタン(7.95g,55
ミリモル)及びパラトルエンスルホン酸(30mg,0.15ミ
リモル)を参考例40と同様に操作し、標題化合物を6.3g
(51%)得た。
NMR(CDCl3)δ:2.2(1.5H,s)、2.3(1.5H,s)、5.9
(0.5H,d,J=15Hz)、6.4(0.5H,d,J=9Hz)、7.1(0.5
H,d,J=9Hz)、7.35(4H,m)、7.6(0.5H,d,J=15Hz) 参考例44 3−オキソ−1−トリフェニルメチルチオ−1−ブテ
1−メトキシ−3−オキソ−1−ブテン(1g,10ミリ
モル)、トリフェニルメチルメルカプタン(2.76g,10ミ
リモル)及びパラトルエンスルホン酸(10mg)を参考例
40と同様に操作し、標題化合物を1.54g(45%)得た。
NMR(CDCl3)δ:1.94(3H,s)、6.16(0.5H,d,J=11H
z)、6.23(0.5H,d,J=16Hz)、6.74(0.5H,d,J=11H
z)、7.13(0.5H,d,J=16Hz)、7.16−7.45(15H,m) 参考例45 (E)−3−tert−ブチルジメチルシリルオキシ−1
−tert−ブチルチオ−1−ブテン (a) (E)−1−tert−ブチルチオ−3−オキソ−
1−ブテン(1.58g,10ミリモル)をメタノール(20ml)
に溶解し、0℃にて攪拌下水素化ホウ素ナトリウム(0.
19g,5ミリモル)を徐々に加えた。0℃にて30分攪拌し
た後、混合物をエーテルで希釈し、水洗し、無水硫酸マ
グネシウムにて乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られ
た粗生成物(1.6g)は精製することなく使用した。
(b)上記粗生成物(1.6g)、tert−ブチルジメチルシ
リルクロリド(1.5g,10ミリモル)、トリエチルアミン
(1.4ml,10ミリモル)、4−ジメチルアミノピリジン
(45mg)の混合物をジメチルホルムアミド(10ml)に溶
解し、この混合物を室温にて20時間攪拌した。反応物を
エーテルで希釈し、水、希塩酸、飽和炭酸水素ナトリウ
ム、飽和食塩にて順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムに
て乾燥し、濃縮し、得られる粗成物を蒸留し標題化合物
を2.0g(73%)得た。
沸点:0.5mmHgにて120−130℃ NMR(CDCl3)δ:0.07(6H,s)、0.91(9H,s)、1.20(3
H,d,J=7Hz)、1.33(9H,s)、4.30(1H,quint,J=7H
z)、5.78(1H,dd,J=7Hz,15Hz)、6.26(1H,d,J=15H
z) 参考例46 (E)−3−tert−ブチルジメチルシリルオキシ−1
−フェニルチオ−1−ブテン (E)−3−オキソ−1−フェニルチオ−1−ブテン
(180g,1モル)と水素化ホウ素ナトリウム(19g)とを
参考例45(a)と同様に操作し、粗生成物(180g)を得
た。
粗生成物(180g)、tert−ブチルジメチルシリルクロ
リド(150g,1モル)、トリエチルアミン(101g,1モル)
及び4−ジメチルアミノピリジン(3.8g)を参考例45
(b)と同様に操作し、標題化合物223.5g(75%)得
た。
沸点:0.9mmHgにて150−160℃ NMR(CDCl3)δ:0.09(6H,s)、0.92(9H,s)、1.25(3
H,d,J=7Hz)、4.37(1H,quint.,J=7Hz)、5.82(1H,d
d,J=7Hz,15Hz)、6.33(1H,d,J=15Hz)、7.22(5H,
m) 参考例47 (E)−3−tert−ブチルジメチルシリルオキシ−1
−(4−メチルフェニルチオ)−1−ブテン (E)−1−(4−メチルフェニルチオ)−3−オキ
ソ−1−ブテンと水素化ホウ素ナトリウムを参考例45
(a)と同様に操作し、粗生成物を0.25g得た。
上記粗生成物(18)(0.25g)、tert−ブチルジメチ
ルシリルクロリド (0.21g,1.4ミリモル)、トリエチルアミン(0.14g,1.4
ミリモル)及び4−ジメチルアミノピリジン(10mg)を
参考例45(b)と同様に操作し、標題化合物を0.25g(6
3%)得た。
NMR(CDCl3)δ:0.08(6H,s)、0.90(9H,s)、2.32(3
H,s)、4.35(1H,m)、5.80(1H,dd,J=7Hz,16Hz)、6.
3(1H,d,J=16Hz)、7.1及び7.24(各々2H,AB型d,J=4H
z) 参考例48 3−tert−ブチルジメチルシリルオキシ−1−(4−
クロロフェニルチオ)−1−ブテン 1−(4−クロロフェニルチオ)−3−オキソ−1−
ブテン(15g,70ミリモル)と水素化ホウ素ナトリウム
(11g,27ミリモル)を参考例45(a)と同様に操作し、
粗生成物を14.8g得た。
上記粗生成物(14.8g)、tert−ブチルジメチルシリ
ルクロリド(13g,70ミリモル)、トリエチルアミン(8.
7g,87ミリモル)及び4−ジメチルアミノピリジン(1
g)を参考例45(b)と同様に操作し、標題化合物を14.
93g(64.5%)得た。このもののNMRスペクトルデーター
及び薄層クロマトグラフィーのRf値は参考例39で得たも
のと完全に一致した。
〔参考例49〕 (R)−(−)−3−tert−ブチルジメチルシリルオ
キシ−1−ブタノール (R)−(−)−3−tert−ブチルジメチルシリルオ
キシ酪酸メチル(2.323g,0.01モル)をエーテル(20m
l)に溶解し、この溶液をエーテル(30ml)に懸濁させ
た水素化リチウムアルミニウム(0.380g,0.01モル)中
に−78℃にて徐々に滴下した。混合物を−78℃にて2時
間攪拌し、同温にて5%無水硫酸ナトリウムを加え過剰
の水素化リチウムアルミニウムを分解した。不溶物を濾
別し、濾液を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下濃
縮し、標題化合物を無色油状物として2.010g(98%)得
た。
▲〔α〕20 D▼:−23.5°(C=2.064,クロロホル
ム) NMR:0.03(3H,s),0.04(3H,s),0.84(9H,s),1.14(3
H,d,J=5.94Hz),1.52−1.79(2H,m),2.81(1H,br,
s),3.58−3.82(2H,m),3.98−4.10(1H,m) 〔参考例50〕 (R)−(−)−3−tert−ブチルジメチルシリルオ
キシ−1−パラトルエンスルホニルオキシブタン (R)−(−)−3−tert−ブチルジメチルシリルオ
キシ−1−ブタノール(1.022g,5ミリモル)をピリジン
(10ml)に溶解し、この混合物に0℃にて徐々にパラト
ルエンスルホニルクロリド(0.953g,5ミリモル)を加え
た。混合物を20時間攪拌し、エーテル(100ml)にて希
釈し、水,希塩酸,飽和炭酸水素ナトリウム,飽和食塩
にて順次洗浄した。減圧下溶媒を留去し、残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、標題化合
物を1.747g(97.5%)得た。
▲〔α〕20 D▼:−18.0°(C=1.144,クロロホル
ム) NMR(CDCl3)δ:−0.04(3H,s),0.00(3H,s),3.83−
3.95(1H,m),1.61−1.84(2H,m),2.43(3H,S),3.83
−3.95(1H,m),4.09(2H,t,J=5.94),7.32(2H,d,J=
8.58),7.77(2H,d,J=8.58) (発明の効果) 本発明によれば、2−アゼチジノン環の3位に1′−
(R)−ヒドロキシエチル基を有する2−アゼチジノン
誘導体を、光学活性体としてきわめて容易に分離、製造
することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中塚 隆 大阪府三島郡島本町若山台1丁目1番1 号 サントリー株式会社生物医学研究所 内 (72)発明者 興津 光人 大阪府三島郡島本町若山台1丁目1番1 号 サントリー株式会社生物医学研究所 内 (56)参考文献 特開 昭61−97260(JP,A) 特開 昭57−45187(JP,A) 特開 昭56−25111(JP,A) 特開 昭56−142259(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (式中R1はtert−ブチルジメチルシリル基、R2はフェニ
    ル基、4−クロロフェニル基または4−メトキシフェニ
    ル基を表わす)を有する1−ブテニルスルフィド誘導体
    にクロルスルホニルイソシアネートを作用させ、次いで
    アミノ基の保護基を除去したのち、そのまま、結晶とし
    て分離することを特徴とする一般式 (式中R1およびR2は前記と同一意義を表わす)を有する
    光学活性な2−アゼチジノン誘導体の製造法。
  2. 【請求項2】R2がフェニル基である特許請求の範囲第1
    項記載の製造法。
  3. 【請求項3】一般式 (式中R1はtert−ブチルジメチルシリル基、R2はフェニ
    ル基、4−クロロフエニル基または4−メトキシフェニ
    ル基、Xはハロゲンを表わす)を有する化合物を脱ハロ
    ゲン化水素して一般式 (式中R1およびR2は前記と同一意義を表わす)を有する
    1−ブテニルスルフィド誘導体を生成させ、この誘導体
    にクロルスルホニルイソシアネートを作用させ、次いで
    アミノ基の保護基を除去したのち、そのまま結晶として
    分離することを特徴とする一般式 (式中R1およびR2は前記と同一意義を表わす)を有する
    光学活性な2−アゼチジノン誘導体の製造法。
  4. 【請求項4】一般式 (式中R1はtert−ブチルジメチルシリル基、R2はフェニ
    ル基、4−クロフエニル基または4−メトキシフェニル
    基を表わす)を有する化合物をハロゲン化して一般式 (式中、R1およびR2は前記と同一意義、Xはハロゲンを
    表わす)を有する化合物とし、この化合物を脱ハロゲン
    化水素して一般式 (式中R1およびR2は前記と同一意義を表わす)を有する
    1−ブテニルスルフィド誘導体を生成させ、この誘導体
    にクロルスルホニルイソシアネートを作用させ、次いで
    アミノ基の保護基を除去したのち、そのまま結晶として
    分離することを特徴とする一般式 (式中R1およびR2は前記と同一意義を表わす)を有する
    光学活性な2−アゼチジノン誘導体の製造法。
JP60047104A 1985-03-09 1985-03-09 2−アゼチジノン誘導体の製造法 Expired - Lifetime JP2520229B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60047104A JP2520229B2 (ja) 1985-03-09 1985-03-09 2−アゼチジノン誘導体の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60047104A JP2520229B2 (ja) 1985-03-09 1985-03-09 2−アゼチジノン誘導体の製造法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6127006A Division JP2620846B2 (ja) 1994-05-16 1994-05-16 1−ブテニルスルフィド誘導体およびその製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61207373A JPS61207373A (ja) 1986-09-13
JP2520229B2 true JP2520229B2 (ja) 1996-07-31

Family

ID=12765867

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60047104A Expired - Lifetime JP2520229B2 (ja) 1985-03-09 1985-03-09 2−アゼチジノン誘導体の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2520229B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2000565C (en) 1988-10-19 1998-06-23 Masaji Ishiguro Process for the preparation of 4-acyloxy-2-azetidinone derivatives
JP3803126B2 (ja) * 1995-10-31 2006-08-02 第一アスビオファーマ株式会社 光学活性なトランス体ビニルスルフィドアルコールの製造方法
JPH09202789A (ja) 1995-11-20 1997-08-05 Suntory Ltd ペネム誘導体およびこれを含有する抗菌剤

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5625110A (en) * 1978-12-18 1981-03-10 Bristol Myers Co Antibacterial
JPS56142259A (en) * 1980-03-11 1981-11-06 Sankyo Co Ltd Beta-lactam compound and its preparation
DE3121510A1 (de) * 1980-07-04 1982-06-16 Farmitalia Carlo Erba S.p.A., 20159 Milano 6-alkyl-2-subst.-peneme und verfahren zu ihrer herstellung
EP0179318B1 (de) * 1984-10-18 1989-01-18 F. HOFFMANN-LA ROCHE & CO. Aktiengesellschaft Sterisch einheitliche 2-Azetidinone

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61207373A (ja) 1986-09-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2105009C1 (ru) Способ диастереоселективного получения оптически активных цис-нуклеозидов, аналогов нуклеозидов или производных и промежуточные продукты для этого способа
US5064961A (en) Process for preparing an optically active cyclobutane nucleoside
JPH10502615A (ja) ヌクレオシド類似体のジアステレオ選択的合成法
FI96423C (fi) Menetelmä terapeuttisesti käyttökelpoisten diastereomeeristen 5R,6S-6-(1R-hydroksietyyli)-2-(cis-1-okso-3-tiolanyylitio)-2-penem-3-karboksyylihappojohdannaisten valmistamiseksi
KR890004124B1 (ko) β-락탐 화합물의 제조방법
JP2520229B2 (ja) 2−アゼチジノン誘導体の製造法
EP0338735B1 (en) Process for optically active 3-(methane-sulfonyloxy)thioland and analogs
KR900001170B1 (ko) 4-아세톡시-3-히드록시에틸아제티진-2-온 유도체의 제조방법
KR19990067824A (ko) 3-아미노-피롤리딘 유도체의 제조방법
US4772683A (en) High percentage beta-yield synthesis of carbapenem intermediates
JP2620846B2 (ja) 1−ブテニルスルフィド誘導体およびその製造法
JPS6319514B2 (ja)
US4767853A (en) Synthesis of 1-(allyloxycarbonyl)-methyl-3-(hydroxyethyl)-4-beta-naphthoxythiocarbonylthio-2-azetidinones and hydroxy protected analogs thereof
US4895939A (en) High percentage β-yield synthesis of carbapenem intermediates
JP3595025B2 (ja) ビタミンd3 誘導体およびその製造法
JP2739506B2 (ja) 新規ヒドロキシピロリジン化合物、その製造用中間体およびそれらの製造方法
JP2739505B2 (ja) 光学活性3,4―デヒドロピロリジン化合物の製造方法
JP2818890B2 (ja) アリルアミン化合物の製造方法および同化合物の製造用中間体の製造方法
EP0087638A1 (en) Polyprenyl compounds and preparation thereof
JPS6032718A (ja) フツ素化方法
JPH0528237B2 (ja)
JPS6048964A (ja) 2−アゼチジノン誘導体及びその製造法
PL149240B1 (en) Process for preparing 5r,6s-6-/1r-1-hydroxyethyl/-2-/1-oxo-3-thiolanylthio/-2-penem-3-carboxylic acids
JPH0343278B2 (ja)
JPS61233664A (ja) 5−チアプロスタグランジンe↓1類およびその製造法

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term