JP2518573B2 - 鋳込成形型 - Google Patents

鋳込成形型

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JP2518573B2 JP3273384A JP27338491A JP2518573B2 JP 2518573 B2 JP2518573 B2 JP 2518573B2 JP 3273384 A JP3273384 A JP 3273384A JP 27338491 A JP27338491 A JP 27338491A JP 2518573 B2 JP2518573 B2 JP 2518573B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食いちぎりやクラック
等の発生を防止して外形的にも品質的にも問題のない完
全な成形体を得ることができる鋳込成形型に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】例えば、セラミックス製品の成形方法と
して通気性を有する上下一対の成形型を型合わせしたう
え、鋳込通路より内部に形成された成形用キャビティ内
へ成形原料である泥漿を流し込み、その後、加圧脱水し
つつ鋳込成形する圧力鋳込成形法が知られている。そし
て、前記成形法に用いられる鋳込成形型においては、キ
ャビティ内への泥漿の注入を容易に行うことができるよ
う、泥漿の鋳込通路を通気性のない被膜で被覆すること
が広く行われている。
【0003】ところが、従来の泥漿の鋳込通路はストレ
ートな円筒状のものとして構成されているために、鋳込
成形後の成形体の離型時において鋳込通路内に充満した
成形体の一部が鋳込通路からうまく抜けず、無理に抜こ
うとすると成形体内部にまで欠落部を伸展した食いちぎ
りを発生させて外形状不完全で不良品になるという問題
点があった。また、食いちぎりを発生させないまでも、
通気性のない鋳込通路内と通気性のあるキャビティ内に
おける成形体の離型容易度の相違から、成形体の両者の
境界付近にクラックを発生させて強度等を低下させる要
因となり、品質的に著しく劣ったものになるという問題
点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
従来の問題点を解決して、鋳込成形後の成形体の離型時
における食いちぎりやクラック等の発生を確実に防止し
て外形的にも品質的にも問題のない完全な成形体を得る
ことができるとともに、高い歩留り率で成形体を効率よ
く製造することができる鋳込成形型を提供することを目
的として完成されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の鋳込成形型は、成形用キャビティ
を形成するよう型合わせされた通気性を有する一対の成
形型からなる鋳込成形型において、前記キャビティに開
口するよう設けた泥漿の鋳込通路の入口からほぼ中央部
までを通気性のない被膜で被覆したストレート筒部とす
るとともに該ストレート筒部から鋳込通路の出口に向け
ては口径を徐々に拡開する通気性を有する傾斜筒部とし
たことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】このように構成された本発明においては、鋳込
通路より成形用キャビティ内へ泥漿が流し込まれた後、
加圧脱水されて鋳込成形が行われる点は従来のこの種鋳
込成形型と同様である。しかし本発明では、前記鋳込通
路の出口部に通気性を有する傾斜筒部が成形用キャビテ
ィ側に拡がるように設けられているため、成形用キャビ
ティ内へ流しこまれた泥漿が加圧脱水により鋳込成形さ
れる際に、この傾斜筒部内には成形体と一体となった抜
け勾配のあるテーパ状の突起が成形され、また鋳込通路
の通気性のないストレート筒部に残った泥漿は脱水され
にくいので 水分の多い状態のままとなる。そこで、成形
後に成形体を鋳込成形型から離型しようとすると、上記
の抜け勾配のあるテーパ状の突起はストレート筒部内の
水分の多い部分からちぎれて成形体とともに容易に鋳込
通路から抜けることができ、成形体の離型の際に出口部
における食いちぎりやクラック等の発生を確実に防止す
ることとなる。なおこのテーパ状の突起は離型後に成形
体から後加工により除去される。
【0007】
【実施例】次に、本発明を図示の実施例について詳細に
説明する。図中1a、1bはセラミックスや石膏等の通気性
を有する材質から構成される上下一対の成形型、2は該
成形型1a、1bによって形成された成形用キャビティ、3
は該成形用キャビティ内へ成形原料である泥漿を流し込
むよう上型に相当する成形型1aに設けられた鋳込通路で
ある。
【0008】前記鋳込通路3は、入口からほぼ中央部ま
でを例えば金属、合成樹脂、プラスチックゴム等の通気
性のない被膜4で被覆したストレート筒部5に形成され
ているが、その他に同種の材質からなる筒状パイプを装
着したものとしてもよい。また、前記ストレート筒部5
から鋳込通路の出口に向けては口径を徐々に拡開する通
気性を有する傾斜筒部6に形成されており、該傾斜筒部
6の傾斜角度θはキャビティ平面に対して30〜60
°、更には鋳込通路3の入口径D1と出口径D2との比
率(D2/D1)は2以上となるよう構成されている。
前記の傾斜角度θが30°より小さいと離型時に食いち
ぎりが発生した場合に欠落部が製品とすべきキャビティ
内部まで伸展するおそれがあり、一方、60°より大き
いと離型時の抜けが悪くなってクラック等を発生させる
おそれがあるからである。また、鋳込通路3の入口径D
1と出口径D2との比率(D2/D1)が2よりも小さ
い場合も離型時の抜けが悪くなってクラック等を発生さ
せるおそれがある。
【0009】以上のように構成されたものにおいては、
成形型1a、1bを型合わせし鋳込通路3より成形原料であ
る例えば水分約40%の泥漿をキャビティ2内へ供給し
た後、20〜50kg/cm2 の圧力を付与しつつ脱水処理
して成形体10を鋳込成形する点は従来のこの種鋳込成
形型と同様であるが、本発明においては前記鋳込通路3
の入口からほぼ中央部までを通気性のない被膜4で被覆
したストレート筒部5としてあるので、泥漿注入時にお
けるこの部分での着肉が防止されキャビティ2内に空洞
を発生させることなく十分に着肉を行わせるよう泥漿の
供給が行われることとなる。なお、通気性のないストレ
ート筒部5内の泥漿は十分に吸水されないので最後まで
軟らかいまま残るが、通気性のある傾斜筒部6内の泥漿
は固化して成形体と一体となったテーパ状の突起にな
る。このようにして所定形状の成形体10が鋳込成形さ
れた後は、エアパイプ7bよりブローエアが供給されて成
形体10より成形型1bが離型され、次いでエアパイプ7a
よりブローエアが供給されて成形体10より成形型1aが
離型されることとなるが、この場合、前記鋳込通路3の
出口部には通気性を有する傾斜筒部6が設けられて鋳込
通路内に充満したテーパ状の突起の抜けを容易にしてい
るので、成形体の離型の際に出口部おける食いちぎりの
発生を確実に防止することとなる。また、鋳込通路3内
に充満している部分の離型容易度はその他の成形型1aに
接触している部分と全く同一であるうえに、通気性を有
していて前記エアパイプ7aからのブローエアの供給によ
ってより円滑に離型されることとなるのでクラック等の
発生も確実に防止されることとなり、優れた品質の成形
体10が効率よく製造されることとなる。なお、得られ
た成形体10は後工程で常法に従って突起除去等の加工
処理が施され、最終製品とされる点は従来と同様であ
る。
【0010】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように本発明
は、鋳込成形後の成形体の離型時における食いちぎりや
クラック等の発生を確実に防止して外形的にも品質的に
も問題のない完全な成形体を得ることができるととも
に、高い歩留り率で成形体を効率よく製造することがで
きるものであり、更には従来の鋳込成形型に簡単な加工
を施すのみで改良することができるという利点も有す
る。よって本発明は従来の問題点を一掃した鋳込成形型
として、産業の発展に寄与するところは極めて大であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す正面断面図である。
【符号の説明】
1a 成形型 1b 成形型 2 成形用キャビティ 3 鋳込通路 4 被膜 5 ストレート筒部 6 傾斜筒部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形用キャビティ(2) を形成するよう型
    合わせされた通気性を有する一対の成形型(1a)、(1b)か
    らなる鋳込成形型において、前記キャビティ(2) に開口
    するよう設けた泥漿の鋳込通路(3) の入口からほぼ中央
    部までを通気性のない被膜(4) で被覆したストレート筒
    部(5) とするとともに該ストレート筒部(5) から鋳込通
    路の出口に向けては口径を徐々に拡開する通気性を有す
    る傾斜筒部(6) としたことを特徴とする鋳込成形型。
  2. 【請求項2】 傾斜筒部(6) の傾斜角度θをキャビティ
    平面に対して30〜60°とし、鋳込通路(3) の入口径
    D1と出口径D2との比率(D2/D1)を2以上とし
    たことを特徴とする請求項1に記載の鋳込成形型。
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