JPH0452006Y2 - - Google Patents

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JPH0452006Y2
JPH0452006Y2 JP11753988U JP11753988U JPH0452006Y2 JP H0452006 Y2 JPH0452006 Y2 JP H0452006Y2 JP 11753988 U JP11753988 U JP 11753988U JP 11753988 U JP11753988 U JP 11753988U JP H0452006 Y2 JPH0452006 Y2 JP H0452006Y2
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slurry
recess
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ceramic molded
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、スリツプ注型法に係わり、特にセラ
ミツクの泥漿を鋳込んで中空のセラミツク成形体
を製造するのに好適な鋳込鋳型に関する。
[従来の技術] 中空のセラミツク成形体は、通常スリツプ注型
法で製造される。この注型法に使用する泥漿鋳込
用鋳型は、セラミツクの泥漿の鋳込のための凹所
が設けられた多孔質の鋳込鋳型と、該鋳込鋳型の
壁を通して前記凹所内の減圧および脱水を行い、
泥漿を固化させ、前記凹所の内壁に泥漿を吸着さ
せる減圧手段とを有する。
[考案が解決しようとする課題] しかるに従来の泥漿鋳込用鋳型では、次の欠点
があつた。
(ア) 凹所内のセラミツクの泥漿への減圧力は一定
であるので、凹所内壁面に吸着する固化した泥
漿の肉厚は凹所が同径の場合、一定厚の中空の
セラミツク成形体しか製造できない。
(イ) 凹所が内側に突出したR部を有する場合は、
R部での鋳型の吸水が、他の部分の吸水に比べ
悪くなるため中空のセラミツク成形体の湾曲部
の肉厚が薄くなつてしまう。
本考案の目的は、局部的に肉厚が異なる中空の
セラミツク成形体の製造が可能であり、且つ、湾
曲部を有する形状でも均一的な肉厚となる中空の
セラミツク成形体の製造が可能な泥漿鋳込用鋳型
の提供にある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本考案は、 [] セラミツクの泥漿の鋳込のための凹所が
設けられた多孔質の鋳込鋳型と、該鋳型の壁を
通して前記凹所内の減圧および脱水を行い、泥
漿を固化させ、前記凹所の内壁に泥漿を吸着さ
せる減圧手段とを備える中空のセラミツク成形
体を形成するための泥漿鋳込用鋳型において、
前記減圧手段は、前記凹所内の壁面の減圧分布
において、中空のセラミツク成形体の肉厚を局
部的に厚く形成する部分、または肉厚が局部的
に薄くなり易い部分の減圧度合いを、他の部分
の減圧分布より大きく減圧する構成、および、 [] 上記[]の構成を有し、且つ、前記減
圧手段は、局部的に中空のセラミツク成形体の
肉厚を厚く形成する部分の近傍に配された通気
性の螺旋チユーブ及び、吸引を行う減圧装置と
からなる構成、および、 [] 上記[]の構成を有し、且つ、前記減
圧手段は、局部的に中空のセラミツク成形体の
肉厚を厚く形成する部分では、前記凹所の内壁
と減圧装置との間に配された減圧室と、凹所の
内壁との距離を短くしてなる構成を採用した。
[作用および考案の効果] 本考案の中空のセラミツク成形体を形成するた
めの泥漿鋳込用鋳型は次の作用および効果を奏す
る。
<請求項1について> 減圧手段は、凹所内の壁面の減圧分布におい
て、中空のセラミツク成形体の肉厚を局部的に厚
く形成する部分、または肉厚が局部的に薄くなり
易い部分の減圧度合いを、他の部分の減圧分布よ
り大きく減圧している。このため、上記部分は脱
水および泥漿の固化が促進され、凹所の内壁へ泥
漿の吸着性を高めることができる。よつて、局部
的に肉厚が異なる中空のセラミツク成形体の湾曲
部を有する形状で均一的な肉厚を必要とする中空
のセラミツク成形体の製造が容易となる。
<請求項2について> 通気性の螺旋チユーブ内を減圧装置により減圧
している。このため、螺旋チユーブの埋設次第
で、凹所内壁への減圧力を調節できる。よつて上
記効果が簡単な構成で実現できる。
<請求項3について> 凹所の内壁と減圧装置との間に配された減圧室
と、凹所の内壁との距離を短くして凹所の内壁へ
の減圧力を調節している。このため、中空のセラ
ミツク成形体が大きい場合でも減圧力の調整が容
易となり上記効果を可能としている。
[実施例] 本考案を第1図に示す第1実施例(請求項1お
よび請求項2に態様)に基づき説明する。
中空のセラミツク成形体を形成するための泥漿
鋳込用鋳型Aは、凹所11が設けられた石膏型1
と、前記凹所11内を減圧する減圧手段2とを具
備する。
石膏型1は、石膏製の多孔質の鋳込鋳型であ
り、凹所11は円柱形状を呈し、直径45mm、深さ
40mmとなつており泥漿の鋳込用の孔である。
減圧手段2は、前記凹所11の底の近傍の石膏
型1内に埋設された通気性を有する繊維質螺旋チ
ユーブ21と吸引口22に接続される減圧装置
(図示せず)とからなつている。
この成形は次の順序でなされる。
(a1) 泥漿31を、窒化珪素粉末に水、成形
助剤および解こう剤を調合して製造する。
(a2) 泥漿31を凹所11内に流しこむ。
(a3) 吸引装置を作動させ、前記チユーブ2
1を通して凹所11内を減圧する。
(a4) 10分経過後、余分な泥漿32の除去を
行う。
(a5) さらに10分経過後、中空のセラミツク
成形体3を離型する。
泥漿鋳込用鋳型Aにより得られた中空のセラミ
ツク成形体3の内周面形状は、所望の形状に近い
凹凸形状であり、底部の最大の厚肉部と円周部の
肉厚の差は約1mmであつた。
次に本考案を第2図に示す第2実施例(請求項
1および請求項3に態様)に基づき説明する。
本実施例では、円柱溝12が石膏型1の底面よ
り前記凹所11の底の近傍まで設けられている。
また、石膏型1を支える基台23と石膏型1の底
面との間に、前記円柱溝12も含む減圧室24が
形成されている。
石膏型1は、外径50mm、高さ20mmのピストンク
ラウン成形用の略円柱状の石膏型である。円柱溝
12は、直径20mmの孔であり、石膏型1の底面に
対応する面13を除く内周面および石膏型1の外
周面にはラテツクスによるシール材14が塗布さ
れている。
この成形は次の順序でなされる。
(b1) チタン酸アルミニウムを主成分とする
セラミツクの泥漿31を製造する。
(b2) 泥漿31を凹所11内に流しこむ。
(b3) 吸引装置を作動させ、凹所11内を減
圧する。
(b4) 20分経過後、余分な泥漿32の除去を
行う。
(b5) さらに15分経過後、中空のセラミツク
成形体3を離型する。
中空のセラミツク成形体を形成するための泥漿
鋳込用鋳型Bにより得られた中空のセラミツク成
形体3の内周面形状は、底部中央部が盛り上が
り、所望の形状に近い形状であり、底部中央の最
大厚肉部と円周部の肉厚の差は約2mmであつた。
次に本考案を第3図に示す第3実施例(請求項
1および請求項2に態様)に基づき説明する。
本実施例では、凹所11は、R部15を有し、
直径80mmの大径部と直径40mmの小径部とからなる
段付き形状となつている。
減圧手段2の螺旋チユーブ21は、前記R部1
5の近傍の石膏型1内に埋設され、第1実施例と
同様のものを使用している。
この成形は次の順序でなされる。
(c1) 第1実施例と同様な窒化珪素を主成分と
するセラミツクの泥漿31を製造する。
(c2) 泥漿31を凹所11内に流しこむ。
(c3) 吸引装置を作動させ、螺旋チユーブ21
を介して凹所11内を減圧する。
(c4) 15分経過後、余分な泥漿32の除去を行
う。
(c5) さらに15分経過後、中空のセラミツク成
形体3を離型する。
中空のセラミツク成形体を形成するための泥漿
鋳込用鋳型Cにより得られた中空のセラミツク成
形体3は、均一に着肉しており、湾曲部33も他
の部分との肉厚の差はほとんどなく、均一的な中
空のセラミツク成形体が得られた。
次に本考案を第4図に示す第4実施例(請求項
1及び請求項2に態様)に基づき説明する。
本実施例では、凹所11を取り囲んで螺旋チユ
ーブ21が配設されている。
石膏型1は、外径50mm、高さ150mmの直管成形
用の略円柱状の石膏型である。
螺旋ラユーブ21は、凹所11の底部を除いて
螺旋状に埋設されている。この埋設位置は、減圧
効果を大きくするため、螺旋チユーブ21の中心
線と石膏型1の表面までの距離を、螺旋チユーブ
21の中心線と中空のセラミツク成形体3までの
距離よりも離してある。
この成形は次の順序でなされる。
(d1) 第2実施例と同様なチタン酸アルミニ
ウムを主成分とするセラミツクの泥漿31を製
造する。
(d2) 泥漿31を凹所11内に流しこむ。
(d3) 吸引装置を作動させ、螺旋チユーブ2
1を介して凹所11内を減圧する。
(d4) 15分経過後、非泥手段により余分な泥
漿32の除去を行う。
(d5) さらに15分経過後、中空のセラミツク
成形体3を離型する。
中空のセラミツク成形体を形成するための泥漿
鋳込用鋳型Dにより得られた中空のセラミツク成
形体3の内周面は、蛇腹形状を呈し、所望に近い
形状であつた。
本考案は、上記実施例以外に次の実施態様を含
む。
a セラミツクの泥漿は、鋳込可能なものを適宜
使用しても良い。
b 請求項3において、減圧室と凹所の内壁との
距離を短くする構成は、一つ以上の孔により行
つても良い。
c 第2実施例で使用するシール材14は、石膏
型1の目止めができれば良く、例えばビニール
でも良い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例を示す中空のセラ
ミツク成形体を形成するための泥漿鋳込用鋳型の
断面図、第2図はその第2実施例を示す断面図、
第3図はその第3実施例を示す断面頭、第4図は
その第4実施例を示す断面図である。 図中、1……石膏型(鋳込鋳型)、2……減圧
手段、3……中空のセラミツク成形体、11……
凹所,21……繊維室螺旋チユーブ、24……減
圧室、A,B,C,D……中空のセラミツク成形
体を形成するための泥漿鋳込用鋳型。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1) セラミツクの泥漿の鋳込のための凹所が設
    けられた多孔質の鋳込鋳型と、 該鋳型の壁を通して前記凹所内の減圧および
    脱水を行い、泥漿を固化させ、前記凹所の内壁
    に泥漿を吸着させる減圧手段と を備える中空のセラミツク成形体を形成するた
    めの泥漿鋳込用鋳型において、 前記減圧手段は、前記凹所内の壁面の減圧分
    布において、中空のセラミツク成形体の肉厚を
    局部的に厚く形成する部分、または肉厚が局部
    的に薄くなり易い部分の減圧度合いを、他の部
    分の減圧分布より大きく減圧することを特徴と
    する泥漿鋳込用鋳型。 2) 前記減圧手段は、局部的に中空のセラミツ
    ク成形体の肉厚を厚く形成する部分の近傍に配
    された通気性の螺旋チユーブ、および吸引を行
    う減圧装置とからなる請求項1記載の泥漿鋳込
    用鋳型。 3) 前記減圧手段は、局部的に中空のセラミツ
    ク成形体の肉厚を厚く形成する部分では、前記
    凹所の内壁と減圧装置との間に配された減圧室
    と、凹所の内壁との距離を短くしてなる請求項
    1記載の泥漿鋳込用鋳型。
JP11753988U 1988-09-07 1988-09-07 Expired JPH0452006Y2 (ja)

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