JP2519868Y2 - 励磁装置 - Google Patents

励磁装置

Info

Publication number
JP2519868Y2
JP2519868Y2 JP1103992U JP1103992U JP2519868Y2 JP 2519868 Y2 JP2519868 Y2 JP 2519868Y2 JP 1103992 U JP1103992 U JP 1103992U JP 1103992 U JP1103992 U JP 1103992U JP 2519868 Y2 JP2519868 Y2 JP 2519868Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pole member
notch
outer pole
coil
case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1103992U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0566915U (ja
Inventor
巳敏 石内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ogura Clutch Co Ltd
Original Assignee
Ogura Clutch Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ogura Clutch Co Ltd filed Critical Ogura Clutch Co Ltd
Priority to JP1103992U priority Critical patent/JP2519868Y2/ja
Publication of JPH0566915U publication Critical patent/JPH0566915U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2519868Y2 publication Critical patent/JP2519868Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)
  • Electromagnets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、電磁クラッチや電磁
ブレーキの励磁装置に係り、特にクラッパ(平板)形の
励磁装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の励磁装置は、電磁軟鋼などの素材
を塑性加工することにより断面略コ字 形のカップ状に形
成されたコアと、このコアの環状溝内に内設された電磁
コイルとを備え、電磁コイルと結線されたリード線をコ
アに穿設した貫通孔から引き出しながら、電磁コイルを
コアの環状溝内に組み込むようにしていた。また、コア
の環状溝内に絶縁樹脂を注入して電磁コイルを外部と完
全に絶縁する作業(注型作業)をしていた。しかしなが
ら、このような組立作業は手間がかかり生産性が悪いと
か、コアにリード線引き出し口となる貫通孔を機械加工
しなければならないので励磁装置が高価になるなどの問
題があった。
【0003】そこで、このような問題を解決するため
に、例えば実開昭55−147540号公報に提案され
た励磁装置では、断面L字状の環状部材からなる焼結加
工品の内極部材と、円筒状からなる焼結加工品の外極部
材とを設け、また、外極部材の開口端部に切欠きを予め
成形しておき、電磁コイルが多条に巻回されたコイルボ
ビンを内極部材の円筒部に嵌合した後、内極部材の円板
部外周面に外極部材の開口端部を嵌合して固着してい
る。そして、電磁コイルと結線されたリード線が、外極
部材の切欠きに位置合わせされ、外部に引き出された構
造となっている。
【0004】一方、実開昭61−129934号公報に
提案された励磁装置は、圧延鋼板を深絞り加工した内極
部材と外極部材を設け、これら部材の半径方向外側また
は内側に延設された各円板部を重ね合わせながら、外極
部材の切り起こし部を内極部材の貫通孔に挿通して、切
り起こし部の先端をかしめ加工により変形させることに
より、内極部材と外極部材を強固に一体化している。ま
た、このようなコアの環状溝に内設された電磁コイル
は、外極部材の内周面に一体に固着されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】このような2部材の焼
結体からなるコアを備えた励磁装置では、内極部材の円
板部外周面に外極部材の開口端部を圧入嵌合するととも
に、併わせて接着材による固着作業を行なっていた。
た、電磁コイルを外部と完全に絶縁するために、上記注
型作業をしたり電磁コイルの外周に絶縁テープを巻き付
けたりしていた。したがって、上記注型作業や上記固着
作業などに手間がかかり組立工程の生産性が悪くコスト
の低廉化が図れないとともに、上記固着作業では、内極
部材と外極部材とを強固に一体化することができない
どの品質上の問題があった。
【0006】また、2部材の圧延鋼板からなるコアを備
えた励磁装置では、圧延鋼板の深絞り加工により断面L
字状の内極部材と外極部材を成形していたため、材料の
歩留まりが悪く経済的ではなかった。この考案では、
型作業や固着作業を廃止して、経済的に組立工程の生産
性を向上するとともに、品質上の問題が発生しない励磁
装置を安価に提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、この考案の励磁装置では、円筒部と円板部か
らなり、円板部には半径方向に突設された突出部と切欠
き部が形成されるとともに、外周縁の側面には段差部が
形成された焼結加工品の内極部材と、前記突出部と噛み
合う切欠き部と前記円板部の切欠き部と位置合わせされ
た切欠き部が形成された開口端部が前記円板部に圧入嵌
合された円筒形状からなる鋼管製の外極部材と、これら
内極部材と外極部材により形成された環状溝に内設さ
れ、前記外極部材の切欠き部と前記内極部材の切欠き部
からなる開口部からケースが外部に突設されたコイルボ
ビンと、このコイルボビンに多条巻回された電磁コイル
と、この電磁コイルと前記ケース内で結線され外部に引
き出されたリード線と、前記コイルボビンと前記電磁コ
イルの外周面に嵌合され、一方端の内フランジ部が前記
コイルボビンの反ケース側の側面に係止され、他方端の
外フランジ部が、前記内極部材の突出部と前記外極部材
の切欠き部との間と前記コイルボビンのケースと前記外
極部材の切欠き部との間に挟み込まれた円筒状のカバー
と、前記外極部材の一方の開口端部をかしめ加工するこ
とにより一体に形成され前記内極部材の段差部内に突出
した複数の突出片とを備えたことを特徴とする。
【0008】
【作用】励磁装置のコアは、内極部材の円板部と外極部
の開口端部とがこれら部分に形成された突出部と切欠
き部の噛み合いにより、円周方向の相対的変位が阻止さ
れており、また、外極部材の開口端部に一体形成され
極部材の円板部側面に突出した突出片により、軸線方向
の相対的変位が阻止されている。また更には、これら部
材により形成された環状溝に内設されたコイルボビンは
カバーにより固定されるとともに、電磁コイルはカバー
により外部と完全に絶縁される。
【0009】
【実施例】図1乃至図5はこの考案の励磁装置を示し、
図1はこの考案の励磁装置を使用した電磁ブレーキの正
面図、図2は図1のII−II線断面図、図3は図2のIII
−III線断面図、図4は電磁ブレーキの背面図、図5は
要部拡大断面図である。これら図面に示された励磁装置
を備えた電磁ブレーキ1は、回転軸上に装着されたアー
マチュア組立体2と、このアーマチュア組立体2と同心
上に配置され固定枠体に装着された励磁装置3とから構
成されている。
【0010】アーマチュア組立体2は、回転軸にねじ止
めされるアーマチュアハブ4に、板ばね5によりアーマ
チュア6を弾性支持した構造であり、アーマチュアハブ
4はアルミのダイカストにより成形され、後述する電磁
コイル14の磁束が回転軸側に漏洩しない構造となって
いる。
【0011】励磁装置3は、断面略L字状を呈する形状
からなり円筒部7aと円板部7bを有する内極部材
と、この内極部材7の円板部7bに開口端部が圧入嵌合
された円筒状の外極部材8とからなるコア9を有する構
造である。この実施例において、コア9は、焼結鍛造加
工品である内極部材7と、機械構造用炭素鋼鋼管製の外
極部材8とからなり、内極部材7の円板部7bには、一
対の取付けフランジ10と突出片11からなる突出部
と、コイルボビン13のケース13aが嵌合される切欠
き部18が形成され、外極部材8の開口端部には、これ
ら突出部とケース13aに噛み合う切欠き部12が形成
されている(図4を参照)。
【0012】コア9の環状溝内には、コイルボビン13
に多条巻回された電磁コイル14と、これらコイルボビ
ン13と電磁コイル14の外周面に嵌合された円筒形状
の樹脂材製カバー15が組込まれている。カバー15
は、一方端にコイルボビン13の側面に係止された環状
の内フランジ部15aが形成され、他方端には、コア9
突出部(取付けフランジ10や突出片11)と切欠き
部12との間に挾み込まれた外フランジ部15b、コイ
ルボビン13のケース13aとコア9の切欠き部12と
の間に挾み込まれた外フランジ部15cが形成されてい
る。なお、符号16はリード線、符号17はケース13
aのカバーである。
【0013】以上の構成からなる励磁装置3は、電磁コ
イル14が多条巻回されるとともに、この電磁コイル1
4とリード線16をケース13a内で結線したコイル組
立体にカバー15を嵌合する。そして、コイル組立体を
コア9の内極部材7に嵌合してから、開口端部の切欠き
部12を突出部(取付けフランジ10や突出片11)や
コイルボビン13のケース13aに噛み合わせながら、
円板部7bの外周面に外極部材8を圧入嵌合する。
た、外極部材8の端部をかしめ加工することにより、図
5のように、突出片8aを円板部7bの外周縁の側面
形成された段差部7c内に突出することで組立が終わ
る。
【0014】また、電磁ブレーキ1は、電磁コイル14
に通電しアーマチュア6を励磁装置3に磁気吸着するこ
とにより、回転軸が制動される。なお、以上の説明に
いて、内極部材と外極部材の噛み合いは、一方の突出部
と他方の切欠き部の噛み合いであり、突出部や切欠き部
の形状は適宜設計変更ができる。
【0015】
【考案の効果】以上のようにこの考案では、励磁装置の
コアを、円筒部と円板部からなり、円板部には半径方向
に突設された突出部と切欠き部が形成されるとともに、
外周縁の側面には段差部が形成された焼結加工品の内極
部材と、前記突出部と噛み合う切欠き部と前記円板部の
切欠き部と位置合わせされた切欠き部が形成された開口
端部が前記円板部に圧入嵌合された円筒形状からなる鋼
管製の外極部材とを備えた構造としたので、外極部材の
切欠き部の機械加工を除いて特別な追加工をする必要が
なく、材料の歩留まりが良く経済的に励磁装置を提供で
きる。
【0016】また、コイルボビンと電磁コイルの外周面
に嵌合され、一方端の内フランジ部がコイルボビンの反
ケース側の側面に係止され、他方端の外フランジ部が、
内極部材の突出部と外極部材の切欠き部との間とコイル
ボビンのケースと外極部材の切欠き部との間に挟み込ま
れた円筒状のカバーを設けたので、電磁コイルを外部と
完全に絶縁するための注型作業や絶縁テープを巻き付け
る作業が省けるとともにカバーでコイルボビンの固定も
できるので、生産性が向上され励磁装置を安価に提供で
きる。
【0017】また更には、外極部材の開口端部をかしめ
加工することにより一体に形成され内極部材の段差部内
に突出した複数の突出片を設けたので、従来のような2
部材の固着作業や外極部材の切り起こし部や内極部材の
貫通孔の機械加工が省けるので、生産性が向上され励磁
装置を安価に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の励磁装置を使用した電磁ブレーキの
正面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】電磁ブレーキの背面図である。
【図5】要部拡大断面図である。
【符号の説明】
3 励磁装置 7 内極部材 8 外極部材 8a 突出片 14 電磁コイル

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒部7aと円板部7bからなり、円板
    部7bには半径方向に突設された突出部10・11と切
    欠き部18が形成されるとともに、外周縁の側面には段
    差部7cが形成された焼結加工品の内極部材7と、前記
    突出部10・11と噛み合う切欠き部12と前記円板部
    7bの切欠き部18と位置合わせされた切欠き部12が
    形成された開口端部が前記円板部7bに圧入嵌合された
    円筒形状からなる鋼管製の外極部材8と、これら内極部
    材7と外極部材8により形成された環状溝に内設され、
    前記外極部材8の切欠き部12と前記内極部材7の切欠
    き部18からなる開口部からケース13aが外部に突設
    されたコイルボビン13と、このコイルボビン13に多
    条巻回された電磁コイル14と、この電磁コイル14と
    前記ケース13a内で結線され外部に引き出されたリー
    ド線16と、前記コイルボビン13と前記電磁コイル1
    4の外周面に嵌合され、一方端の内フランジ部15aが
    前記コイルボビン13の反ケース13a側の側面に係止
    され、他方端の外フランジ部15bが、前記内極部材7
    の突出部10・11と前記外極部材8の切欠き部12と
    の間と前記コイルボビン13のケース13aと前記外極
    部材8の切欠き部12との間に挟み込まれた円筒状のカ
    バー15と、前記外極部材8の一方の開口端部をかしめ
    加工することにより一体に形成され前記内極部材7の段
    差部7c内に突出した複数の突出片8aとを備えたこと
    を特徴とする励磁装置。
JP1103992U 1992-02-04 1992-02-04 励磁装置 Expired - Lifetime JP2519868Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1103992U JP2519868Y2 (ja) 1992-02-04 1992-02-04 励磁装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1103992U JP2519868Y2 (ja) 1992-02-04 1992-02-04 励磁装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0566915U JPH0566915U (ja) 1993-09-03
JP2519868Y2 true JP2519868Y2 (ja) 1996-12-11

Family

ID=11766919

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1103992U Expired - Lifetime JP2519868Y2 (ja) 1992-02-04 1992-02-04 励磁装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2519868Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004326163A (ja) * 2003-04-21 2004-11-18 Alps Electric Co Ltd ストークスイッチ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0566915U (ja) 1993-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5744887A (en) Permanent magnet rotor and manufacturing method thereof
JP2008537348A (ja) ソレノイド・ユニット及びソレノイド・ユニットの製造方法及びソレノイド・ユニット用のマグネット・ハウジング
US20150184704A1 (en) Electromagnet, Electromagnetically Actuatable Brake and Brake Motor
US5762173A (en) Electromagnetic clutch
JP2519868Y2 (ja) 励磁装置
JPS6035216Y2 (ja) プランジヤ型ソレノイド
JPS6146265Y2 (ja)
JPS5915244Y2 (ja) 回転電機の固定子
JPS6116651Y2 (ja)
JPH0410649Y2 (ja)
JPS6348924Y2 (ja)
JP3383230B2 (ja) 溶接ワイヤー用のスプールと、その取付台
JPS6037006Y2 (ja) 小型直流モ−タ
JPS6116648Y2 (ja)
JP2577340Y2 (ja) 電磁クラッチにおけるヨークとコイルの固定装置
JPS63162139U (ja)
JP3273711B2 (ja) 電磁クラッチ用ロータ及びその製造方法
JPH0756300B2 (ja) 電磁連結装置
JP2862050B2 (ja) 励磁型ヒステリシスクラッチ・ブレーキ
JPS6337718Y2 (ja)
JPH0129291Y2 (ja)
JPH0814283A (ja) 多極電磁ブレーキ
JPS6235243Y2 (ja)
JPS5916837Y2 (ja) 過電流センサ−
JPS6125158Y2 (ja)