JP2520140Y2 - 内開き兼内倒し窓装置 - Google Patents

内開き兼内倒し窓装置

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JP2520140Y2
JP2520140Y2 JP1990033259U JP3325990U JP2520140Y2 JP 2520140 Y2 JP2520140 Y2 JP 2520140Y2 JP 1990033259 U JP1990033259 U JP 1990033259U JP 3325990 U JP3325990 U JP 3325990U JP 2520140 Y2 JP2520140 Y2 JP 2520140Y2
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    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
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    • E05D15/00Suspension arrangements for wings
    • E05D15/48Suspension arrangements for wings allowing alternative movements
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    • E05D15/522Suspension arrangements for wings allowing alternative movements for opening about a vertical as well as a horizontal axis with disconnecting means for the appropriate pivoting parts
    • E05D15/523Suspension arrangements for wings allowing alternative movements for opening about a vertical as well as a horizontal axis with disconnecting means for the appropriate pivoting parts using movable rods
    • E05D15/524Actuating mechanisms
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05YINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES E05D AND E05F, RELATING TO CONSTRUCTION ELEMENTS, ELECTRIC CONTROL, POWER SUPPLY, POWER SIGNAL OR TRANSMISSION, USER INTERFACES, MOUNTING OR COUPLING, DETAILS, ACCESSORIES, AUXILIARY OPERATIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, APPLICATION THEREOF
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、いわゆるドレーキップと称する内開き兼内
倒し窓装置、詳しくは、窓が閉じた施錠状態で、窓が付
設されたハンドルを一方向に回転すると開錠状態となっ
て窓が内開き自在となり、また該内開きの窓を閉じてハ
ンドルを一方向に回転すると再び施錠状態となりさらに
回転すると開錠状態となりかつリンク機構が揺動して窓
が内倒し状態に傾くように構成された内開き兼内倒し窓
装置に関し、特に、窓が閉じている施錠状態において火
災発生時に排煙口または脱出口を確保するためワンタッ
チ操作で内開き可能な開錠状態にすることができる内開
き兼内倒し窓装置に関するものである。
[従来の技術] 第9図ないし第15図は、従来の内開き兼内倒し窓装置
を示す。
第9図及び第10図に示すように、該内開き兼内倒し窓
装置は、窓枠10と、枠体21にガラス22を嵌めてなる窓20
と、窓20を窓枠10に連結する窓連結手段30と、ハンドル
式操作部40からなる。
そうして、該内開き兼内倒し窓装置は、第11図に示す
ように、ハンドル式操作部40のハンドル41を回転するこ
とにより、作動プレート43が上下動され、これによっ
て、第10図に示すように、窓連結手段30のロック機構31
を構成する摺動体31aが上下動されるようになってお
り、該摺動体31aの上部と下部に設けられた突起31b,31c
が、窓枠10に設けられた係合具11,12に対して係合する
ときは施錠状態となる。
そして、ハンドル41を例えば右回転すれば、第12図に
示すように、摺動体31aが上動され各突起31b,31cが対応
する係合具11,12に対して上にずれるときは開錠状態と
なり、従って第13図に示すように窓20を内側へ引けば、
蝶番33,34より内開き自在となる。
また、第10図の状態からハンドル41を左回転すれば、
第14図に示すように、摺動体31aが下動され上側の突起3
1bが係合具11に対して下にずれて開錠するとともに下側
の突起31cが係合具12に対して係合が維持され、引き続
きハンドル41を左回転すると、第15図に示すように、窓
・窓枠連結具33と連結された窓連結手段30を構成する内
倒しリンク機構32が室内側へ揺動されて、窓20が、突起
31cと係合具12の係合支点及び下部窓・窓枠連結具34と
ピボット形軸受35の係合支点を回転中心として内倒し状
態に傾斜する。
従って、上記内開き兼内倒し窓装置は、室内の換気を
必要とするときに内倒しとされ、また、窓拭きをすると
きに内開きとされるほか、火災等の非常時の排煙口の確
保または必要外部への脱出口の確保のために内開きとさ
れ、その他のときは施錠状態に維持される。
[考案が解決しようとする課題] 上記内開き兼内倒し窓装置は、万一、火災等の緊急非
常事態が発生したときに窓20をワンタッチで内開き可能
な状態にすることができない。すなわち、該窓20を内開
きするには、該窓20が施錠状態のときはハンドル41を所
定の方向に数回転して開錠状態にし、しかる後に窓20を
内側に引くことが必要であり、不都合である。
しかるに、ハンドル41を所定の方向に数回転して開錠
状態にしてから窓20を内側に引くことは、非常時にあっ
ては大変煩雑かつ面倒で操作を大変長く感じるものであ
り、最悪の場合、内開きができない虞れがある。また非
常時にハンドル41を所定の方向に数回転するという悠長
なことはしていられない。
このために、従来の内開き兼内倒し窓装置は、消防法
などによって排煙装置の設備が義務付けられた場所には
採用されないケースがたびたびあった。
本考案は、上述した点に鑑み案出したもので、窓が閉
じている施錠状態において万一の火災発生時に排煙口を
確保するためハンドルを回転することなくレバーを引く
だけのワンタッチ操作で内開きが可能な開錠状態になる
ように窓連結手段のロック機構を作動し得て、非常時に
誰でもが容易かつ迅速に内開きして排煙口、脱出口を確
保できる内開き兼内倒し窓装置を提供することを目的と
している。
[課題を解決するための手段] 本願考案によれば、上記課題を解決するための手段と
して、 建物の躯体に取付けられる窓枠10と、該窓枠10の内側
に収められる枠体21を有する窓20と、窓連結手段30と、
前記窓20の枠体21の室内側の面に取付けられ該窓連結手
段30に連結されたハンドル式操作部40を備え、 前記窓連結手段30は、枠体21の内開き開閉側側面に設
けられたロック機構31と、枠体21の上面に設けられ該ロ
ック機構31にリンクされた内倒しリンク機構32と、該内
倒しリンク機構32と連結されていて内開き時に窓枠10と
窓20の枠体21の上部を連結する上部窓・窓枠連結具33
と、窓枠10に設けられたピボット形軸受35に支承連結さ
れており内開き時に窓枠10と窓20の枠体21の下部を連結
する下部窓・窓枠連結具34からなり、 前記ロック機構31は、前記ハンドル式操作部40のハン
ドル41の回転で上下動される作動プレート43と連結され
た窓連結手段30のロック機構31を構成する摺動体31aが
上下動されるようになっており、該摺動体31aの上部と
下部に設けられた突起31b,31cが、窓枠10に設けられた
係合具11,12に対して係合するときは施錠状態となり、
摺動体31aが上に移動されて各突起31b,31cが対応する係
合具11,12に対して上にずれて開錠状態になるときは窓2
0が窓・窓枠連結具33,34より内開き自在となり、摺動体
31aが下に移動されて上側の突起31bが係合具11に対して
下にずれて開錠状態となるとともに下側の突起31cが係
合具12に対して係合が維持されるようになっている,内
開き兼内倒し窓装置において、 前記摺動体31aに重なるようにして摺動可能に設けら
れ前記ハンドル式操作部40の作動プレート43と一体的に
結合された摺動板50と、 前記摺動体31aの前記摺動板50と反対側の面に設けら
れている係合離脱装置60であって、弾性体64の付勢によ
り突出して前記摺動板50に設けられた被移動用掛止部50
aに係合して前記摺動板50を上動し得る伝達用掛止突起6
2aと、外方より押圧移動されるようになっていて該移動
の際に前記弾性体64の付勢に抗する方向に楔作用を生起
して前記伝達用掛止突起62aを引退させる楔体65とを備
えてなる係合離脱装置60と、 レバー73と引上げ用掛止突起74とが所要のカム機構を
介して連結されていて該レバー73を引くとカム作用によ
り該引上げ用掛止突起74が突出しかつ引続いて上動され
るようになっている非常時内開き用レバー式操作部70で
あって、前記係合離脱装置60に対応して前記窓20の枠体
21の室内側の面に設けられており、窓20が閉じた施錠状
態において該レバー73を引くと、該引上げ用掛止突起74
が前記係合離脱装置60の楔体65を押圧移動させることに
より伝達用掛止突起62aの前記被移動用掛止部50aへの係
合を離脱させるようになっているとともに、引続いて該
引上げ用掛止突起74が前記係合離脱装置60に係合して引
上げるように構成されている非常時内開き用レバー式操
作部を備えてなることを特徴とする内開き兼内倒し窓装
置を提供するものである。
[作用] 平常時は、係合離脱装置60の伝達用掛止突起62aが弾
性体64の付勢により突出して摺動板50に設けられた被移
動用掛止部50aに係合しているので、一方の摺動体31aが
ハンドル式操作部40の作動プレート43に一体的に連結さ
れることになり、従って、ハンドル式操作部40のハンド
ル41を回転することにより、作動プレート43を上動また
は下動して摺動体31aが一体的に上動または下動して突
起31b,31cを係合具11,12に係合または上下にずらすこと
ができるので、窓20を施錠状態と、内開き可能な開錠状
態と、開錠してさらに内倒し状態に傾斜する状態に選択
操作することができる。
そして、非常時には、施錠状態の窓20のレバー73を引
く。すると、引上げ用掛止突起74の突出しに伴い楔体65
の楔作用により伝達用掛止突起62aが引込み、該伝達用
掛止突起62aが摺動板50との係合を解かれて摺動体31aが
上動し、もって、各突起31b,31cが対応する係合具11,12
に対して上にずれて開錠状態となるから、窓20を引けば
窓・窓枠連結具33,34より内開きすることができ、排煙
口、脱出口の確保ができる。
[実施例] 第1図ないし第8図は本考案の実施例に係る内開き兼
内倒し窓装置を示す。
この実施例の内開き兼内倒し窓装置は、第1図に示す
ように、建物の躯体に取付けられる窓枠10と、該窓枠10
の内側に収められる枠体21を有し該枠体21にガラス22を
嵌めてなる窓20と、該窓20の枠体21の周囲に設けられ該
窓20の施錠状態と内開き状態と内倒し状態の三つの状態
になし得るように該窓20を前記窓枠10に連結する窓連結
手段30と、前記窓20の枠体21の前面に取付けられ該窓連
結手段30と連結されたハンドル式操作部40からなる。
第3図に示すように、ハンドル式操作部40は、ハンド
ル41と、枠体21の前面に取付けられ該ハンドル41の回転
を直動に変換する変換部42と、該変換部42の直動部42a
に取付けられた作動プレート43とからなり、ハンドル41
を右回転すると作動プレート43が上動し、左回転すると
下動されるようになっている。該変換部42は、例えば、
ハンドル41の回転を傘歯車伝達によりネジ軸の回転に変
え、さらに該ネジ軸に螺合されたナットライナーからな
る直動部42aを直動するようになっている。
第1図に示すように、窓連結手段30は、窓20の枠体21
の内開き時に開閉側となる側面に設けられたロック機構
31と、窓20の枠体21の上に設けられた内倒しリンク機構
32と、例えば蝶番等の窓・窓枠連結具33,34からなる。
窓・窓枠連結具33は、窓枠10に固定されていて前記窓
連結手段30の内倒しリンク機構32の揺動リンク32aを室
内側へ揺動し得るように連結支持しており、また、窓・
窓枠連結具34は、窓20に固定されていて窓枠10より設け
られたピボット形軸受35の上面の凹部に乗っていること
により、内開き時及び内倒し時のいずれにも機能するよ
うに窓20を窓枠10に係合させている。
ロック機構31は、窓20の枠体21の側面に取付けられた
摺動体31aと、該摺動体31aの上部と下部に設けられた突
起31b,31cと、摺動体31aの上端に連結されており枠体21
のコーナー部に位置する薄いバネ板性のコーナー部連結
部材31dからなる。
さらに、ロック機構31は、突起31b,31cが移動ストロ
ークの所要中間位置にあるとき、該突起31b,31cに対応
するように窓枠10に設けられた係合具11,12に対して室
外側へ重なって施錠状態となるようになっており、該施
錠状態からハンドル41を右回転して摺動体31aが上動す
ると、上下の突起31b,31cが対応する係合具11,12から上
にずれて開錠状態になり、また前記施錠状態からハンド
ル41を左回転して摺動体31aが下動すると、上の突起31b
が対応する係合具11から下にずれて開錠状態になる一
方、下の突起31cが対応する係合具12に引き続き係合す
るようになっている。
内倒しリンク機構32は、例えば、第2図に示すよう
に、右端が窓枠10に固定されている窓・窓枠連結具33と
連結された主リンク32aと、枠体21の上面部に摺動自在
に設けられており主リンク32aの左端と第一可動ピン32c
で連結された第一スライダ32bと、左端が主リンク32aの
中途部に設けたスリット32a′に第二可動ピン32dで連結
されかつ自身の中程に屈曲スリット32e′が開設されて
いて、該屈曲スリット32e′が枠体21の上面部に設けら
れたガイドピン32fと係合されている副リンク32eと、枠
体21の上面部に摺動自在に設けられていて該副リンク32
eの右端と第三可動ピン32gで連結された第二スライダ32
hと、該第二スライダ32hと前記コーナー部連結部材31d
とを連結している連結バー32i(第1図に示す)とを有
してなる。
従って、該内倒しリンク機構32は、ロック機構31の摺
動体31aが上動して上側の突起31bが係合具11から下にず
れて開錠状態になる一方、下側の突起31cが係合具12に
係合支承される状態において、前記摺動体31aの上動に
より、コーナー部連結部材31dと連結バー32iを介して第
二スライダ32hが右へ移動されていき、すると、枠体21
に固定されているガイドピン32fをガイドに摺動する屈
曲スリット32e′の作用で副リンク32eの左端が室外側へ
揺動し、これに伴い主リンク32aが窓・窓枠連結具33を
回転中心として室内側へ揺動するようになって第一スラ
イダ32bが右へ移動し、主リンク32aと副リンク32eが三
角形を構成するように屈曲して、主リンク32aが窓20の
上部を支えて室内側へ揺動して、該窓20が、下部窓・窓
枠連結具34とピボット形軸受35の係合支点及び前記ロッ
ク機構31の下側の突起31cと係合具12を係合支点を回転
中心として内倒し状態に傾斜するようになっている該窓
20を内倒ししていくようになっている。
以上の説明は、従来と同一部分に関するものであり、
本考案の特徴部分は以下のように構成されている。
第5図に示すように、枠体21の側面部のチャンネル部
21aに摺動体31aが収容され、さらに摺動板50が該摺動体
31aに重ねられるように収容されており、そして、ハン
ドル式操作部40の作動プレート43が、枠体21に開設され
たスリット21bを通して摺動板50に重なるように延びて
おり、該摺動板50にビス止めされる固着具51が作動プレ
ート43を摺動板50に固着しており、従って、該摺動板50
は、ハンドル41を右回転すると作動プレート43と一体に
上動し、左回転すると下動されるようになっている。
他方、第6図に示すように、枠体21の側面部のチャン
ネル部21aの背面側に係合離脱装置60が設けられてい
る。該係合離脱装置60は、チャンネル部21aに開設され
たスリット21a′を通してピン状連結部63に延びていて
摺動体31aに設けられた小孔に嵌入されかつビスにより
固定されており、従って、該係合離脱装置60は、摺動体
31aと常に一体的に移動するように設けられている。そ
して、該係合離脱装置60に対応して前記窓20の枠体21の
室内側の面に非常時内開き用レバー式操作部70が設けら
れている。
第3図及び第4図に示すように、非常時内開き用レバ
ー式操作部70は、枠体21の室内側の面にビス止めされて
おり縦長スリット71aを有するブラケット71と、ピン72
でブラケット71に枢着されたレバー73と、レバー73を起
立状態から45°に傾斜させることによりレバー73の円弧
カム面73aによって係合離脱装置60の方向へ水平に押圧
される引上げ用掛止突起74と、ブラケット71の縦長スリ
ット71aに案内されるように取付けられており、レバー7
3を45°の傾斜状態から90°させることによりレバー73
の引上げピン73bと係合して上動される突起引上げ用カ
ム板75とからなり、前記引上げ用掛止突起74は、横長ス
リット75aを有している前記水平突起引上げ用カム板75
を突出引退方向にガイドしていて、突起引上げ用カム板
75が上動されるときに該突起引上げ用カム板75によって
引上げられるように構成されており、従って、該非常時
内開き用レバー式操作部70は、第7図に示すように、レ
バー73を起立状態から45°傾いた状態に引くと円弧カム
面73aが引上げ用掛止突起74を押圧して突出し、さらに
第8図に示すように、該レバー73を水平に引き倒すとレ
バー73に設けられた引上げピン73bがカム板74を引上げ
るので該カム板75によって引上げ用掛止突起74が突出し
たまま引上げられるようになっている。
また第3図及び第4図に示すように、係合離脱装置60
は、ケーシング61と、ケーシング61を水平に嵌通するピ
ン軸62と、ピン軸62に串挿された串挿ピン63と、ケーシ
ング61内に設けられ串挿ピン63を押圧する弾性体64と、
外部から内方へ押圧される串挿ピン63の弾性体64と反対
面へ楔作用を生起して弾性体64を圧縮する方向にピン軸
62を移動する楔体65とを備えている。
ピン軸62の摺動体31aの側の一端62aは、前述したよう
に、該摺動体31a及び摺動板50に対する掛止突起の役目
を果す伝達用掛止突起62aとなっており、該伝達用掛止
突起62aは、枠体21の側面部のチャンネル部21aに開設さ
れた縦長スリット21a′を通り摺動体31aに穿設された小
孔(符合付けず)に常に嵌合されているとともに、摺動
板50に穿設された小孔よりなる被移動用掛止部50aに合
致したときに弾性体64の付勢により嵌入されるようにな
っている。
そして、係合離脱装置60は、窓20が施錠状態のときに
のみ、楔体65が前記非常時内開き用レバー式操作部70の
引上げ用掛止突起74に対応するようになっている。
従って、前記非常時内開き用レバー式操作部70のレバ
ー73が水平に引かれたときには、引上げ用掛止突起74の
突出しにより楔体65が内方へ押されることによりピン軸
62の一端の伝達用掛止突起62aが摺動板50の被移動用掛
止部50aから離脱し、引続き、引上げ用掛止突起74によ
り引上げられるようになっている。
すなわち、係合離脱装置60は、平常時は摺動体31aと
摺動板50を一体的に結合しており、従って、ハンドル41
の回転により摺動体31aの上下動を確保しているととも
に、非常時は、施錠状態でレバー73が引かれるときにの
み、引上げ用掛止突起74の突出しにより伝達用掛止突起
62aが引退されて摺動体31aと摺動板50の一体的結合を解
き摺動体31aが引上げられることを確保している。
次に上記構成の内開き兼内倒し窓装置の作用を簡単に
説明する。
この内開き兼内倒し窓装置は、係合離脱装置60の伝達
用掛止突起62aが常に右側の摺動体31aに係合していると
ともに、ハンドル式操作部40の作動プレート43が摺動板
50と一体的に結合されている。
そして平常時は、係合離脱装置60の伝達用掛止突起62
aが弾性体61の付勢により突出して摺動板50に設けられ
た被移動用掛止部50aに係合して摺動体31aと摺動板50が
一体的に結合している。従って、ハンドル41を右回転す
ると、摺動体31aが上動し、摺動体31aに設けられた突起
31b,31cが対応する係合具11,12に対して上にずれて開錠
し、従って窓20を内側へ引けば、窓・窓枠連結具33,34
より内開き自在となる。また、ハンドル41を左回転すれ
ば、摺動体31aが下動され上側の突起31bが係合具11に対
して下にずれて開錠するとともに下側の突起31cが係合
具12に対する係合が維持され、引き続きハンドル41を左
回転すると、その時点から窓・窓枠連結具33と連結され
た窓連結手段30の内倒しリンク機構32の主リンク32aと
副リンク32bが三角形となるように揺動されていき窓20
が内倒し状態に傾斜する。
そして非常時に窓20を内開きするには、内倒し状態の
窓はそのままにして施錠状態の窓を選び、そのレバー73
を引く。すると、引上げ用掛止突起74が突出してピン軸
62が引込む。これにより、該ピン軸62の一端である伝達
用掛止突起62aは、摺動板50の被移動用掛止部50aから離
脱する一方、右側の摺動体31aの小孔(符合付けず)に
引続き嵌合する。そして、引上げ用掛止突起74は、上記
突出し動作後に上動して摺動体31aを引上げるから、摺
動体31aに設けられた突起31b,31cが対応する係合具11,1
2に対して上にずれて開錠状態となる。従って、窓20を
引けば窓・窓枠連結具33,34より内開きすることがで
き、排煙口、脱出口の確保ができる。
[考案の効果] 以上説明してきたように、本願考案に係る内開き兼内
倒し窓装置によれば、 窓が閉じている施錠状態において万一の火災発生時に
排煙口を確保するためハンドルを回転することなくレバ
ーを引くだけのワンタッチ操作で内開きが可能な開錠状
態となるように窓連結手段のロック機構を作動すること
ができ、非常時に誰でもが容易かつ迅速に内開きして排
煙口、脱出口の確保ができ、もって、消防法などによっ
て排煙装置の設置を義務付けられた窓に採用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第8図は本願考案に係る内開き兼内倒し窓
装置の実施例に係り、第1図は要部が見えるように窓の
一部を省略した全体正面図、第2図は窓を内倒しにする
内倒しリンク機構の平面図、第3図は平常時の要部側面
図、第4図は非常時の要部側面図、第5図は第3図にお
けるV−V断面図、第6図は第3図におけるVI-VI断面
図、第7図は第3図におけるVII-VII断面図、第8図は
第3図におけるVIII-VIII断面図である。 第9図ないし第15図は従来の内開き兼内倒し窓装置に係
り、第9図は正面図、第10図は窓の室内側寄りの立面に
沿って断面した施錠状態の概略正面図、第11図はハンド
ル式操作部と窓連結手段の連結状態を見た部分側面図、
第12図は窓の室内側寄りの立面に沿って断面した内開き
可能な開錠状態の概略正面図、第13図は内開き状態の斜
視図、第14図は窓の室内側寄りの立面に沿って断面した
内倒し可能な状態の概略正面図、第15図は内倒し状態の
斜視図である。 10……窓枠、11,12……係合具、20……窓、21……枠
体、30……窓連結手段、31……ロック機構、31a……摺
動体、31b,31c……突起、32……内倒しリンク機構、33
……上部窓・窓枠連結具、34……下部窓・窓枠連結具、
35……ピボット軸受、40……ハンドル式操作部、41……
ハンドル、42……変換部、43……作動プレート、50……
摺動板、50a……被移動用掛止部、60……係合離脱装
置、62a……伝達用掛止突起、64……弾性体、65……楔
体、70……非常時内開き用レバー式操作部、73……レバ
ー、74……引上げ用掛止突起、

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物の躯体に取付けられる窓枠と、該窓枠
    の内側に収められる枠体を有する窓と、窓連結手段と、
    前記窓の枠体の室内側の面に取付けられ該窓連結手段に
    連結されたハンドル式操作部を備え、 前記窓連結手段は、枠体の内開き開閉側側面に設けられ
    たロック機構と、枠体の上面に設けられ該ロック機構に
    リンクされた内倒しリンク機構と、該内倒しリンク機構
    と連結されていて内開き時に窓枠と窓の枠体の上部を連
    結する上部窓・窓枠連結具と、窓枠に設けられたピボッ
    ト形軸受に支承連結されており内開き時に窓枠と窓の枠
    体の下部を連結する下部窓・窓枠連結具からなり、 前記ロック機構は、前記ハンドル式操作部のハンドルの
    回転で上下動される作動プレートと連結された窓連結手
    段のロック機構を構成する摺動体が上下動されるように
    なっており、該摺動体の上部と下部に設けられた突起
    が、窓枠に設けられた係合具に対して係合するときは施
    錠状態となり、摺動体が上に移動され各突起が対応する
    係合具に対して上にずれて開錠状態になるときは窓が窓
    ・窓枠連結具より内開き自在となり、摺動体が下に移動
    され上側の突起が係合具に対して下にずれて開錠状態と
    なるとともに下側の突起が係合具に対して係合が維持さ
    れるようになっている,内開き兼内倒し窓装置におい
    て、 前記摺動体に重なるようにして摺動可能に設けられ前記
    ハンドル式操作部の作動プレートと一体的に結合された
    摺動板と、 前記摺動体の前記摺動板と反対側の面に設けられている
    係合離脱装置であって、弾性体の付勢により突出して前
    記摺動板に設けられた被移動用掛止部に係合して前記摺
    動板を上動し得る伝達用掛止突起と、外方より押圧移動
    されるようになっていて該移動の際に前記弾性体の付勢
    に抗する方向に楔作用を生起して前記伝達用掛止突起を
    引退させる楔体とを備えてなる係合離脱装置と、 レバーと引上げ用掛止突起とが所要のカム機構を介して
    連結されていて該レバーを引くとカム作用により該引上
    げ用掛止突起が突出しかつ引続いて上動されるようにな
    っている非常時内開き用レバー式操作部であって、前記
    係合離脱装置に対応して前記窓の枠体の室内側の面に設
    けられており、窓が閉じた施錠状態において該レバーを
    引くと、該引上げ用掛止突起が前記係合離脱装置の楔体
    を押圧移動させることにより伝達用掛止突起の前記被移
    動用掛止部への係合を離脱させるようになっているとと
    もに、引続いて該引上げ用掛止突起が前記係合離脱装置
    に係合して引上げるように構成されている非常時内開き
    用レバー式操作部を備えてなることを特徴とする内開き
    兼内倒し窓装置。
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