JP3396121B2 - 湯口カップ - Google Patents
湯口カップInfo
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- JP3396121B2 JP3396121B2 JP32094295A JP32094295A JP3396121B2 JP 3396121 B2 JP3396121 B2 JP 3396121B2 JP 32094295 A JP32094295 A JP 32094295A JP 32094295 A JP32094295 A JP 32094295A JP 3396121 B2 JP3396121 B2 JP 3396121B2
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- Japan
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- tubular body
- sprue cup
- sprue
- casting
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、消失模型が溶湯と
置換する消失模型鋳造法に使用する湯口カップに関す
る。
置換する消失模型鋳造法に使用する湯口カップに関す
る。
【０００２】
【従来の技術】消失模型鋳造法において使用する湯口カ
ップとして、特開平６−２４６３９０号公報の図５に示
すようなものがあり、このものは、図３に示すように底
部３０に貫通孔３１を穿設した枡状体から形成された湯
口カップ３２である。
ップとして、特開平６−２４６３９０号公報の図５に示
すようなものがあり、このものは、図３に示すように底
部３０に貫通孔３１を穿設した枡状体から形成された湯
口カップ３２である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】消失模型鋳造法は、表
面に塗型剤層３３を形成した発泡樹脂製の消失模型３４
を鋳枠（図示せず）内に配置した後、鋳砂３５を鋳枠
（図示せず）内に充填して鋳型３６を造型する。鋳枠上
部に充填された鋳砂３５の充填密度は小さく、従来の湯
口カップ３２を鋳型３６の上面３７に載置した後、溶湯
３８を湯口カップ３２に注入すると、消失模型３４が溶
湯３８と置換する際に発生する熱分解ガスにより鋳型３
６の湯口３９上部に残存する塗型剤層３３が破壊され、
溶湯３８中に鋳砂３５を混入させ、鋳物に砂噛みを発生
させるという問題点が生ずる。そこで、本発明は、上記
問題点を解消するためになされたものであり、消失模型
鋳造の注湯に際して、鋳型３６の湯口３９上部に残存す
る塗型剤層３３の破壊を防止することを課題とする。
面に塗型剤層３３を形成した発泡樹脂製の消失模型３４
を鋳枠（図示せず）内に配置した後、鋳砂３５を鋳枠
（図示せず）内に充填して鋳型３６を造型する。鋳枠上
部に充填された鋳砂３５の充填密度は小さく、従来の湯
口カップ３２を鋳型３６の上面３７に載置した後、溶湯
３８を湯口カップ３２に注入すると、消失模型３４が溶
湯３８と置換する際に発生する熱分解ガスにより鋳型３
６の湯口３９上部に残存する塗型剤層３３が破壊され、
溶湯３８中に鋳砂３５を混入させ、鋳物に砂噛みを発生
させるという問題点が生ずる。そこで、本発明は、上記
問題点を解消するためになされたものであり、消失模型
鋳造の注湯に際して、鋳型３６の湯口３９上部に残存す
る塗型剤層３３の破壊を防止することを課題とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】請求項１記載の湯口カッ
プは、底部に貫通孔を形成した湯口カップ本体と、側壁
の縦断面を楔状に形成し、かつ、内部に錐台状の空隙部
を有し、該湯口カップ本体の底部の外面に連結された管
状体とからなり、該管状体を湯口カップ本体の該貫通孔
と同心的に配置したことを特徴とする。請求項２記載の
湯口カップは、請求項１記載の湯口カップにおいて、管
状体の側壁の縦断面を直角三角形状としたことを特徴と
する。
プは、底部に貫通孔を形成した湯口カップ本体と、側壁
の縦断面を楔状に形成し、かつ、内部に錐台状の空隙部
を有し、該湯口カップ本体の底部の外面に連結された管
状体とからなり、該管状体を湯口カップ本体の該貫通孔
と同心的に配置したことを特徴とする。請求項２記載の
湯口カップは、請求項１記載の湯口カップにおいて、管
状体の側壁の縦断面を直角三角形状としたことを特徴と
する。
【０００５】湯口カップを鋳型上面に載置するにあた
り、湯口カップの管状体を鋳砂中に押し込むと、該管状
体が消失模型の上端部近傍の鋳砂を該消失模型の上端部
に向かって押しつけ、該消失模型の上端部近傍の鋳砂の
充填密度を高める。そのため、該消失模型の上端部が溶
湯と置換する際に発生する熱分解ガスにより鋳型の湯口
上部に残存する塗型剤層が破壊せず、鋳砂が溶湯に混入
することはない。
り、湯口カップの管状体を鋳砂中に押し込むと、該管状
体が消失模型の上端部近傍の鋳砂を該消失模型の上端部
に向かって押しつけ、該消失模型の上端部近傍の鋳砂の
充填密度を高める。そのため、該消失模型の上端部が溶
湯と置換する際に発生する熱分解ガスにより鋳型の湯口
上部に残存する塗型剤層が破壊せず、鋳砂が溶湯に混入
することはない。
【０００６】
【発明の実施の形態】管状体は、湯口カップの製造時に
湯口カップ本体と一体成形してもよく、接着剤等により
湯口カップの底部に固着してもよい。縦断面が楔状に形
成された管状体の側壁は、縦断面の内周側が凹状であっ
てもよく、凸状であってもよく、直線状であってもよ
い。また、該側壁の先端は、エッジ状に形成されてもよ
く、半径４ｍｍ以下の円弧状断面を有するように形成さ
れてもよいが、管状体を鋳型に良好に挿入するため、エ
ッジ状に形成されるのが好ましい。なお、管状体を鋳型
に良好に挿入するため、管状体の内周面が上記底部の外
面に対して４５°以上傾斜するのが好ましい。錐台は、
円錐台であってもよく、角錐台であってもよい。
湯口カップ本体と一体成形してもよく、接着剤等により
湯口カップの底部に固着してもよい。縦断面が楔状に形
成された管状体の側壁は、縦断面の内周側が凹状であっ
てもよく、凸状であってもよく、直線状であってもよ
い。また、該側壁の先端は、エッジ状に形成されてもよ
く、半径４ｍｍ以下の円弧状断面を有するように形成さ
れてもよいが、管状体を鋳型に良好に挿入するため、エ
ッジ状に形成されるのが好ましい。なお、管状体を鋳型
に良好に挿入するため、管状体の内周面が上記底部の外
面に対して４５°以上傾斜するのが好ましい。錐台は、
円錐台であってもよく、角錐台であってもよい。
【０００７】
【実施例】以下、本発明の実施例を図１〜２に基づいて
説明する。湯口カップ１は、底部２の中央に貫通孔３を
穿設した鉢状の湯口カップ本体４と、底部２の外面５に
連結された円筒状の管状体６とから形成され、管状体６
と貫通孔３とが同心的に配置されている。管状体６は、
側壁６ａの縦断面が直角三角形状に形成されると共に、
内部に円錐台状の空隙部７が形成され、内周面８が外面
５に対して６０°の傾斜角を有して形成され、外周面９
が外面５に対して垂直に形成されている。
説明する。湯口カップ１は、底部２の中央に貫通孔３を
穿設した鉢状の湯口カップ本体４と、底部２の外面５に
連結された円筒状の管状体６とから形成され、管状体６
と貫通孔３とが同心的に配置されている。管状体６は、
側壁６ａの縦断面が直角三角形状に形成されると共に、
内部に円錐台状の空隙部７が形成され、内周面８が外面
５に対して６０°の傾斜角を有して形成され、外周面９
が外面５に対して垂直に形成されている。
【０００８】湯口カップ１の作用を説明する。図２に示
すように、表面に塗型剤層１０を形成した発泡樹脂製の
消失模型１１を鋳枠（図示せず）内に配置した後、鋳砂
１２を鋳枠（図示せず）内に充填して鋳型１３を造型す
る。湯口カップ１を鋳型１３の上面１４に載置するにあ
たり、管状体６内に消失模型１１の上端部を挿入しなが
ら管状体６を鋳砂１２中に押し込むと、管状体６の内周
面８が消失模型１１の上端部近傍の鋳砂１２ａを消失模
型１１の上端部に向かって押しつけ、鋳砂１２ａの充填
密度を高める。次いで、溶湯１５を湯口カップ１に注入
すると、溶湯１５は消失模型１１と置換しながら鋳型１
３の湯口１７内を流下する。消失模型１１が溶湯１５と
置換する際に発生する熱分解ガスは、鋳型１３の湯口１
７上部に残存する塗型剤層１０を湯口１７の半径方向外
向きに加圧するが、湯口１７上部近傍の鋳砂１２ａの充
填密度が高められているため、湯口１７上部に残存した
塗型剤層１０は破壊せず、溶湯１５に鋳砂１２が混入す
ることはない。
すように、表面に塗型剤層１０を形成した発泡樹脂製の
消失模型１１を鋳枠（図示せず）内に配置した後、鋳砂
１２を鋳枠（図示せず）内に充填して鋳型１３を造型す
る。湯口カップ１を鋳型１３の上面１４に載置するにあ
たり、管状体６内に消失模型１１の上端部を挿入しなが
ら管状体６を鋳砂１２中に押し込むと、管状体６の内周
面８が消失模型１１の上端部近傍の鋳砂１２ａを消失模
型１１の上端部に向かって押しつけ、鋳砂１２ａの充填
密度を高める。次いで、溶湯１５を湯口カップ１に注入
すると、溶湯１５は消失模型１１と置換しながら鋳型１
３の湯口１７内を流下する。消失模型１１が溶湯１５と
置換する際に発生する熱分解ガスは、鋳型１３の湯口１
７上部に残存する塗型剤層１０を湯口１７の半径方向外
向きに加圧するが、湯口１７上部近傍の鋳砂１２ａの充
填密度が高められているため、湯口１７上部に残存した
塗型剤層１０は破壊せず、溶湯１５に鋳砂１２が混入す
ることはない。
【０００９】
【発明の効果】本発明によれば、消失模型が溶湯と置換
する際に、湯口上部に残存する塗型剤層が破壊せず、鋳
砂が溶湯中に混入することがなく、砂噛みのない良好な
鋳物が歩留りよく得られる。
する際に、湯口上部に残存する塗型剤層が破壊せず、鋳
砂が溶湯中に混入することがなく、砂噛みのない良好な
鋳物が歩留りよく得られる。
【図１】上記湯口カップの縦断面図である。
【図２】上記湯口カップを用いた消失模型鋳造の説明図
である。
である。
【図３】従来の湯口カップを用いた消失模型鋳造の説明
図である。
図である。
１ 湯口カップ
２ 底部
３ 貫通孔
４ 湯口カップ本体
６ 管状体
６ａ 側壁
７ 空隙部
Claims (2)
- 【請求項１】 底部に貫通孔を形成した湯口カップ本体
と、側壁の縦断面を楔状に形成し、かつ、内部に錐台状
の空隙部を有し、該湯口カップ本体の底部の外面に連結
された管状体とからなり、該管状体を湯口カップ本体の
該貫通孔と同心的に配置したことを特徴とする湯口カッ
プ。 - 【請求項２】 管状体の側壁の縦断面を直角三角形状と
したことを特徴とする請求項１記載の湯口カップ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32094295A JP3396121B2 (ja) | 1995-10-31 | 1995-10-31 | 湯口カップ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32094295A JP3396121B2 (ja) | 1995-10-31 | 1995-10-31 | 湯口カップ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09122827A JPH09122827A (ja) | 1997-05-13 |
| JP3396121B2 true JP3396121B2 (ja) | 2003-04-14 |
Family
ID=18127012
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32094295A Expired - Fee Related JP3396121B2 (ja) | 1995-10-31 | 1995-10-31 | 湯口カップ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3396121B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102527942A (zh) * | 2012-03-04 | 2012-07-04 | 溧阳市科华机械制造有限公司 | 可将浇口杯旋紧在压实板上的旋紧装置 |
-
1995
- 1995-10-31 JP JP32094295A patent/JP3396121B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09122827A (ja) | 1997-05-13 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090207 Year of fee payment: 6 |
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| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100207 Year of fee payment: 7 |
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