JP2969498B2 - すべり出し窓 - Google Patents
すべり出し窓Info
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Description
詳しくは、窓枠と、窓枠に取付けられ、かつ一方の縦か
まちの上下両端部がそれぞれ上下両枠部材に沿ってスラ
イドすることによりすべり出して開く障子と、窓枠の上
下両枠部材と障子の上下両かまちとの間に設けられ、か
つ障子を開状態に保持する開位置および障子を閉状態に
保持する閉位置の間で切り換えられる窓ステーとよりな
るすべり出し窓に関する。
それぞれ上下、左右というものとする。また、図2の左
側(屋外側)を前、これと反対側(屋内側)を後という
ものとする。
が窓枠の下枠部材に回動自在に連結された第1アーム、
および一端が障子の下かまちに回動自在に連結されると
ともに他端が第1アームの他端に回動自在に連結された
第2アームよりなる開閉操作部材と、窓枠の下枠部材に
設けられた操作ハンドルと、操作ハンドルの回転を開閉
操作部材の第1アームの回動に変換する伝動手段とを備
えたものが知られている。
よる障子を閉状態に保持する強度が十分ではないため、
窓ステーとは別個に障子の下縁部に係合部材が設けられ
るとともに、窓枠の下枠部材に係合部材に係合しうるフ
ックが揺動自在に設けられている。開いている障子を閉
じる場合、操作ハンドルを回転させることにより伝動手
段を介して開閉操作部材の第1アームを下枠部材に対し
て回動させ、これにより第2アームを第1アームおよび
下かまちに対して回動させ、その結果障子が閉じるとと
もに窓ステーが開位置から閉位置に切り換わるようにな
っている。そして、障子を閉じた後、これとは別個にフ
ックを係合部材に係合させるようになっている。一方、
閉じている障子を開く場合、まずフックの係合部材への
係合を解除した後、これとは別個に操作ハンドルを回転
させることにより伝動手段を介して開閉操作部材の第1
アームを下枠部材に対して回動させ、これにより第2ア
ームを第1アームおよび下かまちに対して回動させ、そ
の結果障子が開くとともに窓ステーが閉位置から開位置
に切り換わるようになっている。
すべり出し窓の場合、操作ハンドルによる障子の開閉
と、フックの係合部材への係合および係合の解除を別個
に行う必要があるため、操作が面倒であるという問題が
ある。また、障子を閉じた後フックを係合部材に係合さ
せるのを忘れることがあり、風にあおられて障子が開く
ことがある。しかも、防犯上好ましくない。さらに、フ
ックを係合部材へ係合させたままで障子を開くために操
作ハンドルを回転させてしまい、操作ハンドルおよび開
閉操作部材や、フックおよび係合部材が破損するという
問題がある。
べり出し窓を提供することにある。
し窓は、窓枠と、窓枠に取付けられ、かつ一方の縦かま
ちの上下両端部がそれぞれ上下両枠部材に沿ってスライ
ドすることによりすべり出して開く障子と、窓枠の上下
両枠部材と障子の上下両かまちとの間にそれぞれ設けら
れ、かつ障子を開状態に保持する開位置および障子を閉
状態に保持する閉位置の間で切り換えられる窓ステーと
よりなるすべり出し窓において、窓枠の上下両枠部材に
沿って左右方向に移動自在に設けられており、かつその
左右方向への移動により窓ステーを開位置と閉位置との
間で切り換えて障子を開閉させる開閉操作バーと、窓枠
に設けられている操作ハンドルと、操作ハンドルの回転
を上下両開閉操作バーの移動に変換する伝動手段とを備
えており、開閉操作バーが、窓ステーの作動による障子
の開閉に関与することなく所定範囲内で左右方向に移動
するようになされ、障子の下縁部に係合部材が設けら
れ、係合部材に係合しうるフックが下側の開閉操作バー
および窓枠の下枠部材のうちのいずれか一方に揺動自在
に設けられ、下側の開閉操作バーおよび窓枠の下枠部材
のうちのいずれか他方とフックとの間に、上記所定範囲
内での開閉操作バーの左右いずれか一方への移動により
フックを揺動させて係合部材に係合させ、かつ同じく開
閉操作バーの逆方向への移動によりフックを揺動させて
係合部材への係合を解除させるロック手段が設けられて
おり、 窓ステーが、障子の上下両縁部を取付ける障子取
付板と、一端側の部分が窓枠の上下両枠部材に固定状に
設けられた支持板に第1垂直連結ピンにより回動自在に
連結され、かつ他端側の部分が障子取付板の一端側の部
分に第2垂直連結ピンにより回動自在に連結された第1
アームと、一端側の部分が第1アームの長さの中間部に
第3垂直連結ピンにより回動自在に連結された第2アー
ムと、一端側の部分が障子取付板の他端側の部分に第4
垂直連結ピンにより回動自在に連結され、かつ他端側の
部分が第2アームの他端側の部分に第5垂直連結ピンに
より回動自在に連結された第3アームとを備えており、
窓ステーと開閉操作バーとの間に、開閉操作バーの左右
方向の移動により窓ステーを開位置と閉位置との間で切
り換える切り換え手段が設けられ、切り換え手段が、開
閉操作バーに固定状に設けられた開閉操作カムと、第2
アームの長さの中間部に設けられたカムフォロワとより
なり、開閉操作カムに左右に長い長穴が形成されるとと
もにこの長穴内に第2アームと第3アームとを連結する
第5垂直連結ピンが移動自在に嵌められることにより、
長穴の範囲内で第5垂直連結ピンが移動しても窓ステー
の作動による障子の開閉に関与することなく開閉操作バ
ーが左右方向に移動するようになされ、第5垂直連結ピ
ンが長穴内の一端部に位置しているときに障子および窓
ステーが閉位置にあるとともにフックが係合部材へ係合
し、かつ第5垂直連結ピンが長穴内の他端部に位置して
いるときに障子および窓ステーが閉位置にあるとともに
係合部材へのフックの係合が解除されるようになされて
おり、開閉操作カムにおける長穴の前側の部分にカムフ
ォロワが移動自在に嵌められるカム穴が形成され、カム
穴が、長穴の他端部に位置している第5垂直連結ピンを
中心としかつ第5垂直連結ピンとカムフォロワとの距離
を半径とする円周上に位置する円弧状部分と、円弧状部
分の後端部に連なって真っ直ぐに伸びかつ第5垂直連結
ピンが長穴内を他端部から一端部側に移動したさいにカ
ムフォロワがこれと同方向に案内されるようになされて
いる直線状部分とよりなるものである。
が開閉操作バーに設けられ、窓枠の下枠部材とフックと
の間にロック手段が設けられ、ロック手段が、窓枠の下
枠部材に設けられたロックカムと、フックに設けられた
カムフォロワとよりなることがある。
が窓枠の下枠部材に設けられ、開閉操作バーとフックと
の間にロック手段が設けられ、ロック手段が、開閉操作
バーに設けられたロックカムと、フックに設けられたカ
ムフォロワとよりなることがある。
在に設けられており、かつその左右方向への移動により
窓ステーを開位置と閉位置との間で切り換えて障子を開
閉させる開閉操作バーと、窓枠に設けられている操作ハ
ンドルと、操作ハンドルの回転を上下両開閉操作バーの
移動に変換する伝動手段とを備えており、開閉操作バー
が、窓ステーの作動による障子の開閉に関与することな
く所定範囲内で左右方向に移動するようになされ、障子
の下縁部に係合部材が設けられ、係合部材に係合しうる
フックが下側の開閉操作バーおよび窓枠の下枠部材のう
ちのいずれか一方に揺動自在に設けられ、下側の開閉操
作バーおよび窓枠の下枠部材のうちのいずれか他方とフ
ックとの間に、上記所定範囲内での開閉操作バーの左右
いずれか一方への移動によりフックを揺動させて係合部
材に係合させ、かつ同じく開閉操作バーの逆方向への移
動によりフックを揺動させて係合部材への係合を解除さ
せるロック手段が設けられていると、障子の開閉と、フ
ックの係合部材への係合および解除を操作ハンドルの一
連の操作により行うことができる。また、障子を閉じる
ために操作ハンドルを回転させると、障子が閉じた後自
動的にフックが係合部材に係合する。さらに、障子を開
くために操作ハンドルを回転させると、障子が開く前に
自動的にフックの係合部材への係合が解除される。
説明する。
示し、図5〜図7はその要部の構成を示す。
取付けられ、かつ右側の縦かまち(2) の上下両端部がそ
れぞれ窓枠(1) の上下両枠部材(3) に沿ってスライドす
ることによりすべり出して開く障子(4) と、窓枠(1) の
上下両枠部材(3) と障子(4)の上下両かまち(5) との間
にそれぞれ設けられ、かつ障子(4) を開状態に保持する
開位置および障子(4) を閉状態に保持する閉位置の間で
切り換えられる窓ステー(6) とを備えている。なお、以
下の説明において、各部品の説明における前後および左
右は、それぞれ障子(4) の閉位置を基準にしていうもの
とする。
と、垂直壁(3a)の下部に全長にわたって一体に形成され
た下部前方突出壁(3b)と、垂直壁(3a)の上部に全長にわ
たって一体に形成され、かつ下部前方突出壁(3b)の幅方
向中間部まで水平に張り出した上部前方突出壁(3c)とを
備えている。下部前方突出壁(3b)の上面の後部に内部拡
大溝(7) が下方に凹むように形成されている。下枠部材
(3) の下部前方突出壁(3b)上の内部拡大溝(7) 内に、左
右方向に移動自在でかつその左右方向への移動により窓
ステー(6) を開位置と閉位置との間で切り換えて障子
(4) を開閉させる開閉操作バー(8) が配置されている。
開閉操作バー(8) には、左右方向に間隔をおいて複数の
略逆U形のガイド部材(9) が固定されており、ガイド部
材(9) の前後両方への突出部(9a)により、開閉操作バー
(8) の内部拡大溝(7) 内からの脱落が防止されている。
の右側部分を取付ける障子取付板(11)と、一端部が下枠
部材(3) の下部前方突出壁(3b)における左側部分の前部
に固定された支持板(12)に第1の垂直連結ピン(13)によ
り回動自在に連結され、かつ他端部が障子取付板(11)の
長さの中間部に第2の垂直連結ピン(14)により回動自在
に連結された第1アーム(15)と、一端部が第1アーム(1
5)の長さの中間部に第3の垂直連結ピン(16)により回動
自在に連結された第2アーム(17)と、一端部が障子取付
板(11)の右端部に第4の垂直連結ピン(18)により回動自
在に連結され、かつ他端部が第2アーム(17)の他端部に
第5の垂直連結ピン(19)により回動自在に連結された第
3アーム(21)とを備えている。第2アーム(17)と第3ア
ーム(21)との連結部では第2アーム(17)が下側に来てお
り、垂直連結ピン(19)は第2アーム(17)の下面よりも下
方に突出している。
に、開閉操作バー(8) の左右方向の移動により窓ステー
(6) を開位置と閉位置との間で切り換える切り換え手段
が設けられている。切り換え手段は、開閉操作バー(8)
の長さの中間部に固定された開閉操作カム(22)と、第2
アーム(17)の長さの中間部に下方に突出するように設け
られたカムフォロワ(23)とよりなる。開閉操作カム(22)
の後端部の左右の中間部に左右に長い長穴(24)が形成さ
れており、この長穴(24)に垂直連結ピン(19)の下部が移
動自在に嵌められている。開閉操作カム(22)における長
穴(24)の前側の部分に、カムフォロワ(23)が移動自在に
嵌められるカム穴(25)が形成されている。カム穴(25)
は、垂直連結ピン(19)が長穴(24)の右端部に位置すると
きにこのピン(19)を中心としかつピン(19)とカムフォロ
ワ(23)との距離を半径とする円周上に位置する円弧状部
分(25a) と、円弧状部分(25a) の左端部に連なって左方
に真っ直ぐに伸びた直線状部分(25b) とよりなる。障子
(4) および窓ステー(6) が閉位置にある場合、カムフォ
ロワ(23)はカム穴(25)の直線状部分(25b) の左端寄りの
部分に位置しており、連結ピン(19)は長穴(24)の左端部
に位置している。そして、開閉操作バー(8) および開閉
操作カム(22)が左方に移動しても、カムフォロワ(23)が
直線状部分(25b) の右端部に至り、連結ピン(19)が長穴
(24)の右端部に至るまでは窓ステー(6) の作動に関与す
ることがなく、窓ステー(6) は閉位置に保持され、障子
(4) は閉状態に保持される。
がさらに左方に移動すると、カム穴(25)の後側の縁部に
押されてカムフォロワ(23)が円弧状部分(25a) 内を右方
に移動するとともに連結ピン(19)が長穴(24)の右端と係
合して左方に移動し、第2アーム(17)は右端部が左側に
移動しながら連結ピン(19)を中心として図3の時計方向
に回動する。これと同時に第1アーム(15)は連結ピン(1
3)を中心として図3の反時計方向に回動し、また第3ア
ーム(21)は左端部が左側に移動しながら連結ピン(19)を
中心として図3の反時計方向に回動し、さらに障子取付
板(11)は右端部が左側および前側に移動しながら連結ピ
ン(18)を中心として図3の時計方向に回動し、これによ
り窓ステー(6) が開位置に切り換えられ、障子(4) も開
かれる(図3鎖線参照)。
材(26)が設けられるとともに、開閉操作バー(8) に係合
部材(26)に係合しうるフック(27)が揺動自在に設けられ
ている。係合部材(26)は障子(4) の下かまち(5) に密着
させられた基板部(26a) と、基板部(26a) の後側縁部に
おける左右の中央部に一体に形成されて下方に突出した
突出部(26b) とよりなる。下方突出部(26b) の左右両端
部は斜め後方に屈曲させられている。フック(27)は、平
面から見て略U形で、前側部分(27a) と後側部分(27b)
と両部分(27a)(27b)を左端部で相互に連結する連結部(2
7c) とよりなり、後側部分(27b) の左端部で垂直ピン(2
8)により開閉操作バー(8) に枢着されている。フック(2
7)の前側部分(27a) の後側縁部の右端は右方に向かって
前方に傾斜している。
間に、連結ピン(19)が開閉操作カム(22)の長穴(24)内を
移動する範囲内およびカムフォロワ(23)がカム穴(25)の
直線状部分(25b) 内を移動する範囲内の開閉操作バー
(8) の左右いずれか一方への移動により、フック(27)を
揺動させて係合部材(26)に係合させ、同じく開閉操作バ
ー(8) の逆方向への移動によりフック(27)を揺動させて
係合部材(26)への係合を解除させるロック手段が設けら
れている。ロック手段は、窓枠(1) の下枠部材(3) の上
部前方突出壁(3c)の下面に固定されたロックカム(29)
と、フック(27)の後側部分(27b) の右端部に上方に突出
するように固定されたカムフォロワ(31)とよりなる。ロ
ックカム(29)は、下枠部材(3) の上部前方突出壁(3c)に
沿わされた基板部(29a) と、基板部(29a) の右端部に連
なって下方に突出した下方突出部(29b) と、下方突出部
(29b) の下縁に連なって左方に伸びた左方突出部(29c)
とよりなる。左方突出部(29c) の左側縁は前方に向かっ
て右方に傾斜しており、この左側縁にその左端から右斜
め後方にのびかつカムフォロワ(31)の嵌められる切欠き
(32)が形成されている。
第1の連結板(33)の左端部が第6垂直連結ピン(34)によ
り回動自在に連結されている。第1連結板(33)の右端部
は、窓枠(1) の右側の縦枠部材(35)内に回転自在に配置
された垂直連動シャフト(36)に固定された第1のスイン
グアーム(37)の先端部に第7垂直連結ピン(38)により回
動自在に連結されている。そして、スイングアーム(37)
および第1連結板(33)を介して連動シャフト(36)の回転
が開閉操作バー(8) の左右方向の移動に変換されるよう
になされている。連動シャフト(36)の回転によって、ス
イングアーム(37)が前方または後方に回転させられ、第
1連結板(33)はその右端部がピン(34)を中心として前方
または後方に回動させられながら左方または右方に移動
し、その結果開閉操作バー(8) が左方または右方に移動
する。
(3) に設けられた操作ハンドル(39)の回転により回転さ
せられるようになされている。操作ハンドル(39)は、下
枠部材(3) の垂直壁(3a)の後面に固定されたハウジング
(41)に取付けられている。操作ハンドル(39)は折り畳み
式であってもよく、この場合、非使用時に折り畳んでお
けば操作ハンドル(39)が邪魔になることはない。ハウジ
ング(41)内には上方から見て前後方向に伸びるとともに
側方から見て後斜め上方に伸びかつ後端部がハウジング
(41)から後方に突出した回転軸(42)が回転自在に支持さ
れており、回転軸(42)の後端部に操作ハンドル(39)が回
転軸(42)とともに回転するように取付けられている。回
転軸(42)の前端部の周囲にウォーム(43)が固定状に設け
られている。ウォーム(43)は、ハウジング(39)内に回転
自在に支持された垂直回転軸(44)の周囲に固定状に設け
られているセクタ状ウォームホイール(45)と噛み合って
いる。ウォームホイール(45)の一部分は垂直壁(3a)に形
成された穴(46)を通して垂直壁(3a)よりも前方に突出し
ている。垂直回転軸(44)の周囲に第2のスイングアーム
(47)が固定されており、スイングアーム(47)の先端部は
穴(46)を通って右斜め前方に伸びている。第2スイング
アーム(47)の先端部に左右に長い第2の連結板(48)が第
8垂直連結ピン(49)により回動自在に連結されている。
第2連結板(48)の右端部は、ピン(38)を利用して第1ス
イングアーム(37)に回動自在に連結されている。そし
て、操作ハンドル(39)の回転は、回転軸(42)、ウォーム
(43)、ウォームホイール(45)、第2スイングアーム(4
7)、第2連結板(48)および第1スイングアーム(37)を介
して連動シャフト(36)の回転に変換される。さらに、連
動シャフト(36)の回転は、第1スイングアーム(37)およ
び第1連結板(33)を介して開閉操作バー(8) の左右方向
の移動に変換される。なお、下側の開閉操作バー(8)
は、操作ハンドル(39)の回転による第2スイングアーム
(47)の回転によって、第2連結板(48)および第1連結板
(33)を介して左右方向に移動させられる。
すように窓ステー(6) が閉位置にあって障子(4) が閉状
態である場合、切り換え手段の第2アーム(17)のカムフ
ォロワ(23)は開閉操作カム(22)のカム穴(25)の直線状部
分(25b) の左端寄りの部分に位置し、第2アーム(17)と
第3アーム(21)の連結ピン(19)は開閉操作カム(22)の長
穴(24)の左端部に位置している。また、ロック手段のカ
ムフォロワ(31)がロックカム(29)の切欠き(32)の最奥部
に位置し、フック(27)の前側部分(27a) が障子(4) の係
合部材(26)の下方突出部(26b) に係合している。こうし
て、障子(4) は閉状態でロックされている。
スイングアーム(47)を垂直回転軸(44)とともに図3の反
時計方向(図3および図4に矢印Aで示す方向)に回転
させると、第2連結板(48)が左方に移動し、第1スイン
グアーム(37)および連動シャフト(36)が図3および図4
に矢印Bで示す方向に回転する。その結果、第1連結板
(33)が左方に移動し、これにより開閉操作バー(8) が左
方に移動させられる。そして、開閉操作バー(8) ととも
に開閉操作カム(22)が同方向に移動し、カムフォロワ(2
3)がカム穴(25)の直線状部分(25b) の右端部に移動する
とともに連結ピン(19)が長穴(24)の右端部に移動する。
また、開閉操作バー(8) とともにフック(27)も左方に移
動し、これによりカムフォロワ(31)がロックカム(29)の
切欠き(32)内を左斜め前方に移動し、その結果フック(2
7)が図3〜図5に矢印Cで示す方向に揺動して、フック
(27)の前側部分(27a) の係合部材(26)の下方突出部(26
b)への係合が解除される(図6参照)。こうして、障子
(4) が閉位置にある状態でロックが解除される。
ことにより、上記と同様にして開閉操作バー(8) がさら
に左方に移動させられると、カム穴(25)の後側の縁部に
押されてカムフォロワ(23)が円弧状部分(25a) 内を右方
に移動し始めるとともに連結ピン(19)が長穴(24)の右端
部と係合して左方に移動し始める。したがって、第2ア
ーム(17)は右端部が左側に移動しながら連結ピン(19)を
中心として図6の時計方向に回動し始め、これと同時に
第1アーム(15)は連結ピン(13)を中心として図6の反時
計方向に回動し始め、また第3アーム(21)は左端部が左
側に移動しながら連結ピン(19)を中心として図6の反時
計方向に回動し始め、さらに障子取付板(11)は右端部が
左側および前側に移動しながら連結ピン(18)を中心とし
て図6の時計方向に回動し始める(図7参照)。その
後、カムフォロワ(23)がカム穴(25)の円弧状部分(25a)
の右端部に至ったときに窓ステー(6) は開位置に切り換
えられ、障子(4) も開かれる(図3および図5鎖線参
照)。
ハンドル(39)を回して第2スイングアーム(47)を垂直回
転軸(44)とともに上記とは反対方向に回転させ、第2連
結板(48)を右方に移動させることにより第1スイングア
ーム(37)および連動シャフト(36)を上記とは反対方向に
回転させる。すると、第1連結板(33)が右方に移動し、
これによって開閉操作バー(8) が右方に移動させられ
る。開閉操作バー(8) が右方に移動すると、開閉操作カ
ム(22)も開閉操作バー(8) とともに右方に移動し、これ
により連結ピン(19)が右方に押されて移動するととも
に、カムフォロワ(23)がカム穴(25)の円弧状部分(25a)
を左方に移動する。その結果、障子取付板(11)および第
1〜第3アーム(15)(17)(21)は上記と逆の動作で回動
し、障子(4) は閉じ始める。そして、カムフォロワ(23)
がカム穴(25)の直線状部分(25b) の右端部に至ると窓ス
テー(6) は閉位置に切り換えられ、障子(4) は閉状態と
なる。このとき、ロック手段のフック(27)のカムフォロ
ワ(31)は、ロックカム(29)の切欠き(32)の入口に至る。
さらに、操作ハンドル(39)を同方向に回転させることに
より開閉操作バー(8) が右方に移動すると、カムフォロ
ワ(31)が切欠き(32)内に入ってその内部を右斜め後方に
移動し、これによりフック(27)が上記とは逆の方向に揺
動し、カムフォロワ(31)がロックカム(29)の切欠き(32)
の最奥部に達するとフック(27)の前側部分(27a) が係合
部材(26)の下方突出部(26b) に係合する。こうして、障
子(4) が閉状態でロックされる。なお、フック(27)の揺
動開始時から終了時までの間の開閉操作バー(8) の右方
への移動のさいには、切り換え手段のカムフォロワ(23)
が開閉操作カム(22)のカム穴(25)の直線状部分(25b) を
左方に移動するとともに、第2アーム(17)と第3アーム
(21)の連結ピン(19)が長穴(24)内を左方に移動するの
で、開閉操作バー(8) の移動は障子(4) の開閉に関与し
ない。
において、窓枠(1) の下枠部材(3)に固定された支持部
材(51)に、障子(4) の下かまち(5) に固定された係合部
材(26)の下方突出部(26b) に係合しうるフック(52)が揺
動自在に設けられている。フック(52)は、左右方向に伸
びる前側部分(52a) と、前側部分(52a) の後方に配され
かつ前側部分の右端部と対応する位置から左方に伸びる
後側部分(52b) と、前側部分(52a) の左端部と後側部分
(52b) の右端部とを連結する連結部(52c) とよりなり、
後側部分(52b) の右端部で垂直ピン(53)により支持部材
(51)に枢着されている。フック(52)の前側部分(52a) の
後側縁部の右端は右方に向かって前方に傾斜している。
(3) との間に、連結ピン(19)が開閉操作カム(22)の長穴
(24)内を移動する範囲内およびカムフォロワ(23)がカム
穴(25)の直線状部分(25b) 内を移動する範囲内の開閉操
作バー(8) の左右いずれか一方への移動により、フック
(52)を揺動させて係合部材(26)に係合させ、同じく開閉
操作バー(8) の逆方向への移動によりフック(52)を揺動
させて係合部材(26)への係合を解除させるロック手段が
設けられている。ロック手段は、開閉操作バー(8) の上
面に固定されたロックカム(54)と、フック(52)の後側部
分(52b) の左端部に下方に突出するように固定されたカ
ムフォロワ(55)とよりなる。ロックカム(54)は、左端部
が開閉操作バー(8) の左端部のガイド部材(9) の上面に
沿わされて固定された基板部(54a) と、基板部(54a) の
右端部に連なって上方に突出した上方突出部(54b) と、
上方突出部(54b) の上縁に連なって右方にのびた右方突
出部(54c) とよりなる。右方突出部(54c) の右側縁は後
方に向かって左方に傾斜しており、この右側縁にその右
端から左斜め前方にのびかつカムフォロワ(55)の嵌めら
れる切欠き(56)が形成されている。
閉状態である場合、ロック手段のカムフォロワ(55)がロ
ックカム(54)の切欠き(56)の最奥部に位置し、フック(5
2)の前側部分(52a) が障子(4) の係合部材(26)の下方突
出部(26b) に係合している。こうして、障子(4) は閉状
態でロックされている。この状態で開閉操作バー(8)が
左方に移動させられると、開閉操作バー(8) とともにロ
ックカム(54)が左方に移動し、これによりカムフォロワ
(55)がロックカム(54)の切欠き(56)内を右斜め後方に移
動し、その結果フック(52)が揺動して、フック(52)の前
側部分(52a) の係合部材(26)の下方突出部(26b) への係
合が解除される(図8参照)。こうして、障子(4) のロ
ックが解除される。
する場合は、窓ステー(6) が閉位置に切り換えられて障
子(4) が閉状態となった後、さらに開閉操作バー(8) が
右方に移動すると、カムフォロワ(55)が切欠き(56)内に
入ってその内部を左斜め前方に移動し、これによりフッ
ク(52)が上記とは逆の方向に揺動し、カムフォロワ(55)
がロックカム(54)の切欠き(56)の最奥部に達するとフッ
ク(52)の前側部分(52a) が係合部材(26)の下方突出部(2
6b) に係合する。こうして、障子(4) が閉状態でロック
される。
材、上側の窓ステーおよび上側の開閉操作バーの説明は
それぞれ省略され、また図示も省略されているが、これ
らのものは図示されている下側のものと上下対称形であ
る。
れた障子を、左側の縦かまちの上下両端部がそれぞれ窓
枠(1) の上下両枠部材(3) に沿ってスライドすることに
よりすべり出して開くようにすることもできる。この場
合、各部材および各部分は左右対称形とされる。
のように、障子の開閉と、フックの係合部材への係合お
よび解除を操作ハンドルの一連の操作により行うことが
できるので、障子の開閉とフックの係合部材への係合お
よび解除を別個に行わなければならない従来のものに比
べて操作が簡単になる。また、障子を閉じるために操作
ハンドルを回転させると、障子を閉じた後自動的にフッ
クを係合部材に係合させることができるので、フックを
係合部材へ係合させるのを忘れることが防止され、風に
あおられて障子が開くのが防止されるとともに、防犯面
での安全性が高まる。さらに、障子を開くために操作ハ
ンドルを回転させると、障子が開く前に自動的にフック
の係合部材への係合が解除されるので、操作ハンドルお
よび操作ハンドルの回転を開閉操作バーの移動に変換す
る伝動手段や、フックおよび係合部材等の破損が防止さ
れる。
を示す下側部分の一部切欠き正面図である。
である。
を示す下側部分の一部を省略した斜視図である。
す窓ステー部分の平面図である。
態を示す窓ステー部分の平面図である。
面図である。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 窓枠と、窓枠に取付けられ、かつ一方の
縦かまちの上下両端部がそれぞれ上下両枠部材に沿って
スライドすることによりすべり出して開く障子と、窓枠
の上下両枠部材と障子の上下両かまちとの間にそれぞれ
設けられ、かつ障子を開状態に保持する開位置および障
子を閉状態に保持する閉位置の間で切り換えられる窓ス
テーとよりなるすべり出し窓において、 窓枠の上下両枠部材に沿って左右方向に移動自在に設け
られており、かつその左右方向への移動により窓ステー
を開位置と閉位置との間で切り換えて障子を開閉させる
開閉操作バーと、窓枠に設けられている操作ハンドル
と、操作ハンドルの回転を上下両開閉操作バーの移動に
変換する伝動手段とを備えており、開閉操作バーが、窓
ステーの作動による障子の開閉に関与することなく所定
範囲内で左右方向に移動するようになされ、障子の下縁
部に係合部材が設けられ、係合部材に係合しうるフック
が下側の開閉操作バーおよび窓枠の下枠部材のうちのい
ずれか一方に揺動自在に設けられ、下側の開閉操作バー
および窓枠の下枠部材のうちのいずれか他方とフックと
の間に、上記所定範囲内での開閉操作バーの左右いずれ
か一方への移動によりフックを揺動させて係合部材に係
合させ、かつ同じく開閉操作バーの逆方向への移動によ
りフックを揺動させて係合部材への係合を解除させるロ
ック手段が設けられており、 窓ステーが、障子の上下両縁部を取付ける障子取付板
と、一端側の部分が窓枠の上下両枠部材に固定状に設け
られた支持板に第1垂直連結ピンにより回動自在に連結
され、かつ他端側の部分が障子取付板の一端側の部分に
第2垂直連結ピンにより回動自在に連結された第1アー
ムと、一端側の部分が第1アームの長さの中間部に第3
垂直連結ピンにより回動自在に連結された第2アーム
と、一端側の部分が障子取付板の他端側の部分に第4垂
直連結ピンにより回動自在に連結され、かつ他端側の部
分が第2アームの他端側の部分に第5垂直連結ピンによ
り回動自在に連結された第3アームとを備えており、窓
ステーと開閉操作バーとの間に 、開閉操作バーの左右方
向の移動により窓ステーを開位置と閉位置との間で切り
換える切り換え手段が設けられ、切り換え手段が、開閉
操作バーに固定状に設けられた開閉操作カムと、第2ア
ームの長さの中間部に設けられたカムフォロワとよりな
り、開閉操作カムに左右に長い長穴が形成されるととも
にこの長穴内に第2アームと第3アームとを連結する第
5垂直連結ピンが移動自在に嵌められることにより、長
穴の範囲内で第5垂直連結ピンが移動しても窓ステーの
作動による障子の開閉に関与することなく開閉操作バー
が左右方向に移動するようになされ、第5垂直連結ピン
が長穴内の一端部に位置しているときに障子および窓ス
テーが閉位置にあるとともにフックが係合部材へ係合
し、かつ第5垂直連結ピンが長穴内の他端部に位置して
いるときに障子および窓ステーが閉位置にあるとともに
係合部材へのフックの係合が解除されるようになされて
おり、開閉操作カムにおける長穴の前側の部分にカムフ
ォロワが移動自在に嵌められるカム穴が形成され、カム
穴が、長穴の他端部に位置している第5垂直連結ピンを
中心としかつ第5垂直連結ピンとカムフォロワとの距離
を半径とする円周上に位置する円弧状部分と、円弧状部
分の後端部に連なって真っ直ぐに伸びかつ第5垂直連結
ピンが長穴内を他端部から一端部側に移動したさいにカ
ムフォロワがこれと同方向に案内されるようになされて
いる直線状部分とよりなる すべり出し窓。 - 【請求項2】 フックが開閉操作バーに設けられ、窓枠
の下枠部材とフックとの間にロック手段が設けられてい
る請求項1記載のすべり出し窓。 - 【請求項3】 ロック手段が、窓枠の下枠部材に設けら
れたロックカムと、フックに設けられたカムフォロワと
よりなる請求項2記載のすべり出し窓。 - 【請求項4】 フックが窓枠の下枠部材に設けられ、開
閉操作バーとフックとの間にロック手段が設けられてい
る請求項1記載のすべり出し窓。 - 【請求項5】 ロック手段が、開閉操作バーに設けられ
たロックカムと、フックに設けられたカムフォロワとよ
りなる請求項4記載のすべり出し窓。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP465094A JP2969498B2 (ja) | 1994-01-20 | 1994-01-20 | すべり出し窓 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP465094A JP2969498B2 (ja) | 1994-01-20 | 1994-01-20 | すべり出し窓 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07208015A JPH07208015A (ja) | 1995-08-08 |
JP2969498B2 true JP2969498B2 (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=11589837
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP465094A Expired - Fee Related JP2969498B2 (ja) | 1994-01-20 | 1994-01-20 | すべり出し窓 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2969498B2 (ja) |
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JP5314858B2 (ja) * | 2007-07-26 | 2013-10-16 | 三協立山株式会社 | 突き出し窓のロック装置 |
JP6147204B2 (ja) * | 2014-02-18 | 2017-06-14 | Ykk Ap株式会社 | 施錠機構の操作装置及び建具 |
JP6504961B2 (ja) * | 2015-08-03 | 2019-04-24 | 株式会社Lixil | 建具 |
-
1994
- 1994-01-20 JP JP465094A patent/JP2969498B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH07208015A (ja) | 1995-08-08 |
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