JP2518574B2 - 圧力鋳込成形型 - Google Patents

圧力鋳込成形型

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JP2518574B2
JP2518574B2 JP3274617A JP27461791A JP2518574B2 JP 2518574 B2 JP2518574 B2 JP 2518574B2 JP 3274617 A JP3274617 A JP 3274617A JP 27461791 A JP27461791 A JP 27461791A JP 2518574 B2 JP2518574 B2 JP 2518574B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた型強度を有する
うえに鋳込時間の大幅な短縮化をも図ることができる圧
力鋳込成形型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、セラミックス製品の成形方法と
して通気性を有する成形型により形成されたキャビティ
内に成形原料である泥漿を流し込み、その後、加圧脱水
しつつ鋳込成形する圧力鋳込成形法が知られている。
【0003】ところが、従来のこの種成形法に用いられ
る圧力鋳込成形型においては、加圧時における成形型の
強度維持のためにキャビティ形成面の開口率を20〜3
0%程度の範囲内に設計する必要があり、また特に成形
体表面を仕上げ加工することなくそのまま製品とするネ
ットシェイプ・タイプの成形型においてはキャビティ形
成面の開口率を更に小さくすることが要求されることも
あった。この結果、加圧脱水処理時においてキャビティ
表面より脱水される水分の通水量が小さくなり、脱水処
理に長時間を要して鋳込時間が長くなるという問題点が
あった。一方、キャビティ形成面の開口率を大きくして
脱水速度を早めると成形型の十分な強度を確保するのが
困難になるのは前述のとおりであり、型強度および脱水
特性のいずれをも満足することができる新規な圧力鋳込
成形型の開発が望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
従来の問題点を解決して、十分な型強度を有するうえに
キャビティ表面での通水量が大きく脱水速度を高めて鋳
込時間の大幅な短縮化をも図ることができる圧力鋳込成
形型を提供することを目的として完成されたものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の圧力鋳込成形型は、多孔質材料か
らなる成形型のキャビティ形成面に、該成形型を構成す
る多孔質材料の気孔径よりも小さな筒内径の直円筒集合
構造を有し、かつ該成形型を構成する多孔質材料よりも
開口率の大きい高分子多孔質体で形成され通気性被膜
を設けたことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】このように構成されたものは、成形型のキャビ
ティ内に成形原料である泥漿が流し込まれて加圧脱水さ
れつつ鋳込成形が行われる点は従来のものと同様である
が、本発明においてはキャビティ形成面に、成形型の気
孔径よりも小さな筒内径の直円筒集合構造を有し、かつ
該成形型を構成する多孔質材料よりも開口率の大きい
分子多孔質体からなる通気性被膜が設けられ、キャビテ
ィ表面での通水量が大きくなるよう構成されているので
脱水速度を著しく高めることとなり、一方、型強度とし
ては強度の大きな多孔質材料によって十分な強度が確保
されることとなる。
【0007】
【実施例】次に、本発明を図示の実施例について詳細に
説明する。図中1は金属、セラミックス、合成樹脂等の
多孔質材料からなる成形型、2は該成形型1に形成され
たキャビティ、3は該キャビティ2の内表面に設けられ
た通気性被膜である。
【0008】成形型1は、内部に通気性のある多数の気
孔4を有する多孔質材料から形成されており、鋳込圧力
に対して十分な型強度を有するよう構成されている。な
お、前記気孔径は30〜1000μmの範囲内で形成し
ておくことが好ましい。気孔径が30μmより小さい場
合には十分な通水量を確保できず脱水速度を早めること
が困難となり、一方、1000μmより大きい場合には
十分な型強度を保持することが困難となるとともにキャ
ビティ形成面における平滑度を損うおそれがあるからで
ある。
【0009】一方、前記の通気性被膜3は、その厚みを
約100μm程度の薄膜として成形型1のキャビティ形
成面にコーティング法により、あるいは部分的な接着に
より設けられるものであって、開口率が約80%と極め
て高い直円筒集合構造を有する高分子多孔質体で形成さ
れている。この直円筒集合構造とは、ほぼ均一な筒内径
を有する無数の直円筒5が隣接する筒壁同志を密着させ
るよう集合している構造であって、前記全ての直円筒5
は薄膜の表面から裏面側までを貫通して開口率の極めて
高い通気性被膜3を構成するものである。なお、前記の
直円筒5の内径は十分な通水量を確保して脱水速度を高
めるためには0.5〜10μm程度としておくことが好
ましい。この高分子多孔質体としては市販されている高
精度高分子多孔質体を用いることができ、このような高
精度高分子多孔質体を前記成形型1のキャビティ形成面
にコーティング法等により均一に塗布すればよい。ま
た、この場合に前記直円筒5の内径は成形体の鋳込条件
に応じて最適の通水量となるよう、任意にコントロール
することが可能である。
【0010】このように構成されたものにおいては、成
形型1に対して同様の通気性被膜が設けられた上型(図
示せず)が型合わせされると、キャビティ2内に成形原
料である泥漿が流し込まれて、例えば5〜400Kg/cm
2 程度の鋳込圧力によって加圧脱水されつつ鋳込成形が
行われる点は従来のものと同様であるが、本発明におい
てはキャビティ形成面に直円筒集合構造を有する高分子
多孔質体で形成されて開口率が約80%と極めて高い通
気性被膜が設けられているので、キャビティ表面におけ
る通水量が大きく短時間で脱水処理を終えることができ
ることとなる。一方、成形型1自体は型強度の大きな石
膏、セラミックス等の多孔質材料によって形成されてお
り十分な強度が確保されているので、前記の鋳込圧力に
対しても何等破損等を発生させることがなく、また、気
孔4の内径も前記の通気性被膜3の直円筒5の内径より
も大きなものとなっているので脱水処理は円滑かつ迅速
に行われることとなる。更には、前記の通気性被膜3は
開口率は高いものの直円筒5の内径は極めて小さいもの
であるので、キャビティの表面状態を滑らかに保つこと
ができ、ネットシェイプ・タイプの成形型として十分に
適用できるものである。なお、鋳込成形後においては常
法に従って成形型より成形体を取り出し、更に後加工を
施して最終製品とするもので、以下、同様の手順により
圧力鋳込成形が繰り返し行われるものである。
【0011】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように本発明
は、十分な型強度を有するうえにキャビティ表面での通
水量が大きく脱水速度を高めて鋳込時間の大幅な短縮化
をも図ることができるものであり、また、簡単かつ安価
に量産することができるもので経済性にも優れていると
いう利点も有する。更には、高分子多孔質体で形成され
る通気性被膜が目づまり、摩耗した場合には貼り替えて
使用することができるので、ベースとなる成形型を繰り
返し使用することができ成形型のコストダウンも図るこ
とが可能となる。よって本発明は従来の問題点を一掃し
た圧力鋳込成形型として、産業の発展に寄与するところ
は極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す正面断面図である。
【図2】図1の要部を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 成形型 3 通気性被膜

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多孔質材料からなる成形型のキャビティ
    形成面に、該成形型を構成する多孔質材料の気孔径より
    も小さな筒内径の直円筒集合構造を有し、かつ該成形型
    を構成する多孔質材料よりも開口率の大きい高分子多孔
    質体で形成され通気性被膜を設けたことを特徴とする
    圧力鋳込成形型。
  2. 【請求項2】 成形型の気孔径を1000μm以下とす
    るとともに通気性被膜の直円筒内径を0.5〜10μm
    としたことを特徴とする請求項1に記載の圧力鋳込成形
    型。
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