JP2518697Y2 - 土台廻りの通気構造 - Google Patents

土台廻りの通気構造

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JP2518697Y2
JP2518697Y2 JP13097588U JP13097588U JP2518697Y2 JP 2518697 Y2 JP2518697 Y2 JP 2518697Y2 JP 13097588 U JP13097588 U JP 13097588U JP 13097588 U JP13097588 U JP 13097588U JP 2518697 Y2 JP2518697 Y2 JP 2518697Y2
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広 増田
鉄治 菅原
明光 藤代
祐二 野村
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東邦シートフレーム 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、一般家屋、その他適宜の建築、構築物など
の土台廻りの通気構造に係り、特にコイルバネ状に形成
した形状記憶合金を利用して通気孔に対して開閉蓋を開
閉制御するようにした土台廻りの通気構造に関するもの
である。
(従来技術) 一般に家屋、その他適宜の建築、構築物などの建築物
は、外気と接する天井、床および壁などに断熱材を取付
けて暖房および冷房能率の向上を図ろうとしている。
例えば、実公昭62-12728号公報に示すように、土台廻
りに開口状態の通気体などを配置するなどして外気を土
台回りに流入している。
また、第4図に示すように、通気孔に対して作動板
(シャッター)13が気温の変化で作動する中枢形状記憶
合金付スライドシャッター14を配置したものがある。
これによると、気温プラス4℃以下では、バイアスス
プリング15による張力で作動板13が引っぱられて通気孔
を閉じて室内側からの水蒸気が浸入して起こる内部結露
を防止し、気温プラス4℃以上になると、形状記憶合金
製の外側リング16が、本来の形状にもどろうとする反発
力でシャフト17を押しあげ、それが連結ブロック18を通
じて作動板13を開いて、室内側からの水蒸気を外部に排
出するようにしている。
さらにまた、実開昭60-28107号公報のように、内壁部
と外壁部間に空隙部を形成する建物において、垂る木と
土台の一部を切欠いて、上記空隙部と連通する換気口を
設けるに、同換気口の一端は垂る木の下底面に開口する
如く設ける一方、垂る木の下底面には開口部と相対応さ
せて通気孔を開口するフレームを固着するとともに、同
フレームには、通気孔と相対応させて通気孔を開口する
摺動板をスライド自在に嵌挿させて成る木造建物におけ
る外壁部の換気機構や、特開昭58-55634号公報のよう
に、建築物の内外を連通させる開口と、この開口に設け
た遮蔽部材と、建築物内部の雰囲気に接した配置された
形状記憶合金からなるコイルバネ製の作動部材とを具
え、この作動部材は前記遮蔽部材を一定以上の温度で開
き且つそれよりも低い温度で閉じるように遮蔽部材に作
用させるようにした建築物の通気装置等がある。
(考案が解決しようとする課題) ところが、上記従来技術における実公昭62-12728号公
報の通気構造では、通気体が開口状態であるため、外部
と内部との空気の流通路を完全に制御することができ
ず、上記のように断熱材を取付けると、家屋内は、外気
と効果的に熱遮断されるが、土台に近い部分は、室内の
暖房による温度上昇と外気による冷気によって結露が生
じ木材などからなる土台や、土台の上方の壁部材などの
腐食を防止することができないなどの問題点があった。
また、第4図に示すようなスライドシャッター14を採
用したものでは構造が大掛かりなものとなり、構造が複
雑である上に、取付工事が繁雑であるばかりか、コスト
高となる問題点があった。
さらにまた、実開昭60-28107号公報のものは、前記第
4図に示すものと同様、シャッター構造がスライド式で
あるため、ブロック毎に設けられた各シャッターを一体
に連結するための連結棒が必要であり、しかも構造が全
体的に長尺のものとなり、取付工事が繁雑となるばかり
か、シャッター板の摩擦抵抗が大きく、強力な開閉作動
力を必要とする等の問題点があった。
また特開昭58-55634号公報のものは、外壁の開口に窓
を設けてこれに形状記憶合金により作動される遮蔽板を
取付けたものであり、これを建物の土台廻りのような狭
い個所に通気構造として用いることは構造的に施工が難
しいという問題点があった。
(課題を解決するための手段) 本考案は、上記課題を解決することを目的とし、土台
の周囲を覆うよう所要巾からなる帯板材の水平状平面部
の長手方向の後縁側を上方に略直角に折曲し、土台取付
部となすとともに前縁側を下方に略直角に折曲し、垂下
部となした断面略形状からなる土台廻り部材の前記水
平状平面部の所定部位に所要数の通気孔を穿設するとと
もに、この通気孔を開閉する板状開閉蓋の一端縁を前記
水平状平面部の裏面にヒンジを介して一体に取付け、さ
らに形状記憶合金よりなるコイルバネの一端を前記土台
廻り部材の土台取付部に固定するとともに、このコイル
バネの他端を前記通気孔を貫通して前記開閉蓋の上面部
に固定したことを特徴とするものである。
(実施例) 以下、図示した実施例に基づいて具体的に説明する。
第1図は、本考案になる土台廻りの通気構造を採用し
た構造物の一部省略した外観斜視図、第2図は同第1図
の側面図、第3図は外装パネルと間柱との関係を示す平
面図である。
図において、1はコンクリート基礎であり、その上に
は木材からなる土台2がボルトなどの固定手段によって
固定されている。
この土台2の長手方向には、金属製の土台廻り部材3
が配置されている。この土台廻り部材3は所要巾からな
る帯板材の水平状平面部3aの長手方向の後縁側を上方に
略直角に折曲げて形成した土台取付部3bと、前記水平状
平面部3aの前縁側を下方に略直角に折曲して形成した垂
下部3cとからなる断面略形状の板金加工にて形成され
たものである。この土台取付部3bが土台2の側面にねじ
等により固定される。
また、前記水平状平面部3aの長手方向の所定部位には
所要数の通気孔4,4…が形成されるとともに、前記水平
状平面部3aの裏面側には、これら通気孔4,4…を開閉す
る板状開閉蓋5がヒンジ6にてその一端縁を回動自在に
一体に取付けられている。7は形状記憶合金よりなるコ
イルバネであり、このコイルバネ7の一端7aは上記土台
取付部3bに固定されているとともに、このコイルバネの
他端7bは、上記通気孔4を貫通して前記板状開閉蓋5の
上面部に固定されている。なお、上記コイルバネ7に用
いられる形状記憶合金又は公知の熱弾性型マルテンサイ
ト変態を示す形状記憶合金である。
8は土台2の上方に配置されている壁部材、9は土台
廻り部材3と外接しているジョイント、10は水切り部
材、11は外装パネル、12は間柱、12aは通気層縦胴縁で
ある。
次に作用について説明する。形状記憶合金の原理は、
上述のとおり、常温でマルテンサイト相を保ち、所定以
上の温度に上昇すると、同相に変態するものでり、上記
通気孔4,4…の開閉制御をこの形状記憶合金からなるコ
イルバネ7によって板状開閉蓋5を介して行うものであ
る。
即ち、寒冷時等の低温状態では、上記板状開閉蓋5に
より、水平状平面部3aに形成した通気孔4,4…を閉じた
状態にあり、また気温上昇時には、第2図に示すように
形状記憶合金からなるコイルバネ7が母相に変態して伸
びるので、板状開閉蓋5が通気孔4を開放することにな
る。
このようにして外部と内部との間の空気の循環を上記
土台廻り部材3に設けた板状開閉蓋5の開閉により制御
することにより、土台廻りに結露を発生させることがな
いから、木材などの土台は、結露の発生などによって腐
蝕するようなことはなく、家屋の耐久性が向上すること
となる。
(効果) 以上説明したように本考案によれば、土台の周囲を覆
うよう所要巾からなる帯板材の水平状平面部の長手方向
の後縁側を上方に略直角に折曲し、土台取付部となすと
ともに前縁側を下方に略直角に折曲し、垂下部となした
断面略形状からなる土台廻り部材の前記水平状平面部
の所定部位に所要数の通気孔を穿設するとともに、この
通気孔を開閉する板状開閉蓋の一端縁を前記水平状平面
部の裏面にヒンジを介して一体に取付け、さらに形状記
憶合金よりなるコイルバネの一端を前記土台廻り部材の
土台取付部に固定するとともに、このコイルバネの他端
を前記通気孔を貫通して前記開閉蓋の上面部に固定した
構造としたものであるから、従来のものに比して構造が
著しく簡略化され、施工に際しては、土台廻り部材の平
面部の長手方向の一側縁を上方に略直角に折曲して形成
した土台取付部を、単に土台の側面にねじ等により取付
けることにより、簡単に土台廻りに通気構造を形成する
ことができるものであるとともに、通気孔を開閉する板
状開閉蓋は、前記土台廻り部材の水平状平面部の裏面に
一端をヒンジにより開閉自在に取付けられ、かつその開
閉端側は上方から前記通気孔に挿通した形状記憶合金に
より、常時前記水平状平面部の裏面に当接されているの
で、前記板状開閉蓋の開閉動作はきわめて円滑に行われ
るものであり、しかも前記板状開閉蓋の開閉端側は、前
記土台廻り部材の平面部の長手方向の他側縁を下方に略
直角に折曲して形成された垂下部によって他物から保護
される結果、変形等を生ずることなく長期に亘り確実に
作動し、土台廻りの内部と外部との空気の流通を制御
し、温度差によって発生する結露を防止することによ
り、土台廻りの木材などの土台の腐蝕発生を防止するこ
とができる他、土台廻り部材自体は、強度的にも強く、
そのため平面部を利用して通気層縦胴縁を取付けること
もできる等、種々の効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案になる土台廻りの通気構造を採用した構
造物の一部省略した外観斜視図、第2図は同第1図の側
面図、第3図は外装パネルと間柱との関係を示す平面
図、第4図は従来の通気構造の斜視図である。 1……コンクリート基礎、2……土台、3……土台廻り
部材、3a……水平状平面部、3b……土台取付部、3c……
垂下部、4……通気孔、5……板状開閉蓋、6……ヒン
ジ、7……コイルバネ、7a……コイルバネの一端、7b…
…コイルバネの他端、8……壁部材、9……ジョイン
ト、10……水切り部材、11……外装パネル、12……間
柱、12a……通気層縦胴縁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 藤代 明光 東京都中央区日本橋3丁目12番2号 東 邦シートフレーム株式会社内 (72)考案者 野村 祐二 埼玉県草加市松原3丁目C―22―401 (56)参考文献 特開 昭58−55634(JP,A) 実開 昭60−28107(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】土台の周囲を覆うよう所要巾からなる帯板
    材の水平状平面部の長手方向の後縁側を上方に略直角に
    折曲し、土台取付部となすとともに前縁側を下方に略直
    角に折曲し、垂下部となした断面略形状からなる土台
    廻り部材の前記水平状平面部の所定部位に所要数の通気
    孔を穿設するとともに、この通気孔を開閉する板状開閉
    蓋の一端縁を前記水平状平面部の裏面にヒンジを介して
    一体に取付け、さらに形状記憶合金よりなるコイルバネ
    の一端を前記土台廻り部材の土台取付部に固定するとと
    もに、このコイルバネの他端を前記通気孔を貫通して前
    記開閉蓋の上面部に固定したことを特徴とする土台廻り
    の通気構造。
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JPH0251604U JPH0251604U (ja) 1990-04-12
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11181901A (ja) * 1997-10-14 1999-07-06 Wood Build:Kk 建築物の通気断熱構造及びこれに用いる通気制御装置
JP2008031698A (ja) * 2006-07-27 2008-02-14 Misawa Homes Co Ltd 換気孔開閉シャッターおよび換気孔開閉シャッター取付構造

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JPH11181901A (ja) * 1997-10-14 1999-07-06 Wood Build:Kk 建築物の通気断熱構造及びこれに用いる通気制御装置
JP2980883B2 (ja) 1997-10-14 1999-11-22 株式会社ウッドビルド 建築物の通気断熱構造及びこれに用いる通気制御装置
JP2008031698A (ja) * 2006-07-27 2008-02-14 Misawa Homes Co Ltd 換気孔開閉シャッターおよび換気孔開閉シャッター取付構造

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