JP3376719B2 - 泥漿鋳込み成形型の泥漿給排口構造 - Google Patents

泥漿鋳込み成形型の泥漿給排口構造

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章 真壁
新川  真弘
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、陶磁器製品の泥漿鋳込
み成形用型の泥漿給排口構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に示すように、腰掛け便器を鋳込み
成形するために、上型21、下型22、側型23、24で構成さ
れる泥漿鋳込み型20の鋳込み空間25への泥漿の供給、成
形後の鋳込み空間25内の未着肉泥漿の排出のための泥漿
給排口26、27が下型22に中空の均一肉厚の樹脂製パイプ
28、29を埋め込み、その一端の開口部を型外に連絡さ
せ、他端の開口部を鋳込み空間25に連絡している。そし
て、鋳込み空間25に連絡している前記樹脂製パイプ28、
29の先端が、図5に示すように、下型22の成形面30と面
一になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる従来の
泥漿鋳込み成形用型の泥漿給排口構造Bでは、図5に示
すように、下型22の成形面30に着肉する着肉部31が樹脂
製パイプ28の肉厚部t0を越えて、同パイプ28の内側上方
まで伸延して着肉する。
【0004】このように伸延して着肉した部分には下型
12からの吸水能力が及ばないので、その部分の水分率が
高く、生素地成形体を離型するときに、同生素地成形体
を変形したり、乾燥時に亀裂を発生したりしていた。
【0005】また、泥漿排出時においては樹脂製パイプ
28の中空部が一部塞がって、断面積が小さくなり、未着
肉泥漿の排出に時間がかかったり、完全に塞がって排出
できなくなるおそれがあった。
【0006】本発明は上記した課題を解決することがで
きる、即ち、鋳込み成形後の生素地成形体の離型時の変
形や離型後の乾燥時の亀裂発生防止、未着泥漿の型外排
出がスムースに、確実に行うことができる泥漿給排口構
造を提供する。
【0007】
【発明が解決するための手段】本発明は、泥漿鋳込み成
形型の鋳込み空間への泥漿の供給、鋳込み空間からの型
外への泥漿の排出を、泥漿用通路を介して行うために前
記成形型に設けた泥漿給排口構造であって、前記泥漿用
通路を非吸水性の中空パイプで構成し、前記中空パイプ
の外周部の鋳込み空間に対面する側の先端部を先細のテ
ーパー形状部とし、前記テーパー形状部の先端と成形型
の成形面とが面一になっていることを特徴とする泥漿鋳
込み成形型の泥漿給排口構造に係るものである。
【0008】本発明は、また、泥漿鋳込み成形型の鋳込
み空間への泥漿の供給、鋳込み空間からの型外への泥漿
の排出を、泥漿用通路を介して行うために前記成形型に
設けた泥漿給排口構造であって、前記泥漿用通路を非吸
水性の中空パイプで構成し、前記中空パイプの外周部の
鋳込み空間に対面する側の先端部を先細のテーパー形状
部とし、前記テーパー形状部が成形体の肉厚と略同一の
長さで鋳込み空間に突出していることを特徴とする泥漿
鋳込み成形型の泥漿給排口構造に係るものである。
【0009】本発明は、また、上記構成を有する泥漿鋳
込み成形型の泥漿給排口構造において、前記テーパー形
状部のテーパー角度を20°〜30°としたことにも特徴を
有する。
【0010】
【実施例】以下、添付図に示す実施例を参照して、本発
明に係る泥漿鋳込み成形型の泥漿給排口構造Aを具体的
に説明する。
【0011】(実施例1)図1に示すように、泥漿給排
口構造Aは、上述した従来技術における泥漿鋳込み成形
型の泥漿給排口構造Bと同様な基本構成を有している。
【0012】かかる基本構成において、本発明は、図1
に示すように、泥漿用通路を形成する非吸水性の中空パ
イプ10のうち、型11の成形面12側の先端部13の外周部を
先細のテーパー形状に形成するとともに、同先端部13の
先端13a を型11の成形面12と面一となるように型11内に
埋設したことを構成上の特徴とする。
【0013】上記した構成を有する泥漿給排口構造Aを
具備する泥漿鋳込み成形型による鋳込み成形作業におい
て、中空パイプ10の型外側から鋳込み空間14内に泥漿を
流し込み、成形面12に着肉させ生素地成形体の着肉部15
を得る。
【0014】この場合、型11の成形面12に形成される着
肉部15と中空パイプ10との境界は、中空パイプ10の内面
16の略延長線上に沿った位置となり、中空パイプ10の一
部または全部が着肉部15によって塞がることがない。
【0015】また、中空パイプ10の先端部13にも型11の
吸水能力が作用するので、着肉部15の中空パイプ10との
境界付近においても水分率を低下することができる。
【0016】従って、成形後の生素地成形体における、
離型時の変形や離型後の乾燥時の亀裂発生を防止でき、
未着泥漿の型外排出がスムースに、しかも確実に行うこ
とができる。
【0017】さらに、中空パイプ10の先端に設けた先端
部13a のテーパー角度αは、好ましくは、20°〜 30 °
に設定する。テーパー角度αを30°より大きくすると型
11の吸水能力が着肉部15に及ばなくなり、一方、泥漿給
排口付近の着肉部15の水分率が低下する観点からは、テ
ーパー角度αは、小さければ小さい程よいが、テーパー
角度αを 20 °より小さくすると、従来技術と同様に、
着肉部が泥漿給排口の内側上方まで伸延して泥漿給排口
の口径が小さくなり、未着泥漿の排出が困難になるから
である。
【0018】(実施例2)本実施例は、実施例1におけ
る中空パイプ10の先端部13の先細のテーパー形状部を鋳
込み空間14内に突出させ、その突出長さを型11の成形面
12に形成する着肉部15の厚さtと略同一としたことを特
徴とする。ここに、着肉部15の厚さtは、泥漿の性状、
着肉時間等によって予め決定される。
【0019】本実施例においても、前記テーパー形状部
のテーパー角度αを約20°〜30°に設定している。これ
は、上述したように、テーパー角度αを30°より大きく
すると型11の吸水能力が着肉部15に及ばなくなり、一
方、泥漿給排口付近の着肉部15の水分率が低下する観点
からは、テーパー角度αは、小さければ小さい程よい
が、テーパー角度αを20°より小さくすると、従来技術
と同様に、着肉部が泥漿給排口の内側上方まで伸延して
泥漿給排口の口径が小さくなり、未着泥漿の排出が困難
になるからである。
【0020】上記した構成を有する泥漿給排口構造Aを
具備する泥漿鋳込み成形型による鋳込み成形作業におい
て、中空パイプ10の型外側から泥漿を鋳込み空間14内に
流し込み、成形面12に着肉させ、所定厚さtの着肉部15
を得る。
【0021】この場合、中空パイプ10の前記先端部13の
テーパー形状に沿って着肉部15が形成され、中空パイプ
10の外周に面する型11の吸水能力が作用して、前記着肉
部15の水分率も他の着肉部15の水分率に近い値となっ
た。
【0022】従って、成形後の生素地成形体における、
離型時の変形や離型後の乾燥時の亀裂発生を防止でき、
未着泥漿の型外排出がスムースに、しかも確実に行うこ
とができる。
【0023】また、中空パイプ10の内径側に着肉部15が
伸延してこないので、所定径の泥漿通路が確保でき、泥
漿排出通路として使用した場合に、未着泥漿の排出がス
ムースに行われ、未着泥漿の残留がなくなる。
【0024】(実施例3)本実施例は、実施例2と同様
に、中空パイプ10の先端部13の先細のテーパー形状部を
鋳込み空間14内に突出させ、その突出長さを型11の成形
面12に形成する着肉部15の厚さtと略同一としたことを
特徴とする。
【0025】即ち、本実施例は実施例の変容例に係るも
のであり、実施例2との相違は、中空パイプ10のテーパ
ー形状部の一部を型11内にも埋設したことにある。
【0026】本実施例では、実施例2と比較して、テー
パー角度αをより小さくでき、テーパー部付近の着肉部
15に対して型11の給水能力がより作用して、水分率を低
下させることができる。
【0027】従って、成形後の生素地成形体における、
離型時の変形や離型後の乾燥時の亀裂発生を防止でき、
未着泥漿の型外排出がスムースに、しかも確実に行うこ
とができる。
【0028】また、中空パイプ10の内径側に着肉部15が
伸延してこないので、所定径の泥漿通路が確保でき、泥
漿排出通路として使用した場合に、未着泥漿の排出がス
ムースに行われ、未着泥漿の残留がなくなる。
【0029】
【効果】本発明では、泥漿鋳込み成形型の泥漿給排口構
造において、泥漿用通路を非吸水性の中空パイプで構成
し、前記中空パイプの外周部の鋳込み空間に対面する側
の先端部を先細のテーパー形状部とし、前記テーパー形
状部の先端と成形型の成形面とが面一とした構成として
いる。
【0030】また、本発明では、泥漿鋳込み成形型の泥
漿給排口構造において、泥漿用通路を非吸水性の中空パ
イプで構成し、前記中空パイプの外周部の鋳込み空間に
対面する側の先端部を先細のテーパー形状部とし、前記
テーパー形状部が成形体の肉厚と略同一の長さで鋳込み
空間に突出した構成としている。
【0031】従って、成形後の生素地成形体の離型時の
変形や離型後の乾燥時の亀裂発生防止ができ、未着泥漿
の型外排出がスムースに、しかも確実に行うことができ
る。
【0032】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る泥漿給排口構造の拡大
構造説明図である。
【図2】本発明の実施例2に係る泥漿給排口構造の拡大
構造説明図である。
【図3】本発明の実施例3に係る泥漿給排口構造の拡大
構造説明図である。
【図4】従来の泥漿給排口構造を具備する泥漿鋳込み成
形型の断面側面図である。
【図5】同泥漿給排口構造の拡大構造説明図である。
【符号の説明】
A 泥漿給排口構造 10 中空パイプ 11 型 12 成形面 13 先端部 13a 先端 14 鋳込み空間 15 着肉部 α テーパー角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B28B 1/26

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】泥漿鋳込み成形型の鋳込み空間への泥漿の
    供給、鋳込み空間からの型外への泥漿の排出を、泥漿用
    通路を介して行うために前記成形型に設けた泥漿給排口
    構造であって、 前記泥漿用通路を非吸水性の中空パイプで構成し、前記
    中空パイプの外周部の鋳込み空間に対面する側の先端部
    を先細のテーパー形状部とし、前記テーパー形状部の先
    端と成形型の成形面とが面一になっていることを特徴と
    する泥漿鋳込み成形型の泥漿給排口構造。
  2. 【請求項2】泥漿鋳込み成形型の鋳込み空間への泥漿の
    供給、鋳込み空間からの型外への泥漿の排出を、泥漿用
    通路を介して行うために前記成形型に設けた泥漿給排口
    構造であって、前記泥漿用通路を非吸水性の中空パイプ
    で構成し、前記中空パイプの外周部の鋳込み空間に対面
    する側の先端部を先細のテーパー形状部とし、前記テー
    パー形状部が成形体の肉厚と略同一の長さで鋳込み空間
    に突出していることを特徴とする泥漿鋳込み成形型の泥
    漿給排口構造。
  3. 【請求項3】前記テーパー形状部のテーパー角度を20°
    〜30°としたことを特徴とする請求項1又は2の泥漿鋳
    込み成形型の泥漿給排口構造。
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