JP2518808B2 - 温度センサ− - Google Patents

温度センサ−

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JP2518808B2
JP2518808B2 JP62049076A JP4907687A JP2518808B2 JP 2518808 B2 JP2518808 B2 JP 2518808B2 JP 62049076 A JP62049076 A JP 62049076A JP 4907687 A JP4907687 A JP 4907687A JP 2518808 B2 JP2518808 B2 JP 2518808B2
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博 椿
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  • Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は温度センサーの分野に関するものである。
(従来の技術) 従来の温度センサーは、その構成部材として熔融性温
度ヒユーズが使用されてきた。
しかるに、上記の温度ヒユーズはその材質上の特性か
ら長期間経過すると、縮んだりして、消火装置を構成す
る高圧不燃性流体を充填しているボンベを破断させるた
めの撃針を支持する支持機構及び接続する関連各機構の
安定を妨害する等の欠陥があった。
(本発明が解決しようとする問題点) 本発明は、従来の熔融性温度ヒユーズと異なって、、
長期間経過しても所定の高温度にならない限り、火災発
生時以外の、いわゆる通常の温度においては、感知して
作動するようなことが全くなく、安全に撃針を支持固定
せしめておくことができると共に、従来のものに比し製
品価値を著しく高めるようにしたものである。
さらに本発明は、極めて簡単な構成となし、しかも安
価に製作することができるようにしたものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、頭部3に凹部4を有する撃針2を懸架し、
且頭部3を上面がフラット状のキヤップ兼用基台部1の
中央に穿設した撃針2の貫通孔1′より若干飛出し、前
記撃針2の頭部3に形成した凹部4に対向状に嵌挿する
中央ローラ6と、前記中央ローラ6の前後方部に位置
し、且対向状の左右両側ローラー7とをローラーピン
5、5′をもって貫通し、前記両ピン5、5′に貫通す
る前記中央ローラー6は前記左右両側ローラー7より若
干径を小となし、しかも前記凹部4に確実に嵌挿し、常
時凹部4と接触状態を保持し、前記左右両側ローラー7
は、凹部4と接触することなく、且基台部1の上面とは
接触するよう形成し、前記ローラーピン5、5′の後方
端部に前記ローラーピン5、5′と接続する接続部8、
8′を形成して重合し、基台部1に軸着したピン9を介
して枢着し、前記ピン9を支点にして前記ローラーピン
5、5′が開放されるようにし、前記ローラーピン5、
5′の前方端部も前記ローラーピン5、5′と接続する
接続部10、10′を形成して重合し、前記両接続部10、1
0′が重合した際に合致する小孔11を前記両接続部10、1
0′に形成し、前記ローラーピン5、5′の上方に位置
し、且撃針2の外側に位置する形状の線材を折曲して形
成するアーム12の後方部に、垂直状のセットピン13が嵌
挿可能な形状の小孔14を有するプレート15を取着し、前
記アーム12は、前記基台部1の上面に直立状に立設した
アーム受け15′の上方に、アーム12全体が回動自在とな
り、且前記セットピン13をローラーピン5、5′の前方
端部に設けた接続部10、10′の小孔11と前記プレート15
の小孔14とが合致するようにして嵌込むと共に、ローラ
ーピン5、5′及びアーム12を跨装する形状で、上方に
は線状の形状記憶合金資材製の2本の脚部を有する変形
作動杆17の前記脚部と反対側の上方部を、基台部1に跨
装状態に取着した跨装状受け部16に取着し、さらに上記
の形状記憶合金資材製作動杆17の2本の脚部をアーム12
の下方に係止されているか、或は下方に位置せしめてお
くようにセットせしめたことを特徴とする温度センサー
である。
(実 施 例) 1は頭部3に凹部4を有する撃針2を懸架し、且頭部
3を若干飛出するキヤップ兼用基台部である。この基台
部1の上面はフラット形状とする。1′は基台部1の中
央に穿設した撃針2の貫通孔である。5、5′は撃針2
の頭部3に形成した凹部4に対向状に嵌挿する中央ロー
ラ6と、前記中央ローラ6の前後方部に位置し、且対向
状の左右両側ローラー7とをローラーピン5、5′をも
って貫通し、前記両ピン5、5′に貫通する前記中央ロ
ーラー6は前記左右両側ローラー7より若干径を小とな
し、しかも前記凹部4に確実に嵌挿し、常時凹部4と接
触状態を保持し、前記左右両側ローラー7は、凹部4と
接触することなく、且基台部1の上面とは接触するよう
形成し、前記ローラーピン5、5′の後方端部に前記ロ
ーラーピン5、5′と接続する接続部8、8′を形成し
て重合し、基台部1に軸着したピン9を介して枢着し、
前記ピン9を支点にして前記ローラーピン5、5′が開
放されるようにし、前記ピン5、5′の前方端部も前記
ローラーピン5、5′と接続する接続部10、10′を形成
して重合し、前記両接続部10、10′が重合した際に合致
する小孔11を前記両接続部10、10′に形成し、前記ロー
ラーピン5、5′の上方に位置し、且撃針2の外側に位
置する形状の線材を折曲して形成するアーム12の後方部
に、垂直状のセットピン13が嵌挿可能な形状の小孔14を
有するプレート15を取着し、前記アーム12は、前記基台
部1の上面に直立状に立設したアーム受け15′の上方
に、アーム12全体が回動自在となり、且前記セットピン
13をローラーピン5、5′の前方端部に設けた接続部1
0、10′の小孔11と前記プレート15の小孔14とが合致す
るようにして嵌込んでやる。以上の如くアーム受け15′
に対するアーム12の嵌込み位置が比較的高い位置にある
ので、アーム12の前方部は図面図示の如く前方へ下降状
に傾斜している。16はローラーピン5、5′及びアーム
12を跨装する形状で、上方には線状の形状記憶合金資材
製の2本の脚部を有する変形作動杆17の前記脚部と反対
側の上方部を、基台部1に跨装状態に取着した跨装状受
け部である。この受け部16は、図面図示の如く基台部1
の上面に小ネジ18を介して取着する。上記の形状記憶合
金資材製作動杆17の形状は、2本の脚部を先端がアーム
12の下方に係止されているか、或は下方に位置せしめて
おくようにする。そして上記の作動杆17は、温度精度が
70℃±5℃になったら、直線状に延びるような性質の形
状記憶合金材を使用する。しかしこの温度は必要に応じ
変更でき得るものであって、これに限定するものでな
い。また上記の作動杆17は杆状、板状、螺旋状・・・等
何れのものでも良い。以上が本発明における温度センサ
ーの構成である。18′は基台部1の上面に立設した脚
部、19はキヤップである。
次に本発明の温度センサーを装着する消火装置の構成
部材につき説明すると以下のとおりである。20は高圧不
燃性流体を充填したボンベ21を内蔵した筒体である。22
はパッキン、23は筒体20の下方開口部に螺着した下方キ
ヤップ、24はボンベ21内の流体の排出口である。25はボ
ンベ受け、26はボンベ受け25の外側にあってボンベ受け
25を嵌挿せしめているガイドパイプである。27はガイド
パイプ26の下方に嵌着したスプリング受け、28はスプリ
ング受け27によってストップされているスプリングであ
る。29は撃針2の先端部より若干上方に穿設した貫通
孔、30は撃針2の中央部に穿設した貫通孔1′に挿通せ
しめたロッドであり、このロッド30の両端はガイドパイ
プ26の切欠部に嵌挿し誘導される。31は基台部1と筒体
20との螺着時に嵌挿したパッキンである。32はボデイ、
33はボデイ32に嵌挿した消火液剤を充填した可撓性を有
する合成樹脂製容器である。そしてこの容器33の頭部に
は容器取付部34を接続し、固定部35を介してボデイ32の
開口部を遮蔽し、且容器取付部34の先端にコック36及び
噴射孔を有するノズル37を装着する。以上のコック36と
ノズル37とを固定部35より延設した前板部38内に収納し
ておく。39は前板部38の下方に装着したハンドル、40は
ボデイ32の前方部に装着した前方握り部、41はボデイ32
の梢中央部の下方に取付けリング42を介して装着した引
金部である。そして本発明の温度センサーはボデイ32の
所定個所に装着する。筒体20の下方に接続しているパイ
プ43を容器固定部35に接続する。44は本発明の温度セン
サーの頭部に装着した引金部41と接続しているレリーズ
である。以上の如くにして本発明の温度センサーを消火
装置に装着する。
(作用) 次に本発明の作用を説明する。本発明においては、火
災等が発生し室内が所定温度例えば70℃±5℃になる
と、作動杆17が、例えば折曲された形状から、変化して
直線状となり、この直線状に徐々に変化し始めた瞬時に
おいて、作動杆17の先端部がアーム12の先端部を引掛け
アーム12を上方向へと持上げる。このような作動の過程
において、アーム受け15′に嵌着しているアーム12の後
端部が、支点となってアーム12が上方向へ持上げられる
ことは勿論のこと、アーム12に取着されているプレート
15もアーム12に比例して上方向へ徐々に持上げられると
同時に、各小孔11、11、14に挿込んでいたセットピン13
がアーム12及びプレート15の上方向への移動に比例して
抜き取られて、上記各小孔11、11、14から外れる。
上述の如くしてセットピン13が抜き取られた瞬間に、
ピン9を支点にローラーピン5、5′は外側方向に展開
する。即ち凹部4と接触している中央ローラー6が内側
方向に強制的に回転させられ、他方基台部1の上面に接
触している左右両側ローラー7が前記中央ローラー6の
回転とは反対の外側方向に回転をして前記ローラーピン
5、5′が外側方向に展開する。ローラーピン5、5′
が展開した瞬間にスプリング27の伸脹力によって撃針2
を下方向に急降下せしめ、ボンベ21の封板を撃針2を構
成する先端部の尖状部が破断する。更に本発明において
は、セットピン13の上方部を引張って手動式となし、両
ローラーピン5、5′をピン9を支点にして開放し、撃
針2を急降下せしめても良い。
以上の如き工程によって、ボンベ21が破断され、ボン
ベ21に充填している高圧不燃性流体が噴射されると、こ
の流体は筒体20内からボデイ32内に流出する。そして流
出された流体が可撓性の容器33を圧迫して、容器33内に
充填されている消火液剤をノズル37より噴射させて消火
する。
(効果) (1)本発明は、火災が発生し室内の温度が所定温度、
例えば70℃±5℃になると、形状記憶合金資材製の作動
杆が感知して、折曲されていた状態から直線形状への急
速に変形し、この変形する際に、作動杆の先端部がアー
ムを持上げ、このアームの持上げによって撃針を支持し
ているローラー付きピンを開放させるようにしたので、
通常の温度では感知して作動するようなことが全くな
く、安全に撃針を支持固定せしめておくことができると
共に、従来の熔融性温度ヒューズよりも製品価値を著し
く高めることができるに至った利点を有している。
(2)更に本発明は、従来の熔融性温度ヒユーズと異な
って、長期間経過しても、作動杆が変形するようなこと
がないと共に、撃針の支持機構を温度センサーを以て直
接支持せしめないので、撃針の支持をより一層確実にし
た優れた利点を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明温度センサーの一部切欠斜面図、第2図
は同センサーの平面図、第3図は同センサーの一部切欠
側面図、第4図は同センサーの要部の平面図、第5図は
同センサーの要部の平面図、第6図は同センサーを構成
する要部の一部切欠縦断面図、第7図は同センサーを装
着した消火装置の要部の縦断面図、第8図は同センサー
を装着した消火装置の縦断面図である。 1……基台部、1′……貫通孔、2……撃針、3……頭
部、4……凹部、5、5′……ローラーピン、6……中
央ローラー、7……左右両側ローラー、8、8′……接
続部、9……ピン、10、10′……接続部、11……小孔、
12……アーム、13……セットピン、14……小孔、15……
プレート、15′……アーム受け、16……受け部、17……
作動杆、18……小ネジ、18′……脚部、19……キヤッ
プ、20……筒体、21……ボンベ、22……パッキン、23…
…下方キヤップ、24……排出口、25……ボンベ受け、26
……ガイドパイプ、27……スプリング受け、28……スプ
リング、29……貫通孔、30……ロッド、31……パッキ
ン、32……ボデイ、33……容器、34……容器取付部、35
……固定部、36……コック、37……ノズル、38……前板
部、39……ハンドル、40……前方握り部、41……引金
部、42……取付リング、43……パイプ、44……レリー
ズ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】頭部3に凹部4を有する撃針2を懸架し、
    且頭部3を上面がフラット状のキヤップ兼用基台部1の
    中央に穿設した撃針2の貫通孔1′より若干飛出し、前
    記撃針2の頭部3に形成した凹部4に対向状に嵌挿する
    中央ローラ6と、前記中央ローラ6の前後方部に位置
    し、且対向状の左右両側ローラー7とをローラーピン
    5、5′をもって貫通し、前記両ピン5、5′に貫通す
    る前記中央ローラー6は前記左右両側ローラー7より若
    干径を小となし、しかも前記凹部4に確実に嵌挿し、常
    時凹部4と接触状態を保持し、前記左右両側ローラー7
    は、凹部4と接触することなく、且基台部1の上面とは
    接触するよう形成し、前記ローラーピン5、5′の後方
    端部に前記ローラーピン5、5′と接続する接続部8、
    8′を形成して重合し、基台部1に軸着したピン9を介
    して枢着し、前記ピン9を支点にして前記ローラーピン
    5、5′が開放されるようにし、前記ローラーピン5、
    5′の前方端部も前記ローラーピン5、5′と接続する
    接続部10、10′を形成して重合し、前記両接続部10、1
    0′が重合した際に合致する小孔11を前記両接続部10、1
    0′に形成し、前記ローラーピン5、5′の上方に位置
    し、且撃針2の外側に位置する形状の線材を折曲して形
    成するアーム12の後方部に、垂直状のセットピン13が嵌
    挿可能な形状の小孔14を有するプレート15を取着し、前
    記アーム12は、前記基台部1の上面に直立状に立設した
    アーム受け15′の上方に、アーム12全体が回動自在とな
    り、且前記セットピン13をローラーピン5、5′の前方
    端部に設けた接続部10、10′の小孔11と前記プレート15
    の小孔14とが合致するようにして嵌込むと共に、ローラ
    ーピン5、5′及びアーム12を跨装する形状で、上方に
    は線状の形状記憶合金資材製の2本の脚部を有する変形
    作動杆17の前記脚部と反対側の上方部を、基台部1に跨
    装状態に取着した跨装状受け部16に取着し、さらに上記
    の形状記憶合金資材製作動杆17の2本の脚部をアーム12
    の下方に係止されているか、或は下方に位置せしめてお
    くようにセットせしめたことを特徴とする温度センサ
    ー。
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