JP2519997B2 - 光学的記録媒体 - Google Patents

光学的記録媒体

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JP2519997B2
JP2519997B2 JP63317426A JP31742688A JP2519997B2 JP 2519997 B2 JP2519997 B2 JP 2519997B2 JP 63317426 A JP63317426 A JP 63317426A JP 31742688 A JP31742688 A JP 31742688A JP 2519997 B2 JP2519997 B2 JP 2519997B2
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清治 水元
博文 辻田
康司 大森
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、光ビームにより記録,再生を行うことが可
能な光学的記録媒体に関する。より詳しくは高温,高湿
(85℃,85%相対湿度)条件下において、記録媒体の外
観変化の少ないプラスチック基板を用いた光学的記録媒
体に関する。
(従来の技術) 従来、アクリル樹脂,ポリカーボネート樹脂,ポリオ
レフィン樹脂のようなプラスチック基板に磁気光学効
果,フォトクロミズム,非晶質から結晶質への相転移等
を利用した光メモリー材料からなる記録層を積層して形
成した記録媒体が知られている。このような2枚の記録
媒体間にスペーサーを挟み込んで、その記録層同志が対
向するようにして接着したエアーサンドイッチ構造や2
枚の記録媒体が対向するようにして接着した貼り合わせ
構造の光学的記録媒体が提案されている。一般に光学的
記録媒体は射出成形法で成形されたプラスチック基板の
中心に回転軸にかん合するための穴を有するドーナツ型
になっており、回転軸の周囲を回転させながら記録,再
生を行うのであるが、高温,高湿(85℃,85%相対湿
度)の環境条件下に長時間(1000時間)さらされると、
ホットメルト接着層から基板が剥がれたり、基板の変形
によるソリ角が大きくなったりして、記録,再生が出来
なくなり、光学的記録媒体として十分とは言えなかっ
た。
(発明が解決しようとする課題) 85℃,85%相対湿度のような過酷な環境条件下におい
ては、一般にプラスチック基板はガラス基板に比較して
変形し易く、変形すると基板どうしが剥がれ易くなる。
基板の変形によりソリ角が大きくなると記録,再生装置
のレーザービームヘッドから照射されるビームスポッ
トの形状が変わる。ビームスポットの基板グルーブに
対する位置ずれが起こる。トラッキング不良が起きる
等の不都合が生じる。また、基板どうしがホットメルト
接着層から一部剥離したりすると記録層の記録特性が劣
化する原因となる。
本発明の目的は、より過酷な高温,高湿条件下におい
ても基板の剥がれがなく、かつ基板の変形が非常に小さ
いプラスチック基板を用いた光学的記録媒体を提供する
ことにある。
(課題を解決するための手段) 本発明の上記目的は、プラスチック基板を有し、対向
する2枚の基板の少なくとも一方の対向面上には記録層
が設けてあり、両対向面が直接もしくは両対向面間に空
気層が形成されるようにスペーサーなどを介して接着剤
で貼り合わせて成る光学的記録媒体において、該接着剤
がASTM、D-816に準拠した耐熱クリープ性が、50〜90℃
の範囲であるホットメルト接着剤であることを特徴とす
るものである。
(作用) 一般にアクリル樹脂,ポリカーボネート樹脂,ポリオ
レフィン樹脂等からなる光学的記録媒体用のディスク基
板1は射出成形法によって大量生産されている。従来
は、ディスク基板1のグルーブ面上に記録層2を設け、
記録層2の上にロールコーターを用いてホットメルト接
着剤を塗布し、接着層4を内側にして2枚の基板をホッ
トプレス機を用いて貼り合わせる方法が取られている。
貼り合わせた光学的記録媒体を85℃,85%相対湿度のよ
うなより過酷な環境条件下に長時間(1000時間)耐久テ
ストを行うと、基板が変形してソリ角が大きくなったり
基板どうしが自然に剥がれたりして光ビームを照射して
記録,再生を行うことが不可能になり、光記録媒体の商
品価値を失ってしまう。
基板の変形や基板どうしの剥離は貼り合わせに用いら
れたホットメルト接着剤の耐熱クリープ性温度に依存す
るところが大きく、ASTM、D-816に準拠した耐熱クリー
プ性が50〜90℃の範囲であるホットメルト接着剤を用い
た場合は基板の変形によるソリ角の増大はほとんどな
く、また、高温,高湿(85℃,85%相対湿度)条件下で
長時間(1000時間)放置中に基板どうしが剥離すること
も起こらない。
貼り合わせに用いるホットメルト接着剤の耐熱クリー
プ性が50℃以下の場合は高温,高湿耐久テスト中に基板
どうしの剥離が起こるので好ましくない。また、耐熱ク
リープ性が90℃以上のホットメルト接着剤を用いた場合
は高温,高湿耐久テスト中に基板に応用歪みが生じて変
形し、ソリ角が増大して媒体の光ビーム照射による記
録,再生が不可能になり好ましくない。
本発明の耐熱クリープ性温度の測定方法はASTM,D-816
に準拠した方法であって、第1図に示す如くロールコー
ターでホットメルト接着剤を塗布した2枚のプラスチッ
ク製テストピース(1×5インチの大きさ)5を用意
し、接着面積4が1インチ角になるようにずらしてホッ
トプレスで貼り合わせる。接着層4の厚味は50μホット
プレスは60℃,50Kg/cm2,10秒間行う。このサンプルを38
℃の恒温槽に入れ、450gの重り6を吊るして15分間放置
し、基板のずり落ちがなければ、20分間を要して温度を
8℃上昇させ、さらに15分間放置する。この昇温操作を
順に行ってテストピースのずり落ちが始まった温度を確
認し、その温度を耐熱クリープ性温度とする。
実施例1 ポリカーボネート樹脂よりなる直径130mm,内径15mm,
厚さ1.2mmのトラッキング用案内溝付きドーナッツ状デ
ィスク基板1の案内溝面上にマグネトロンスパッタリン
グ法により、SiO2層1000Å,Si3N4層800Å,Gd,Tb,Fe,Co
磁気記録層1000Å,Si3N4層800Åを順に積層して光磁気
記録層2を設けた。記録層2の上に紫外線硬化樹脂[SD
-17,大日本インキ(株)]を膜厚が20μになるようにス
ピンコートし、UV照射して完全に硬化させ保護層3とし
た。この光磁気記録媒体を本発明のホットメルト接着剤
を用いる貼り合わせ用のディスクサンプルとした。次に
保護層3の上にロールコーターを用いた耐熱クリープ性
が70℃のホットメルト接着剤を140℃で30μの膜厚にな
るように塗布し、接着層4とした。この2枚の基板を用
意し、接着層が内側になるように対向させて、貼り合わ
せ、60℃のホットプレスを用いて50Kg/cm2で10秒間押圧
して本発明の貼り合わせ光磁気ディスクを得た。このデ
ィスクを85℃,85%相対湿度の恒温,高湿槽内に入れ100
0時間放置して耐久テストを行った。取り出してディス
クの変形(基板のソリ角),接着層からの剥離状態を調
べた。本実施例では、基板のソリ角は3mR(ミリラジア
ン)と非常に小さく、また接着層からの基板の自然剥離
も認められなかった。
比較例1 ホットメルト接着剤として耐熱クリープ性が40℃のも
のを用いた以外は実施例1と同様に処理した。本比較例
では耐久テスト後、取り出したところ、ディスク基板の
外周部分が接着層から自然剥離していた。
比較例2 ホットメルト接着剤として耐熱クリープ性が100℃の
ものを用いた以外は実施例1と同様に処理した。本比較
例では耐久テスト後、取り出したところ、ディスク基板
の変形(ソリ角)が大きく、光ビーム照射による記録,
再生ができなかった。
(発明の効果) 耐熱クリープ性が50〜90℃の範囲のホットメルト接着
剤を用いた本発明の光学的記録媒体はより過酷な高温,
高湿(85℃,85%相対湿度)条件下に長時間(1000時
間)保存しても、プラスチック基板が接着層から自然剥
離することもなく、また、接着層界面での応用歪みによ
る基板の変形も非常に少なく、光学的記録媒体の長期信
頼性が得られるという効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の耐熱クリープ性測定のためのプラス
チックピースの貼り合わせ配置図である。第2図は、本
発明の一態様を示す光学的記録媒体の模式断面図であ
る。 (符号の説明) 1.……ディスク基板 2.……記録層 3.……保護層 4.……接着層 5.……テストピース 6.……重り

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチック基板を有し、対向する2枚の
    基板の少なくとも一方の対向面上には記録層が設けてあ
    り、両対向面が直接もしくは両対向面間に空気層が形成
    されるようにスペーサーなどを介して接着剤で貼り合わ
    せて成る光学的記録媒体において、該接着剤がASTM、D-
    816に準拠した耐熱クリープ性が、50〜90℃の範囲であ
    るホットメルト接着剤であることを特徴とする光学的記
    録媒体。
JP63317426A 1988-12-15 1988-12-15 光学的記録媒体 Expired - Lifetime JP2519997B2 (ja)

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JPH02162546A JPH02162546A (ja) 1990-06-22
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JPH09320116A (ja) * 1996-05-31 1997-12-12 Victor Co Of Japan Ltd 光ディスク

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6180532A (ja) * 1984-09-28 1986-04-24 Toshiba Corp 光デイスク
JPS62223835A (ja) * 1986-03-25 1987-10-01 Canon Inc 光学的記録媒体

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JPS6180532A (ja) * 1984-09-28 1986-04-24 Toshiba Corp 光デイスク
JPS62223835A (ja) * 1986-03-25 1987-10-01 Canon Inc 光学的記録媒体

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