JP2519172Y2 - 中古タイヤを使用した構築用ブロック及び護岸壁 - Google Patents

中古タイヤを使用した構築用ブロック及び護岸壁

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JP2519172Y2
JP2519172Y2 JP1992021985U JP2198592U JP2519172Y2 JP 2519172 Y2 JP2519172 Y2 JP 2519172Y2 JP 1992021985 U JP1992021985 U JP 1992021985U JP 2198592 U JP2198592 U JP 2198592U JP 2519172 Y2 JP2519172 Y2 JP 2519172Y2
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JP
Japan
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block
insertion hole
concrete block
reinforcing rod
rod insertion
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JP1992021985U
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JPH0573026U (ja
Inventor
富司 小山
Original Assignee
山富産業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、河川等の護岸用として
利用することができる中古タイヤを使用した構築用ブロ
ック、及びこのブロックを使用した護岸壁に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】河川等の堤を水流から保護するため、堤
防等にコンクリートブロックを敷設して護岸壁を構築し
ている。
【0003】従来の護岸用のコンクリートブロックは、
四辺形の板状で、表面が平坦であって、敷設された状態
では隣接するブロック間に隙間や空隙部がなく、個々の
構築ブロックの表面に若干の凹凸を設ける程度であっ
た。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上述したように各コン
クリートブロックが相互に隙間なく隣接していると、河
川等の護岸として構築した場合、魚巣が形成できず、健
全な自然生息環境が維持できなくなる問題があった。
【0005】また、構築されたブロック壁の表面が平坦
であると、水流が速くて上記と同様に魚巣が形成できな
いし、水草や藻等も繁殖できないので、水質を浄化する
ことができない。
【0006】更には、水の流勢を抑制することができ
ず、流水や流石によってブロック自体が侵食されてしま
う欠点がある。
【0007】ところで、最近では特に自動車の中古タイ
ヤの処分が大きな社会的問題となっている。この中古タ
イヤは膨大な数が有り、簡単に焼却処理できないし、地
中に埋設したり海中に投棄することができないところか
ら、山積放置されているのが現状であり、再利用の方策
が各方面で検討されている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記した欠
点、問題点を解決するために提案されたもので、コンク
リートブロック本体に縦方向に鉄筋挿通孔を設けると共
に、上記コンクリートブロック本体の前面に上記鉄筋挿
通孔を避けるように中古タイヤを径方向の一部が突出す
る状態で埋設することにより一体的に形成した中古タイ
ヤを使用した構築用ブロック及びこの構築用ブロックを
使用した護岸壁に関するものである。
【0009】
【作用】従って、このような構成の構築用ブロックによ
り護岸を構築した場合、構築されるブロック壁の表面に
は夫々の中古タイヤ部分が突出することになり、突出し
た各中古タイヤの突出部分に魚巣を形成させることがで
きる。
【0010】また、中古タイヤ部分が突出しているた
め、堤防から転落したような場合にも手がかりとなり、
水の流勢をそいで、流石等の各構築ブロックへの直接的
な侵食を抑止することが可能である。
【0011】
【実施例】以下に本考案の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。本考案の構築用ブロック1におけるコンク
リートブロック本体2は、例えば縦の長さが70〜10
0cm、横幅が100〜150cm程度の大型の四辺形状で
あって、上面部3に横方向に沿って係合突条4、下面部
5に横方向に沿って係合溝6を夫々有し、左右の側面7
に縦方向に沿って挿通溝8が設けられ、更に厚さの途中
に縦方向の鉄筋挿通孔9が左右に開設されている。
【0012】本考案では、上記したコンクリートブロッ
ク本体2に中古タイヤ10を埋設して設けるのである
が、上記した中古タイヤ10は、前記した鉄筋挿通孔9
を有する部分を避けて埋設され、図面の実施例の場合、
上下方向に配置して横方向に4本並列して埋設されてい
る。
【0013】中古タイヤ10のコンクリートブロック本
体2に対する埋設形態は、中古タイヤ10の約半分が概
略半円形となってコンクリートブロック本体2の表面部
11から突出する状態であり、従って、表面部11と、
中古タイヤ10の中央のホイルベースが嵌め込まれる部
分に形成される中空部分との間に、魚巣空間12が形成
される。
【0014】構築ブロック1を成形する段階で、コンク
リートブロック本体2の表面部11から突出する中古タ
イヤ10の内部にもコンクリートを充填して強度を確保
することも可能であるが、この部分の内面に薄くコンク
リートを塗布して中空にしておけば、更に魚巣の形成空
間が大きなものになる。
【0015】上述した構成の構築用ブロック1を河川の
岸壁や海浜の岸等に布積みして護岸壁aを構築するので
あるが、上下の構築用ブロック1においては、上段に位
置する構築用ブロック1の係合溝6に下段に位置する構
築用ブロック1の係合突条4を嵌め込むことにより構築
することができ、また、上段に位置する構築用ブロック
1と下段に位置する構築用ブロック1の鉄筋挿通孔9を
上下に一致させ、連通する各構築用ブロック1の鉄筋挿
通孔9に縦鉄筋13を挿通してブロックの構築状態を強
固にすることができる。そして、例えば中古タイヤ10
を表面に有する構築用ブロック1を水面より下方におい
て構築し、水面より上方を通常のブロックで構築して護
岸を構成してもよい。
【0016】以上、本考案を図面の実施例に基づいて説
明したが、本考案は上記した実施例に限定されるもので
はなく、実用新案登録請求の範囲に記載の構成を変更し
ない限りどのようにでも実施することができる。
【0017】
【考案の効果】以上要するに本考案によれば、中古タイ
を径方向の一部が突出する状態でコンクリートブロッ
クを一体的に形成したので、中古タイヤをコンクリート
の充填の有無に関係なく使用でき、用途に応じて任意に
使い分けることが可能であると共に中古タイヤがコンク
リートブロックから外れることはなく、また、護岸壁は
上記コンクリートブロックを積載することによって構築
されているので、上記突出部分が水の流勢をそいで、流
石等による直接的な浸食を抑止することができる等、多
くの優れた効果を秦する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す構築用ブロックの斜視
図である。
【図2】構築用ブロックの平面図である。
【図3】構築用ブロックの一部を欠截した正面図であ
る。
【図4】構築用ブロックの側面図である。
【図5】構築用ブロックの縦断面図である。
【図6】構築用ブロックで構築した護岸壁の一部を欠截
した側面図である。
【符号の説明】
1 構築用ブロック 2 コンクリートブロック本体 9 鉄筋挿通孔 10 中古タイヤ 12 魚巣空間

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリートブロック本体に縦方向に鉄
    筋挿通孔を設けると共に、上記コンクリートブロック本
    体の前面に上記鉄筋挿通孔を避けるように中古タイヤを
    径方向の一部が突出する状態で埋設することにより一体
    的に形成したことを特徴とする中古タイヤを使用した構
    築用ブロック。
  2. 【請求項2】 コンクリートブロック本体に縦方向に鉄
    筋挿通孔を設けると共に、上記コンクリートブロック本
    体の前面に上記鉄筋挿通孔を避けるように中古タイヤを
    径方向の一部が突出する状態で埋設することにより一体
    的に形成された構築用ブロックを岸壁に沿って積載する
    ことにより構築したことを特徴とする護岸壁。
JP1992021985U 1992-03-13 1992-03-13 中古タイヤを使用した構築用ブロック及び護岸壁 Expired - Lifetime JP2519172Y2 (ja)

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JPH0573026U JPH0573026U (ja) 1993-10-05
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5637870U (ja) * 1979-08-29 1981-04-10
JPH0165322U (ja) * 1987-10-15 1989-04-26

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JPH0573026U (ja) 1993-10-05

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