JPH077019Y2 - 注湯ノズル - Google Patents

注湯ノズル

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JPH077019Y2
JPH077019Y2 JP1989150731U JP15073189U JPH077019Y2 JP H077019 Y2 JPH077019 Y2 JP H077019Y2 JP 1989150731 U JP1989150731 U JP 1989150731U JP 15073189 U JP15073189 U JP 15073189U JP H077019 Y2 JPH077019 Y2 JP H077019Y2
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JP
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inclined surface
pouring
molten metal
wall inclined
pouring nozzle
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伸樹 松尾
宏 吉永
敬夫 渡辺
光雄 桑原
正敏 川口
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、溶湯(溶融金属)を湯口穴から鋳型に流し込
んで鋳込むような際、溶湯に発生するスラグが湯口穴に
詰まるという不具合を防止する注湯ノズルに関する。
(従来の技術) 従来、溶湯を湯口穴から鋳型に注入凝固させて所要形状
の鋳物を製造するような鋳造法においては、溶湯の表面
に酸化膜等を主体とするスラグが発生し、このスラグが
湯口穴に詰まるという問題があり、このスラグによる湯
口穴への詰まりを防止するため、多孔板を設けた注湯ノ
ズルを使用するような装置が知られている。そして例え
ば実公昭54-5767号のように、多孔板として多孔質のハ
ニカムプレートを使用し、ノズル流入口の上部に設けて
フィルタ作用によってスラグを除去するようにしてい
る。
(考案が解決しようとする課題) しかし、従来のように多孔板でスラグを除去する方式の
ものにあっては、湯口穴でのスラグの詰まりは防止出来
るものの、多孔板自体にスラグが詰まってくるため、特
に連続した注湯による鋳造のような場合に制約を受け、
生産効率を上げ得ないという問題があった。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するために本考案は、大径の上部開口か
ら受入れた溶融金属を円錐形の内壁傾斜面を介して小径
の下部開口に導き、それの下方の、内壁に複数のリブを
突設した注湯口を介して前記溶融金属を吐出する形式の
注湯ノズルにおいて、前記内壁傾斜面に、下部開口中心
からの放射線に対してねじれ角が与えられた旋回リブを
複数本突設し、更に、前記内壁傾斜面の下部の一部を径
内方に膨出して段差部を形成することにより、内壁傾斜
面の下部を段差部のある部分とない部分とで構成したこ
とを特徴とする。
(作用) 旋回リブで溶融金属に旋回を与え、次の段差部で上下方
向の乱れを加えて、溶融金属に乱流状態にする。その次
のリブで乱流を増幅させる。従って、下部開口並びに内
壁にスラグが詰ることは無く、また酸化膜が張り付く恐
れも無い。
(実施例) 本考案の注湯ノズルの実施例について、添付した図面に
基づき説明する。
第1図は注湯ノズル装置の一実施例を示す外観斜視図、
第2図は同注湯ノズル装置の平面図、第3図は第2図の
A−A線を断面とした正面図、第4図から第6図は注湯
ノズル装置のうち、インナノズルのみを示すものであ
り、第4図は平面図、第5図は第4図のB−B線を断面
とした正面図、第6図は第5図のC−C線断面図で、A
図はX方向から、B図は反対方向から夫々視たものであ
る。
本考案の注湯ノズル装置は第1図に示すように、鋳型に
溶湯を注入する金型の湯口穴hに装着するよう設けら
れ、注湯ノズル1とその下方の注湯口2(第3図に示
す)によって上下2分割に構成され、下方の注湯口2が
湯口穴hに嵌着可能とされている。
注湯ノズル1は、インナノズル3とアウタのホルダ4と
によって内外二重構造とされ、かかる上下2分割及び内
外二重構造とすることによって、注湯ノズル装置の構造
の容易化を図っている。
インナノズル3は、第4図及び第5図に示すように、上
部開口が広く下部開口が狭い漏斗状となり、又上部開口
は若干長円の形状とされている。
又、その内壁傾斜面5上には、長円の長手方向に沿って
一対の旋回リブ6,6が突設され、長軸方向から所定角度
αだけねじれ角が与えられている。そしてこのねじれ角
αとして例えば15度位の値が選定されている。旋回リブ
6の形成は、例えば、高さ約5mm程度の突状体とし、傾
斜面5上に一体成形するか又は溶射等によって一体構造
とする。
更に第3図に示す通り、図左の内壁傾斜面5はそのまま
下降させ、図右の内壁傾斜面5は下部の一部を径内方に
膨出して内壁傾斜面5に逆三角断面を付設した形状の段
差部8を形成する。第2図に示す通り内壁傾斜面5の下
部を平面視で段差部8のある部分とない部分とで構成す
る。
すなわち、第6図及び第7図に示すように、開口半周の
内壁側は、内壁傾斜面5が傾斜角度を概略そのまま保っ
たまま下端に開口し、一方他の半周の内壁側は、内壁傾
斜面5の下端に切り立った段差部8が設けられ、下端に
開口している。そしてこの段差部8には、例えば第5図
のβ角6度程度の下端側を挟めるテーパ角を形成してい
る。
第8図、第9図はホルダ4の平面図及び側面図である。
このホルダ4は、前述のインナノズル3の位置決め保持
用として設けられ、インナノズル3の下半体を支えるた
め、その内周面は該インナノズル3の外形に一致した形
状とされている。そして金型等の固定部に係止するため
の係止部10を備えている。
第2図、第3図に示す注湯口2は、既述のように金型の
湯口穴hに装着可能となり、インナノズル3の下部開口
7に連通する上部入口側には円錐斜面13が形成され下方
の小径の内壁12に溶融金属を円滑に導く形状とし、さら
に前記円錐斜面13上にリブ11,11…が設けられている。
そしてこのリブ11も酸化膜の形成を阻止する作用を果
し、又スラグ等を粉砕する効果も発揮する。尚図中15は
結合部材を示す。
このような注湯ノズル1、注湯口2は、セラミックス体
で成形するか又は成形素材表面にセラミックスコーティ
ングを施して形成し、セラミック材料として窒化ケイ
素、サイアロン、炭化ケイ素若しくはこれらの複合材、
又は窒化ケイ素、サイアロン、炭化ケイ素の少なくとも
一種類と立方晶窒化ホウ素の複合材を用いる。そしてこ
のことによって溶湯との反応性が低く抑えられ、又附着
するスラグの剥脱が容易となる。
すなわち、球状黒鉛鋳鉄を鋳造材料とするような場合、
溶融した鋳鉄に球状化剤としてマグネシウム(Mg)を添
加するため、酸化物等のスラグが発生し易く、かかる大
量のスラグを発生する鋳造材料の取扱いにおいて有効な
ものである。
このような注湯ノズル装置に溶湯が流し込まれると、内
壁傾斜面5に沿って下部開口7に向かう溶湯は、旋回リ
ブ6によって旋回流となり、下部開口7の円周接線方向
側から注湯口2に流入することとなる。このため流入時
の溶湯流れのねじれによって注湯口2に酸化膜が張りに
くくなり、同部にスラグが詰まりにくくなる。
又この際、内壁傾斜面5の下部の段差部8によっても酸
化膜等は張りにくくなり、更には注湯口2のリブ11とも
あわせ、同部へのスラグの詰りを強力に抑制している。
第10図は、インナノズル3の旋回リブ6の形成を更に増
やして4本とした実施例である。又このような旋回リブ
の数は任意の数とすることが出来、旋回リブの高さ、
幅、長さ及びねじれ角αの設定等は任意である。そして
この場合も前記と同様な作用効果を奏する。
(考案の効果) 以上のように本考案の注湯ノズル装置の注湯ノズルは、
内壁傾斜面に旋回リブを複数本突設したので旋回リブで
溶融金属に旋回を与えることができ、更に、内壁傾斜面
の下部の一部を径内方に膨出して段差部を形成したので
溶融金属を上下方向に乱すことができ、また、別の円錐
斜面に複数のリブを突設したので乱流を増幅させること
ができる。従って、下部開口並びに内壁にスラグが詰る
ことは無く、また酸化膜が張り付く恐れも無く、従来の
ようにフィルタ作用で除き取るような方法では不可能だ
った連続した注湯が可能となった。このため生産性が向
上し、しかも注湯ノズル装置の整備性も向上した。
【図面の簡単な説明】
第1図は注湯ノズル装置の一実施例を示す外観斜視図、
第2図は同注湯ノズル装置の平面図、第3図は第2図の
A−A線を断面とした正面図、第4図から第6図は注湯
ノズル装置のうちインナノズルのみを示し、第4図は平
面図、第5図は第4図のB−B線を断面とした正面図、
第6図は第5図のC−C線断面図であり、A図はX方向
から、B図は反対方向から夫々みた図、第7図は下部開
口を示す部分的斜視図、第8図、第9図はホルダを示
し、第8図は平面図、第9図は側面図、第10図は他の実
施例を示すインナノズルの平面図である。 尚同図中、1は注湯ノズル、2は注湯口、3はインナノ
ズル、5は内壁傾斜面、6は旋回リブ、7は下部開口、
8は段差部、11はリブ、12は内壁、13は円錐斜面、αは
ねじれ角を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 桑原 光雄 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内 (72)考案者 川口 正敏 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 昭54−125134(JP,A) 特開 昭63−43755(JP,A) 特開 昭53−16325(JP,A)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】大径の上部開口から受入れた溶融金属を円
    錐形の内壁傾斜面を介して小径の下部開口に導き、それ
    の下方の、内壁に複数のリブを突設した注湯口を介して
    前記溶融金属を吐出する形式の注湯ノズルにおいて、 前記内壁傾斜面に、下部開口中心からの放射線に対して
    ねじれ角が与えられた旋回リブを複数本突設し、更に、
    前記内壁傾斜面の下部の一部を径内方に膨出して段差部
    を形成することにより、内壁傾斜面の下部を段差部のあ
    る部分とない部分とで構成したことを特徴とする注湯ノ
    ズル。
JP1989150731U 1989-12-29 1989-12-29 注湯ノズル Expired - Fee Related JPH077019Y2 (ja)

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JPH0391170U JPH0391170U (ja) 1991-09-17
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5927268B2 (ja) * 1976-07-29 1984-07-04 株式会社クボタ 自動注湯方法
JPS54125134A (en) * 1978-03-24 1979-09-28 Nippon Steel Corp Prevention of nozzle clogging for casting
JPS6343755A (ja) * 1986-08-08 1988-02-24 Nippon Kokan Kk <Nkk> 溶湯注入ノズル

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